海賊版・割れ

Last-modified: 2010-11-01 (月) 20:06:43

非常に巧妙なGBASPの海賊版が発見される

http://www.inside-games.jp/article/2005/03/11/15925.html
Expressen.seによれば、昨年デンマークのSky CityからCoop Nordenが購入した3000台のGBASPが全て海賊版であったことが判明したそうです。それらは本物と殆ど変わらず見分けるのは非常に困難ですが、一箇所だけACアダプターに違いがあり、海賊版は火災などの危険があるとのことで、任天堂等は危険を呼びかけています。

Coop Nordenは公式なものと考えて購入したそうです。

任天堂オブヨーロッパとスウェーデンでの公式代理店のBergsala ABは共同でこの海賊版の危険を呼びかけていています。両社はこの海賊版が「非常に上手く作られた」もので判別は困難だが、ACアダプターのネジが本物は六角ネジなのに対して、海賊版は通常のネジ、という点で、見分けられるとしています。

もし偽者であれば近くの店で交換するとのことです。

ゲームメーカー5社、ファイル共有でゲームを手に入れた25,000人に警告

http://www.inside-games.jp/article/2008/08/25/30859.html
TIMES ONLINEによると、海外のゲームメーカー5社は、ファイル共有ソフトでゲームを手に入れた25,000人の中から悪質な500人を提訴すると発表しました。

アタリ、Topware Interactive、Reality Pump、Techland、Codemastersの5社は、ファイル共有で違法にゲームを手に入れたイギリスの25,000人に対し、300ポンド(約61,000円)の支払いを求め、これを無視した500人を提訴しています。

提訴された500人の中には既に1,600ポンド(約480万円)の支払いを命じられたケースもあり、これまでにない厳しい措置となっています。

ゲームの不正コピー問題はファイル共有ソフトの登場と共に深刻化しており、日本でも任天堂など54社が、ニンテンドーDSでコピーゲームを動かす「マジコン」と呼ばれるハードウェアを輸入する業者を訴えています。不正コピー問題への取り組みは世界的なレベルとなりつつあるようで、コンピューターゲーム黎明期から続いてきたコピーとの戦いは新たな局面を迎えたと言えるでしょう。

「コピー対策には広告付きの無料ゲームが有効」海外ゲームメーカーのCEOがコピー問題に提案

http://www.inside-games.jp/article/2008/09/08/31085.html
アタリ、Codemastersなど5社がファイル共有でゲームを手に入れたユーザー25,000人を訴えた件に関してゲームメーカーWildTangentのCEO であるAlex St Johnは「コピー対策には広告付きの無料ゲームが有効である」とコメントしています。

これはゲーム系サイトgameindustry.bizのインタビューに答えてのもの。Alex St Johnはゲームメーカーが消費者を訴えるようなことはあってはならないとする考えを表明。家庭用ゲーム機とは違ってオープン性のあるPCには、PCにあったビジネスモデルが必要で、問題に適応した形として広告付きの無料ゲームが有効であるとしています。

WildTangentはダウンロード型ゲームを販売しているメーカーで、男性向けヘルスケアブランドの出資の元で無料デートゲーム『Mojo Master』を開発したほか、ゲーム内で広告を配信するという試みを行っています。

『DJMAX』の新作、コピー対策にUSB機器を採用

http://www.inside-games.jp/article/2008/12/10/32617.html
ゲームのコピー対策は様々な方法が模索されていますが、少し懐かしい形式が再浮上してきました。

『DJMAX』はPENTAVISION社の音楽ゲーム。オンラインやPSPなど様々な方面へ展開、日本でも『DJMAX Online』としてサービスが行われており、名前を聞いたことのある人も多いのではないでしょうか。

初のPC版となる『DJMax Trilogy』は発売後も継続的な新曲の配信やアップデートが予定されているのですが、パッケージに付属する「USB Profile Key」が無ければ配信サービスが受けられないようになっているとの情報が公開されました。

「USB Profile Key」はプレイヤーの個人プロフィールを記録。「USB Profile Key」を持っていくことで他のPCでも自分のデータでプレイ可能とのことです。

ビジネスソフトでは起動のために「ドングル」というハードウェアキーの接続を求める例もありますが、ゲームソフトのコピー対策としてはまだまだ少数派。
「USB Profile Key」採用の背景には韓国での不正コピー問題の根深さがあると思われ、PENTAVISION社は「『DJMax Trilogy』がPCゲームの沈滞期を乗り越える切っ掛けとなって欲しい」との見解を発表していますが、不正防止効果が高いのであれば一つのブレイクスルーとなるはずで、12月末の発売日が注目されます。

『チャンピオンシップマネージャー』の不正コピー率は90%−メーカー自らが語る

http://www.inside-games.jp/article/2009/01/10/33036.html
PCゲームの不正コピー問題に関して、『チャンピオンシップマネージャー』シリーズの開発元であるBeautiful Game StudiosのゼネラルマネージャーRoy Meredith氏は、不正コピー問題に対処するDRM(デジタル著作権管理)以外の方法があると語ります。

Roy Meredith氏はCVGのインタビューに対し、『チャンピオンシップマネージャー』の不正コピー率が90%を越えていることを確認していると明らかにしました。

氏は「本当の問題がDRMの周囲にある。我々は不正コピーをする者を撲滅したい」としながらも、『SPORE』や『フットボールマネージャー』で認証に3時間かかった上ゲームをプレイできなかったという体験に関し「私は本当にゲームをプレイしたかったが、人生には他にもやるべきことがある」とコメントしています。
Roy Meredith氏は不正コピーへの対処方法として価格競争を挙げています。

先日も不思議な物理パズル『World of Goo』PC版の不正コピー率が90%を越えているとして物議を醸しましたが、存在するゲームの9割が不正なものであるというのは作り手としては歓迎できない状況のはず。

DRMという対策なしで不正コピーの跳梁を許すのか、受け手に認証作業という一手間を求める強固なDRMをかけるのか。いずれにしろ不正コピーが続けばPCで新作を出そうとするメーカーが増えないことは確かであり、PCでゲームを遊ぶという伝統そのものが岐路に立たされているといえるでしょう。

