■ 第1節<歌うは誰がため>
指名手配されているプリッシュが、
ジュノで目撃された。ジュノ大公宮で話を聞いてみよう。
プリッシュのことで、胸を痛める
ウルミアを気遣ってやりたいものだが……。
■ ジュノ大公宮・親衛隊詰所
Pherimociel:[Your name]。
今日はどういった用件だ?
ウォルフガング様ならば、今は……
Pherimociel:なに?
プリッシュという少女、だと?
あの指名手配になっている?
Pherimociel:あの幼子ならば先ほど、
ひとりでここへ出頭してきたぞ。
Pherimociel:当然、その身柄を確保したが、
偉い奴に会わせろの一点張りで、ほとほと
手を焼いている。
Pherimociel:ウォルフガング様が
早くお戻りにならないものか。
Ulmia:[Your name]さん!
Ulmia:ごめんなさい、お話の途中に。
……あの、私と一緒に来てくださいませんか?
Ulmia:プリッシュが、自分から
ジュノに捕まりに行ったなんて……。
Ulmia:いったい、どういうつもりなのか
まったくわかりません。
Ulmia:けれども女神さまの思し召しか、
ジュノ大公宮の方々は慌しくて、プリッシュに
刑罰が与えられるようなことは当分なさそうです。
Ulmia:この機を利用して
プリッシュを救い出すことができれば……。
Tenzen:[Your name] 殿!
ウルミア殿!
Ulmia:テンゼンさん!
Tenzen:会えてよかったでござる。
プリッシュ殿が、捕らえられたという話は
聞いたでござるな?
Tenzen:今後のことを検討するべく、
一度、皆で顔をあわせて、互いの意志を
まとめる必要があるでござる。
Tenzen:[Your name]殿と
ウルミア殿の他は、ジュノ上層にある酒場に
集っているでござる。
Ulmia:ジュノ上層にある酒場……。
Tenzen:アルド殿のお心添えで、
わずかな時間ながら、そこを貸し切らせて
いただくことができたでござる。
Tenzen:そこでお待ちしているでござる。
では、ごめん。
Pherimociel:ジュノ上層にある酒場にて
いったいなんの話し合いをするつもりだ?
Pherimociel:天晶堂のアルドが
絡んでいるのならば、なにやら悪い企みの
気配がするが、聞かなかったことにしてやろう。
■ ジュノ上層・酒場
(すでにルーヴランス・テンゼン・ジャボス・スカリーZがいる)
Tenzen:[Your name]殿、
よくきてくださった。
Tenzen:我らは今やっと、
皆それぞれの話を把握したところでござる。
Tenzen:我輩、今になって
このようなことを知ろうとは思わなんだ。
Tenzen:ウルミア殿が来る前に、
[Your name]殿も心の準備を……
Ulmia:皆さん、暗いお顔をして
いったい、どうしたのです?
Tenzen:ウルミア殿、お待ちしていたでござる。
我らが各地で聞き及んだ話、気を強くもって
聞くでござるよ?
Tenzen:……もちろん我らも、
その結論を覆すことができぬかと、
幾度も考え直してみたでござる。
Tenzen:しかしあの少年セルテウスは
クリスタルの光を盗めども、古代の民の
悲願とやらを止めるために来た存在でござった。
Louverance:それに、「闇の血族」を率いていた
「黒い神」は、男神のことではありませんでした。
Jabbos:……でも……、
モブリンたち……、「黒い神」から……
「世界の終わりに来る者」……すでに……
復活してると……聞いていた……。
Shikaree Z:そして、おまえも見たはずだ。
プリッシュの胸に埋まっている魔晶石を。
Shikaree Z:おまえたちの話では、
あれは男神の象徴「虚ろなる闇」を
封じた、まがまがしい結晶だという。
Tenzen:ウルミア殿。
プリッシュ殿を慕うそなたには、
まことに無慈悲な結論でござろう。
Tenzen:しかし我輩、それに加えて
霊獣カーバンクル、霊獣フェンリルがようやく
教えてくれたこともあわせて伝えなければならぬ。
Tenzen:「世界の終わりに来る者」は、
1万年の時を経て、タブナジアに生まれ
落ちるよう運命づけられたのだと!
