プロマシアの呪縛/第5章~第8章/南方の伝説

Last-modified: 2012-06-17 (日) 18:18:26

■  第3節 第1小節 みっつの道-南方の伝説

 タブナジア礼拝堂にあった「アル・タユ
 の絵」は、ミスラたちのもとより持ち出
 されたものだという。
 ウィンダス森の区にいるミスラの族長
 から、詳しい話が聞けるといいが……。


■ ウィンダス森の区・族長宅

Perih Vashai:冒険者よ。
 「アル・タユ」について聞きたいと?

Louverance:待ちなさい。
 単刀直入にそのようなことを尋ねるとは、
 紳士の風上にもおけませんよ。

Louverance:失礼いたしました。
 ウィンダスの族長ペリィ・ヴァシャイさま。

Louverance:私は、ルーヴランス・ミスタル。
 ヴァナ・ディールと人を救うがために、歴史の裏に
 隠されし真実を追う者。

Louverance:破滅の時が近づいています。
 あなたさまがたミスラに伝わる古き知識、
 その導きをどうか私たちに……

Perih Vashai:……話はよくわかった。
 しかしあたしも、あの絵に描かれている
 「アル・タユ」なる都についてはなにも
 知らぬ。

Perih Vashai:罪狩りのミスラに尋ねても、
 おそらく答えは得られぬことだろう。
 彼女たちは今、重要な使命を負って旅をしている。

Louverance:……そうですか……。
 ところで、立ち入ったことをお聞きしますが、
 罪狩りのミスラ殿は、なにかの罪を追って?

Preih Vashai:そう。罪狩りのミスラは、
 タブナジアの枢機卿に罪を償わせるために来た。

Louverance:な!? タブナジアの枢機卿を?
 それはいったい、どのような罪なのです?

Perih Vashai:奇しくもそれは、
 おまえたちのいう「絵」にまつわる罪だ。

Perih Vashai:盗人の手によって
 ウガレピ寺院より持ち出されたあの絵。

Perih Vashai:罪狩りのミスラが
 それを取り返そうとタブナジアへ向かったおり、
 タブナジアの枢機卿とやらは、罪狩りのミスラに
 ある取り引きをもちかけたのだ。

Louverance:取り引きを?

Perih Vashai:タブナジアの枢機卿は、
 ミスラに伝わる伝説、その使命のこと、
 そのすべてを知っていたそうだ。

Perih Vashai:そして、タブナジアには
 その使命を果たす準備がされていると言った。

Perih Vashai:だからこそ、その当時の
 罪狩りのミスラは、その取り引きを飲んだ。
 人の運命を、その枢機卿に託したのだ。

Louverance:待ってください
 ペリィ・ヴァシャイ族長さま。

Louverance:お聞かせください。
 ミスラに伝わる伝説、そしてその使命とは?
 あなたがたは、なにをするつもりだったのです?

Perih Vashai:それは、あの絵を描いた
 古代の民が、ミスラに伝えた使命。
 眠れる神々を目覚めさせること……。

Louverance:眠れる神々……!?

Perih Vashai:古代の民が楽園の扉を開き、
 ヴァナ・ディールを傷つけたという話を
 きいたことがあろう?

Perih Vashai:その傷口からあふれ出た
 「虚ろなる闇」は、山を、海を、空を、森を、
 そして命を飲み込もうとした。

Perih Vashai:ヴァナ・ディールに
 生きとし生けるものたちは、女神アルタナが
 流した涙で世界を清めることにした。

Perih Vashai:しかし5つ目の涙を巡って
 人の王と竜の王に争いが起こり、その決着は
 いつまでたってもつかず……

Perih Vashai:残された人々は、
 眠れる神々の力で
 ヴァナ・ディールの傷口を癒した。

Louverance:……それが、
 ミスラに伝わる伝説……?

Perih Vashai:冒険者よ。
 おまえならば、人里はなれた辺境や
 密林の奥地にて、静かに輝く巨大な
 クリスタルを見たことがあるだろう。

Perih Vashai:あのクリスタルこそ
 神々の臥所であり、閨(ねや)。

Perih Vashai:伝説の時代、
 ヴァナ・ディールの傷口を癒すために
 呼び出された神々の眠る地なのだ。

Perih Vashai:そして、
 ヴァナ・ディールの傷口が開かれ
 「虚ろなる闇」があふれ出た今……

Perih Vashai:あたしたちは
 一刻も早く、眠れる神々を呼び覚まし、
 ヴァナ・ディールを癒さねばならぬ。

Louverance:……その役目を、タブナジアの
 枢機卿ミルドリオンは行おうとしていたと?
 しかしどうやって?

