■ 第3節 第3小節 みっつの道-向い風
プリッシュはウィンダスの鼻の院にいるらしい。
そして遂に、プリッシュを狙う怪しい影が……。
彼女たちとは戦うほかないのか?
■ ウィンダス水の区・鼻の院
Kerutoto:うわぁ!
なんかきみ、すっごいまぶしいんだけど、
いったいなにもってんの!?
Kerutoto:そんなとこに
ポケーってっ立ってないでよ。
落ち着いて寝てらんないじゃないよ。
Kerutoto:……え?
凍りついた前髪で釘が打てる
女を探してる?
Kerutoto:ああ、その女だったら、
ヨランオラン博士のとこに運ばれてったよ。
Kerutoto:でもきみ、あの女の知り合いなの?
あの女は厄介ごとの塊だよ。きみとは逆に
なんかまがまがしいものを持ってるでしょ?
Kerutoto:それのせいで、あたしがよく
夢の中で会う「大いなるもの」に狙われてる
みたいだよ。
Kerutoto:まあ、どこかの誰かが
ソ・ジヤ遺跡を起動しちゃったから、
その「大いなるもの」は自由を失った
みたいだけどね。
Kerutoto:それにしても、困ったなぁ。
獲物を逃した「大いなるもの」が怒り狂ってる
から、しばらくは良い瞑想ができないよ……。
・イベント終了後に話しかけると
Kerutoto:……え?
凍りついた前髪で釘が打てる
女を探してる?
Kerutoto:ああ、その女だったら、
ヨランオラン博士のとこに運ばれてったよ。
Kerutoto:あの女は厄介ごとの塊だって
釘をさしたのに、だーれもきいてくれないんだもん。
あたしは知らないよ。
■ ウィンダス石の区・ヨランオラン博士邸
Yoran-Oran:おや? 君は確か、
「恐怖の3大王」を連れてきた冒険者では!?
Yoran-Oran:今日はいったい、
なにを連れてきたんだね!?
Yoran-Oran:前回は思わぬ展開に
取り乱してしまったが、今回はそうはいかんぞ!
Ulmia:お邪魔します。
鼻の院の前院長さまのおすまいは
こちらでしょうか?
Ulmia:[Your name]さん!
ああ、良かった。先にいらしていたのですね。
Yoran-Oran:……おお? これはまた、
ずいぶんとお美しいお嬢さんではないか。
Yoran-Oran;はっはっは、
だが、これくらいのことでは
もはや、この私を驚かすことはできんぞ!
Yoran-Oran:なぜなら私は、
ウィンダスいちの沈着冷静を誇る……
Kapeh Myohrye:ヨランオラン博士の
住まいはこちらか!?
Muhk Johldy:ヨランオラン博士は在宅か!?
Shikaree Y:アタシは罪狩りのミスラ、スカリーY。
覚悟はイイわよね、ヨランオラン博士?
Yoran-Oran:つ、罪狩りのミスラあぁぁぁぁ!?
(その場にたおれこむヨランオラン博士)
Shikaree Y:ヨランオラン博士。
アタシが今日ワザワザここに出向いた理由、
もうわかってるんじゃないの?
Shikaree Y:アタシたち罪狩りのミスラには
いくら隠してもムダなのよ。アタシたちは
忌むべき力を感じちゃうんだから。
Yoran-Oran:忌むべき力……?
Shikaree Y:アナタたちタルタルには、
今までエンのなかった魔力でしょうよ。
Shikaree Y:でもネエ、アタシたちミスラは
その魔力を持っている石のせいで、
同じ部族が殺しあいをしたことがあるワケよ。
Shikaree Y:だから今すぐに、
アタシに石を渡してちょうだい。
忌むべき石、魔晶石を。
Yoran-Oran:つ、罪狩りのミスラさま……
おっしゃることはわかります。し、しかし、
なにかの勘違いではありませんでしょうか?
Yoran-Oran:魔晶石などという
恐ろしい石、土を研究する私といえど
持ちあわせておりませんが……?
Shikaree Y:アッソウ。
前もって言うのは好きじゃないんだけど、
アタシ、血を流すことって好きなのよネ。
Yoran-Oran:……!
