カプコンNEWS2009

Last-modified: 2010-09-29 (水) 01:56:09

【朝刊チェック】コナミ08年4月〜12月期純利益17%増、カプコンは店舗閉鎖に伴う特損で95%減(2/6)

http://www.inside-games.jp/article/2009/02/06/33536.html
日本経済新聞12面「コナミ純利益17%、主力サッカーゲーム好調」
コナミが5日発表した2008年4月〜12月期の連結決算は、純利益が前年同期比17%増の178億円でした。主力のサッカーゲームソフトが好調。09年3月期の業績見通しは為替などの影響で下方修正ましたが、前年比で純利益増は維持する見通し。6月に発売した『METAL GEAR SOLID 4 GUNS OF PATRIOTS』は北米などで引き続き好調、シリーズで450万本に達しました。ゲーム事業の収益が改善し、スポーツ施設などでの費用増を吸収。営業利益は26%増の347億円でした。

日本経済新聞12面「カプコン純利益95%減、店舗閉鎖に伴う特損で」
カプコンが5日発表した2008年4月〜12月期の連結決算は純利益が前年期比95%減の1億7000万円でした。アミューズメント施設運営事業の不振で店舗閉鎖に伴う特別損失を計上することなどが響いています。ソフトの大型作品『ストリートファイターIV』と『BIOHAZARD 5』を期末に集中発売するため、今期の通期業績予想は据え置くとしています。売上高は9%減の472億円、営業利益は57%減の26億円でした。PSPソフト『モンスターハンターポータブル2nd G』は廉価版の投入で伸びましたが、アミューズメント施設運営事業と遊戯や携帯電話向けコンテンツ配信事業の収益が悪化したことが響きました。

日経産業新聞4面「グーグル日本法人、検索数急上昇のキーワード表示」
米グーグルの日本法人は5日、 日本版ホームページを刷新したと発表しました。検索数が急上昇しているキーワードをHP上に表示する機能を日本法人が独自に開発。世間で話題になっている情報を瞬時に把握できるようにしました。利便性を向上させ、日本の検索サイトで高シェアを占めるヤフーを追撃します。

日経産業新聞6面「1月のウイルス感染報告ウインドウズで倍増、全体では5%増」
トレンドマイクロは5日、同社サポートセンターに寄せられた1月のコンピューターウイルス感染被害報告数を発表しました。総報告数は前月比べ5%増の4972件で微増。08年9月以降の減少傾向から増加に転じました。基本ソフト「ウィンドウズ」の脆弱性を利用してパソコンに観戦する「ダウンアド」と呼ばれるウイルスが前で月に比べほぼ倍増の251件に急増しています。

カプコン、第3四半期業績を発表―純利益95.0%減

http://www.inside-games.jp/article/2009/02/06/33549.html
カプコンは平成21年3月期 第3四半期業績を発表しました。

それによれば、売上高が472億2300万円(前年同期比8.6%減)、営業利益が26億1300万円(57.2%減)、経常利益が21億0700万円(67.7%減)、純利益は1億7900万円(95.0%減)となりました。

それぞれの数字で大幅な減少となっていますが、これは、コンシューマー向けの大型タイトルが第4四半期に発売予定になっていることや、アミューズメント施設の不振、コンテンツエキスパンション事業の悪化によるものだということです。更に急激な円高による為替差損、オンラインコンテンツやアミューズメント施設における特別損失の計上も挙げられています。

通期の業績予想に関しては、第4四半期に『BIOHAZARD5』『ストリートファイターIV』などの大型タイトルが控えていて動向を注視する必要があることから据え置いています。

コンシューマー用ゲームソフト事業は年末商戦に大型タイトルがなかったことから前年同期と比べて売上高、営業利益ともに減少。アミューズメント施設事業は客層の拡大策を打ち売上高は増加したものの、営業利益では-80.2%と大幅な減少。アミューズメント機器事業では『ストリートファイター4』や『タツノコvs.カプコン』の投入で厳しいながら黒字転換。コンテンツエキスパンション事業は携帯向けコンテンツや遊技機向け機器も軟調でした。

PSP『モンスターハンターポータブル 2nd G』ベスト版含め300万本突破!

http://www.inside-games.jp/article/2009/02/12/33632.html
カプコンは、プレイステーションポータブル向けゲームソフト『モンスターハンターポータブル 2nd G』を、国内で『モンスターハンターポータブル 2nd G PSP the Best』を含め300万本出荷したことを発表しました。

そして、プレイステーション3を介して離れたユーザー同士がPSPのアドホックモードをプレイできる「アドホック・パーティーfor PlayStation Portable βバージョン」の対応タイトル第1弾となったことが功を奏し、新規ユーザー層開拓のために発売したベスト版の出荷も発売以来50万本を超え、同社のPSP向けゲームソフトとして初の合計300万本を記録しました。

大ヒットを続けているモンスターハンターシリーズは、雄大な自然の中で巨大なモンスターに立ち向かうハンティングアクションゲームです。「友人と協力して強大なモンスターに挑む」という画期的なゲームスタイルが、ゲームを通じた新しいコミュニケーションの形態を創出しました。これがユーザーの支持を受け、2008年3月27日の発売以来、社会現象的な大ヒットとなりました。

また、モンスターハンターシリーズは、プレイステーション2で『モンスターハンター』が発売されてから2009年3月11日に発売5周年を迎えます。この5年の間にシリーズ総販売本数は850万本を超え(2008年12月31日現在)、カプコンを代表するタイトルとなりました。

今後のモンスターハンターシリーズの今後の発売予定は、第1作目をWii向けに移植した『モンスターハンターG』が2009年4月23日に発売され、シリーズ最新作『モンスターハンター3(トライ)』が2009年中にWiiで発売が予定されています。

カプコン、オーストラリアでTHQと提携

http://www.inside-games.jp/article/2009/02/13/33643.html
カプコンは豪州での販売業務に関してTHQとの提携すると発表しました。今後カプコン作品の豪州での流通は米大手THQが担当することになります。

これまでカプコンゲームはRed Ant Enterprisesによって販売されていましたが、倒産により新たなディストリビュータを捜す必要に迫られていました。Red Ant Enterprisesはカプコンの他KONAMIやMidwayの販売も担当していました。

また、南アフリカでの販売とマーケティングはNu Metro Interactiveが担当することとなりました。

両社は『ストリートファイターIV』から活動をスタートし、『バイオハザード5』『デッドライジング ゾンビのいけにえ』といったカプコンゲームを販売していくとのこと。

豪州ではRed Ant Enterprisesの倒産により発売の遅れが心配されていましたが、遅延無く発売されるとのことで現地のファンにとっては朗報といえるでしょう。ビッグタイトルが多いだけに、新たに契約したディストリビュータ2社の実力が注目されます。