5万本のコピーソフトが英国で押収される−過去最大の押収量

http://www.inside-games.jp/article/2009/02/04/33489.html
欧州のゲーム業界団体ELSPAが2月2日に発表したところによりますと、ELSPAと英国歳入関税庁(HMRC)は1月29日に英国カムデン市場の不正コピー業者からコピーソフト5万本を押収したとのことです。

不正コピー業者はHMRCの警告にも関わらず活動を続けたことからスコットランドヤードとCamden Trading Standards、ELSPAによる摘発が決定。不正コピーされたゲームソフト5万本とWii、プレイステーション3、Xbox360といったゲーム機、不正コピーのための機器などを押収したとのこと。ソフトの多くは梱包され、ヨーロッパ中の顧客に向けて発送される寸前であったと言います。

摘発に先立ちELSPAはおとり捜査として業者からゲームソフトを購入するなどして内偵を進めており、これまでにも少なくとも3万本以上の不正コピーされたゲームソフトが販売されていたことを突き止めています。

ELSPAによると、今回の押収量は過去最大とのこと。

ELSPAのマネージングディレクターであるMichael Rawlinson氏は「カムデンで押収された品は違法であり、これを取り扱っていた犯罪者は刑事告発に直面しています。ELSPAは国内ゲーム産業の何千という人を脅かす犯罪行為を撲滅するのにスコットランドヤードとCamden Trading Standardsの協力を得られたことを感謝します」とコメントしています。

任天堂、不正コピーに対し米通商代表部に協力を要請−中国など6ヶ国をターゲットに

http://www.inside-games.jp/article/2009/02/26/33888.html
任天堂オブアメリカ(NOA)は、ゲームへの著作権侵害に対し米通商代表部に協力を要請しました。

ブラジル、中国、韓国、メキシコ、パラグアイ、スペインをターゲットとしていくとする考えを明らかにすると同時に、ゲームを遊ぶ子供だけでなく両親のモラルも大切であるとするコメントを発表しました。

NOAはスペシャル301条(知的財産権に対する対外制裁に関する条項)のもと、ブラジル、中国、韓国、メキシコ、パラグアイ、スペインの6ヶ国を著作権侵害が激しい国として選定。不正コピーなどの海賊行為と戦う「更なる方法」をとるように要請したとのこと。

NOAの対海賊行為シニアディレクターのJodi Daugherty氏は、子供が不正コピーに手を染めている場合、両親が注意することも重要であるとする見解を明らかにしました。

NOAはターゲットとした6ヶ国に対して現状を総括。

中国:「偽任天堂ゲームを生産する中心」
韓国:「著作権侵害が増加し続けているが継続した取締が続いていることを評価」
ブラジル:「取締が弱く実際に起訴される例がない」
メキシコ:「昨年の政府取締は全く不十分」
スペイン:「ゲームコピー機と不法ダウンロードサイトが蔓延」
パラグアイ:「著作権侵害への努力を妨げ続けている」

更なる取締努力が必要であるとしています。

韓国が不正コピーの取締を不当なものと反発−「任天堂がもたらしたのは小学生のゲーム中毒だけ」

http://www.inside-games.jp/article/2009/03/04/33979.html
任天堂が、韓国や中国など6ヶ国を著作権侵害の激しい国として指定、スペシャル301条(知的財産権に対する対外制裁に関する条項)のもと、米通商代表部に協力を要請したのは記憶に新しいところですが、これに反発する動きもあるようです。

朝鮮日報は「韓国を「漁場」としか見ていない任天堂」と題した記事において、任天堂の措置は不当なものであり、韓国ゲーム界の発展に寄与していないとする見解を明らかにしました。

朝鮮日報は、韓国の著作権侵害に関しては「残念ながらこれは、事実に反するものではありません。」と認めると同時に、今回の協力要請が「韓国への奇襲攻撃」であり、「任天堂の今回の措置は、韓国を無視した不当な仕打ちだという指摘が出ています。」と現地情報を紹介。

「任天堂が韓国にもたらしたものといえば、「小学生のゲーム中毒」だけです。」と任天堂の韓国進出を総括。ゲーム中毒が増えることが任天堂の利益となるため、違法コピーの問題に「見て見ぬふり」をしてきたのはゲーム機を売り込むためであるという声も出ているとしています。

韓国では、韓国製ニンテンドーDSゲームが少ない事に関して「任天堂に積極的な姿勢が欠けていたことも一因だという見方があります。」と任天堂の姿勢を疑問視する意見もあるとし、韓国のゲームショー「Gスター」に出展していないことから、任天堂は、お金を稼ぐ場所としてしか韓国市場を見ていないと締めくくっています。

韓国任天堂(Nintendo of Korea)の甲田峰雄社長は「韓国の市場にはオンラインゲームに興味がない人、かつてオンラインゲームをしていたが今は遊んでいない多くの人がおり、そこに成長の可能性があると信じています」と、現地の特性を認識した上での展開を行っていく姿勢を表明。

今回の要請では、任天堂は韓国に対して「著作権侵害が増加し続けているが継続した取締が続いていることを評価する」……としていますが、これは6ヶ国の中でもかなりポジティブな評価となっています。

任天堂が韓国展開を行う上で最大の障害が違法コピーと言われてきましたが、これを取り締まる措置が現地で支持されない可能性もあるということで、任天堂の今後の対応が注目されます。

10万本近いコピーゲームを押収−メキシコの不法コピー業者に鉄槌

http://www.inside-games.jp/article/2009/03/12/34155.html
Entertainment Software Association(ESA)はメキシコのテピト市場にある不法コピー業者に取締を行い、60000本以上の不法コピーゲームを押収したとのことです。

テピト市場はメキシコの首都にある「海賊版のメッカ」と呼ばれる場所。
メキシコの海賊版の70%以上が扱われていると言われており、先週も37のアパートを取り締まり、38000本の不法コピーゲームと784のCD/DVDコピー装置、100万以上のパッケージ部材を押収したばかり。

