MSNEWS2009

Last-modified: 2010-10-09 (土) 01:58:37

Xbox360がヨーロッパで800万台到達、クリスマスの売上は昨年度の2倍

http://www.inside-games.jp/article/2009/01/06/32978.html
マイクロソフトは、ヨーロッパでのXbox360の台数が800万台に到達、クリスマスの売上が昨年度の同時期の2倍を記録したと発表しました。

マイクロソフトによると、EMEA(ヨーロッパ、中東、アフリカ)地域ではXbox360は800万台となり、これはプレイステーション3を100万台以上上回る数であるとのこと。

EMEA地域のインタラクティブエンターテイメントビジネス部門バイスプレジデントであるChris Lewis氏は2008年のクリスマスに関し「他のどんな競争相手よりも売上が伸びており、クリスマスシーズンとしては記録的なものである」とコメントしています。

『Halo3』を取り上げられて母親を銃撃−責任能力ありとして有罪に

http://www.inside-games.jp/article/2009/01/13/33056.html
『Halo3』を取り上げられて母親を殺害した少年のニュースが世間を騒がせましたが、少年は有罪となりました。

Daniel Petric(17)は両親から禁止されていた『Halo3』を秘密裏に購入しましたが、これが発覚。ゲームを取り上げられたことから両親を銃で撃ちました。父親は命を取り留めましたが母親は死亡してしまいました。

弁護団はPetricのビデオゲーム依存症が原因であり責任能力がないと主張しましたが、この訴えは認められず、有罪となりました。

Petricは最高で終身刑となる可能性があるとのこと。

「WiiとXbox360は共に偉大な勝利者」−Xbox360のプロダクトマネージャーが語る

http://www.inside-games.jp/article/2009/01/14/33076.html
Xbox360のプロダクトマネージャーであるマイクロソフトのAaron Greenberg氏は「WiiとXbox360は共に偉大な勝利者」であるとコメントしました。

Greenberg氏はプレイステーション3との販売競争が非常な接戦であり、これを制したのはXbox360の価格引き下げにあるとする考えを明らかにしました。

Greenberg氏はXbox360に関して「偉大な価値を持つゲームと娯楽を、どのゲーム機よりも多く届ける」としながらも「WiiとXbox360は多くの成功を収めている」との見解を発表。

「WiiとXbox360は共に偉大な勝利者」であり、「ゲームビジネスに関して興味深いのは勝利者が一人だけであるように言われることだ。自動車や航空会社を見ても分かるように勝利者は一人だけではない。今や二つのプラットフォームが勝利を収めていることは明白だ」とコメントしました。

EA SPORTSの最高責任者であるPeter Moore氏が「コア層向けのスポーツゲームを買った人が、家族のために同じゲームのWii版を買う需要を狙う」戦略を打ち出すなど、コア層向けのゲーム機とWiiは棲み分けができているとされるのが昨今の認識。

Greenberg氏の「二人の偉大な勝利者」宣言は、両ハードの特性の違いを簡潔に表現しているといえるのかも知れません。

マイクロソフト、初の大規模な人員削減を実施か(2009年01月16日)

http://www.computerworld.jp/news/trd/132169.html
過去7年間に8回の小規模なリストラを実施も、設立以来34年間順調に増加

 過去10年間、Microsoftの売り上げは絶えず順調に伸びてきた。同社でこれに匹敵する成長率を示す数値は、順調に増加する従業員数だった。そのMicrosoftが、同社の歴史上初めての大規模な人員削減が行われる可能性がある。

 Microsoftの売上高と従業員数は、どちらも1999年から2008会計年度末(6月30日)までの間に、ほぼ3倍に増えた。2008年度末の時点での同社の売上高は604億ドル、従業員数は約9万1,000人であった。

 Microsoftの34年の歴史上、初めての大規模な人員削減が、来週までに発表される可能性がある。同社では、次のように、過去7年間に少なくとも8回の小規模な人員削減が行ったことが確認されているが、それらの総計は1,078人で、現従業員数の1%強にすぎない。

●2002年1月:WebTVサービスを運営していたシリコンバレーのUltimate TVグループを廃止し、同従業員約500人のうち、3分の2を自社の別部門へ移籍させた(AP通信)
●2003年6月:日本法人のXbox事業部で34人の従業員を解雇した。競争の激しい日本のゲーム市場での同事業部の業績不振を理由とした、17%の雇用削減である(日経BizTech、日経BPネット)
●2004年8月~2005年1月:この期間に3回の人員削減を行い、合計233人を解雇した。うち76人はXboxグループの要員であった。また、この中には157人のテスト・エンジニアが含まれており、これはテスト業務のインドへのアウトソーシングを2段階で進めたことに伴う解雇である(The Seattle Times)
●2005年8月:72人の米国のコールセンター要員を解雇した。インド法人に顧客サービス業務を移管したことに伴うもの
●2006年6月:米国営業部門の大幅なリストラで214人の従業員を解雇した。報道では「同社としては大きめの雇用削減」と評された(Seattle Post-Intelligencer)
●2008年11月:最近買収した「FAST」企業検索部門で25人の米国従業員を解雇した(Xconomy)

 ウォール街は、同社の広範な人員削減に拍手喝采する可能性が高い。投資家らは、かなり以前から、従業員数の増加が利益と株価に対してマイナスとなると不満を示してきた。ちなみに、現在のMicrosoftの株価は、1999年7月1日から44%低い水準まで下がっている。

 技術アナリストも拍手を贈るかもしれない。彼らの多くは、Windows Vistaのような肥大化して人気のない製品群が開発されたり、Web関連サービスで後れを取ってしまったりしたことの直接的な原因が、Microsoftの従業員規模が膨張して「官僚的な体制が生じたことにある」と指摘している。

 Directions on MicrosoftのアナリストであるRob Helm(ロブ・ヘルム)氏によると、Microsoftは定常的なビジネス・ユニットの再編も行っており、「ローリング・レイオフ」という手法によって、成績評点が低い一部の従業員が仕事を失うと述べている。

 だが、Microsoftが全面的な人員削減を行えば、テクノロジー系企業の中でも特に「人道的な(被雇用者に優しい)雇用者」という同社の評判が傷付くことにもなる。特に、“ストック・オプションと健康保険の支払いを避けるために臨時雇いの従業員を長期雇用する”という行為を2000年代初頭に止めて以来、同社は高い評価を受けてきた。

 また、Microsoftが全面的な人員削減を行えば、米国ワシントン州シアトルの経済に大きな影響を及ぼすことだろう。すでにシアトル経済は、航空機会社のBoeingが業績不振を理由に同地で4,500人の解雇を発表したことによって、痛手を被っているのだ。

( Eric La/Computerworld米国版)

「360は2:1の割合でPS3より多く売れた」−米マイクロソフトが12月の売上に声明

http://www.inside-games.jp/article/2009/01/19/33155.html
マイクロソフトはNPDが調査した2008年12月のハードウェア売上に関して「Xbox360は2:1の割合でプレイステーション3よりも多くの数を売り上げた」との声明を発表しました。

声明によると、Xbox360の12月の売上は11月比38%アップ。Xbox360とプレイステーション3の売上比は2:1であり、ホリデーシーズンの個人消費が全体的に低下しているにもかかわらず記録的な売上となったとコメント。Xbox360の数は2800万台となり、これは「プレイステーション3を800万台リードする数」となったとのことです。

Xbox360のサードパーティ製ソフトの売上は11月が2億9800万ドル(約268億円)、12月が5億400万ドル(約453億円)。「Xbox360はサードパーティ製ソフトに関してプレイステーション3とWiiを併せた以上の売上を生み出したが、これは思いもかけないことではない」とマイクロソフトはコメントしています。

Xbox LIVEの12月のダウンロード数は、マイクロソフト内部のデータによると4000万以上。会員数は2007年比で70%の成長を見せ、これは5秒に1人の割合で新たな会員が加わっている計算とのこと。アクティブ会員数は1700万人であり、のべプレイ時間はXbox LIVE発足以来100億時間を越えたとのことです。

「Xbox360は短命」「PS3が追いつくことはない」−SCEとマイクロソフトが激しい応酬

http://www.inside-games.jp/article/2009/01/22/33233.html
ソニー・コンピューター・エンターテイメント(SCE)の平井一夫氏がOfficial PlayStation Magazineのインタビューで発言した内容に対し、マイクロソフトのAaron Greenberg氏が反撃しています。

ソニーはこの業界のオフィシャルリーダーシップを継続。任天堂は別世界の存在であり競争相手とは見ていない。Xbox360の寿命は短い。彼らのゲーム機(Xbox)は5年以上もたなかったが、プレイステーション3は10年のライフサイクルを約束する。よほど状況が悪くならない限り、競争相手が我々のゲーム機の台数を上回っていることはないだろう……というのが平井氏の発言。

Xbox360のプロダクトマネージャーであるAaron Greenberg氏は平井氏の発言に対し、この世代のゲーム機戦争がハードウェアスペックだけで決着がつくものではなくオンラインとソフトウェアでの意識革新が必要であり、それはどちらもマイクロソフトのDNAに刻まれているものであるとコメント。

「プレイステーション3が我々に追いつくようなどんなシナリオも想像できない。もしもXbox360の売上が現状のままであり、プレイステーション3の売上が倍になったとしても、2014年にならないと両機種の差は埋まらない」と発言しています。

「PS3はグローバルでは360に追いつける」−ソニーとマイクロソフトの舌戦に援護射撃

http://www.inside-games.jp/article/2009/01/23/33263.html
ソニー・コンピューター・エンターテイメント(SCE)の平井一夫氏がOfficial PlayStation Magazineのインタビューで「Xbox360は短命」と発言。これに対しマイクロソフトのAaron Greenberg氏が「プレイステーション3は2014年までXbox360に追いつけない」と返して話題となっていますが、「どちらも間違っていない」とする意見が出てきました。

Wedbush Morgan証券のアナリストであるMichael Pachter氏はGameDailyのインタビューに答えて、「確かにプレイステーション3はXbox360に2014年まで追いつけないかも知れないが、グローバルでは追いつくことができる」とコメント。日本でのプレイステーション3はおそらくXbox360を400万台ほど上回っているので、日本での販売台数が増えることでトータルとしての台数は追いつけるだろうと予測。

両機種の2008年の販売台数を例に挙げ、プレイステーション3の価格が418ドル(約37000円)の状態で差が120万台なので、今年のどこかで299ドル(約26000円)に値下げすれば、ブルーレイディスクの効果でXbox360と同じくらいの台数が売れるだろうとしています。

ややソニー陣営よりのPachter氏の予測ですが、最後に「誰もWiiに追いつく話をしてないのがおかしいよね」と冗談交じりに語ったとのこと。

マイクロソフト、2009年度第2四半期の決算を発表

http://www.microsoft.com/japan/presspass/detail.aspx?newsid=3615
 Client部門の売上は、PC市場の低調と低価格ノートブックPCへの需要シフトが継続したことから、8%の減少となりました。一方Server & Tools部門の売上は、年賦ライセンス販売の堅調さが要因となり、15%成長となりました。またEntertainment & Devices部門の売上は、第2四半期の休暇シーズンにおける需要増も手伝い、Xbox360が600万台という記録的な販売を達成したことから、3%の成長となりました。

 世界の経済情勢がさらに悪化することが予想されることから、マイクロソフトは、人件費、ベンダーや派遣社員の削減、施設拡充や資本支出の抑制、マーケティング活動の見直しなどを含む経費節減策を発表しました。そして、この施策の一環として今後18か月の間に、研究開発、マーケティング、営業、財務、法務、人事ならびにITの各部門において、今回の1,400の業務を含む最大5,000の業務削減を行う方針です。これにより、当社の営業費用は年間でおよそ15億ドル節減され、会計年度2009年の資本支出は7億ドル削減される見込みです。

