プロマシアの呪縛/第5章~第8章/歌うは誰がため

Last-modified: 2012-06-17 (日) 18:30:30

■  第1節<歌うは誰がため>

 指名手配されているプリッシュが、
 ジュノで目撃された。ジュノ大公宮で話を聞いてみよう。
 プリッシュのことで、胸を痛める
 ウルミアを気遣ってやりたいものだが……。


■ ジュノ大公宮・親衛隊詰所

Pherimociel:[Your name]。
 今日はどういった用件だ?
 ウォルフガング様ならば、今は……

Pherimociel:なに?
 プリッシュという少女、だと?
 あの指名手配になっている?

Pherimociel:あの幼子ならば先ほど、
 ひとりでここへ出頭してきたぞ。

Pherimociel:当然、その身柄を確保したが、
 偉い奴に会わせろの一点張りで、ほとほと
 手を焼いている。

Pherimociel:ウォルフガング様が
 早くお戻りにならないものか。

Ulmia:[Your name]さん!

Ulmia:ごめんなさい、お話の途中に。
 ……あの、私と一緒に来てくださいませんか?

Ulmia:プリッシュが、自分から
 ジュノに捕まりに行ったなんて……。

Ulmia:いったい、どういうつもりなのか
 まったくわかりません。

Ulmia:けれども女神さまの思し召しか、
 ジュノ大公宮の方々は慌しくて、プリッシュに
 刑罰が与えられるようなことは当分なさそうです。

Ulmia:この機を利用して
 プリッシュを救い出すことができれば……。

Tenzen:[Your name] 殿!
 ウルミア殿!

Ulmia:テンゼンさん!

Tenzen:会えてよかったでござる。
 プリッシュ殿が、捕らえられたという話は
 聞いたでござるな?

Tenzen:今後のことを検討するべく、
 一度、皆で顔をあわせて、互いの意志を
 まとめる必要があるでござる。

Tenzen:[Your name]殿と
 ウルミア殿の他は、ジュノ上層にある酒場に
 集っているでござる。

Ulmia:ジュノ上層にある酒場……。

Tenzen:アルド殿のお心添えで、
 わずかな時間ながら、そこを貸し切らせて
 いただくことができたでござる。

Tenzen:そこでお待ちしているでござる。
 では、ごめん。

Pherimociel:ジュノ上層にある酒場にて
 いったいなんの話し合いをするつもりだ?

Pherimociel:天晶堂のアルドが
 絡んでいるのならば、なにやら悪い企みの
 気配がするが、聞かなかったことにしてやろう。
 
 
■ ジュノ上層・酒場

(すでにルーヴランス・テンゼン・ジャボス・スカリーZがいる)

Tenzen:[Your name]殿、
 よくきてくださった。

Tenzen:我らは今やっと、
 皆それぞれの話を把握したところでござる。

Tenzen:我輩、今になって
 このようなことを知ろうとは思わなんだ。

Tenzen:ウルミア殿が来る前に、
 [Your name]殿も心の準備を……

Ulmia:皆さん、暗いお顔をして
 いったい、どうしたのです?

Tenzen:ウルミア殿、お待ちしていたでござる。
 我らが各地で聞き及んだ話、気を強くもって
 聞くでござるよ?

Tenzen:……もちろん我らも、
 その結論を覆すことができぬかと、
 幾度も考え直してみたでござる。

Tenzen:しかしあの少年セルテウスは
 クリスタルの光を盗めども、古代の民の
 悲願とやらを止めるために来た存在でござった。

Louverance:それに、「闇の血族」を率いていた
 「黒い神」は、男神のことではありませんでした。

Jabbos:……でも……、
 モブリンたち……、「黒い神」から……
 「世界の終わりに来る者」……すでに……
 復活してると……聞いていた……。

Shikaree Z:そして、おまえも見たはずだ。
 プリッシュの胸に埋まっている魔晶石を。

Shikaree Z:おまえたちの話では、
 あれは男神の象徴「虚ろなる闇」を
 封じた、まがまがしい結晶だという。

Tenzen:ウルミア殿。
 プリッシュ殿を慕うそなたには、
 まことに無慈悲な結論でござろう。

Tenzen:しかし我輩、それに加えて
 霊獣カーバンクル、霊獣フェンリルがようやく
 教えてくれたこともあわせて伝えなければならぬ。

Tenzen:「世界の終わりに来る者」は、
 1万年の時を経て、タブナジアに生まれ
 落ちるよう運命づけられたのだと!

