イマジニア決算2006

Last-modified: 2010-09-08 (水) 11:12:21

前年度計画

次期におきましては、モバイル/リアルソリューションの第一弾であるゴルフサービス事業の収益化とモバイルインターネット事業の事業拡大とに注力してまいります。
まず、ゴルフサービス事業につきましては、現在試行運用中であるゴルフサービスの本格稼動を開始し、現行のモバイルに加えブロードバンドによる展開を統合した集客チャネルの拡大や顧客満足度の高いサービスコンテンツメニューの拡充、そして優良ゴルフ場の積極的な取り込みとネットワーク化を図ることにより、独自性の高いビジネスモデルを構築し、早期収益化を目指してまいります。
次に、モバイルインターネット事業につきましては、モバイルコンテンツにおいて、過去の事業資産を最大限に活用した新たな教育サービスの開始や良質なコンテンツの獲得に向けた提携の推進、ユーザーニーズを捉えたコンテンツの拡充等により、登録会員数の着実な増加を図ると共に、新たな課金モデルの構築にも取り組んでまいります。
また、事業領域の拡大においては、今後の市場の成長性を踏まえコマース分野の強化を図ると共に、既存及び新規提携コンテンツのパッケージソフト化や当社がノウハウを保有する分野での各種ビジネス化など、一事業案件に対して周辺事業機会の取り込みによる収益最大化を図ってまいります。
なお、ゴルフサービス事業に続くモバイル/リアルソリューションビジネスについても、積極的に取り組んでまいります。
以上の結果、連結ベースでは、売上高4,300,000 千円、経常利益680,000 千円、当期純利益550,000 千円を見込んでおります。また、単体ベースでは、売上高4,000,000 千円、経常利益750,000 千円、当期純利益600,000 千円を見込んでおります。

部門別

2006年2006年2006年2006年2006年2006年2006年2006年
売上Q1Q2Q3Q4ターム売上Q1Q2Q3Q4
モバイルコンテンツ事業(千円)1,534,8163,312,390モバイルコンテンツ事業(千円)1,534,8161,777,574
モバイルコマース事業(千円)81,076295,409モバイルコマース事業(千円)81,076214,333
パッケージソフトウェア事業(千円)133,768419,377パッケージソフトウェア事業(千円)133,768285,609
ゴルフサービス事業(千円)171,215345,107ゴルフサービス事業(千円)171,215173,892
消去又は会社(千円)----消去又は会社(千円)----
売上高(千円)979,7021,920,8773,202,3094,372,286売上高(千円)979,702941,1751,281,4321,169,977
利益利益
モバイルコンテンツ事業(千円)500,6671,072,704モバイルコンテンツ事業(千円)500,667572,037
モバイルコマース事業(千円)11,42329,232モバイルコマース事業(千円)11,42317,809
パッケージソフトウェア事業(千円)20,19187,508パッケージソフトウェア事業(千円)20,19167,317
ゴルフサービス事業(千円)-8,321-84,190ゴルフサービス事業(千円)-8,321-75,869
消去又は会社(千円)160,732-267,771消去又は会社(千円)160,732-428,503
営業利益(千円)184,588363,229709,363837,483営業利益(千円)184,588178,641346,134128,120
経常利益(千円)209,608392,879770,010904,056経常利益(千円)209,608183,271377,131134,046
当期純利益(千円)272,850591,458823,026882,039当期純利益(千円)272,850318,608231,56859,013

1Q

モバイルコンテンツ会員数170万人に伸長。売上高979百万円、経常利益209百万円
第1四半期は、モバイルコンテンツの市場成長率が鈍くなる環境下において、当社のモバイルコンテンツについては、「いつでもリラックマ」の高成長や情報系の内容を中心としたサイト運営によって会員数を伸ばし、会員数は3月末から6%増加した約170万人となっております。
また、モバイルとリアルビジネスの融合を目指したゴルフサービス事業を中心とするMBR(モバイル/ブロードバンド/リアルビジネス)ソリューション事業は、早期収益化に向けて事業を進めております。
以上の結果、連結売上高は979 百万円、経常利益は209 百万円、四半期純利益は投資有価証券売却益62 百万円を計上したことにより272 百万円となりました。

2社の子会社化により連結決算を開始
第1四半期からモバイルゴルフオンライン株式会社、ロケットカンパニー株式会社を子会社化したことにより連結決算を開始しております。その結果、総資産は8,328 百万円、株主資本は5,535 百万円となりました。

