AQインタラクティブ

Last-modified: 2010-11-14 (日) 05:04:19

単位は百万円

http://www.aqi.co.jp/ir/

MSN

http://jp.moneycentral.msn.com/investor/invsub/results/statemnt.aspx?symbol=JP%3a3838

201020092008200720062005
決算年月日2010/3/312009/3/312008/3/312007/3/312006/3/312005/3/31
決算月数12 か月12 か月12 か月12 か月12 か月12 か月
決算発表日2010/6/242009/6/242008/6/302007/6/272007/1/262007/1/26
収益7,1986,1805,6674,8104,0362,559
売上高合計7,1986,1805,6674,8104,0362,559
売上原価合計4,6124,1483,3723,0212,6911,592
売上総利益2,5862,0322,2941,7891,345967
販売費及び一般管理費 (合計)1,8871,4901,254796619383
研究開発費609517244450449354
固定資産償却費3233301672
利息純額(営業)000000
特別損失(利益)-9365001072
その他営業費用合計000000
営業利益67-373767528260156
利息純額(営業外)000000
固定資産売却損益023201
その他収益費用(純額)1111-1115-35
税金等調整前当期純利益72-350762545257161
法人税合計2913824122611744
税引後利益44-487521319139117
少数株主利益1519-30-105-83
持分法による投資損益000000
アメリカ会計基準調整額000000
異常項目前の当期純利益59-4695183193433
異常損益項目合計000000
当期純利益59-4695183193433
調整額合計000000
配当金(優先株式)000000
無限責任社員への配分000000
基本的期中平均株式数000000
異常損益項目を除く 一株当たり当期純利益金額1,076-8,62510,1107,418696678
異常損益項目を含む 一株当たり当期純利益金額1,076-8,62510,1107,418696678
潜在株式調整後期中平均株式数000000
異常項目を除く潜在株式調整後1株当たり利益1,076-8,6259,9717,302696678
異常項目を含む潜在株式調整後1株当たり利益1,076-8,6259,9717,302696678
一株あたり配当金1,50002,000000
配当金(普通株式)820109000
支払利息(補足的情報)431001
減価償却費(補足的情報)343352215807143
正規化されたEBITDA465390999622351270
正規化されたEBIT58-8767528270228
正規化した税引前利益12760776557277230
正規化した税引後利益102-205536332155167
普通株式に係る正規化した利益117-1875333324983
正規化した一株当たり当期純利益金額2,150-3,43510,4077,7121,0111,703
正規化した潜在株式調整後一株当たり当期純利益金額2,149-3,43510,2647,5911,0111,703
連結調整勘定償却額6446171410-2

四半期

2010年2010年2010年2010年2009年2009年
第4四半期第3四半期第2四半期第1四半期第4四半期第3四半期
決算年月日2010/3/312009/12/312009/9/302009/6/302009/3/312008/12/31
決算月数6 か月9 か月6 か月3 か月6 か月9 か月
決算発表日2010/6/242010/2/152009/11/132009/8/142009/6/242009/2/13
収益4,2904,3702,9087653,7084,360
売上高合計4,2904,3702,9087653,7084,360
売上原価合計2,4423,1662,1697172,2243,044
売上総利益1,8481,204739481,4851,316
販売費及び一般管理費 (合計)9441,3489434447511,092
研究開発費290484318190244389
固定資産償却費17231561727
利息純額(営業)000000
特別損失(利益)-625753836337
その他営業費用合計000000
営業利益657-709-590-601437-529
利息純額(営業外)000000
固定資産売却損益000020
その他収益費用(純額)696459
税金等調整前当期純利益678-717-606-603444-525
法人税合計19969-171-3415028
税引後利益479-786-435-569294-553
少数株主利益-7192214732
持分法による投資損益000000
アメリカ会計基準調整額000000
異常項目前の当期純利益472-767-413-555301-521
異常損益項目合計000000
当期純利益472-767-413-555301-521

10年間

売上金利税引前利益減価償却純利益1 株益税率 (%)
Mar-107,19872406591,076.2739.55
Mar-096,180-350398-469-8,625.030
Mar-085,6677622325189,970.6431.64
Mar-074,810545943197,302.1841.44
Mar-064,0362578134696.2245.68
Mar-052,5591614233677.8327.41
Mar-041,39117116327.33.2
Mar-03948818161.436.29
Mar-02454706130.024.36

部門別

2007年2008年2009年2010年
3月期3月期3月期3月期
コンシューマーゲーム事業(千円)4,919,9284,918,9284,026,4304,057,204
ネットワークコンテンツ事業(千円)875,600
アミューズメント事業(千円)747,845747,8452,153,8762,265,062
利益
コンシューマーゲーム事業(千円)732,076732,076-226,371-132,845
ネットワークコンテンツ事業(千円)324,928
アミューズメント事業(千円)452,141452,141674,352374,184

地域別

2007年2008年2009年2010年
売上3月期3月期3月期3月期
2007年2008年2009年2010年
売上3月期3月期3月期3月期
日本(千円)なし4,995,2775,879,8436,454,988
北米(千円)なし671,496300,463742,868
利益
日本(千円)なし1,170,718502,832598,487
北米(千円)なし13,500-54,851-32,220

決算詳細

AQインタラクティブ/AQインタラクティブ決算2007-2008
AQインタラクティブ/AQインタラクティブ決算2009
AQインタラクティブ/AQインタラクティブ決算2010
AQインタラクティブ/AQインタラクティブ決算2011

NEWS

2007

AQインタラクティブが、JASDAQに28日上場

http://www.inside-games.jp/article/2007/02/25/20057.html
ゲームパブリッシャーのAQインタラクティブが2月28日にジャスダック証券取引所に上場します。AQインタラクティブは元セガの中山隼雄氏らによって設立された会社で、傘下にアートゥーン、キャビア、フィールプラスを持ち、他者からの受託開発及び最近では自社ブランドでの販売に力を入れています。主幹事はみずほ証券。