MS、初代Xboxのサポート終了―故障には360への無償交換プログラム

http://www.inside-games.jp/article/2009/02/09/33573.html
マイクロソフトは、保障期間が終了した初代Xboxの修理サポートの提供を3月2日で終了すると発表しました。保障期間内で修理が必要な初代Xboxを持っているユーザーに対しては、Xbox360本体への無償交換プログラムが提供されるとのこと。また、修理以外の技術サポート文章とコンテンツによるサービスは引き続き実施されるようです。

初代Xboxのサポートに関しては3月2日以降、オンラインで技術サポート文章とコンテンツをオンラインで利用できます。

修理が必要な初代Xboxをお持ちの方は早めにどうぞ。

Xbox360、1月の販売台数は30万9000台、ゲームの質も他機種より高いと主張

http://www.inside-games.jp/article/2009/02/16/33704.html
マイクロソフトは2009年1月に米国で30万9000台のXbox360を販売したとのことです。

この値は前年比から33%アップで、「ホリデーシーズンの勢いが2009年も続いている」とのこと。Xbox LIVEへの加入数も過去最大のもので、『Halo Wars』のデモは1日あたりのダウンロード数の記録を作り、最初の週で200万本以上がダウンロードされたとのこと。加入人数に関しては公開されていません。

サードパーティ製ソフトの売上は1億3000万ドル(約115億円)で、ゲームの質に関しても他社ハードよりも高いと主張。Metacritic(様々な媒体から平均点を算出するサイト)で80以上のスコアを記録したゲームはXbox360では132タイトルあり、これはプレイステーション3の90タイトル、Wiiの42タイトルよりも多い数値であるとしています。

レア、開発体制を見直し、一部人員のリストラも

http://www.inside-games.jp/article/2009/02/18/33734.html
複数の企業がリストラ策を講じていますが、マイクロソフトゲームスタジオ傘下の英国レアも開発体制の見直しを行うということです。これは先月に親会社のマイクロソフトが発表している5000人規模の人員削減を初めとするリストラ策の一環で、人員体制の見直しの他、一部のスタッフの解雇が含まれる可能性があるとのこと。

「業界全体がゲーム開発の肥大化とコストの増大と戦っており、我々も同じ課題を感じています。今回の見直しは開発スピードを上げるとともに、質の高いゲームを開発するための適切な規模と管理を可能とするためのものです」とマネージャーのMark Betteridge氏は述べています。

現在レアは4タイトルを開発中で、Xbox360普及のための『ピニャータ』や『バンジョーとカズーイの大冒険』のような大作ソフトの開発や、Xbox Liveの普及に向けた取り組みを進めていくということです。

人間の動きをゲームに伝えるカメラ−マイクロソフトが買収?

http://www.inside-games.jp/article/2009/02/20/33778.html
マイクロソフトは3Dカメラの会社を買収するため交渉中とのことです。

交渉中の会社はイスラエルの3DV Systemsで、目玉商品である「ZCam」は人間のモーションを捉えるカメラ。

「REAL-TIME DEPTH SENSING CAMERA」と呼ばれ、人間の動きと同時に距離の情報もキャッチ可能。何も装着することなくゲーム内に自分の動きを伝えられ、CPU負荷も少なく開発もしやすいとされています。

買収金額は3500万ドル(約31億円)とのこと。

「ZCam」の公式サイトには「異なったゲーム経験を作り出すことが市場を支配する秘密であり、ソニーはそれを知っていた。そして「EyeToy」を発売し、マイクロソフトは自身のカメラを加えた「Vision」を出した。任天堂は更なるステップとしてWiiを発売した。しかし、革命はもうすぐそこまで来ている」という文章が掲載されており、その性能が注目されます。

任天堂オブアメリカとマイクロソフトがジョイスティックに関する特許で訴えられる

http://www.inside-games.jp/article/2009/03/17/34219.html
任天堂オブアメリカ(NOA)とマイクロソフトはジョイスティックに関する特許で訴えられていましたが、3月15日より法廷にて審理が開始されました。

NOAとマイクロソフトを訴えていたのはテキサスにあるFenner Investments LTD.で、ジョイスティック(コントローラー)とゲーム機を繋ぐ低電圧インターフェース(米国特許番号:6,297,751)に関する特許が侵害されたと主張しています。

特許は2001年10月2日に取得されたもの。Wiiとゲームキューブ並びにXbox360とXboxで使用されているコントローラーポートがこの特許に抵触しているとされています。

訴えは2007年1月に起こされており、実に2年2ヵ月を経ての審理スタート。
当初はソニーも訴えられていましたが、現時点ではNOAとマイクロソフトが対象とされています。現地でも注目の訴訟のようで、これを報じた記事は3月17日時点でTylerPaper.comのアクセス数トップとされています。

様々な訴えを起こされるゲーム業界ですが、据置ゲーム機に不可欠な部分に関する訴えだけに、どういった結果が出るか興味深いところです。

【朝刊チェック】日本国内でXbox360が100万台達成、PS3は300万台突破(4/1)

http://www.inside-games.jp/article/2009/04/01/34503.html
日本経済新聞13面「国内でXbox360販売100万台突破、PS3は300万台」
ゲーム専門誌発行のエンターブレインは31日、米マイクロソフトの家庭用ゲーム機「Xbox360」の日本国内での累計販売台数が29日までに100万台を突破したことを発表しました。2005年12月の発売から約3年4ヶ月での100万台突破になります。ソニー・コンピュータエンタテイメントの「プレイステーション3」も300万台突破したことも合わせて発表されました。

Xbox360は昨年秋実施した約3割の大幅値下げで販売台数が上向きになりました。PS3は今春に『龍が如く3』や『BIOHAZARD 5』などのヒットで販売ペースが加速しています。

日経産業新聞4面「ソネット系オンラインゲーム、韓国の人気作が北米で展開」
ソネットエンタテイメント子会社のゲームポットは、4月中旬に北米のパソコン用オンラインゲーム市場に参入します。韓国の開発会社の人気作品を英語版に翻訳したうえ、新たなアイテムなども追加します。自社のノウハウを生かし、現地での運営も請け負います。韓国作品を北米市場に“仲介”する手法は珍しいケースです。国内外の開発会社の進出を後押ししながら。自社の家庭用ゲームも含め年間3本程度を北米に投入する計画です。

充実のラインナップが明らかに!「Xbox 360 Title Preview : Spring 2009」詳報

http://www.inside-games.jp/article/2009/04/21/34878.html
マイクロソフトは本日14時より、東京・表参道の表参道ヒルズにて、2009年のタイトルラインナップを発表する「Xbox 360 Title Preview : Spring 2009」を開催。多数の新規発表タイトルを含む、全31タイトルを紹介しました。

最初に登壇したマイクロソフト執行役常務 ホーム&エンターテイメント事業本部の泉水敬氏は、Xbox 360の累計販売台数が100万台を突破したことを報告、これを記念して「ありがとうキャンペーン」を本日からスタートすると発表しました。これはXboxダッシュボード ベーシックテーマを全員に、また抽選で10000マイクロソフトポイントを合計1000人にプレゼントするというものです。

泉水氏は今後もXbox 360は「タイトルラインナップの充実」「ハードウェアの改良」「オンラインサービスの拡充」を続けていくと説明しました。特にXbox Liveで配信がスタートするCommunity Gamesは注目です。これはゲーム開発環境のXNA Game Studioを用いてユーザーが開発したゲームを、Xbox Liveマーケットプレイスで配信しようというものです。既に海外では多数のゲームが登場していますが、日本でも7月中旬からの開始が決定しました。また、XNA Game Studio 3.1日本語版もサービス開始に先かげてリリースされるとのこと。

ここからは各サードパーティの担当者が登壇してXbox 360向けのラインナップを説明しました。

最初はバンダイナムコゲームスでプロデューサーを務める金坂吉久氏が登壇し、『マグナカルタ2』を8月7日に発売すると発表しました。「愛・宿命・犠牲」をテーマにした完全新作で、新しい戦闘システムが特徴です。「秀麗なグラフィック」「独創的な原画デザイン」「実力派声優陣」も特徴になります。声優は平野綾・福山潤・中田譲治・本田貴子・置鮎龍太郎といったメンバーが参加します。8月の発売ということもあってか既に完成度は高く、発表会後の体験会でもゲームを触ることができました。主題歌はGLAYの「シンクロニシティ」(Synchronicity)です。

続いては既に発表済みの『鉄拳6(仮称)』も紹介され、2009年秋の発売ということがアナウンスされました。本日よりマーケットプレイスにて映像が配信されているとのこと。

カプコンからは『ロストプラネット2』と『デッドライジング2』が、映像とビデオメッセージで紹介されました。どちらも次世代機向けに登場したオリジナルタイトルの続編で、超大作として期待がかかります。

セガからは執行役員国内CS事業部 事業部長の川越 隆幸氏が先週に続いて登場。2タイトルを紹介しました。『End of Eternity』はトライエースの勝呂隆之氏から紹介。先週のものとは一部異なる映像が紹介され、銃撃戦がメインの迫力あるバトルに注目して欲しいと訴えました。もう1タイトルは『Bayonetta』で、プラチナゲームズの橋本祐介氏が映像と実機で紹介。天使を相手に打撃と銃撃で戦うアクションゲームです。こちらは2009年秋発売です。

引き続いて、マイクロソフト ホーム&エンターテイメント事業部 Xboxマーケティング本部長 坂口城治氏がその他のラインナップを紹介。

パッケージ
・Mass Effect (5月21日) 7140円
・Halo 3: ODST (2009年秋)

ゲームセンターで人気のゲームがXbox 360に登場
・BLAZBLUE (6月25日) アークシステムワークス
・まもるクンは呪われてしまった! (2009年)
・虫姫さま ふたり Ver1.5 (2009年)
・THE KING OF FIGHTERS XII (2009年)
・サムライスピリッツ閃 (2009年)

プラチナコレクションも50本目が発売決定
・真・三国無双5 (7月2日)
・BIOSHOCK (7月2日)

Xbox Live アーケード
・ロードランナー (4月22日) 1200ポイント
・バンジョーとカズーイの大冒険2 (4月29日) ※前作との連動も
・電脳戦機バーチャロン オラトリオ・タングラム Ver.5.66 (4月29日) 1200ポイント
・ロックマン9 野望の復活!! (6月) 800ポイント
・ネクタリス ミリタリー マッドネス (未定)
・0D Beat Drop (2009年春〜夏)
・スペースインベーダー エクストリーム (2009年春)
・バブルボブル Neo! (2009年)
・餓狼 マーク オブ ザ ウルヴス (2009年)
・KOF2002 (2010年)
・KOF SKY STAGE (未定)
・ょすみん。LIVE (2009年春) スクウェア・エニックス
・プロジェクト CUBE (2009年春) スクウェア・エニックス
・ゼロ デイ アタック オン アース (2009年春) スクウェア・エニックス

1時間半余りの発表会でしたが、非常に多くのタイトルとジャンルが揃い、今年も非常に良い年になりそうな予感をさせるものでした。

最後に泉水氏は「Xbox 360は引き続き強力なラインナップを提供していきます。100万台という大台に乗りましたが、ユーザーの皆さんには360万台を目指して欲しいという声も届いています。一日も早くその数字に達するよう努力していきます。今年は6月のE3、9月の東京ゲームショウと更に多くの話題を提供していけると思います。今後ともどうぞよろしくお願いします」と挨拶して発表会を終えました。

