オンラインゲーム/2010NEWS4

Last-modified: 2010-11-14 (日) 05:32:30

"バタフライ"と社名変更したサクセスネットワークスが電通と取り組む位置情報+ソーシャルゲーム

http://www.inside-games.jp/article/2010/11/01/45369.html
28日と29日の両日にザ・プリンスパークタワー東京にて開催された「ad:tech tokyo」は、最新の広告テクノロジーについて議論する世界的なカンファレンスです。電通を始めとした広告代理店やマイクロソフトやグーグルなどのインターネットの大手企業が参加し、活発な議論を繰り広げました。

29日の13時からは電通の神谷俊隆氏が登壇し、同社が1月より展開している『iButterfly』をソーシャルゲーム化するという新展開について語りました。『iButterfly』は電通が企画し、GClueが開発を担当するという組み方でしたが、ここにバタフライ(11月1日にサクセスネットワークスが社名変更)が加わります。

『iButterfly』はARとクーポンを組み合わせたiPhoneアプリで、街中でiPhoneをかざすと蝶が飛び、捕まえられます。蝶にはクーポンが付いていたり、映画の告知で動画が見られるようになっていたりします。当然、位置情報との連動なので、場所によって特別な蝶を飛ばす事が出来ることから、様々なタイアップなどが実施されてました。ここにサクセスネットワークスのゲーム作りのノウハウが加わりソーシャルゲームとなります。

2011年春に登場する『iButterfly Plus』はサクセスネットワークスの北川氏がプレゼン。iPhoneをかざすと蝶が飛ぶという基本のスタイルは変わりませんが、その蝶を捕まえると種を落とす場合があり、プレイヤーは植えて育てる事が出来ます。植えた種には水やりができ、いずれ花が咲きます。誰かが植えた種は誰にでも見ることができ、みんなで街に植えられた種を育てていきます。

街に植えられた種を中心に人と人が繋がり、花が咲きます。花の蜜に誘われて新しい蝶がやってきます。蝶は地域によって異なる種類が存在します。捕まえた蝶にはメッセージを添えて遠くにいる友達に送ることができます。例えば沖縄に旅行した際に捕まえた珍しい蝶を東京の友達に送るといった風に。

蝶は様々な種類を用意することができ、それを多くの参加者でコンプリートするようなキャンペーンも毎月や毎週といったスパンで随時実施していくようです。コンプリートできれば全ての参加者にご褒美がある、というような流れです。

世界展開も春より開始されます。蝶は地域によって異なる蝶が登場します。蝶を介した世界のコミュニケーションが展開されそうです。

プラットフォームは現在はiPhoneですが、Androidにも展開されます。さらに、サクセスネットワークスに出資するディー・エヌ・エーが運営するモバゲータウン、そしてmixi、さらにはTwitterでもサービスが行われます。特にモバゲータウンでは強力に施策を行っていくとか。ホットペッパーとの連携も予定されています。まずはiPhoneが2011年1月にスタート。その後、順次プラットフォームを広げ、世界展開は春から。

ロケーションとソーシャルを組み合わせた、リアルに近づくソーシャルゲームがいよいよ登場してきました。サクセスネットワークスは11月1日より社名を「バタフライ」と変更しました。無論、本プロジェクト以外にも複数のソーシャルゲームを展開していく同社ですが、『iButterfly Plus』に賭ける意気込みのほどが伝わってきます。

高い技術力には自信アリのKLab・・・Social Top Runner Vol.2(2)

http://www.inside-games.jp/article/2010/11/02/45425.html
続いては、KLab執行役員 第二開発部 部長の天羽公平氏が登壇。同社は『恋してキャバ嬢』『トイボットファイターズ』『戦国BUSTER』といったソーシャルゲームを提供するほか、SAP向けのホスティングサービス「DSAS Hosting for Social」も展開中です。

○高い技術力に注目

KLabは元々サイバードの技術開発部門からスタートした経緯もあり、その技術力は確かなものがあります。ソーシャルゲームの開発でもその技術力を如何なく発揮しているようです。

ソーシャルゲームで多用される画像合成やFlash合成では、GDを高速化版として自社でKGDとして拡張したり、swfmillも同様にFlamixerというものを構築しています。

