NIS/NIS決算詳細2011

Last-modified: 2010-08-07 (土) 20:35:05

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(1)連結経営成績に関する定性的情報
当第1四半期連結累計期間におけるわが国経済は、政府の景気対策の効果や海外需要の持ち直し等により、緩やかな回復基調となりました。しかしながら、欧州を中心とする財政危機問題の広がりから世界的な景気の下振れ懸念が再燃したこと等により、引き続き個人消費が低迷するなど、予断を許さない状況にあります。
当社が属しておりますゲーム業界におきましても、消費低迷の影響によって、厳しい事業環境が続いております。
コンシューマゲーム業界におきましては、ハードウェアの買い替え需要が一段落し市場が低迷するなか、ソフトウェア市場においては各社の売上本数が堅調に推移し、総市場規模は前年同期比で微増いたしました。
モバイルゲーム業界におきましては、SNSのオープン化が進むとともに、XperiaやiPhone4といったスマートフォンが人気を集め、急速に普及したことで、ダウンロードによるコンテンツの購入・利用という課金モデルがより一般的になってまいりました。一方で、パッケージソフト形式でゲームを販売してきた従来のゲームメーカーもスマートフォン市場に参入し、競争は更に激しさを増しております。
アミューズメント業界におきましては、家庭用ゲーム機・携帯電話等の情報端末の高機能化、消費低迷等の影響により、業界全体の集客力が低下する厳しい状況が続いております。
このような状況のなかで、当社グループにおきましては、コンシューマ事業では、国内において1タイトル、海外において他社ライセンス商品を含む5タイトルを発売いたしました。モバイル事業におきましては、総合ゲームサイト及びアドベンチャーゲーム専用ゲームサイトの運営を継続するとともに、急速に拡大するスマートフォン市場に対応すべく開発体制を整えてまいりました。アミューズメント事業におきましては、アミューズメント施設の運営等を行い、イベントの開催等により集客率の向上を図ってまいりました。その他事業におきましては、オンラインショップの運営、グッズの製作・販売等を行うとともに、当社コンテンツのマルチユースを図るため、異業種とのコラボレーション戦略を進めてまいりました。
その結果、当第1四半期連結累計期間の業績は、売上高293,971千円(前年同期比40.6%減)、営業損失15,848千円(前年同期は12,055千円の営業利益)、経常損失32,592千円(前年同期は20,857千円の経常利益)、四半期純損失48,825千円(前年同期は12,223千円の四半期純利益)となりました。
セグメント別の業績は、以下の通りです。

(コンシューマ事業)
コンシューマ事業におきましては、国内外合わせ全6タイトルの発売を行いました。
国内市場においては、前期にダウンロード形式で販売し好評を得たアドベンチャーゲーム『ディスガイア インフィニット』(PlayStation Portable専用ソフト)のUMD版を発売し、当社の主力タイトルである『魔界戦記ディスガイア』シリーズのブランド価値の向上を図りました。
海外市場においては、当社および他社ライセンスソフトのローカライズ版の販売に注力してまいりました。北米市場ではPlayStation Portable向けに『What Did I Do to Deserve This, My Lord!? 2』(邦題:『勇者のくせになまいきだ。2』)、『Disgaea Infinite』(邦題:『ディスガイア インフィニット』)、PlayStation3向けに『Trinity Universe』(邦題:『トリニティ ユニバース』)、Wii 向けに『Viral Survival』(邦題:『peakvox escape virus』)の全4タイトルを発売し、欧州市場では『Sakura Wars:So Long, My Love』(邦題:『サクラ大戦Ⅴ~さらば愛しき人よ~』、PlayStation2用・Wii用ソフト)等の4タイトル(うち3タイトルは北米市場での発売タイトルと重複)を発売することで、海外市場における当社グループのシェア拡大に努めてまいりました。
その結果、当事業における当第1四半期連結累計期間の業績は、売上高269,754千円、営業利益32,024千円となりました。

(モバイル事業)
モバイル事業におきましては、前期に引き続き、総合ゲームサイト「日本一GAMES」、およびアドベンチャーゲーム専用サイト「日本一アドベンチャー」を運営し、携帯電話向けのゲームアプリ、着うた等のデジタルコンテンツを配信してまいりました。また、XperiaやiPhone4等のスマートフォン、iPad等の高機能端末の発売によって急速に変化している市場への対応として、当社の主力コンテンツのゲームアプリ化や電子書籍化を進め、新しいプラットフォームを積極的に活用すべく開発体制を整えてまいりました。
その結果、当事業における当第1四半期連結累計期間の業績は、売上高8,054千円、営業利益3,791千円となりま
した。

(アミューズメント事業)
アミューズメント事業におきましては、アミューズメント施設の運営を中心に事業を展開してまいりました。具体的には、運営する2店舗において、集客率向上のためのイベント開催や広告配布等を展開することで、認知度の向上と市況の回復に備えた収益性の改善を図ってまいりました。
その結果、当事業における当第1四半期連結累計期間の業績は、売上高9,811千円、営業損失2,852千円となりまた。

(その他事業)
その他事業におきましては、国内外におけるオンラインショップの運営、グッズ販売等を行ってまいりました。国内市場においては、『魔界戦記ディスガイア』シリーズをはじめとする当社ライセンス商品に関連したグッズの製作・販売を行い、海外市場においては、国内でも人気を博したアニメ『Toradora!』(邦題:『とらドラ!』)、『PERSONA -trinity soul-』(邦題:『ペルソナ ~トリニティ・ソウル~』)の2タイトルについてDVDのリリースを開始し、ゲーム販売に並ぶ新たな収益源の創出に努めてまいりました。
また、シール付き菓子『ビックリマン』の新シリーズ「漢熟覇王」のキャラクターデザインにおいて『魔界戦記ディスガイア』とのコラボレーションを行うなど、異業種との共同企画を積極的に推し進めることで、当社コンテンツのマルチユースを図ってまいりました。
その結果、当事業における当第1四半期連結累計期間の業績は、売上高6,351千円、営業損失1,654千円となりました。

特別損失の計上に関するお知らせ

http://nippon1.co.jp/news/pdf/2010/20100806_1.pdf
当社は、平成23年3月期(平成22年4月1日~平成23年3月31日)の第1四半期連結会計期間の決算処理におきまして、下記のとおり特別損失を計上いたしましたので、お知らせいたします。 記 当社では、コンシューマゲーム業界の厳しい市場環境を想定し、品質の向上・顧客満足度の向上に重点を置き、経営体質・財務体質の強化を図っております。 この様な方針の下、コンシューマ事業において前期より開発を進めてまいりました3タイトルについて、現状の市場状況や進捗状況等を勘案し、改めて再検討した結果、今後の販売見込み及び品質が非常に厳しいものになるものと判断したため、開発を中止し、特別損失として開発中止損失21百万円を計上することといたしました。 上記の特別損失の計上は、本日発表の「平成23年3月期 第1四半期決算短信」に反映されております。なお、現時点では、平成22年5月14日付けで公表いたしました平成23年3月期の第2四半期累計期間及び通期業績予想(連結・個別)の変更はございません。

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