カプコン/カプコン決算2008

Last-modified: 2010-08-18 (水) 18:13:32

部門別

2008年2008年2008年2008年2008年2008年2008年2008年
売上Q1Q2Q3Q4ターム売上Q1Q2Q3Q4
コンシューマ用ゲームソフト事業(百万円)7,91416,32330,85251,679コンシューマ用ゲームソフト事業(百万円)7,9148,40914,52920,827
アミューズメント施設運営事業(百万円)2,9376,3759,57713,406アミューズメント施設運営事業(百万円)2,9373,4383,2023,829
業務用機器販売事業(百万円)6871,3532,1706,538業務用機器販売事業(百万円)6876668174,368
コンテンツエキスパンション事業(百万円)2,1745,6447,0428,525コンテンツエキスパンション事業(百万円)2,1743,4701,3981,483
その他事業(百万円)5641,4112,0122,947その他事業(百万円)564847601935
消去又は会社(百万円)-5-23-28-35消去又は会社(百万円)-5-18-5-7
売上高(百万円)14,27731,10851,65583,097売上高(百万円)14,27716,83120,54731,442
利益利益
コンシューマ用ゲームソフト事業(百万円)1,8722,4586,03911,609コンシューマ用ゲームソフト事業(百万円)1,8725863,5815,570
アミューズメント施設運営事業(百万円)261682573753アミューズメント施設運営事業(百万円)261421-109180
業務用機器販売事業(百万円)-167-570-6921,182業務用機器販売事業(百万円)-167-403-1221,874
コンテンツエキスパンション事業(百万円)8261,8632,2822,633コンテンツエキスパンション事業(百万円)8261,037419351
その他事業(百万円)134307366468その他事業(百万円)13417359102
消去又は会社(百万円)-852-1,683-2,468-3,525消去又は会社(百万円)-852-831-785-1,057
営業利益(百万円)2,0753,0586,10113,121営業利益(百万円)2,0759833,0437,020

地域別

2008年2008年2008年2008年ターム売上2008年2008年2008年2008年
売上Q1Q2Q3Q4売上Q1Q2Q3Q4
日本(百万円)23,76656,457日本(百万円)23,76632,691
北米(百万円)4,55415,796北米(百万円)4,55411,242
欧州(百万円)2,5299,782欧州(百万円)2,5297,253
その他(百万円)2571,060その他(百万円)257803
利益利益
日本(百万円)4,51512,407日本(百万円)4,5157,892
北米(百万円)562,326北米(百万円)562,270
欧州(百万円)1911,819欧州(百万円)1911,628
その他(百万円)-9142その他(百万円)-9151

Q1

コンシューマ用ゲームソフト事業

当事業におきましては、当社独自の法廷ゲーム「逆転裁判4」(ニンテンドーDS用)が、シリーズ最高の50万本を超える売れ行きを示すなど好調に推移いたしました。
 また、「バイオハザード4 Wii edition」(Wii用)もおおむね順調に販売を伸ばしましたほか、前期大ヒットを放った「モンスターハンターポータブル 2nd」(プレイステーション・ポータブル用)も、根強い人気により続伸いたしました。
 この結果、売上高は79億14百万円(前年同期比74.7%増)、営業利益18億72百万円(前年同期比128.3%増)となりました。

Q2

コンシューマ用ゲームソフト事業

当事業におきましては、「バイオハザード4 Wii edition」(Wii 用)が欧米を中心に底力を発揮したことにより販売本数を伸ばし、計画を大きく上回るポジティブサプライズとなりました。加えて、当社独自の法廷ゲーム「逆転裁判4」(ニンテンドーDS 用)もシリーズ最高の50万本を超える売行きを示したほか、前期大ヒットを放った「モンスターハンターポータブル2nd」(プレイステーション・ポータブル用)も続伸し、収益向上に寄与いたしました。
また、顧客層の拡大を図るため占いゲーム「ワンタメ うらないチャンネル」(ニンテンドーDS 用)を発売し、女子ユーザーの深耕に向けて種蒔きを行いました。
この結果、売上高は163 億23 百万円(前年同期比3.7%増)、営業利益24 億58 百万円(前年同期比8.7%増)となり、業績向上のリード役を果しました。