チューニングもデータベースとアプリケーションの両面で徹底していて、データベースはクエリの単純化やIndexの最適化を徹底。アプリケーションではinternethakaiという独自の攻撃ツールや、Xdebug、Oprofileという計測ツールを用いて「想像じゃなく計測しろ」という考え方で開発を行っているそうです。

○開発体制は特化型不完全分業制

第2開発部の吉田乾氏は開発の特徴を「特化型不完全分業制」と話します。つまり、それぞれが得意分野を持ちながら、メイン分野にとどまることなく、意見やアイデアをぶつけることで高いパフォーマンスを発揮するという体制です。

そのためには風通しの良い風土というのが重要ですが、プレゼンを聞いている限り、明るい社風で意見をぶつけ合う雰囲気というのはありそうでした。技術者としてもOSSへの貢献や自分の好み技術に時間を割くことも許されているようで、同社では世界初のKindleアプリも制作したということです。

求める人材としては「能動的かつポジティブ」に働ける人ということでした。

明るい技術者集団というような雰囲気で、今後は「国内ソーシャル市場を確保しながら、海外やスマートフォン市場もガンガン攻めて行く」(天羽氏)ということでした。

『星空バータウン』の月商も公開したCyberX・・・Social Top Runner Vol.2(3)

http://www.inside-games.jp/article/2010/11/02/45426.html
今回のイベントにはサイバーエージェントのグループからCyberXとサムザップが参加していました。

まずCyberXはサイバーエージェントで広告プランナーとして活躍した小柳津林太郎氏が代表を務める企業で、元々はBtoBのモバイルコンテンツの受託制作からスタートしたものを、「先が見えた」(小柳津氏)ことから2009年12月に業態変更したものです。

○貴重な売上実績も公開

CyberXのプレゼンでは現在運営中のタイトルの貴重な会員状況や売上実績も公開されました。

星空バータウン
プラットフォーム: mixiモバイル
会員数130万人 デイリーアクティブ率25% 月商数千万円(前半)

ドリームプロデューサー
プラットフォーム: モバゲータウン
会員数115万人 月商数千万円(後半)

モリんちゅ
プラットフォーム: モバゲータウン
会員数 20万人台 月商数百万円(後半)

きらめき舞妓ガール
プラットフォーム: モバゲータウン
会員数20万人弱 月商数千万円(前半)

キラキラ☆プロデューサー日記
プラットフォーム: Amebaモバイル
会員数 数万人 月商数千万円(前半)

○開発体制は

CyberXでのタイトル毎のプロジェクトチームはアプリケーションエンジニア2名とインフラエンジニア1名の体制で、環境としては、LAMP、Cake PHP、Tokyo Tyrant、Memcached、Flashmixerなどです。

ヒット中の『ドリームプロデューサー』の場合はこのような感じです。

このようにCyberXはサイバーエージェントグループという強みも活かしながら、モバゲータウン、グリー、mixi、そしてAmebaと多岐に渡り展開し、成功を収めています。

また、現状に留まらず次なる舞台をiPhone/Androidといったスマートフォンに始まり、facebookやMySpace、renren、QQなど海外のSNSにも広げていくと話します。

小柳津氏は「一緒に国内でテッペンを獲り、世界に通用するモバイルサービスを作りたいという志に強いパッションを持って賛同してくれる方を求めている」と締めてプレゼンを終えました。

面白いゲーム作りには絶対に妥協しないサムザップ・・・Social Top Runner Vol.2(4)

http://www.inside-games.jp/article/2010/11/02/45427.html
続いてはCyberXと同じくサイバーエージェントグループのサムザップです。同社はグリーの女性部門1位の『コーデマニア』やモバゲータウンの『行列のできるラーメン屋さん』『パオと失われた記憶』といったタイトルを展開しています。

○開発環境

開発環境は他社と同じく主にLAMPを使用。ただし、試したい技術はどんどん投入する予定で、TokyoTyrant、MongoDB、Hadoopなどもやりたいという意向でした。