メキシコではゲームソフトや映画などの不法コピーが横行しており、任天堂も「昨年の政府取締は全く不十分」であるとして米通商代表部に協力を要請しています。37のアパートに10万本近いコピーゲームとなるともう完全に組織的な犯行。そのスケールの大きさに驚きを禁じ得ません。

カナダは不法コピーを促進、著作権保護に問題有り−米通商代表部

http://www.inside-games.jp/article/2009/05/02/35057.html
米通商代表部(USTR)はカナダを著作権保護に関して特に監視する必要がある「プライオリティ・ウォッチ・リスト」に登録したとのことです。

「プライオリティ・ウォッチ・リスト」は著作権保護が弱く問題のある国が指定されるもので、中国、ロシア、アルジェリアとインドネシアと並んで不正コピーへの対応が悪い国として認定されたことになります。なお、このリストにカナダが加えられるのは初めてのこと。

米国のゲーム業界団体であるエンターテイメントソフトウェア協会(ESA)のCEOであるMichael Gallagher氏は「カナダの法執行は弱く、市場にゲームの不法コピーを促進、米国への不当な流入をもたらす」とコメント。カナダは主要なゲームの発展に寄与しているが規制の弱さが米国にも影響するとの見解を明らかにしました。

「Share」を通じて『ドラクエIX』など人気ゲームソフトを無断配信、千葉県警が2人の男性を逮捕

http://www.inside-games.jp/article/2009/09/30/37937.html
千葉県警生活経済課サイバー犯罪対策室と千葉北署は、『ドラゴンクエストIX 星空の守り人』など人気ニンテンドーDSソフトをファイル共有ソフト「シェア」を使って無断配信したとして、千葉県警は30日に著作権法違反の疑いで逮捕したことを発表しました。

逮捕された容疑者の男性は、神奈川県茅ケ崎市のアルバイト(23)と、愛知県豊明市の会社員(30)の2人。千葉県警の捜査員がサイバーパトロールで無断配信を発見。家宅捜査したところ、「R4」と呼ばれるマジコンやDVD-Rなどが見つかりました。

千葉県警によると、ファイル共有ソフトを悪用してニンテンドーDSソフトをアップロードしていたユーザーが逮捕されたのは今回が初めて。

警察の調べに対し、2人の男性は容疑を認めているとのことです。

ファイル共有ソフトを悪用した著作権侵害の蔓延などの状況を受け、2010年1月1日から施行される改正著作権法では、権利者の許諾無くアップロードされたものであることを知りながら、それらのファイルをダウンロードする行為自体が違法行為になります。絶対に利用しないで下さい。

著作権侵害を助長する情報を掲載している出版社に警告~11の権利団体

http://www.inside-games.jp/article/2009/10/05/38021.html
音楽、映像、ゲームなどのコンテンツの著作権を管理する11団体は、インターネット上でこれらのファイルをダウンロードする方法など著作権・著作隣接権侵害を助長する情報を掲載している雑誌の出版社12社に対して自粛を求める連名の文章を送付しました。

11団体では、これらの雑誌は多数の読者に容易に違法なサイトにアクセスする方法を提供し、結果として著作権・著作隣接権侵害行為を助長しており、決して看過できるものではないとしています。

ファイル共有ソフトや動画投稿サイトなどに著作物を著作者の許諾なく掲載することは著作権法に違反し、10年以下の懲役もしくは1000万円以下の罰金、またはこれらの両方が科されると規定されています。

また、2010年1月に施行される改正著作権法では、違法コンテンツと認識した上でダウンロードし録音・録画した際は、ダウンロードした者も違法となると明記されています。

連名で文章を送付した11団体は以下の通り。

・社団法人音楽出版社協会
・社団法人音楽制作者連盟
・社団法人コンピュータソフトウェア著作権協会
・社団法人日本映画製作者連盟
・社団法人日本映像ソフト協会
・社団法人日本音楽著作権協会
・社団法人日本芸能実演家団体協議会・実演家著作隣接権センター
・社団法人日本音楽事業者協会
・日本国際映画著作権協会
・一般社団法人日本動画協会
・社団法人日本レコード協会

ゲームクリエイターが自社ゲームの著作権侵害を目撃してショックを受ける

http://www.inside-games.jp/article/2009/10/26/38408.html
『ピクセルジャンク モンスターズ デラックス』の制作元はPSPの不正コピーの多さに憤っているようです。

キュー・ゲームスの代表取締役であるDylan Cuthbert氏はTwitterにて「PSPでもうゲームを出すつもりがないとは言わないが、『ピクセルジャンク モンスターズ デラックス』にはあまりに多くの著作権侵害があった」とコメントしたとのこと。

Cuthbert氏は『ピクセルジャンク モンスターズ デラックス』関連のチャットで「全員がリッピングしたもので遊ぶ話をしていた」光景を目撃してショックを受けたといいます。著作権侵害への対策については悲観的である模様。シリアル番号をゲームに組み込むなどの対策について「残念ながらハックされるだろう」と語り、デモ版を出すことも「著作権侵害には何の効果もないだろう」とコメントしているそうです。

PSPの著作権侵害に関し、SCEA(ソニー・コンピュータエンタテインメントアメリカ)のシニアマーケティングVPであるPeter Dille氏は「うんざりする」レベルであるとコメント。売り上げにも大きな影響が出ているとの見解を明らかにしました。

ニンテンドーDSやPSPなど、今世代の携帯ゲーム機において著作権侵害との戦いは深刻なテーマ。低年齢層が違法コピーに手を染めてしまうケースも報告されています。今回のケースのように、作り手のモチベーションにネガティブな影響を与えてしまう側面もあり、良質のゲームが減少することにも繋がりかねませんから、継続した対策が期待されるところです。

「9割以上が海賊版」-iPhoneゲームで深刻な著作権侵害

http://www.inside-games.jp/article/2009/10/28/38448.html
9割が海賊版だった・・・iPhoneのゲームもコピー問題とは無縁ではないようです。

iPhone用ゲーム『Tap-Fu』はオンラインランキングの9割が海賊版だったとのことです。
『Tap-Fu』はiPhone用の格闘アクションゲーム。画面上にタッチで図形を描くことで様々な技を繰り出すことができます。

