部門別
2010年 | 2010年 | 2010年 | 2010年 | 2010年 | 2010年 | 2010年 | 2010年 | ||
売上 | Q1 | Q2 | Q3 | Q4 | ターム売上 | Q1 | Q2 | Q3 | Q4 |
コンシューマ用ゲームソフト事業(百万円) | 14,148 | 27,748 | 33,426 | 44,015 | コンシューマ用ゲームソフト事業(百万円) | 14,148 | 13,600 | 5,678 | 10,589 |
アミューズメント施設運営事業(百万円) | 2,926 | 6,249 | 8,935 | 11,985 | アミューズメント施設運営事業(百万円) | 2,926 | 3,323 | 2,686 | 3,050 |
業務用機器販売事業(百万円) | 313 | 656 | 2,012 | 2,280 | 業務用機器販売事業(百万円) | 313 | 343 | 1,356 | 268 |
コンテンツエキスパンション事業(百万円) | 1,474 | 2,560 | 3,385 | 5,819 | コンテンツエキスパンション事業(百万円) | 1,474 | 1,086 | 825 | 2,434 |
その他事業(百万円) | 635 | 1,676 | 2,227 | 2,736 | その他事業(百万円) | 635 | 1,041 | 551 | 509 |
消去又は会社(百万円) | 0 | 0 | 0 | 0 | 消去又は会社(百万円) | 0 | 0 | 0 | 0 |
売上高(百万円) | 19,497 | 38,892 | 49,987 | 66,837 | 売上高(百万円) | 19,497 | 19,395 | 11,095 | 16,850 |
利益 | 利益 | ||||||||
コンシューマ用ゲームソフト事業(百万円) | 4,711 | 7,299 | 6,994 | 7,846 | コンシューマ用ゲームソフト事業(百万円) | 4,711 | 2,588 | -305 | 852 |
アミューズメント施設運営事業(百万円) | 114 | 480 | 448 | 590 | アミューズメント施設運営事業(百万円) | 114 | 366 | -32 | 142 |
業務用機器販売事業(百万円) | -168 | -334 | -63 | -203 | 業務用機器販売事業(百万円) | -168 | -166 | 271 | -140 |
コンテンツエキスパンション事業(百万円) | -65 | -403 | -299 | 509 | コンテンツエキスパンション事業(百万円) | -65 | -338 | 104 | 808 |
その他事業(百万円) | 239 | 668 | 897 | 1,097 | その他事業(百万円) | 239 | 429 | 229 | 200 |
消去又は会社(百万円) | -1,165 | -2,137 | -3,160 | -4,253 | 消去又は会社(百万円) | -1,165 | -972 | -1,023 | -1,093 |
営業利益(百万円) | 3,664 | 5,574 | 4,817 | 5,587 | 営業利益(百万円) | 3,664 | 1,910 | -757 | 770 |
地域別
2010年 | 2010年 | 2010年 | 2010年 | 2010年 | 2010年 | 2010年 | 2010年 | ||
売上 | Q1 | Q2 | Q3 | Q4 | ターム売上 | Q1 | Q2 | Q3 | Q4 |
日本(百万円) | 11,871 | 27,906 | 36,574 | 47,269 | 日本(百万円) | 11,871 | 16,035 | 8,668 | 10,695 |
北米(百万円) | 4,169 | 6,098 | 7,472 | 10,825 | 北米(百万円) | 4,169 | 1,929 | 1,374 | 3,353 |
欧州(百万円) | 3,090 | 4,371 | 5,315 | 7,813 | 欧州(百万円) | 3,090 | 1,281 | 944 | 2,498 |
その他(百万円) | 365 | 515 | 625 | 928 | その他(百万円) | 365 | 150 | 110 | 303 |