知らないものは、知りませんよ!?
だってそれがあなたたちのいう、
自然の摂理ってもんでしょう!?
(スカリーYの二人の従者が弓をつがえる)
Yoran-Oran:ひいい!?
Ulmia:やめてください!
武器で脅すなんて、横暴です!
Ulmia:よってたかって、力ずくで事を成すことに
正義があるとお思いなのですか!?
彼は持っていないと言って……
Muhk Johldy:ならば、
忌むべき石を持つは、おまえか??
Kapeh Myohrye:それとも、そこの冒険者か?
???:……ふっふっふ……
ミスラのねーちゃんたち!
そのどっちもハズレだぜ!
Shikaree Y:!?
(プリッシュ登場)
Prishe:魔晶石の真の持ち主は
なにを隠そう、この俺!
Prishe:プリッシュ様なんだからな!
Ulmia:プリッシュ!?
Prishe:おーよ! みんな、待たせたな!
俺が来たからにゃ、もーだいじょぶだぜ!
Ulmia:だいじょうぶって……! バカっ!
そんなことを言ったら、あなたが今度は!
Shantotto:そこまでですわよ!
Yoran-Oran:おお!
シャントット博士!?
Shantotto:スカリーYとやら!
いくら罪狩りのミスラといえど、わたくしの目が
黒いうちは、石の区で勝手はさせませんわよ!
Shikaree Y:厄介なのが来たわネエ。
Shantotto:ヨランオラン。
この際ですから、あなたにも言っておきますわよ!
Shantotto:いくらなんでも
エルヴァーンの隠し子を作るなんて
フケツなこと極まりないですわ!
Yoran-Oran:なっ!?
知らん、私は知らん!
それは大きな間違いだーっ!
Shantotto:さてと。
プリッシュさんとやら、これ以上
ことがややこしくなる前に、ほら、
皆さんに見せてさしあげなさいな。
Shantotto:あなたの持つ魔晶石とやらが、
手渡したくとも手渡せない理由を……
Shikaree Y:なんですって?
Prishe:仕方ねぇなぁ。
しっかり見とけよな!
(上着を脱ぎはじめるプリッシュ)
Muhk Johldy:(まさか……
このようなことが……?)
Kapeh Myohrye:(忌むべき石を
その身に宿すなんて……?)
Shikaree Y:……。
Shikaree Y:魔晶石は、それ持つ者の
種の業を越えた「闇」を呼び覚ます石。
Shikaree Y:それ持つ者は、
やがて人であることを捨て、
忌むべきものとなるというもの。
Shikaree Y:ネエ。
なぜアナタは、それを身に宿しているの?
なぜアナタは、忌むべきものとはならないの?
Prishe:忌むべきもの、か。
どこへ行っても、その言葉からは逃られねぇなぁ。
Prishe:でも俺はここで
立ち止まるわけにはいかねぇ!
Prishe:俺たちは一刻も早く
バハムートんとこに行かなきゃなんねぇんだ。
ヴァナ・ディールのみんなを救うために!
Shikaree Y:バハムート?
それは、真龍の王バハムートのコト?
Prishe:もっちろんさ!
Shikaree Y:本来なら、その魔晶石は
えぐり出してでも奪い取るのが、
罪狩りの決まりだけど……
Shikaree Y:アタシといっしょに、
アットワ地溝まで来てもらいましょうか。
Shikaree Y:アナタの胸にある、
黒い魔晶石。あの女ならそれに詳しいはず……。
Prishe:ふぅん。
そいつは願ったりだぜ。
Ulmia:プリッシュ!?
いったい、どういうことなの!?
Prishe:ウルミア、俺は
あのねーちゃんについていくぜ!
俺の探しモノのありかを知ってるかもしれねぇ!
Ulmia:プリッシュ!?
Prishe:[Your name]、
ウルミアのこと、頼んだぜ!
Prishe:それと、親切なおばちゃん、
おじちゃん、良くしてもらってありがとよ!
Shantotto:おば……っ!?
Ulmia:プリッシュの胸に、
なぜあのような石が……?