AQインタラクティブは2000年3月に日本テレビ、FM東京、東北新社、三菱商事、徳間書店、アミューズキャピタルの出資によって設立された会社で、これまでにXbox360『ブルードラゴン』・PS2『ドラゴンクエスト 少年ヤンガスと不思議のダンジョン』・Xbox360『ロストオデッセイ』などの作品を他社向けに開発してきました。自社作品としてはXbox360『バレットウィッチ』やWii『はじめの一歩Revolution』があります。

現在の上位株主は中山隼雄氏が57%(資産管理会社のアミューズキャピタル保有分を含む)、石井洋児氏が9.15%(AQインタラクティブ代表取締役)、坂口博信氏が5.38%、日本テレビ・東北新社・FM東京がいずれも2.29%などとなっています。

ジャスダック上場は1月26日に承認されていて、売出価格は1株15万6000円です。ゲームパブリッシャーとしては久々の上場となります。今後の発展に期待したいですね。

AQインタラクティブ、北米で直販体制を確立へ

http://www.inside-games.jp/article/2007/05/17/20692.html
パブリッシャーのAQインタラクティブは北米での直販体制を確立する為に現地でゲームの販売やマーケティングを主たる業務とするXSEED JKS Inc.の株式を取得し、子会社化すると発表しました。

AQインタラクティブでは北米での販売が営業戦略の上で非常に重要な課題であるとしていて、これまでは海外大手パブリッシャーへのライセンスし実績に応じたロイヤリティ収入を得ていました。今後は自社販売を行うことで柔軟な戦略がとれるようになると予想されます。欧州市場については引き続きライセンス方式で行うということです。

XSEED JKSは平成16年8月の設立で社長兼会長は岩崎順氏。筆頭株主にAQインタラクティブの大株主である中山隼雄氏が連ねていて、AQIは中山氏から株式を取得します。岩崎氏はスクウェア・エニックスUSAの社長などを務めた人物のようです。

【朝刊チェック】 ファミリートレーナーが復活、AQインタが好調(9/19)

http://www.inside-games.jp/article/2007/09/19/23635.html
日本経済新聞16面「AQインタ 純利益54%増」
ゲームソフト開発のAQインタラクティブは受託開発ソフトや業務用ゲーム機が好調で今期の予想連結純利益が前期比54%増の4億9000万円と、従来予想を3000万円上回る事を明らかにしました。「ポケモンバトリオ」が好調で、受託開発ソフトも好調だったそうです。これに伴い、初めて配当として1株2000円を期末に支払う事を決定したということです。

日経産業新聞2面「ファミリートレーナー Wiiで22年ぶり復刻」
バンダイナムコゲームスは専用マットを使ってプレイする『ファミリートレーナー』をWiiで2008年にリリースする事を発表しました。1980年代にファミコン向けに発売されヒットしたもので、22年ぶりの復刻となります。体を動かすゲームが人気のWiiで家族層への浸透を目指すということです。TGSにも出展されます。

2008

AQI、『ブルードラゴン』と『AWAY』を夏に延期

http://www.inside-games.jp/article/2008/01/18/26459.html

AQインタラクティブは今期中に発売を予定していたニンテンドーDS向けタイトル『ブルードラゴン プラス』と『AWAY シャッフルダンジョン』の発売日をそれぞれ今年夏に延期することを明らかにしました。理由は「国内ユーザーのみならず海外ユーザーを含め、より多くの皆様に満足していただけるよう更なるクオリティアップを図るため、今しばらくの時間が必要と判断した」としています。

これを受けてAQインタラクティブでは業績予想を下方修正しています。修正後の数字は、売上高79億円、営業利益7億5800万円、経常利益7億3300万円、純利益4億9000万円で、売上高が23億円ほど下方修正されました。利益面では発売時に計上予定だった制作原価や広告宣伝費等が翌期に移るため、そのままの数字となっています。

正式な発売日に関しては決まり次第発表するとしています。

AQインタラクティブとコルグ、DSを電子楽器にする『KORG DS-10』を発売

http://www.inside-games.jp/article/2008/03/12/27728.html
http://www.youtube.com/watch?v=rorBOzwR3Tc
AQインタラクティブと電子楽器を製造販売するコルグは共同開発で、ニンテンドーDS向け音楽ツール・ソフト『KORG DS-10』(コルグ ディーエス テン)を2008年7月に発売すると発表しました。

『KORG DS-10』は1978年に発売されたパッチング式アナログ・シンセサイザーの銘機MS-10をコンセプトに、持ち運びが可能で高い操作性を備えたDSを生かした楽器になります。音源部には世界有数の電子楽器メーカーであるコルグのノウハウを惜しみなく投入し、タッチによる直感的な操作で、楽器を触った事の無い方からプロの方まで満足させる内容になっているということです。

コルグのヒット商品「KAOSS PAD」「KAOSSILATOR」で採用されている入力方式を取り入れていて、フィルターなどのパラメーターをリアルタイムで感覚的に操作できるほか、例えば縦軸に音階、横軸に音の長さを指定しておくと、音楽的知識がなくても画面をなぞるだけで演奏ができるということです。

2台のアナログシンセ・シミュレーターとドラム・マシン、多彩な制御が可能な6トラック/16ステップのシーケンサー、3種類のサウンド・エフェクトによる幅広い曲作りが可能です。DSとこのソフトだけで、幅広い楽器としての使用が出来そうです。

3月にドイツ・フランクフルトで開催される世界最大規模の楽器ショーMusikmesseにも出展されるということです。

特徴
・世界初のニンテンドーDS 専用音楽ツール・ソフト。
・パッチング可能な2台の2オシレーター・アナログシンセ・シミュレーター。
・アナログシンセ・シミュレーターで制作した音を使用する4パート・ドラム・マシン。
・6トラック(アナログシンセ×2+ドラム・マシン×4)/16 ステップ・シーケンサー。
・ミキサー部にディレイ、コーラス、フランジャーの3種類のサウンド・エフェクト装備。
・タッチコントロール画面・キーボード画面・マトリクス画面の3種類のノート入力モード。
・タッチコントロール画面によるリアルタイムのサウンド・コントロール・モード。
・ワイヤレス通信による複数台での同時プレイ、曲や音色データの交換可能。

(C) 2008 KORG Inc. All rights reserved. (C) 2008 PROCYON STUDIO CO., LTD. All rights reserved. (C) 2008 AQ INTERACTIVE INC. Game Design, Game System and Game Engine by cavia inc. Synthesizer Design and Sound Engine by KORG Inc. 「Digital Sound Elements」(C)2008 PROCYON STUDIO CO., LTD. All rights reserved.

