プロマシアの呪縛/第5章~第8章/結び目

Last-modified: 2012-06-17 (日) 18:26:56

■  第3節 第3小節 みっつの道-結び目

 ヒナリー夫人の話では、サンドリア
 大聖堂の高僧シャザルヴィージュが
 プリッシュの情報を持っているようだ。
 ウルミアに報せるために、いつも彼女
 が歌っているというサンドリア港へ向かおう。


■ サンドリア港

(港で歌うウルミアの歌を人々が聞いている)

Answald:綺麗なお嬢さんだが、
 毎日毎日、誰を待っているのかねぇ。

Altiret:おまえ、ちょっと声をかけてこいよ。
 名前をきくくらいなら、おまえにもできるだろ?

Eaugouint:冗談言うな、勤務中だ。
 だが明日なら、自分は休みだから……

Felippe:何時聞いても、いい曲だねぇ。
 懐かしい気分になるよ。

Bellue:この年になってもう一度、
 あの曲をきけるとは思わなかったよ。
 思い出の曲をありがとうね。

Bonarpant:あんたの捜してる
 女の子は、まだ見つからないのか?

Ulmia:ええ、まだ……。

Prietta:大丈夫よ。
 あなたの歌に惹かれて、いつか必ず
 ここに現われるわ。あなたの歌には
 それだけの力があるもの。

(一人のミスラが歩み寄って来る)

Shikaree X:ねぇねぇ、そこの歌うたい、
 ここで誰かを捜してるの?

Ulmia:え……、は、はい!

Ulmia:私、小さな女の子を捜しているんです。
 青い髪で、神学生の格好をした女の子を……。

Shikaree X:フーン。
 青い髪で、神学生の?

Shikaree X:その特徴って、
 ジュノから手配されてるコに似てるね。

Ulmia:……え、ええ……

Ulmia:旅の方、ジュノが手配している子のこと、
 よくご存知なのですか?

Shikaree X:うん、まあね。
 実はボクも、ちょっとヤボ用があって、
 その女の子を捜してるんだ。

Shikaree X:まあ、ボクが捜してる女のコが
 キミの捜してるコといっしょかどうかは
 知らないけれど?

Ulmia:……。

Ulmia:失礼ですけれど、
 あなたはその少女を捜すように
 ジュノに雇われた方ですか?

Shikaree X:そう見える?
 そう見えるなら、それでもいいよ。
 エルヴァーンってヤツは、見たい
 モノしか見ないモノだしね。

Ulmia:……。

Shikaree X:ねぇ、キミは知ってるかな?
 ボクが捜してる女のコと、もうひとり、
 ジュノで手配されてる男のコがいるでしょ?

Shikaree X:あのコたちは、いっしょなのかな?
 ふたりで仲良く逃避行とシャレこんでるのかな?

Ulmia:わかりません。
 ……ただ、もしあなたが捜している少女と、
 私が捜している少女が同じ人物なら……
 彼女は、決して逃げるようなことはしません。

Shikaree X:ふーん。
 逃げるネズミを追うのが、ミスラの使命
 なんだけど、今回はちょっと違うみたい。

Shikaree X:ああ、しょうがない。
 あんまり時間もないし、男のコの方、
 追いかけてみようかなぁ。

Ulmia:ちょっと待ってください!
 その少年のこと、あなたはなにかご存知なのですか?

Shikaree X:……。
 歌うたい。人を食った質問は、
 自分が食われてもいいときだけに
 しておいたほうがいいよ。

Ulmia:……。

Shikaree X:キミの捜してる女のコと
 ボクの捜してる女のコがいっしょなら、
 キミとはまた会えるはず。

Shikaree X:気が向いたら
 そのときにでも教えてあげるね。じゃ。

(立ち去るスカリーX、代わりに近づいて来るPC)

Ulmia:[Your name]さん!
・大丈夫?
・今の誰?

