イマジニア決算2004

Last-modified: 2010-09-08 (水) 11:43:09

前年度計画

今後のわが国経済の見通しにつきましては、アメリカ経済の先行き、株価の動向の影響等を巡る不透明感により、依然として厳しい状況が続くことが予想されます。
このような状況下におきまして、当社は、モバイルインターネット事業とM-Wood事業を中心として事業を推進してまいります。
モバイルインターネット事業につきましては、市場は成熟期を迎えておりますが、技術の進化やユーザー・ニーズの多様化により市場構造の変化が予測されます。当社は、これを好機と捉え、変化する市場を全力で駆け抜けるため、ソリューションとコンテンツの二つのビジネスを中心として、ソリューションビジネスへの集中を図るとともに、コンテンツ提供ビジネスの絞込みによる収益の安定拡大を図ってまいります。
M-Wood事業につきましては、中華人民共和国での重症急性呼吸器症候群(SARS)の発生による事業進捗への影響が懸念されますが、三澤建材(上海)有限公司における事業の本格稼動に向けて製造工場を建設中であります。
また、ソリューションビジネスへの集中、次世代端末を見据えての新たな技術への対応に向けて、組織体制についても一層の強化を図ってまいります。
以上の結果、次期におきましては、売上高30 億円、経常利益4億円、当期純利益4億円を見込んでおります。

1Q

当第1四半期におきましては、売上高は541 百万円となりましたが、主な内容としては、コンテンツ提供ビジネスが堅調に推移したモバイルインターネット事業の売上高528 百万円であります

2Q

当中間期におけるわが国経済は、米国の景気好調に支えられ、企業業績、設備投資などの回復基調となったことに伴い株価も回復しております。しかしながら、引き続き個人消費や雇用情勢は厳しいことに加え、円高による為替の影響も一部懸念されるなど依然として予断を許さない状況にあります。
このような環境下におきまして、当社はコア事業であるモバイルインターネット事業とM-Wood事業を二本柱として推進してまいりました。
モバイルインターネット事業につきましては、市場の環境は、社団法人電気通信事業者協会の統計データにおけるインターネット接続携帯電話端末の国内累計契約数は平成15 年9月末では66 百万件となり、平成15 年3月末からは6.8%増と緩やかな成長を続けておりますが、端末の進化に合わせて多様なサービスのニーズが広まることが予測されます。このような環境におきまして、コンテンツ提供サービスにつきましては、継続的な会員増に向けた施策と経費削減などの体質強化に取り組む一方で、事業領域の拡大に向けたソリューション、コマースビジネスの事業化を図ってまいりました。
また、M-Wood事業につきましては、製造工場の本格稼動に向けて多額の投資となる生産設備導入を前にテストマーケティングを続けた結果、収益性における多くの問題点と課題が判明したことにより、事業計画の大幅な見直しを含め対応策の検討を進めてまいりましたが、平成15 年10 月に同事業の推進を目的として設立した三澤建材(上海)有限公司の解散を決議致しました。
以上の結果、売上高は1,094,921 千円(前年同期比6.5%)、営業利益は前年同期に比べ約2倍の96,379 千円となりましたが、資金運用全体では好調であったものの、資金運用目的で保有する仕組債が円高の為替変動の影響を受けたことにより経常利益は△20,387 千円となりました。中間純利益は、資金運用による投資有価証券売却益などの貢献があり、三澤建材(上海)有限公司の解散に伴う損失、会員権評価損などの特別損失を吸収したことにより207,003 千円(前年同期比1,021%)となりました。

モバイルインターネット事業

モバイルインターネット事業におきましては、「メロDAMサンリオ」、「超人気アート作家」計2サイトのサービスを開始いたしました。この結果、モバイルインターネット売上高は1,071,339 千円となりました。

その他事業

その他事業におきましては、パソコン用ゲームソフトを中心に、その他売上高が23,581 千円となりました。

3Q

当第3四半期におきましては、売上高は1,693 百万円となりましたが、主な内容としては、コンテンツ提供ビジネスを中心としたモバイルインターネット事業の売上高1,621 百万円、その他、ソフトウェア等による売上高71 百万円があります。

4Q

当期におけるわが国経済は、長引くデフレ経済の影響により厳しい状況が続いておりましたが、企業収益の改善に広がりがみられたことに加え、輸出の増加、個人消費や雇用情勢が持ち直すなど、緩やかながら回復基調となっております。
当社を取り巻く事業環境につきましては、社団法人電気通信事業者協会の統計データにおけるインターネット接続携帯電話端末の国内累計契約数は平成16 年3月末では69 百万件と、平成15 年3月末からは12.4%の伸び率となっており、市場は堅調に成長を続けております。また、携帯電話端末の高度化による進化に合わせて多様なサービスのニーズが広がることにより、生活に欠かすことのできないツールとなることが予想されます。
このような環境におきまして、当社のコア事業でありますモバイルインターネット事業につきましては、事業拡大を当初のM(モバイル)ソリューションから変更し、M(モバイル)コンテンツの複数キャリアへの展開と携帯電話端末の高度化に向けた対応を推進いたしました。また、今後の技術進化に伴う、生活ツール化となることにより、モバイルと従来のリアルビジネスの融合による新たな市場が創出されると想定し、これまでのノウハウ・資産を活かして、M(モバイル)/R(リアル)コマースを推進するため、部署の新設を行い、事業化の検討を行っております。
なお、M-Wood事業は、中華人民共和国の市場性やビジネスの経済性などを総合的に判断した結果、参入を見送り現地法人の三澤建材(上海)有限公司を解散し、関係会社整理損を計上いたしました。その他、会員権評価損、退職金制度の廃止など、好調であった金融収益を原資として、将来の収益体質の確保に向けて積極的に整理しております。
以上の結果、売上高2,299,290 千円(前年同期比4.5%増)、経常利益178,151 千円(前年同期比14.7%増)、当期純利益364,268 千円(前年同期比125.4%増)となりました。

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モバイルインターネット事業

モバイルインターネット事業におきましては、当社初のM(モバイル)コマースのサイトとなる「ビューティー屋さん」を開始し、M(モバイル)コンテンツのサイトでは「サンリオ簡単デコメール」、「キティ&サンリオTV電話」、「超人気アート作家」等計18 サイトのサービスを開始いたしました。この結果、モバイルインターネット売上高及び商品売上高は2,199,084 千円となりました。

その他事業

その他事業におきましては、家庭用ビデオゲームソフト「シナモロールここにいるよ」と、パソコン用ゲームソフト「Etherlords2」を発売いたしました。この結果、その他売上高は100,206 千円となりました。