- 来たれ、「スタークラフト学」履修者−米大学でRTSの金字塔がコースに
- アクティビジョン、Wii向け新ブランド「Fun4All」
- 残酷FPSは『nintendogs』で犬の扱いを勉強すべし?−動物愛護団体が『Call of Duty』に抗議
- 『World of Warcraft』にゲーム内Twitterアカウントが登場
- 米国で音楽ゲームの売上額が最大67%ダウン−急落に至る事情とは?
- Activision Blizzard、第2四半期業績・・・映画タイトルと『Prototype』が好調2009年8月8日(土)
- 「みんな続編ゲームに満足している」-海外ゲームメーカーの提言
- オンラインゲームのアカウント取引市場は好景気 ~ G Data調べ
- 『ゴールデンアイ2010』がWii用に制作中
- 米アクティビジョン、レーティング啓蒙キャンペーンを開始
来たれ、「スタークラフト学」履修者−米大学でRTSの金字塔がコースに
http://www.inside-games.jp/article/2009/02/01/33411.html
『スタークラフト』(『StarCraft』)といえばRTS(リアルタイムストラテジー)の代名詞ともいえる作品ですが、大学のコースとして取り上げられることになりました。
カリフォルニア大学バークレー校は『スタークラフト』コースを開設。
「RTSと競争力のあるゲーム風景に興味を持つバークレー校の学生」が参加を奨励されるコースであり、「戦争がゲームの中でどのように行われるか、その理論を調べる」とのこと。履修者には「『スタークラフト』のユニットと基本的な戦略を知っていること」に加えて微分方程式と微積分学が求められ、「ゲームとリプレイを解析することで意志決定のスキルと高度なスタークラフト理論を補強する」ものであり、「批判的思考法と迅速な意志決定、ゲームのセオリーの適用」が学べるとのこと。
『スタークラフト』コースはちゃんと単位も貰える正式なコース。
「韓国における『スタークラフト』ブーム」「ユニット、強さ、弱さ、特性、ステータス」「軍の展開と位置決定」「経済の基礎、マクロVSマクロ」「偵察とカウンター」「シリーズを遊ぶマインドセット」などの講義が行われるほか、毎週自らがプレイしたゲームのリプレイを2つ提出し、これについての解説が求められます。
RTSの金字塔として今なお高い人気を誇る作品だけに、バークレー校の学生には注目のコースとなりそうです。
アクティビジョン、Wii向け新ブランド「Fun4All」
http://www.inside-games.jp/article/2009/02/09/33567.html
米国のゲームパブリッシャーであるアクティビジョンは、Wii向けの新ブランドとして「Fun4All」を来週発売のWii向け6タイトルを皮切りにスタートすることを明らかにしました。『Pirates: Hunt for Blackbeard’s Booty』『Monkey Mischief』『Block Party』『Pitfall: The Big Adventure』『Little League World Series Baseball』『World Championship Sports』の6タイトルで、今後も追加される予定です。
「Fun4AllはWii向けの独占ブランドで、社会性を含んだゲーム、家族や友達と遊べるゲームに冠されます」と同社のマーケティングディレクターを務めるDavid Tyler氏はコメントしています。「アクティビジョン・ブリザードは素晴らしい映画のライセンスを持つなど、この分野に強みを持っていますが、今後もFun4Allと共に強力なラインナップを展開していくつもりです」
残酷FPSは『nintendogs』で犬の扱いを勉強すべし?−動物愛護団体が『Call of Duty』に抗議
http://www.inside-games.jp/article/2009/03/25/34366.html
国際動物愛護団体「動物の倫理的扱いを求める人々の会」(PETA)は、『Call of Duty World at War』での犬の扱いが残酷であるとしてActivision Blizzardに『nintendogs』を送ったとのことです。
発端となったのはノートルダムアカデミーの動物愛護クラブによる抗議活動。同ゲームでは軍用犬を敵にけしかけることができるのですが、犬を戦争に使ったり撃ち殺したりすることを残酷として署名運動を行っていますが、これにPETAが賛意を示した形の模様。
PETAはActivision Blizzardに対し「動物との共感を育てる」セミナーの無料開催を申し出ているほか、『nintendogs』を送付。「『nintendogs』の影響で、次の『Call of Duty』の実績は“犬をなでてフリスビーで遊びに行く”ものとなるだろう」とコメントしています。
PETAはこれまでにもチンパンジーが登場する『サンバ DE アミーゴ』のCM動画に対し公開中止を要請、『クッキングママ』で肉料理が登場するのに対し肉食の残酷さを伝えるパロディーゲームを作成するなど様々なゲームに対して抗議活動を展開。一方で『Fable2』が菜食主義の利点を描いているとして激賞するなどしています。
今回の行動は『Call of Duty World at War』を非難し『nintendogs』を評価しているものになるようですが、Activision Blizzardへ『nintendogs』を送付するというのはいかにも海外団体らしいアプローチといえるでしょう。
『World of Warcraft』にゲーム内Twitterアカウントが登場
http://www.inside-games.jp/article/2009/07/06/36214.html
ブリザード社が運営する人気MMORPG『World of Warcraft』に、ゲーム内で利用できるTwitterクライアントがAddOnとして初めて登場しました。
『World of Warcraft』の世界観に合わせたデザインで、長時間プレイすることの多いMMORPGにおいて、様々な"つぶやき"が増加することになりそうです。
オフィシャルなものではありませんが、増加するTwitter利用者とMMORPGがからむことで、どのような効果が生まれるのか、行方は興味深いものがあります。
米国で音楽ゲームの売上額が最大67%ダウン−急落に至る事情とは?
