オーストラリアNEWS2009

Last-modified: 2010-09-29 (水) 00:57:15

『MADWORLD』オーストラリアでは15歳以上対象

http://www.inside-games.jp/article/2009/01/19/33162.html
セガ×プラチナゲームズプロジェクトの一つとして開発が進められているWii向け『MADWORLD』ですが、オーストラリアのレーティング機構であるAustralian Classifications Boardの審査を通過したということです。

セガオブアメリカが明らかにしたところによれば、オーストラリアでの『MADWORLD』のレーティングはMA15+(15歳以上対象)となったようです。先日英国のBBFC(British Board of Film Classification)は、18歳以上対象のレーティングを与えています。

『MADWORLD』は3月発売予定ですが、日本国内での発売は今のところ予定されていません。

ゲーマーな親は子供によりよいゲームを選べる−海外の調査結果

http://www.inside-games.jp/article/2009/01/22/33253.html
豪州の業界団体であるInteractive Entertainment Association of Australia(IEAA)は、自国のゲーマーに関する調査結果を発表しています。

この国ではビデオゲームに対する18歳以上のレーティングが存在しないことが問題となってきましたが、IEAAは成人(ゲーマーと非ゲーマーの両方を含む)のうち91%が18歳以上のレーティングが必要であると考えているものの、レーティングの欠如がゲームの売上には影響していないとしています。

78%の両親は子供がゲームを遊ぶ時に立ち会い、92%の両親は一緒にゲームを買いに行くとのこと。子供に適切なゲームを選ぶ際、ゲーマーである大人はゲームの知識を有効に活用するが、非ゲーマー層はレーティングに依存するとの見解を明らかにしています。

IEAAの調査結果によると、全国民の68%が何らかのビデオゲームをプレイしたことがあるとされています。また、全家庭の88%にビデオゲームをするためのハードウェアがあり、うち18%は4台以上を所持しているとのこと。ハードウェアの内訳は家庭用ゲーム機が43%、PCが39%、携帯ゲーム機が18%で、PCがかなりの強さを見せています。

ゲーマーの平均年齢は30歳で非ゲーマーの平均年齢は40歳。年齢が高くなるほどPCゲーマーの割合が上がっていき、ボードゲームやカードゲーム、シミュレーションゲームを好む傾向も見られるとのこと。なお、調査した中での最高齢ゲーマーは88歳であるとされています。ゲーマー層の約半数は毎日ゲームをし、他の人と決してゲームを遊ばないという人は僅か3%に留まるとのこと。また、非ゲーマー層よりゲーマー層の方が高収入であるとの結果も明らかにされています。

戦地の兵士にWiiを−オーストラリア総督、アフガニスタンを訪問

http://www.inside-games.jp/article/2009/01/23/33268.html
オーストラリア総督のクエンティン・ブライス氏はアフガニスタンに派遣されている兵士を訪問、Wiiを手渡したとのことです。

ブライス総督は、アフガニスタンの首都カブールの南西に位置するTarin Kowtを訪問し「オーストラリアの人々はあなた方が自由に献身し、これを体現していることを誇りに思っています」と演説。Wiiを兵士達に手渡した後、現地の人道的グループの代表と会見したとのことです。

アフガニスタンではタリバン派の抵抗が今も続いており、先日もロケット弾が基地に撃ち込まれて8人目の戦死者が出たばかり。危険な任地ですが、Wiiが兵士達の心の慰めになるといいですね。

豪州の森林火災にインデペンデント系ゲーム開発者が売上を寄付

http://www.inside-games.jp/article/2009/02/11/33619.html
豪州の森林火災は170名を越す死者を出し750棟の建物が焼失する大惨事となってしまいましたが、インデペンデント系ゲーム開発者Chris Pelling氏は、ゲームの売上の半分を寄付すると発表しました。

Pelling氏は『Mayhem Intergalactic』を開発。ターンベースの宇宙モノというロマン溢れるテーマを描き、2008年度Independent Games FestivalのStudent Showcase部門で受賞しています。

