カプコン/カプコン決算2009

Last-modified: 2010-08-18 (水) 17:54:19

部門別

2009年2009年2009年2009年2009年2009年2009年2009年
売上Q1Q2Q3Q4ターム売上Q1Q2Q3Q4
コンシューマ用ゲームソフト事業(百万円)10,40616,48626,70962,892コンシューマ用ゲームソフト事業(百万円)10,4066,08010,22336,183
アミューズメント施設運営事業(百万円)3,1286,84710,03913,509アミューズメント施設運営事業(百万円)3,1283,7193,1923,470
業務用機器販売事業(百万円)1,0104,0714,8418,023業務用機器販売事業(百万円)1,0103,0617703,182
コンテンツエキスパンション事業(百万円)1,0972,5473,8014,628コンテンツエキスパンション事業(百万円)1,0971,4501,254827
その他事業(百万円)7101,2831,8322,824その他事業(百万円)710573549992
消去又は会社(百万円)-5-7-7-7消去又は会社(百万円)-5-200
売上高(百万円)16,35231,23647,22391,878売上高(百万円)16,35214,88415,98744,655
利益利益
コンシューマ用ゲームソフト事業(百万円)3,5563,6374,40416,392コンシューマ用ゲームソフト事業(百万円)3,5568176711,988
アミューズメント施設運営事業(百万円)-73231113224アミューズメント施設運営事業(百万円)-73304-118111
業務用機器販売事業(百万円)-2457373811,758業務用機器販売事業(百万円)-245982-3561,377
コンテンツエキスパンション事業(百万円)279261188-230コンテンツエキスパンション事業(百万円)279-18-73-418
その他事業(百万円)3025226331,053その他事業(百万円)302220111420
消去又は会社(百万円)-840-2,032-3,107-4,579消去又は会社(百万円)-840-1,192-1,075-1,472
営業利益(百万円)2,9783,3572,61314,618営業利益(百万円)2,978379-74412,005

地域別

2009年2009年2009年2009年ターム売上2009年2009年2009年2009年
売上Q1Q2Q3Q4売上Q1Q2Q3Q4
日本(百万円)12,87424,91337,14954,193日本(百万円)12,87412,03912,23617,044
北米(百万円)1,8203,5815,47121,851北米(百万円)1,8201,7611,89016,380
欧州(百万円)1,3492,1833,95514,167欧州(百万円)1,3498341,77210,212
その他(百万円)3085576461,665その他(百万円)308249891,019
利益利益
日本(百万円)3,9685,5296,37913,198日本(百万円)3,9681,5618506,819
北米(百万円)-330-228-8374,054北米(百万円)-330102-6094,891
欧州(百万円)106201111,556欧州(百万円)106-86911,445
その他(百万円)324848365その他(百万円)32160317

Q1

コンシューマ用ゲームソフト事業

 当事業におきましては、「モンスターハンターポータブル 2nd G」(プレイステーション・ポータブル用)が通信システム(アドホック通信)の醍醐味を堪能できることと相まって、240万本弱の出荷となる爆発的なヒットを放ち、国内向けのプレイステーション・ポータブル用ソフトとしては、初めて200万本を突破するなど、過去最高の販売記録を更新しました。
 その他は、派生ソフトなどの小型タイトルやリピート販売が大半を占めましたが、全体として好調に推移いたしました。
 この結果、売上高は104億6百万円(前年同期比31.5%増)、営業利益35億56百万円(前年同期比89.9%増)となり、「モンスターハンターポータブル 2nd G」(プレイステーション・ポータブル用)の貢献により大幅な増収増益なりました。

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Q. 『ロストプラネット』の映画化を発表し、今後もゲームの映画化を積極的にということだが、改めて映画 事業への投資方針について伺いたい。
A. 当社は映画事業でリスクを負うつもりはありませんので、基本的にライセンスアウトにて展開し、ロイ ヤリティを収益計上しております。ただし、『ストリートファイター』のように一部出資するケースもあります。映画公開と連動したゲームソフトの発売によって広告やプロモーションの相乗効果を狙い、ゲームの売上と認知度を上げるという戦略です。

