プロマシアの呪縛/第5章~第8章/向かい風

Last-modified: 2012-06-17 (日) 18:27:36

■  第3節 第3小節 みっつの道-向い風
 
 プリッシュはウィンダスの鼻の院にいるらしい。
 そして遂に、プリッシュを狙う怪しい影が……。
 彼女たちとは戦うほかないのか?


■ ウィンダス水の区・鼻の院

Kerutoto:うわぁ!
 なんかきみ、すっごいまぶしいんだけど、
 いったいなにもってんの!?

Kerutoto:そんなとこに
 ポケーってっ立ってないでよ。
 落ち着いて寝てらんないじゃないよ。

Kerutoto:……え?
 凍りついた前髪で釘が打てる
 女を探してる?

Kerutoto:ああ、その女だったら、
 ヨランオラン博士のとこに運ばれてったよ。

Kerutoto:でもきみ、あの女の知り合いなの?
 あの女は厄介ごとの塊だよ。きみとは逆に
 なんかまがまがしいものを持ってるでしょ?

Kerutoto:それのせいで、あたしがよく
 夢の中で会う「大いなるもの」に狙われてる
 みたいだよ。

Kerutoto:まあ、どこかの誰かが
 ソ・ジヤ遺跡を起動しちゃったから、
 その「大いなるもの」は自由を失った
 みたいだけどね。

Kerutoto:それにしても、困ったなぁ。
 獲物を逃した「大いなるもの」が怒り狂ってる
 から、しばらくは良い瞑想ができないよ……。

・イベント終了後に話しかけると

Kerutoto:……え?
 凍りついた前髪で釘が打てる
 女を探してる?

Kerutoto:ああ、その女だったら、
 ヨランオラン博士のとこに運ばれてったよ。

Kerutoto:あの女は厄介ごとの塊だって
 釘をさしたのに、だーれもきいてくれないんだもん。
 あたしは知らないよ。

 
 
■ ウィンダス石の区・ヨランオラン博士邸

Yoran-Oran:おや? 君は確か、
 「恐怖の3大王」を連れてきた冒険者では!?

Yoran-Oran:今日はいったい、
 なにを連れてきたんだね!?

Yoran-Oran:前回は思わぬ展開に
 取り乱してしまったが、今回はそうはいかんぞ!

Ulmia:お邪魔します。
 鼻の院の前院長さまのおすまいは
 こちらでしょうか?

Ulmia:[Your name]さん!
 ああ、良かった。先にいらしていたのですね。

Yoran-Oran:……おお? これはまた、
 ずいぶんとお美しいお嬢さんではないか。

Yoran-Oran;はっはっは、
 だが、これくらいのことでは
 もはや、この私を驚かすことはできんぞ!

Yoran-Oran:なぜなら私は、
 ウィンダスいちの沈着冷静を誇る……

Kapeh Myohrye:ヨランオラン博士の
 住まいはこちらか!?

Muhk Johldy:ヨランオラン博士は在宅か!?

Shikaree Y:アタシは罪狩りのミスラ、スカリーY。
 覚悟はイイわよね、ヨランオラン博士?

Yoran-Oran:つ、罪狩りのミスラあぁぁぁぁ!?

(その場にたおれこむヨランオラン博士)

Shikaree Y:ヨランオラン博士。
 アタシが今日ワザワザここに出向いた理由、
 もうわかってるんじゃないの?

Shikaree Y:アタシたち罪狩りのミスラには
 いくら隠してもムダなのよ。アタシたちは
 忌むべき力を感じちゃうんだから。

Yoran-Oran:忌むべき力……?

Shikaree Y:アナタたちタルタルには、
 今までエンのなかった魔力でしょうよ。

Shikaree Y:でもネエ、アタシたちミスラは
 その魔力を持っている石のせいで、
 同じ部族が殺しあいをしたことがあるワケよ。

Shikaree Y:だから今すぐに、
 アタシに石を渡してちょうだい。
 忌むべき石、魔晶石を。

Yoran-Oran:つ、罪狩りのミスラさま……
 おっしゃることはわかります。し、しかし、
 なにかの勘違いではありませんでしょうか?

Yoran-Oran:魔晶石などという
 恐ろしい石、土を研究する私といえど
 持ちあわせておりませんが……?