MHFハンター人口100万人を突破!「100万ハンター突破!感謝祭」を開催

http://www.inside-games.jp/article/2009/02/20/33789.html

11年ぶりのシリーズ最新作『ストリートファイターIV』全世界200万本突破

http://www.inside-games.jp/article/2009/02/23/33819.html
カプコンは、人気格闘ゲーム『ストリートファイター』シリーズ最新作『ストリートファイターIV』を、全世界で200万本出荷したことを発表しました。

『ストリートファイター』は1987年に第1作目を発売した後、1991年発売の『ストリートファイターII』で大ヒットを記録し、以降アーケード筐体では50万台、家庭用ゲームソフトではシリーズ累計2700万本を誇る全世界で大流行し、革新的な対戦システムで格闘ゲームというジャンルを確立しました。

最新作『ストリートファイターIV』は、2D格闘ならではのゲーム性や馴染みのキャラクター達はそのままに、次世代ゲーム機の性能を発揮した美麗なグラフィックや新システムの追加により、格闘ゲームファンから過去のシリーズ経験者まで幅広い層が楽しくプレイできる内容となっています。家庭用版では新キャラクターを追加し「プレイステーション3」「Xbox360」のマルチプラットフォームにて発売しました。

カプコンは昨年より『ストリートファイター』発売20周年記念プロジェクトを推し進めていて、業務用ビデオゲーム機や家庭用ゲーム機に最新作を順次投入すると共に、イベント「ストリートファイターIV 全国大会」などイベントを開催。2009年2月28日には、ハリウッド映画「ストリートファイター ザ・レジェンドオブチュンリー」を公開します。

新規ユーザーの開拓と従来のファンの回帰を促し、『ストリートファイター』ブランドの再構築を行ってきて、これらの施策が奏功したことで世界的な景気後退や11年振りの新作発売にも関わらず200万本突破を達成する事が出来ました。

カプコンは「ゲームで創り上げた豊富なコンテンツを、テレビアニメや映画などへ多面展開するワンコンテンツ・マルチユース戦略を推進することにより、より一層の相乗効果を創出し、家庭用ゲームソフトのブランド向上に努め、収益の最大化を図ってまいります」とコメントしています。

フルCG映画「バイオハザード ディジェネレーション」全世界出荷数150万突破

http://www.inside-games.jp/article/2009/03/04/33983.html
カプコンとソニー・ピクチャーズ エンタテインメントは、両社が共同で製作したフルCG長編作品「バイオハザード ディジェネレーション」のDVD版、Blu-ray版およびUMD版(以下、製品版)の全世界での出荷数量が150万枚を達成した事を発表しました。

「バイオハザード ディジェネレーション」は、家庭用ゲーム『バイオハザード』シリーズの世界を初めてフルCGによって描いた長編映像作品で、『biohazard4』から続くストーリーです。

2008年10月18日より全国3館にて2週間限定のデジタル上映で公開され、制限された館数と期間にも関わらず、全ての上映で満員御礼を記録するなど、大好評を博しました。

これに続き、製品版を2008年12月26日の日本を皮切りに、順次北米および欧州でも発売したところ、厳しい経済環境にもかかわらず、ファンの熱い支持を得て150万本のセールスを記録しました。

また、Blu-ray版は、デジタル・エンターテイメント・グループ・ジャパンが主催する「第1回 DEG ジャパン・アワード / ブルーレイ大賞」において、「ベスト・インタラクティビティ賞」を受賞するなど機能面でも高い評価を得ました。

今回の『バイオハザード ディジェネレーション』の成功に続き、カプコンおよびソニーピクチャーズは、今後も積極的な事業展開を行っていくとしています。

「バイオハザード5は人種差別的ではない。」専門家が人類学の観点で分析2009年03月07日 18:58:43

http://gs.inside-games.jp/news/181/18117.html
E3 2007で初めてトレイラーが公開されて以来、海外で度々議論が繰り返されてきた、バイオハザード5の人種差別問題。

ゲーマーの間では、人種差別でははないとの見解でほぼ一致している中、「主人公が黒人女性の頭部を踏みつけて粉砕する過激なゲーム中の表現は、ただのゲームだから、という単純な説明だけでは済まされない。」とUKのサイトがプレビューで追及。それを発端に、アフリカ系のジャーナリストが便乗してブログで批判するなど、来週に迫った海外リリースを目前に、再びあちこちで議論が巻き起こっていました。

この議論に終止符を打つべく、今週VideoGamer.comが、ケント大学で人類学科を担当するGlenn Bowman氏に調査を依頼。人種差別問題のプロフェッショナルだという氏に、バイオハザード5の最初の3ステージを実際に見てもらい、ゲームに人種差別の要素があるかどうかをズバリ質問。

インタビュー形式で語られるBowman氏の入念な分析は2ページに及び、最終的には「人種差別ではない」とはっきり結論付けています。

黒人のキャラクターが悪役として描かれるのを人種差別だと認識するのは、愚かな過剰反応だと反論するBowman氏。バイオハザード5が人種差別的要素を持たないポイントとして、ゲーム中に登場するアフリカ系のゾンビ達は、自らの意思ではなく、第三者のテロ企業によって操られる、ある種の犠牲者であることを指摘。こうしたストーリー設定に加え、恐怖を演出するためにゲーム中で語られる神話的(非現実的)な要素は、植民地化の歴史や貧困の問題を抱える現実のアフリカとはかけ離れていることなどを挙げています。

また、AP通信の記事では、プロデューサーの竹内氏が自らこの問題を弁護しています。

“我々は、社会のある部分を侮辱するようなものを作ることは望んでいません。同時に、アフリカやアラブ諸国をゲームの舞台にすることが人種差別だと言われるのも疑問です。娯楽を生み出すクリエイターとして、その問題に向き合い、適正なバランスを取ることは重要です。”

発売されたゲームをプレイすれば、人種差別問題は誤解であることが気付いてもらえるはずだと竹内氏。あとは各ユーザーが実際にその目で確かめて、判断するべきかもしれません。

日本では3月5日に先行リリースされ、早くも好調な売れ行きを見せているバイオハザード5。北米やヨーロッパでは一週間遅い3月13日に発売されます。

賛否両論…『バイオハザード5』人種差別問題、米大手メディアでも議論の的に

http://gs.inside-games.jp/news/182/18231.html
その筋の専門家も「問題ない」と太鼓判を押した、バイオハザード5の人種差別問題ですが、話題はゲームメディアの中だけに留まらず、海外のメインストリームメディアでも取り上げられて論議を呼んでいるようです。