Ulmia:……まさか皆さんは、
それがプリッシュだったと言いたいのですか?
Ulmia:そんな!
私はどうしても信じられません!
Ulmia:私と彼女は、タブナジアが
滅ぼされる前より、ずっと一緒にいました!
Ulmia:だからわかります。
彼女は誰よりも、素直で、澄んだ心をもっている。
Ulmia:誰よりも強くて、
誰よりも信じる心をもっている……。
Ulmia:もしプリッシュが
「世界の終わりに来る者」だというのならば、
なぜ霊獣ディアボロス相手に、「世界も人も
救おう」などと言えるのです!?
Tenzen:……確かに、我輩もプリッシュ殿ほど、
生きることを楽しんでいる人を知らぬでござる。
Tenzen:その方法さえ知り得、
それを成す時間さえあれば、プリッシュ殿を
その定めより救わんと思うでござる。
Tenzen:しかし我らには、もう
時間が残されてはおらんのでござる。
Tenzen:真龍を率いるバハムートを
止めねばならぬという使命がある!
Shikaree Z:それに、ミルドリオン枢機卿が
生きているというなら、奴はプリッシュを使って
男神の復活を企んでいるはずだ。
Shikaree Z:プリッシュがあの魔晶石を
手に入れた今、すぐに葬らねば世界が危うい!
Jabbos:……男神、復活すれば……、
モブリンたち……、止めることできなくなる……。
Ulmia:もうやめてください。
真龍の王バハムートを止めるために、みなさんは
プリッシュを手にかけようと言うのですね?
Ulmia:私にはそんなこと、できません!
Tenzen:ウルミア殿!
Tenzen:……。
Shikaree Z:仕方がない。
とにかくまずは、プリッシュをジュノ大公宮より
奪取せねばならないな。私は、その方法を探そう。
Louverance:古い友人を訪ねてみましょう。
なにか良い手があるかもしれません。
Jabbos:これ以上……、犠牲、出したくない……。
俺も……がんばる……。
Tenzen:[Your name]殿。
Tenzen:[Your name]殿は、
我らの結論に、反対でござるか?
・結論に反対か?
・反対だ
・仕方ない
・結論って?
・「結論って?」を選択。
Tenzen:「世界の終わりに来る者」は、
ヴァナ・ディールを救わんとする我らに
とって、なにがあろうと討つべき相手。
Tenzen:それが、あのプリッシュ殿だとしても、
我らがやるべきことはひとつ。そのことでござる。
(「結論に反対か?」の選択へと戻ります)
・「仕方ない」を選択。
Tenzen:わかってくださるか。
[PCname]殿、皆、そうでござる。
苦しい決断、血のにじむ結論でござる。
Tenzen:人の命に重き軽きはないといえど、
我が輩はどうしても、世界を救うという使命を
果たさねばならぬでござる。
Tenzen:しかしその前に……
我輩、ウルミア殿のことが心配でござる。
(反対だ、を選択)
Tenzen:そうでござろうな。
気にする必要はないでござる。
Tenzen:[Your name]殿は、
ここで降りるでござるよ。
Tenzen:しかし、ウルミア殿のことだけは
頼むでござる。あの様子、心配でござる。
Tenzen:慰めの言葉をかけてほしいとは
言わぬでござる。ただ、ウルミア殿を
タブナジアまで送ってさしあげてほしいでござる。
Tenzen:エシャンタール殿に頼めば、
快く送ってくださるでござろう。
Tenzen:では、ごめん!