そして本日31タイトル目の作品として『Gears of War 2』の国内発売が決定したことがアナウンスされました。

マイクロソフト、Xbox LIVE向けの広告配信をスタート

http://www.inside-games.jp/article/2009/04/30/35026.html
マイクロソフトの広告部門であるマイクロソフト アドバタイジングは、Xbox360向けのネットワークサービスXbox LIVEを通じた日本国内ユーザー向けの広告の販売を開始、5月1日よりパイロット配信を行うと発表しました。

今回販売される「Xbox LIVE AD」は、テレビCMのような視覚効果とインターネット広告のインタラクティブ性を備えた全画面広告です。Xbox LIVE向けの広告配信はアジア地域では今回が初めてとなります。

5月1日よりパイロット配信されるのは、ワーナーエンターテイメントから配給される新作映画「GOEMON」と「ザ・スピリット」の広告で、ユーザーが無料でダウンロードできる予告編、テーマ、ゲーマーアイコンなどを通じて両作品の世界観を余すところなく知ることができます。

「Xbox LIVE AD」スポンサーパッケージ

1.Branded Destination Experience(以下BDE) 制作・ホスティング
スポンサー専用にフルカスタマイズされた全画面広告です。BDE内に設置された各メニューから商品やサービスの詳細説明のほか、デジタルアイテムの配布や高画質動画の配信も可能です。

2.スポンサーパネル掲載
BDEや各種コンテンツのダウンロードページへ誘導するために、Xbox LIVEのメインメニュー内に掲載されるバナーです。

3.コンテンツのホスティング
*Xbox 360ユーザーがダウンロードして利用する「テーマ(Xbox LIVEメニュー背景画像)」や、「ゲーマーアイコン(2D)」をBDE上から配布可能です。
*圧縮レート15Mbpsの高画質動画コンテンツを、ダウンロード、もしくはストリーミングにて配信可能です。TVCM素材や映画の予告編などの配信に適しています。
*画像ギャラリーやテキスト情報の配信が可能です。商品やサービスの魅力を余すところなく伝えることができます。

「購入意欲」と「予約意欲」から見るWiiユーザーとXbox360ユーザーの違いは?

http://www.inside-games.jp/article/2009/05/02/35060.html
米調査会社のOTXはWiiユーザーとXbox360ユーザーの購買行動に大きな差があるとする調査結果を発表しました。

発売予定のゲームに関して「購入意欲」と「予約意欲」を調査、「購入意欲」によるトップ10を出しています。

■トップ10の「予約意欲」
Wii:「予約意欲」が10%を越えたタイトルはなし
Xbox360:「予約意欲」が10%を越えたタイトルは9本

■トップ10の「購入意欲」
Wii:「購入意欲」が10%を越えたタイトルは2本
Xbox360:「購入意欲」が10%を越えたタイトルは6本

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Wiiの「購入意欲」は、1位の『Wii Sports Resort』と『マリオ&ソニック AT バンクーバーオリンピック』の間に大きな差があり10%を越えたタイトルは2本ですが、Xbox360の「購入意欲」は10本中6本が10%を越えています。任天堂ハードは任天堂製のゲームに売上が集中すると言われますが、今回のデータはこれを裏付けた形となります。

両機種の「予約意欲」の分布も大きく異なっており、トップ10の内、Wiiは10%越えしたタイトルはありませんが、Xbox360は9本。予約にあまりこだわらないWiiユーザーと欲しいものはガッチリ予約して手に入れるXbox360ユーザーという姿が浮かび上がってきます。

面白いのがWii版の『Call of Duty: Modern Warfare 2』。現時点では正式発表されていない噂段階にも関わらず5位にランクインしています。海外におけるFPS(一人称シューティング)の強さが伺える結果ですが、WiiオリジナルのFPSである『The Conduit』はランクインしていません。FPSもブランド志向ということなのかも知れません。

■Wiiタイトルトップ20(OTX調べ、Gamasutra発表)
1. Wii Sports Resort (Nintendo EAD)
2. Mario & Sonic at the Olympic Winter Games (Sega)
3. Need for Speed Nitro (EA Montreal)
4. Madden NFL 10 (EA Tiburon)
5. Modern Warfare 2 (rumored, no developer announced; published by Activision)
6. Tiger Woods PGA Tour 10 (EA Tiburon)
7. Punch-Out!! (Next Level Games, Nintendo)
8. Harry Potter and the Half-Blood Prince (EA Bright Light)
9. EA Sports Active (EA Canada)
10. X-Men Origins: Wolverine (Amaze Entertainment, Activision)
11. Indiana Jones & the Staff of Kings (LucasArts)
12. Boom Blox Bash Party (EA Los Angeles)
13. The Beatles: Rock Band (Limited Edition bundle) (Harmonix Music Systems, EA/MTV Games)
14. The Beatles: Rock Band (game only) (Harmonix Music Systems, EA/MTV Games)
15. NCAA Football 10 (EA Tiburon)
16. Ghostbusters: The Video Game (Red Fly Studio, Atari)
17. Tom Clancy's HAWX (Ubisoft Romania)
18. Grand Slam Tennis (EA Canada)
19. Transformers: Revenge of the Fallen (Krome Studios, Activision)
20. Ice Age 3: Dawn of the Dinosaurs (Eurocom, Activision)

■Xbox360タイトルトップ20(OTX調べ、Gamasutra発表)
1. Halo 3: ODST (Bungie Studios)
2. Modern Warfare 2 (Infinity Ward)
3. Madden NFL 10 (EA Tiburon)
4. Final Fantasy XIII (Square Enix)
5. Assassin's Creed 2 (Ubisoft Montreal)
6. BioShock 2 (2K Marin, 2K Australia)
7. Mass Effect 2 (BioWare)
8. NCAA Football 10 (EA Tiburon)
9. X-Men Origins: Wolverine (Uncaged Edition) (Raven Software)
10. Fight Night Round 4 (EA Canada)
11. Need for Speed: Shift (Slightly Mad Studios)
12. Tom Clancy's Splinter Cell: Conviction (Ubisoft Montreal)
13. Fallout 3: Broken Steel (Bethesda Game Studios)
14. Batman: Arkham Asylum (Rocksteady Studios)
15. Marvel Ultimate Alliance 2: Fusion (Vicarious Visions)
16. Tiger Woods PGA Tour 10 (EA Tiburon)
17. Tekken 6 (Namco Bandai)
18. Battlefield: Bad Company 2 (EA DICE)
19. The Beatles: Rock Band (game only) (Harmonix Music Systems)
20. Ghostbusters: The Video Game (Terminal Reality)

不正行為には「ズルい人」の称号が−Xbox360で新たな試み

http://www.inside-games.jp/article/2009/05/21/35336.html
Xbox360で不正行為をはたらいたプレイヤーは、名前の前に「ごまかし行為者」(Cheater、ズルい人)という称号が付くのを覚悟しなければならないようです。

「Cheater」の称号はXbox LIVE やXbox.comなどゲーマーカードを見られるところから確認可能。ゲーマースコアはリセットされますがアカウントが停止される訳ではなく、不正なくゲームを遊んでゲーマースコアを得ることはできるとされています。

「外部のツールを使用したり、実際にゲームをプレイすることなく不正に実績を解除したアカウント」が対象であり、「通常どおりゲームをプレイして実績を解除しているプレイヤーには、まったく影響しません」とのこと。

マイクロソフトは『Gears of War2』で不正行為をはたらいたプレイヤーのゲーマースコアをリセットしたばかり。不安なく遊べる環境が一番であり、「ごまかし行為者」の称号が抑止力となることが期待されます。

【ゲームニュース一週間】マイクロソフトが「ごまかし」との戦いに立ち上がる

http://www.inside-games.jp/article/2009/05/26/35410.html
今週はマイクロソフトがスタートした不正行為者への取り組みが大きな反響を呼びました。

マイクロソフトはXbox LIVEにて、不正した人の名前に「ごまかし行為者」と付け、ゲーマースコアをリセットすると発表しました。

「ごまかし行為者」の名はXbox360上など様々な場所で確認できますが、利用権が剥奪される訳ではなく、不正なく遊べばゲーマースコアを得ることもできるとされています。

ゲームはルールの集まりですから、様々な回避方法が模索されます。ゲームの黎明期から、プログラムを改造したり、バグを利用したり、果てはゲーム機のコイン投入部分に電気を流してタダで遊ぶ……といった試みが成されてきました。

現在はオンラインプレイにおける改造などを取り締まるというのが一般的なスタンスになっています。オンラインプレイには他者の存在があり、改造はゲームの公平性を損なうものになるからです。こちらがいくら弾を当てても相手は平気。だけど相手がボタンを押しただけでこちらはアウト……こんな状況では、他者と遊ぼうという気も失せるでしょう。

改造や不正との戦いは終わり無きマラソンですが、継続しなければ意味はありません。割れた窓が一枚でもあれば、そこから街の治安は悪化していくのです。

明るい面もあります。限りなくオープンなWindows PCより、Xbox360の不正は敷居が高くなります。Windows PCには様々な機器・ソフトの構成が存在しますが、Xbox360は一般ユーザーにとってブラックボックス。不正の検知もXbox360の方がやりやすいはずです。

マイクロソフトは「Games for Windows LIVE」という概念を提唱。一部のゲームではXbox360とWindows PCの対戦も可能となっています。現在「ごまかし行為者」が付くのはXbox LIVEのみのようですが、これがWindows PCにも適用されるのであれば、不正との戦いがさらに前進することとなります。

マイクロソフトはソフト界の巨人であり、それゆえに華々しい戦果が期待されるでしょう。しかし実際の戦いは日々のコツコツとした努力の繰り返しであり、不正側が先んじることも多いかも知れません。利用権が剥奪されない「ごまかし行為者」の名にどれほどの抑止力があるかも現在では不明です。状況によっては「ごまかし行為者」とのマッチングを避けるようなオプションも考慮されるのかも知れません。

それでも不正との戦いは続けられるべきでしょう。不可能と諦めるのではなく、取締の姿勢を見せるべきでしょう。マイクロソフトが家庭用ゲーム機へ参入する時は、これを無謀とする意見も少なくありませんでしたが、戦い続けることで現在の地位を築き上げました。ですから、今回必要とされる条件は既に満たしているといえるのかも知れません。

マイクロソフト、次世代のポータブルデバイス&サービス「Zune HD」を正式発表

http://www.inside-games.jp/article/2009/05/27/35448.html
マイクロソフトは、音楽プレイヤーの「Zune」を拡張させ、ビデオゲームのネットワークサービスであるXbox Liveを統合するとともに、新型ミュージック&エンタテイメントデバイスの「Zune HD」を2009年秋に世界発売すると発表しました。「Zune HD」は、タッチスクリーン、Wi-Fi、インターネットブラウザ、HD映像表示機能、HDラジオ受信機能といったポイントが特徴で、マイクロソフトの今後の戦略を担うキー製品となります。

「Zune HD」はポータブルデバイスという側面だけでなく、サービスの面でも新たなプラットフォームへの進化を遂げます。これまでXbox 360で展開されていた、「Xbox LIVE ビデオマーケットプレイス」が統合され、テレビ番組や映画の購入が可能になります。加えて、来週のE3では「Zune HD」と「Xbox LIVE」の統合により変わるゲームの世界をお披露目するとマイクロソフトはコメントしています。

・OLEDのタッチスクリーンを搭載(16:9、480*272px)
・720p表示が可能
・フルスクリーンでインターネットが閲覧可能
・500万曲の音楽をZune Music Storeで購入可能

次世代Xboxプラットフォームは30万人が同時に遊ぶ環境に?

http://www.inside-games.jp/article/2009/05/30/35494.html
海外ゲームサイトGamasutraには5月26日付でマイクロソフトからの求人が掲載されています。

「次世代Xboxプラットフォーム」及びWindows用ゲームを開発するため、3年以上の経験を積んだプログラマーとエンジニアを募集。職務の中には30万人のプレイヤーがリアルマネーを扱うゲームのため、不正行為対策などが施されたバックヤードを作り出すというものも含まれています。

C#、ASP.Net、SQLによるサーバー開発の経験は必須で、インターネット インフォメーション サービス (IIS)やウェブサービスへの知識と同時にコミュニケーションスキルや新技術への素早い適応なども求められるとのこと。

単一のゲームに30万人が接続することになるのかどうかは現時点では不明。「一緒に遊ぶために自分と友達のスケジュールを管理する」機能も含むとされており、大規模なプレイヤーコミュニティを想定したものといえそうです。30万人というのはかなりの数であり、海外ゲームサイトDevelopではこれを「記録破り」と表現。プレイヤー数が多いことで知られるオンラインゲーム『EVE Online』も同時プレイ人数は5万人だった……とその数に驚きを隠せない模様です。

【E3 2009】MSプレスカンファレンス詳報・・・ビートルズ登場、新作連発、新コントローラー

http://www.inside-games.jp/article/2009/06/02/35544.html
■音楽界の伝説が登壇した!

