トーセ決算2008

Last-modified: 2010-09-06 (月) 20:07:34

前年度計画

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部門別

2008年2008年2008年2008年2008年2008年2008年2008年
売上Q1Q2Q3Q4ターム売上Q1Q2Q3Q4
ゲームソフト開発事業(千円)845,5951,715,1922,515,1613,524,424ゲームソフト開発事業(千円)845,595869,597799,9691,009,263
モバイル・インターネット開発事業(千円)401,240773,9071,221,2321,779,833モバイル・インターネット開発事業(千円)401,240372,667447,325558,601
その他事業(千円)229,591461,484545,296712,582その他事業(千円)229,591231,89383,812167,286
消去又は全社(千円)----消去又は全社(千円)----
売上高(千円)1,476,4272,950,5844,281,6896,016,840売上高(千円)1,476,4271,474,1571,331,1051,735,151
利益
ゲームソフト開発事業(千円)251,042568,657806,653903,679ゲームソフト開発事業(千円)251,042317,615237,99697,026
モバイル・インターネット開発事業(千円)133,389226,117410,014514,503モバイル・インターネット開発事業(千円)133,38992,728183,897104,489
その他事業(千円)71,101123,770121,465185,435その他事業(千円)71,10152,669-2,30563,970
消去又は全社(千円)-228,703-456,992-675,993-884,835消去又は全社(千円)-228,703-228,289-219,001-208,842
営業利益(千円)226,829461,552662,140718,784営業利益(千円)226,829234,723200,58856,644
経常利益(千円)237,982492,603719,974782,777経常利益(千円)237,982254,621227,37162,803
当期純利益(千円)105,949227,193301,792306,757当期純利益(千円)105,949121,24474,5994,965

1Q

当第1四半期における当社グループの業績は、ゲームソフト開発事業において開発完了のずれ込みにより開発売上は計画を下回りましたが、海外向けにローカライズしたタイトルを中心にロイヤリティが好調に推移し、ロイヤリティ売上は計画を大きく上回りました。
これらの結果、当第1四半期の連結売上高は14億76百万円(前年同期比18.8%増)、営業利益2億26百万円(前年同期比17.4%減)、経常利益2億37百万円(前年同期比18.6%減)、第1四半期純利益1億5百万円(前年同期比31.1%減)となりました。

ゲームソフト開発事業

ゲームソフト開発事業につきましては、当第1四半期に開発完了を予定していたニンテンドーDS向けタイトルのうち5タイトルが第2四半期にずれ込んだことから、開発売上は計画を下回りました。一方で、当社グループが受託開発したニンテンドーDS向けタイトルの販売状況が海外版を中心として好調に推移したことから、ロイヤリティ売上は計画を大幅に上回りました。同事業全体としては、開発売上の未達成により売上高は計画を下回ったものの、ロイヤリティ売上が好調であったことから、営業利益は計画を上回りました。

モバイル・インターネット開発事業

モバイル・インターネット開発事業につきましては、計画になかった複数の小型コンテンツを開発完了したことから、開発売上は計画を上回りました。また、運営売上も、前述の計画外の開発完了タイトルの影響により計画を上回りました。さらに、ロイヤリティ売上も、運営サイトにおけるユーザの利用状況が好調であったことから、計画を上回りました。同事業全体としては、売上高は計画を上回ったものの、子会社で開始した新規業務における収益が未だ採算ベースに乗っていないことから、営業利益は計画を下回りました。

その他事業

その他事業につきましては、パチンコ・パチスロ関連の開発事業において、当第1四半期に開発完了を予定していたタイトルを予定通りに完了しましたが、一部のタイトルの売上計上額が減少したことから、開発売上は計画を下回りました。一方で、ロイヤリティ売上は、見込んでいたパチンコ・パチスロ関連タイトルの状況が好調であったことから、計画を上回りました。同事業全体としては、開発売上は計画を下回ったものの、パチンコ・パチスロ関連のロイヤリティ売上の増収により、営業利益は計画を上回りました。