Pelling氏は自らが森林火災に遭った体験を告白。2人が死亡し2〜3ダースの家が焼けたという被害規模は今回の森林火災とは比べものにならないが、それでも立ち直るのに長い時間がかかったとしています。『Mayhem Intergalactic』はWindows用で、19.99ドル(約1800円)となっています。

また、海外ゲームサイトPixel HuntとXbox World Australiaは共同で「今週の週末に100ドルをゲームに使う代わりに、オーストラリア人を助けるために95ドルを寄付して下さい。その余裕がないならば、地元の血液バンクに献血して下さい」と寄付と協力を呼びかけています。

カプコン、オーストラリアでTHQと提携

http://www.inside-games.jp/article/2009/02/13/33643.html
カプコンは豪州での販売業務に関してTHQとの提携すると発表しました。今後カプコン作品の豪州での流通は米大手THQが担当することになります。

これまでカプコンゲームはRed Ant Enterprisesによって販売されていましたが、倒産により新たなディストリビュータを捜す必要に迫られていました。Red Ant Enterprisesはカプコンの他KONAMIやMidwayの販売も担当していました。

また、南アフリカでの販売とマーケティングはNu Metro Interactiveが担当することとなりました。

両社は『ストリートファイターIV』から活動をスタートし、『バイオハザード5』『デッドライジング ゾンビのいけにえ』といったカプコンゲームを販売していくとのこと。

豪州ではRed Ant Enterprisesの倒産により発売の遅れが心配されていましたが、遅延無く発売されるとのことで現地のファンにとっては朗報といえるでしょう。ビッグタイトルが多いだけに、新たに契約したディストリビュータ2社の実力が注目されます。

子供に暴力ゲームを遊ばせた親に罰金10000ドル?

http://www.inside-games.jp/article/2009/03/11/34131.html
子供が暴力ゲームを遊んだ場合、親の監督責任を問うという流れが生まれつつあります。

ニュージーランドでは、R18の暴力ゲームなどを子供が遊んだ場合、その親に最高3ヵ月の禁固もしくは10000ニュージーランドドル(約50万円)の罰金が課すべきとする意見があるようです。

ニュージーランドの検閲官であるBill Hastings氏は、こうした本気の姿勢を示すことでレーティングに無関心な両親にショックを与えることが目的であるとコメント。子供はデジタル技術に関して両親よりも抜け目がないため、両親は子供がすることを見守る必要があるとしています。

Hastings氏はこれまでもオンラインゲームにも家庭用ゲームと同様のレーティング及び審査が行われるべきであると主張するなどゲームに対して強硬な姿勢を見せています。

Hastings氏の狙いは実際に両親を検挙することではなく、罰則の存在によりレーティングの重要性を浸透させることにある模様。子供のすることを止めるのは親の責任というわけで、レーティングをまつわる議論への重要な働きかけとなりそうです。

豪州でDSが200万台突破−歴代最速の記録

http://www.inside-games.jp/article/2009/05/29/35483.html
調査会社のGfK Retail and Technologyによれば、豪州でニンテンドーDSは200万台を突破したとのことです。

ニンテンドーDSシリーズ全てを併せた記録で、200万台突破にかかった時間は221週。一年は52週間ですので、約4年と少しの計算。歴代ゲーム機としては最速とのことです。

ニンテンドーDSシリーズは、今年3月6日に累計販売台数が一億台を突破したばかり。

豪州ではニンテンドーDSが北米より3ヵ月、日本よりは2ヵ月遅い2005年2月24日に発売され、ニンテンドーDS Liteは日本より3ヵ月遅く、北米より10日早い2006年6月1日に発売、ニンテンドーDSiは日本の5ヵ月遅れ、北米より3日早い2009年4月2日に発売されました。

ニンテンドーDS Liteからは北米よりも豪州での発売が早くなっているのが興味深いところ。任天堂が提唱する「お一人様に一台」時代が豪州にも訪れつつあるのか、まだまだニンテンドーDSは元気といえそうです。

プロジェクトが成功する7つの秘訣−海外の開発者が語る

http://www.inside-games.jp/article/2009/07/20/36458.html
海外の開発者がプロジェクト成功の秘訣を7つのポイントにまとめます。