08q2.png08q21.png
08q22.png08q23.png
08q24.png08q25.png
08q26.png08q27.png
08q28.png

􀁺 それでは最初に、コンシューマ用ゲームソフト事業における上期の概況についてご説明をさせていただきます。上期につきましては、大型商品が無かったわけですが、販売本数については総じて堅調に推移をしまして、好業績を収めさせていただきました。先程からのご説明にあるように、「逆転裁判」シリーズが国内市場におきまして、100 万本を出荷達成させていただきました。
􀁺 内容としましては、シリーズ最新作の「逆転裁判4」を発売しまして50 万本強を販売させていただきまして、「逆転裁判 蘇る逆転」、「逆転裁判2」、「逆転裁判3」、など過去の商品を廉価版にしまして販売いたしましたところ、好調に推移をしました。「逆転裁判」はニンテンドーDS(NDS)ハードにおいて、当社の新しい主力のフランチャイズタイトルに成長しました。またNDS の特有のライトユーザー、女性層に訴求しまして、新たな顧客の開拓をすることが成功いたしました。
􀁺 続きまして「バイオハザード4 Wii edition」ですが、こちらは全世界において100 万本の出荷を達成することができました。国内のサードパーティのWii 向けタイトルとしては初のミリオンセールスとなっております。「バイオハザード4」につきましては、皆さんご存知の通りゲームキューブ、プレイステーション2、PC など、過去ハードに色々対応してまりいまして、今回Wii のゲーム性を活かす形で開発をおこなって、新しいハードでの魅力を追加することによって、このような数字を達成することができました。
􀁺 先般東京ゲームショウで行われました日本ゲーム大賞2007 では、メーカー最多7 タイトルを受賞することができました。「モンスターハンターポータブル 2nd」につきましては、栄えある年間作品部門の大賞を受賞いたしまして、「大神」、「ロスト プラネット」については最優秀賞、また海外で高い評価をいただきました「デッドライジング」についてはグローバル賞をいただきました。今後発売される期待のタイトルということで、Future 部門がございまして、その中には「デビル メイクライ4」、「戦国BASARA2 英雄外伝」、「宝島Z」の3 タイトルが選ばれました。
􀁺 PC ハードでは、この7 月5 日から正式サービスを開始しました「モンスターハンターフロンティア」が展開されております。概ね好調に推移しておりまして、「モンスターハンターフロンティア」で初のカプコン主体のオンラインゲームとして経験値を高めまして、「モンスターハンターフロンティア」に引き続き新たなタイトルも開発をしております。
􀁺 続いて上期の主要タイトルについての実績の報告でございます。「バイオハザード4 Wii edition」に
つきましては、グローバルで出荷約100 万本の数字を達成させていただきました。「逆転裁判4」につきましても、国内におきまして50 万本の数字を達成しております。また「モンスターハンターポータブル 2nd」PSP でございますが、海外についてはこの上期に発売させていただきまして、国内については引き続きリピートが好調で、グローバルで約50 万本の出荷を達成しております。
また、PC ハードにつきまして は、「ロスト プラネット」を展開しまして、ワールドワイドで30万強の販売を達成しております。