Ulmia:……まさか皆さんは、
 それがプリッシュだったと言いたいのですか?

Ulmia:そんな!
 私はどうしても信じられません!

Ulmia:私と彼女は、タブナジアが
 滅ぼされる前より、ずっと一緒にいました!

Ulmia:だからわかります。
 彼女は誰よりも、素直で、澄んだ心をもっている。

Ulmia:誰よりも強くて、
 誰よりも信じる心をもっている……。

Ulmia:もしプリッシュが
 「世界の終わりに来る者」だというのならば、
 なぜ霊獣ディアボロス相手に、「世界も人も
 救おう」などと言えるのです!?

Tenzen:……確かに、我輩もプリッシュ殿ほど、
 生きることを楽しんでいる人を知らぬでござる。

Tenzen:その方法さえ知り得、
 それを成す時間さえあれば、プリッシュ殿を
 その定めより救わんと思うでござる。

Tenzen:しかし我らには、もう
 時間が残されてはおらんのでござる。

Tenzen:真龍を率いるバハムートを
 止めねばならぬという使命がある!

Shikaree Z:それに、ミルドリオン枢機卿が
 生きているというなら、奴はプリッシュを使って
 男神の復活を企んでいるはずだ。

Shikaree Z:プリッシュがあの魔晶石を
 手に入れた今、すぐに葬らねば世界が危うい!

Jabbos:……男神、復活すれば……、
 モブリンたち……、止めることできなくなる……。

Ulmia:もうやめてください。
 真龍の王バハムートを止めるために、みなさんは
 プリッシュを手にかけようと言うのですね?

Ulmia:私にはそんなこと、できません!

Tenzen:ウルミア殿!

Tenzen:……。

Shikaree Z:仕方がない。
 とにかくまずは、プリッシュをジュノ大公宮より
 奪取せねばならないな。私は、その方法を探そう。

Louverance:古い友人を訪ねてみましょう。
 なにか良い手があるかもしれません。

Jabbos:これ以上……、犠牲、出したくない……。
 俺も……がんばる……。

Tenzen:[Your name]殿。

Tenzen:[Your name]殿は、
 我らの結論に、反対でござるか?
 
・結論に反対か?
 ・反対だ
 ・仕方ない
 ・結論って?
 
 
・「結論って?」を選択。

Tenzen:「世界の終わりに来る者」は、
 ヴァナ・ディールを救わんとする我らに
 とって、なにがあろうと討つべき相手。

Tenzen:それが、あのプリッシュ殿だとしても、
 我らがやるべきことはひとつ。そのことでござる。

(「結論に反対か?」の選択へと戻ります)
 
 
・「仕方ない」を選択。

Tenzen:わかってくださるか。
 [PCname]殿、皆、そうでござる。
 苦しい決断、血のにじむ結論でござる。

Tenzen:人の命に重き軽きはないといえど、
 我が輩はどうしても、世界を救うという使命を
 果たさねばならぬでござる。

Tenzen:しかしその前に……
 我輩、ウルミア殿のことが心配でござる。
 
 
(反対だ、を選択)
Tenzen:そうでござろうな。
 気にする必要はないでござる。

Tenzen:[Your name]殿は、
 ここで降りるでござるよ。

Tenzen:しかし、ウルミア殿のことだけは
 頼むでござる。あの様子、心配でござる。

Tenzen:慰めの言葉をかけてほしいとは
 言わぬでござる。ただ、ウルミア殿を
 タブナジアまで送ってさしあげてほしいでござる。

Tenzen:エシャンタール殿に頼めば、
 快く送ってくださるでござろう。

Tenzen:では、ごめん!
 