『Tap-Fu』を開発したSmells Like Donkeyは公式サイトにおいて、不正コピーに関する調査結果を公開しています。

『Tap-Fu』のオンラインランキングでは、スコアなどの基本的な情報と共に「デバイスID」と「Pirated Flag(海賊版フラグ)」を送信しており、この集計からオンラインランキングに参加した9割以上が海賊版だったと確認しているとのことです。

同社によれば10月16日の配信開始から40分で海賊版が登場し、オンラインランキングでは海賊版の割合が50%を越えていたとのこと。2日後の18日には90%以上が海賊版となっています。

海賊版ユーザーを赤色で、正規ユーザーを青色で示したランキングリストも公開されていますが、ほとんどが赤色に染まっています。

海賊版ユーザーがお金を支払った率に関しても調査を行っていますが、10月16日~22日の期間中、ゲームを正規に購入した海賊版ユーザーは0%。Smells Like Donkeyによれば、海賊版を配布するサイトには「海賊版で試した後に正直にお金を払うユーザーが沢山いる」という文章があるそうですが、同社はこれを「妄想に聞こえる」としています。

海賊版ユーザーはゲームのメニューに並んでいる順番でモードを遊び、素早く次のゲームに移るという行動様式も明らかになっているとのことです。

Smells Like Donkeyは「アップルの対応が遅く、海賊版が当たり前になっている」と現状を総括した上で、ゲームを買うように促すメッセージを表示したり、ダウンロードコンテンツへ移行したりといった対策を考慮しているとした上で、「開発者としてオンラインランキングを見ると落ち込む」とコメントしています。

先日もキュー・ゲームスの代表取締役であるDylan Cuthbert氏が「『ピクセルジャンク モンスターズ デラックス』であまりに多くの著作権侵害があった」と語ったばかり。
不正コピーが作り手に与える影響も深刻なものとなりつつあるようです。

海賊版問題は増え続けるが脅威としてはローレベル-海外のゲーム業界人意識調査

http://www.inside-games.jp/article/2009/11/12/38750.html
国では海賊版ゲームに関する意識調査が行われましたが、日本のゲーマーにも興味深い結果が出ています。

欧州のゲーム業界団体TIGAは、英国の海賊版ゲームに関する意識調査を行いました。調査対象となったのはTIGAに所属する英国のゲーム業界人。その90%は海賊版問題が今後も増加するであろうと認識しています。海賊版問題のとらえ方も大きな差があるようです。業界人の10%が海賊版問題を「多大な脅威」としていますが、60%は「ローレベルの脅威」と感じるに留まっています。

現在の海賊版問題にはインターネットの存在が大きなものとなっていますが、政府が直接速度を制限したり回線を切断することで対策すべきか……という質問に関しては賛否それぞれが50%と意見が真っ二つに分かれたとのことです。

TIGAのCEOであるRichard Wilson氏は「英国のデベロッパーは海賊版問題に関し、消費者に直接コンテンツを届け情報交換するための新たな方法を探っていることは明らかです。デベロッパーはこれらの問題の取り扱いに満足しておらず、政府をアテにするよりは自力で解決方法を見つけようとしています」とコメントしています。

TIGAにおいては海賊版問題が増加するとする見方が主流のようで、有効な対策が期待されます。

『Wii Sports Resort』『ドラクエ9』などをShareで公開―全国で10名を一斉逮捕

http://www.inside-games.jp/article/2009/11/30/39080.html
不正商品対策協議会(ACA)は、ファイル共有ソフト「Share」を通じて、ゲーム、アニメ、音楽、映画などの著作物を権利者に無断で公開していた全国の10名を30日、各所轄の警察署が家宅捜索、9名を逮捕したと明らかにしました。

逮捕されたのは『Wii Music』や『Wii Sports Resort』を公開した神奈川県の自営業の男性、『ドラゴンクエストIX 星空の守り人』を公開した茨城県の無職男性、映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー part3」「DEATH NOTE the Last Name」を公開した埼玉県の男性、アニメ「機動戦士ガンダムOO」を公開した三重県の男性など計9名。

Wiiのゲームソフトをアップロードしたとしてユーザーが逮捕されたのは今回が初めてで、ACCS(コンピュータソフトウェア著作権協会)が実施した調査によれば、今年10月25日~26日の24時間で約1万8000ファイルのWiiソフトが流通していることが判明しています。

P2Pを悪用したゲームソフトの違法配信、2名を追送検―北海道警・兵庫県警

http://www.inside-games.jp/article/2010/01/06/39713.html
コンピュータソフトウェア著作権協会(ACCS)によれば、11月30日にP2Pソフト「Share」を通じて、著作権者に無断で著作物を公開したとして全国で10名を一斉捜索・逮捕した件に絡み、うち2名を本日付けで追送検したとのこと。

茨城県取手市の無職男性(23歳)は、9月7日に自宅にて『ドラゴンクエストIX 星空の守り人』を無断で公開したとして逮捕されています。この男性は10月16日から同19日まで、「Microsoft Windows XP Professional SP-2対応版」「Microsoft Windows 2000 Professional」(マイクロソフト)「AutoCAD 2007 日本語版(体験版)」(オートデスク)などを無断で公開したとして札幌地検に追送致されました。

また、横浜市神奈川区の自営業男性(37歳)は、10月21日から同22日までの間『Wii Music』と『Wii Sports Resort』を無断で公開したとして逮捕されていますが、加えて11月30日ごろ『モンスターハンターG』『三國志11Withパワーアップキット』『FINAL FANTASY CRYSTAL CHRONICLES Echoes of Time』『太鼓の達人Wii ドドーンと2代目!』を無断で公開したとして神戸地検に追送致されました。

11月30日には2名以外にも、映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー part3」「DEATH NOTE the Last Name」を公開した埼玉県の男性、アニメ「機動戦士ガンダムOO」を公開した三重県の男性など計11名が逮捕されています。