AQI『KORG DS-10』Amazon限定で予約受付中

http://www.inside-games.jp/article/2008/03/17/27818.html
AQインタラクティブと電子楽器メーカーのコルグが共同開発したニンテンドーDS向け『KORG DS-10』がAmazon.co.jp限定で予約受付中です。こちらの商品はAmazon専売になるということです。本作はシンセサイザーの名機"MS-10"をデザインコンセプトに生まれたDS用の音楽製作ソフトで、以下のような特徴があります。

・世界初のニンテンドーDS専用音楽ツール・ソフト
・パッチング可能な2台の2オシレーター・アナログシンセ・シミュレーター
・アナログシンセ・シミュレーターで制作した音を使用した4パート・ドラム・マシン
・6トラック(アナログシンセ×2、ドラム・マシン×4)/16ステップ・シーケンサー
・ミキサー部にディレイ、コーラス、フランジャーの3種類のサウンド・エフェクトを装備
・タッチコントロール画面、キーボード画面、マトリクス画面の3種類のノート入力モード
・タッチコントロール画面によるリアルタイムのサウンド・コントロール・モード
・ワイヤレス通信による複数台での同時プレイ、曲や音色の交換可能

公式サイトのブログにて演奏の様子が動画で公開されています。

ブログではドイツで開催された音楽関係のフェアMusikmesseで公開された様子もレポートされていますが、非常に反響が大きかったようです。

価格は税込4800円です。

AQインタラクティブ、東証第二部への上場が承認

http://www.inside-games.jp/article/2008/03/18/27867.html
DS『ブルードラゴン プラス』や『KORG DS-10』などのパブリッシャーで、タカラトミーと共同で業務用『ポケモンバトリオ』の展開、ゲームの受託開発などを行っているAQインタラクティブは、東京証券取引所第二部への上場が承認を受けたと発表しました。3月25日より取引が開始されます。

AQインタラクティブでは2007年2月にジャスダック証券取引所に上場していて、25日からは双方の市場で取引ができることになります。

またこれに伴い平成20年3月期の業績見通しも公開されていて、連結で、売上高56億円、営業利益7億5800万円、経常利益7億3300万円、純利益4億9000万円です。

AQI、マイクロキャビンを買収―業務用向け強化へ

http://www.inside-games.jp/article/2008/05/09/28904.html
AQインタラクティブは、マイクロキャビン(三重県四日市市)を買収すると発表しました。マイクロキャビンは『鋼鉄の咆哮』などで知られるゲームメーカーですが、近年ではパチンコ遊技機向けのソフトウェアの開発に注力していて昨年は「花の慶次」「おさかなアイランド」といったものを手がけています。

AQインタラクティブではタカラトミーとの共同事業として進めている『ポケモンバトリオ』でアミューズメント事業に進出し、拡大する方針ですが、早期に開発体制を整える為に業務用機器向けソフトに実績のあるマイクロキャビンを買収することを決定したということです。

創業者の大矢知直登氏より全株式を6億4000万円で取得し、完全子会社化します。マイクロキャビンの平成19年5月期の業績は売上高5億6419万円、営業利益は7581万円でした。

AQI、社長に元スクウェア・武市氏を起用

http://www.inside-games.jp/article/2008/05/22/29177.html
AQインタラクティブは、代表取締役執行役員社長の石井洋児氏が取締役相談役となり、顧問の武市智行氏が後任の社長となる人事を発表しました。6月24日に開催予定の定時株主総会の終了後の取締役会にて正式決定する予定だということです。

武市氏は慶応大学を卒業後、四国銀行に入社、平成8年にスクウェア(現スクウェア・エニックス)に入社しました、その後、社長、会長を歴任、平成13年には退任し、ドリーミュージック設立と同時に代表に就任しました。現在、トリニティセキュリティーシステムズ会長、ユビキタスエンターテインメント取締役を務めています。

武市智行(たけち ともゆき)
出身地: 高知県
最終学歴: 慶応義塾大学商学部
生年月日: 昭和30年11月6日生

AQインタラクティブがQ1業績を発表―『ポケモンバトリオ』は引き続き好調

http://www.inside-games.jp/article/2008/08/01/30555.html
アートゥーン、キャビア、フィールプラス、マイクロキャビンなどを傘下に持つAQインタラクティブは、2008年3月期第1四半期の業績を発表しました。それによれば、売上高は10億3400万円(前年同期 11億9600万円)、営業利益▲3300万円(▲900万円)、経常利益▲2600万円(▲700万円)、純利益▲3600万円(▲1億2000万円)でした。

コンシューマーゲーム事業ではWii向け『ザ・ワールド・オブ・ゴールデンエッグス ノリノリリズム系』を発売したほか、海外パブリッシャーへのライセンス許諾などがありました。自社販売部門の売上高は2億700万円、受託開発は5億9200万円で、合計した売上高は7億9900万円、営業損失4000万円という結果でした。

アミューズメント事業は『ポケモンバトリオ』が引き続き好調で、6月末時点での稼働台数は3000台でした。期中に新たにマイクロキャビンを買収し、受託開発事業をスタートしていてます。こちらは次期以降に業績に反映される見込みです。売上高は2億3400万円、営業利益1億1800万円でした。

『KORG DS-10』は欧州では任天堂から発売決定

http://www.inside-games.jp/article/2008/09/04/31039.html
AQインタラクティブによれば、7月24日に国内で発売し、好評のニンテンドーDS向け『KORG DS-10』について、欧州では任天堂オブヨーロッパから10月10日に発売されることが決定したということです。