E3 2007で公開され物議を醸した当初のトレイラー映像と、製品版の表現は見違えるほど変わっており、人種問題はもうなくなったと指摘する声もあるようですが、大手マスコミのジャーナリスト達は、ゲーム中の表現やこれまでの経緯をどのように見ているのでしょうか。

●AP通信 - Lou Kesten

バイオハザード5に登場する大部分のモンスターは感染した黒人である。それは人種差別にあたるか?プロデューサーの竹内潤氏は、ストーリーがアフリカにつながると話しており、ゾンビ化するウィルスによってアフリカ人のゾンビが生まれるのは当然のことだ。

しかし、野蛮なアフリカ人の集団をショットガンで乱射していると、不安な気分になることが多々あった。バイオハザード5は、ある種の植民地主義や資本主義の要素を持っており、おそらくクリエイターが自覚している以上の人種的なイメージが含まれている。

純粋にゲームとして評価するなら、バイオハザード5は紛れもなく楽しめる作品である。しかし、多くのプレイヤーが間違った理由で困惑することになるかもしれない。

●Huffington Post - Earl Ofari Hutchinson

ネイティブアフリカンを殺戮するのは、しょせん子供が遊ぶゲームの事だと断言しながら、カプコンはバイオハザード5によってたくさんのお金をもうけるだろう。最も恐ろしいのは、彼らや(ゲーム業界の)支持者たちが本気でそれを信じていることだ。

●New York Times - Seth Schiesel

そろそろはっきりしておこう。バイオハザード5は人種差別的なゲームではない。少なくとも1年間、黒人ジャーナリスト達が、ゲームの舞台がアフリカであることをステレオタイプな人種差別だと煽っていたが、答えはNoだ。バイオハザード5は、黒人やアラブ人も他の人種と同じようにゾンビになるのだというちょっと不愉快な事実を露呈させた。しかし、ストーリーの核心は、邪悪な白人によって潔白な先住民が犠牲になるというものだ。

とは言うものの、バイオハザード5を米国内で制作するのは不可能だったかもしれない。人種問題に対する人々の意識は敏感で、政治的な正当性によって、ゲーム会社の幹部はアフリカ人のゾンビが登場するゲームにリスクを感じたはずだ。しかし、日本では事情が異なるようだ……。

1年以上前、アメリカの黒人ライターがゲームのプレビュー映像を見て批判し始めたとき、日本のカプコン開発チームは、人種問題への懸念に驚いたふりをしていた。日本のチームにこの問題をより理解してもらうには、ゾンビ化した中国人の村人を殺戮する日本のゲームに、アジア圏内でどのような反応が起こるかを想定するべきだったかもしれない。

●Variety - Ben Fritz

ゲームには野蛮な植民地時代の過去を思い起こさせる不穏なイメージが確かに含まれている。あなたは白人の兵士で、彼らの集落を歩き回り、全員を皆殺しにするのだ……。

アフリカが舞台で、主人公が白人、敵が黒人のアクションゲームを作るべきではないだろうか?もちろんそれは違う。それは避けられない現実問題であり、あなたは何らかの方法で問題に取り組む必要があるということだ。

ゲーム内容は全く同じなのに、スペインを舞台にしたゲームよりも、アフリカを舞台にしたゲームでは人種問題に別の方法で取り組まなければならないのは、不公平だろうか?そうかもしれない。しかし、不公平なのは植民地制度も同じだ。それは、我々が住んでいる世界の現実問題である。

『バイオハザード5』ロンドンで過激な宣伝イベントが開催。しかし……2009年03月16日 17:08:19

http://gs.inside-games.jp/news/181/18195.html
Capcom EuropeはResident Evil 5(バイオハザード5)の発売を記念して、ロンドンで過激なイベントを開催しました。そのイベントの内容とは、ロンドン市内に隠された「切断された頭部や胴体、手足を探す」といったものだったそうです。当然のことながらそれらの部位はレプリカですが、情報元の写真を見ても分かるようにやたらとリアルなレプリカとなっています。

最も多くの部位(頭部2個、胴体1個、四肢6本)を探し出したITコンサルタントのSteve Longさんが優勝、見事アフリカ旅行をGET。という所でこのイベントは終了な訳ですが、ちょっとした問題が発生。その問題とは……。

残りの部位が行方不明

Steve Longさんが見つけ出した以外の残りの部位の所在が分からなくなってしまったそうです。この件についてCapcomのスポークスマンは以下のようにコメントしています。

残りの部位は最初に隠した場所から無くなっており、どこにいったのか全く分かりません。各々の部位は非常にリアルに作られており、それらが人々を驚かせてしまうのは非常に申し訳ない。
スポークスマンはもしそれらの部位を発見したらCapcomに返却するか、きちんとした方法で処分して欲しいと伝えています。また血糊として生のニワトリの肝臓が使用されているので注意してくださいとの事です。

あれだけリアルに作られたレプリカですから、知らずに発見した人はさぞかしビックリする事でしょう……。それにしても過激なイベントですね。日本だったら即中止に、というか開催すらできなさそう(汗)。

ちなみに血まみれの頭部や四肢を持って橋の上をうろつくSteve Longさんの不気味さに市民からの通報で警察も出動、あやうくイベント中止になりかけたそうです。そりゃああんなもんもってうろつかれたら怖いですよ!(笑)。

PS3/Xbox360『BIOHAZARD 5』、全世界での初回本数がシリーズ最高400万本を出荷

http://www.inside-games.jp/article/2009/03/16/34196.html
カプコンは、人気ホラーゲーム『BIOHAZARD』シリーズ最新作『BIOHAZARD 5』で、全世界で初回出荷本数がシリーズ最高の400万本を出荷したことを発表しました。

『BIOHAZARD』シリーズは、1996年に1作目が発売され、国内外で累計4000万本以上(2009年3月16日現在)売れている人気ゲームです。サバイバルホラーという新たなジャンルを切り開き、全世界で高い人気の得ているゲームタイトルです。

最新作である『BIOHAZARD 5』は、次世代ゲーム機ならではのリアルで迫力ある映像表現に加え、ハリウッドとの協力で映画製作で使用する技術を取り入れたことで、「光と闇のコントラスト」に焦点を当てた、緊迫感溢れる新たな「恐怖」を実現。

また、カプコンが制作した独自のエンジン「MTフレームワーク」で、プレイステーション3とXbox360のマルチプラットフォーム展開としたことで、多くのユーザープレイすることが可能になりました。発売前に配信された体験版では、ダウンロード数が400万回を超え、全世界で初回出荷400万本突破はシリーズ最高本数となりました。

カプコンは、「マルチプラットフォーム戦略に基づき、高機能、多機能化した新型ゲーム機における開発の効率化を図り、収益の最大化を目指してまいります。また、様々な事業に多面展開するワンコンテンツ・マルチユース戦略を実践し、コンテンツ価値の最大化を推進するとともに、全世界の幅広いユーザーの皆様に満足度の高い作品を提供できるよう努めてまいります」とコメントしています。