Perih Vashai:それは、
 このあたしも知ることではない。

Perih Vashai:だが、どうしても知りたいと
 いうのならば、あの戦乱を生き延びたという
 タブナジアの神学生に尋ねるといい。

Perih Vashai:……その罪が狩られる前にな。

Louverance:……!

Perih Vashai:説明はいらぬだろう。
 罪狩りのミスラは、決して罪は逃さない。
 罪人は死んでいても、罪は死なぬということ。

Perih Vashai:気をつけることだ。
 あたしたちには裁けないが、おまえが犯した罪は、
 いずれおまえを裁くだろう。

(族長の前を辞すルーヴランスとPC)

Louverance:[Your name]、
 あなたは彼女の話をどう思いました?

Louverance:ミスラに伝わる教義には、
 サンドリア大聖堂のものと大きく異なる点が
 いくつもあります。

Louverance:特に、女神アルタナさまの
 5つの涙に関する伝説は、私たちの伝説とは
 まったくもって食い違っている……。

Louverance:ですから、彼女たちの言うこと
 すべてを、鵜呑みにするわけにはいきません。

Louverance:しかし伝説はさておき、
 彼女たちの言うように「虚ろなる闇」が各地に
 現れているということは紛れもない真実です。

Louverance:ただ、罪狩りのミスラたちは
 ミルドリオン枢機卿ではなく、神学生プリッシュを
 追っているようです。

Louverance:それはつまり……
 罪狩りのミスラたちでも、ミルドリオン枢機卿を
 見つけ出すことはできなかったということ。

Louverance:ミルドリオン枢機卿は
 既に没したのでしょうか?

Louverance:ならば、
 私の強運もついに尽きたか?

(ブラッククロークを着込んだタルタルが歩み寄る)
Honoi-Gomoi:お久しぶりでございます。
 覚えていらっしゃるでしょうか?
 このホノイゴモイのことを。

Honoi-Gomoi:いやいやまったく、あなたさまも
 お人が悪い。あなたさまがいらっしゃっていると
 聞いて、たいへんに驚きましてございますよ。

Honoi-Gomoi;しかもこれはまた、
 あいもかわらず見事なお手前で。

Louverance:……。

Honoi-Gomoi;おっとこれは失礼。
 本日は、あなたさまの腹心の方々より、
 これをあなたさまに渡すよう、助言を
 いただいて参りました。

Honoi-Gomoi;あなたさまのお仕事に、
 ようく役立つ品でございましょう。

Louverance:これは……!

Honoi-Gomoi;ええ、ええ。
 あなたさまがあの憎たらしいブッキーの奴らと
 剣を交えになったときに、割れてしまったもので
 ございます。

Honoi-Gomoi:このわたくし、
 これを修復するために、いやはや
 あれやこれやと手を尽くしました……

Honoi-Gomoi:それに加えて、ずいぶん前に
 あなたさまより依頼された件、やっとめぼしが
 つきましたでございます。

Honoi-Gomoi:あなたさまをあのような目に
 あわせました、あの憎らしき賞金稼ぎ……。

Louverance:……
 やっとわかったのですか?

Honoi-Gomoi:はい。
 ミスラの海賊どもの話では、あやつはマウラより
 南にある小さな無人島を買い取ったとか……。

Louverance:なるほど。
 これは、ツキがもどってきたようですね。

Louverance:[Your name]殿。
 ここから先は、私ひとりに任せていただきたい。

Louverance:私の強運は、私だけのもの。
 今後、この強運があなたに迷惑をかけることも
 あるでしょう。では……。

・イベント終了後に話しかけると

Perih Vashai:冒険者よ。
 あの男とともいるはよくないぞ。
 あれは業を背負った男だ。

Perih Vashai:業は清めねば、
 いずれわが身へと返ってくるもの。
 それが自然の摂理だ。

 
 
■ 水の区・ホノイゴモイ邸

Honoi-Gomoi:おまえは、
 ルーヴランス様と一緒にいた奴だな。
 ルーヴランス様の足を引っ張ったりは
 してないだろうな?

Honoi-Gomoi:あの方は今、
 マウラより南にある小さな無人島で、
 大事なお仕事をしようとしていらっしゃる。
 まさか行こうなどとは思うなよ?

End


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