http://www.inside-games.jp/article/2009/07/24/36537.html
先日、米国の調査会社NPDグループによる6月の売上が公開されて話題となりましたが、データは音楽ゲームに関する意外な事実を明らかにしていました。
Gamasutraによれば、『RockBand』『ギターヒーロー』といった音楽ゲームの売上は前年比-67%と-34%低下しているとのことです。
Gamasutraは「両作品がシリーズを重ねても収益は拡大していない」と指摘。両ゲームの収益はギターやドラムなど専用の楽器ハードを購入することで発生したものの、現在は値引きされているため売上額自体は下がったとしています。
Gamasutraは今年1月〜6月の期間中、『RockBand』が100万本以上、『ギターヒーロー』が300万本以上を売ったと推定するも、「今年後半の売上が音楽ゲームの未来を決定する。消費者がソフトウェアを越える価格の楽器ハードを買わないでおこうと決めているなら、ゲーム会社の収益は落ちるだろう」とコメントしています。
ギターやドラムのコントローラーは、ゲームと楽器業界とのコラボなど新たな可能性を生み出しましたが、Gamasutraが指摘するような高価路線を推進したのも事実。これらの楽器コントローラーで上昇した価格とソフト本体のみの価格、どちらが正常なものなのか。Gamasutraのいうような買い控えが起こるのか否か、今年後半の売上が注目されます。
Activision Blizzard、第2四半期業績・・・映画タイトルと『Prototype』が好調2009年8月8日(土)
http://www.gamebusiness.jp/article.php?id=229
Activision Blizzardは今期の収益を10億3800万ドル(約985億円)であると発表しました。
同社が予測した10億ドルを上回る数値で、『Prototype』『Transformers: Revenge of the Fallen』『X-Men Origins: Wolverine』といったタイトルが好調なのに加え、『ギターヒーロー』『World of Warcraft』『コール オブ デューティー』も堅調であるとされています。
同社のCEOであるBobby Kotick氏によると、北米及び欧州のシェアは昨年の9.9%から2.8%アップして12.7%になったとのこと。欧州のシェアは今期2.8%から10.5%への伸びを見せており、大きな成長と言うことになります。
注目の『StarCraftII』は2010年に延期。これに関してKotick氏はBattle.netに「Xbox LIVEのようなサービスを追加するため」であり、どのゲームをしているかに関係なく承認し合ったプレイヤー同士がコンタクトを取り経験を共有するサービスを提供するとしています。
『StarCraftII』が延期したとなると、もう一つの注目作『DiabloIII』がいつになるのかが気に掛かりますが、BlizzardのMike Morhaime氏によれば、『StarCraftII』の延期は『DiabloIII』のスケジュールに影響を与えないとのこと。「あなたが来年2本のゲームがリリースされる……と結論づけるのは正しいだろう。しかしそのタイトルが何であるかに関しては結論を出さない」とコメントしたとのこと。もしかすると『StarCraftII』と『DiabloIII』が同時に出るという夢のような年になるかも知れませんね。
「みんな続編ゲームに満足している」-海外ゲームメーカーの提言
http://www.inside-games.jp/article/2009/08/21/37221.html
「みんな続編ゲームに満足している」……Activision BlizzardのCEOであるBobby Kotick氏は新規タイトルの必要性は高くないと考えているようです。
Kotick氏はエコノミスト紙のインタビューに対し「ごく一部の声の大きなゲーマーは‘毎年全てを新しくしなければならない’というが、新機軸が含まれているなら、人々は既存ブランドに満足している」とコメントしました。
Activision Blizzardは2009年Q2に1億9500万ドル(約円)という大きな利益を上げており、その多くが『Call Of Duty』や『Guitar Hero』といった既存タイトルの続編によるもの。「続編ではない、新しいタイトルを」というのがここしばらくのゲーム界の動きですが、Kotick氏は「信頼あるブランドと、革新的でインスパイアを含んだ新機軸の間でバランスをとることが秘訣だ」としています。
Kotick氏は「人々は既存ブランドに満足だ」といいますが、ゲームにおける新しい試みを否定している訳ではないのがポイント。新機軸を、信頼が確立したビッグなブランドに組み入れることで、より効果的になるというのが持論のようです。
『Call Of Duty』や『Guitar Hero』といったビッグブランドを持つActivision Blizzardならではの強者の戦略といえそうです。
オンラインゲームのアカウント取引市場は好景気 ~ G Data調べ
http://www.inside-games.jp/article/2009/08/21/37241.html
G DATA Softwareは2009年8月21日(金)、オンラインゲーム・アカウントの闇市場売買の状況について報告しました。
それによると、オンラインゲームのアカウント取引市場は好景気で、『ワールド・オブ・ウォークラフト』(WoW)をはじめとした人気ゲームのアカウントが5~30ユーロ程度で販売されているとのことです。