Q2

コンシューマ用ゲームソフト事業

当事業におきましては、「モンスターハンターポータブル 2nd G」(プレイステーション・ポータブル用)が圧倒的な人気により快走を続け、累計出荷本数が250万本を達成するなど市場を席巻いたしました。因みに、同シリーズの躍進が携帯型ゲーム機「プレイステーション・ポータブル」普及のけん引役を果たしたことにより、ソフトの販売動向がマスコミや市場関係者の耳目を集めました。
また、オンライン要素を充実させた「ロスト プラネット コロニーズ」(Xbox 360、パソコン用)も底堅い売行きを示しました。
その他は、提携ソフトや小型タイトルなどの販売が大半を占めましたが、全体として好調に推移いたしました。
この結果、売上高は164億86百万円(前年同期比1.0%増)、営業利益36億37百万円(前年同期比47.9%増)となり、「モンスターハンターポータブル 2nd G」の貢献により増収増益となりました。

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まずは、コンシューマ用ゲームソフト事業の上期実績です。上期は昨年度末に発売した『モンスターハンターポータブル2nd G」の国内でのリピート出荷が好調であったため、期中160 万本達成し、累計では約260 万本出荷いたしました。また、新たな販売拠点としまして、今夏にフランスの販売子会社の設立を発表しております。
これにより、欧州地域においては英語圏、ドイツ語圏に次いで3 つめの販売拠点の設立となりました。また、先日の東京ゲームショウにおいて発表された『日本ゲーム大賞2008』では『モンスターハンターポータブル2nd Gが大賞を受賞し、かつ優秀賞には『デビルメイクライ4』、また今後の期待タイトルとして『バイオハザード5』、『モンスターハンター3(トライ)』、『逆転検事』がフューチャー賞を受賞し、、当社タイトルへの期待度も上がっていると感じております。また、CEDEC AWARD では、『MT フレームワーク』技術が最優秀賞とし、同業の技術者の皆様から評価をいただきました。
上期の販売タイトルについては、『モンスターハンターポータブル2nd G』の販売が160 万本を達成いたしました。また『ロストプラネットコロニーズ』は約40 万本、『大神』は約30 万本を出荷したものの、やはり『モンスターハンターポータブル2nd G』の貢献が大きかったという状況です。
続いて上期の売上および各地域の販売数量です。上期につきましては、前年を上回る売上高を達成したこと、かつリピート商品の販売が多かったために、前年より収益が改善されています。課題としては、北米・欧州において新タイトルが導入できず、販売数量が前年を下回ったことです。
続いてコンシューマ用ゲームソフト事業の下期戦略です。下期は海外戦略の結実を目指すため、グローバルで成功を収めるタイトルを準備しております。まず、大型タイトルをマルチプラットフォーム対応で順次発売いたします。『バイオハザード5』、『ストリートファイターIV』などにおいて、マルチプラットフォームでの販売を計画しております。また、『デットライジング』は、過去にXbox 360 で開発・販売をおこないましたが、Wii のコントローラーで新たな遊びを提供するべく、移植して発売いたします。また、海外を中心に開発を進めた、海外ユーザーの嗜好にあったタイトルの発売も予定しております。『バイオニックコマンドー』、『Moto GP 08』、デジタル配信の『Super Puzzle Fighter』などを、マルチプラットフォームにて展開いたします。また、以前からご説明しております通り、当社のゲームコンテンツの映画化についても進めてまいります。
『バイオハザード:ディジェネレーション』は、2008 年10 月より国内で公開しております。また『ストリートファイター:ザ・レジェンド・オブ・チュンリー』は、来年の2 月公開です。これら映画展開は、『バイオハザード:ディジェネレーション』については家庭用ゲーム『バイオハザード5』と、『ストリートファイター ザ・レジェンド・オブ・チュンリー』については同じく家庭用ゲームの『ストリートファイターIV』と連動させ、映画・映像マーケティングと、ゲームのマーケティングをミックスすることで、ゲームソフトの収益の最大化を図ります。
続きまして、コンシューマ用ゲームソフト事業下期の販売計画です。各地域にて前評判の高い『バイオハザード5』の計画本数を変更し、事業業績を上方修正させていただきました。『バイオハザード5』につきましては、期初計画の230 万本に約100 万本を追加し、325 万本としております。
それ以外では『ストリートファイターIV』、『バイオニックコマンドー』、『デットライジング ゾンビのいけにえ』、の発売を予定しております。これにより、売上高は約60 億円上方修正し643 億円、販売本数は約120 万本追加して1,920 万本としております。通期計画本数の内訳としましては、『バイオハザード5』が95 万本増加し、残りは国内における『モンスターハンターポータブル2nd G』の廉価版およびリピート販売で約25 万本を見込んでおります。