2Q

当中間期におけるわが国経済は、雇用情勢にはやや厳しさが残り、原油価格の動向が内外経済に与える影響等も懸念されるものの、企業収益の改善や設備投資の増加に加え、個人消費の緩やかな増加により、緩やかな景気回復を続けております。
当社を取り巻く事業環境につきましては、社団法人電気通信事業者協会の統計データによりますと、インターネット接続サービス携帯電話端末の国内累計契約数は平成17年9月末現在で76百万台に達し、携帯電話契約数全体の86.3%を占めるまでに拡大しております。また、第3世代携帯の急速な普及や定額料金制の浸透を背景として、モバイルインターネットサービスの生活ツール化がより一層進行し、ユーザーの利用機会増加により、従来の課金型コンテンツビジネス以外の市場も急速に拡大しつつあります。
このような状況下、当社は、「モバイルを軸とした業容の拡大」を図る新たな成長フェーズへの移行に取り組み、「モバイル中核企業」としてのポジションのさらなる確立を目指してまいりました。
現行の主軸事業であるモバイルコンテンツにつきましては、前々期より着手してきたキャリア3社への展開拡大の定着効果と、「リラックマ」関連サイトの集客増による牽引により、登録会員数は前年同期より40万人増となる180万人を突破し、事業の安定的な成長を継続することができました。また、「いつでもリラックマ」におけるオリジナル商品の開発及びサイト内通販の試行や、auの本格的モバイルeラーニングポータルメニュー「学び」におけるKDDI株式会社との協業など、モバイルコマースや教育サービスの分野において、モバイルコンテンツ周辺の事業機会の開拓にも積極的に注力いたしました。
一方、リアルビジネスとの融合を目指して前期に戦略的に立ち上げたゴルフサービスにつきましては、当社が取得した勝田ゴルフ倶楽部において、モバイルゴルフオンライン株式会社が行う各種サービス及び集客施策の試行運用等により、来場者数の増加促進に注力いたしました。現在は、この試行運用で培ったノウハウを活用し、関東圏における提携ゴルフ場のネットワーク化を推進しております。
また、当中間期におきまして、ロケットカンパニー株式会社及びモバイルゴルフオンライン株式会社の2社をそれぞれ子会社化し、今後の業容拡大を見据え、必要となるアセットやノウハウを積極的に外部から取得いたしました。
なお、これらの取り組みによる収益力の向上に加え、投資有価証券売却益の計上により、当初予想を上回る増益を達成しております。
以上の結果、連結売上高1,920,877千円、連結経常利益392,879千円、中間連結純利益591,458千円となりました。なお、当期が連結開始初年度のため、前年同期との比較は省略しております。

モバイルインターネット事業

モバイルインターネット事業におきましては、「リラックマでこめ~る」及び「STUDY SHOP」の2サイトの新規サービスを開始いたしました。また、「リラックマ」関連商品のモバイルコマース取扱高の増加やサブライセンス収入の増加により、この事業に関する売上高は1,615,892千円、営業利益512,091千円となりました。

ゴルフサービス事業

ゴルフサービス事業におきましては、前期に取得した勝田ゴルフ倶楽部の来場者数の増加によるゴルフ場運営収入の増加と、モバイルゴルフオンライン株式会社における開発費等の初期投資費用の計上により、この事業に関する売上高は171,215千円、営業損失8,321千円となりました。

パッケージソフトウェア事業

パッケージソフトウェア事業におきましては、家庭用ビデオゲームソフト「リラックマなまいにち」を発売いたしました。また、前期に発売した「シナモンゆめの大冒険」のリピート売上などにより、この事業に関する売上高は133,768千円、営業利益20,191千円となりました。

3Q

第3四半期におきましては、モバイルコンテンツの会員数につきまして期末200 万人を目標として事業を進めておりますが、平成17 年12 月末現在では、引き続き「リラックマ」関連サイトの伸長などにより190 万人を超える順調な増加となっております。
当期より注力しておりますモバイルコマースにつきましては、オリジナルキャラクターグッズや希少性の高いグッズの販売を開始しております。
また、子会社のロケットカンパニー株式会社では、平成17 年12 月に携帯液晶ゲームと防犯ブザーの双方を組み合わせたユニークな企画商品を販売しております。
なお、ゴールドゴルフ株式会社(旧モバイルゴルフオンライン株式会社)は平成17 年12 月に新サービスの販売に向けて社名を変更し、販売開始の準備を進めております。
以上の結果、連結売上高は3,202 百万円、経常利益は770 百万円、投資有価証券売却益702 百万円と法人税、住民税及び事業税608 百万円の発生により四半期純利益は823 百万円となりました。