Krome Studiosはオーストラリアのデベロッパー。CEOのRobert Walsh氏はロンドンで行われたDevelop conferenceで「開発プロジェクトを成功させる7つの秘訣」を披露したとのことです。

■現実的であれ
「現在の経済状況はナーバスなものであり、パブリッシャーが収益を欲しがっているが故にできない約束をしてしまうのも簡単」と警告。できない約束はするべきではなく、誠実であることで人々やパブリッシャーから更なる尊敬を集められるとのこと。また、「小さい」ゲームプロジェクトは存在しないため、こうした「自殺的な仕事」を避けるべきともしています。

■コミュニケートせよ
「パブリッシャーとの濃密なコミュニケーションはいかなるプロジェクトにおいても美徳。パブリッシャーにお粗末な部分を隠そうとするなかれ。彼らはあなたが思うほど愚かではなく、いつかは見つけられるだろう。率直である方がよほどよい。“我々”“彼ら”というメンタリティは無くす必要がある」とコミュニケーションの大切さを強調します。

■手段を考慮せよ
繰り返しは作業の水準と速度を上げるとした上で、「ワンオフ(専用品)を作るなかれ。もしも横スクロールゲームを作っている時にドライブする面を加えるとすれば、ドライブ面のクオリティは横スクロールゲーム自身と同じくらいである必要がある。一つの部分のために基準を下げることはプレイヤーと開発者の時間を無駄にする」と安易に例外を作ることを戒めます。

■調査すべし
今日の開発者は費用対効果をチェックしなければならないと前置きし「あなたは常に“実際にやったこと”と“やるつもりだったこと”を調査しなければならない。プロセスを調査し内部的なデッドラインを設定することは、あなたの目標達成を助ける」と自己の仕事を客観的に見ることの大切さを指摘。Krome Studiosにはこうした調査のために6人の専従スタッフが存在するとのこと。

■締切を守るべし
パブリッシャーは競争相手のゲームやジャンルとしてのボリュームなどを考慮した上で一年のポートフォリオを作るのに多くの時間を費やしており、発売予定日に遅れることは計画のない所へゲームを出すことである、と延期の危険性を指摘。「シューティングの発売を3ヵ月延期するなら、結局は次の『Halo』と競合することになるだろう」と発売日遵守の重要性を指摘します。

■危険は早く見つけるべし
「大きな挑戦をするのであれば、できるだけ早く技術者とミドルウェア、コア・フィーチャーを用意し、これらが動作することを確認すべし」とWalsh氏。「ミドルウェアを改修したいとは誰も思わないだろう」とコメントしています。

■品質管理に時間をかけるべし
Walsh氏は品質管理の重要さに関し「QAをパブリッシャーに頼るべきではない」と表現。パブリッシャーによるアルファテスト以前に内部のQAチームでテストすることで多くの成果が得られるとしています。また、昼食時にものができることは滅多にないため、QAスタッフに夜のシフトも用意すべきである、と内部テストのメリットを挙げています。

コミュニケーションや現実的であることの重要性など、7つの秘訣はゲーム業界以外の仕事とも共通点が多く、普遍的であるが故に真理を突いているのではないでしょうか。

オーストラリアでDSiが10万台突破・・・14週間で(訂正)

http://www.inside-games.jp/article/2009/07/22/36502.html
任天堂オーストラリアによれば、豪州とニュージーランドでのニンテンドーDSiの販売台数が発売から14週間で10万台を突破したということです(調査会社GfK Retail and Technology Australia調べ)。DSiは当地では2009年4月2日に発売されました。

ニンテンドーDSiはカメラが内蔵され、SDカードスロットが標準装備されたほか、「マイDS」として個人でカスタマイズ可能なDSiメニューが登場。インターネットに接続すれば、DSiショップを通じて新作ゲームの購入が可能になります。