本作は、シンセサイザーの銘機「KORG MS-10」をデザインコンセプトに、ニンテンドーDSのインターフェイスを活かした音楽制作ソフトウェアとなっています。YouTubeやニコニコ動画などの動画サイトではユーザーの作成した音楽が多数公開されていて、賑わいを見せています。

北米ではAQインタラクティブの子会社のXSEEDS JKSから発売予定です。海外からの注目度も高いタイトルですので、セールスも期待できそうです。

【CEDEC 2008】開発者たちが語った「KORG DS-10の作り方」

http://www.inside-games.jp/article/2008/09/16/31186.html
CEEDC2日目の13:00から、「KORG DS-10の作り方」と題して、キャビアの佐野信義氏をはじめ、「DS-10」の開発に携わった6名のスタッフから開発秘話が語られました。佐野氏の軽妙な司会ぶりにリードされたスタッフから、思わぬコメントも飛び出すなど、肩の凝らない展開ながら、奥深い内容のセッションとなりました。

DS-10はシンセサイザーやデジタルピアノなどの製造・販売で世界的に有名な老舗メーカー、コルグ社の完全協力で開発された、世界初のDS向け音楽ツールソフトです。往年の名機「MS-10」をモチーフとしており、アナログシンセサイザー2台、ドラムマシン1台、6トラック/16ステップのシーケンサー、3種類のサウンドエフェクトが内蔵され、初心者でも簡単にデジタルサウンドの制作が楽しめます。AQインタラクティブからAmazon専売で発売され、隠れたヒット作となりました。

DS-10の開発ディレクターで、本セッションで司会を担当した佐野氏は、旧ナムコで「リッジレーサー」「鉄拳」シリーズなどのサウンド制作を手がけたことで知られるクリエイターです。本作は佐野氏の所属するキャビア、コルグ、ゲーム向けのサウンド・ドライバ開発などで高い技術を誇るプロキオン・スタジオ、そしてパブリッシャーのAQインタラクティブという、4社の協力体制で開発が行われました。

■懸念材料はDSの性能

はじめに登壇したのは、コルグ開発部の井上和士氏です。発表者の中では、唯一ゲーム業界外のクリエイターで、担当パートは音源であるソフトウェア・シンセサイザー部分の開発となります。もともとコルグとしてもゲーム業界について情報収集を行っており、今回の話は渡りに船でした。ただし井上氏自身は、それまでUIやウェブ管理が中心で、本格的な音源開発は初めてだったとのこと。それでも「作り方はわかっていたので」と引き受けたと語り、佐野氏を驚かせていました。

苦労した点としては、シンセサイザー2台などの仕様がDSで実現できるか、事前に予測がつかなかったことで、やはり開発当初は動作が重かったとのことです。それでも「できるだけ直列にコードを走らせる工夫をしただけ」といたってクール。まずDS上で実行させて、その上でどういったアルゴリズムを採用するか決めたかったとコメント。独フランクフルトで発表した時、ネット上で反響を得たことが一番嬉しかったとのことでした。

井上氏の開発した音源をDSに実装、シーケンサー部分も開発したのがプロキオン・スタジオの鈴木秀典氏です。井上氏も「懸念材料はDSの性能だった」としながら、挑戦的なプロジェクトで、依頼後すぐに快諾したと語りました。井上氏によると、DSのスペックは15年前のPCと同じくらい、MacだとQuadraシリーズと同レベルで、当時ソフトウェアでアナログシンセサイザーを実現したソフトはなかったそうです。それでも、今ではDSでリアルタイムにストリーミング再生を複数トラックできる状態なので、ある程度の目処はあったとコメント。すぐにテストプログラムを開発し、佐野氏を驚かせました。

とはいえ作業を進めていくと、幾つかの問題が発生しました。最初に悩んだのはデータサイズで、当初は32ビットで作っていましたが、メモリの制限で16ビットとなりました。このため操作レイテンシーが2ミリセックと、かなりの軽快さを実現できましたが、通信プレイ時に完全な同期がとりにくい弊害も発生してしまいました。DS-10では1台の親機に対して7台の子機を無線接続してマルチプレイが可能ですが、こうした理由から佐野氏曰く「本当の同期(シンク)ではなく『合奏』」なのだそうです。

またドラムのレンダリング部分で、開発中に同期がずれる問題も発生しました。2基のオシレーター(発信回路)の位相状態で、スピーカーから聞こえる音が変わってしまうこともあったそうです。これについて佐野さんに「セッション中にすごい音が出ていたのに、ロードしたらクオリティが下がってしまうと、困りますよね?」と尋ねたところ、「アナログシンセだから良くね?」と返されて、絶句したというエピソードを披露。とはいえ放置するわけにもいかず、修正することになったそうです。

■サウンドが主役でグラフィックは脇役?

続いてユーザーインターフェースを含む、グラフィック全般を担当したのが、紅一点で現在はトイロジック社所属のデザイナー・對馬聡子さんと、キャビアのプログラマー・古林雅俊氏です。對馬さんが描いた絵を古林さんが組み込むという分担でしたが、どちらも当初のもくろみから大きくそれて、作業が大きく増えてしまったとのことでした。

對馬さんが最初に依頼を受けた時は「ゲームではないし、画面数も3枚くらいかな?」と感じたそうですが、実際に描いたのは20枚以上にもなりました。しかもメインの色数がほとんど黒・白・赤の3色だったのに、実際には256色でもギリギリになってしまったそうです。一例として鍵盤を押したときの影が5段階でアニメーションしている様をあげ、シンプルなデザインだけに色数が増えたとコメントしました。

また通常のゲームと違い、DS-10ではシンセサイザーのアルゴリズムとサウンドプログラムが主役で、グラフィックが脇役だったのも新鮮だったそうです。「末席に加えていただいて、主役を邪魔しないように、綺麗にパッケージングする」という意識で臨んだ對馬さん。MS-10を佐野さんに見せられた時も、「まさか、これがそのままDSに入るイメージだとは、思いもよらなかった」そうです。もっとも、完成型が当初からハッキリイメージされていたので、逆に作業はやりやすかったとのことでした。