利益 | 利益 | ||||||||
日本(百万円) | 3,597 | 7,738 | 9,095 | 11,775 | 日本(百万円) | 3,597 | 4,141 | 1,357 | 2,680 |
北米(百万円) | 767 | -454 | -1,191 | -2,072 | 北米(百万円) | 767 | -1,221 | -737 | -881 |
欧州(百万円) | 271 | 255 | -67 | 136 | 欧州(百万円) | 271 | -16 | -322 | 203 |
その他(百万円) | 83 | 118 | 112 | 153 | その他(百万円) | 83 | 35 | -6 | 41 |
Q1
コンシューマ用ゲームソフト事業
当事業におきましては、人気ソフト「逆転裁判」の派生タイトル「逆転検事」(ニンテンドーDS用)が順調に販売を伸ばすとともに、前期大ヒットを放った「バイオハザード5」(プレイステーション3、Xbox360用)が続伸したほか、前々期に投入した「モンスターハンターポータブル 2nd G」(プレイステーション・ポータブル用)も息の長い売行きを示しました。また、「歴女(歴史好きな女性)」ブームの火付け役となり、戦国ブームを巻き起こしたシリーズ最新作「戦国BASARAバトルヒーローズ」(プレイステーション・ポータブル用)も健闘いたしました。
一方、海外向けに投入した「バイオニックコマンドー」(プレイステーション3、Xbox 360用)は伸び悩み計画未達となったほか、同じく「モンスターハンターポータブル 2nd G」(プレイステーション・ポータブル用)も軟調に推移いたしました。
この結果、売上高は141 億48百万円(前年同期比36.0%増)、営業利益47億11百万円(前年同期比32.5%増)となりました。
PSP用ゲーム『モンスターハンターポータブル2nd G』
・出荷本数は累計340万本を突破し、2008年度の国内販売本数第1位となりました(2009年5月末時点)
“バイオハザード” (1996年)全世界累計275万本
“バイオハザード2” (1998年)全世界累計496万本
“バイオハザード3” (1999年)全世界累計350万本
“バイオハザードコードベロニカ”(2000年) 全世界累計270万本
“バイオハザード4”(2005年) 全世界累計500万本
“バイオハザード5”合計500万本出荷(2009年5月末時点)
・『バイオハザード5』(PS3、Xbox 360)の出荷本数が全世界で500万本を達成
→ 前期440万本、今期リピート60万本を販売
→ シリーズにおける最高出荷本数を記録
・『Dark Void』(PS3、Xbox 360、PC)の発売日を変更
→ 他社大型タイトルとの競合を回避し、発売日を延期
→ 北米・欧州とも第4四半期に発売予定
・『モンスターハンター3(トライ)』(Wii)の初回出荷100万本が確定
→ シリーズ累計販売本数は1,000万本を突破
→ サードパーティのWii向けタイトルとしては初の国内ミリオン達成
Q.
『バイオニック コマンドー』について、今期計画本数を見直していたにも関わらず、計画
未達となった要因を伺いたい。
A.
ゲーム性が受け入れられなかった点や海外の外注管理が徹底できていなかった点だと考え
ています。残念ながら良い結果を出せなかった点は反省しています。ただし、海外での外
注開発は今後も続行する必要があると考えています。成長のためにはライン数を増加しな
ければなりませんが、内作はどうしても手一杯であり、外注会社と提携することにより計
画を達成してまいります。また、開発技術面では提携先のノウハウを当社の開発ラインへ
吸収できるというメリットもあり、相乗効果も期待できます。今回の『バイオニック コマ
ンドー』で学んだ点を次回以降の事例へ反映したいと考えています。
Q2
コンシューマ用ゲームソフト事業
当事業におきましては、主力ソフト「モンスターハンター3(トライ)」(Wii用)の初回出荷が100万本を突破するなど、好調な売行きを示しました。
また、人気ソフト「逆転裁判」の派生タイトル「逆転検事」(ニンテンドーDS用)が順調に販売を伸ばしたほか、過年度に大ヒットを放った「バイオハザード5」(プレイステーション3、Xbox 360用)や「モンスターハンターポータブル 2nd G」(プレイステーション・ポータブル用)も根強い人気に支えられ続伸いたしました。
