■ 第3節 第1小節 みっつの道-なにゆえにその子は
100年前に一度開いたという神都
アル・タユへの道。
それはいったいどこなのか?
そしてルーヴランスの予想通り……
■ ムバルポロス旧市街
Louverance:これは、[Your name]殿。
Louverance:まったく、
あなたの洞察力には恐れ入ります。
Louverance:そうです、
地底から迷い出たゴブリンたち、
モブリンたちが現れたのも、確かに
100年前……。
Louverance:私も、タブナジア大聖堂の
男神の像を鑑定した博士に会ってきました。
Louverance:おっと、お気をつけくださいね。
彼らは狂信的で、厄介な獣人です。
Louverance:獣人の中で、
もっとも自分たちが男神の子だと
よく理解している獣人なのです。
Louverance:私の同志が、この奥、
ムバルポロス旧市街の東側にいる
ターノティク(Tarnotik)と話をつけておいたと
言っておりましたが……
Louverance:しかし本当に、ここが
神都アル・タユへの道なのでしょうか?
Louverance:……!?
(遠方の橋梁の上を歩いていくセルテウスの姿が見える)
Louverance:あれは、まさか!?
Tarnotik:オゥレ、ターノティク。
Tarnotik:オナエェ、な?
はなしィ聞いたなよ。
むっとむっと奥ゥな、行きたなかァ?
Tarnotik:いいけのォ、
オナエェとターノティク、とりひきィなァ?
Tarnotik:ターノティキ、知ってなァ。
外なではァ、上からマ白なむのォ降る、はなしィ。
そなマ白なむのォ積もたにィ、咲く花あるなとォ。
そぉれ、珍いなむの、きれェなむのなとォ。
Tarnotik:マ白な中、咲く花ァ、
オナエェ、もってくりばァ、いいねェ。
ターノティク、オナエェな奥ゥ送りるよォ。
むっとむっと奥ゥ、石とるの場所ォ2716ゴウなァ。
Tarnotik:でむゥ、ターノティク、
オナエェ、死んだも知れいなよォ?
ターノティク、悪くゥないよォ?
(スノーリリーをターノティクに手渡す)
Tarnotik:おォ、おォ!
これェな? マ白な中、咲く花なァ?!
なんてェ、きれェなむのなァ……。
Tarnotik:タンキッヤーッ!
オナエェ、ありがたゥなァ! ありがたゥなァ!
Tarnotik:ターノティク、
こるほだァしあわせな気分なァ、はじまてなだァ!
Tarnotik:ではァ、約束ゥ
ターノティク、送りるよォ。
……オナエェ死むなよォ。 オゥレ、悲しなよォ。
(2716採石場にワープ)
(バグベアを従えた4人のモブリンがセルテウスを囲んで小躍りしている)
Chekochuk:プロマシア、生まれ変わり、
オゥレたち、会ァえた! すごォく強え!
Movamuq:アタィたち、連れてェク!
約束どおり、プロマシア、連れてェク!
ピッカピカ、デッカデカ、光るゥとこなヨ!
Trikotrak:それ、ずっとアッチ、
北のホウ、海のソコ。でもォこのまァえ、
グラグラゆゥれて、トンネル、埋まった!
Swipostik:でな、オゥレたち掘るネ?
プロマシア、ぜェたい連れてェな!
Louverance:まさか、ここで
セルテウスに会えるとは……!
Louverance:しかし、
彼らはいったい、なんの話を……?
???:シュウゥゥゥ……
(斧を手にしたガルカが登場)
Jabbos:おまえら……だれだ……?
Jabbos:アイツ……
ダレだか……知ってるのか……?
Louverance:あなたは……
Jabbos:俺は……、ジャボス。
モブリンたちと……、ながい間……
いっしょに暮らしてる……。
Jabbos:ながい間……
平和に……平和に……暮らしてきた……。
Jabbos:でも、モブリンたち……
今……、少し……おかしい……。
Jabbos:だから……、
男神のこと……あがめたりしてる……。
人をすべて……ほろぼそうとしてる……。
Jabbos:でも……約束する……
俺が……やめさせる……。
Jabbos:だから、帰ってくれ……
後は……、俺に……任せてくれ……。
Louverance:しかし……
Makki-Chebukki:じゃまだーじゃまだー!
マッキーチェブキーさまのお通りだぜ!
Kukki-Chebukki:じゃまなのじゃまー!
クッキーチェブキーさまもお通りだよ!
Jabbos:!?
Louverance:待て、おまえたち!
おまえたちはたしか、タブナジアの……?
Cherukiki:うおっ!
しょーねん、もう来てたぁ!?
Kukki-Chebukki:うおっ!
だから、寄り道しちゃだめだって言ったじゃん!?
Makki-Chebukki:うおっ!
でもまぁ、間に合ったんだからよしとして……
とりあえず、つっかまえろぉ!
Louverance:[Your name]!
私たちも、彼らに手を貸しましょう!
セルテウスを捕らえるいい機会です!
(4モブ&バグベアのバグビィとの戦闘に勝利)
(へたり込むモブたちを前に勝ち誇るタルタル3人組)
Makki-Chebukki:これで終わりかよー!
Kukki-Chebukki:本気を出すほどもねぇぜー!
Cherukiki:次はコチョコチョの刑だぜー!
Jabbos:ウォォオオオオオ……!
そこまで……だ……!
Makki-Chebukki:ウッキャー!