「デビル メイ クライ」シリーズが累計1000万本出荷を達成

http://www.inside-games.jp/article/2009/03/18/34261.html
カプコンは、2001年に第一作目が発売され、2008年の最新作『デビル メイ クライ 4』も好評の、「デビル メイ クライ」シリーズが累計1000万本出荷を達成したと発表しました。

「デビル メイ クライ」は、個性豊かなキャラクターや爽快な操作感が人気のスタイリッシュアクションゲーム。ゲームのみに留まらず、コミックや小説、フィギュア、テレビアニメなど多方面に展開が行われています。

本日、テレビアニメ「デビル メイ クライ」のブルーレイ版の発売も発表されています。

『逆転検事』漫画版、4/13より「ヤングマガジン」で連載!

http://www.inside-games.jp/article/2009/04/03/34583.html
カプコンは、2009年5月28日(木)発売のニンテンドーDS『逆転検事』の漫画版を、講談社の「週刊ヤングマガジン」で4月13日(月)より連載することを発表した。

「週刊ヤングマガジン」の20号より連載される漫画「逆転検事」は、「別冊ヤングマガジン」で連載された漫画版「逆転裁判」と同じ、脚本・黒田研二氏、漫画・前川かずお氏のコンビで描かれる。

漫画版の第1話「逆転のコスチューム」は、仮装パーティ会場で起こった殺人事件に御剣が挑む物語で、51ページの大ボリュームで事件が展開される。

2009年夏、「戦国BASARA」が舞台で登場!

http://www.inside-games.jp/article/2009/05/07/35087.html
カプコンは、人気戦国アクションゲーム『戦国BASARA』を舞台化することを発表しました。

『戦国BASARA』シリーズは、戦国時代の武将や史実を主軸としながらも、ユニークで斬新な世界観を創造した戦国アクションゲームです。2005年に1作目発売し、シリーズ累計140万本を超えるセールスを記録しています。

キャラクターグッズを始めとして、コミックやトレーディングカード、音楽CD&ドラマCDなども展開。2009年4月にはTVアニメも開始、シリーズ最新作である『戦国BASARA バトルヒーローズ』(PSP)も好調な出荷本数となっています。

今回の舞台化では、劇場ならではの3次元的殺陣や映像表現を取り込み、臨場感ある映像・音響・照明の効果により新たな『戦国BASARA』の世界観を創出します。

また、2009年6月にはJTBによる伊達政宗・片倉小十郎ゆかりの地を訪れるバスツアーも行われます。ファンは要チェックです。

■舞台『戦国BASARA』概要
原作 CAPCOM(『戦国BASARA』シリーズ)
脚本・演出 西田大輔(AND ENDLESS)
主催 TBS、東京ドーム、東京ケーブルネットワーク、イーエス・エンターテインメント
日程 2009年7月3日〜 2009年7月12日
劇場 東京ドームシアターG ロッソ

■主要キャスト
・伊達 政宗/久保田 悠来
(2008 ミュージカル「テニスの王子様」跡部景吾役)
・真田 幸村/片岡 信和
(2008「炎神戦隊ゴーオンジャー」ゴーオンブルー香坂連役)

カプコン増収増益、平成21年3月期業績を発表

http://www.inside-games.jp/article/2009/05/08/35126.html
カプコンは3月31日で終わる平成21年3月期の連結業績を発表しました。

それによれば、売上高は918億7800万円(前年同期: 10.6%増)、営業利益は146億1800万円(11.4%増)、経常利益は138億0800万円(12.6%増)となり、3期連続での増収増益となりました。

家庭用ゲーム機市場は海外が引き続き好調だった一方で、国内市場は次世代機の一巡もあり低調でした。カプコンのコンシューマーゲーム事業では、満を持して発売した『BIOHAZARD 5』が初回400万本を超える大ヒットになったほか、『ストリートファイター4』も200万本を突破しました。加えて、廉価版の『モンスターハンターポータブル2nd G PSP the Best』や『グランド・セフト・オートIV』『流星のロックマン3』も堅調でした。

一方でアミューズメント施設事業は牽引機種の不足もあり、低調でした。施設では積極的なスクラップ&ビルドを繰り返していて、年度末時点での運営店舗は40店となっています。アミューズメント機器では『ストリートファイター4』が好調でした。

主に携帯電話向けコンテンツ配信事業や遊技機向け関連機器を販売しているコンテンツエキスパンション事業は低調でした。

カプコンでは今期も継続した成長を見込んでいて、平成22年3月期の業績予想は、売上高が950億円、営業利益が155億円、経常利益が147億円を見込んでいます。

「バイオハザード」シリーズ累計4000万本出荷を達成

http://www.inside-games.jp/article/2009/05/10/35147.html
カプコンは、2009年3月31日現在のシリーズタイトルの累計出荷本数のデータを更新しました。それによれば、最新作『BIOHAZARD 5』(PS3/Xbox360)が440万本以上の出荷を達成している、「バイオハザード」シリーズの累計出荷本数が4000万本を超えたようです。これはカプコンのシリーズタイトルの中で最大です。

累計出荷数は以下、「ロックマン」「ストリートファイター」「デビル メイ クライ」という風に続きます。

・バイオハザード 4000万本(56タイトル)
・ロックマン 2800万本(124タイトル)
・ストリートファイター 2700万本(62タイトル)
・デビル メイ クライ 1000万本(11タイトル)
・鬼武者 780万本(12タイトル)
・モンスターハンター 850万本(11タイトル)
・ディノクライシス 440万本(13タイトル)
・魔界村 440万本(16タイトル)
・逆転裁判 320万本(12タイトル)
・ファイナルファイト 320万本(10タイトル)
・プレス オブ ファイア 300万本(15タイトル)
・ロストプラネット 270万本(7タイトル)
・戦国BASARA 120万本(10タイトル)
・戦場の狼 120万本(2タイトル)
・1942 120万本(3タイトル)

また、1タイトルでの販売本数の上位は以下のようになっています。

1. ストリートファイターII(SFC) 630万本
2. バイオハザード2(PS) 496万本
3. BIOHAZARD 5(PS3/Xbox360) 440万本
4. ストリーファイターIIターボ(SFC) 410万本
5. バイオハザード3 ラストエスケープ(PS) 350万本
6. バイオハザード(PS) 275万本
7. モンスターハンターポータブル2nd G(PSP) 255万本
8. ストリートファイターIV(PS3/Xbox360) 250万本
9. デビル メイ クライ4(PS3/Xbox360) 240万本
10. ディノクライシス(PS) 240万本