『Newマリオ』を不正アップロードした男性と任天堂が1億3000万円で和解

http://www.inside-games.jp/article/2010/02/10/40346.html
『New スーパーマリオブラザーズWii』をインターネット上にアップロードしたとして、ブリスベーン在住のJames Burt被告(24)に対して行われていた裁判に関連して、同氏と任天堂は150万ドル(約1億3000万円)および裁判費用を支払うことで法廷外で合意しました。

『New スーパーマリオブラザーズWii』はオーストラリアでは2009年11月12日に発売されましたが、被告は約一週間前の11月6日からWEBサイトにアップロード、不特定多数がダウンロードできる状態にしていました。家宅捜索は11月23日に行われ、そこで動かぬ証拠が得られたとのこと。

被告は約1億3000万円の損害賠償+10万ドル(約890万円)の裁判費用を支払うことになります。

任天堂オーストラリアのマネージングディレクターであるRose Lappin氏は「不正コピーは現在どんどん大きくなっていますが、法廷は真摯にこれに取り組んでいると思います」とコメントしています。

任天堂オーストラリアによればゲームは数千回ダウンロードされたとのこと。発売の一週間前から不正コピーが出回るのですからその衝撃たるや小さなものではないはずで、今後も継続的な取り組みが期待されます。

不法ダウンロードが978万件-米業界団体、カナダとメキシコを重点監視対象に推薦

http://www.inside-games.jp/article/2010/02/24/40599.html
不法ダウンロードの実態は、想像以上に大規模なもののようです。

米国の業界団体ESA(Entertainment Software Aassociation)は、2009年12月に978万件以上の不法ダウンロードが行われたと発表しました。

報告では、二番目に問題が深刻とされるランクである「優先監視国」にカナダとメキシコを推薦、イタリアなど35ヶ国を「優先国」にするよう求めています。

ESAはIIPA(国際知的財産権同盟)に加盟しており、USTR(米通商代表部)に今回の調査結果を提出しています。知的財産権の侵害が深刻な国に対してスペシャル301条で制裁を科すことができるため、調査結果が持つ意味は大きなものになっています。

200以上のタイトルが978万回もダウンロードされているとなれば被害総額も相当なものになるはずで、USTRが今回の調査結果をどう取り扱うかが注目されます。

違法ダウンロード規制法案にゲーム業界団体が勝利宣言、しかし・・・

http://www.inside-games.jp/article/2010/04/11/41521.html
違法ダウンロードを規制する法律にゲーム業界団体は勝利宣言を行いました。

英国では「Digital Economy Bill」が議会を通過しました。これは違法ダウンロードに対抗するための法律で、違法ダウンロードを繰り返すとインターネット接続が絶たれるという「3ストライク」制が含まれています。

欧州のゲーム業界団体ELSPAはこれを高く評価。会長のMichael Rawlinson氏は「これは児童の安全とELAPA及びゲーム業界の大きな勝利です」とコメントしました。

違法ダウンロードがゲームに与える影響は大きく、業界をあげての対策が行われています。

ただ、Digital Economy Billに関しては未だに議論が続けられているようで、市民団体であるOpen Rights GroupのJim Killock氏は「人々の権利は危機に瀕しています。Digital Economy Billでは著作権侵害に対して厳しい罰が与えられますが、その前に証拠を検証することが必要ないのです」との声明を発表しています。

Open Rights Groupは市民の権利よりも処罰が先行することを危惧している模様ですが、クリエイターの権利を損なう違法ダウンロードには断固たる対策と処置が必要なのも確かで、こうした議論は日本でも参考になるのではないでしょうか。

改造Wii本体と海賊版ソフトをセットで販売していた男性を逮捕

http://www.inside-games.jp/article/2010/05/21/42160.html
警視庁生活経済課と日野署は、2010年5月17日にインターネットオークションを悪用して無断で複製したゲームソフトを販売していた山口県下関市の男性を著作権法違反の疑いで逮捕し、18日に東京地検立川支部に送致したと発表しました。

自営業男性(53歳)は、2009年1月6日頃から3月19日頃までの期間、東京都の男性ほか2人に対し、Wiiソフト『街へいこうよ どうぶつの森』『ワンピース アンリミテッドクルーズ エピソード2 目覚める勇者』『ファイナルファンタジー・クリスタルクロニクル エコーズ・オブ・タイム』『バイオハザード』を複製したDVD-R8枚とWii本体3台を、9万7000円で販売していました。

男性は、インターネットオークションに海賊版ソフトが稼働できるように改造したWii本体を出品し、ゲームソフトを無断複製したDVD-Rを「おまけ」としてセットで3万2000円~3万3000円で販売していました。

警察の調べによると男性は2年ほど前から販売を始め、これまでに約300万円を売り上げていたとみて捜査。逮捕同日に行われた男性宅の家宅捜索では、改造Wii6台、DVD-R約300枚、パソコンなどが押収されました。

男性は「小遣い稼ぎのために販売を行っていた」と犯行を認めています。

改造PSP本体に海賊版ソフトをおまけしてセット販売、兵庫県男性を逮捕

http://www.inside-games.jp/article/2010/05/24/42203.html
兵庫県警生活経済課と尼崎南署は、2010年5月24日にインターネットオー
クションを悪用して権利者に無断で複製したゲームソフトを販売していた広島市の男性を著作権法違反の疑いで逮捕したことを発表しました。

無職の男性(45歳)は、2009年6月16日頃に東京都の男性に対し、コーエーテクモゲームスの『真・三國無双 MULTI RAID』、スクウェア・エニックスの『ディシディア ファイナルファンタジー』、カプコンの『モンスターハンターポータブル 2nd G』と『戦国BASARA BATTLE HEROES」、バンダイナムコゲームスの『テイルズ オブ ザ ワールド レディアント マイソロジー2』を複製したメモリースティック1個とPSP本体1台をセットで2万円で販売していました。

男性は、インターネットオークションで海賊版ソフトを稼働できるように改造したPSP本体を出品し、ゲームソフトを無断複製したメモリースティッ
クを「おまけ」としてセットで販売していました。