結果としてユーザーを楽しませる事ができるのであれば技術的なチャレンジはいとわないということで、辻岡義立社長は「エンジニアのワクワクと会社のビジョンが上手いバランスが取れているのがサムザップの強み」と説明していました。

○その環境は

現在の体制は、プロデューサー8名、エンジニア17名、Flashエンジニア1名、デザイナー10名、カスタマーサポート4名の計40名。

チーム構成はプロデューサー1名、エンジニア2名、デザイナー2名が一般的で、トップダウンではなくチームメンバーで企画を詰めて行くというスタイルを取っているそうです。

エンジニアのリーダーを務める田村氏によれば、開発チームは様々な経験を積んだエンジニアが存在し、「爆発的なシナジーを生んでいる」とか。グループのサイバーエージェントでAmebaのシステムを担当したインフラエンジニアもおり、技術力には自信がありそうでした。

会社の雰囲気としては明るく、新しく入社した人に対しても、みんなで初ランチ、歓迎飲み会など「歓迎会がありすぎる」(田村氏)とか。目標達成へのインセンティブも明確で、会社として次の目標を達成すれば全員でハワイに行く予定だとか。

今後は年内に更に3タイトル、年明けにも1タイトルを予定していて、「各プロデューサーともにホームランを予告している」(辻岡義立氏)とか。できても面白くなければ作りなおす、が同社のモットーだということで、4タイトルの中には半年以上も開発を続けているものもあるそうです。今後にも期待です。

『やきゅとも!』はアルバイトから入ったスタッフが手がけた/ポケラボ・・・Social Top Runner Vol.2(5)

http://www.inside-games.jp/article/2010/11/02/45428.html
最後に登壇したのはポケラボの佐々木俊介代表。佐々木氏はNTTコムウェアに勤務した後、ポケラボに入社。共同代表を務めます。

ポケラボでは『やきゅとも!』『恋するレシピ』『サムライ戦記』『熱血硬派拳塾』の4タイトルを運営中。年内には更に1タイトルを予定しているそうです。

○開発環境

開発環境としては、PHPのフレームワークとしてEthnaを採用。これをベースにした独自のゲームエンジンも開発中だということです。

○企画書+アジャイル

開発フローは、β版まではウォーターフォールでフローに沿って開発がおこなわれますが、β版以降は「超アジャイル開発」となり、スピード感重視で無駄な意思決定を挟まず、ユーザーの声を重視して開発が進められていくということです。

ポケラボでも、ケイブと同じように人員は機能毎に縦軸になり、プロジェクトが横軸に走る形になります。とはいえ、エンジニアやデザイナーも企画段階から参加し、チームがそれぞれの本職の枠を超えてゲーム開発に参加するということになります。

同社のタイトルの中でも大ヒットを記録した『やきゅとも!』を開発したS部長は、もともとはアルバイトからスタート。PHPも入社してから覚えたそうです。そんなS部長でも大ヒットを飛ばしています。

佐々木氏は「"ユーザーのことをとことん考え"、"やりきることなく、不満足な結果を受け取らない"この2点さえあれば誰でも良いゲームを開発できる」と強調。S部長に続く人材を求めていると話しました。

地獄の門がついに開く・・・MORPG『HELLGATE』クローズドβテスト実施

http://www.inside-games.jp/article/2010/11/04/45439.html
ハンビットユビキタスエンターテイメントは、同社が運営予定のMMORPG『HELLGATE』のクローズドβテストの実施を開始します。

クローズドβテストでは、立ち塞がる悪魔の軍勢を薙ぎ倒し、ひたすらにダンジョンの“奥底”を目指す『追憶の神殿』が初めて登場します。下の階に進むほど凶悪なモンスターが出現。一定の階数にて“試練”としてボスモンスターを倒し、無事生還できると“称号”や“報酬”が受け取れます。途中で力尽きると“称号”も“報酬”も受け取れないので気をつけましょう。次々と迫って来る悪魔の軍勢、本作史上最もハードコアなダンジョンで、自分の限界を試してみるのもいいかもしれません。