日本国内でも好調なセールスが続いていて、『ドラゴンクエストIX』に合わせて、初めての新カラー「レッド」も発売されています。

(お詫び)販売台数を100万台としていましたが、正しくは10万台の誤りです。お詫びして訂正いたします。

揺れるオーストラリアのレーティング-暴力ゲームのインタラクティブ性を危険視

http://www.inside-games.jp/article/2009/10/05/38015.html
オーストラリアのゲームレーティングはまだまだ波乱を呼びそうです。

オーストラリアではOffice of Film and Literature Classification(OFLC)と呼ばれる機関がゲームのレーティング(年齢指定)を担当しています。最も高いものが「15歳未満販売禁止」を現す「MA15+」。つまり、18歳以上向けに相当するレーティングが存在してないのです。

南オーストラリア検事総長であるMichael Atkinson氏は18歳以上向けのレーティング導入に反対。「確かに選択の余地は少なくなるが、子供と傷つきやすい大人を守るためのものであり、私の意見では小さな犠牲を払うだけの価値はある」と現在のレーティングは妥当なものであると主張。「暴力ゲームを遊ぶことは、暴力的かつ犯罪的な振る舞いに参加すること」とゲームのインタラクティブ性を危険視したコメントを発表しています。

これに疑問を提示する動きもあります。ビクトリア州の検事総長Rob Hulls氏は「オーストラリアの大人達はR18+に指定されたアダルトオンリーのフィルムを見ることができるが、ビデオゲームに同様のものがないのは矛盾している」「現在のレーティングシステムは世界と足並みが揃っていない」と批判しています。

オーストラリアでは、先日もゾンビの群れと戦うFPS(一人称シューティング)『LEFT 4 DEAD2』を国内販売不可としたばかり。オーストラリアのゲーマーには受難の日々が続きそうです。

iPhoneなど携帯電話アプリにもレーティングを適用すべし-豪州の審査機関が危惧

http://www.inside-games.jp/article/2009/10/27/38417.html
オーストラリアでは携帯電話アプリにもレーティングを適用すべしという意見が出ています。

オーストラリアの審査機関Australian Classification Boardは、携帯電話アプリがレーティング無しで利用できる状態にある、と政府に対して危惧を表明したとのこと。

海外サイトiTNewsは物議を醸したiPhone用アプリ『Baby Shaker』を例に挙げ、携帯電話ゲームにレーティングが適用されないことの危険性を説いています。

『Baby Shaker』は泣き叫ぶ赤ちゃんを黙らせるというアプリ。
iPhoneを振ると赤ちゃんの目には「×」の字が表示されて泣き声が止むのですが、過度に赤ちゃんを揺することで脳や神経に損傷をもたらしてしまう「揺さぶられっ子症候群」を防止する団体が問題視したことから配信が中止され、配信を許可したアップルが謝罪することとなりました。

『Baby Shaker』はオーストラリアでもダウンロード可能となっていましたが、Australian Classification Boardのスポークスマンは携帯電話用ゲームが提出されるなら映像作品やコンピューターゲームと同様の審査を行うだろうとしています。

なお、アップルのスポークスマンであるFiona Martin氏は、審査が行われるのであればこれに従うとの見解を明らかにしています。

App Storeでは2009年9月にダウンロード件数が20 億を突破したばかり。
その影響力は決して小さくないものとなっており、Australian Classification Boardのレーティングが携帯電話アプリに適用されるのか否か、今後の動きが注目されます。

「18歳以上向けのレーティングを整備せよ」-オーストラリアで抗議イベント

http://www.inside-games.jp/article/2009/11/21/38940.html
オーストラリアではゲーマーが遂に立ち上がるようです。

オーストラリアでは12月5日に抗議イベント「Treat Us Like Adults」が開催されることになりました。

ゲームにおいて18歳以上向けレーティングの導入を求めるという主旨の元、講演やディベートなどが行われるとのことです。

オーストラリアにおいてゲームの最高レーティングは15歳未満販売禁止の「MA15+」。「R18+」「X18+」といった18歳以上向けのレーティングは映像作品にしか適用されません。

そのためオーストラリアでは暴力表現のあるゲームが分類拒否されるケースが相次いでいます。『Left 4 Dead 2』のような大作も一度は分類拒否されてしまい、「MA15+」レーティングに合わせた規制を施してやっと発売が許可されています。