マイクロソフトのメディア向け説明会「Xbox 360 E309 Media Briefing」は、懐かしいビートルズのサウンドとトゥーンレンダリングで描かれた、伝説の4人組のCGアニメーションの上映から始まりました。続いて紹介されたのが、欧米で大ヒット中の音楽ゲーム「ロックバンド」シリーズの最新作『The Beatles: Rock Band』です。

ゲームは『Rock Band』シリーズをベースにした音楽ゲームで、ギター、ベース、ドラム、マイクでバンドを組んでセッションが楽しめます(マイクはハモリ用に3パートも用意されているこだわりよう!)。収録曲は45曲で、初期から後期まで、おなじみの名曲が幅広く収録されています。楽器コントローラーも、ビートルズのメンバーが実際に用いたモデルをモチーフとしたものです。

さらに今回初めて、楽曲の追加ダウンロードも可能になり、1stダウンロードアルバム「アビーロード」、2ndダウンロードアルバム「All You Need is Love」があわせて発表されました。本作はマルチプラットフォームタイトルですが、このうち後者はXbox360版だけに独占配信されます。さらに「All You Need is Love」配信分に関する全収益金は「国境なき医師団」に全額寄付されるとのことです。

開発スタジオのハーモニクスによるデモセッションが終了すると、スペシャルゲストが登場しました。まず故ジョン・レノン氏の妻であるヨーコ・オノ・レオンさんと、同じく故ジョージ・ハリスン氏の妻オリビア・ハリソンさんが登壇。続いてポール・マッカートニー氏とリンゴ・スター氏が登壇。リンゴ氏は「あのゲームの中の俺たちの変な動きを見たかい?」などと皮肉りながら、そのじつ嬉しそうな様子。マッカートニー氏は「ゲームを楽しんでください」と挨拶し、エアギターのパフォーマンスもかいま見せながら退場。会場はスタンディングオベーションに包まれました。

ここで登壇したのが昨年のE3、そして東京ゲームショウでも基調講演を勤めた、マイクロソフト上級副社長ジョン・シェパード氏です。氏は世界同時不況が吹き荒れる中、「不況の時ほど人は娯楽を求める」として、10本の新作ゲーム(実際には10作+α)と、新しいソーシャルネットワーク体験を紹介すると切り出しました。

まずプロスケードボーダーのトニー・ホーク氏が登壇し、新作『Tony Hawk:RIDE』を自らプレゼンしました。本作の最大の特徴は、新しくデザインされた専用スケードボード型コントローラー。フルモーションセンサー技術を搭載、実際にコントローラーを床に置いてプレイヤーが載り、体を動かしてバランスを取ったり、片足で床を蹴るようにして進んだりできる、というものです。その場でジャンプするなどして、派手なトリックを決めることもできます。

続いて紹介されたのが、注目度満点のFPS『Call of DutyR 4:Modern Warfare 2』です。氷壁を両手のピッケルをふるって登坂したり、クレパスをジャンプして乗り越えたりする様は迫力十分。次第に画面が氷結して見にくくなる様まで再現されています。デモプレーではその後、ある飛行場に潜入。敵兵に見つからないように潜入工作を行っていくのですが、アクシデントで発見され、激しい銃撃戦に。レーダーで周囲の敵の配置が分かる標準モードと、照準器で遠方の敵を攻撃する照準モードを切り替えながら、周囲の敵をなぎ倒していきます。続いてスノーモービルを奪って、レースゲームさながらの逃走シーン。前作がFPSとして史上最高の売上を記録しただけあって、非常に力の入った内容でした。
ここで壇上にはスクウェア・エニックスの北瀬佳範氏と鳥山求氏が現れ、『ファイナルファンタジーXIII』の紹介に移りました。周知の通り日本ではPS3オンリーですが、海外ではXbox360版の発売も予定され、北瀬氏がプロデューサー、鳥山氏がディレクターを勤めるタイトルです。北瀬氏は「FFシリーズは発売以来、全世界で累計8500万本を超える、世界で最も愛されたRPGの一つにまで成長した」と述べ、今日は全世界で初めて、召喚獣による攻撃シーンをお見せしたいと続けました。

さっそく鳥山氏が操作しての、中ボスキャラクターとの戦闘シーンとなり、北瀬氏は「ここで(アクティブタイムバトルの)タイムゲージが4本存在することに注目してください」と説明。アクティブゲージをたくさん蓄積するほど、強力な攻撃が繰り出せると述べ、召喚獣「オーディン」による攻撃を披露しました。これまでFFシリーズの召喚獣といえば、ムービーやカットシーンによる派手なCGがつきものでしたが、本作では召喚されたオーディンが、そのままパーティメンバーのように一緒に攻撃するなど、カットシーンからゲームへのシームレスな展開が見られました。またオーディンの全長も人間の1.5倍程度といったところで、これまでにない召喚バトルが楽しめそうです。発売日については2010年の春頃と述べられ、PS3版との同時期発売をにおわせました。

■Xbox360専用タイトルが続々と登場

さて、ここまではマルチプラットフォームタイトルでしたが、「ここからはXbox360専用タイトルになります」とシェパード氏は続けます。その第1弾が「アンリアルエンジン」そして『ギアーズ・オブ・ウォー』でおなじみの、エピックゲームズ開発による横スクロールアクション『Shadow Complex』です。ベストセラー小説「Empire」(オーソン・スコット・カード)の世界観で展開するオリジナルストーリーで、単なる2Dではなく、奥行きを持った2.5Dゲームといった内容です。操作系もスティックで画面上をポイントした地点をキャラクターが攻撃するといった、かなりユニークな内容と見受けられました。Xbox Liveアーケード専用タイトルとなります。

同じくXbox Liveアーケードで配信されるカジュアルレースゲームが『Joy Ride』です Xbox Liveのアバターを登場させられるレースゲームで、友達と一緒にトラックを暴走して、大ジャンプや宙返りなどを決めて、報酬を獲得していきます。しかもなんと無料配信! 好きな車を設計したり、新たなトラックやゲームモード、アバターアイテムを購入することも可能です。購入したレーストラックやゲームモードは、仲間と共有することもできます。

続いてのタイトルは『Crackdown』(日本版タイトル名:ライオットアクト) の続編『Crackdown2』です。「グランド・セフト・オート」シリーズの「生みの親」たちが製作したオープンフィールド型アクションゲームで、「2」では主人公は仲間と共に、再び前作の舞台であるパシフィックシティに帰ってきます。

これらはマイクロソフト販売のタイトルでしたが、サードパーティの専用タイトルとして会場を驚かせたのが、バルブの『Left 4 Dead 2』でした。『1』が昨年発売されたばかりで、非常に高い評価を得たホラーゲームだけに、個人的も驚かされました。ゲームはゾンビの集団に襲われながら、生き残った4名のうち1名となって脱出をめざすもので、『2』ではジョージア州サバンナからニューオリンズ州のフレンチクオーターまで、ゾンビを退けながらの旅が楽しめます。もう一つ驚かされたのは、リアル指向のグラフィックから一転して、トゥーンレンダリングのカジュアルな絵柄(でも血しぶきの量は同じ!)で、『1』同様に高い注目を集めるのは間違いなさそうです。

同じくサードパーティのAAA級タイトルで、今年のE3でも有数の話題作がUBIの『Tom Clancy’s Splinter Cell Conviction』。今作ではシリーズでおなじみの主人公で、アメリカ国家安全保障局のエージェント、サム・フィッシャーが裏切り者となり、潜入工作の過程でテロリストの陰謀を暴き出すという内容です。今作の特徴は「アサシンクリード」ばりに建物に張り付き、よじ登れるだけでなく、窓ガラスから中に入って、建物の中でもステージが続くこと。グラフィックも非常に写実的で、筆者など思わずサム・フィッシャーが俳優のジョージ・クルーニーかと見間違えてしまいました。スニーキングアクションの新しいベンチマークになりそうです。

続いてのタイトルは、リアル系ドライブゲームの最高峰の一つ『Forza Motorsport3』です。単にグラフィックや挙動がリアルなだけでなく、前作『2』は自由にペイントできる機能を搭載し、日本でも「痛車」ブームを巻き起こしたのは記憶に新しいところ。もちろんペイント機能は健在で、さらにツール部分がパワーアップしている印象を受けました。有名サーキットや美しいストリートコースが100種類以上用意され、収録車数も400種類以上。さらに「3」の特徴として、プレイヤーの操作上の癖がオートで学習されていき、AIドライバーに蓄積されていく機能が盛り込まれているとのこと。さらに初心者向けにブレーキやハンドリングアシスト機能も搭載されました。

おなじみ『Halo』シリーズのスピンアウト作品も発表されました。新作FPS『Halo3:ODST』と、Haloトリロジーの前作にあたる『Halo:Reach』です。前者ではプレイヤーは軌道降下特殊部隊ODSTの隊員となり、『Halo3』のサイドストーリー的なキャンペーンが体験できます。このほか3つのマルチプレー用マップに加え、最大4人のプレーヤーが協力して遊ぶ「ファイナルファイト」モードも収録されました。さらに購入者にはもれなく、『Halo:Reach』マルチプレーヤーβテストへの参加権も得ることができます。

そして最後となるのが、時間の進行を遅らせる「バレットタイム」という新システムを初めて搭載した3Dシューティング『Max Payne』シリーズの開発陣による新作サイコスリラーアクション『Alan Wake』です。プレーヤーは幻想と現実の交錯する悪夢の世界の中で、「光」を武器に闇に立ち向かっていくことになります。

■コントローラーを使わないゲーム構想とは?