著作権者から相談を受けたACCSは、2009年6月頃に兵庫県警に相談。逮捕同日に行われた男性宅の家宅捜索では、ノートパソコン1台、メモリースティック1個、預金通帳などが押収。

警察の調べによると、男性は容疑を認めています。

携帯ゲーム機の違法ダウンロード被害額、6年間で9540億円・・・朝刊チェック(6/9)

http://www.inside-games.jp/article/2010/06/09/42496.html
経産業新聞4面「ゲームの違法ダウンロード、携帯型ゲーム機の被害額9540億円 CESA調査」
コンピュータエンターテイメント協会は、携帯型ゲーム機向け主要ソフトの違法ダウンロードにより、2004年からの6年間に国内だけで9540億円の被害があったとの調査結果をまとめました。ゲームソフトの違法ダウンロードの件数、被害額を本格的に調査したのは今回が初めて。東京大学大学院の馬場章研究室に調査を依頼。違法ダウンロードサイト25サイトを対象に、ニンテンドーDS、プレイステーション・ポータブルの2004年~2009年の国内ソフト累計販売数の上位20位のダウンロード件数を集計。国内のソフト販売比率が全世界の25%を占めていることから、全世界での被害額は3兆8100万円と推計。
被害が多かったのは『ディシディア ファイナルファンタジー』(306億円)『ポケットモンスター プラチナ』(94億円)、『ドラゴンクエストIX 星空の守り人』(88億円)。

日経流通新聞9面「ドラクエのスランプラリー、東京ドームシティで開催」
東京ドームシティの夏休み限定イベントとして、人気ゲームソフト『ドラゴンクエスト』にちなんだスタンプラリーを開催します。任天堂の家庭用ゲーム機「Wii」向けの新製品の発売に合わせ、8月4日から始めます。アトラクションに乗ったり、園内に隠してあるスタンプ台を探したりしてスタンプをそろえると、勇者の認定証やWiiのソフトで遊ぶことが出来るアイテムがプレゼントされます。実施機関は8月31日まで。

会社でWiiゲームを「Share」でアップしていた男性を逮捕

http://www.inside-games.jp/article/2010/06/28/42920.html
愛知県警生活経済課と南署は、ファイル共有ソフト「Share」を通じて、Wii向けゲーム『鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST -黄昏の少女-』(スクウェア・エニックス)をアップしていたとして、群馬県前橋市の男性(35歳)を23日に逮捕、25日付で名古屋地裁に送検しました。

今年4月に愛知県警の捜査員がサイバーパトロールで発見、ACCSを通じて著作権者に連絡したのが操作のきっかけ。5月12日には自宅と勤務先の家宅捜索が行われ、パソコン2台や改造Wii本体1台などが押収されています。男性は自宅から会社にパソコンを持ち込み、会社の回線でファイル共有ソフトを使用していた模様。

男性はわいせつな動画データもアップロードしており、わいせつ図画公然陳列の疑いでも逮捕されています。また、ゼンリンやトヨタマップスターのカーナビソフトもアップロードしていたとして、本件でも捜査が進められている模様。

【China Joy 2010】上海で見た海賊版事情のいま8/1

http://www.gamebusiness.jp/article.php?id=1922

懐事情の乏しさだけは他にひけをとらないインサイド取材班。ホテルもチャイナジョイ会場近くではなく、地下鉄で40分近くかかる格安ホテル。毎日ごとごと揺られて通います。

そんな中で気がついたことがありました。車内で使われるデジタルガジェットといえば、まず携帯電話。そして、たまにPSP。一方でDSは、まったくと言っていいほど見かけません。

関係者によるとPSPはインターネットでゲームソフトを不正ダウンロードし、メモリースティックからプレイできるので、比較的人気があるとのこと。一方でDSは上海といえども、マジコンがネットで入手しづらく、人気がないそうです。

その一方で、街の再開発にあわせて、ゲームやDVDの海賊版を売る店も激減したという噂もありました。確かに、以前は地下鉄の構内で海賊版DVDを売る露天商がよく見かけられましたが、今回の取材では一度も見られませんでした。

実際問題どうなのよ、ということで会場の取材もそこそこに、電脳街に繰り出した取材班。さすが電脳街だけあって、街中には「首だけガンダム」を筆頭に、香ばしいアイテムがずらりと並んでいます。

まずは一番派手そうな量販店に入ってみました。すると入り口でさっそく、「iQue DSi 」(ニンテンドーDSi)の特設ブースがあるじゃないですか! DSi の目玉機能の一つであるデジカメ機能をプッシュした体験イベントで、壁には本体機能で加工した写真類が張られています。写真を撮るのも撮られるのも好きな中国人気質をうまくついた宣伝です。

価格はDSi が1498元(約19500円)で、DS Liteが1398元(約18000円)。ソフトは「newスーパーマリオブラザーズ」など5点が並んでおり、それぞれ288元(約3700円)。このほかDSiソフトのダウンロードに使うプリペイドカード「iQue」の1000ポイント券が50元(約650円)です。

売り場を離れようとしたら、「ニンテンドッグス」がプリントされた、チラシ入りバッグがもらえて、ちょっと得した気分。しかし、これは正規品で、海賊版ではありません。

そこでさらに、ぷらぷらと歩き続けること数分。ちょっと薄暗い家電量販店の1階に、明らかに他とは違う構えの店を見つけました。フィギュアやグッズ類が販売されているオタク系ショップの奥に、地下に続く階段があります。グッズも並行輸入品と思われるものから、明らかに海賊版とわかるものまで多種多様。下着姿の初音ミクが半ずれで印刷されているクッションを見ると、思わず萎えてしまいます。

地下1階で取材班を迎えていたモノは、明らかに手作りと思われる段ボール製のコンボイ司令と、漫画「ONE PEACE」に登場する帆船。そしてアジアンテイストにあふれた小店舗群です。

そのうちの一つに入ってみると、PS3のゲームソフトが陳列されていました。すべて正規品でアジア版です。発売されたばかりの「戦国バサラ3」のアジア版が320元(約4200円)と、日本より安めなのにビックリ。国産ソフトだけでなく、北米版「ゴッドオブウォー・コレクション」もあります。その横には洋画のブルーレイディスクも販売されていました。こちらも当然のように正規品です。