加えて、「歴女(歴史好きな女性)」ブームの火付け役となり、戦国ブームを巻き起こしたシリーズ最新作「戦国BASARAバトルヒーローズ」(プレイステーション・ポータブル用)も健闘いたしました。
他方、海外は「バイオニックコマンドー」(プレイステーション3、Xbox 360用)や「モンスターハンターポータブル 2nd G」(プレイステーション・ポータブル用)が伸び悩んだことに加え、「ダークボイド」(プレイステーション3、Xbox 360、パソコン用)の投入が下期にずれ込んだことにより軟調に推移いたしました。
この結果、売上高は277 億48百万円(前年同期比68.3%増)、営業利益72億99百万円(前年同期比
100.7%増)となりました。
1.『モンスターハンター』シリーズのマルチプラットフォーム展開が成功
・『モンスターハンターポータブル2nd G PSP the Best』が廉価版では異例の累計100万本を販売、
PSP向け定番タイトルとして継続的にリピート出荷
・PCオンラインゲーム「モンスターハンターフロンティアオンライン」も安定的な会員数を維持
『モンスターハンター3(トライ)』は国内で110 万本を出荷しましたが、年末・年始に向けて引き続き販売拡大へ向けて推進してまいります。また、『モンスターハンターポータブル 2nd G』は国内ではベスト版のリピートが引き続き好調に推移しておりますが、北米・欧州では6 月末の発売以降当初計画を若干下回る状況です。ただし、欧米でのハードの状況を勘案すると、比較的好調であると認識しています。
また、前期末に発売した『バイオハザード5』も継続的に受注をいただいており、今期中で75 万本を出荷したことに加え、7 月に発売したPC 版は主に欧州で好調に推移しています。
一方で、『バイオニック コマンドー』につきましては計画を下回り、苦戦を強いられました。当社の海外戦略の1 つである、海外デベロッパーとの提携によって開発を進めてまいりましたが、海外開発管理の難しさを実感しております。こうした経験を踏まえて、次なる海外タイトルへの教訓として活かしてまいりたいと考えています。
中型タイトルでは『逆転検事』を含めた「逆転裁判」シリーズが50 万本、『戦国BASARA バトルヒーローズが』20 万本、『ストリートファイターⅣ』のリピートが25 万本を販売しました。
上期の業績についてご説明いたします。
大型タイトルの収益貢献およびリピート商品の販売によって利益率が改善され、市場の縮小傾向にも関わらず、売上高・営業利益・営業利益率ともに前年を上回りました。
販売タイトル数の減少は、ディストリビューションタイトルの減少によるものです。
また、地域別では日本で前期比60 万本が増加しておりますが、これは『モンスターハンターG』、『逆転検事』、『戦国BASARA バトルヒーローズ』等の貢献によるものです。
北米では『バイオハザード5』、『バイオニック コマンドー』、『Monster Hunter Freedom Unite』の販売によって70 万本の増加となり、欧州では北米の要因に加え、PC 版『バイオハザード5』の出荷が好調に推移したため、前期比で120 万本の増加となりました。
引き続き、下期戦略についてご説明いたします。
下期は主要な大型タイトルを順次発売し、海外市場でのシェア拡大およびネットワークを通じた販売本数の最大化を目指します。『ロスト プラネット 2』、『Dark Void』、『バイオハザード/ダークサイド・クロニクルズ』等の海外市場を重視したタイトルラインナップを編成し、海外での販売本数比率は75%となる計画です。
また、オンラインゲームの展開も世界規模で強化いたします。『モンスターハンター フロンティア オンライン』について、日本ではバージョンアップによる会員数および収益の拡大を進め、海外では韓国に続き、台湾での運営開始を予定しています。アジア地域での「モンスターハンター」ブランドは、オンラインゲームとしての浸透を図りたいと考えています。
続いてオンラインプレイに対応したタイトルでは『モンスターハンター3(トライ)』および『ロスト プラネット 2』を主力に展開いたします。『モンスターハンター3(トライ)』のオンライプレイユーザー数は計画を上回って好調に推移しており、また『ロスト プラネット 2』については最大16 人での同時プレイが可能となる予定です。