小林さんも「最初は2画面くらいの簡単なツールで、DSのプログラムは初めてだったけど、週末を利用して半年もあれば余裕かな」との皮算用でしたが、大きく当てが外れてしまいました。当初は16色で予想していた色数が、256色でデータ作成されたことも、予想外だったそうです。また通常のゲーム開発ではサウンドは最後に来るが、今回はまず音が鳴っている必要があった点も大きく違ったそうで、開発途中、画面切り替え時にノイズが発生した時は、解消するのに相当苦労したそうです。しかも並列して他のゲームプログラムも進めており、「こんなに苦労するとは思わなかった」と苦笑していました。

■Amazon専売がもたらした影響

最後に登壇したのが、販売を担当したAQインタラクティブの岡宮道生氏です。佐野氏曰く「偉い人に判子をつかせた人」とのことで、開発とは違った苦労があったことを忍ばせました。もっとも佐野氏が「企画を提案しながら、実は僕は売れないと思っていた。音屋がDSでシンセサイザーなんて・・・」と述べたのに対して、岡宮氏は「僕は最初から売れると思っていた」とコメント。プロデューサーとしての鋭い嗅覚を示しました。

ちなみに本作はAMAZON予約ランキング1位を達成し、ニコニコ市場で1500本を販売、解説本が書籍ランキングで3位を記録するなど、隠れたヒット作となっています。この「専売」については、通常の流通ルートでは埋もれてしまうし、楽器店などではDSを扱っていないが、Amazon経由なら販売できるため、思い切って専売にしたとコメント。ビジネス的にも成功を収めました。またYoutubeやニコニコ動画で関連動画が1400本以上と、ネットの口コミ効果が大きく後押し、Amazon専売効果が大きく現れたタイトルになりました。
 
最後に佐野氏は新書のTips調でDS-10の事後検証をまとめました。「?積極的に先送り」(目先の問題に囚われすぎず、目をつぶって先に進むことで、意外と問題自体も解決することがある)。「?前向きな受け流し」(プロジェクトが進むにつれ、偉い人を中心に様々な要求が出てくるが、「そうですよネー」とだけ応えてスルーする。本当に必要な要求なら、しつこく何度も言ってくる)。「?迷ったら削る「捨てる技術」」(開発者にとって必要な仕様でも、ユーザーが望んでいるとは限らない)。特にこれらは、まったく新しいゲームを作るときに、特に必要だと語られました。

「ゲームではなくツール」をコンセプトに開発されたものの、発売後は動画投稿サイトに良質な作品が数多く投稿され、それを見たユーザーが一生懸命サウンド制作のテクニックを磨くなど、ネットを介した広い意味での「ゲーム」が生まれたことに驚いたという佐野氏。メディアの取材で延々と「ここが良かった」と誉められ続けることもあったそうです。「いろんな人から誉められることが、こんなに凄い快感だったとは、知らなかった」(佐野氏)。ゲーム業界は楽器業界に比べて制作者とユーザーの距離が遠いところがあるが、ぜひ皆さんもユーザーの喜ぶ顔を想像しながらゲームを作って、この快感を体験して欲しいと述べ、セッションが終了となりました。

2009

AQインタラクティブがベクターと提携を発表

http://www.inside-games.jp/article/2009/02/26/33892.html
ゲームパブリッシャーのAQインタラクティブと、オンラインソフト配信大手のベクターは、今後の成長が見込めるブラウザゲームについて業務提携を締結したと発表しました。

業務提携では、AQインタラクティブが開発するブラウザゲームの国内の流通・販促・運営に関してベクターに委託するとともに、ベクターが海外から販売権を取得して運営するブラウザゲームの国内向けローカライズをAQインタラクティブが受け持ちます。また、新規のブラウザゲームの共同開発も行っていくということです。

AQインタラクティブでは、従来のコンシューマー向けゲームに加えて、オンラインゲームにも注力していきたい考えで、ブラウザゲームで一日の長があるベクターとの提携に至った模様です。

AQインタラクティブ、『ECO』や『パンドラサーガ』で知られるヘッドロックと提携しオンラインゲーム開発に参入

http://www.inside-games.jp/article/2009/03/12/34148.html
オンラインゲーム事業にも参入する方針を打ち出していたAQインタラクティブですが、『エミル・クロニクル・オンライン』『パンドラサーガ』『ベルアイル』『ai sp@ce』といった作品の開発・運営で知られるヘッドロックと業務・資本提携を結ぶと発表しました。

両社は共同でサーバークライアント型オンラインゲームを開発し、AQ側がクライアントソフトを、ヘッドロック側がサーバー側ソフト開発に関する業務やノウハウの提供を行うということです。

AQインタラクティブはヘッドロックの発行済み株式のうち8.1%に当たる350株を、ヘッドロックの保有する自社株式および既存株主から取得し、第3位株主となります。取得金額は6650万円。全て保有現金によって賄うとしています。

また、本日付のリリースにて、傘下の開発会社3社とまとめて本社を品川に移すことも発表されています。

UEIとAQインタラクティブと共同ブランド「出雲芸神」を立ち上げ

http://www.inside-games.jp/article/2009/03/26/34405.html
ユビキタスエンターテインメント(UEI)とAQインタラクティブは2009年3月26日(木)に、共同ブランド「出雲芸神」を立ち上げるために業務提携すると発表しました。

UEIは、独自開発のCMSソリューション「ZEKE CMS」、iPhone/iPod touch用手書きメモアプリ「ZeptoPad」、IRCアプリ「IRChon1.1」、CGMサイト構築ツールなど多数のモバイルおよびWEB2.0関連製品を開発・販売している企業です。今回AQインタラクティブと業務提携を行い、iPhone/iPodtouch向けゲームを共同ブランド「出雲芸神」で販売するとのこと。

UEIがiPhoneおよびiPod touch向けゲームコンテンツの開発を行い、AQインタラクティブがiPhoneおよびiPodtouch向けゲームコンテンツの販売およびプロモーションを行います。