Q3

コンシューマ用ゲームソフト事業

 当事業におきましては、廉価版ソフト「モンスターハンターポータブル 2nd G PSP the Best」(プレイステーション・ポータブル用)が安定した人気に支えられ販売本数を伸ばしたほか、シリーズ最新作の「グランド・セフト・オートⅣ」(プレイステーション3、Xbox360用)や「流星のロックマン3」(ニンテンドーDS用)もおおむね計画どおり推移いたしました。また、上期における「モンスターハンターポータブル 2nd G」(プレイステーション・ポータブル用)のメガヒットは社会的な大センセーションを巻き起こしました。
 しかしながら、第4四半期における有力タイトルの集中投入を控え、第3四半期が端境期となり、けん引ソフト不在のラインアップとなりましたため、収益面において芳しい成果を挙げることができず、全体として弱含みに展開いたしました。
 これにより、第3四半期末の施設数は44店舗となっております。
 この結果、売上高は267億9百万円(前年同期比13.4%減)、営業利益44億4百万円(前年同期比27.1%減)となりました。
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Q.
『バイオハザード5』の体験版について、ダウンロード数を教えていただきたい。
A.
Xbox 360 でのダウンロード数は200万件を超えていると伺っています。

Q4

(当期の概況)
当連結会計年度のわが国経済は、米国の金融危機に端を発した世界的な経済低迷の影響を受け、設備投資の落ち込みや輸出が減少したほか、株価の下落、円高の進行や雇用情勢の悪化などにより景気は一段と減速傾向を強め、未曾有の深刻な様相を呈してまいりました。
当業界におきましては、家庭用ゲーム市場は新世代機の普及一巡や前期における急拡大の反動もあって国内市場は縮小いたしました。
一方、海外は世界同時不況の中、外出や旅行などを控える身近な娯楽としての「巣ごもり消費」の効果などにより、欧米の市場規模は拡大基調で推移いたしました。
こうした状況下、当社は期末に満を持して投入した主力タイトル「バイオハザード5」(プレイステーション3、Xbox 360用)の初回出荷が全世界で400万本を超える大ヒットを放ったほか、「ストリートファイターⅣ」(プレイステーション3、Xbox 360用)も200万本を突破するなど、海外で人気の高い両タイトルがブランドの強みを発揮し、第4四半期から販売活動が勢いづいてまいりました。
加えて、前期末に発売した「モンスターハンターポータブル 2nd G」(プレイステーション・ポータブル用)も余勢を駆って続伸するなど市場を席巻いたしました。
アミューズメント施設市場は、家庭用ゲームとの垣根が低くなったことに加え、けん引機種の不足などにより低迷状態が続きました。
他方、「逆転裁判 特別法廷2008オーケストラコンサート」、「ロックマン サマーフェスティバル2008」および「カプコン大格闘祭~俺より強い奴に会いに行く2008~」など、各種イベントの開催や積極的な販促キャンペーンを推進してまいりました。
また、当社の人気ソフトを題材にしたハリウッド映画「ストリートファイター ザ・レジェンド・オブ・チュンリー」が全世界で上映されるとともに、宝塚歌劇団とのコラボレーションである「逆転裁判-蘇る真実-」の上演が行われるなど、ゲームソフトとの相乗効果を創出するため、多面的なコンテンツビジネスに取り組んでまいりました。
さらに、成長余力が大きい海外展開を加速させるため、英国子会社を通じてフランスに欧州で3ヵ所目の拠点となる完全子会社「カプコン・エンタテイメント・フランスSAS」を設立したほか、市場環境の変化に対応して不採算事業からの撤退や事業領域の拡大に向けた投資を行うなど、経営資源の選択と集中を図ってまいりました。
また、当連結会計年度から適用される金融商品取引法に定められた財務報告に係る内部統制に対応するため社内体制の構築を図るとともに、業務プロセスの文書化、評価作業など、財務報告の信頼性を確保するための作業に取り組んでまいりました。
なお、今年の3月に満期を迎えました第5回無担保転換社債の残額(149億93百万円)を全額償還いたしました。
この結果、売上高は円高の影響を受けましたものの918億78百万円(前期比10.6%増)となりました。
利益面につきましては、営業利益146億18百万円(前期比11.4%増)、経常利益138億8百万円(前期比12.6%増)、当期純利益80億63百万円(前期比3.3%増)となりました。