それも、忌むべき石だなんて……
Ulmia:プリッシュはいったい、
なにを探しているというのでしょう。
私もアットワ地溝に行かなくては……
・イベント終了後に話しかけると
Yoran-Oran:いったいぜんたい、
私の家を舞台にするのはやめてもらいたい!
Yoran-Oran:あの恐怖の3人組!
そして次は罪狩りのミスラ!
呼んでもない客ばかりズラズラと!
Yoran-Oran:君は冒険者だからと
大目に見ていたが、今はさっさとアットワ地溝へ
行きたまえ! ほら、しっし!
■ ウィンダス石の区・シャントット博士邸
Shantotto : エルヴァーンのお嬢さんを、
あの隠し子疑惑のあるヨランオラン博士のところに
置いておくわけにはいきませんでしょう?
Shantotto : ですから。わたくしの家に
運ばせたんですけれども、苦労いたしましたわよ。
解凍するのに、いろいろな魔法を試してねぇ。
Shantotto : ……けれどもまぁ、
夢の世界デュナミスを司るという、大いなるもの
ディアボロスの話が聞けたのでよしとしましたわ。
Shantotto : ボスディン氷河にある
遺跡ソ・ジヤには、「大いなるもの」が
封じられているという話は聞いていましたけれど、
まさかそれが夢を司るものとはねぇ。
Shantotto : しかもあの子は、胸にあった
魔晶石のせいで、ディアボロスの永遠に平和な
夢の世界に誘われていたようですわ。
Shantotto : ぞっとしますわね!
戦いも争いもない世の中なんて、いったいなにが
楽しくて生きてるんだかわかりませんものねぇ!
オーッホッホッホホホホ!
■ アットワ・千骸谷
Shikaree Z:そうか。
ミルドリオンのヤツめ、
やはり地下壕にもいなかったか。
Shikaree Z:どこにいるかはわからんが、
しかしヤツが生きているのは確か。
Shikaree Z:ヤツを探し出し、
罪を償わせなくてはならん。世界が
この乾いた地のようになる前に……。
Shikaree X:その件はボクに任せておいてよ、
プリッシュとかいう神学生ならきっと、
ミルドリオンの居場所を知っているはず。
Shikaree X:ボクが調べたところでは
ウィンダスの鼻の院にいるらしいから、
これからすぐに行ってくるよ!
Shikaree Y:遅いわネエ。
これだからボクちゃんは
仕事が遅いって言われるのよ?
(スカリーYとプリッシュ登場)
Shikaree X:なにおお!?
Shikaree Z:おまえは……!?
Shikaree Z:まさか、プリッシュか!?
しかしその姿は、あの頃のまま……!?
Prishe;ああ。
元気そーでなによりだぜ、罪狩りさん。
あんときは世話になったなー。
Shikaree Y:あら?
姉貴、もしかして顔見知りだったの?
Shikaree Z:顔見知りもなにも
その女こそが20年前、ミルドリオン枢機卿とともに
タブナジア大聖堂を操っていた女だ!
Shikaree Z:忘れたとは言わさんぞ!
あのとき私たちが忠告したこと!
Shikaree Z:竜の王が帰りしとき、
人と竜の間に再び争いが起きる……
Shikaree Z:それまでに「神の歌」にて
「眠れる神々」を目覚めさせ、その助けを
仰がねばならないと!
Shikaree Z:わかっているのか!?
私たちが恐れたのは、この未来だったのだ!
Shikaree Z:もちろん、私たち
「罪狩りのミスラ」の罪も深い……。
Shikaree Z:おまえたちにたぶらかされ、
おまえたちの恐るべき企みに協力してしまった……。
Shikaree Z:まさかおまえたちが
「神の歌」を使い、男神プロマシアを
蘇らせようなどと企んでいたとは!
Prishe:おいおい、待てよ。
おまえ、なんか勘違いしてねぇか?
Prishe:確かにミルドリオン様は、
おまえたちの言う「眠れる神々」を目覚めさせる
気なんかは、サラッサラなかったけど……
Prishe:俺たち、男神プロマシアを
蘇らせるようなことはしてないぜ!?
Shikaree X:でもね、キミの後ろにいる
歌うたいは、「神の歌」を歌えるじゃん?