 
■ ジュノ・ル・ルデの庭

Ulmia:[Your name]さん。

Ulmia:ごめんなさい。大人げなかったですね。
 取り乱して、飛び出してしまったりして。

Ulmia:皆さんの言っていること、
 よくわかってはいるんです。

Ulmia:すべての人々を滅ぼそうとしている
 真龍の王バハムート。

Ulmia:ジュノ戦闘艇隊の力がどれほど
 素晴らしくとも、このままでは多くの
 罪なき人々が、この戦いの犠牲となって
 しまうでしょう。

Ulmia:……それに、よくわかっているんです。
 皆さんだって本当は、プリッシュのことを
 助けたいと思っているということ……。

Ulmia:でも、霊獣ディアボロスの言うとおりだわ。
 世界と人、両方とも助けるなんてことできないのね。

Ulmia:霊獣ディアボロス……
 プリッシュのことを夢の世界に呼んだのは、
 彼女が「世界の終わりに来る者」だと
 わかっていたからなのかしら?

Ulmia:ミルドリオン枢機卿さまは
 それを知っていたからこそ、プリッシュに
 あのアミュレットを渡したのかしら?
 でも……

Ulmia:[Your name]さん
 今になってしまったけれども、私、
 あなたに言わなくてはなりません。

Ulmia:プリッシュのアミュレットが盗まれて
 プリッシュが倒れてしまったときのことを……
 
 
(回想・上層医院病室)

Prishe:本当に一瞬だったけど、間違いねぇんだ。

Prishe:アミュレットが奪われるとき、
 伝わってきたあの感じ……。あれは絶対、
 ミルドリオン様だった!

Ulmia:では、ミルドリオン枢機卿さまが
 あなたからアミュレットを奪ったというの?

Ulmia:どうしてそんな真似を?
 だってあれは、ミルドリオン枢機卿さまが
 あなたに贈ったものでしょう?

Prishe:ああ、そうさ。
 ミルドリオン様は、あのアミュレットを通して、
 いつでも俺を見守ってくれていた。

Prishe:悪いことを考えたり、
 悪いことに巻き込まれたりしねぇようにってね。

Prishe:でも……
 ミルドリオン様は今になって、
 どうしてもあのアミュレットを
 取り戻さないとならなかったみたいだ。

Prishe:ずっとずっと帰りを待っていた、
 ずっとずっと昔の友達が帰ってきたから……。

Prishe:ミルドリオン様、心の中で謝ってたよ。
 でも俺がジュノにいる限り、そばで見守り続けて
 くれるって……

Ulmia:ジュノ……?

Ulmia:ミルドリオン枢機卿さまは、
 ジュノにいるというの? そして、私たちが
 タブナジアから来たこともすべて知っていた?

Ulmia:それだけじゃないわ。
 20年もの間、私たちがタブナジアにいたことを
 知っていて、迎えに来なかったというの?

Prishe:いや、そうじゃない。
 ミルドリオン様は、俺に託したんだ。

Ulmia:託した……? なにを……?
(回想終了)
 
 
Ulmia:あの時、プリッシュが言いかけたこと、
 あれはいったいなんだったのでしょう。

Ulmia:ミルドリオン枢機卿さまが私たちに
 託したこと。それが男神の復活だなんて、
 恐ろしいことだとは思いたくない……。

Ulmia:[Your name]さん、
 あなたならわかってくれるなんて、
 甘えなのかもしれません。

Ulmia:でも、やっぱり私、
 最後まで諦めたくありません。

Ulmia:ヴァナ・ディール、
 そして人。そのどちらも救われる。
 私は、そんな世界を歌いたい。

Ulmia:あなたもどうか
 そんな世界を望んではくださいませんか?
 
 
※そんな世界を望むか?
・もちろん! 絶対諦めない!
・そんなに世の中甘くない……
 
 
「そんなに世の中甘くない……」を選択。

Ulmia:! ごめんなさい。
 あなたの気持ちも考えず、無理なことを言って。
 
 
(もちろん~を選択)
Ulmia:ありがとう、
 [Your name]さん!

Ulmia:私、もう一度、大公宮に行ってみます。
 街の人には、誰にきいてもわからなかったけれど、
 マッキーチェブキーたちなら、噂をつかんでいる
 かもしれません。

Ulmia:プリッシュを助けてくれる最後の望み、
 ミルドリオン枢機卿さまのことを……。

End


プロマシアの呪縛
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永いお別れ
羅針の示すもの
迎え火
歌うは誰がためゐぬる場所