􀁺 続きまして、上期におけるコンシューマ用ゲームソフト事業の推移についてご説明させていただきます。先程から説明させていただいているとおり、上期販売したタイトルが順調に推移した結果もありまして、計画を上回った数字になっております。売上で163 億2300 万円、前年に対しての増加額として5 億8800 万、営業利益17.5%、前年に対しての増加率が3.1%となっております。ワールドワイドの販売タイトル数については50 タイトルとなっておりまして、内、自社タイトルが19 タイトル、他社様のタイトルが31 タイトルでトータル50 タイトルになっております。販売総数量としましては、約600 万本を販売しております。その内訳の中に他社様のタイトルとして約100 万本、ならびに過去の商品のカタログ商品、ならびに廉価版として200 万本強を販売しております。
􀁺 続いて下期の状況についてご説明させていただきます。下期も引き続き海外戦略、およびマルチプラットフォーム戦略を強化し、一層の成果を上げていきます。マルチプラットフォームの強化としましては、もう既に発表させていただいているとおり「デビル メイ クライ」につきましては最新作をXbox 360、PS3、PC に販売を決定しております。また「ロスト プラネット」については、もう既にXbox 360、PC で発売をしておりますが、今期中に更にPS3 を投入していくことも決定しております。また「モンスターハンター」シリーズについては、PSP ハード向けに、シリーズ最新作の「モンスターハンターポータブル 2nd G」の投入を発表しております。またコンソール機のシリーズタイトルとしまして、「モンスターハンター 3(トライ)」にはWii 向けに発売決定のアナウンスもさせていただいております。
􀁺 海外戦略につきましては、海外のプライベートショーでプレゼンスの強化をおこなっております。皆さんご存知のとおり、E3 ショーの状況が大きく変化しましたので、海外向けのタイトルのプレゼンス向上作として、自社のプライベートショーのGamers' Day を強化し欧米にて開催いたしました。米国は4 月、欧州については10 月に開催しております。先程の10 月の英国でのGamers' Dayにて発表したタイトルの一例としまして、「トップシークレット」、海外名では「Bionic Commando」をPS3、360、PC 向けに発表をおこなっております。また、対応機種については未定ではございますが、海外で開発をおこなっています「Dark Void」、ならびに当社の重要なフランチャイズであります「Street Fighter」の新作、「Street Fighter IV」を、対応機種は未定でございますが、制作の発表をおこなっております。また、マルチプラットフォーム展開の強化として「ロスト プラネット」のPS3版、「大神」をWii のハードで展開ということも発表させていただきました。
􀁺 下期商品の一部について計画数字をご説明させていただきます。「デビル メイ クライ 4」、グローバルにて発売を決定しておりまして、今期中に180 万本を計画しております。また映像にはございませんでしたが、「モンスターハンターポータブル 2nd G」については、3 月発売で期中目標設定としては日本で50 万本、また「バイオハザード アンブレラ・クロニクルズ」につきましては、グローバルで期中62 万本を計画しております。
􀁺 続いて、通期の数字のご説明をさせていただきます。コンシューマ用ゲームソフト事業につきましては、好調な上期に実績を織り込み、通期の計画を上方修正させていただきました。売上としましては、453 億、前年の増減額として14 億8700 万増、営業利益18.3%ということで数字を修正しております。通期におけるタイトル数としましては、113 タイトル、内、自社タイトルは52 タイトル、他社様の商品といたしまして61 タイトルを展開していきます。グローバルの販売数量としましては、1,350 万本、前年に対して130 万本のアップとなっております。内訳としましては、この中に他社様の商品として約150 万本、カタログ・廉価版で400 万本を見込んでおります。以上でコンシューマ用ゲームソフト事業についてのご説明を終わせていただきます。