Shikaree Y:それに、魔晶石っていうのは、
獣人どもが「闇の王」を生き返らせるのに
集めていたものじゃなァい?
Prishe:やみのおう???
Shikaree Z:とぼけるな!
Shikaree Z:はなから「眠れる神々」を
目覚めさせる気がなかったというならば…
Shikaree Z;いったいなぜ
「神の歌」の歌い手を探す必要があった!?
Shikaree Z:その魔晶石で、
死の淵より、なにを目覚めさせたのか!?
Prishe:だめだこりゃ。
こうなったら、おまえたちには
なにを言っても聞こえねぇな。
Prishe:だから20年前も、
おまえたちには本当のこと、話さなかったんだよ。
Shikaree X:ナッマイキ~!
Shikaree Z:……確かに、その通りだ。
わかっているのなら話は早い。
Shikaree Z:私たちは、
おまえの罪を問いに来たわけではない。
罪狩りとして、罪を狩りに来たのだ。
Shikaree X:キミは「神の歌」を歌った罪だ!
Shikaree Y:アナタには
今は亡きミルドリオンの罪を担ってもらう!
Shikaree Z:おまえの罪は、説明することもないな!
行くぞ!!!
(スカリー3姉妹とのLv50制限バトル)
アビリティ使用時のセリフ
X:姉さんには負けない!(使い魔・あやつる)
Y:アタシの鎌が、血ィ吸いたいってさァ!(ブラッドウェポン)
Z:私の獲物であることを喜べ!(コールワイバーン)
WS使用時のセリフ
X:姉さんには負けない!(シャドーステッチ、エヴィサレーションなど)
Y:アタシをいい気分にさしとくれエ!(ギロティン)
Z:手を貸そう!(大車輪)
黒焼き使用時のセリフ
X:……んにゃーーっ!
黒焼きだぁ! いっただきぃ!!
X:やっほうぅぅ!
黒焼きッ! 黒焼きッ! 嬉しいにゃー!
冒険者さん、ありがとにゃーーーっ!!!
Y:……アラァン……?
この匂い、まさか、アレ……?
Y:ああアアアァァァ!
この匂いには、逆らえないわよォッ!
Z:く! この……!
Z:愚か者め!
もう、同じ手は効かぬッ!
撃破時使用時のセリフ
X:ボクの……初めての狩りが……
Y:ま、負けるなんてェ、死んだ方がマシ
……ィイイイ!
Z:ま、まさか……この私が……
(バトルに勝利)
Shikaree Z:くっ……なぜだ……。
力が……出ない……。
Shikaree Y:……なにか、
妙な力が働いている……?
Prishe:おまえたちには
俺たちは殺れネェよ。
Prishe:俺たちは今まで、
人が触れちゃいけねぇもんに触れてきた。
それが、俺たちの使命を果たせって言ってるからな。
Shikaree Z:なんだと?
Prishe:……なぁ?
今なら、おまえたちの考えてることもよくわかるぜ。
Prishe:ヴァナ・ディールを、人を、救いたい。
そう思ってるんだろ。それは俺も同じさ。
Prishe:ミルドリオン様もそう願ってた。
だからあの人は、男神プロマシアを復活させようと
思ったんだ。
Ulmia:プリッシュ、それは!?
Shikaree Z:ミルドリオンめ……!
やはり……そのようなことを……!?
Prishe:その罪をつぐなえってんなら、
いくらでもつぐなってやるさ。
でも、それはおまえたちにじゃない。
Prishe:バハムートたち霊獣にでもないし、
眠れる神々にでも、もちろん獣人にでもない。
Shikaree Z:!?
Prishe:俺は、俺自身につぐなう。
なぜなら俺の罪は、俺が俺自身を捨てたことなんだ。
Prishe:だからわりぃけど、教えてもらうぜ?
タブナジアの魔石のありかをよ?
Prishe:ここは……?
Prishe:ウルガラン山脈……?
Prishe:20年前の戦争のとき、獣人たちはあれを、
あんな遠くにまで運んでいったのか。
Prishe:でもあれは俺の魔晶石だ!
早く取り戻さねぇと!
Ulmia:プリッシュ!?
Shikaree Z:待て!
End