今後2009年4月上旬には、第1弾タイトルが配信される予定。以降も年間5〜6タイトルの販売を計画しているとのことです。

なお「出雲芸神」とは、日本書紀に登場し、国譲りの舞台として現れ、日本人の精神的なルーツである出雲の国と、その先端的な工業技術(出雲の国では青銅と鉄器が盛んに作られた)による技術立国精神に則り、日本古来のやり方と近代工学の粋を結集させた組織であり、人々を楽しませる芸神でありたいという願いを込めた名前とのことです。

さらに雲(Cloud)は、最先端のコンピュータ技術であるCloud Computingの活躍も暗示し、「CloudComputingの時代に躍進する」という願いも込められているそうです。

AQI、「ウェブカレ」のリンクシンクを買収

http://www.inside-games.jp/article/2009/04/16/34806.html
AQインタラクティブ(AQI)は、女性向け2次元恋愛シミュレーションSNSサイト「ウェブカレ」の運営やブログパーツの制作などCGM(Consumer Generated Media)分野で実績のあるリンクシンクを5150万円で買収すると発表しました。代表の槙島浩氏から発行済み株式の66.8%に当たる1030株を取得します。

AQIではベクターと提携しブラウザゲームの開発を進めていて、リンクシンクが培った技術を生かして、中期経営計画でもキーワードとなっていた「コミュニケーション」機能の強化を図っていきたいとしています。

リンクシンクの第20年6月期の業績は売上高は9181万円、営業損失は6350万円となっています。AQIでは業績に与える影響について、売上高で1億円、営業利益で2000万円の増加を見込んでいるとしています。

AQインタラクティブ、開発中止タイトルが響き赤字転落・・・21年度業績

http://www.inside-games.jp/article/2009/05/12/35191.html
AQインタラクティブは、平成21年3月期の通期業績を発表しました。

それによれば、売上高は61億8000万円(前年同期比 9.1%増)、営業損失は700万円、経常利益は1300万円(98.2%減)、純損失は4億6800万円となりました。

AQIの前期は、『KORG DS-10』『BLUE DRAGON DS』『AWAY シャッフルダンジョン』『ザ・ワールド・オブ・ゴールデンエッグス ノリノリリズム系』など計9タイトルを発売したほか、欧州でのライセンス販売がありましたが計画を下回りました。アミューズメント部門では『ポケモンバトリオ』が引き続き好調でしたが、初のオリジナル機種の小型クレーンゲーム機「キューブモール」は不振でした。受託開発はコンシューマーおよび買収したマイクルキャビンの双方で好調に推移しました。

AQIでは自社販売のコンシューマーゲーム事業について収益化のため、投資タイトルの厳選やマーケティング機能の強化を進めていますが、それに伴い開発中止した3タイトルの計3億2800万円の損失が大きくのしかかりました。

今期は、タイトルを絞り日本のみでなく世界に通用するタイトルの開発を進めると共に、収益源の受託開発を積極的に進めていくとしています。加えて、新たに参入したPCブラウザゲームやiPhoneなどのモバイル端末向けの企画開発も強化するとのことです。

平成22年3月期の業績予想は、売上高90億円、営業利益7億1000万円、経常利益7億2000万円、純利益3億9000万円を見込んでいます。

AQインタラクティブ、次期社長に元コーエー社長・小松氏を内定

http://www.inside-games.jp/article/2009/05/29/35470.html
AQインタラクティブは、武市智行氏の任期満了に伴い、顧問の小松清志氏が代表取締役社長に就任する人事を内定したと発表しました。6月23日に開催予定の株主総会を経て、正式に決定し、同日付で異動が行われる予定です。小松氏は今年4月から顧問としてAQインタラクティブに入っていました。

また、現在執行役員AM事業部長の森啓二氏が取締役専務執行役員AM事業部長に、大株主のアミューズキャピタル専務取締役の中村俊一氏が執行役員法務・監査室長(社外取締役)にそれぞれ就任します。こちらも株主総会を経て正式に決定となります。

社長に内定した小松氏は早稲田大学を卒業後、丸山製作所を経て、1989年に光栄に入社。2001年から2007年まで社長を務めました。業務用、ブラウザゲームなど積極的な業容拡大を志向するAQインタラクティブですが、新社長に就任する小松氏がどのような舵取りをするのか注目です。

エイチアイ、XSEEDやユービーアイと提携し、海外でもゲームを展開

http://www.inside-games.jp/article/2009/07/01/36120.html
「HI Games & Publishing」ブランドでゲームを展開するエイチアイは、XSEED Games(米国)やユービーアイソフト(フランス)と提携し、自社タイトルの欧米での販売を開始したと発表しました。

第一弾として、Wiiウェア向け『オニトレ〜教官は鬼軍曹〜』をXSEEDが『DRILL SERGEANT MINDSTRONG』として北米向けにリリースしたほか、PSP向け『ハムスターチャンネル』をユービーアイソフトが『PETZ : Ma famille hamster』として欧州で販売開始しました。

『オニトレ』は最大4人で遊ぶことのできるパーティゲームで、異色の「軍隊」を舞台に、鬼軍曹が指揮する訓練部隊に入隊して、さまざまなゲームにチャレンジしていきます。指示に機敏に反応する瞬発力、体を動かしながらクイズに答える判断力、瞬時に暗算を行う計算力などが試されます。

『ハムスターチャンネル』はリアルでハイクオリティな3Dグラフィックスで可愛いハムスターの世界をたっぷり楽しむことのできるペット観察ゲームで、チャンネルを変えることで空間の違うハムスターを飼えるのが特徴です。

AQインタラクティブ、第2四半期業績―アミューズメント好調・コンシューマーは利益確保できず2009年11月9日(月)

http://www.gamebusiness.jp/article.php?id=618
AQインタラクティブの発表した平成22年3月期第2四半期業績は、売上高29億0800万円(17.6%)、営業損失5億3700万円(-)、経常損失5億5300万円(-)、純損失4億1300万円(-)となりました。