2Q

当中間連結会計期間におけるわが国経済は、サブプライムローンに端を発した金融不安や原油価格高騰の長期化による原材料価格の上昇などにより不透明感が増大してまいりました。
ゲームソフト業界におきましては、ニンテンドーDSのヒットを発端とした新たなユーザの増加、ゲームプラットフォームのインターフェースやネットワーク機能の充実によるソフトの多様化などにより、市場の拡大が続いております。
一方で、携帯電話サービス業界におきましては、携帯電話会社間での激しい利用者獲得競争と、各社によるサービスの充実や携帯電話機能の拡充により、コンテンツの重要性が益々高まっております。
こうした状況のもと当社グループには、家庭用ゲームソフトと携帯電話向けコンテンツの両方で、顧客から多くの開発依頼が寄せられております。しかし、コンテンツに関する顧客の要求水準が高く、ゲームソフト開発事業において開発スケジュールの変更が発生したり、モバイル・インターネット開発事業においても顧客から依頼される業務内容に変更が発生したり、計画していた業務に様々な変動が生じました。
一方で、当社グループは、中国開発子会社において、より柔軟な受託開発体制が取れるように体制整備を進めると共に、新規事業を担う子会社の企画開発力の充実・強化を図りました。
この結果、当中間連結会計期間の売上高は29億50百万円(前年同期比0.9%増)、営業利益は4億61百万円(前年同期比5.4%減)、経常利益は4億92百万円(前年同期比13.5%減)、中間純利益は2億27百万円(前年同期比24.5%減)となりました。

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ゲームソフト開発事業

開発の状況としては、開発スケジュールのズレ込みが多数発生したことや、中国開発子会社の業務をプログラム、デザインなどの部分的な開発業務に変更したことなどにより、開発完了タイトル数は計画の34タイトルに対し25タイトルとなり、開発売上は13億36百万円(前年同期比12.4%減)となりました。
一方で、ロイヤリティの状況としては、国内においてニンテンドーDS向けタイトルが好調であり、さらに計画外の海外向けのタイトルのロイヤリティが計上できたことから、ロイヤリティ売上は3億78百万円(前年同期比69.2%増)となりました
この結果、当事業の当中間連結会計期間の売上高は17億15百万円(前年同期比1.9%減)、営業利益は5億68百万円(前年同期比2.0%増)となりました。

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モバイル・インターネット開発事業

開発の状況としては、第1四半期で計画になかった複数の小型コンテンツを完了したことから、開発完了タイトル数は計画の30タイトルに対し32タイトルとなったものの、第2四半期で計画していた事業に大幅な変動があり、開発売上は2億84百万円(前年同期比22.7%減)となりました。
一方で、運営の状況としては、新規サイトに関する開発業務の変動によって運営業務の開始時期に影響を受けたものの、運営売上は1億72百万円(前年同期比5.8%増)となりました。
また、ロイヤリティの状況としては、前期末に既存サイトのうち数サイトのユーザ数が大幅に減少いたしましたが、当該サイトのリニューアルなどによりユーザ数の回復が進んだことから、ロイヤリティ売上は3億16百万円(前年同期比14.1%減)となりました。
この結果、当事業の当中間連結会計期間の売上高は7億73百万円(前年同期比14.0%減)、営業利益は2億26百万円(前年同期比34.3%減)となりました。

その他事業

開発の状況としては、パチンコ・パチスロ関連の3タイトルが計画通りに完成したことや、第3四半期で完了を予定していたパチンコ関連タイトルの中止により中止金収入が発生したことで、開発売上は4億16百万円(前年同期比52.8%増)となりました。
また、ロイヤリティの状況としては、計画していたロイヤリティが順調に計上できたことに加えて、第2四半期において、第1四半期でロイヤリティが計上できたタイトルに追加のロイヤリティが発生したことから、ロイヤリティ売上は44百万円(前年同期比約11倍)となりました。
この結果、当事業の当中間連結会計期間の売上高は4億61百万円(前年同期比66.8%増)、営業利益は1億23百万円(前年同期比96.7%増)となりました。