近年好調なカプコンらしく、販売本数の上位10タイトルも近年発売のタイトルが多くなっています。

カプコン、大型タイトルはマルチ展開、Wii向けにも9タイトル投入

http://www.inside-games.jp/article/2009/05/11/35158.html
平成21年3月期に過去最高益を記録したカプコンは、今期の事業計画を公表しました。

まずプラットフォーム戦略では (1)大型タイトルのマルチプラットフォーム展開 (2)普及の圧倒的なWiiへの主力シリーズの投入 の2つを挙げています。(1)に関しては独自開発の「MTフレームワーク」により、大型のタイトルはPS3/Xbox360等の次世代機のマルチプラットフォームを前提とし、ハード普及率の地域差に関わらず最大多数のユーザーにリーチするとしています。(2)に関しては、『モンスターハンター3(トライ)』や『バイオハザード/ダークサイド・クロニクルズ』を含め9タイトルを投入するとしています。一方で携帯ゲーム機にも人気シリーズを展開していくのことです。

カプコンは中期的な計画として海外売上比率65%を目指すとしていて、『ロストプラネット2』『バイオハザード/ダークサイド・クロニクルズ』のような海外での評価の高いシリーズの投入や、『Dark Void』『Spyborgs』のような海外スタジオとの連携、『バイオニックコマンドー』『Marvel vs. Capcom 2』のように海外での人気タイトルの再活性化を挙げています。加えて、前期に立ち上げたフランスのように現地法人の強化を図るとしています。

2009年度の主要タイトルの販売予測は以下のようになっています。

主要タイトル販売計画
・ロストプラネット2(Xbox360ほか) 全世界 今期 270万本
・モンスターハンター3(Wii) 日本 2009年夏/北米欧州 今期 200万本
・Dark Void(PS3/Xbox360/PC) 北米欧州 2Q 200万本
・モンスターハンターポータブル2nd G 北米欧州 今期 90万本 ※海外展開
・バイオハザード5(PS3/Xbox360) 発売中 80万本 ※リピート

バンダイナムコとカプコンがアミューズメント事業で協業開始!第1弾は『マリオパーティ』

http://www.inside-games.jp/article/2009/06/01/35527.html
バンダイナムコゲームスとカプコンは、アミューズメント事業の協業に関する合意書を締結したと発表しました。

この提携で、バンダイナムコゲームスがアミューズメントゲーム機販売機種の拡充、カプコンはアミューズメントゲーム機販売台数の最大化を主目的として、開発から販売までお互いの持つ資源を有効活用したビジネスを展開していきます。

第1弾として、バンダイナムコゲームスがカプコンが企画・開発中で今秋に稼働を予定している中型メダルゲーム機『マリオパーティ ふしぎのコロコロキャッチャー』の販売とメンテナンス業務を行います。

【朝刊チェック】カプコンがCG映像に新技術導入、採用第1弾は『戦国BASARA』最新作(7/6)

http://www.inside-games.jp/article/2009/07/06/36200.html
日経産業新聞4面「CGの口の形が音とすぐ連動、カプコン新技術導入」
カプコンは、国際電気通信基礎技術研究所と組み、音声とCG映像の口の動きを短時間で一体化させる技術をゲームソフトなどの映像製作法に導入すると発表しました。第1弾として人気ソフト『戦国BASARA』の新作に採用します。高精細画像などで高騰する開発費の抑制につなげます。

日経産業新聞4面「DeNAが中国強化、英社を連結子会社に」
携帯電話向け総合情報サイト「モバゲータウン」を運営するDeNAは3日、中国で携帯向け交流サイトを運営する英WAPTXに50.48%出資し、連結子会社にすると発表しました。中国で第3世代携帯電話のサービスが始まったのを受け、中国で最大級の約900万人の会員を抱える英社を傘下に収めて中国事業を強化します。

日経流通新聞6面「バンダイ、キャップ顔フィギュア10種類発売」
バンダイは7月25日、使用済みのペットボトルのキャップを顔として付けられるフィギュア「キャップ ヘッズ」を発売します。再資源化しやすいように、ボトルとキャップを分別して廃棄する習慣を付けてもらう狙いです。全10種類で希望小売価格は525円(税込)

好調カプコン、『モンスターハンター3(トライ)』は200万本を目指す―第1四半期業績2009年8月3日(月)

http://www.gamebusiness.jp/article.php?id=206
カプコンは、平成22年3月期 第1四半期業績を発表しました。前期に発売した『バイオハザード5』のリピートが好調で、シリーズ最高売上に到達するなどコンシューマーゲーム事業が業績を牽引しました。

売上高は194億9700万円(前年同期比+19.2%)、営業利益は36億6400万円(+23.0%)、経常利益は41億1700万円(2+.3%)、純利益は23億3000万円(-6.4%)となりました。

Q1の主要タイトルではリピート販売の『バイオハザード5』が60万本、引き続き販売好調だった『モンスターハンターポータブル 2nd G』が60万本、『バイオニックコマンドー』が55万本などで、合計出荷本数は410万本。地域別では日本が170万本、北米が120万本、欧州が110万本、アジアが10万本となっています。

通期のタイトルではサードパーティのWiiタイトルとしては初の100万本の出荷が確定した『モンスターハンター3(トライ)』で全世界200万本を目指すほか、競合タイトルを避け第4四半期に延期した『Dark Void』が200万本、大ヒットした続編『ロストプラネット2』が270万本を目指します。

通期の業績予想は売上高950億円、営業利益144億円、純利益85億円で据え置いています。

『モンスターハンター3(トライ)』、北米・欧州では2010年初頭発売へ

http://www.inside-games.jp/article/2009/08/04/36716.html
カプコンは、国内で100万本の出荷を達成した『モンスターハンター3(トライ)』を、引き続いて北米と欧州に2010年初頭(Early 2010)に発売すると発表しました。海外向けタイトルは『Monster Hunter Tri』。

8月19日~23日にドイツで開催されるGamesComでは、世界で初めてローカライズ版の本作が体験できるとのこと。

任天堂オブヨーロッパのマーケティング&PRディレクターのLaurent Fischer氏は「日本における『モンスターハンター』の人気は非常に大きく、最新作である『3(トライ)』も初日に100万本の出荷を達成し、大ヒットシリーズが継続していることを印象付けました。私たちはカプコンと共にこの素晴らしいゲームを提供できることを大変うれしく思っています」とコメントしています。

プレスリリースでは日本では「モンスターハンターフェスティバル」のようなイベントが開催され、フランチャイズ展開で「モンスターハンタートレーディングカードゲーム」のような展開も行われるなどの人気シリーズになっていることが紹介されています。