Shikaree Y:アッソウ。
 前もって言うのは好きじゃないんだけど、
 アタシ、血を流すことって好きなのよネ。

Yoran-Oran:……!
 知らないものは、知りませんよ!?
 だってそれがあなたたちのいう、
 自然の摂理ってもんでしょう!?

(スカリーYの二人の従者が弓をつがえる)

Yoran-Oran:ひいい!?

Ulmia:やめてください!
 武器で脅すなんて、横暴です!

Ulmia:よってたかって、力ずくで事を成すことに
 正義があるとお思いなのですか!?
 彼は持っていないと言って……

Muhk Johldy:ならば、
 忌むべき石を持つは、おまえか??

Kapeh Myohrye:それとも、そこの冒険者か?

???:……ふっふっふ……
 ミスラのねーちゃんたち!
 そのどっちもハズレだぜ!

Shikaree Y:!?
 
(プリッシュ登場)
 
Prishe:魔晶石の真の持ち主は
 なにを隠そう、この俺!

Prishe:プリッシュ様なんだからな!

Ulmia:プリッシュ!?

Prishe:おーよ! みんな、待たせたな!
 俺が来たからにゃ、もーだいじょぶだぜ!

Ulmia:だいじょうぶって……! バカっ!
 そんなことを言ったら、あなたが今度は!

Shantotto:そこまでですわよ!

Yoran-Oran:おお!
 シャントット博士!?

Shantotto:スカリーYとやら!
 いくら罪狩りのミスラといえど、わたくしの目が
 黒いうちは、石の区で勝手はさせませんわよ!

Shikaree Y:厄介なのが来たわネエ。

Shantotto:ヨランオラン。
 この際ですから、あなたにも言っておきますわよ!

Shantotto:いくらなんでも
 エルヴァーンの隠し子を作るなんて
 フケツなこと極まりないですわ!

Yoran-Oran:なっ!?
 知らん、私は知らん!
 それは大きな間違いだーっ!

Shantotto:さてと。
 プリッシュさんとやら、これ以上
 ことがややこしくなる前に、ほら、
 皆さんに見せてさしあげなさいな。

Shantotto:あなたの持つ魔晶石とやらが、
 手渡したくとも手渡せない理由を……

Shikaree Y:なんですって?

Prishe:仕方ねぇなぁ。
 しっかり見とけよな!

(上着を脱ぎはじめるプリッシュ)

Muhk Johldy:(まさか……
 このようなことが……?)

Kapeh Myohrye:(忌むべき石を
 その身に宿すなんて……?)

Shikaree Y:……。

Shikaree Y:魔晶石は、それ持つ者の
 種の業を越えた「闇」を呼び覚ます石。

Shikaree Y:それ持つ者は、
 やがて人であることを捨て、
 忌むべきものとなるというもの。

Shikaree Y:ネエ。
 なぜアナタは、それを身に宿しているの?
 なぜアナタは、忌むべきものとはならないの?

Prishe:忌むべきもの、か。
 どこへ行っても、その言葉からは逃られねぇなぁ。

Prishe:でも俺はここで
 立ち止まるわけにはいかねぇ!

Prishe:俺たちは一刻も早く
 バハムートんとこに行かなきゃなんねぇんだ。
 ヴァナ・ディールのみんなを救うために!

Shikaree Y:バハムート?
 それは、真龍の王バハムートのコト?

Prishe:もっちろんさ!

Shikaree Y:本来なら、その魔晶石は
 えぐり出してでも奪い取るのが、
 罪狩りの決まりだけど……

Shikaree Y:アタシといっしょに、
 アットワ地溝まで来てもらいましょうか。

Shikaree Y:アナタの胸にある、
 黒い魔晶石。あの女ならそれに詳しいはず……。

Prishe:ふぅん。
 そいつは願ったりだぜ。

Ulmia:プリッシュ!?
 いったい、どういうことなの!?

Prishe:ウルミア、俺は
 あのねーちゃんについていくぜ!
 俺の探しモノのありかを知ってるかもしれねぇ!

Ulmia:プリッシュ!?

Prishe:[Your name]、
 ウルミアのこと、頼んだぜ!

Prishe:それと、親切なおばちゃん、
 おじちゃん、良くしてもらってありがとよ!

Shantotto:おば……っ!?