コンシューマ用ゲームソフト事業

当事業におきましては、期末に投入した大型タイトル「バイオハザード5」(プレイステーション3、Xbox 360用)が大ブレークし、初回出荷が400万本を越える爆発的なヒットを放ったほか、一世を風靡したシリーズ最新作「ストリートファイターⅣ」(プレイステーション3、Xbox 360用)も根強いブランド力や堅調な欧米市場に支えられ底力を発揮するなど、両タイトルの主導により海外での販売拡大に弾みがついてまいりました。
また、前期末に発売した「モンスターハンターポータブル 2nd G」(プレイステーション・ポータブル用)も圧倒的な人気により快進撃を続け、業績向上に大きく貢献いたしました。因みに、同タイトルは昨年末に255万本を突破したことにより、権威ある業界誌「ファミ通」の「2008年ソフト販売本数TOP100」において堂々の1位に輝きました。
さらに、廉価版ソフト「モンスターハンターポータブル2nd G PSP the Best」(プレイステーション・ポータブル用)が安定したファン層により健闘するとともに、シリーズ最新作の「グランド・セフト・オートⅣ」(プレイステーション3、Xbox 360用)や「流星のロックマン3」(ニンテンドーDS用)も底堅い売行きを示しました。
この結果、売上高は628億92百万円(前期比21.7%増)、営業利益163億92百万円(前期比41.2%増)となりました。

アミューズメント施設運営事業

当事業におきましては市場停滞が続く環境のもと、各種イベントの開催、サービスデーの実施や店舗のリニューアルなどの集客展開により、女性やファミリー客等の新規ユーザーの開拓や既存顧客の深耕に努めてまいりました。
しかしながら、家庭用ゲームとの差別化が希薄になったことやけん引機種の不足等により、来場者が減少するなど既存店が振るわず、市況軟化の影響により苦戦を強いられました。
なお、新規出店といたしましては、愛知県の2店舗をはじめ秋田県、滋賀県、島根県および奈良県に計6店舗をオープンするとともに、不採算店8店舗を閉鎖するなど、局面打開を図るためスクラップ・アンド・ビルドによる施設展開を行ってまいりました。
これにより、当期末の施設数は40店舗となっております。
この結果、売上高は新店による上乗せや前期の出店効果により135億9百万円(前期比0.8%増)となりましたが、市場停滞の影響や新規開店費用の増大等により営業利益2億24百万円(前期比70.2%減)となりました。

業務用機器販売事業

当事業におきましては需要低迷を背景とした施設オペレーターの投資抑制の中、家庭用ゲームソフトとの横展開を図るため、「AOU2008アミューズメント・エキスポ」のビデオ基板部門で人気1位となったビデオゲーム機「ストリートファイターⅣ」を投入したほか、期末に他社と提携した有力ビデオゲーム機を発売するなど反転攻勢が奏効し、停滞感に覆われる現況下において、一定の成果を挙げることができました。
この結果、売上高は80億31百万円(前期比22.2%増)、営業利益17億58百万円(前期比48.8%増)なりました。