■ ジュノ・ル・ルデの庭
Ulmia:[Your name]さん。
Ulmia:ごめんなさい。大人げなかったですね。
取り乱して、飛び出してしまったりして。
Ulmia:皆さんの言っていること、
よくわかってはいるんです。
Ulmia:すべての人々を滅ぼそうとしている
真龍の王バハムート。
Ulmia:ジュノ戦闘艇隊の力がどれほど
素晴らしくとも、このままでは多くの
罪なき人々が、この戦いの犠牲となって
しまうでしょう。
Ulmia:……それに、よくわかっているんです。
皆さんだって本当は、プリッシュのことを
助けたいと思っているということ……。
Ulmia:でも、霊獣ディアボロスの言うとおりだわ。
世界と人、両方とも助けるなんてことできないのね。
Ulmia:霊獣ディアボロス……
プリッシュのことを夢の世界に呼んだのは、
彼女が「世界の終わりに来る者」だと
わかっていたからなのかしら?
Ulmia:ミルドリオン枢機卿さまは
それを知っていたからこそ、プリッシュに
あのアミュレットを渡したのかしら?
でも……
Ulmia:[Your name]さん
今になってしまったけれども、私、
あなたに言わなくてはなりません。
Ulmia:プリッシュのアミュレットが盗まれて
プリッシュが倒れてしまったときのことを……
(回想・上層医院病室)
Prishe:本当に一瞬だったけど、間違いねぇんだ。
Prishe:アミュレットが奪われるとき、
伝わってきたあの感じ……。あれは絶対、
ミルドリオン様だった!
Ulmia:では、ミルドリオン枢機卿さまが
あなたからアミュレットを奪ったというの?
Ulmia:どうしてそんな真似を?
だってあれは、ミルドリオン枢機卿さまが
あなたに贈ったものでしょう?
Prishe:ああ、そうさ。
ミルドリオン様は、あのアミュレットを通して、
いつでも俺を見守ってくれていた。
Prishe:悪いことを考えたり、
悪いことに巻き込まれたりしねぇようにってね。
Prishe:でも……
ミルドリオン様は今になって、
どうしてもあのアミュレットを
取り戻さないとならなかったみたいだ。
Prishe:ずっとずっと帰りを待っていた、
ずっとずっと昔の友達が帰ってきたから……。
Prishe:ミルドリオン様、心の中で謝ってたよ。
でも俺がジュノにいる限り、そばで見守り続けて
くれるって……
Ulmia:ジュノ……?
Ulmia:ミルドリオン枢機卿さまは、
ジュノにいるというの? そして、私たちが
タブナジアから来たこともすべて知っていた?
Ulmia:それだけじゃないわ。
20年もの間、私たちがタブナジアにいたことを
知っていて、迎えに来なかったというの?
Prishe:いや、そうじゃない。
ミルドリオン様は、俺に託したんだ。
Ulmia:託した……? なにを……?
(回想終了)
Ulmia:あの時、プリッシュが言いかけたこと、
あれはいったいなんだったのでしょう。
Ulmia:ミルドリオン枢機卿さまが私たちに
託したこと。それが男神の復活だなんて、
恐ろしいことだとは思いたくない……。
Ulmia:[Your name]さん、
あなたならわかってくれるなんて、
甘えなのかもしれません。
Ulmia:でも、やっぱり私、
最後まで諦めたくありません。
Ulmia:ヴァナ・ディール、
そして人。そのどちらも救われる。
私は、そんな世界を歌いたい。
Ulmia:あなたもどうか
そんな世界を望んではくださいませんか?
※そんな世界を望むか?
・もちろん! 絶対諦めない!
・そんなに世の中甘くない……
「そんなに世の中甘くない……」を選択。
Ulmia:! ごめんなさい。
あなたの気持ちも考えず、無理なことを言って。
(もちろん~を選択)
Ulmia:ありがとう、
[Your name]さん!
Ulmia:私、もう一度、大公宮に行ってみます。
街の人には、誰にきいてもわからなかったけれど、
マッキーチェブキーたちなら、噂をつかんでいる
かもしれません。
Ulmia:プリッシュを助けてくれる最後の望み、
ミルドリオン枢機卿さまのことを……。
End