カプコンでは世界で200万本を目指すとしていますが、どこまで数字を伸ばすことができるのか、注目です。

【CEDEC 2009】「安い、早い、美味い」カプコン流開発キーワード

http://www.inside-games.jp/article/2009/09/08/37532.html
「安い、早い、美味い」。大手ファーストフードチェーンの標語ではありません。これがカプコン流の開発キーワードです。

「欧米でヒットするゲームを作れ」。今やこれが、大手経営陣の共通認識だといって良いでしょう。しかし口で言うだけで実現できるなら、こんなに楽なことはありません。

「グローバル時代のゲーム開発」では、カプコンの編成部部長で「バイオハザード5」のプロデューサーとしても知られる竹内潤さんが、「安い、早い、美味い」をキーワードに、どのように現場の意識・組織改革を進めていったか講演しました。

はじめに竹内さんは海外市場の分析を行いました。第一に今年と昨年の上半期における、日米ソフト販売本数の推移では、当然ながら北米市場が巨大であること。そして北米ではPSPのみ減少しているものの、他は順調に伸びていることがわかります。一方で国内におけるソフト販売本数の占有率では、Wiiだけがファーストパーティが強く、他はおしなべてサードパーティタイトルが多いことを示しました。

また今後の購入意向では、WiiとPS3の購入意欲が高く、Xbox360がある程度普及している北米では、欧州に比べて購入意欲が低めである点も指摘しました。北米では、いまだにPS2の直近の購入意欲が高い点も特徴です。全世界でゲームをヒットさせるには、まず先入観を廃して、正しい市場情報を掴むことが重要というわけです。

続いて話題は今回の主題である、「グローバル時代のゲーム開発」に移りました。

カプコンで北米重視の戦略が定められたのは、約5年前のことです。当時のカプコンは著名クリエイターの退職が続いたり、大型プロジェクトで結果が出なかったりと、非常に厳しい状況におかれていました。倒産や身売りといった噂も囁かれていました。

そんな中で経営陣が示したV字回復の戦略が「海外進出で売り上げを拡大する」ということでした。「そんなん、言うだけなら簡単ですがな」と竹内さんもツッコミを返したそうですが、「こんなシンプルなことを、ずばっという会社はない!」という回答に、「そりゃ、そうやなあ」と思わずうなずいてしまったとか。この戦略に従って、具体的な戦術を考える必要に迫られたのです。

竹内さんをはじめとした部長クラスが集まって、飲みに行ったり、食事をしながら頭をひねった結果、「世界で売るには、そのための基礎体力が必要」だという結論に落ち着きました。そして生まれたキーワードが「安い、早い、美味い」だったのです。例によってこれも現場から激しいツッコミに遭いましたが、説明されると「そりゃ、そうやなあ」と納得してもらえたそうです。ちなみに竹内さんは誰にもわかる、シンプルなメッセージにすることが重要だと補足しました。

さて「安い」とは、効率化と共有化を進めるということです。具体的には開発のブラックボックスを撤廃し、ライブラリの共有化、開発経験のシェアを進めることでした。その結果として誕生したのが、ゲームエンジン「MTフレームワーク」というわけです。もっとも竹内さんは、昨今ではMTフレームワークが一人歩きをしていて、すごいグラフィックエンジンがあると誤解されている節もあるとか。MTフレームワークは研究チームの努力のたまものだが、あくまで「全社で共通して使う」ことが重要だと強調しました。また優秀な研究開発スタッフを束ねることで、無駄な開発コストも省けたといいます。
 
続いて「早い」は、組織化を進めて無駄を省くということです。そのために最大7つだった開発部署が、まず2つ、次いで1つに統合されました。ベテラン開発者のノウハウ共有に加えて、未経験者が組織で勝負する体制も進めました。これによって情報の伝達ロスを減らし、知識の共有を進め、余剰人員の効率的な活用が可能になりました。結果として管理コストが減り、固定費も下がり、意思決定と行動のスピードが明らかに上がったのです。これが近年の移り変わりの激しいゲーム業界でプラスに働きました。

ただし「早さは安さにつながるが、安さは早さにつながらない」と竹内さんは釘を刺しました。無駄を省いた結果、コストが下がるのであって、コストを下げるために無駄を省くと、モラルハザードなどが発生し、上手くいかないというわけです。

そして最後の「美味い」です。ここで竹内さんは「早い、安いは会社の都合。美味いは、ユーザー側の都合」と断言しました。自分たちが「美味しい」と思うゲームを作るのではなく、お客さんに「美味しい」と思ってもらえるゲームを作ることが、何よりも重要だというわけです。ちなみにカプコンでは新作ゲームが発売されると、家電量販店に繰り出して、お客さんが自分たちが作ったゲームを買っていく様を、みんなで見学するといいます。竹内さんは、こうした行為を重ねていくと、ユーザーと開発者の「おもしろさの価値観」が徐々に共有されていくと語りました。

武内さんはカプコンのゲーム作りで「反主流化」というキーワードも上げました。「ゲーム業界では、まれに『ドラクエ』みたいなゲームを作れという人がいるが、それで何の得になる?」と竹内さんは続けます。他社が作ったものを真似るのでは、モチベーションが下がるし、発想力も磨けません。これは続編制作においても同じで、同社ではジョブローテーションが徹底されており、世界中で大ヒットした「バイオハザード5」についても、すでにチームは解体して、別のチームに統合されているそうです。同じ開発チームからは、新しいIPは生まれないと竹内さんは語ります。

ここで例として出されたのが「ロストプラネット」です。同作は日本人が作る三人称シューティングで、ロボットが登場し、しかもSFです。社内から「失敗の三重苦」とも言われましたが、「アメリカ人は、これらの要素がみんな好きだが、たまたまヒットしたゲームがなかっただけ。こんなチャンスを逃したらダメ」という無茶な理屈で企画を通してしまいました。そうなると現場も張り切り、良いゲームになったといいます。潜在的な需要を探り出すことが、新しいヒットにつながる、というわけです。さらに、こうした三重苦でヒットしたタイトルは、会社の財産にもなるとも続けました。

また竹内さんは、今後のゲーム開発体制を、「総合力と専門力の組み合わせ」というキーワードで整理しました。これはパブリッシャーとディベロッパーの組み合わせだけでなく、国内のゲーム業界全体にも及びます。これから海外で戦っていくには、サードパーティ同士がシェアを競っていてもダメだというのです。それよりも日本のゲーム業界全体で、各社の専門力を生かして、総合力に束ねていくことが重要ではないか・・・。ちなににカプコンでも理想の開発組織に対する答えはなく、来期から大幅な組織刷新を予定しているとのこと。「今までにない、けったいな組織」になるとのことでした。