(暗転・ジャボスに倒され木の柵に捕われる3タル)
Cherukiki:だせー!
だせーだせー!
こっから、だーせー!
Chekochuk:なァんだ?
3ぴきのチビっこォ!
Kukki-Chebukki:おいらたちは、ジュノの
使いだぞー! おいらたちを泣かせたら、
ジュノのえらい人が怒るぞー!
Makki-Chebukki:おいらたちは、
とってもいい取り引きにきたんだぞー!
おいらたちとお話しないと、とっても
後悔しちゃうぞー!
Chekochuk:だァまれな! だまれなッ!
うるさい声、ワァン、ワァン、ひびく、ひびく!
あァんまり騒ぐと、そのノド、かっきィるぞ!
Louverance:取り引き?
もしや彼らは、ジュノのナグモラーダに命じられて
ここへと来たのでしょうか?
Jabbos:待て……、みんな……、
俺の話……、きけ……。落ち着いて……話きけ……。
Chekochuk:ジャボス、なんだァ?
Jabbos:そこにいる少年……、
男神の生まれ変わり……、違う……。
Jabbos:そこにいる少年……、
男神の姿と……、ぜんぜん……違う……。
Movamuq:ジャボス、なんでェなヨ?
あんたァ、プロマシアのお姿なんてェ、
見てこたァ、あるのかァ?
Jabbos:ああ……、俺……、見たこと……ある。
男神の石像……、見たこと……ある。
Swipostik:石像?
あぁぁあ、アレ? だいジしてたァに、
いねくゥなった石像なァ。
Chekochuk:オゥレも、石像、見たことあるぞォ!
それに比べェると、たしかにィ、ぜェんぜん、
おォ姿、違う。
Chekochuk:でもォ、プロマシア、
伝説のォとおり、黒いチカラ使ったなァ。
Jabbos:だがァ……
胸に……、光る石がない……。
やはり……、男神と……違う。
Jabbos:……それに……、
モブリン生んだのは……、男神ではない……。
みな……、俺の言うこと、わかってくれ……。
Chekochuk:ジャボス、まァた、そォの話なだァ?
Trikotrak:ジャボス、そォれ、
信じィきってるなァ。かわいそうなヤツだァ。
Movamuq:ジャボス、だましたァ人間、
わァるいやァつ、わァるいやつッ!
Movamuq:おまけに、
こいつゥらも、わァるいやつッ。
さっさとォおおぉぉぉおッ、死刑ッ!
Movamuq:また「タイサイ」
現われたら、ごォちそう、どぞどォぞ。
ひとくち、まァるのみ、ゴックンこヨ。
Makki-Chebukki:わはぁー!
そんなことゆーと、男神の石像と
こーかんしてやんないぞー!
Kukki-Chebukki:こーかんしてやんないぞー!
Jabbos:男神の……、石像……?
Chekochuk:チビっこ!
もッかしてェ、あの石像、見つけエだなァ!?
Movamuq:チビっこ!
もッかして、あん石像、掘り出しイたァ!?
Makki-Chebukki:そーだぜー!
あのでかい石像、オイラたちよく知ってるぜー!
Kukki-Chebukki:あれが欲しかったら、
そこのしょーねんとこーかんなんだぜー!
Cherukiki:こーかんなんだぜー!
Chekochu:ウウウウウ。石像、ほしィ。
あの石像、オイラたち伝説どおり。
Swipostik:でも、プロマシアの生まァれ変わり、
渡すわァけいかァないだ。
Trikotrak:でも、渡してェも、
プロマシア、生まれ変わりなァら、
強いかァら、帰ってこォれるよォなァ?
(歩み出すセルテウス)
Movamuq:!!!
プロマシア、生まれ変わり、
オオオ、怒ォった!?
Trikotrak:!!!
プロマシア、生まれ変わり、
ドドド、どこォ行くゥ!?
Makki-Chebukki:あああっ!
まてまてまてーっ!!!
しょーきんがーっ! にげていくーっ!
Cherukiki:あっけろー! あっけろー!
Jabbos:……待て。
今……、開けてやる……。
Jabbos:シュウゥゥゥ……
旅の人……ここは……危険だ……。
Jabbos:すぐに……、帰ると……いい。
モブリンたち……、今は……とても……
興奮してる……。
Jabbos:出口は……向こう。
後ろ……振り向かず……、すぐ……、
帰れ……。それが……、一番いい……。
Jabbos:それと……いいか……?
ここで見たこと……聞いたこと……、
決して……街の者には……言うな……。
Louverance:いや、そうはいきません。
Louverance:ジャボス殿、
あなたやモブリンたちが話していたこと、
私たちには気になることばかりです。
Louverance:あの少年のことを
モブリンたちは、「男神の生まれ変わり」と
呼んでいましたね。彼らはあの少年のことを
知っているのですか?
Louverance:私たちはあの少年を追う者。
どうしても教えていただかなくてはなりません。
Jabbos:シュウゥゥゥ……
……そうか……。おまえら……、
さっきのヤツこと……知ってる……?
Jabbos:なら俺も……話したい……。
俺のほうが……バストゥークに……行こう……。
Louverance:そうですか!
では、バストゥーク大工房にいらっしゃる
シド殿の元でお話を聞かせていただきましょう。
そこまでは私がご案内いたします。
Louverance:[Your name]、
では、シド殿の元で落ち合うことにしましょう。
End