さて、ここまでですでにお腹一杯ですが、真骨頂はこれからでした。マイクロソフトでXbox事業を統括するドン・マトリック氏が登壇し、ネットワークサービスについて語り始めたのです。

まずはXbox Liveの映像配信サービス、ビデオマーケットプレースの拡張で、今秋からZune Videoで提供されている映画やテレビ番組が1080pの高画質で楽しめるようになる、などです。もっとも、これらは日本ではサービスが行われていないため、割愛しましょう。続いてCBS Interactive Music Group が提供するインターネットラジオ、Last.fmがXbox Liveゴールドメンバーなら無料で楽しめるようになりました。そして極めつけが、世界最大級のSNS「Facebook」と、急成長しているソーシャルコミュニケーションサービス「Twitter」がXbox Liveでもリンクされるようになります。Facebook Connectを使えば、対応ゲームのスクリーンショットなども手軽に公開できるのです。WiiやPS3が独自のコミュニティ機能を指向する中、PCとの親和性が高いXbox360ならではのコミュニティ機能だといえるでしょう。

いよいよこれで最後かと思いきや、今度はマトリック氏とシェパード氏の背後に、細身の男性がスニーキング……。そうです。ティザーサイトが公開されて話題を集めていた、コナミデジタルエンタテインメントの小島秀夫氏の最新作『METAL GEAR SOLID RISING』がXbox360で発売されることが発表されたのです。画面上には『METAL GEAR SOLID』シリーズの人気キャラクター、雷電が大きく表示され、彼が主人公であることをにおわせる一方で、Xbox360のキャッチフレーズ「Jump in!」にかけて「Snake in!」というフレーズも表示。さらなる謎を提示した形で、ますます期待が高まりそうです。

そして最後に発表されたのが、これまでにないゲーム体験を提供する「Project Natal」構想です。これはRGB カメラ、深度センサー、マルチアレイマイクロフォン、および専用ソフトウェアを走らせるカスタムプロセッサを内蔵したセンサーバーで、プレーヤーの全身の動きをキャプチャしたり、音声解析を用いて、コントローラーに触れることなくゲームが楽しめるというもの。同じようなコンセプトのデバイスにPSフォーマットの「eye toy」がありますが、Natalが大きく異なるのは、プレイヤーの輪郭ではなく、総合的な動きをキャプチャし、明るさにも依存しない点です。顔を見るだけでユーザーを認識し、キーワードではなく、ユーザーが発した言葉の意味を理解して実行させられるとしています。Xbox LIVE にサインインするときもセンサーの前に立つだけで行えます。

ここで壇上に、映画監督でプロデューサーのスティーブン・スピルバーグ氏が登壇し、会場は再びスタンディグオベーションに包まれました。スピルバーグ氏は「手首だけじゃなく、全身を使ってコントロールできる」とNatalを評価し、インタラクティブエンターテインメントの次のステップはコントローラーをなくすことで、「映画館がアイマックスシアターになったことに匹敵する進化だ」と称しました。スピルバーグ氏はWiiでEAから発売されたアクションパズル「ブームブロックス」の製作に携わった経緯もあり、自身が並々ならぬゲーマーだとも自称するだけに、重みが感じられます。

続いて『フェイブル』シリーズなどで著名なゲームクリエイター、ピーター・モリニュー氏が登壇し、現在開発中のプロトタイプのムービーを紹介しました。これは画面の中にいる少年キャラクターと、実際に会話したり、身振りでコミュニケーションがとれるというもので、音声解析に加えて唇の動きを画像認識で解析することで、会話の認識率を高めています。またプレイヤーが画面の前で描いたイラストを画面に差し出すと、画面内に転送されたり、プレイヤーが湖畔に身を乗り出して手を動かすと、水面がゆらぐといった様子も放映されました。モリニュー氏曰く「20年来、本当に作りたかったゲームがやっと実現できる」と語ったほどで、ライオンヘッドの社歴にNatal専用ゲームが加わるのは確実でしょう。

このように終わってみれば2時間弱という長丁場となった今年のマイクロソフトのメディアブリーフィング。その内容はソフトの充実ぶりだけでなく、ゲストスターが多数登場するという、華々しいものとなりました。個人的も生でポール・マッカートニーとリンゴ・スターを見られたのは、人生の中で1,2位を争うサプライズ経験でした。一昨年、昨年と規模を縮小し、瞑想を続けた感もあるE3でしたが、プレスカンファレンスの一番手として、そうしたイメージを払拭する、優れた業界の広告塔の役割を果たした。そんな印象すら受ける内容でした。

そんな中で唯一の問題といえば、今回発表されたタイトルやサービスのうち、多くが日本で発売/開始時期未定なこと。なにしろ大作RPG『マスエフェクト』の日本語版発売を約2年ごしに実施したマイクロソフトですから、ゲーマーの真摯な思いは必ず届くはず。期待して待ちたいところですね。

『ポピュラス』『Fable』のピーター・モリニュー氏、MSのクリエイティブディレクターに

http://www.inside-games.jp/article/2009/06/05/35632.html
ピーター・モリニュー氏は、この度Microsoft Game Studiosのクリエイティブディレクターに就任したとのことです。

モリニュー氏といえば『Fable』『ポピュラス』で知られるゲームクリエイター。1980年代からのキャリアを持ち、そのユニークなゲームデザインが話題となるゲーム界の巨人の一人です。

モリニュー氏は今後、ヨーロッパ圏内におけるファーストパーティ及びサードパーティのプロジェクトを監督。同時に自身が設立したLionhead Studiosの代表としての地位も継続されるとのこと。Twitterにて「みんなのサポートに感謝する。これまでと同様にLionhead Studiosのゲームデザインに関わることは明白だ」とコメントしています。

モリニュー氏のアイデアはスケールの大きさと自由度が特徴。ここ数年でゲーム機の能力は飛躍的に向上していますが、Twitterでのコメントは現世代及び次世代ゲーム機でも氏のデザインしたゲームを見たい……という人へ向けたものなのではないでしょうか。

Mad Catzの周辺機器が日本上陸〜MSYが正規代理店に

http://www.inside-games.jp/article/2009/06/15/35816.html
ゲーム周辺機器、玩具、自動車などの輸入を行っているMSY株式会社は、米国のゲーム周辺機器メーカーMad Catz Interactiveの正規代理店になることで合意したと発表しました。

Mad Catzは近年Xbox 360に力を入れていて、MSYが販売する第一弾はXbox 360用のコントローラーになるとのこと。

今後は任天堂やソニー向けなどの商品も予定していて、Mad Catzの優れた耐久性と安全性、総合的に高い品質を備えているゲーム用周辺機器を日本向けに提供していきたいとしています。

マイクロソフトのCEOによる「新たなXbox360は2010年発売」発言の真意は?

http://www.inside-games.jp/article/2009/06/20/35919.html
海外サイトTGDAILYはXbox360の新機種が2010年に発売されるらしいと伝えています。

マイクロソフトのCEOであるSteve Ballmer氏は、現地時間6月18日にシカゴで行われた「Executive Club Chicago」の席上において、「新たなXbox360が2010年に棚に並ぶ」と発言したとのこと。

この新機種はカメラを内蔵し、プレイヤーの声と動きを認識する「ナチュラルなインターフェース」を備えているとされています。

海外ゲームサイトKotakuはマイクロソフトのAaron Greenberg氏に対し、Ballmer氏のいう新機種に関する質問を投げかけましたが、Greenberg氏は「新たなコンソールを近いうちに立ち上げる予定はなく」、「彼はProject Natalに関して話していただけだと信じている」とコメントしています。

「Project Natal」はマイクロソフトがXbox360用として提唱するモーションコントロール。カメラでプレイヤーの動きを検知し、コントローラーなしでゲームを遊べるとされています。

最もありそうな可能性としては、「Project Natal」同梱のXbox360ですが、今回のBallmer氏発言は既にいくつもの海外サイトで取り上げられており、「Project Natal」への注目の大きさを示しているといえるでしょう。

マイクロソフトが3Dカメラのメーカーを買収−「Project Natal」の基礎研究に従事?

http://www.inside-games.jp/article/2009/06/26/36030.html
マイクロソフトは3Dカメラの3DV Systemsを買収したとのことです。

3DV Systemsはイスラエルのメーカーで、「ZCam」が目玉商品。「ZCam」は「REAL-TIME DEPTH SENSING CAMERA」と呼ばれ、人間の動きと位置情報をカメラで捉えます。

イスラエルのGlobes紙によると、現在3DV Systemsの社内には14の新規プロジェクトが存在し、うち12はマイクロソフトのためのものとのこと。同社はXbox360用のモーションコントロール「Project Natal」の開発に従事していると予想されています。

マイクロソフトが3DV Systems獲得に動いているという噂は存在していましたが、これが確認された形となります。

5千人削減の影響… Microsoft、『Flight Simulator』シリーズの開発スタジオを閉鎖

http://www.microsoft.com/Presspass/press/2007/jul07/07-05WarrantyExtentionPR.mspx
http://www.gamasutra.com/php-bin/news_index.php?story=21981
今週、設立以来過去に例がない5千人の大規模リストラを発表した米マイクロソフト。このレイオフの影響を直接受けて、PCのFlight Simulator(フライト シミュレータ)シリーズを長年手がけてきたACES Studiosが閉鎖になることを同社が認めました。

Gamasutraが開発者筋のソースから得た情報によると、最優先事項に人員を配置するための決断だったという今回の人員削減は、20年以上続くフランチャイズを支えてきた全てのチームメンバーに及ぶとのこと。しかしマイクロソフトの広報担当は、フライトシミュレータシリーズ自体がなくなることはないと伝えています。

マイクロソフトブランドのフライトシミュレータシリーズが初めて登場したのは1982年。その後、四半世紀もの間に12種類のメインタイトルが発売。2006年にリリースされた最新作のFlight Simulator Xには拡張パックも発売されていました。

今回の大規模リストラの波は、このACES Studiosだけに留まらず広範囲に渡っているようですが、やはりフライトシムファンにとっては今後の続編の行方が心配されるのではないでしょうか。
(ソース: Gamasutra: Microsoft Makes Big Cuts At Flight Sim Studio)

マイクロソフトの携帯ゲーム機参入は時期の問題?−副社長のシェーン・キム氏が語る

http://www.inside-games.jp/article/2009/07/22/36498.html
マイクロソフトが携帯ゲーム機に参入するのは、そう遠くないことなのかも知れません。

マイクロソフトの副社長であるShane Kim氏は海外サイトKikizoのインタビューに対し、現在はProject Natalのようなもののため余力がないが、携帯ゲーム機の可能性を認識しており“いつ”やるかの問題であると回答。現在は据置ゲーム機やXbox LIVEに注力しており、他のハードを出すことは考慮していないとしています。

氏は様々なネットワークサービスの利用者がそれぞれのネットワークに孤立した「島経験」を好まず互いに繋がりを持ちたがっていることを理解しているとした上で、様々なネットワークサービスを統合する可能性について言及。それを推進する上でどのようにやるかは決まっていないとしています。

マイクロソフトは2006年のE3においてMSNメッセンジャーやMSN Gamesを統合化した「Live Anywhere」構想を発表して話題となっています。マイクロソフトが携帯ゲーム機に参入するのであれば、当然Xbox360やPCとの連動機能を考慮してくることが予想されます。ユーザー同士の連携という、現代社会におけるブームの原動力を持った状態からスタートできるわけで、Kim氏のいう“いつ”はどの時期になるのかが注目されます。

マイクロソフトが通期業績を発表―Xbox 360の販売台数は増加2009年7月24日(金)

http://www.gamebusiness.jp/article.php?id=177
マイクロソフトは2009年6月期 通期業績を発表しました。

それによれば、売上は584億4000万ドル(前年度比-3%)、営業利益は203億6000万ドル(-9%)、純利益は145億7000万ドル(-18%)となりました。世界的なPCやサーバーの販売減少の影響を受けた格好となっています。期中な主要なポイントとしては、Windows 7リリース候補2の公開や新たな検索エンジンBingの公開が挙げられています。

また、Xbox 360やPCゲームを含むエンターテイメント&デバイス部門(EDD)の業績は、売上高が77億5300万ドル、営業損失が1億6900万ドルとなりました。売上高は6%減少しましたが、損失は66%改善しました。Xbox 360はハードの販売台数は増加したものの、値下げの影響で1台あたりの収益が減少しています。一方で研究開発費を増額し、ソフト開発に力を入れています。

Xbox 360の販売台数は2008年度の870万台に対して、2009年度は1120万台でした。

『Halo』が荒牧伸志、押井守の下でアニメ化決定

http://www.inside-games.jp/article/2009/07/25/36566.html
マイクロソフトは、米国サンディエゴで開催中のComic-Con Internationalにて、『Halo』シリーズを世界最高のアニメクリエイター達の手でオリジナル アニメ ショートフィルムとして制作するという新プロジェクト「Halo Legends」 (ヘイロー レジェンズ) を発表しました。