コンテンツエキスパンション事業

当事業におきましては、携帯電話向けコンテンツ配信事業において、人気ゲームソフトとのシナジー
開を図ってまいりましたが、収益を先導してきた「逆転裁判」の需要一巡や訴求コンテンツの不足などにより軟調に推移いたしました。
また、市場の低迷状態が続いている遊技機向け関連機器については、「バイオハザード」が手堅い売行きを示しましたものの、期待作「春麗にまかせチャイナ」の不振に加え、商材不足や事業環境の悪化により低調裡に終始いたしました。
この結果、売上高は46億28百万円(前期比45.7%減)、営業損失2億30百万円(前期は26億33百万円の営業利益)と減収減益を余儀なくされました。

その他事業

その他事業におきましては、主なものはキャラクター関連のライセンス事業で、売上高は28億24百万円(前期比4.2%減)、営業利益10億53百万円(前期比125.0%増)となりました。

日本

コンシューマ用ゲームソフト事業は、「バイオハザード5」(プレイステーション3、Xbox 360用)が堅調な売行きを示しました。また、前期末に発売した「モンスターハンターポータブル 2nd G」(プレイステーション・ポータブル用)も続伸し収益に大きく寄与するとともに、廉価版ソフト「モンスターハンターポータブル2nd G PSP the Best」(プレイステーション・ポータブル用)も順調に売上を伸ばしました。
アミューズメント施設運営事業は、顧客志向に立った地域密着型の集客展開を行ってまいりましたが、市場停滞が響き精彩を欠きました。
業務用機器販売事業は、逆風下「ストリートファイターⅣ」などのビデオゲーム機が堅調に推移いたしました。
コンテンツエキスパンション事業は、コンテンツや商材の不足により低調裡に終始いたしました。
この結果、売上高は634億31百万円(前期比1.2%増)、営業利益131億98百万円(前期比6.4%増)となりました。

北米

主戦場である北米市場は、米国の金融危機に端を発した景気後退の中、第3四半期までは廉価版ソフトや小型タイトル、リピート商品を中心に事業展開をしてまいりましたが、第4四半期に投入した看板タイトルの「バイオハザード5」(プレイステーション3、Xbox 360用)および「ストリートファイターⅣ」(プレイステーション3、Xbox 360用)がいずれもミリオンセラーとなるなど、増勢に転じたことにより計画を達成することができました。
この結果、売上高は248億63百万円(前期比53.4%増)、営業利益40億54百万円(前期比74.2%増)となりました。

欧州

近年、市場規模が拡大している欧州市場においては、第3四半期までは小型タイトルや廉価版ソフトが大半を占めましたが、第4四半期に発売した主力タイトルの「バイオハザード5」(プレイステーション3、Xbox 360用)がミリオンセラーとなったほか、「ストリートファイターⅣ」(プレイステーション3、Xbox 360用)も底堅い売行きを示すなど、反転攻勢が奏効しました。
この結果、売上高は141億67百万円(前期比44.8%増)、営業利益15億56百万円(前期比14.5%減)となりました。

その他の地域

主な販売地域でありますアジア各国は、将来の成長は期待されますものの、家庭用ソフトについては違法コピーが多いため、パソコン向けのオンラインゲームが中心であることに加え、パッケージソフトの販売は限定されております。
このような環境のもと、第4四半期に発売した「バイオハザード5」(プレイステーション3、Xbox360用)および「ストリートファイターⅣ」(プレイステーション3、Xbox 360用)が順調に販売を伸ばすとともに、日本で大ヒットを放った「モンスターハンターポータブル 2nd G」(プレイステーション・ポータブル用)も息の長い売行きを示しました。
この結果、売上高は16億98百万円(前期比57.6%増)、営業利益3億65百万円(前期比156.1%増)となりました。