最後に竹内さんは、自分なりの武器を持つ重要性について語りました。「僕らの武器は時代にあわせて変わっていくこと。鮫と同じで、止まったら死んでしまうんです」

カプコン、移転価格税制に基づく更正処分に対する米国との相互協議に合意2009年10月5日(月)

http://www.gamebusiness.jp/article.php?id=448
カプコンは、海外子会社との取り引きについて大阪国税局から追徴課税を受けていた件で、日米当局で合意に至り還付が受けられる見込みとなったと発表しました。

カプコンでは平成12年3月期から平成17年3月期までの海外子会社との取り引きに関して、平成18年3月31日付で大阪国税局から移転価格税制に基づく法人税の更正処分を受け、約18億円の追加税額を納付していますが、この処分を不服として日米双方における当局間の相互協議の申立てを行っていました。

本件について、日米間の相互協議の合意が設立、二重課税が解消され、法人税等の還付等が見込まれるということです。これによる平成22年3月期業績への影響は現在精査中だということです。

「いざ知事選」宮城県選管がイメージキャラに『戦国BASARA』から伊達政宗

http://www.inside-games.jp/article/2009/10/05/38025.html
河北新報によれば、宮城県選挙管理委員会は25日投票の知事選のメインキャラクターに、『戦国BASARA』に登場する伊達政宗を起用するとのこと。イラストには最新作『戦国BASARA3』のイラストが使用されています。

腕組みした伊達政宗が「みやぎの明日を決める時が来た!」というメッセージとともに「いざ知事選」と力強い文字でこちらを見ているというもの。ポスターは1万2000枚、チラシも89万枚を用意。戦国武将ブームに乗って投票率の底上げを狙うとのこと。

前回の知事選の投票率は40.35%。なかでも若年層の低投票率は課題で、一部地域では20%を割り込むこともあったそうです。人気ゲームのイラストがどのように訴求するでしょうか。

『戦国BASARA3』、大谷吉継と本多忠勝のプロフが公開!

http://www.inside-games.jp/article/2009/10/16/38245.html
カプコンは2009年9月18日(金)、スタイリッシュ英雄アクション『戦国BASARA』シリーズの最新作『戦国BASARA3』の最新情報を公開しました。

『戦国BASARA』シリーズでは、戦国時代を生きる武将となって、天下を目指して戦いますが、今作『戦国BASARA3』の舞台は「関ヶ原」。徳川家康と石田三成を中心に、激しい戦いが繰り広げられます。今回公開されたのは、人気武将「大谷吉継」と「本多忠勝」のプロフです。

「大谷吉継」は、前回シルエットで公開されていましたが、史実でも石田三成とともに関ヶ原を戦ったという有名武将です。徳川家康への復讐にしか目の向かない石田の補佐を司り、西軍の型を保ちます。

しかし、重い病に侵されており、豊臣秀吉存命の時代より常に周囲から疎んじられてきた人物です。己の身のみに降りかかった不幸を許容することができず、すべての人間を不幸に陥れることを目的に、天下分け目の戦を起こすため暗躍するという、非常にダークな存在です。その特異な外見はもちろん、宙に浮き、周囲に漂う数珠を武器とするその戦闘スタイルは未知数でしょう。

そして「本多忠勝」は、これまでのシリーズでも常に徳川家康と行動を共にしてきた武将。

いかなる武器をもってしても傷一つつかないといわれている剛健な姿は、まるでロボット。家康と共に数多の戦場へと赴き、影となり表となり家康を守り続けます。より成長した家康と忠勝の絆には要注目でしょう。

『戦国BASARA3』は、Wiiとプレイステーション3向けに2010年発売の予定です。

(C)CAPCOM CO., LTD. ALL RIGHTS RESERVED.

カプコンが据置型ゲーム対応ゲーム開発エンジンWiiも共通化へ・・・朝刊チェック(10/26)

http://www.inside-games.jp/article/2009/10/26/38401.html
日経産業新聞4面「カプコン主要3機種対応コスト圧縮急ぐ、Wiiも共通化」
カプコンは家庭用据置型ゲーム機向けソフトの開発体制を強化します。2010年にゲームソフト開発を効率化する独自システム「ゲームエンジン」を任天堂のWiiに対応させます。従来はソニーとマイクロソフトで活用していました。対応機種を広げることで1機種あたりのソフトの開発費を抑えると同時に、ソフトの複数機向けに発売による販促効果を狙います。ばらばらに開発する場合と比べて費用を1/5、期間を1/3まで圧縮することが可能です。

日経産業新聞4面「ジー・モード、グループ対戦機能最大10人まで可能に」
ジー・モードは26日、ゲームの利用者がグループを作って対戦できる機能を自社サイトに加えます。グループは最大10人まで可能。グループでゲームを競うことが出来ます。NTTドコモ向けゲームサイト「対戦ぐるじゃむ」で『極上!花札』が対応第1弾として登場します。月額情報量は315円(税込)です。

日経産業新聞4面「iPhoneでギター疑似体験、筑波大発VBが開発」
筑波大学発ベンチャーのニューフォレスターは、ギター演奏を疑似体験できる携帯電話向けソフトを筑波大学と共同で開発しました。米アップルの「iPhone」向けアプリで無料配信を始めました。ソフト名は『シェークギター』で、iPhoneが使える77ヶ所でダウンロードすることが出来ます

カプコン、中間期は過去最高業績―大型タイトル投入で2009年11月2日(月)

http://www.gamebusiness.jp/article.php?id=589
カプコンは、平成22年3月期 第2四半期の業績を発表しました。

それによれば、売上高388億9200万円(前年同期比+24.5%)、営業利益55億7400万円(+66.0%)、経常利益54億7600万円(+33.1%)、純利益29億6700万円(+58.4%)となりました。

『モンスターハンター3(トライ)』や好調な『バイオハザード5』のリピート販売などで過去最高の業績となりました。コンシューマ用ゲームソフト事業では上記に加えて、PSP『モンスターハンターポータブル2nd G』のリピート販売も好調でした。

業務用機器販売事業では新規機種の発売がなく、経費先行により赤字、コナテナツエキスパンション事業もパチスロ機の筐体販売が計画を大幅に下回る結果となりました。

通期の業績はコンシューマ用ゲームソフト事業が好調ながら、その他の事業が軟調に推移していることから、期首の予想を据え置いています。通期の業績予想は売上高950億円、営業利益155億円、経常利益147億円、純利益85億円です。

下期のタイトルとしては、『ロストプラネット2』(PS3/Xbox360 日米欧)を370万本、『Dark Void』(PS3/Xbox360 米欧)を130万本、『スーパーストリートファイターIV』(PS3/Xbox360 日米欧)を110万本、『バイオハザード ダークサイド・クロニクルズ』(Wii 日米欧)を80万本、『バイオハザード5 Alternative Edition』(PS3 日米欧)を30万本と見込んでいます。