「Halo Legends」はマイクロソフト傘下の343 Industries が制作を手がけ、「APPLESEED」 や 「EX MACHINA」で知られる荒牧伸志監督と、「攻殻機動隊」で知られる押井守監督がクリエイティブ ディレクターを務め、J-Spec Picturesのジョセフ チョウ (Joseph Chou) 氏がプロデューサーを務めるという豪華スタッフ陣となります。また本プロジェクトには株式会社ボンズ、カシオエンターテイメント株式会社、Production I.G、STUDIO4、東映アニメーションが傘下します。

「Halo Legends」は『Halo』世界の様々な時代、テーマ、キャラクターを描いた一連のショートストーリー作品になるということです。

『Halo』シリーズの開発ディレクターと、343 Industriesのストーリー ディレクター兼クリエイティブディレクターを務めるフランク・オコナー氏は「荒牧伸志氏や押井守氏など、最高のアニメ制作会社の精鋭達と仕事をする機会というのは、マイクロソフトにとって非常に貴重なものです。私たちはこれまで、マスターチーフの目を通して『Halo』 の世界を見ており、さまざまな媒体を通じて多面的な世界を体験してきましたが、このたび、真に豊かな表現力と視覚的にダイナミックな方法で新たな物語を見られるようになりました。本作は、アニメファンと 『Halo』 ファンの双方にとって、心からご満足いただけるものとなるはずです」とコメントしています。

また、「Halo Legends」 プロジェクトのクリエイティブ ディレクターである荒牧氏は、「『Halo』 とそのキャラクターは、アニメの世界に自然に溶け込みます。『Halo』 の
ファンとしては、マイクロソフトや他の制作会社の優秀な仲間達と力を合わせ、この作品集を制作できることを光栄に思います」と述べています。

今後「Halo Legends」はXbox LIVE上でプレビューが公開される予定となっています。どのような作品になるのか、注目されます。

マイクロソフトとノキアが携帯分野で提携・・・朝刊チェック(8/13)

http://www.inside-games.jp/article/2009/08/13/37106.html
日本経済新聞9面「高性能携帯ノキアと提携、マイクロソフトがオフィス提供」
米マイクロソフトとノキアは12日、携帯分野で提携すると発表しました。ノキア製のスマートフォンでマイクロソフトの業務用ソフトを利用可能にし、新種のビジネス端末として普及を目指します。需要低迷が続くIT機器市場で数少ない成長領域であるスマートフォンをめぐる主導権争いが激化します。

米マイクロソフト、Xbox 360エリートモデルを100ドル値下げ

http://www.inside-games.jp/article/2009/08/28/37365.html
米Microsoft Corporationは、Xbox 360の価格を8月28日から米国で値下げすると発表しました。

Xbox 360 エリートが100ドル値下げされ299.99ドルに、Xbox 360 Proが50ドル値下げされ249.99ドルになりました。また、スターターモデルと位置付けられるXbox 360 アーケードは199.99ドルで販売されます。

先週のソニー、プレイステーション3の新型モデル発表に続く動きで、各社のテコ入れ策が出そろってきました。米国以外の地域では不明ですが、日本でも近日中に発表がありそうです。

「ホリデーシーズンまでは時間がありますが、そろそろ今年のギフトは何にするか考え始めてもいい季節です。もし大きな予算を必要としない深いエンターテイメント体験を望むならXbox 360をオススメします。最高のゲームと幅広いテレビ番組や映画のライブラリ、音楽体験、家族との交流、そして地平線の向こうには全く新しい体験―Project Natalが待っています」とマイクロソフトのシェーン・キム氏はコメントしています。

【Xbox360 media briefing 2009】Xbox360年末商戦に向けた施策を発表、「Xbox360 エリート」1万円値下げ

http://www.inside-games.jp/article/2009/09/02/37441.html
マイクロソフトは、本日開催した「Xbox360 media briefing 2009」にて、日本で今秋以降に発売予定のXbox360向け新作ラインナップ及びハードウェアの施策を発表しました。

マイクロソフトからは『Halo 3:ODST』、『Forza Motorsport 3』、『Alan Wake』、『ライオットアウト 2』の他に、『Borderlands』が日本でも発売されることに。

さらにXbox360で史上最高の世界販売本数を記録したRPG『Fable II』の続編『Fable III』が合わせて日本国内で発売することを発表。

さらに『Halo』シリーズの圧倒的なSF冒険物語を、アニメ、ショートフィルムという新しい形で提供する新プロジェクト「Halo Legends」の作品集が、ワーナー・ホーム・ビデオから日本でも発売されることも決定しました。

サードメーカーのタイトルについては、カプコンの『ロスト プラネット2』を実機で4人協力プレイのデモンストレーションが行われ、新ステージと最新映像が公開されました。東京ゲームショウでは8人協力プレイが体験出来るとのこと。

また、東京ゲームショウ2008の基調講演で発表された『NINETY-NINE NIGHTS II』がKONAMIより発売されることが明らかに。現在鋭意製作中とのことです。

Xbox360はこれらのタイトルを含め、1年間でパッケージソフトを100タイトル以上発売を予定。充実したラインナップをユーザーに届けます。

Xbox LIVEを通じて配信されているタイトルについては、往年の名作から新作まで多岐にわたる人気のジャンルが揃っていて、8月末までに配信されているタイトル数は175本になりました。

新たにXbox LIVEの新たなビジネスモデルとして、ゲーム自体を無料で配信し、コースや車などアイテム課金で有料販売する『Joy Ride』を発表。キャラクターはアバターを使用しています。

ハードウェアについては、Xbox360の豊富で幅広いラインナップに加え、Xbox LIVEで提供されるコンテンツなどで得られるゲーム体験をより幅広いユーザーに提供するため、9月10日より新パッケージ「Xbox360 エリート」を29800円(税込)で発売します。

現在店頭で販売されている「Xbox360 エリート」については、現在の価格より1万円安い29800円に、スタンダードモデルの「Xbox360」はオープン価格になり、在庫が無くなり次第販売終了になります。
(※「Xbox360コンポジットAVケーブル」を同梱したパッケージが順次出荷開始になります)

「Xbox360 アーケード」については従来の価格のまま変更無しで19800円です。

また、周辺機器なども新価格になり、「Xbox360 ハードディスク (60GB)LIVE パック」が11550円→11000円に、「Xbox360メモリーユニット」(512MB)は5250円から3150円に価格が改定されました。

新価格になり手頃価格になったXbox360。これから続々と発売される新作タイトルにも注目です。

マイクロソフトも携帯ゲーム機に意欲?Zune HDがゲーム機に?

http://www.inside-games.jp/article/2009/09/17/37745.html
アップルからゲーム業界への宣戦布告の次は、マイクロソフトの携帯ゲーム機宣言のようです。

マイクロソフトは「Zune HD」の動画を公開しましたが、ゲーム機能を暗示するものとなっています。Zune HDはマイクロソフトが北米で9月15日に発売した携帯メディアプレイヤー。

タッチスクリーンを持ち、HDビデオやHDラジオを再生できるほか、インターネットを閲覧することも可能です。動画の32秒の時点では何らかの3Dレースゲームが動いており、海外ゲームサイトMCVは『Forza Motorsport 3』の移植版ではないかと推理します。

Zuneは機能的にiPodシリーズの対抗馬と目されており、iPodがリニューアルした直後に新型を発売するというのも意味深なものがあります。
Zune HDは現時点では北米のみの発売で、店頭予想価格は16GBが219.99ドル(約2万円)、32GBが289.99ドル(約2万6000円)。

MCVはZune HDのゲームに対する姿勢はマイクロソフトの内部でも矛盾があるようだ……と同社のChris Stephenson氏、J Allard氏、Shane Kim氏の発言を引用します。

Chris Stephenson氏:“Zune HDでゲームを出す予定はあるが時期は未定”
J Allard氏:“ゲームが出たところで顧客の満足度は高くないだろう”
Shane Kim氏:“携帯ゲーム機の可能性に関しては認めており、いつ参入するかの問題だが、今はProject Natalに集中しておりその時期ではない”

アップルは「It's Only Rock and Roll But We Like It」イベントにおいて「これら(ニンテンドーDSやPSP)が出た当時はクールだったみたいだが、一度iPod Touchでゲームをするなら”これ、そんなにクールじゃないだろう”と思うだろう」と発言するなど携帯ゲーム機市場への意欲を現している時期だけに、Zune HDの動向は注目を集めることになりそうです。

【TGS2009】小島秀夫、稲船敬二、名越稔洋・・・大物クリエイターが語る「Project Natal」

http://www.inside-games.jp/article/2009/09/26/37845.html

6月のE3で電撃的に発表された、Xbox360の新しいマンマシン・インターフェース「Project Natal」。

ハンズフリーでゲームを遊ぶ、あまりに先進的なプレイスタイルは業界を震撼させました。そして同時に「コンセプトムービーでは?」「ホントに発売されるのか?」と疑問に思った人も多かったのではないでしょうか。実は筆者もその一人でした。「あれは一夜の幻、夏の夜の夢だった」と。

そんな疑問を解消するかのように、マイクロソフトは東京ゲームショウ初日の24日、「Xbox 360 クリエイター パネルディスカッション」を開催しました。実はこのイベント、日本のXbox360の「顔」である泉水敬氏がモデレートし、日本を代表する3名のトップクリエイターが集ってパネルトークを行うとしか、事前に知らされていませんでした。

ところが幕が開くと、パネリストは「メタルギアソリッド」の小島秀夫氏、「デッドライジング」の稲船敬二氏、そして「龍が如く」の名越稔洋氏。そしてテーマが「プロジェクト・ナタルが切り開くゲームの新しい可能性」という大サプライズ。会場に集まった世界中のプレスを前に、さまざまな熱いトークが繰り広げられ、「ナタル」の存在感と可能性が大いに印象づけられました。

最初のテーマは「Natalの第一印象」です。3人ともE3より前に「見せたいモノがある」と、シアトルのマイクロソフト本社まで呼びつけら、もとい招待され、「プロジェクトの忙しいときに」(稲船氏)、「1泊3日の弾丸ツアーで」(小島氏)視察したそうです。しかし、その時の驚きは想像以上で、小島氏曰く「2Dが3Dに進化した時と同じくらいのインパクト」と称したほど。3人とも、その場でさまざまなインスピレーションがわいてきたとのことでした。

稲船氏は「体を使って操作するデバイスは、ともすれば過去のコントローラー文化を捨ててしまうところがあったが、ナタルは過去を大事にしたまま、未来に向かえるところに可能性を感じた」とコメント。名越氏も「これまで完成したものを、もう一度生かす形で、スクラッチ&ビルドできる。特にマイクデバイスはおもしろい」と評価しました。小島氏はゲームを皮切りに、ライフスタイルが大きく変わるような印象すら受けたと賞賛。映画『マイナリティ・リポート』の世界のように、ATMや家電の操作、病院の手術など、あらゆる入力が置き換わっていく可能性がある、というわけです。

続いてのテーマは「Natalでゲームはどのように広がっていくか」です。稲船氏は単に体を使って遊ぶという狭い視野で捉えるのではなく、視野を広げることが重要だと指摘します。その一つがボディランゲージなどによる「感情表現」の入力でした。名越氏はナタルのゲームが流行ることで、パフォーマンスが大きくなり、日本人の感情表現が変わる可能性だってあると語ります。「あるゲームの説明をするとき、タイトルや内容ではなく、ナタルでの動作によって説明することも、あるかもしれない」(名越氏)。