Q. ドンキーコングの事故で今後イオンのショッピングセンターへの出店に影響はあるのか。
A. イオン様へのショッピングセンターへの新規出店については、現時点で影響はございません。既にイオン様の展開するショッピングセンターについても、当社は10 月に出店をしております。

Q3

コンシューマ用ゲームソフト事業

当事業におきましては、目玉タイトルの「バイオハザード アンブレラ・クロニクルズ」(Wii用)が好調に推移するとともに、「宝島Z バルバロスの秘宝」(Wii用)や「戦国 BASARA2英雄外伝(HEROES)」(Wii、プレイステーション2用)も底堅い売行きを示しました。
 また、「Moto GP 07」(プレイステーション2用)も欧州を中心に販売が伸長したことにより、健闘いたしました。
 加えて、昨年2月発売の「モンスターハンターポータブル 2nd」(プレイステーション・ポータブル用)の国内出荷本数が初めて150万本を突破するなど、ロングセールスを記録いたしました。
 一方、「WE LOVE GOLF!」(Wii用)や「流星のロックマン2」(ニンテンドーDS用)は伸び悩みました
 この結果、売上高は308億52百万円(前年同期比23.3%増)、営業利益は60億39百万円(前年同期比38.2%増)と増益となりました。

08q3.png08q31.png
08q32.png

Q. 「デビル メイ クライ 4」ですが、すでに数字は初回出荷分をお持ちだと思うので、数字を教えてくだい。また、PS3 版、
Xbox360 版で、ハードの普及を考えると2:1 くらいと考えていますが内訳も教えてください。
A. ハード別の内訳は開示していませんが、初回出荷は日本を含むアジア地域で40 万本、アメリカが70 万本、欧州が74 万本、合計で現在184 万本です。

Q. ハード別内訳は、イメージでも構わないのですが2:1 くらいで大きくは外れていないですか。
A. 少し違っています。PS3 版が予想より健闘しています。

Q4

当連結会計年度のわが国経済は、輸出や設備投資は堅調に推移しましたものの、株価の下落や円高の進行に加え、長引く原油高や米国経済の減速などにより景気は踊り場状態となり、先行き不透明感が強まってまいりました。
当業界におきましては、家庭用ゲーム市場では新型ゲーム機の普及に拍車がかかるとともに、高齢者や女性等の初心者層が増加したことにより、ゲーム人口のすそ野が拡大するなど活況を呈しました。
一方、アミューズメント施設市場は、家庭用ゲーム機の普及拡大の影響や顧客誘引商品の不足などにより市況悪化に直面し、軟調に推移いたしました。
こうした状況のもと、当社は新型ゲーム機の登場に伴う開発費の増大に対応するため、プレイステーション3、Xbox360 およびパソコン等の異なるハードの開発プロセスを共有化できる当社独自の開発ツール「MTフレームワーク」により、開発期間の短縮、コストの削減を行うなど、徹底した収益管理によるソフト開発を行ってまいりました。
また、収益基盤の拡大を目指して国内外において、携帯電話向けゲーム配信事業の強化に傾注するとともに、オンラインビジネスの本格化に向けて体制づくりを進めてまいりました。これらにより、主力部門のコンシューマ用ゲームソフト事業においてWii 向け「バイオハザード4 Wii edition」および「バイオハザード アンブレラ・クロニクルズ」が欧米を中心に好調に販売を伸ばしました。
加えて、海外市場に照準を合わせた「デビル メイ クライ4」(Xbox360、プレイステーション3 用)も同じく真価を発揮したことにより計画を大きく上回り、出荷本数は200 万本を突破いたしました。
それぞれの持ち味を活かした看板タイトルが、海外で強みを発揮した結果、前期に続き3 タイトルがミリオンセラーを達成するなど、市場動向を的確に反映した事業展開が軌道に乗ってまいりました。
この結果、売上高は830 億97 百万円(前期比11.5%増)となりました。利益面につきましては、営業利益131 億21 百万円(前期比36.6%増)、経常利益122 億67 百万円(前期比15.7%増)、当期純利益78 億7百万円(前期比33.4%増)といずれも増益になりました。
(2)事業の種類別セグメントの状況