1日に長時間プレイできないという社会人の人に朗報。本作では、毎日ゲームを始めて数時間の間、経験値のボーナスが適用される「コンディションボーナス」が実装されます。“毎日朝4時”にボーナスがリセットされ、再び取得経験値ボーナスが得られます。このボーナスをうまく利用して、ボーナスタイムで『HELLGATE』を堪能しましょう。

クローズドβテストのテスターに当選した全国の聖騎士(見習い)の方に朗報です。CBT期間中、下記『公認ネットカフェ』各店では、登録済みの“ハンビットID”で『HELLGATE』が楽しめます。もちろん、この機会に各店舗にて“ハンビットID”を取得した人も、CBTに参加できます。

■全国公認ネットカフェ
・Cybac 熊本下通り店
熊本県熊本市安政町1-2 カリーノ下通り5・6F

・ワイプ 代々木北口駅前店
東京都渋谷区代々木1-35-4 代々木クリスタルビルB2F

・ゆう遊空間沼津香貫店
静岡県沼津市御幸町23-30

・ゆう遊空間藤枝店
静岡県藤枝市小石川町3-915-1

・ゆう遊空間浜松住吉店
静岡県浜松市中区住吉4-14-5

・ゆう遊空間三島青木店
静岡県三島市青木72-1

・リバティハウス藤沢
神奈川県藤沢市南藤沢22-1 神中第2 ビル7F

・ITCAT 小牧店
愛知県小牧市村中新町33

・ITCAT 半田店
愛知県半田市有楽町6-201-8

・スパーフリークス 四日市東店
三重県四日市市西新地17-1

・GRAN CYBER CAFE BAGUS 新宿店
東京都新宿区歌舞伎町1-21-1 第二東亜会館4F

・Cybex 茨城龍ヶ崎店
茨城県龍ケ崎市藤ヶ丘4-2-2

・リバティハウス伊勢佐木町店
神奈川県横浜市中区伊勢佐木町1-6-5 亀楽ビル3F

・Moopa 新宿西口店
東京都新宿区西新宿1-18-5 甲新ビル7F

・Cybac 宮崎店
宮崎県宮崎市大橋3-4-26 ドラックイレブン2F

・スーパーフリークス 野々市本店
石川県石川郡野々市町若松21-10

・Moopa 本厚木
神奈川県厚木市中町2-2-8 厚木センタービル5F

・GRAN CYBER CAFE BAGUS 道頓堀店
大阪府大阪市中央区道頓堀1-7-19 アルゼ道頓堀2F

・スーパーフリークス 岐阜大垣店
岐阜県大垣市中川町1-126

・Cybac 博多駅前店
福岡県福岡市博多区博多駅前2-3-14 6F

・ITCAT 泉店
宮城県仙台市泉区市名坂字清水端200-3

・Moopa 川崎店
神奈川県川崎市川崎区砂子2-1-12 TC 第19 ビル2~5F

・Cybac 大阪西心斎橋店
大阪府大阪市中央区西心斎橋2-2-12 クリスタグランドビル2F

・インターネットカフェ アイ・カフェAKIBA PLACE 店
東京都千代田区外神田3-15-1 アキバプレイス 7-8F

『HELLGATE』のクローズドβテストは、2010年11月3日(水・祝)15:00 ~11月7日(日)までです。

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mixi、「ソーシャルフォン」サービスを発表……電話帳とマイミクが自動同期など

http://www.inside-games.jp/article/2010/11/04/45459.html
ソフトバンクモバイルとミクシィは4日、SNS「mixi」におけるコミュニケーションを、より便利に楽しく行えるスマートフォン向けサービス「ソーシャルフォン」を発表した。2011年2月よりAndroidアプリの提供を開始する。

「ソーシャルフォン」サービスでは、つぶやき(mixiボイス)やmixi日記などmixiの友人(マイミク)の発信した情報などを一元的に表示できる他、スマートフォンの電話帳とmixiの友人データが自動的に同期することで、簡単に電話やmixiのメッセージの送受信が可能になり、mixiの機能とスマートフォンの電話帳とのシームレスな連携も行える。

