■ 第4節 第1小節 澪標
後日談 モブリン編
■ ムバルポロス旧市街
(ムバルポロス旧市街入り口で、2匹のモブリンが出迎える)
Chekochuk:オマエ、知ってるかァ?
Movamuq:アタィたちのォことォ、知ってるなァ?
Chekochuk:ジャボス、知ってるなァ?
Movamuq:帰ってェきたことォ、知ってるかァ?
Chekochuk:男神プロマシア様、知ってるかァ?
Movamuq:会ってきたことォ、知ってるかァ?
Chekochuk:ジャボス、なにも喋らなァい。
Movamuq:男神プロマシア様ァ
話したことォ、喋らなァい。
Chekochuk:オマエ、説得しろォ。
Movamuq:オマエ、説得できィる。
(砕石場につれていかれ、檻の中に座するジャボスと会う)
Jabbos:Your name……!
来て……くれたのか……?
Jabbos:また……、会えて……嬉しいぞ……。
Jabbos:でも俺……
今……、とっても……悩んでる……。
Jabbos:俺たち……
男神プロマシア……会ってきた……。
恐ろしいこと……知った……。
Jabbos:男神プロマシア……
本当は……人の親……だった……。
Jabbos:でも……
そんなこと……言えない……。
Jabbos:モブリンたち……
そのこと……、人に言う……。そしたら……
怒った人たち……モブリンたちと……
争いあう……。
Jabbos:俺……
よくよく……考えないと……だめ……。
Jabbos:もう二度と……
間違ったこと……言わないように……。
(モブリンたちPCをとりかこんで)
Brakobrik:ジャボス
でっかァでっかァクリスタルなァ、入ってェ
神様んとこな行ったなァオゥレたち、わかァてる。
Rakorok:ジャボス、
こいつのォ命なァ、惜しけェれば
男神プロマシア様のことォ、言うゥ!
Tarnotik:ジャーボスゥ
モブリンとォ、フントの仲間ならァ
ぜったゥフントなァことォ言ィるゥ!
Jabbos:本当の……仲間……
そうだな……よく、わかったよ……。
Jabbos:みんな……。
俺は……もう、決して嘘はつかない……。
Jabbos:俺は……不器用だ……。
だけど……、本当のこと……言う……。
だから……、俺のこと……信じてくれ……。
Jabbos:俺……、
そこにいるYour nameと……
男神プロマシア……会いに行った……。
Jabbos:そして……、
本当のこと……分かったんだ……。
俺たち……人は……
Jabbos:男神の子……だったんだ……。
Tarnotik:!?
Rakorok:!?
Jabbos:俺たち人は……
みんな……ずっと……、自分たちが……
女神アルタナの子……、そう、思っていた……。
Jabbos:でも、人には……、
ふたりの親がいたんだ……。
Jabbos:俺たち……人は……、
男神プロマシアと女神アルタナの……
子供だったんだ……!
Chekochuk:ジャボスはァ……
ほんとなことォ言ってるなァ、よくわかるゥ。
Jabbos:わ、わかって……くれるのか!?
Movamuq:そんでェ、ジャボスはァ……
ほんとなことォ信じィられなァ、よくわかるゥ。
Jabbos:そうだ……。
俺は……、本当は……、信じられない……。
信じたく……ないんだ……。
Jabbos:でもこれは……
俺が……昔……みんなに……、
教えたことの……報い、だ……。
Jabbos:みんなも……
知りたく……ないこと……
信じたく……ないこと……
俺に……教えられ……たんだ……。
Trikotrak:大丈夫ゥ……。
モブリンはァ、男とォ女なァいるゥ。
だかァら、わかってたなァ……。
Rakorok:男神プロマシアがァ
オヤジならァ、どこかにィ
カアちゃんがァ、いらはずだってェ。
Swipostik:女神アルタナがァ
カアちゃんだってェ……それにゃァ
ちょっくりィビックリしたけだなァ。
Jabbos:……?
Tarnotik:ジャーボス
ガルーカだこらァ、独るぼっちなだァ。
だこらァ、カアチャンのいるこたァ
とったもォ、ビっクリしたるだなァ?
Chekochuk:だけどォ……
こォ考えるとォ楽しいぞォ。
獣人もォ、人もォ、兄弟だってなァ!
Jabbos:……!!!
Trikotrak:めでてェなァ!
こゥりゃァ、めでてェなァ!
Swipostik:踊ろォ、踊ろォ!
うたおォ、うたおォ!
(驚くジャボスを尻目に体を揺らして楽しげに踊り始めるモブリンたち)
Jabbos:……Your name、
俺……、どうしよう……?
Jabbos:モブリンたち……、
自分たち獣人が……男神の子だって……
思い込んでるの……どうしたらいい……?
Jabbos:やっぱり……
本当のこと……、言うべきか……?
仲間……だもんな……?
・はい
・いいえ
(・はいを選択)
Jabbos:……あれ?
でも俺……、本当に……本当のこと……
知ってるのか……?
Jabbos:モブリンが……
男神の子じゃない……。そのことが……
本当か嘘か……わからないぞ……。
Jabbos:もし……、
モブリンが……女神の子だったと……しても……
それでも……俺たち人と……、獣人は……
兄弟に……変わりないな……。
Jabbos:うん、わかった……。
このまま……俺は……
モブリンたちと……歌って騒ぐよ……。
Jabbos:そして……
人と獣人が……兄弟だってことを……
ゆっくり……ゆっくり……伝えていく……。
Jabbos:Your name、
タンキッヤァ……。
End