小島氏はNatalでユーザーの個人認証が可能な点に着目していると語ります。「自分が部屋に入ったとき、気分や健康状態をコンピュータが理解してくれる。具合が悪そうなときは、話しかけたりしてくれるかもしれない。子供の頃に夢見たSF的な世界が、あと5年くらいで実現するというのが、すごく嬉しいところ」(小島氏)。ただし、まずは自分たちがしっかりとしたゲームを作って、ヒットさせることが大事だと語りました。「この発明を、僕らが台無しにしてはいけない」。

実際、稲船氏は作り手によって、すごく差が出るコントローラーだと言います。「ハードがチープだと表現物も差が出にくいが、ハードやデバイスが進化すると、クリエイターのレベルの差が開いていく。だから墜ちたくないですね」(稲船氏)。名越氏も「ナタルは手触り感を作るものかもしれない」とコメントし、「撫でる」というアクションを例に挙げました。「思わずキャラクターを愛おしく撫でるようなドラマを作り、その手触りが実現できるようなフィーチャーを作って、そのためにゲームを設計するとか」(名越氏)。そのためにはNatalで何を表現したいかハッキリしていて、強い気持ちを持っているクリエイターほど、良いゲームを作れるというわけです。

ただし、ここで3人が注意点として指摘したのが、いわゆる「経路依存」の問題でした。あまりに新しすぎて、これまでのユーザーを置いてけぼりにしてはいけない。一方でユーザーがNatalに抱くイメージは、きっちりゲームで表現する必要がある。そもそもユーザーが自分たちのゲームに求めている思いは、しっかり受け止めなければいけない。「Natalならではのゲームであることに加えて、これまでのユーザーも、ナタルで一緒に次の次元に飛べるようなもの。自動車ユーザーに対して、飛行機ではなく、空飛ぶ車を提供するようなイメージ」(小島氏)。さらに小島氏はナタルではカジュアルゲームが連想されやすいが、自分はNatalでも、コアゲーマーに向けて作品を作ると表明しました。

これに対して稲船氏も「Natalはコアユーザーでも、カジュアルユーザーでも楽しめるデバイス」とした上で、個々のクリエイターの強みを生かしつつ、会社全体でさまざまなユーザーに広げていきたいと語りました。また従来のコントローラでは手の不自由な人は楽しめなかったが、ナタルはユーザーのアクセシビリティを高めるデバイスだとして、健常者と障害者が同じフィールドで遊べるようなゲーム作り、という視点もおもしろいと補足しました。
 
ではNatalではゲームが扱うテーマは、どのように広がるのでしょうか。稲船氏は従来の指先の操作では、テーマの多様性をゲームが消化しきれなかったが、より自然なインタラクションが可能なナタルでは、それが可能になるかもしれないと語りました。小島氏は「これまでは暴力・セックス・ギャンブルが主流だったが、感情をテーマにしたようなゲームにも可能性がある」とコメント。名越氏も「ゲームの社会的な立ち位置を広げるチャンスが来ているかもしれない」としつつ、選択肢が広がりすぎて散漫にならないように、絞り込みが大事だと指摘しました。

最後のテーマは3名が抱くNatalについての夢でした。稲船氏は映画が優れた感情表現ができる一方で、「ゲームは映画に比べて『悩み』がなかった」と指摘」ナタルでゲームクリエイターの社会的地位を、映画監督と同じレベルまで高めていきたいと抱負を述べました。名越氏も「生命観や命みたいなものが画面から感じられるようなコンテンツを作りたい」とコメント。小島氏は「家族以上、同僚以上に、自分のことを一番理解してくれるようなゲームを作りたい」と語りました。

なお、パネルの冒頭では米マイクロソフトでXbox360ビジネスを牽引するドン・マトリック氏もムービーで登場しました。マトリック氏はナタルはゲームの進化で重要な転換点になるが、それにはコンテンツの充実が重要で、日本のゲームクリエイターはその可能性を切り開く、産業を牽引する存在だとコメント。6月にアメリカでハードウェアが発表され、9月に日本でゲームアイディアが議論されるという、おもしろい流れとなりました。次は来春のGDCで、技術的な情報について期待でしょうか。

ちなみに気になる発売時期ですが、泉水氏曰く「ゲームソフトとの兼ね合いもあるが、そう遠くない将来」とのことで、期待して待ちたいところです。

インディーズゲームをXbox360向けに作って売るために―IGDA日本 SIG-Indie第4回研究会

http://www.inside-games.jp/article/2009/10/13/38153.html
IGDA日本は、10月10日にSIG-Indieの第4回研究会「Xbox360向けゲーム開発環境XNAにまつわるインディーズゲームシーン」を秋葉原UDXビルで開催しました。

今回のテーマはXNA、特に「XboxLIVEインディーズゲーム」向けの開発・販売といったあたりの話題が取り上げられていました。

商業作品とは違うルートでXbox360向けにゲーム配信をオンラインでおこなえるのがXboxLIVEインディーズゲーム(以下、XBLIG)です。個人でもXbox360向けのゲームを開発し、Xbox360のダッシュボードにゲームを出展、世界中に販売できるということで、日本からも参入する開発者が出てきています。

通常、家庭用ゲーム機向けにゲームを出すには、各ゲーム機メーカーと契約をして開発機材を導入し、企画のチェックや品質チェックを受けてゲームを制作、製造、発売するという流れになります。これは個人で出来る仕事ではありません。

しかし、Xbox360では「XNAクリエーターズクラブ」のプレミアムメンバーシップ(4ヵ月4,800円または12ヵ月9,800円)に登録するだけでXbox360で動作するゲームを自作でき、さらに、XBLIGの仕組みにのせて世界中に向けて自作のゲームを販売できます。開発に必要なソフトウェア「XNA Game Studio」は無料で配布されており、現世代のゲーム機向けのソフト開発環境としては非常に敷居が低いのが特徴です。

とはいえ、ABAGamesの長健太氏が指摘するように、「作るところはいい感じ、届けるところ(ピアレビュー、XboxLIVEインディーズゲーム)は課題が多い」のが現実のようです。

■販売までの壁:開発者同士が承認しあう「ピアレビュー」

講演で、長健太氏やXELF氏、佐川直樹氏(こびとスタジオ)、zio氏が一様に「課題あり」と指摘したのが、ピアレビューという配信前チェックの仕組みです。

開発者は、ゲームを完成させたら、コミュニティーに提出し、ピアレビューにかけます。ゲームの動作に問題がないと承認されれば48時間以内に配信が開始されます。ゲームに不具合があれば差し戻されます。通常はメーカーによるチェックがおこなわれますが、XBLIGでは、マイクロソフトは承認に関与しないのが特徴です。

ここだけ見ると「とてもチャレンジしやすそうな仕組み」ですが、ピアレビューの基準が厳密でないこと、レビュワーの質にもばらつきがあること、基本的にレビュワーが外国人であること(表現の受容基準が異なる。日本人レビュワーは少ない)、差し戻しになると1週間は再提出できない、などが壁になっていると指摘しています。

XELF氏は、「『ピアレビュー攻略』のためのXNAにおける開発のコツ」というタイトルで講演をおこないましたが、その中でも基本的にクリアしておくべき用件として「コントローラーを複数つないだときの動作チェックは念入りに」「テレビでのオーバースキャンを前提とした画面内要素の配置(Viewport.TitleSafeAreaを活用しましょう)」「海外向けに出す者については遊べるレベルの翻訳をしておきましょう」「全地域に配信する場合は表現の基準に注意しましょう」といった注意点をあげていました。

また、XELF氏は、ピアレビューの差し戻し後1週間は再提出できないことに対して「ピアレビューをスムーズに通過するには設計段階から気を配ること、ピアレビューにいきなり出すのではなく、計画的にプレイテストに投入し、ピアレビューで指摘されそうな問題や未知の不具合を確認してもらいましょう」とも述べています。

ピアレビューの基準となる情報が英語ベースで、日本語での整理された情報がない(公開されているが整理されていない)ことについては、マイクロソフトXNAグループ 徳留和人氏 は「FAQは修正します。いつとは言えないがちょっと時間をください」と述べていました。

■売れるのか?

XBLIGは、無料ゲームの配信はできず、値段をつけて販売することになります(最大8分間の体験版機能が必要とされています)。選択できる価格は80MSP(1ドル)、240MSP(3ドル)、400MSP(5ドル)で、開発者に支払われるのは売り上げの70%とのことです。

佐川直樹氏(こびとスタジオ)の講演では、日本語のノベルゲームについても、ダウンロードおよび完全版購入が海外の方が圧倒的に多かったことが報告され、日本向けのコンテンツをそのまま全世界に発信して売り込んでいける可能性を紹介していました。ただし、表現に対する感覚が異なるため、日本なら問題ない表現でも海外ではNGになる場合があることには注意が必要と述べました。XBLIGについて佐川氏は「(完全版の販売数は)同人としては十分な数。同人ショップが音楽に力を入れる傾向にあり、ゲームの扱いが難しい状況に置かれている。同人ソフト配信のインフラとしては良い」としていましたが、「同人ソフトの人間を引っ張ってくるには(ピアレビューや海外基準など)縛りが多すぎてデメリットが多い」とも述べ、日本からのレビュワーが増えるなど環境が変わることも必要との認識を示していました。

■出してからも大変

配信・販売システムとしてのXBLIGそのものについても、ゲームの検索性に難があることが指摘されました。ゲームジャーナリストの罰帝氏は、「最新、の時期を越えたとたんに見つけづらくなる。XNAクリエーターズクラブのページで確認は出来るが、Xbox360からこのサイトは参照できない。国ごとにジャンルの受け取り方が違う点も問題で、システムが国ごとの違いを吸収できていない。まわりから(インディーズゲームを)遊んでいる様子が見えるようにゲーマースコアはなくてもいいので実績システムに対応してほしい」と述べていました。

この点についてはマイクロソフト徳留氏も「ゲーム出しっぱなしはもちろんだめ。自分のゲームを売り込みましょう。おすすめ度を上げる努力をしてください。おすすめ度でソートをかけられるので、活用しない手はない。400本も並んでいるマーケットプレースで見つけてもらう努力が必要」としていました。

Xbox360ではウェブによる「レビューサイトから直接リンク」といった導線が使えないため、当面はおすすめ度を上げていくしかなさそうです。

XNAの構想がGDC2004の会場で発表されてから5年、個人のクリエイターにまでXboxLiveが開放されてきたことで、あたらしい挑戦ができるようになったのは間違いなさそうです。

2009年秋のXbox LIVE アップデートは「Facebook」と「Twitter」に対応!先行体験も実施

http://www.inside-games.jp/article/2009/10/20/38293.html
マイクロソフトは、「2009年秋の Xbox LIVE アップデート」の詳細を公開しました。

今秋実施されるXbox LIVE アップデートでは、「E3 2009」で発表されたソーシャルネットワークサービス「Facebook」と「Twitter」の機能が新たに追加されます。

「Facebook」ではリアルタイムで自分の近況を更新したり、コメントを投稿&閲覧、またXbox LIVEのフレンドと「Facebook」の友達をリンクすることが可能です。

「Twitter」ではお手軽に「つぶやき」を投稿、閲覧することが可能で、友達や家族、または有名人の「つぶやき」を受信することができます。どちらもユーザー間のコミュニケーションに重点を置いた新機能、LIVEで友人が多い方や、これから増やそうという方にも便利な機能となりそうです。

また秋のアップデートに先駆けて、全世界のユーザーを対象に上記の機能をいち早く体験できる「2009年秋の Xbox LIVE アップデート プレビュー」が実施されています。気になる方はぜひ応募してみてはいかがでしょうか。

レア、N64『パーフェクトダーク』をHDリメイクしてXBLAで配信

http://www.inside-games.jp/article/2009/10/22/38365.html
英国レア社は、2000年にNINTENDO 64向けに発売したFPS『パーフェクトダーク』(発売元: 任天堂)をHD画質でリメイクしてXbox Live Arcadeでリリースすると公式サイトで明らかにしました。