その他にも、マイミク申請機能、フォトライブ壁紙、地図表示と連携したmixiチェックインなど、mixiとの連携機能を順次追加する。2011年6月末まで、ソフトバンクのスマートフォン向けに先行提供され、以降、他社向けにもサービスの提供・拡張が行われる予定。動作機種はAndoroid 2.2以上対応のスマートフォンで、利用料金は無料(S!ベーシックパックへの加入が必要)。

日本発のクラウドゲームサービス、フランス通信大手SFRが採用2010年11月8日(月)

ソフトバンクグループのGクラスタ・グローバルは、フランスの通信大手SFR(ビベンディとボーダフォンが出資)のIPTVサービスに、同社のクラウドゲームサービスが正式採用されたと発表しました。

これは同社のIPTVサービス「Neufbox TV」のユーザー向けに提供されるもので、9カ月に渡ってフィールドトライアルが実施されてきました。

利用者は、専用のゲーム機なしに、ゲームもダウンロードすることなく、ビデオオンデマンドを楽しむようにゲームを遊ぶ事が出来ます。コントローラーやゲームパッド(USBゲームパッドやSFR推奨ゲームパッド)を使ってプレイします。他のプレイヤーとのマルチプレイも可能です。

カプコンやカジュアルゲーム大手のPopCapが既に参入しており、『デビル・メイ・クライ3』『Tower Bloxx』『Moorhuhn Kart』などのゲームが提供されるとのこと。料金体系は、15ゲームが遊び放題の「ディスカバリー・パス」が4.99ユーロ、全てのゲームが遊び放題な「フルゲーム・パス」が9.99ユーロ、単品のゲーム購入が1.99ユーロもしくは2.99ユーロという設定です。

OnLiveやGaikaiなど同様の種類のサービスが出てきましたが、国産技術にも期待ですね。同社の「Gクラスタ」では、ほとんどのIPTVセットトップボックスでクラウドゲームサービスが提供可能だということです。

SAP5社が今後の戦略を語る・・・Social Top Runner Vol.2(6)

http://www.inside-games.jp/article/2010/11/10/45545.html
1日に開催された「Social Top Runner Vol.2」。遅くなりましたが、各社プレゼンの後に行われたパネルディスカッションでも興味深い議論がされました。幾つかテーマを絞ってお伝えします。

■これから熱いプラットフォームは?

まずは直球勝負な「これから熱いプラットフォームは?」という質問。このストレート過ぎて回答し辛い質問への答えは・・・?

"全方位外交"を志向するのは、「プラットフォームに依存するようなアプローチは考えていない」(KLab天羽氏)、「スマートフォンなど新しいサービスに積極的に展開するところ」(サムザップ辻岡社長)、「スマートフォンへの取り組みで決まる」(ケイブ浅見氏)という回答。

正直な回答はCyberXの小柳津社長から。「モバゲー ※戦争  mixi ※意外に熱い  Ameba ※自社だから」。自社だからと謙遜されていますが、Ameba熱いようです(外部に公開されていませんが)。

■来年は海外展開

SAP各社は次は海外展開へと目を向けているようです。ディー・エヌ・エーやグリーも世界進出を掲げ、SAPも共に、ということになりそうです。各社の世界展開についてのスタンスは次の通り。

"まずは国内ナンバーワン"を強調したのはCyberXの小柳津社長。「事業ジャンルとして国境の壁が無いジャンルなので海外展開は必然的。ただし、現在は国内でナンバーワンを取ることを最初の目標としていて、社内でも余り言わないようにしている」とのコメント。

「スマートフォンアプリを最低3本以上リリースする」と具体的に数字を上げたのはポケラボの佐々木社長。

具体的な取り組みが出てきたのは、ケイブの浅見氏。「facebookにも準備を進めていて、現地に外国人部隊を作って、単に出すだけでなく、集客やマーケティング、課金を含めて立ち上がるように取り組んでいる」というコメントでした。

まずは国内でナンバーワンになると各社からコメントがあったのが印象的でした。また、スマートフォンには各社大きな可能性を感じているようでした。

■では中国市場は

海外の中でも成長が期待される中国市場はどうでしょうか? 残念ながら、まずは英語圏、という意見が多いようです。

その"まずは英語圏"という意見は、ポケラボ佐々木氏「中国の企業と何社かとお話をしながら連携を模索している。ただ海外は先に英語圏」、またサムザップ辻岡社長も「12月に中国のエンジニアを採用しています。中国市場も視野には入れていますが、海外はまずは英語圏ですね」とのコメント。

具体的なコメントはCyberXの小柳津社長から。「春に上海と中国に行って、プラットフォームホルダーを含めて10社くらいと話をしました。中国はスマートフォンと思いきや日本で普及したような携帯電話が普及する兆しもあり、1年以内には何かするつもりです」ということでした。

■ゲームの題材はどこで見つける?