4Q

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 当連結会計年度におけるわが国経済は、雇用情勢にはやや厳しさが残るものの、企業収益の改善や設備投資の増加に加え、個人消費の緩やかな増加により、景気は回復基調で推移いたしました。
 当社グループを取り巻く事業環境につきましては、社団法人電気通信事業者協会の統計データによりますと、携帯電話及びインターネット接続サービス携帯電話の平成18年3月末現在における国内累計契約数は、それぞれ91百万台及び79百万台にまで増加しております。また、急速な端末技術の進化や定額制・低料金化の普及により、モバイルインターネットサービスの生活ツール化がより一層進行し、ユーザーの利用機会の増加により、従来の課金型コンテンツビジネス以外の市場も急速に拡大しつつあります。
 このような状況下、当社は、当連結会計年度において新たに2社を子会社化し、「モバイルを中核とした業容の拡大」を図る新たな成長フェーズへの移行にグループ全体で積極的に取組んでまいりました。
 モバイルコンテンツ事業におきましては、リラックマ関連サイトのラインナップ拡充による集客増が全体の登録会員数増加を牽引したことと、平成16年3月期より着手してきたキャリア3社への展開拡大の定着による登録会員数伸長の安定化により、期末登録会員数は200万人を突破いたしました。また、教育分野においても、キャリアや教育会社との協業を積極的に推進いたしました。
 モバイルコマース事業におきましては、リラックマ関連サイトにおける登録会員の関連商品ニーズに基づき、オリジナル商品の企画・開発・製造・販促から販売に至るまでをカバーする独自のスキームによるコマースを試行、その定着化を目指してまいりました。また、当該試行により蓄積されたノウハウに基づき、他のキャラクター関連サイトにおいても同様スキームのコマースを展開し、事業規模の拡大を図ってまいりました。
 パッケージソフトウェア事業におきましては、子会社ロケットカンパニー株式会社において、当社のアセットの活用を図りながら、既存のパッケージソフトや時流を捉えたユニークな企画商品による展開により、当社グループ全体の事業プラットフォームの多角化に注力いたしました。
 ゴルフサービス事業におきましては、当社が平成16年10月に取得した勝田ゴルフ倶楽部において、子会社ゴールドゴルフ株式会社による各種テストマーケティングの試行によりゴルフ場の運営ノウハウを蓄積し、併せて同ゴルフ場の来場者数増加にも成功いたしました。また、平成18年2月には、首都圏近郊の優良ゴルフ場を会員特別価格にてプレーできる新サービス「GOGOPASS」の会員募集を開始いたしました。
 以上の結果、連結売上高4,372,286千円、連結経常利益904,056千円、連結当期純利益882,039千円となり、前事業年度に引き続き過去最高益を更新するに至りました。なお、当期が連結開始初年度のため、前年同期との比較は省略しております。(以下「2.財政状態」及び「5 生産、受注及び販売の状況」においても同じ)

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モバイルコンテンツ事業

 モバイルコンテンツ事業におきましては、「リラックマでこめ~る」や「PHPできる人の本棚」など計5サイトの新規サービスを開始いたしました。また、既存サイトの登録会員数の増加が順調に推移したことにより、この事業に関する売上高は3,312,390千円、営業利益は1,072,704千円となりました。

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モバイルコマース事業

 モバイルコマース事業におきましては、リラックマ関連サイトにおけるオリジナル商品や「ビューティー屋さん」における取扱商品の販売高の増加に加え、キャラクター関連製品におけるサブライセンス収入が増加したことにより、この事業に関する売上高は295,409千円、営業利益は29,232千円となりました。
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パッケージソフトウェア事業

 パッケージソフトウェア事業におきましては、家庭用ビデオゲームソフト「リラックマなまいにち」や子会社ロケットカンパニー株式会社における防犯ブザー付携帯液晶ゲーム「セキュリっち どこでもリラックマ」など計4タイトルを発売いたしました。また、前事業年度に発売した「シナモンゆめの大冒険」のリピート売上により、この事業に関する売上高は419,377千円、営業利益は87,508千円となりました。
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ゴルフサービス事業

 ゴルフサービス事業につきましては、勝田ゴルフ倶楽部の来場者数増加によるゴルフ場運営収入の増加と、子会社ゴールドゴルフ株式会社における開発費など初期投資費用の計上により、この事業に関する売上高は345,107千円、営業損失は84,190千円となりました。
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