また、販売機会の最大化のため、デジタルディストリビューションへの対応も進めています。上期にダウンロード販売を開始した『Marvel VS.Capcom 2』は50 万ダウンロードを記録しており、また海外では『Fate/unlimited codes』なども継続的に配信してまいります。
さらに、前期末に発売した『バイオハザード5』、『ストリートファイターⅣ』と同様、PSN、XLAを通じた追加コンテンツの配信による収益拡大にも注力し、下期に予定している各種タイトルについても、追加コンテンツの配信によりリピート販売に繋げたいと考えています。
続きまして、下期の主要タイトル販売計画についてご説明いたします。
『ロスト プラネット 2』については、体験版のダウンロード数が250 万回を突破するなどの高評価を鑑み、計画本数を370 万本としました。一方、『Dark Void』については完全新作であることに加え、海外のデベロッパーとの協力体制、第4 四半期における他社競合などを勘案し、130 万本に修正いたしました。
その他、『ストリートファイターⅣ』の続編である『スーパーストリートファイターⅣ』は110万本、『バイオハザード/ダークサイド・クロニクルズ』は80 万本、『バイオハザード 5AlternativeEdition』については計画外ですが、『バイオハザード5』との併売を通じて、ともに販売拡大を行ってまいります。
続いてセグメントの通期計画についてご説明いたします。
好調なオンライン事業、および下期の販売タイトル計画を見直すことにより、通期計画を上方修正いたしました。期初計画より、売上高で64 億円、営業利益で23 億円の増加となります。これは『ロスト プラネット 2』の計画本数を修正したこと、および上期の好業績を織り込んだ結果となります。
販売タイトル数は前期に対して16 タイトル減少する見込みです。これは、現時点で確定しているディストリビューションタイトルのみを計上しているためで、期中で変動する可能性がございます。
地域別のタイトル数計画は、日本では期初計画に対して60 万本の増加となります。これは『モンスターハンターポータブル 2nd G』などの上ぶれを織り込んだためであり、米国・欧州については『ロスト プラネット 2』の増加分で各20 万本を追加しています。
日本の本数が前期比で減少しておりますが、前期は『モンスターハンターポータブル 2nd G』が大きく貢献したことに加え、『バイオハザード5』などの大型タイトルが発売されましたので、この反動減となります。
また、廉価版についても期初計画に対して100 万本増加しています。これは「Grand Theft Auto」シリーズ、「戦国BASARA」シリーズのリピート販売が増加していること等によります。
Q3
コンシューマ用ゲームソフト事業
当事業におきましては、第3四半期連結会計期間は「ロックマン エグゼ オペレート シューティングスター」(ニンテンドーDS用)や再廉価版ソフト「モンスターハンターポータブル 2nd G PSP theb Best」(プレイステーション・ポータブル用)が定着したブランド力により底堅い売行きを示しましたが、「バイオハザード/ダークサイド・クロニクルズ」(Wii用)や「大神」(Wii用)は軟調に推移いたしました。
一方、第2四半期連結累計期間は主力ソフト「モンスターハンター3(トライ)」(Wii用)が順調に販売を伸ばしたほか、「逆転検事」(ニンテンドーDS用)も健闘しました。
また、過年度に大ヒットを放った「バイオハザード5」(プレイステーション3、Xbox 360用)も根強い人気に支えられ続伸いたしました。
加えて、「歴女(歴史好きな女性)」ブームの火付け役となり、戦国ブームを巻き起こしたシリーズ最新作「戦国BASARAバトルヒーローズ」(プレイステーション・ポータブル用)が手堅く伸長するとともに、ゲームキャラクターが宮城県知事選の投票啓発用ポスターに採用されるなど、ゲーム以外にも世間の注目を浴びました。
この結果、売上高は第2四半期連結累計期間の押し上げもあって334億26百万円(前年同期比25.2%増)、営業利益69億94百万円(前年同期比58.8%増)となりました。
Q.