コンシューマ用ゲームソフト事業

当事業におきましては、Wii 向けの「バイオハザード4 Wii edition」および「バイオハザード アンブレラ・クロニクルズ」が海外を中心にブランド力を発揮し、予想を上回る売行きを示したことにより、出荷本数はいずれも100 万本を突破いたしました。
また、「デビル メイ クライ4」(Xbox360、プレイステーション3 用)も欧米において発売初日から好調なスタートを切るなど、圧倒的な人気を獲得したことにより快進撃が続き、近年では記録的なメガヒットとなる200 万本を超過いたしました。
加えて、期末に発売した「モンスターハンターポータブル 2nd G」(プレイステーション・ポータブル用)も好調な出足により100 万本に手が届く出荷を示すなど、有力ソフトが立て続けに大ヒットを放ちました。
さらに、当社独自の法廷ゲーム「逆転裁判4」(ニンテンドーDS 用)もシリーズ最高の50 万本を超える出荷となったほか、前期に大好評を博した「モンスターハンターポータブル 2nd」(プレイステーション・ポータブル用)も続伸し、収益向上に寄与いたしました。
この結果、売上高は516 億79 百万円(前期比18.0%増)、営業利益116 億9 百万円(前期比44.1%増)となり、業績向上に貢献いたしました。

08q4.png08q41.png
08q42.png08q43.png
08q44.png08q45.png
08q46.png

アミューズメント施設運営事業

当事業におきましては、顧客ニーズに対応した多様な機種の設置や各種のイベント、サービスデーの実施に加え、清潔で明るく楽しい店舗運営によりリピーターの確保や家族連れ、女性客の取り込みなど集客展開に努めてまいりました。しかしながら、家庭用ゲーム機普及の影響や子供向けカードゲームの人気低下、競合店との競争激化に加え、ガソリン高に伴う郊外ショッピングセンター内設置店における来店者数の減少など、市場環境の悪化により精彩を欠き、軟調に推移いたしました。
なお、新規出店といたしましては、埼玉県に「プラサカプコン入間店」、「プラサカプコンエルミこうのす店」および「プラサカプコン羽生店」の3 店舗をオープンしたほか、宮城県に「プラサカプコンロックシティ佐沼店」および「プラサカプコン仙台泉店」を出店するとともに、「プラサカプコンちはら台店」(千葉県)、「プラサカプコン甲府店」(山梨県)、「プラサカプコンりんくう店」(大阪府)、「プラサカプコン足利店」(栃木県)の計9 店舗を開店いたしました。
これにより、当期末の施設数は42 店舗となっております。
この結果、売上高は出店効果により134 億6百万円(前期比2.8%増)となりましたが、営業利益は新規出店費用の増大などにより収益を圧迫し7億53 百万円(前期比62.5%減)となりました。

業務用機器販売事業

当事業におきましては施設オペレーターの購買力の低下や需要低迷などにより、市場規模が縮小スパイラルに陥る状況下、業務用カードゲーム機「ワンタメ ミュージックチャンネル」のカード販売等のリピート商材主体の販売となりましたことに加え、「ドンキーコング バナナキングダム」の不具合なども重なって、第3 四半期までは苦戦を余儀なくされました。このような環境のもと、期末において有力ビデオゲーム機の投入により反転攻勢をかけましたが、それまでの落ち込みが響き、総じて低水準で推移いたしました。
この結果、売上高は65 億74 百万円(前期比18.4%減)、営業利益11 億82 百万円(前期比13.7%減)となりました。

コンテンツエキスパンション事業

当事業におきましては、携帯電話向けゲーム配信事業において、家庭用ゲームソフトとの相乗展開を推し進めた結果、「逆転裁判」が収益拡大のリード役を果すなど、好調に推移いたしました。また、パチスロ機向け液晶表示基板は「デビル メイ クライ3」の投入などにより、おおむね横ばい状態となりました。
この結果、売上高は85 億25 百万円(前期比20.0%増)となり、営業利益は、携帯電話向けゲーム配信事業の寄与により利益を押し上げ26 億33 百万円(前期比62.1%増)となりました。

その他事業

その他事業につきましては、主なものはキャラクター関連のライセンス事業で、売上高は29億47 百万円(前期比15.1%増)、営業利益4億68 百万円(前期は4億39 百万円の営業損失)となりました。