Ulmia:プリッシュの胸に、
 なぜあのような石が……?
 それも、忌むべき石だなんて……

Ulmia:プリッシュはいったい、
 なにを探しているというのでしょう。
 私もアットワ地溝に行かなくては……

・イベント終了後に話しかけると

Yoran-Oran:いったいぜんたい、
 私の家を舞台にするのはやめてもらいたい!

Yoran-Oran:あの恐怖の3人組!
 そして次は罪狩りのミスラ!
 呼んでもない客ばかりズラズラと!

Yoran-Oran:君は冒険者だからと
 大目に見ていたが、今はさっさとアットワ地溝へ
 行きたまえ! ほら、しっし!
 
 
■ ウィンダス石の区・シャントット博士邸

Shantotto : エルヴァーンのお嬢さんを、
 あの隠し子疑惑のあるヨランオラン博士のところに
 置いておくわけにはいきませんでしょう?

Shantotto : ですから。わたくしの家に
 運ばせたんですけれども、苦労いたしましたわよ。
 解凍するのに、いろいろな魔法を試してねぇ。

Shantotto : ……けれどもまぁ、
 夢の世界デュナミスを司るという、大いなるもの
 ディアボロスの話が聞けたのでよしとしましたわ。

Shantotto : ボスディン氷河にある
 遺跡ソ・ジヤには、「大いなるもの」が
 封じられているという話は聞いていましたけれど、
 まさかそれが夢を司るものとはねぇ。

Shantotto : しかもあの子は、胸にあった
 魔晶石のせいで、ディアボロスの永遠に平和な
 夢の世界に誘われていたようですわ。

Shantotto : ぞっとしますわね!
 戦いも争いもない世の中なんて、いったいなにが
 楽しくて生きてるんだかわかりませんものねぇ!
 オーッホッホッホホホホ!

 
 
■ アットワ・千骸谷

Shikaree Z:そうか。
 ミルドリオンのヤツめ、
 やはり地下壕にもいなかったか。

Shikaree Z:どこにいるかはわからんが、
 しかしヤツが生きているのは確か。

Shikaree Z:ヤツを探し出し、
 罪を償わせなくてはならん。世界が
 この乾いた地のようになる前に……。

Shikaree X:その件はボクに任せておいてよ、
 プリッシュとかいう神学生ならきっと、
 ミルドリオンの居場所を知っているはず。

Shikaree X:ボクが調べたところでは
 ウィンダスの鼻の院にいるらしいから、
 これからすぐに行ってくるよ!

Shikaree Y:遅いわネエ。
 これだからボクちゃんは
 仕事が遅いって言われるのよ?

(スカリーYとプリッシュ登場)

Shikaree X:なにおお!?

Shikaree Z:おまえは……!?

Shikaree Z:まさか、プリッシュか!?
 しかしその姿は、あの頃のまま……!?

Prishe;ああ。
 元気そーでなによりだぜ、罪狩りさん。
 あんときは世話になったなー。

Shikaree Y:あら?
 姉貴、もしかして顔見知りだったの?

Shikaree Z:顔見知りもなにも
 その女こそが20年前、ミルドリオン枢機卿とともに
 タブナジア大聖堂を操っていた女だ!

Shikaree Z:忘れたとは言わさんぞ!
 あのとき私たちが忠告したこと!

Shikaree Z:竜の王が帰りしとき、
 人と竜の間に再び争いが起きる……

Shikaree Z:それまでに「神の歌」にて
 「眠れる神々」を目覚めさせ、その助けを
 仰がねばならないと!

Shikaree Z:わかっているのか!?
 私たちが恐れたのは、この未来だったのだ!

Shikaree Z:もちろん、私たち
 「罪狩りのミスラ」の罪も深い……。

Shikaree Z:おまえたちにたぶらかされ、
 おまえたちの恐るべき企みに協力してしまった……。

Shikaree Z:まさかおまえたちが
 「神の歌」を使い、男神プロマシアを
 蘇らせようなどと企んでいたとは!

Prishe:おいおい、待てよ。
 おまえ、なんか勘違いしてねぇか?

Prishe:確かにミルドリオン様は、
 おまえたちの言う「眠れる神々」を目覚めさせる
 気なんかは、サラッサラなかったけど……

Prishe:俺たち、男神プロマシアを
 蘇らせるようなことはしてないぜ!?

Shikaree X:でもね、キミの後ろにいる
 歌うたいは、「神の歌」を歌えるじゃん?