3Q

当第3四半期における当社グループの業績は、開発業務の完了がずれ込んだことや開発業務が中止になったことにより開発売上については計画を下回りましたが、ニンテンドーDS向けタイトルを中心に市場での販売状況が好調に推移し、ロイヤリティ売上については計画を大きく上回りました。
これらの結果、当第3四半期の連結売上高は42億81百万円(前年同期比4.3%減)、営業利益6億62百万円(前年同期比17.8%減)、経常利益7億19百万円(前年同期比19.8%減)、第3四半期純利益3億1百万円(前年同期比35.6%減)となりました。

ゲームソフト開発事業

ゲームソフト開発事業につきましては、中間期までに発生した開発スケジュールのずれ込みを挽回することができず、さらに当第3四半期から第4四半期に完了がずれ込むタイトルが発生したことで、開発売上は計画を下回りました。一方で、第3四半期も中間期までと同様に、ニンテンドーDS向けタイトルを中心に市場での販売状況が好調に推移したことから、計画の2倍を上回るロイヤリティ売上が得られました。同事業全体としては、開発スケジュールのずれ込みにより開発売上は計画を下回ったものの、ロイヤリティ売上の増収により営業利益は計画を上回りました。

モバイル・インターネット開発事業

モバイル・インターネット開発事業につきましては、中間期からずれ込んでいた大型タイトルを当第3四半期において完了しましたが、当第3四半期で開発完了を予定していた大型タイトルが中止となったことから、開発売上は計画を下回りました。また、運営が中止となった携帯電話向けサイトが発生したことにより、運営売上は僅かながら計画を下回りました。一方で、ロイヤリティ売上は既存の携帯電話向けサイトの状況が概ね好調に推移したことにより、計画を上回りました。同事業全体としては、ロイヤリティ売上が増収しているものの、開発業務の中止に伴い、計画していた利益を計上することができなかったことから、営業利益は計画を下回りました。

その他事業

その他事業につきましては、当第3四半期で完了を予定していたパチンコ関連タイトルが第2四半期で中止となったことや3D(三次元)コンテンツ及びニンテンドーDS関連の新規事業が進展していないことから開発売上は計画を下回りました。また、ロイヤリティ売上は、子会社によるオンラインショッピングサイトの運営状況が芳しくなかったことから計画を下回りました。同事業全体としては、新規事業の立ち上げが遅れているものの、パチンコ・パチスロ関連事業が順調に推移していること等から営業利益は計画を上回りました。

4Q

当連結会計年度におけるわが国経済は、サブプライムローン問題に端を発した金融不安、原油価格高騰による物価の上昇、株価の下落、為替相場の変動などの影響により景気の先行きの不透明感が増大しました。
ゲームソフト市場におきましては、任天堂の「Wii(ウィー)」や「ニンテンドーDS」、ソニー・コンピュータエンタテインメントの「PSP」や「PS3」がさらに普及し、日本国内の市場規模は拡大しました。しかし、ゲームソフトの販売状況を見ると、売れるソフトと売れないソフトの明暗がはっきりと出る傾向にあり、ゲームソフトメーカー間の収益格差が生じております。
また、ゲームハードメーカーの動向を見ると、任天堂が「Wiiウェア」や「ニンテンドースポット」でネットワークを通じてユーザにゲームソフトを提供するサービスを開始しました。これまでも、ソニー・コンピュータエンタテインメントが「プレイステーションネットワーク」を、マイクロソフトが「XboxLIVE(エックスボックスライブ)」をそれぞれ展開しており、今後ゲームソフトの供給方法は、現在主流のパッケージでの販売方法からネットワークを使った販売方法に除々に移行すると考えられます。
一方で、モバイル・インターネット市場におきましては、カジュアルゲームや音楽を無償で大量に提供し、広告により収入を得るサイトが登場しました。その結果、これらを利用するユーザが増えました。また、アップルから発売された「iPhone(アイフォーン)」などのスマートフォン(携帯電話の通信機能とパソコンが持つスケジュールやアドレス帳管理機能等を搭載した携帯情報端末「PDA」の機能とを融合させた新たな携帯端末)が登場し、写真、動画、音楽などのコンテンツを手軽に利用できるようになり、ユーザの利用するコンテンツの多様化が見られました。
こうした中で、当社グループは、ゲームソフト開発事業もモバイル・インターネット開発事業も、顧客より数多くの開発依頼が寄せられたものの、顧客の販売政策の転換による開発スケジュールの変更や中止タイトルの発生により、開発売上は計画を下回りました。一方で、ロイヤリティ売上は、いずれの事業においても好調に推移し、計画を30%上回りました。
この結果、当連結会計年度の売上高は60億16百万円(前連結会計年度比7.0%増)、営業利益7億18百万円(前連結会計年度比11.3%減)、経常利益7億82百万円(前連結会計年度比15.2%減)、当期純利益3億6百万円(前連結会計年度比21.9%減)となりました。