日本

コンシューマ用ゲームソフト事業は、「モンスターハンターポータブル 2nd G」(プレイステーション・ポータブル用)が好調な販売を示したことに加え、「逆転裁判4」(ニンテンドーDS用)がシリーズ最高の50 万本を超える出荷となったほか、Wii 向けの「バイオハザード4 Wiiedition」および「バイオハザード アンブレラ・クロニクルズ」も計画を上回るとともに、「デビル メイ クライ4」(Xbox360、プレイステーション3 用)が健闘いたしました。また、前期大ヒットを放った「モンスターハンターポータブル 2nd」(プレイステーション・ポータブル用)もリピートオーダーにより好伸するなど、業績向上の先導役を果しました。
アミューズメント施設運営事業は、市況軟化の影響を受け弱含みに展開するとともに、業務用機器販売事業も商材不足などにより盛り上がりを欠き、総じて低調裡に推移いたしました。
一方、コンテンツエキスパンション事業は携帯電話向けゲーム配信事業において「逆転裁判」が家庭用ゲームタイトルとのシナジー効果により、収益向上のけん引役を果すとともに、パチスロ機向け液晶表示基板の「デビル メイ クライ3」も底堅い売行きを示しました。
この結果、コンシューマ用ゲームソフト事業等の好調部門が業務用機器販売事業などの落ち込みを吸収し、売上高は626 億60 百万円(前期比10.5%増)、営業利益は124 億7 百万円(前期比23.3%増)となりました。

北米

世界の主戦場である北米は、人気シリーズのWii 向け「バイオハザード4 Wii edition」および「バイオハザード アンブレラ・クロニクルズ」が安定したファン層により順調に販売本数を伸ばしました。加えて、的確なマーケティング活動により満を持して投入した「デビル メイ クライ4」(Xbox360、プレイステーション3 用)も現地ユーザーの圧倒的な支持により大ヒットを放つなど、いずれも海外で強いブランド力を発揮したことにより計画を上回り、堅調に推移いたしました。
その結果、売上高は162 億4百万円(前期比2.8%増)、営業利益は23 億26 百万円(前期比61.2%増)となりました。

欧州

北米と同じくWii 向け「バイオハザード4 Wii edition」および「バイオハザード アンブレラ・クロニクルズ」が着実に販売を伸ばすとともに、「デビル メイ クライ4」(Xbox360・プレイステーション3 用)も健闘するなど、欧州ユーザーの嗜好に適合した商品展開が奏効したことにより好調に推移し、計画を上振れいたしました。
この結果、売上高は97 億82 百万円(前期比20.9%増)、営業利益は販売費および一般管理費の圧縮などにより18 億19 百万円(前期比79.1%増)となりました。

その他の地域

主な販売地域はアジアでありますが、同地域は香港、台湾など一部を除いて海賊版市場が形成されているため、違法コピーが多くパッケージソフトの販売は限られており、オンラインゲームが大半を占めております。

質疑応答

このような状況下、前期に発売した「モンスターハンターポータブル 2nd」(プレイステーション・ポータブル用)が続伸するとともに、期末に投入した「モンスターハンターポータブル 2nd G」(プレイステーション・ポータブル用)が販売拡大のけん引役を果たしたことにより、堅調に推移いたしました。

この結果、売上高は10 億78 百万円(前期比16.2%増)、営業利益1億42 百万円(前期比14.6%増)となりました。
コンシューマ用ゲームソフト事業についての前期の施策です。前期は効率化・適正化された開発が真価を発揮し、各地域、各機種で大きな成功を収めました。「新世代ハードの移行と成功」ということで、当社独自の共通開発環境MT フレームワークが真価を発揮しました。前期は「デビルメイクライ4」、「ロストプラネット」をマルチプラットフォーム展開することで十分な成果を出し、また新しいハード全てでヒットタイトルを輩出いたしました。2番目には「モンスターハンター」シリーズが3年目で日本のトップタイトルまで躍進したという点です。最新作の「モンスターハンターポータブル2nd G」につきましては、現段階で220 万本を出荷しております。これはひとえにPSP というハードにおけるモンスターハンターの遊び方を、広くユーザーの方々に認識していただいたということが、この数字に結びついております。
前期の販売実績につきましては、「デビルメイクライ4」、「バイオハザード4Wii edition」、「バイオハザードアンブレラ・クロニクルズ」、また「モンスターハンターポータブル2ndG」、「モンスターハンターポータブル2nd」を入れますと、約100 万本級のタイトルを5 つ販売しました。また「逆転裁判4」につきましても、シリーズ最高の本数である50万を超える56万本を出荷しております。