Shikaree Y:それに、魔晶石っていうのは、
 獣人どもが「闇の王」を生き返らせるのに
 集めていたものじゃなァい?

Prishe:やみのおう???

Shikaree Z:とぼけるな!

Shikaree Z:はなから「眠れる神々」を
 目覚めさせる気がなかったというならば…

Shikaree Z;いったいなぜ
 「神の歌」の歌い手を探す必要があった!?

Shikaree Z:その魔晶石で、
 死の淵より、なにを目覚めさせたのか!?

Prishe:だめだこりゃ。
 こうなったら、おまえたちには
 なにを言っても聞こえねぇな。

Prishe:だから20年前も、
 おまえたちには本当のこと、話さなかったんだよ。

Shikaree X:ナッマイキ~!

Shikaree Z:……確かに、その通りだ。
 わかっているのなら話は早い。

Shikaree Z:私たちは、
 おまえの罪を問いに来たわけではない。
 罪狩りとして、罪を狩りに来たのだ。

Shikaree X:キミは「神の歌」を歌った罪だ!

Shikaree Y:アナタには
 今は亡きミルドリオンの罪を担ってもらう!

Shikaree Z:おまえの罪は、説明することもないな!
 行くぞ!!!
 
 
(スカリー3姉妹とのLv50制限バトル)

アビリティ使用時のセリフ
X:姉さんには負けない!(使い魔・あやつる)

Y:アタシの鎌が、血ィ吸いたいってさァ!(ブラッドウェポン)

Z:私の獲物であることを喜べ!(コールワイバーン)
 
 
WS使用時のセリフ
X:姉さんには負けない!(シャドーステッチ、エヴィサレーションなど)

Y:アタシをいい気分にさしとくれエ!(ギロティン)

Z:手を貸そう!(大車輪)
 
 
黒焼き使用時のセリフ
X:……んにゃーーっ!
 黒焼きだぁ! いっただきぃ!!

X:やっほうぅぅ!
 黒焼きッ! 黒焼きッ! 嬉しいにゃー!
 冒険者さん、ありがとにゃーーーっ!!!

Y:……アラァン……?
 この匂い、まさか、アレ……?

Y:ああアアアァァァ!
この匂いには、逆らえないわよォッ!

Z:く! この……!

Z:愚か者め!
 もう、同じ手は効かぬッ!
 
 
撃破時使用時のセリフ
X:ボクの……初めての狩りが……

Y:ま、負けるなんてェ、死んだ方がマシ
 ……ィイイイ!

Z:ま、まさか……この私が……

(バトルに勝利)
 
 
Shikaree Z:くっ……なぜだ……。
 力が……出ない……。

Shikaree Y:……なにか、
 妙な力が働いている……?

Prishe:おまえたちには
 俺たちは殺れネェよ。

Prishe:俺たちは今まで、
 人が触れちゃいけねぇもんに触れてきた。
 それが、俺たちの使命を果たせって言ってるからな。

Shikaree Z:なんだと?

Prishe:……なぁ?
 今なら、おまえたちの考えてることもよくわかるぜ。

Prishe:ヴァナ・ディールを、人を、救いたい。
 そう思ってるんだろ。それは俺も同じさ。

Prishe:ミルドリオン様もそう願ってた。
 だからあの人は、男神プロマシアを復活させようと
 思ったんだ。

Ulmia:プリッシュ、それは!?

Shikaree Z:ミルドリオンめ……!
 やはり……そのようなことを……!?

Prishe:その罪をつぐなえってんなら、
 いくらでもつぐなってやるさ。
 でも、それはおまえたちにじゃない。

Prishe:バハムートたち霊獣にでもないし、
 眠れる神々にでも、もちろん獣人にでもない。

Shikaree Z:!?

Prishe:俺は、俺自身につぐなう。
 なぜなら俺の罪は、俺が俺自身を捨てたことなんだ。

Prishe:だからわりぃけど、教えてもらうぜ?
 タブナジアの魔石のありかをよ?

Prishe:ここは……?

Prishe:ウルガラン山脈……?

Prishe:20年前の戦争のとき、獣人たちはあれを、
 あんな遠くにまで運んでいったのか。

Prishe:でもあれは俺の魔晶石だ!
 早く取り戻さねぇと!

Ulmia:プリッシュ!?

Shikaree Z:待て!

End


プロマシアの呪縛
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結び目向かい風迎え火