コンシューマ用ゲームソフト事業における主要タイトルの発売延期は経営戦略上の決断なのか。開発都合によるものではないのか。
A.
経営戦略上の決断です。現在は経営側と開発側が一体となり様々な決断を下しますので、開発側の一方的な都合のみでタイトルの発売時期を決定することはございません。
Q.
延期タイトル以外のタイトルが計画未達になることで、更なる業績の下振れリスクはあるのか。
A.
今回の業績修正に伴い、『Dark Void』や旧作リピートの本数等についてリスクを織り込んでいますので、これ以上下振れする可能性は低いと考えています。
Q.
2011 年3 月期の業績予想に関して、売上高が2010 年3 月期より300 億円増加する要因を教え
てほしい。
A.
主な要因はコンシューマ用ゲームソフト事業の回復となる予定です。ただし、今期タイトルの発売延期により、当初2011 年3 月期に予定していた全てのタイトルを発売するとは限りません。持続的な成長を目指す上で、来期以降のタイトルラインナップを再度精査する必要があると考えています。
また、オンラインゲーム事業の成長も、今後の業績に大きく貢献する見込みです。PC オンラインゲームおよび家庭用ゲームのネットワーク展開において、両者の垣根をより低くし強化していきたいと考えています。
Q.
特別損失約45 億円の内訳を教えてほしい。
A.
詳細は開示しておりませんが、主な要因はP&S 事業における部材評価損および開発中止損です。
Q.
海外開発会社との提携について、今後の改善策を伺いたい。
A.
『バイオニック コマンドー』での経験上、新作を海外の外注会社で制作することは困難であると判断しました。ただ、開発タイトル数を確保するためには海外の開発会社との協力は必要不可欠であり、提携自体は今後も継続する予定です。新作は主に国内の内作で開発し、海外ではある程度世界観やキャラクターが確立しているシリーズの続編やラインの一部を担当するなど、差別化を進めることを検討しています。
Q4
(当期の概況)
当連結会計年度のわが国経済は、失業率の高止まりや賃金抑制等のデフレ圧力はありましたものの、輸出、個人消費の持ち直しや設備投資の下げ止まりなどにより、景気は一進一退ながら回復基
調となりました。
当業界におきましては、家庭用ゲーム市場はゲーム機の値下げが相次いだこともあって、年末年始商戦は一定の盛り上がりを見せましたが、消費マインドの萎縮や需要減退など長引く不況も手伝って、全体として踊り場状態が続きました。
また、アミューズメント施設市場は「ゲームの日」(毎年11月23日)における全国的なイベント開催やファン感謝デーの実施など、業界を挙げて振興策を行ってまいりましたが、顧客誘引商品の不足や新型インフルエンザの影響などにより低迷状態から脱却できませんでした。
他方、ゲームやアニメなどを対象に「文化庁メディア芸術祭」が開催されたほか、今年の1月に経済産業省が「コンテンツ産業の成長戦略に関する研究会」を立ち上げるなど、官民一体となって市場活性化に向けた新たな動きが出てまいりました。
海外におきましては、けん引ソフト不足や娯楽の多様化などにより総じて軟調に推移いたしましたが、ゲームやアニメ、マンガなど日本のポップカルチャーを紹介した「ジャパンエキスポ」(フランス)や「コミック・コン・インターナショナル2009」(米国)などが開催され、いずれも活況を呈したほか、アジアにおいてもファン層が増大するなど、わが国を代表するコンテンツのプレゼンスが着実に高まってまいりました。
こうした状況下、当社は市場ニーズに適合したゲームソフトの開発、販売の注力や提携業務を推し進めるとともに、全国的な販促キャンペーンや人気タイトルを活用したワンコンテンツ・マルチユース展開の推進のほか、不採算部門の再構築を行うなど環境の変化に対応した事業戦略に取り組んでまいりました。
しかしながら、市場環境の急激な変化に即応するためコンシューマ用ゲームソフト事業の主力ソフトである「ロスト プラネット 2」(プレイステーション3、Xbox 360用)および「スーパーストリートファイターⅣ」(プレイステーション3、Xbox 360用)などの発売延期を余儀なくされました。