続きまして、今期のタイトルの販売計画でございます。「バイオハザード5」が全世界で230万本、「バイオニックコマンドー」は全世界で150 万本、「モンスターハンターポータブル2ndG」については前期発売し、今期のリピートとして150 万本。また「ロストプラネットコロニーズ」は、全世界で61 万本を計画しております。
引き続き、コンシューマ用ゲームソフト事業における今期の事業計画です。「バイオハザード5」など主力フランチャイズを投入し、引き続き堅調な事業成長を図ります。売上は58,300 百万円、前年対比6,621 百万円のアップで営業利益21.8%を見込んでおります。発売タイトル本数は78 タイトル。出荷本数計画については、日本国内で570 万本、米国で550 万本、欧州で640 万本。アジアで40 万本、計1,800 万本を計画しております。ディストリビューション系タイトルの数量が減少していますが、まだ得意先様の関係上でご紹介いただいてないタイトルがあり、この計画数字となっています。また、日本の出荷本数減については、PS2 が前年に比べてタイトル数が減じているのが要因です。米国・欧州について数量が増えているのは、PS3、Xbox 360 向けのタイトルが増えているからです。更に欧州が大きく数量が増えているのは、PC のタイトル販売が貢献しているからです。

個別のご説明をしたいと思います。まず売上高につきましては、コンシューマー用ゲームソフト事業におきまして「デビル メイ クライ4」を約232 万本出荷しております。「バイオハザード4 Wii edition」は約130万本、「バイオハザード アンブレラ・クロニクルズ」は約106 万本など、主力のタイトルが非常に好調で100万本を越えて業績を牽引しております。加えまして前期発売の「モンスターハンターポータブル2nd」は国内のリピートと海外の新規販売を合わせまして約95 万本の販売を達成しております。3 月の27 日発売の「モンスターハンターポータブル2nd G」も約4 日間で99 万本を出荷しておりまして、現在約220 万本を達成している状況でございます。こういったタイトルが業績を牽引し売上高につきましても数字を伸ばしま
した。

Q. 「バイオニックコマンドー」について、計画出荷本数150万本という比較的強気な数字および開発の進捗状況、それから開発スタイル等に関してコメントをいただきたい。また、「バイオニックコマンドー」が成功すれば、1980年代にヒットした、非常に海外で強いアーケードタイトルタイトルを続々と出していく方針なのか。
A. 「バイオニックコマンドー」については、昨年イギリスで発表した際の海外のプレスの方々の評判が高く、また開発はGrin 社という実力の高い開発会社が行っております。さらに欧州・米国における当社関連の新しい情報については、随時WEB上で開示をしておりまして、その人気の動向に関するセールスマーケティングの結果として、このような計画数字を立てています。また開発の管理体制でございますが、勿論Grin 社とは実績がある会社でございますから、基本的には彼らの意向に沿って進行しております。当社としましては社内の開発体制同等に、Grin 社における開発の進捗・品質管理について当社側でも彼らに対して提案し、推進している状況でございます。また、過去の当社の業務用機器タイトル、スーパーファミコンで展開した過去のタイトルの評価は高く、海外ニーズがあるものに関しては当社としても積極的に行いますし、今世代のハードに適応できる企画であれば、随時導入していこうというプランも現状進めております。