ところが、ふと脇を見るとありました。ファイルケースに大量に挟み込まれたパッケージのカラーコピーの数々。お客がファイルから選ぶと、すぐに海賊版DVDを渡してくれる、いわゆる一つの海賊版ソフトです。ファイルを見るとWiiとXbox360の最新ソフトが、ほぼ網羅されていました。価格は1本5元(約65円)となっています。ただし現行機のみで、PS2ソフトはもはや見られませんでした。

となりのDVDショップでも、ブルーレイとHD DVDのロゴがパッケージについていて、でも中身はDVD、しかも圧縮方法はMPEG4という謎の海賊版アニメが売られていました。「機動戦士Zガンダム・テレビ版全話+映画版3本」などの商品が並びます。こちらも価格はディスク1枚につき5元で、これが一つの基準のようです。

  • PS3は正規版がずらり ブルーレイビデオも正規版だ
  • WiiとXbox360は海賊版を販売中 DVDビデオも海賊版が売られていた

ちなみに他はDSの正規品ソフトが若干あった程度で、PSPに至っては海賊版すら全滅。店主曰く、みんなインターネットでダウンロードしてしまうので、商売にならないそうです。DSのマジコンも流通が少なく、ネット通販も難しいので、人気がないとのこと。上海よりマジコンが入手しやすい日本というのも、なかなかシュールな話です。

わずかなサンプルでしたが、明らかにパッケージとしての海賊版ソフト販売は下火になって来ているように感じられました。もっとも、その背景に海賊版流通がインターネットに移行した点があるのは、言うまでもありません。また上海以外の都市、特に内陸部では、また事情が違いそうです。

これに対してメーカー側でも、ネット接続でフィルターをかけるなど、幾つかの施策が採られはじめています。またPS3の海賊版ソフトが皆無というのも、改めて大きな発見でした。ニンテンドー3DSでも新たな海賊版対策が行われると言われています。今後もさらなる施策やユーザーの意識向上を期待したいところです。

iPhoneで非公認アプリを動かす“脱獄”が合法に ― 米国でDMCAの大幅見直し

http://www.inside-games.jp/article/2010/08/01/43486.html
米国著作権庁はデジタルミレニアム著作権法(DMCA)の見直しを発表しました。

この見直しにより、正規に手に入れたソフトウエアの使用を可能にするため携帯電話にかかっているロックを外す行為が合法となります。具体的にはiPhoneの内部を書き換えて非公認ソフトが動くようにする「脱獄(jailbreaking)」が合法に。海外メディアは、この条項がAndroid携帯にも適用されるとの見通しを発表しています。

また、DVDの暗号化を解除しドキュメンタリーや教育用に使うこと、携帯電話を別のキャリアに接続するための改変、セキュリティ調査のためにゲームのDRM(デジタル著作権管理)を無効にすること、プログラムの起動に必要なドングルが古くなり市場に出回らない時にこれを無効化すること、電子ブックについた読み上げ防止を無効化することが合法とされます。

見直しは3年ごとに行われており、今回が4回目。著作権管理がユーザーの利便性を損なう場合及び調査・教育・批評目的であれば回避が認められたこととなります。

iPhoneにはアップル側で認可されたソフトしか動作できないようなロックがかけられていますが、「脱獄(jailbreaking)」はひとつの争点となってきました。

アップルのスポークスマンであるNatalie Kerris氏はAP通信に対し「アップルのゴールはiPhoneを買った人に大きな経験をしてもらうというものですが、脱獄はその経験を大きく損なうことでしょう」とコメントしています。

「不正コピー率は95%、だけどDRMはかけたくない」チェコのゲームメーカーが語る

http://www.inside-games.jp/article/2010/08/09/43640.html
チェコのゲーム会社は不正コピーの蔓延に悲鳴を上げているようです。

チェコのインディー系デベロッパーAmanita Designは、『Machinarium』の不正コピー率が95%だと発表しました。これは100人が『Machinarium』を持っていたとして、95人までが不正コピーで手に入れたことを意味します。

『Machinarium』は絵本を思わせるアーティスティックな画面が特徴のアドベンチャーゲーム。不思議な機械で満ちた街を舞台に主人公のロボットが冒険するという内容で、独特な世界観の作品となっています。

同社のデザイナーであるJakub Dvorsky氏によれば、不正コピーが行われることは予想の範疇だったそうですが、それでも発売直後にあふれかえる無数の不正ダウンロードには驚くばかりだったそうです。

Dvorsky氏は「一方で、それは我々によいPRともなりました。不正ダウンロードした多くの人々がゲームを好きになり、後からお金を払うことに決めたのです」とコメント。不正ダウンロードはゲームを広める役にも立ったとの見解を明らかにしています。

同社は「不正コピー恩赦キャンペーン」と銘打ち、通常の75%引きの5ドル(約430円)でゲームとサウンドトラックを販売するなどしていますが、こうした試みも効果を上げているということなのでしょうか。

『Machinarium』にはDRM(デジタル著作権管理)が施されていないそうですが、これはポリシーがあってのことだそうです。

氏は「DEMが不正コピーを減らすことはないと思います。それは合法なバージョンより、不正にクラックされたバージョンを快適にするだけのことです」と正規にゲームを買ったプレイヤーにDRMが不便を強いることを憂慮する発言をしています。

不正コピーの魔の手はどんなゲームにも容赦なく及ぶのが恐ろしいところ。『Machinarium』のような小規模かつアーティスティックな作品が生まれなくなる可能性もありますが、それでも希望を失わないDvorsky氏のバイタリティに脱帽です。

不正コピー率95%のゲーム、売り上げ大幅増加 ― 「不正コピー恩赦」キャンペーンで

http://www.inside-games.jp/article/2010/08/19/43817.html
不正コピーの温床だったゲームにも改善の兆しが見られるようです。

チェコのインディー系デベロッパーAmanita Designは、PC用アドベンチャーゲーム『Machinarium』をリリースしましたが、その不正コピー率が95%だと発表しました。