舞台は近未来のアメリカで、プレイヤーは完璧な成績でテストを終えた新人エージェント「ジョアンナ・ダーク」となり、不審な成長を続ける軍事企業データダイン社に乗り込みます。2005年には続編『パーフェクトダーク ゼロ』(Xbox 360)も発売されています。

公式サイトでは、N64版とリメイク版の比較画像も公開されていて、かなり変わっている様子が分かります。発売日は未定ですが、人気を集めたFPSが復活するのは嬉しいニュースですね。

実際のリメイクを担当するのは4J Studiosで、発売元はマイクロソフト・ゲーム・スタジオ。

「失望した」-周辺機器が使用不可能になるアップデートにメーカーが反発

http://www.inside-games.jp/article/2009/10/23/38386.html
Xbox360用の周辺機器を製造する会社はマイクロソフトに遺憾の意を表しました。

マイクロソフトのMajor Nelson氏は、Xbox360の次なるアップデートにおいてサードパーティ製のメモリーユニットを使用不可能にすると発表しました。

周辺機器を製造するデイテルは、Xbox360用の大容量メモリーユニット「Max Memory」を発売していますが、この発表に対し「失望した」とコメントしています。

デイテルは海外ゲームサイトCVGに対し「発表が額面通りのものであるとするなら、マイクロソフトは顧客の選択の自由を妨害するためにこうした方法を採っていることになるのは確実で、これは残念なことだ」と語ったとのこと。

「Max Memory」は2GBの容量を持っており、これはXbox360公式のメモリーユニットよりも多くのデータを記録できることになります。

デイテルは「誰でもより良い品にお金を使おうとしている。我々はMax Memoryがお値打ちかつ大容量であり、公式のメモリーカードに対する選択肢を提供していると思っている」とコメントしています。

マイクロソフトのMajor Nelson氏は自身のBlogにおいて「変化の一つは、認可されていないメモリーユニットがXbox360上で動作しないことだ。ゲーマープロフィールを移動しようとしているか、セーブデータのバックアップを取ろうとしているのであれば、アップデートが来る前に認可されたメモリーユニットにデータを移動させた方がいいだろう」と発表しています。

サードパーティ製の周辺機器は現在のゲーム界では大きな商業的価値を持っていますが、サードパーティとメーカーがいかに関わるか、マイクロソフトとデイテルの対応が注目されます。

Microsoft、2010年度第1四半期決算は減収減益

http://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/20091026_324430.html
 米Microsoftは23日(現地時間)、2010年度第1四半期決算を発表した。これによると、売上高は前年同期比14%減の129億2,000万ドル、純利益は同18%減の35億7,000万ドル、1株当たり利益は同17%減の0.4ドルとなった。

 今期はOEMへのWindows 7の売上など14億7,000万ドルの繰り延べ金があり、これを含めた場合、売上高は143億9,000万ドルで前年比4%減にとどまる。

 部門別の売上高は、Windows/Live関連が26億2,000万ドル、サーバー関連が34億3,400万ドル、オンラインサービスが4億9,000万ドル、ビジネス部門が44億400万ドル、エンターテイメント部門が18億9,100万ドル、その他が8,100万ドル。営業利益は、Windows/Liveが14億6,300万ドル、エンターテイメント部門が3億1,200万ドル。オンラインサービスで4億8,000万ドルの損失となった。

Xbox LIVEのBANは100万件以上...ってソースどこ?11/13

http://www.kotaku.jp/2009/11/xboxlive_ban_1m.html
これはどうもソースが怪しいですね...

Xbox LIVEで改造ハードの一斉BANが行われているのは本当ですが、100万件という数字はここ数日飛び交い始めました。

米Kotakuがソースとする「Information Week」誌のオンライン版をはじめ、大手メディアCNNもマイクロソフト系のMSNBCも、60万~100万という数字を出して報じています。でもその数字の出所があやふやなんですよね。

どうも、日本でもウワサの出所になった個人ブログがソースじゃないかって気がしてならないんですが...。
 

 
その個人ブログではユーザー名、Squattingdogさんが、「Xbox LIVEのコールセンターで働いている友達から聞いた話」として、すでに60万人がBANされ、100万人を目指すよう指示されたと書いています。

これがすべてのニュースの大元だったらすごいですね。先の大手メディアの記事では、上記個人ブログについて一切触れていません。とりあえず当記事では、「100万件がBANされる可能性もあるというウワサですよ」と言っておきます。あいまいに。

米Kotakuがマイクロソフトに確認したところ、「正確な数は公表できない」とのことでした。

http://www.informationweek.com/news/hardware/peripherals/showArticle.jhtml?articleID=221601267
http://www.cnn.com/2009/TECH/11/12/cnet.xbox.live.ban/index.html
http://www.msnbc.msn.com/id/33866696/ns/technology_and_science-games/

マイクロソフトも初心者ガイドシステムの特許を取得-オンライン&ユーザー投稿に焦点

http://www.inside-games.jp/article/2009/11/27/39028.html
任天堂に続き、マイクロソフトも初心者ガイドシステムの特許を取得したとのことです。

『New スーパーマリオブラザーズ Wii』では何度もミスすると見本を見せてくれる「おてほんプレイ」(スーパーガイド)が話題となっていますが、マイクロソフトはネットワークを利用した初心者ガイドシステムの特許を取得しました。

マイクロソフトの初心者ガイドシステムは、プレイヤーが詰まった場合にゲームの側で何が問題となっているかをチェックし、ユーザーが投稿したヒントとガイドのリストを提示します。
提出された特許の文書によると、この初心者ガイドシステムはXbox LIVEへの接続を必要とするとされています。現時点では「Xbox Live シルバー メンバーシップ」(無料)か「Xbox LIVE ゴールド メンバーシップ」(有料)のどちらで使えるかは不明とのこと。

海外ゲームサイトSilliconeraは「マイクロソフトのコミュニティには実績ハンターたちによるポテンシャルを持つが、“鶏と卵”の問題が存在する。『Halo』のような人気ゲームには無数のTips(コツ)が投稿されるが、難しすぎるゲームのコミュニティは大きなものとならないだろう」と評しています。

オンラインの世界ではUCC(User Create Contents:ユーザーが自主製作したコンテンツ)の可能性が注目されています。ユーザーが投稿するヒントも広義のUCCの一種ですが、そもそも投稿する人がいなければヒントが増えていかないのも事実。「誰が最初にヒントを作るのか」は現時点での課題といえそうです。

「Project Natal」をPCにも搭載する構想あり?-動きと声でPCを操作

http://www.inside-games.jp/article/2009/12/02/39140.html
ビル・ゲイツ氏はPCにも「Project Natal」のようなモーションコントロールを搭載するそうです。

「Project Natal」はマイクロソフトが現在開発中のXbox360用モーションコントロール。使用者の動作を読み取ることで、コントローラーなしでゲームを遊べるようになります。

海外ゲームサイトdevelopが伝えるところによりますと、マイクロソフトのビル・ゲイツ氏はNBCのインタビューに対し「ビジネスのミーティングにおいてジェスチャーで図表を拡大し、家を建てる前に組み立てた所を見る。コンピューターが3D表示及び声によるインタラクション(相互作用)を見るというこのアイデアは、コンピューターを操作する方法がキーボードやマウスのみではないという領域へと導いてくれます」とコメントしたとのこと。

「ユーザーとコンピューターが互いに話すことができますか?」という質問に対し、ゲイツ氏は「もちろん」と回答しています。「あなたはオフィスの壁でTV会議を開き、コンピューターを使ってそこで起こっていることを聞き、写しを作って検索可能にするでしょう。ナチュラル・インターフェースは現在過小評価されています」と語ったとのことです。

現時点では「Project Natal」がそのままPCで使えるようになるのか、よく似た機能のインターフェースになるのかは不明ですが、動きと声でPCを操作できるSF映画のような世界が現実になるのかも知れませんね。

任天堂、ソニー、マイクロソフトが無線コントローラーの特許を侵害

http://www.inside-games.jp/article/2009/12/03/39145.html
任天堂、ソニー、マイクロソフトは特許を侵害しているとして訴えられました。

カナダのエドモントンにあるEleven Engineeringは任天堂、ソニー、マイクロソフトのワイヤレスコントローラーが自社の特許を侵害しているとして訴訟を起こしました。

問題となっているのはEleven Engineeringが2001年、2002年、2004年に取得したワイヤレスゲームコントローラーの無線周波数に関する特許。
WiiのWiiリモコン、プレイステーション3のDUALSHOCK3及びSIXAXIS、Xbox360のXbox 360 ワイヤレス コントローラーがこれを侵害しているとしています。

同社の社長であるJohn Sobota氏は「我々はゲームのコントローラーに関してパイオニア的な努力をして特許を与えられました。しかし広範囲にわたっての侵害があり、我々は特許を保護するため仕方なく訴訟を起こしました」と語ってます。

マイクロソフトのスポークスマンであるKevin Kutz氏は「ノーコメント」と回答。また、任天堂とソニーは現時点では何のコメントも発表していないとのことです。

ゲームのパッケージがエコ仕様に・・・業界全体で配慮の動き

http://www.inside-games.jp/article/2009/12/03/39168.html
『Left 4 Dead 2』や『Call of Duty Modern Warfare 2』など今年もホリデーシーズンは続々と大作ゲームが発売されていますが、Xbox 360版を購入したユーザーなら、パッケージの仕様が変わっていることに気付いたかもしれません。

最近発売されたXbox 360用ソフトのパッケージは、内部のプラスチックに円形の穴が開けられており、全体の軽量化が図られているそうです。香港のケース製造会社がIGNに語ったところによると、これはCO2排出量の削減を目的とした“エコボックス”で、映画のDVDなどでは以前から採用されているとのこと。

このエコボックス仕様のパッケージ、あの任天堂やソニーも導入を検討している他、大手販売店のWal-Martでは2013年までに包装コスト5%カットを目指すなど、業界全体でCO2排出量の削減に向かう動きが出ているようです。

「Project Natalには遅延がある」-英国のゲーム業界人、絶賛と同時に懸念を表明

http://www.inside-games.jp/article/2009/12/20/39492.html
英国のゲーム業界人は「Project Natal」を賞賛すると同時に懸念を表明します。

海外ゲームサイトdevelopが伝えるところによりますと、Traveller’s TalesのディレクターであるJon Burton氏は「Project Natalは非常にクレバーだが、入力のラグ(遅延)と物理的なボタンが存在しないことがゲームの種類を制限しそうだ」とコメントしたとのことです。

Burton氏はソニーのモーションコントロールに対し「ソニーが提示するソリューションはおそらく安価で、あなた自身の指が届くところにボタンを置くものとなるだろう。これはアクションアドベンチャーからFPS(一人称シューティング)までを同じ入力で取り扱えることを意味する」と評価しています。

コントローラーなしで操作するシステムは、既存のアナログスティックやボタンに匹敵する精度を実現するのに苦労するだろう……とするのがBurton氏の懸念。多くのジャンルでは正確で素早い入力を要求されるため、「Project Natal」にどういったジャンルのゲームが合うかは議論が必要であるとしています。

Burton氏は同時に「「Project Natal」のソフトウェアにはびっくりさせられた。我々はモーションキャプチャスタジオを経営しているが、カメラ一つで何の不足もなくモーションキャプチャできることには驚かされる」と「Project Natal」を絶賛しています。

developによればBurton氏は「Project Natal」の最終版を見ていないとのことで、氏のいう「ラグ」は製品版で解消されている可能性もあります。また、入力装置が変わればゲームもそれに合わせたものが必要になるのも事実であり、氏の発言はより現実的に「Project Natal」を見た上でのものといえるでしょう。