この結果、売上高は668億37百万円(前期比27.3%減)となりました。
利益面につきましては、営業利益は55億87百万円(前期比61.8%減)、経常利益は55億30百万円(前期比59.9%減)となりました。また、遊技機向け関連機器事業に係る開発体制等の見直しにより事業再構築費用が発生したことに伴い、特別損失計上のやむなきに至りました。
一方、移転価格税制に関する日米税務当局の合意により過年度法人税等を計上したため、当期純利益は21億67百万円(前期比73.1%減)となりました。
コンシューマ用ゲームソフト事業
当事業におきましては、主力ソフト「モンスターハンター3(トライ)」(Wii用)が順調に販売を伸ばすとともに、「逆転検事」(ニンテンドーDS用)や「バイオハザード5 オルタナティブエディション」(プレイステーション3、Xbox 360用)も健闘したことに加え、「モンスターハンターポータブル 2nd G」(プレイステーション・ポータブル用)が定着したブランド力により廉価版を含めて底堅い売行きを示したほか、過年度に大ヒットを放った「バイオハザード5」(プレイステーション3、Xbox 360用)も根強い人気に支えられ続伸いたしました。
また、「歴女(歴史好きな女性)」ブームの火付け役となり、戦国ブームを巻き起こしたシリーズ最新作「戦国BASARA バトルヒーローズ」(プレイステーション・ポータブル用)が手堅く伸長するとともに、ゲームキャラクターが宮城県知事選の投票啓発用ポスターに採用されるなど、ゲーム以外にも世間の注目を浴びました。
しかしながら、海外において発売した「バイオニック コマンドー」(プレイステーション3、Xbox 360用)、「バイオハザード/ダークサイド・クロニクルズ」(Wii用)や「ダークボイド」(プレイステーション3、Xbox 360用)がいずれも計画未達となるなど、弱含みに展開いたしました。
加えて、欧米向け目玉タイトルの「ロスト プラネット 2」(プレイステーション3、Xbox 360用)および「スーパーストリートファイターⅣ」(プレイステーション3、Xbox 360用)などの発売が次期にずれ込んだことにより、総じて軟調に推移いたしました。
この結果、売上高は440億15百万円(前期比30.0%減)、営業利益78億46百万円(前期比52.1%減)となりました。
アミューズメント施設運営事業
当事業におきましては、市況回復の足取りが鈍い状況下、需要の喚起を図るため各種イベントの開催、サービスデーの実施や快適な空間作りなどによりコアユーザーの確保や女性、ファミリー層の取り込みに注力してまいりましたが、消費低迷や外出を控える「巣ごもり消費」の影響などにより集客力の低下は避けられず、足踏み状態が続きました。
他方、店舗運営コストの削減など収益構造の見直しにより採算性の向上に努めてまいりました。
また、市場環境の変化に対応するため、不採算店2店舗を閉鎖するなど、収益力アップに向けた施設展開を行ってまいりました。
これにより、当期末の施設数は38店舗となっております。
この結果、売上高は119億85百万円(前期比11.3%減)となりましたが、営業利益は収益改善策が功を奏し5億90百万円(前期比162.9%増)となりました。
業務用機器販売事業
当事業におきましては、市場が冷え込んでいる環境のもと、メダルゲーム「マリオパーティ ふしぎのコロコロキャッチャー」の投入等により、既存顧客の深耕や新規開拓に努めてまいりました。また、局面打開を図る一環として株式会社バンダイナムコゲームスと業務提携を行うなど、販売拡大に向けて全力を傾注してまいりましたが、リピート商品主体の営業展開となりましたため苦戦を強いられ、事業の見直しを余儀なくされました。
この結果、売上高は22億80百万円(前期比71.6%減)となり、営業損失2億3百万円(前期は17億58百万円の営業利益)と不本意な業績となりました。
コンテンツエキスパンション事業