(今の誰?を選択)

Ulmia:今の方が誰なのかはわかりませんが、
 プリッシュを捜していたようです。

Ulmia:でも、あの目……。
 まるで、獲物を追うような目……。
 いったいどうして……?

Ulmia:[Your name]さん、
 プリッシュは、大丈夫でしょうか?
 大丈夫ですよね? 無事ですよね?
 あのプリッシュですもの、きっと……!
 
・プリッシュは無事だと思うか?
 ・はい
 ・いいえ
 
(はいを選択)

Ulmia:ありがとうございます。
 [Your name]さんにそう言って
 いただけると、なんだか安心できます。

Ulmia:[Your name]さんが
 側にいてくだされば、どんなことが起きても
 きっと大丈夫。そんな気がするんです。

Ulmia:……あっ、ごめんなさい。
 よくわからないことを言ってしまって。

Ulmia:カッファル伯爵夫人のご紹介を受けて、
 幾人かの方々を訪ねてまわったのですが、
 プリッシュのことを誰も知らなくて……

Ulmia:プリッシュは本当に無事でいるのか
 不安になっていたのです。

Ulmia:……え!?
 カッファル伯爵夫人から伝言が?

Ulmia:サンドリア大聖堂にお勤めの
 高僧シャザルヴィージュさんを訪ねるようにと?

Ulmia:[Your name]さん!
 ほんとうにありがとうございます!

Ulmia:わかりました!
 すぐにサンドリア大聖堂に向かいます!
 
 
■ 北サンドリア大聖堂・高僧の間

Chasalvige:ああ、[Your name]さん。
 あれから気になってミスタル家のことを
 調べてみたのですが……

Ulmia:お久しぶりです。
 あなたが高僧シャザルヴィージュ様でしたのね。
 先日は、名乗りもせずに失礼しました。

Ulmia:私は、ウルミアと申します。
 カッファウ伯爵夫人よりお心添えを
 いただきまして参りました。

Chasalvige:……やはり、あなたがそうでしたか。

Chasalvige:楽園について、男神の呪いについて
 興味をお持ちでしたのも、それを知ればすべて
 納得がいきます。

(地階の聖遺物堂に移動する3人)

Chasalvige:ウルミア様、
 そして、[Your name]様。

Chasalvige:この場所ならば、人に聞かれる
 心配はございません。互いに胸底を明かし、
 有り体に語り合いましょう。

Chasalvige:タブナジア大聖堂の聖歌隊が
 完成を目指していた5つの歌のことを。

Ulmia:あなたは、知っているのですか?
 ……あの歌のことを……?

Chasalvige:大戦前、あなたは
 ミルドリオン枢機卿様とそのご友人と共に
 カッファル伯爵邸を訪問なさいましたでしょう?

Chasalvige:私もまたムシャヴァット枢機卿様に
 ご同行を許され、その場にいたのでございます。

Chasalvige:おそらくその頃のあなたは、
 あの集いがどのようなものか、ご存知なかった
 ことでしょう。

Chasalvige:あれは、サンドリア大聖堂と
 タブナジア大聖堂の解決しがたい反目関係を
 改善させるがためのもの。

Chasalvige:特に、あの頃のタブナジア大聖堂は、
 内乱の頃より続く徹底した秘密主義のために、
 良からぬ噂が絶えませんでした。

Chasalvige:そこでムシャヴァット枢機卿様は、
 その噂の真偽を確かめるために、使いを出した
 のでございます。

Chasalvige:しかし、ミルドリオン枢機卿様が
 お連れになられたのは、年端もいかぬふたりの
 少女でございました。

Chasalvige:そして、そのおひとり……
 あなたは、ある歌を歌われた……。

Ulmia:ええ、けれども私、
 まだうまく歌えませんでした。私の歌を聞いて、
 ムシャヴァット枢機卿様はお怒りになりました。

Chasalvige:いいえ、そうではございません。
 あのときムシャヴァット枢機卿様が声を荒げたは、
 あなたが歌った歌の完成を恐れるがため……

Chasalvige:あの歌がもつ恐ろしい力を、
 止めようとしたがためなのです。

Ulmia:恐ろしい力!?