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ゲームソフト開発事業

開発の状況といたしましては、開発人員を増員したことにより、前期よりも開発力を増強できたものの、「ニンテンドーDS」向け大型ゲームソフト3タイトルにおいて開発スケジュールの変更が発生し、完了が次期にずれ込んだことやパソコン向けタイトルが開発途中で中止になったことなどにより、開発完了タイトル数は、計画の54本に対し、50本となりました。その結果、開発売上は29億70百万円(前連結会計年度比1.8%増)となりました。
一方で、ロイヤリティの状況といたしましては、海外版タイトルや「ニンテンドーDS」向けタイトルが好調に推移したことから、ロイヤリティ売上は計画を大幅に上回り、5億53百万円(前連結会計年度比19.5%増)となりました。
この結果、当事業の当連結会計年度の売上高は35億24百万円(前連結会計年度比4.2%増)、営業利益9億3百万円(前連結会計年度比17.3%減)となりました。

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モバイル・インターネット開発事業

開発の状況といたしましては、日本国内での事業環境が多様化する中で、携帯電話の高機能化に伴うコンテンツの大型化に対応するために、開発人員を増員したものの、受託タイトルの開発スケジュールの変更があったことから、全体的に開発完了が遅れた上に、大型タイトルの中止が発生いたしました。しかし、そのような状況下でも、既存タイトルの他機種や他キャリアへの移植業務を追加で受注できたことから、開発完了タイトル数は計画56本に対し、72本となりました。この結果、開発売上は7億48百万円(前連結会計年度比4.5%増)となりました。
運営の状況といたしましては、全体的な開発完了の遅れから、予定していた新規サイトの運営開始時期が遅れたものの、運営サイトのユーザの状況が概ね好調に推移したことから、運営売上は3億41百万円(前連結会計年度比4.2%増)となりました。
ロイヤリティの状況といたしましては、前期後半にユーザ数の下落が見られたサイトのリニューアルを進めたことで、全体的にユーザ数を伸ばし、ロイヤリティ売上は計画よりも16.9%上回り、6億90百万円(前連結会計年度比2.5%減)となりました。
この結果、当事業の当連結会計年度の売上高は17億79百万円(前連結会計年度比1.6%増)、営業利益5億14百万円(前連結会計年度比11.0%減)となりました。

その他事業

開発の状況といたしましては、パチンコ・パチスロの画像制作業務において、開発途中で中止になったタイトルが発生いたしましたが、中止金を回収することができ、さらに一旦開発が完了したタイトルの変更業務を追加で受注できたことから、計画通りの開発売上が得られました。しかし、新規事業として取り組んでいる任天堂の「Wiiウェア」や「ニンテンドースポット」に関する事業について、開発スケジュールが大幅にずれ込み、完了が次期となったことから、開発売上は6億67百万円(前連結会計年度比45.1%増)となりました。
ロイヤリティの状況といたしましては、パチンコ・パチスロの画像制作関連で、当初ロイヤリティの発生を予想していなかったタイトルでロイヤリティが発生した結果、ロイヤリティ売上は44百万円(前連結会計年度比52.1%増)となりました。
この結果、当事業の当連結会計年度の売上高は7億12百万円(前連結会計年度比45.6%増)、営業利益1億85百万円(前連結会計年度比52.6%増)となりました。