100人ゲームを持っている人がいても95人がコピーで入手しているという異常事態ですが、同社は「不正コピー恩赦キャンペーン」を開催。ゲームとサウンドトラックを75%引きの5ドル(約430円)で販売していました。

Amanita Designは「不正コピー恩赦キャンペーン」を開催して一週間で17,000本のゲームが売れたと発表しています。単純計算で1日当たり約2,400本が売れた計算となります。この売れ行きに関してAmanita Designは「セールスの売れ行きはよく、キャンペーンの期間を少し延長することを決めたほど」とコメントしました。

同社のデザイナーであるJakub Dvorsky氏は「一方で、それ(不正コピー版の拡散)は我々によいPRともなりました。不正ダウンロードした多くの人々がゲームを好きになり、後からお金を払うことに決めたのです」とコメントしています。

今回の統計では不正コピーから正式にお金を払った人の率は不明ですが、
コピーの蔓延にもめげずに「不正コピー恩赦キャンペーン」を行ったことがプラスに働いたようです。

■「不正コピー恩赦キャンペーン」での国別注文率(Amanita Design調べ)
USA 39.4%
UK 11.5%
Germany 7.2%
Spain 5.5%
Canada 5.3%
Australia 4.2%
France 3.9%
Italy 2.9%
Sweden 2.1%
Norway 1.9%
Finland 1.7%
Brazil 1.4%
Netherlands 1.3%
Poland 0.9%
Czech Republic 0.8%
Denmark 0.7%
New Zealand 0.6%
Belgium 0.6%
Mexico 0.6%
Ireland 0.5%
Switzerland 0.5%
Japan 0.5%
Austria 0.4%
South Africa 0.4%
Greece 0.3%
Slovenia 0.3%
Israel 0.3%
Russia 0.3%
Argentina 0.3%
Singapore 0.3%
Portugal 0.3%
Turkey 0.2%
Chile 0.2%
Slovakia 0.2%
Romania 0.2%
India 0.2%
Thailand 0.1%

偽物のWiiやPSPを密輸 ― 愛知県警が社長らを逮捕

http://www.inside-games.jp/article/2010/09/27/44659.html
報道によると、WiiやPSPの偽物を中国から輸入して販売してた岐阜県にある雑貨輸入販売会社の社長と従業員を愛知県警が逮捕したと報じています。

今回の事件は、雑貨輸入販売会社「セカンド・キット・ジャパン」の社長と従業員の2人を商標法違反(販売目的所持)などの疑いで逮捕。愛知県警は2008年以降、200回以上密輸したとみています。

容疑は任天堂のWiiとSCEのPSPやその関連商品の偽物を約700点を販売目的で所持し、両社の商標権を侵害したこと。愛知県警によると、2人は中国の業者から偽の商品を仕入れて「セカンド・キット・ジャパン」が運営するオンラインショップで日本国内で正規品の4~5割の価格で販売。2008年以降、約2年で延べ約6800人に販売し、約4500万円を売り上げてました。

任天堂では9月17日よりホームページにて偽物の商品が出回っていることについて注意書きを掲載しており、不正商品の購入をしないよう呼び掛けています。

改造ゲーム機を売った男が7000本のソフトと共に逮捕される

http://www.inside-games.jp/article/2010/10/30/45359.html
改造ゲーム機を売った男はとうとう警察に捕まってしまいました。

海外メディアAfterDawnによりますと、カナダで7000本もの海賊版ゲームを所持している男が捕まったとのことです。

男はカナダのサスカトゥーン州に住む35歳。改造ゲーム機をネット上で販売していたことから警察の家宅捜索を受けました。自宅からは不正コピーされた7000本もの海賊版ゲームソフトが押収されましたが、その価値は20万カナダドル(約1600万円)に相当するとのことです。

改造ゲーム機は海賊版ゲームソフトが動作するようにしたもので、ネット通販が拡散に拍車をかけています。こうした品物は著作権侵害に繋がる上、故障しても正規のサポートを受けることが難しいため、見かけても手を出さないようにしましょう。

2008年にBitTorrentで落とされたPCゲートップ10

The Most Pirated Games in 2008
http://www.edge-online.com/news/the-most-pirated-games-2008

2008年にBitTorrentで落とされたPCゲートップ10

Spore (1,700,000)
The Sims 2 (1,150,000)
Assassins Creed (1,070,000)
Crysis (940,000)
Command & Conquer 3 (860,000)
Call of Duty 4 (830,000)
GTA San Andreas (740,000)
Fallout 3 (645,000)
Far Cry 2 (585,000)
Pro Evolution Soccer 2009 (470,000)

2009年、最も違法ダウンロードされたゲームは? 特にPCで被害が深刻

http://www.inside-games.jp/article/2009/12/29/39639.html
TorrentFreakは、ファイル共有ソフト「BitTorrent」でどのくらいのゲームが2009年にダウンロードされたかという調査結果を発表しています。これらの数字は公開されているトラッカー数など複数のデータを複合した推計値だということです。

■PC
1. Call of Duty: Modern Warfare 2 (4,100,000本)
2. ザ・シムズ3 (3,200,000本)
3. Prototype (2,350,000本)
4. ニード・フォー・スピード・シフト (2,100,000本)
5. ストリートファイターIV (1,850,000本)

■Xbox360
1. Call of Duty: Modern Warfare 2 (970,000本)
2. ストリートファイターIV (840,000本)
3. Prototype (810,000本)
4. Dirt 2 (790,000本)
5. UFC 2009 Undisputed (720,000本)

■Wii
1. NewスーパーマリオブラザーズWii (1,150,000本)
2. パンチアウト!! (950,000本)
3. Wiiスポーツリゾート (920,000本)
4. ザ ハウス オブ ザ デッド: オーバーキル (860,000本)
5. Wiiであそぶ マリオテニスGC (830,000本)

特に海外で歴史的なヒットを記録している『Call of Duty: Modern Warfare 2』ですが、その分、違法ダウンロードの被害も大きいようです。また、PCゲームの件数が圧倒的で、対策が望まれます。

2010