■第3節 第3小節<群れ立つ使者は>
ウルミアは、プリッシュを探して
サンドリア王国へ向かったようだ。
プリッシュが歌った第4の歌の意味
とは。そして彼女は、なにを言わんと
していたのだろうか。
■ 南サンドリア・カッファル伯爵邸
Hinaree:冒険者の方、
よくおいでになってくださいました。
プリッシュさんは見つかりまして?
Hinaree:……そうですの。
大変なことになりましたわね。ウルミアさんから
だいたいのことはお聞きしました。
Hinaree:プリッシュさんは、
患いの身だというのに、争いに巻き込まれて
行方知らずとか。それも、ジュノより各国に
手配されるまでに追い詰められて……。
Hinaree:……冒険者の方、
あなたは、今のプリッシュさんと
面識がおありですのよね?
Hinaree:私は随分と前に一度、
面識がある程度なのですが、そのときの印象では
罪を犯すようなお嬢さんとは思えませんでした。
Hinaree:ですから、杞憂だとは思うのですが、
ひとつ気にかかることを思い出しましたの。
Hinaree:それは、ミルドリオン枢機卿様が
プリッシュさんをお連れになったとき。主人は
「あの子には気を許すな」と申していたのです。
Hinaree:理由を尋ねますと、
彼女は不遇な生まれにて、いずれ大罪を犯す
定めの下に生まれてきたとか。
Hinaree:それ以上のことは、
教えてはいただけませんでしたが……。
Hinaree:いえ、けれどもご安心なさいまし。
私は私利私欲を捨て、女神アルタナに帰依する身。
Hinaree:どんな罪を犯していようと、
助けを求める弱き者をむげにはいたしませんわ。
Hinaree:ウルミアさんには
ここに滞在していただいて、私もできる限りの
ご協力をさせていただくことにいたしました。
Hinaree:それで……冒険者の方。
ぜひ、ウルミアさんにご伝言を
お願いできませんでしょうか?
Hinaree:実は、先ほど
サンドリア大聖堂にお勤めの高僧
シャザルヴィージュさんより、
お話したいことがあると伺いました。
Hinaree:ウルミアさんは
サンドリア港にいらっしゃるでしょう。
よろしくお願いいたしますわ。
End
・イベント終了後に話しかけると
Hinaree:ウルミアさんは
毎日、サンドリア港に出向いて、
プリッシュさんの行方を知る方がいないか
捜していらっしゃいますのよ。
Hinaree:ぜひ彼女に、
サンドリア大聖堂にお勤めの高僧
シャザルヴィージュさんを訪ねるよう
伝えていただけませんでしょうか。