カプコン、海外の主力タイトルを翌年度に延期・・・業績を下方修正2009年12月24日(木)

http://www.gamebusiness.jp/article.php?id=834
カプコンは22日、海外市場で第4四半期に多くのメーカーから大型タイトルが発売されることから、主力タイトルを翌年度に延期すると発表しました。これに合わせて、業績予想を下方修正しています。

延期を決定したのは『ロストプラネット2』『スーパーストリートファイターIV』『モンスターハンター3(トライ)』で、合計530万本の販売を見込んでいました。『Dark Void』は変わらず発売予定ですが、販売予測は130万本から60万本に変更しています。

また、パチスロ事業で部材評価損と開発中止損を計上、とアミューズメント施設運営事業の不採算店舗を閉鎖し、45億円の特損を計上します。来期はコンシューマーゲームとオンラインゲームに経営資源を集中するとのこと。

これにより、2010年3月期の業績予想は売上高が650億円、営業利益が60億円、経常利益が50億円、純利益が20億円となります。

加えて同日、300万株、45億円を上限に来年1月4日~29日の期間に自社株の取得を行うと発表しています。

ゲームロフト、ヨーロッパ地域でカプコンのモバイルゲームを配信

http://www.inside-games.jp/article/2009/11/27/39043.html
ゲームの開発・配信大手の仏ゲームロフト社は2009年11月27日(金)に、「カプコン・モバイル」との提携を発表しました。

今後、カプコン・モバイルの保有する有力なタイトルがゲームロフトの配信網を通して、ヨーロッパ、中東、アフリカにおいて2010年より配信されるとのこと。配信予定タイトルは『Resident Evil: Uprising』『Street Fighter Alpha』『Super Puzzle Fighter II Turbo』『Lost Planet 2』『Dead Rising 2』『Where's Wally 2』となっています。

ゲームロフトのゴンザーグ・ド・ヴァロワ氏(パブリッシング担当上席副社長)は「ゲームロフトはゲームの開発および配信に関して、高いスタンダードを持っています。当社の多様な配信網とマーケティングを通して、カプコンのすばらしいタイトルを多くのユーザーの皆様にお届けできることを非常に喜んでおります」とのコメントを寄せています。

「『バイオハザード』がオカルトへの興味をそそる」-英国教会の意見にカプコンが反論

http://www.inside-games.jp/article/2009/12/02/39119.html
牧師は『バイオハザード』がオカルトへの興味をそそる、と主張しますが、カプコンはこれに反論します。

英国教会の主教であるJohn Goddard氏と大助祭であるBrian Smith氏は『バイオハザード ダークサイド・クロニクルズ』のプロモーションが暴力を美化し、オカルトへの興味をそそることで英国の若者に良くない影響を与えると主張。人々がオカルト方面の知識を聞きかじることで「危険な状態」に置かれるといいます。

カプコンのスポークスマンであるLeo Tan氏は「これはデマであり、典型的な宗教関連のヒステリーです。社会の病気の原因がゲームであるとすることは不合理です。『バイオハザード』のようなゲームは、主人公たちが悪に与せず戦う姿を示しています。残念なことですが、聖職者の方々はゲームをよく理解しておられないようです」「ビデオゲームはエンターテイメントであり、ホラームービーや恐怖映画のようにレーティングシステムの元にあります。例えば『バイオハザード』は15歳以下には推奨されません。両親が常識を守りこうした年齢制限を遵守すると信じています」とコメントしています。

強大な悪と戦う主人公たちの姿は『バイオハザード』シリーズの魅力の一つ。
英国教会VSカプコンの戦いはカプコン側がワンポイント先取といったところでしょうか。

カプコンの人気ゲームの漫画を携帯向けに配信・・・朝刊チェック(12/4)

http://www.inside-games.jp/article/2009/12/04/39185.html
日経産業新聞4面「PS3とPSP向けに映画とドラマ配信」
ソニー・コンピュータエンタテイメントは、プレイステーション3やプレイステーション・ポータブルを通じて映画やドラマなどのコンテンツを取り込めるサービスを欧米などに続き国内でも開始しました。12月中旬には50タイトルを配信します。

日経産業新聞4面「人気ゲーム漫画配信、カプコンが携帯向けに安く」
カプコンは携帯電話向けに人気ゲームの電子コミックの配信を開始しました。『逆転裁判』『モンスターハンター』『戦国BASARA』など3タイトルの提供を開始し、1話50円と低価格で利用出来るようにしました。NTTドコモ、ソフトバンク、KDDIの3キャリア対応。

日経産業新聞4面「人気恋愛ゲーム最新作『ときめきメモリアル4』PSPで発売」
コナミデジタルエンタテイメントは、人気恋愛ゲームの最新作『ときめきメモリアル4』を発売しました。キャラクターの動きを滑らかにしたり、背景の様子を自然に見せたりすることで、ゲームの臨場感を高めました。第1作から15周年を迎えたことから、舞台になる学校を第1作と同じにするなど、当時のファンにも楽しめる要素を取り入れました。

「今年一番期待外れだったゲーム」を海外ゲーマーが選ぶ

http://www.inside-games.jp/article/2009/12/26/39618.html
「今年一番期待外れだったゲーム」を海外ゲーマーが選ぶとどうなるのでしょうか。

海外ゲームサイトGametrailersは「ゲームオブザイヤー2009」の一部門として「期待外れだったゲーム」と題した動画を公開しました。
http://www.gametrailers.com/game/gametrailers-game-of-the-year/12440
海外のゲーマーたちにとって、今年期待外れだったゲームとはどんな作品になるのでしょう。

ノミネートされたのは以下の5本。
『バイオニックコマンドー』:(プレイステーション3・Xbox360)
『グランツーリスモPSP』:(PSP)
『バイオハザード5』:(プレイステーション3・Xbox360)
『Tony Hawk: Ride』:(Wii・プレイステーション3・Xbox360)
『Wolfenstein』:(プレイステーション3・Xbox360)
プレイステーション3とXbox360用のマルチタイトルが5本中4本を占めています。

見事(?)「今年一番期待外れだったゲーム」に選ばれたのは『Tony Hawk: Ride』。
スケボー型コントローラーに乗ってトリックを決めるという野心作でしたが、メタスコア(海外レビューの平均点)とユーザースコアはWii版が53点(4.1点)、プレイステーション3版が45点(1.4点)、Xbox360版が47点(2.7点)。
メタスコアは100点満点、ユーザースコアは10点満点となっています。

ママブロガーと子供を招いて実際にゲームを遊んで貰ったりするなどの広報活動も行われましたが、残念ながらの受賞となってしまいました。
来年はこの賞を受賞してしまうゲームが出ないといいですね。