Chasalvige:これは、ご存知でないままのほうが
 よいことなのかもしれません。

Chasalvige:すべての始まりは、
 今より約500年前……。私たちエルヴァーンに
 とって屈辱の時代と呼ばれる頃にまで遡ります。

Chasalvige:その頃、ここクォン大陸は、
 ミンダルシア大陸より侵攻したウィンダス連邦の
 軍によって支配されておりました。

Chasalvige:その頃の私たち
 エルヴァーンには、まだ国を作る意志はなく、
 いくつかの部族がそれぞれの森にて暮らして
 いたそうでございます。

Chasalvige:しかしもちろん、エルヴァーンの
 誇り高き血には変わりなく、剣に勝利を誓って
 立ち上がった勇士がランフォル・ドラギーユ様
 でした。

Chasalvige:後にタブナジア公となられる
 勇将アルフォロン・タブナジア様とともに、
 2つの秘宝を使い手、興国を成し遂げたので
 ございます。

Chasalvige:しかし、その戦いが終わりしとき、
 ふたつの秘宝はどちらも失われておりました。

Chasalvige:そして、その代わりに2枚の謎めいた
 石版が、サンドリア大聖堂とタブナジア大聖堂に
 残されていたのです。

Chasalvige:私たちは永い間、その謎を
 解くべく努め、とうとうランペール王の時代に
 秘宝のひとつ「聖なる剣」を取り戻すことが
 できました。

Chasalvige:しかし、タブナジア大聖堂は
 どうしても、もう1枚の石版の内容を
 教えようとはしませんでした。

Chasalvige:そこで、サンドリア大聖堂が
 内偵に探らせました結果、そちらにはある「歌」が
 書かれていることがわかったのでございます。

Chasalvige:そう、それこそがあの歌……
 あなたが歌われた「神の歌」……。

Chasalvige:「すべてを歌い終わるとき
 神が降臨する」歌だったのでございます。

Ulmia:神を降臨させる、歌!?
 まさかそんな!?

Chasalvige:その歌詞は読みとかれども、
 その旋律を知るものがなく、タブナジア
 大聖堂は永い間、その歌い手を探していた
 ようでございました。

Chasalvige:けれどもついに
 その始まりを歌うあなたが現れ、
 その力を示す足がかりをお作りになった。

Ulmia:でも、私は……!
 あの歌は、プリッシュが忌むべき子ではないと、
 そう証明するための歌だと言われて……!

Chasalvige:存じております。ですから私は
 あなたさまをここへ、お呼びしたのでございます。

Chasalvige:そちらの冒険者さまより
 サンドリア大聖堂の命を受け、ミルドリオン
 枢機卿様を捜し求める騎士がいるという話も
 聞きました。

Chasalvige:その騎士のことを調べるに、
 どうやらその者は「忌むべき男神」のことを
 調査するため、北方を旅していたということ。

Ulmia:!

Chasalvige:その目的はわかりませんが、
 ミルドリオン枢機卿様もまた、男神のことを
 追い求めていたそうでございます。

Ulmia:ミルドリオン枢機卿様が!?

Chasalvige:お気をつけになってください。
 あの歌の意味、そしてあの歌を知るあなたの価値。
 ミルドリオン枢機卿様があなたが生きている
 ということを知ったら……。

Ulmia:……!?

Chasalvige:ウルミアさん、
 どうかあなたのご友人を連れて
 タブナジアへお戻りください。

Chasalvige:先の騎士の話を調べるに、
 ボスディン氷河にいる魔道士たちが
 教えてくれたことによれば……

Chasalvige:あなたのご友人は
 おそらくウィンダス連邦「鼻の院」に
 いらっしゃいます。

Ulmia:ウィンダス連邦に!?
 ありがとうございます、シャザルヴィージュ様!
 私、行ってみます!

End


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