ソーシャルゲーム市場の競争が過熱している今、どのようなテーマのゲームを作るかは大きな課題になっています。各社はどのようにしてゲームのテーマを探し出すのでしょうか?

意見は幾つかに分かれました。まずは"タイミングが良かったので・・・"というタイプ。「オープン化の当初だったのでどんな題材にも手を付けられる状態だった」というケイブの浅見氏。『しろつく』は海外のブラウザゲームを観察しながら、モバイルに面白さを落とし込んだそうです。

続いてマーケティングは余りしないという派。「テーマについてマーケティング的な事はしません。土管屋の親父がカメを倒すゲーム(マリオを指して)でも楽しいんです。どちらかというとゲームとしての面白さを追求しています」(ポケラボ佐々木社長)。また、CyberXの小柳津社長は「最初はプロデューサーがやりたいことがスタート。そうでないと200%取り組めないし、知識も足りなくなる」ただし「競合は徹底的に研究してポジション戦略はとる」とのこと。

サムザップの辻岡社長は「『コーデマニア』は企画者が女性で、女性向けにヒットするものは何かを突き詰めて着せ替えというテーマに辿り着いた」と話していました。とはいえ、ゲームの出来には細部までこだわったということで、やはり最後はゲーム内容に依るようです。

コロプラ、位置ゲー特化型プラットフォーム「コロプラ+」をサードパーティに開放2010年11月11日(木)

http://www.gamebusiness.jp/article.php?id=2400
株式会社コロプラは、150万人のユーザーを抱え人気を集めている『コロニーな生活☆PLUS』を拡張した、位置ゲー特化型ゲームプラットフォーム「コロプラ+」を本日より提供開始しました。

「コロプラ+」はまずau、docomo、Softbankの携帯で提供開始されていて、11月下旬からiPhoneやAndroidのスマートフォンにも対応するということです。同社はKDDIと資本提携し、auユーザーに対しては「au one コロプラ+」として提供されるとのこと。

位置ゲーや位置情報連動サービスに特化したプラットフォームは日本初で、ゲームに限らず位置情報を活用する様々なアプリケーションを提供していきたいとしています。実際、サードパーティ(同社ではcation-based Application Provider=LAPと呼ぶ)にはマツダレンタカー、ユビークリンク(全力案内)、ゼンリンデータコム、キョードー東京といった既存のソーシャルアプリメーカーとは異なる毛色の企業が参加しています。

11日よりコロプラが運営する3つのゲームが提供され、LAP各社のタイトルは2011年初頭から登場する見込み。

プラットフォームの特徴としては位置情報に特化している事が挙げられます。また、『コロニーな生活☆PLUS』で位置ゲーに親しんでいる150万ユーザーの存在も大きなものになりそうです。プラットフォームには同社が蓄積してきた不正な位置情報を排除する仕組みや、Twitterなど外部プラットフォームとの連携機能が含まれ、初めて位置ゲーを制作する会社でも短期間での開発ができるのではないかということです。

『コロニーな生活☆PLUS』ではアイテム課金だけでなく、リアル店舗や会場への送客、位置連動の広告といったビジネスモデルが既に確立しており、この点もLAPにとっては魅力的になりそうです。LAPとしてはリクルートやJCBも参加していて、こうした企業との連携も図れそうです。

■LAP参加企業一覧
394
KBMJi
あすなろ舎
イマジニア
キョードー東京
JCB
ゼンリンデータコム
日本カードネットホーク
フェイス
フェイス・ワンダワークス
ノッキングオン
マツダレンタカー
モブキャスト
ユビークリンク
ライブウェア
リクルート