コンシューマーゲーム事業では、国内で『ザ★歌謡ジェネレーション』(DS)、『恐怖体感 呪怨』(Wii)、『KORG DS-10 PLUS』(DS)、海外では『Flower, Sun and Rain』『LITTLE KING'S STORY』『VALHALLA KNIGHTS: ELDAR SAGA』『THE WIZARD OF OZ: BEYOND THE YELLOW BRICK ROAD』を発売しましたが、『ザ★歌謡ジェネレーション』『恐怖体感 呪怨』は計画を下回り、営業損失の要因となりました。また、ブラウザゲーム『ブラウザ三国志』は立ち上げ負担で収益に貢献するには至りませんでした。

コンシューマーゲームの受託開発では国内大手パブリッシャーからの受託契約があり、売上高を13億5500万円計上しています。

アミューズメント事業では、自社販売部門で「ポケモンバトリオ」が引き続き好調だったほか、受託開発ではマイクロキャビンによる遊技機向けソフトウェアの開発、納品が順調でした。

コンシューマーゲーム事業は売上高17億8600万円、営業損失4億7800万円。アミューズメント事業は売上高11億2100万円、営業利益1億7500万円でした。

AQI、PSP『CR 花の慶次 ~斬(仮称)』を発売中止に

http://www.inside-games.jp/article/2009/12/03/39144.html
AQインタラクティブは、PSP向けに発売を予定していた『CR 花の慶次 ~斬(仮称)』について、開発上の都合から発売中止とすることを発表しました。

本作は、ニューギンが2009年3月に発売したパチンコ遊技機「CR 花の慶次 ~斬」を忠実に移植したパチンコ実機シミュレーターソフトとして開発されてきました。開発中止の理由は「開発上の都合」とされていて、詳細は不明です。

AQインタラクティブでは「発売を心待ちにされていた皆様には大変ご迷惑をおかけしたことを深くお詫び申し上げます」とのコメントを発表しています。

業績に与える影響は軽微としています。

2010

AQI、第3四半期業績を発表・・・『ブラウザ三国志』好調なものの家庭用が不振2010年2月10日(水)

http://www.gamebusiness.jp/article.php?id=1086

AQインタラクティブが発表した平成22年3月期第3四半期の業績は、売上高43億6900万円(前年同期0.2%増)、営業損失6億5200万円、経常損失6億5900万円、純損失7億6700万円となりました。

コンシューマーゲーム事業の自社販売部門では『ザ★歌謡ジェネレーション』『恐怖体験 呪怨』が計画を下回り、受託開発部門でも新規案件が第4四半期までずれ込みました。アミューズメント事業では受託開発は堅調でしたが、自社販売部門で開発コストが先行しました。新規事業として取り組みが進められているブラウザゲーム『ブラウザ三国志』は当初の想定を上回るペースでユーザーが拡大しているものの、初期投資がかさみ営業利益を確保するまでには至りませんでした。

市場環境の悪化は中間決算時の見通しよりも更に上回るもので、通期の業績予想も再度修正されています。修正後の予想は売上高72億円、営業利益1億円、経常利益1億円、純利益9000万円と、ブラウザゲームの伸びなどにより通期では黒字化できるとの想定です。

AQインタラクティブ、ヘッドロック全株式を売却・・・朝刊チェック(3/8)

http://www.inside-games.jp/article/2010/03/08/40839.html
本日の朝刊チェックです。

今日は「さやえんどうの日」です。さやえんどうの主産県である和歌山県の農業協同組合連合会が制定。日付は3月はさやえんどうが最盛期で、3月8日で「さや」の語呂合わせ。

日経産業新聞4面「AQインタラクティブ、ヘッドロック全株売却」
AQインタラクティブは5日、資本業務提携しているオンラインゲーム開発のヘッドロックの全株式を売却したことを発表しました。運営する簡易型オンラインゲームに経営資源を集中する為としています。業務面での提携は今後も継続していきます。AQインタラクティブは現在オンラインゲームよりも簡単に楽しめるブラウザゲーム『ブラウザ三国志』を自社開発して利用者数を増やしています。一段の成長には経営資源を同分野に集中させることが不可欠と判断しました。

日経産業新聞4面「Gモード、携帯向けRPGにアイテム500種類超追加」
ジー・モードは、携帯電話向けにアイテム課金機能を導入したRPG『ヴァンパイアと錬金術師』の配信をNTTドコモ公式サイトで開始しました。500種類以上のアイテムを用意、プレイヤーの能力を向上させるなどゲームを有利に進められる要素を高めました。

AQI、ソーシャルゲーム『ブラウザ三国志』好調で黒字化も希望退職者を募集2010年5月12日(水)

http://www.gamebusiness.jp/article.php?id=1595
AQインタラクティブが発表した平成22年3月期の連結業績は、売上高71億9700万円(16.5%)、営業利益5800万円、経常利益6300万円、純利益5800万円と黒字に転じました。

最も寄与したのはOne-Upと共同開発するソーシャルゲーム『ブラウザ三国志』で、特に第三四半期以降に会員数が大幅に拡大しました。

事業部門別の業績では依然としてコンシューマーゲーム事業が低迷していて、自社販売部門ではタイトル数の大幅な絞り込みを行いましたが販売本数は計画を下回りました。またXSEEDを通じて行っている北米事業も黒字化には至っていません。受託開発では大手パブリッシャーからの契約を獲得できているものの、獲得までの期間が伸びたことで利益は縮小しています。売上高40億5700万円、営業損失1億3200万円でした。

ネットワークコンテンツ事業では今期から立ち上げた『ブラウザ三国志』が80万人を超えるヒットとなり、好調でした。売上高は8億7500万円、営業利益は3億2400万円。

アミューズメント事業は『ポケモンバトリオ』を中心に堅調を維持しています。ただし、新弾のパックコレクションの販売は低下傾向にあるようです。マイクロキャビンによる受託開発は順調でした。売上高22億6500万円、営業利益は3億7400万円となりました。

AQインタラクティブでは黒字化は果たしたものの、計画を大きく下回り、厳しい状況がつづいている事を踏まえ、50名程度の希望退職者を募る事を明らかにしています(期末の従業員数393名)。