2009年8月19日(水)よりドイツ・ケルン市では、欧州最大規模のゲーム見本市「gamescom」が開催されています。一方、こうした表の市場だけでなく闇市場でも近年人気なのはオンラインゲーム。G Dataのセキュリティラボは、およそ2か月にわたって数百の不法フォーラムを調査し、どのようなプレイヤーのデータが盗まれ販売されているかを分析しました。
その結果、数多くのゲームを擁する「STEAM」や特に欧米で人気の高い「WoW」の場合、アカウント(主に盗まれたもの)は上限50ユーロで取り引きされていることが分かりました。一般的に知られているオンラインゲームであれば、ほとんどのタイトルは2ユーロからでアカウントを購入できます。価格は、重要と供給のバランスや、キャラのレベルとアイテム数などアカウントの「品質」により変動します。また、ボリューム・ディスカウントもあり、交渉テクニックによっても変わります。
ラルフ・ベンツミュラー氏(G Dataセキュリティラボ所長)は、「STEAMのアカウントは、いくつかのゲームのアクセスデータを含んでいるので、加害者はそれを盗み利益を得ようとします。データは、STEAM用の特別なマルウェアを使用して盗み出されるので、犠牲者にはほとんど分かりません。犠牲者のPCにいったんマルウェアが埋め込まれると、すべてのエントリーを登録して、自動的に加害者に送ります。残念ながらゲームプレーヤーは、パフォーマンスが低下することを理由にウイルス対策ソフトやファイアウォールの機能をオフにする傾向にあります。しかしこれでは、ネット犯罪者の思うつぼです」とのコメントを寄せています。
なおWoWやSTEAM以外にも、『Call of Duty』『Eve Online』『Left 4 Dead』『Warhammer 40,000 Dawn Of War II』『Counter-Strike: Source』『Day of Defeat』『Half-Life』『Team Fortress』『Unreal Tournament 3』『Opposing Force』といったタイトルが特に狙われているとの結果が報告されています。
今回の調査では、日本で人気の高いゲームは、グローバルに活動しているネット犯罪者のターゲットにまだなっていないとのこと。しかし、ゲームアカウント売買の状況を考えて、ウイルス対策機能ならびにファイアウォールをはじめとしたセキュリティのチェックを今一度確認されることが望まれます。
『ゴールデンアイ2010』がWii用に制作中
http://www.inside-games.jp/article/2009/10/29/38471.html
『ゴールデンアイ2010』というWii用ゲームの制作が進んでいるようです。
海外サイトsuperannuationが報じるところによりますと、Eurocom Entertainment Softwareが『GoldenEye 2010』というゲームのアニメーターを募集しています。
『GoldenEye 2010』は「アクティビジョンの任天堂Wii用ジェームズ・ボンドシリーズ」とされています。
「ゴールデンアイ」といえばNINTENDO64で発売されたFPS(一人称シューティング)『ゴールデンアイ 007』が懐かしいところ。バーチャルコンソール化が望まれつつも未だ実現していない名作です。
『ゴールデンアイ 007』と『GoldenEye 2010』の関連性は不明ですが、任天堂ハードでの「ゴールデンアイ」だけに期待したくなる人も多いのではないでしょうか。
米アクティビジョン、レーティング啓蒙キャンペーンを開始
http://www.inside-games.jp/article/2009/11/07/38663.html
米アクティビジョンはレーティングを啓蒙するキャンペーンを開始しました。
アクティビジョンは米国内向けに「Ratings Are Not a Game」キャンペーンをスタートしています。これはレーティング(年齢制限)の重要性と子供がゲームをする際に親が注意しなければならない点を訴えかけていくというもので、7本の動画が制作される予定となっています。
現時点で公開されているのは「Ratings Are Not a Game」「Using video games teach ploblem solving and planning」「How can I tell if a game is appropriate child and how do I set play limits」の3本。動画はいずれも3分前後と見やすいサイズとなっています。
■「Ratings Are Not a Game」
レーティングの意義と重要性、事前にESRBのサイトでチェックする方法
■「Using video games teach ploblem solving and planning」
歴史物のゲームから舞台となった時代への興味を喚起され、親子間のコミュニケーションに役立つなど教育面へのポジティブな影響
■「How can I tell if a game is appropriate child and how do I set play limits」
子供がゲームをやりすぎることのネガティブな影響と、子供が遊んでいるゲーム内容を把握することの重要性
キャンペーンに協力するハーバード大学のCheryl Olson博士は「私自身も親ですが、ホリデーシーズンの間には心配しなければならない多くのものがあり、十分な時間がないことが分かっています。これらの動画は、あなたの家族とお子様がゲームから多くのものを得て、ゲームを制限する方法についての実践的な調査に基づくアドバイスをします」とコメントしています。
レーティングに関しては万国共通の課題だけに、こうした取り組みが一般的になるといいですね。