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(3)2010年3月期の配当予定ですが、年間35円と普通配当を5円増やしています。これは我々の成長戦略が実を結び、利益を安定的に増やすことができているためです。今後も段階的な配当金額の引き上げや、自己株式の取得などによって、利益還元を強化してまいります。

国内では『モンスターハンター』シリーズが大きく躍進いたしました。
『モンスターハンター ポータブル 2nd G』はベスト版を含めて累計300 万本を達成しており、2008 年度の国内販売本数第1位となりました。日本を代表するゲームとして不動の地位を築いたと考えております。また、廉価版の戦略的な投入が功を奏し、廉価版のみの販売も50 万本を超えております。これにより、カジュアル層やファミリー層など、ユーザー層の裾野を広げる
ことができました。
前期の実績につきましては、『バイオハザード5』、『ストリートファイターⅣ』、および『モンスターハンターポータブル 2nd G』の3 作品がダブルミリオンを記録し、これらのタイトルで900 万本以上、全体の53%を販売いたしました。また4月末時点おいても、リピートの状況は好調であり、『バイオハザード5』は約56 万本、『ストリートファイターⅣ』は約12 万本、『モンスターハンターポータブル 2nd G』の廉価版も約17 万本を出荷しております。

今期の展開についてご説明いたします。
まずプラットフォーム戦略では、引き続きマルチプラットフォーム展開を推進してまいります。大型タイトルは「MT フレームワーク」を活用しPS3、Xbox 360、PC へ対応することにより、ハードの普及率にかかわらず、最大多数のユーザーへ訴求し、収益を最大化いたします。
また、今期は普及台数が圧倒的に高いWii へも主力シリーズを投入いたします。『モンスターハンター3(トライ)』、『バイオハザード:ダークサイドクロニクルズ』を含め、9 タイトルで420万本の販売を計画しております。また、携帯機向けゲームについては『逆転検事』(ニンテンドーDS)、『モンスターハンターポータブル 2nd G』の海外版(PSP)の投入などを予定してお
ります。
次に海外戦略について、まず既存フランチャイズの定期的な投入を行ってまいります。今期は『ロストプラネット2』、『バイオハザードダークサイドクロニクルズ』など海外での評価が高いシリーズを引き続き投入してまいります。また、『ストリートファイター』のような過去シリーズのリメイクによる再ブランド化も行います。更に、現地の嗜好にあったタイトルラインナップの増加を目的とし、海外スタジオと提携した新作タイトルの開発も推進してまいります。
今期は『Dark Void』、『Spyborgs』を予定しております。
また、マーケティングや販売体制については、昨年開設したフランスの子会社が今期より本格的に稼動し、欧州地域の販売に貢献すると考えております。加えて、営業人員の拡充やハードメーカー様との提携等のプロモーション活動により、販売体制を継続的に強化してまいります。

引き続き、今期のタイトル販売計画についてご説明いたします。『ロストプラネット2」は全世界で270 万本、『モンスターハンター3(トライ)』はWii 向けの全世界で200 万本、『Dark Void』はマルチプラットフォームで北米欧州において200 万本、『モンスターハンターポータブル2ndG』の海外版は90 万本、『バイオハザード5』のリピート販売で80 万本を見込んでおります。最後にコンシューマ用ゲームソフト事業の業績ですが、2009 年3 月期の売上は修正計画比97.8%、利益は95.1%となりました。販売本数は修正計画1,920 万本に対して、1,730 万本となっております。今期は販売本数が前年に対して10%増加し、合計1,900 万本を計画しております。本数の増加に対して収益が伸びない印象を受ける方もいらっしゃると思いますが、これは販売単価が下落している訳ではなく、単価の低いPC 版の本数が前期に対して約100 万本増加しているためです。
地域別では、国内は前期の『モンスターハンターポータブル2nd G』の反動減により減少、一方海外は主力タイトル数が増えたことにより販売本数は増加すると見込んでおります。プラットフォーム別では、PS3、Xbox 360、およびWii が増加しております。
また、販売タイトル数が前期の110 タイトルより大きく減少しておりますが、現段階で確定しているディストリビューションタイトルのみを計上しているからであり、期中で増加する予定です