このレーティングシステムに関しては妥当であるという意見がある一方で世界と足並みが揃っていないという指摘もあります。果たしてどちらが正しいのか、今後の展開が注目されます。

『ゴッド・オブ・ウォー』の作者がオーストラリアのレーティング機関を批判-「クリエイターには何もできない」

http://www.inside-games.jp/article/2009/12/10/39292.html
『ゴッド・オブ・ウォー』のDavid Jaffe氏は、オーストラリアのレーティング機関を批判します。

『ゴッド・オブ・ウォー』は荒々しいバイオレンス表現で知られるアクションゲームで、暴力的な内容であると批評されたことも少なくありません。
ゲームデザインを担当したJaffe氏は、メルボルンで行われたGame Connect Asia Pacificの会場において「政府機関が“暴力的に過ぎる”といったら論争すら許されない。もしもあなたが大人向けゲームを作っているとしたらできることはほとんど無い。ゲーム内容をカットしたくないというならば、あなたは政府を相手取ることになる。大人向けゲームに対する認識は矛盾しており、人々はこれを子供の玩具と同じだと見ている。ふざけたことだ」とコメントしています。

オーストラリアはゲームの暴力表現に対して特に厳しく、レーティングが15歳未満販売禁止の「MA15+」までしか存在していません。
先日も『Left 4 Dead 2』が分類拒否された後に暴力表現をマイルドにしてやっと審査を通過、『Aliens vs. Predator』も分類拒否され、デベロッパーが「描写をマイルドにしたバージョンを作る気はない」と発言して話題となっています。

Jaffe氏は、大人向けゲームであることを認識した上であれば適切なレーティングを行えるという考えのようですが、南オーストラリア検事総長であるMichael Atkinson氏は「確かに選択の余地は少なくなるが、子供と傷つきやすい大人を守るためのものであり、私の意見では小さな犠牲を払うだけの価値はある」と発言しています。

レーティングで守られるべきは見る権利か、見ない権利か。大きな問題ではありますが、分類拒否された場合にクリエイターの執れる手段が少ないとするJaffe氏の指摘には大きな意味があるのではないでしょうか。

「少数のゲーマーたちが、自分の意志を社会に押しつける」-暴力ゲーム規制にオーストラリアの検事総長がコメント

http://www.inside-games.jp/article/2009/12/13/39352.html
暴力表現があるゲームの分類拒否が相次ぐオーストラリアですが、検事総長がついにコメントを発しました。

多くの国ではゲームに18歳以上向けのレーティングが存在しますが、オーストラリアでは15歳未満への販売を禁止する「MA15+」が最高のレーティング。過激な暴力表現のゲームは分類拒否される傾向にあります。

オーストラリアではこれに抗議するゲーマーの集会が行われたりしていますが、南オーストラリアの検事総長Michael Atkinson氏は、公共放送ABCのニュース番組で「これは、自分の意志を社会に押しつけようとする少数のゲーマーたちの問題だ。私は社会への害を考える」と語りました。

Atkinson氏は「98~99%のゲーマーはファンタジーと現実の違いを分かっているが、1~2%がこうしたゲームに影響されて暴力行為を行う。人を突き刺し、切り裂き、首を切るゲームなどやる必要はない」としています。

これに対し、オーストラリアの業界団体であるAustralia’s Interactive Games and Entertainment Association (IGEA)のCEOであるRon Curry氏は「たった一人の検事総長が広大なオーストラリアの人々全てと対話したようなことをいうのは民主的とは思えない。政府は、映画を見る人たちが大人であると信頼するが、我々に対してはただの子供であれといっている」とコメント。オーストラリアでは映像作品に関しては「R18+」「X18+」など18歳以上のレーティングが存在するがゲームはそうではないことが矛盾であるとしています。

オーストラリアのレーティングシステムには批判の声も多く、先日も『ゴッド・オブ・ウォー』のDavid Jaffe氏が「政府機関が“暴力的に過ぎる”といったら論争すら許されない」と発言したばかり。Atkinson氏は慎重な姿勢を崩しておらず、今後の推移が注目されます。