また、小松清志代表取締役執行役員社長が退任し、後任に執行役員ソフトウェア事業部長の許田周一氏を充てる人事を発表しています。

「リアルワールド」がOpenSocialを採用、プラットフォームを外部に開放へ・・・『ブラウザ三国志』なども登場

http://www.inside-games.jp/article/2010/06/11/42545.html
リアルワールドは、同社が運営するPCのポイントメディア「リアルワールドサービス」を、OpenSocialに準拠したプラットフォームとして外部のデベロッパーに開放しました。第一弾の事業者として、AQインタラクティブ(『ブラウザ三国志』)など4社が参加しています。

「リアルワールドサービス」はSNSに個人のマネタイズ手段を提供する形で拡張したソーシャルネットワークマネーサービス(SNMS)。参加者はブログで紹介した商品やサービスからアフィリエイト収入を得たり、アンケートに答えたり会員登録をすることでポイントや現金を得たりすることができます。会員数は250万人、うち訪問者数は月間100万人を数えます。

オープン化では、OpenSocialに準拠したAPIだけでなく、課金やリワード広告APIなどをデベロッパーに提供します。参加デベロッパーは、リアルワールドによる送客で早期にユーザーを獲得できるほか、TwitterやFacebookなどとの連携機能でバイラル効果を高めた形でゲームやアプリを提供できます。収益配分はデベロッパー8:リアルワールド2で、クレジットカードの決済手数料もリアルワールドが負担するという好条件です。6月までに参加するデベロッパーに対しては支援として資金提供も行うとしています。

当初はmixiで大ヒットしているAQインタラクティブの『ブラウザ三国志』、中国で2000万人のユーザーを抱えるKingnet Technologyの『ハッピータワー』、バンク・オブ・イノベーションの『作ってみる?リゾート島』、DropWaveの『わんこのお部屋』、そして自社アプリとして『電車を作ろう 電ツク』の5タイトルが用意されています。

同社では8月までに30アプリを提供、ソーシャルメディアとして拡大することで1年以内に会員数1000万人を目指したいとしています。

「アニメ絵は米国の店頭で喜ばれない」・・・AQI米国子会社2010年8月12日(木)

http://www.siliconera.com/2010/08/03/retailers-not-keen-on-cutesy-games-either/
http://www.gamebusiness.jp/article.php?id=1970

XSEED GamesはAQインタラクティブの米国子会社で、『ワイルドアームズ』など日本ゲームを海外で販売していますが、アニメ絵が原因で苦戦しているようです。

同社はSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)Facebookにおいて、かわいらしい絵柄のゲームが小売りから歓迎されない、と語っています。

発端はとあるファンが『ツヴァイ!!』の移植を希望したこと。『ツヴァイ!!』は日本ファルコムのアクションRPGで、かわいらしいキャラクターが特徴となっています。

希望が出たことで即座に動ければいいのですが、XSEED Gamesは以下のように返答しています。「『ツヴァイ!!』はよくできたチャーミングなゲームだが、小売業者がかわいらしい絵柄にあまり興味を示さないことが我々の仕事を難しくしている」

やはり米国ではリアルな絵柄が歓迎されるということなのでしょうか。パブリッシャーの仕事は有望なゲームを探し出して(この場合は)翻訳することですから、現地の小売業者の意向は重要なものになります。日本の洋ゲーファンも海外の日本ゲーファンも抱える悩みは同じということのようですね。

AQインタラクティブ、XaitmentのAI技術を次期タイトルで採用2010年10月12日(火)

http://www.gamebusiness.jp/article.php?id=2235
AIテクノロジーを提供するXaitment(エキサイトメント)は、AQインタラクティブが開発するPS3/Xbox360向けタイトルに同社の「XaitMap」をライセンスしたと発表しました。

「XaitMap」を導入する事でパスファインディングやナビゲーションメッシュの自動生成といった技術を簡単に利用できるようになります。

「Xaitmentを選ぶ企業は、我々が提供する最先端でかつ常時アップデートされ、さらに信頼の置けるサポートも担保されたAIテクノロジーを評価します。XaitMapを導入すれば低レベルなAIはミドルウェアに任せればよく、ゲーム開発者は真にユニークなゲーム作りに没頭することが出来ます」とCEOのMarkus Schneider氏はコメントしています。

XaitMap製品概要(公式サイトより)
エキサイトマップはナビゲーションメッシュを作り出すために、ユニークな空間的細分化技術を使っている。単純に、レベルとキャラクターの特質を入力することにより、完成されたナビメッシュ(NavMeshes)は比類のない速さで自動的に作られる。レベル・ジオメトリーを変えることは簡単でいつでも行うことができる。統合されたパスファインダー、セクターに分けられた構築、ジオメトリータグはエキサイトマップを開発パイプラインにおいて価値あるツールとなる。

AQI、第2四半期は黒字転換、『ブラウザ三国志』が引き続き好調2010年11月12日(金)

http://www.gamebusiness.jp/article.php?id=2406
AQインタラクティブ<3838>の第2四半期累計(4-9月期)の連結業績は、売上高35億9800万円(前年同期比23.8%増)、経常利益6億9600万円(前年同期5億5300万円の赤字)、四半期純利益2億3700万円(同4億1300万円の赤字)となりました。

同社では、ブラウザゲーム『ブラウザ三国志』が引き続き好調に推移したことに加え、コンシューマーゲーム部門の自社販売部門の赤字幅が大幅に減少したことが奏功した、としています。また、コンシューマーゲーム事業で2タイトルの開発中止や、希望退職者の募集に伴う特別退職金の発生などを特別損失として計上した、とのこと。

なお、同社の主力事業であるネットワークコンテンツ事業の状況は以下のとおりです。

『ブラウザ三国志』アクティブIDは落ち着きを見せたものの、ゲーム要素の追加に注力したことが奏功し、会員一人あたりの客単価が大きく上昇した。さらなるユーザー層の拡大と新たな会員の獲得を目的に、新規チャネリングを展開した。

ブラウザゲーム『ダービーマスター』と『ブラウザプロ野球』のサービスを開始した。

3月通期は、売上高69億円(前期比4.1%減)、経常利益10億円(同1576%増)、当期純利益3億9000万円(同666.6%増)を見込んでいます。