当事業におきましては、携帯電話向けコンテンツ配信事業は「逆転裁判4」が堅調に推移したほか、アイフォーン/アイポッド・タッチ向け「バイオハザード ディジェネレーション」も新規ユーザーを獲得するなど、おおむね計画どおり推移いたしました。
他方、遊技機向け関連機器事業については、厳しい事業環境や目玉商品の不在により不調が続きましたが、第4四半期に投入した「ビューティフル ジョー」が底堅い売行きを示したほか、協業展開の一環であります「新鬼武者」も人気ブランドとの相乗効果により健闘するなど、一陽来復の兆しが見えてまいりました。
この結果、売上高は58億19百万円(前期比25.7%増)と増収になり、営業利益5億9百万円(前期は2億30百万円の営業損失)と黒字に転換いたしました。
その他事業
その他事業につきましては、主なものはキャラクター関連のライセンス事業で、売上高は27億36百万円(前期比3.1%減)、営業利益10億97百万円(前期比4.1%増)となりました。
日本
コンシューマ用ゲームソフト事業は、看板タイトルの「モンスターハンター3(トライ)」(Wii用)が安定した人気に支えられ順調に売上を伸ばすとともに、「逆転検事」(ニンテンドーDS用)や「戦国BASARAバトルヒーローズ」(プレイステーション・ポータブル用)も手堅く伸長したほか、「モンスターハンターポータブル 2nd G 」(プレイステーション・ポータブル用)が定着したブランド力により廉価版を含めて底堅い売行きを示しました。
また、過年度に大ヒットを放った「バイオハザード5」(プレイステーション3、Xbox 360用)も続伸し、利益を押し上げました。
アミューズメント施設運営事業は、需要低迷の状況下、軟調に推移いたしましたが、固定費の圧縮など収益改善策により増益となりました。
一方、業務用機器販売事業は、商品不足や市場停滞が響き精彩を欠きました。
コンテンツエキスパンション事業は、携帯電話向けコンテンツ配信事業は順調に展開いたしましたが、遊技機向け関連機器事業については、けん引商品や商材不足により軟調に推移いたしたものの、復調の兆しが出てまいりました。
この結果、売上高は539億60百万円(前期比14.9%減)、営業利益117億75百万円(前期比10.8%減)となりました。
北米
「バイオハザード5」(プレイステーション3、Xbox 360用)等のリピート販売や廉価版タイトルが大半を占めたことに加え、有力ソフトの「ダークボイド」(プレイステーション3、Xbox 360用)や「バイオニック コマンドー」(プレイステーション3、Xbox 360用)が伸び悩んだほか、目玉タイトルの「ロスト プラネット 2」(プレイステーション3、Xbox 360用)や「スーパーストリートファイターⅣ」(プレイステーション3、Xbox 360用)などの発売を延期したことにより、苦戦を強いられました。
この結果、売上高は125億43百万円(前期比49.6%減)、営業損失20億72百万円(前期は40億54百万円の営業利益)となりました。
欧州
「バイオハザード5」(プレイステーション3、Xbox 360用)などのリピートタイトルや小型ソフト中心に販売展開したほか、「ダークボイド」(プレイステーション3、Xbox 360用)や「バイオニック コマンドー」(プレイステーション3、Xbox 360用)の不振に加え、期待作の「ロスト プラネット 2」(プレイステーション3、Xbox 360用)などの投入が次期にずれ込んだため、軟調に推移いたしました。
この結果、売上高は79億33百万円(前期比44.0%減)、営業利益1億36百万円(前期比91.2%減)となりました。
その他の地域
アジア市場において「モンスターハンター3(トライ)」(Wii用)や「バイオハザード/ダークサイド・クロニクルズ」(Wii用)を投入したほか、提携タイトルや廉価版ソフトを中心に展開しましたが、総じて弱含みに展開いたしました。
この結果、売上高は9億82百万円(前期比42.2%減)、営業利益1億53百万円(前期比57.9%減)となりました。