■ 第3節 第2小節 みっつの道-楽園を求めるは
テンゼンは、霊獣カーバンクルの力を
借りるためにラテーヌ高原へ向かった。
小さき霊獣は、その迷いを断ち切り、
人に力を貸してくれるのだろうか。
■ ラテーヌ高原
(カーバンクルの石碑の???)
Tenzen:待つでござる、PC殿!
Tenzen:ちまたの噂では、この場所にて
霊獣カーバンクルに会えるということでござるな?
ふぅむ……
Tenzen:霊獣カーバンクルよ!
我輩、霊獣フェニックスの意志にて
ひんがしの国より海を越えて遣わされし者、
テンゼンと申す!
Tenzen:ヴァナ・ディールには
「世界の終わりに来る者」が現われ、
母なるクリスタルのうち4つまでもが
虚ろなる闇に包まれているでござる!
Tenzen:だが、バハムートにもディアボロスにも
母なるクリスタルを守るべく立ち上がる気配、
ついぞなし!
Tenzen:ディアボロスに関しては、
虚ろなる闇より人を守るといいながら、
かの夢の世界に人の魂を引き込み……
Tenzen:バハムートにあっては、
古の契約に基づいて人すべてを滅ぼさんと、
真龍の一族を呼び集めている有り様!
Tenzen:……霊獣カーバンクルよ、
我輩たちは、男神プロマシアの呪いを
その身に宿しているそうでござるな……。
Tenzen:……そして人は、
その呪いなくしては人では有り得ぬもの……。
Tenzen:しかしだからといって
滅びを受け入れるわけにはいかぬでござる!
我らは生まれるべくして生まれ、生きるべく
して生きているのでござるから!
(石碑が7色に光輝き、Carbuncle登場)
Carbuncle:海の向こうから
フェニックスの魂を連れてきた人。
そして、母なるクリスタルの祝福ある人・
Carbuncle:キミたちはとうとう
知ってしまったんだね、プロマシアの意志を。
Carbuncle:過去が砕けて土となっても、
いつか人が真実を掘り起こしてしまうのは
わかっていた。
Carbuncle:いくら封じても、母なるクリスタルと
共にある限り、いつか男神プロマシアの意志は
目覚めてしワうもの。
Carbuncle:だからボクは、人を導いてきたんだ。
眠れる神々の力を借りるように。
Carbuncle:できらけ多くの人が
男神プロマシアの目覚めを
食い止めることが出きるように。
Carbuncle:眠れる神々……
それは、各地に眠るといわれる
大いなる力の化身のことでござるな?
Tenzen:……!?
(鳳凰丸が共鳴)
Carbuncle:わかるよ。
フェニックスは僕を責めているんだろ?
Carbuncle:世界を救おうとしている
バハムート、人を救おうとしているディアボロス。
そのどちらも、ボクがやろうとしていることを
知ったら反対するはずだ。
Carbuncle:眠れる神々が持つ
クリスタルの力を人に与えるということは、
眠れる神々を目覚めに導くということ。
Carbuncle:それを続ければ、彼らを守る
あのクリスタルの結果が割れて、彼らはこの世界
ヴァナ・ディールに降り立つ。
Carbuncle:そしてきっと、ボクら霊獣
「生ける神々」と「目覚めた神々」の間に
長く激しい戦いが起きるだろう。
Carbuncle:……でもボクは、
男神プロマシアの目覚めを止めるには、
この方法しか残されていないと思うだ。
Carbuncle:男神プロマシアの
目覚めはとても近い。
Carbuncle:「世界の終わりに来る者」が
生れ落ちた今、あとは楽園への扉が
開かれさえすれば……
Tenzen:ちょっと待つでござる。
人が皆、楽園の扉を求めるは、
男神プロマシアの呪いでござったな?
Tenzen:あんらば、人は皆、
男神プロマシアを目覚めさせるために……?
Tenzen:カーバンクルよ。
人を救うには、やはり我らの手で、
彼の者を打ち滅ぼす他ないでござる!
Tenzen:せひにとも、その力をお貸し頂きたい!
「世界の終わりに来る者」の居場所、ご存知ならば
お教え願いたい!
Carbuncle:……キミの、その強い輝き……。
その強く尊い輝きを、ボクはよく知っているよ。
Carbuncle:そうか。
その輝きがすぐそばにあるから、キミたちは強く、
そんなにも希望が満ちているんだね。
Carbuncle:わかった。
キミたちに協力しようと思う。
Tenzen:本当でござるか!?
Carbuncle:30年ぐらい前のこと、ボクは確かに
「世界の終わりに来る者」の誕生を感じた。
Carbuncle:だけど、何年か経ってそれは消えて
……今はなにも感じることができなくなってしまった。
Carbuncle:だけど、キミたちと旅をしてきた
フェニックスなら、キミたちを良き方へと導いて
くれるだろう。
Carbuncle:だから、ボクの力を
キミたちに貸してあげる。
その、フェニックスの半分の魂に……。
Tenzen:なんとありがたい!
霊獣カーバンクル、我輩、感極まりないでござる!
Carbuncle:……あはは、
喜ぼうのは早いよ、テンゼンさん。
フェニックスに分け与えるべき力は
ここにはないんだ。
Carbuncle:古い時代、ジラートの神都の外れに
クリューの民が作った都……ソ・ジヤ。
Carbuncle:あの時代、ボクら霊獣が
クリューの民を助けるために分け与えた力が、
あの都には封じられているはず。
Carbuncle:PCさん。
その塔の奥にある、カーバンクルの扉を
開いておこう。その先にある魔導器の力、
今のキミなら解放することが出きるはず。
Carbuncle:ボクには戦う力がないから、
それはボクにできるせいいっぱいのことだけど……
きっと助けになると思うよ。
(Carbuncleが消える)
Tenzen:カーバンクル殿!
恩に着るでござる!
Tenzen:PC殿!
初めて、我らに力を貸してくれる霊獣と
出会えたでござるな! これは皆にも
吉報となるでござろう!
Tenzen:しかし、まずはソ・ジヤにて
力を得ることが必要。ソ・ジヤにあるという
カーバンクルの扉の前にて待ち合わせるでござる!
End