■ 第3節<みっつの道>
バハムートと人との契約を破るために
一刻も早く「世界の終わりに来る者」
を探し出さなくてはならない。
神都、少年、そしてプリッシュ。
それぞれを求めて、皆はバストゥーク
を後にした……。
■ バストゥーク・大工房
Cid:PC君、
無事でなによりだ。先に戻ってきた
ルーヴランス君から話は聞いたぞ。
Cid:ジュノの研究者どもから
箱を無事に取り戻すことはできなかったそうだが、
無事に帰ってこれたことだけでも幸運だ。
(ルーヴランスたち登場)
Louverance:失礼、シド殿。
……ああ、PC殿。
Louverance:さすが冒険者。
自力でここまで戻ってくることができましたか。
Louverance:テンゼン殿とウルミアさんは、
サンドリアにて無事保護いたしました。
Louverance:しかし、プリッシュさんの
消息だけは、いまだにつかません。
Louverance:PC殿ように
自力で氷河を抜けることができていれば
いいのですが……。
Cid:ふぅむ。それは問題だな。
実は先ほど、ジュノから各都市へ通達があったのだ。
プリッシュ君は罪人として手配されているぞ。
Ulmia:そんな!?
Tenzen:プリッシュ殿の歌のせいで、
セルテウスなる少年を逃してしまったからで
ござるな。プリッシュ殿のことをセルテウスの
仲間だと思ったのでござろう。
Ulmia:プリッシュの歌……。
あれは「石の記憶」の4つ目の歌でした。
しかし、彼女はどこであの歌を……
Tenzen:できるだけ早く、プリッシュ殿を
見つけ出さねばならぬでござるな。
Tenzen:プリッシュ殿から
話を聞けば分かるでござろう。その歌のこと、
そして「世界の終わりに来る者」のこと……
Ulmia:それにバハムートのこともあります。
プリッシュが、最後に私たちに告げようとしたこと。
Ulmia:あれはきっと、
バハムートと人の契約を破る方法です。
バハムートをいさめるための……。
Tenzen:バハムートの契約とは
「世界の終わりに来る者」現れしとき
すべての人を滅ぼす……、でござるな。
Cid:な、なに!?
そんな恐ろしいことを、
あの真龍の王が言ったというのか!?
Tenzen:そうでござる。
「世界の終わりに来る者」……これは
おそらく、あの少年セルテウスのこと。
Tenzen:彼は「神都アル・タユ」なる
古代人の都からつかわされ、それを
追うがごとくバハムートも現れた。
Tenzen:そして、バハムートは
空の果てから、真龍たちに呼びかけたのでござる。
「契約を履行するときがやってきた」と。
Ulmia:私たち、バハムートに会いに行ったんです。
けれども、バハムートは私たちの話をまったく
聞いてくれませんでした。
Ulmia:彼の怒りは深く、その原因は
拭い切れないところにある……。
Ulmia:だから、彼を止める最後の手段は、
その契約を破ることだと言うのです。
……けれど、どうやって……?
Cid:ふぅむ、契約を破る、か。
Cid:考えてみようではないか。
……「世界の終わりに来る者」現れしとき……
すべての人を……滅ぼす……。それが契約……。
Cid:……「世界の終わりに来る者」……
Cid:……現れしとき……
Cid:んん!?
なら、もしかして……
「世界の終わりに来る者」がいなくなれば……
Louverance:契約を履行する
必要がなくなる……!?
Cid:プリッシュ君が
言いたかったことかどうかわからんが、
契約の条件を破れば、確かに契約を履行する
必要はなくなるかもしれん。
Cid:ただ、問題はその
「世界の終わりに来る者」とやら、か。
Tenzen:セルテウスでござるな!
もともとそれこそが、我輩の使命でござった。
PC殿も同じでござる。
Tenzen:あの者を捕らえること、
困難極まりないでござるが、迷っているという
霊獣カーバンクルの協力を得ることが出きれば!
Ulmia:テンゼンさん、もし許されるのでしたら、
私はプリッシュを探しに出てもよろしいでしょうか?
Ulmia:彼女は、あのセルテウスという方と
お話が出きるようでした。もしかしたら
私たちが知らない、大切なことを知って
いるのかもしれません。
Louverance:では私は、古代人の都
「神都アル・タユ」について調べてみます。
セルテウスが神都アル・タユから来たのならば、
そこへ帰ることもありましょう。
Cid:ふむふむ。
3人とも手分けして、プリッシュ君の情報、
「世界の終わりに来る者」の情報を集める
ということだな?
Cid:PC君は
どうするつもりだね?
※選択肢
どうするつもり?
アル・タユを探す
セルテウスを探す
プリッシュを探す
※アル・タユを探すを選択
Cid:そうか。
では、ルーヴランス君と同じ目的だな。
Louverance:PC殿。
私は、古代人の都「神都アル・タユ」について
調べるために、タブナジアへと向います。
Louverance:現代において
「神都アル・タユ」の名を突き止めたのは、
タブナジア大聖堂。ミルドリオン枢機卿も
おそらくはそこを目指して……。
※セルテウスを探すを選択
Cid : そうか。
では、テンゼン君と同じ目的だな。
Tenzen : <Your Name>殿。
我輩は、霊獣カーバンクルに会うがために
ラテーヌ高原へと向かうでござる。
Tenzen : あの少年セルテウスの
不可思議な力に太刀打ちするに、霊獣
カーバンクルの加護あればなお心強い。
Cid:ふぅむ。
では皆、なにかつかんだら。
わしのところへ戻ってくるといい。
Cid:これも乗りかかった船。
船といえば、わしの十八番。
ちょっとやそっとのことじゃ、
ひっくり返らんから安心せい。
Tenzen:シド殿、その寛容なるお心づかい、
まことにかたじけないでござる!
では我輩、さっそく出発するでござる!
End