SEGA決算2006

Last-modified: 2010-05-14 (金) 23:47:29

前年度計画

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部門別

2006年2006年2006年2006年2006年2006年2006年2006年
売上Q1Q2Q3Q4ターム売上Q1Q2Q3Q4
遊技機事業(百万円)49,710129,849212,001265,631遊技機事業(百万円)49,71080,13982,15253,630
アミューズメント機器事業(百万円)12,68230,83554,18971,512アミューズメント機器事業(百万円)12,68218,15323,35417,323
アミューズメント施設運営事業(百万円)21,01348,55977,876106,245アミューズメント施設運営事業(百万円)21,01327,54629,31728,369
コンシューマ事業(百万円)11,54228,89361,95290,352コンシューマ事業(百万円)11,54217,35133,05928,400
その他事業(百万円)5,58010,72414,79419,497その他事業(百万円)5,5805,1444,0704,703
消去又は全社(百万円)-473-2,693-4,137-8,660消去又は全社(百万円)-473-2,220-1,444-4,523
売上高(百万円)100,528248,563420,817553,240売上高(百万円)100,528148,035172,254132,423
利益
遊技機事業(百万円)18,20646,40882,66798,847遊技機事業(百万円)18,20628,20236,25916,180
アミューズメント機器事業(百万円)4334,51210,54412,176アミューズメント機器事業(百万円)4334,0796,0321,632
アミューズメント施設運営事業(百万円)6814,3338,0409,244アミューズメント施設運営事業(百万円)6813,6523,7071,204
コンシューマ事業(百万円)-2,050-4,4322,2031,977コンシューマ事業(百万円)-2,050-2,3826,635-226
その他事業(百万円)-20-430-817-1,712その他事業(百万円)-20-410-387-895
消去又は全社(百万円)340-597-1,426-2,388消去又は全社(百万円)340-937-829-962
営業利益(百万円)17,59249,894101,213119,144営業利益(百万円)17,59232,30251,31917,931
部門数字
パチンコ販売台数(台)25,813223,920259,272288,895パチンコ販売台数(台)25,813198,10735,35229,623
パチスロ販売台数(台)153,306255,286465,454607,105パチスロ販売台数(台)153,306101,980210,168141,651
国内アミューズメント施設470451472462国内アミューズメント施設470-1921-10
コンシューマゲームソフト(億円)149365562コンシューマゲームソフト(億円)149216197
コンシューマネットワーク(億円)136254341コンシューマネットワーク(億円)13611887
CS研究開発費・コンテンツ制作費(億円)7577178CS研究開発費・コンテンツ制作費(億円)0752101
日本その他(本)84154319420日本その他(本)8470165101
米国(本)38101395614米国(本)3863294219
欧州(本)64198433606欧州(本)64134235173
合計(本)1864481,1471,640合計(本)186262699493

プラットフォーム別

2006年Q1Q1Q2Q2Q3Q3Q4Q4
プラットフォームタイトル数出荷本数タイトル数出荷本数タイトル数出荷本数タイトル数出荷本数
PS2558121822837842434
GC016349811012120
Xbox※Xbox360を含む2174331111117152
NDS141498718134
PSP1644279312142
GBA155265585789
PC311637911114135
リピート等-17-36-172-434
合計1318632448771,1471221,640
2006年Q1Q1Q2Q2Q3Q3Q4Q4
プラットフォームタイトル数出荷本数タイトル数出荷本数タイトル数出荷本数タイトル数出荷本数
PS20587124161961456
GC016333561410
Xbox217216778641
NDS1400883947
PSP16336351549
GBA15511032024
PC311326374524
リピート等-17-19-136-262
合計13186192624569945493

地域別

2001年2002年2003年2004年2005年2006年
売上3月期3月期3月期3月期3月期3月期
日本(百万円)167,686160,090163,425163,992全セグメントの売上高の合計及び
全セグメントの資産の金額の合計
額に占める「本邦」の割合がいず
れも90%を超えているため、省略
北米(百万円)51,11534,30226,44716,979
欧州(百万円)24,07611,9417,35110,285
その他(百万円)
利益
日本(百万円)-19,47922,12116,32214,903全セグメントの売上高の合計及び
全セグメントの資産の金額の合計額に占める「本邦」の
割合がいずれも90%を超えているため、省略
北米(百万円)-9,365-587-6,971-591
欧州(百万円)-13,505-1,508-429-374
その他(百万円)

1Q

第1 四半期における連結業績は、売上高1,005 億28 百万円、経常利益170億92百万円、四半期純利益は107 億3 百万円となり、概ね計画どおりに推移しております。

遊技機事業

当グループの主力事業のひとつである遊技機事業におきましては、前期においてロデオブランドとして販売を開始したパチスロ遊技機『鬼武者 3』が当第1 四半期においても好調に推移し、50千台(前期からの累計119千台)を販売いたしました。また、株式会社三洋物産のパチンコ遊技機「海物語」シリーズをモチーフに当グループが開発・製造を手掛けたパチスロ遊技機『パチスロ海物語』(販売元:株式会社三洋販売)を出荷し、63 千台を販売するなど、パチスロ遊技機全体で153千台の販売実績を残しました。
一方、パチンコ遊技機では、従来よりおこなっている開発体制および営業体制の強化が奏効しており、ホールやユーザーからの信用・ブランド力の向上が見られております。なお、新筐体採用第1 弾となった『CRチョロQ』を市場に投入し、販売台数は25 千台となりました。

  • パチンコ

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  • パチスロ

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アミューズメント機器事業

アミューズメント機器事業におきましては、国内において『UFOキャッチャー』をはじめとするプライズ機の販売が一巡したものの、前期に投入した『三国志大戦』が引き続き好評を博しました。

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アミューズメント施設運営事業

アミューズメント施設事業におきましては、『甲虫王者ムシキング』が絶大な人気を誇り設置台数とカード販売枚数を伸ばしており、『オシャレ魔女 ラブ&ベリー』も小学生女子を中心に人気がさらに増し、好評を博している『三国志大戦』も施設関連の売上に大きく貢献いたしました。なお、当第1四半期中の新規出店は、『フェスティバルウォーク蘇我』がオープンするなど5店舗となり、閉店は12店舗、当第1 四半期末店舗数は470 店舗となっております。

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コンシューマ事業

コンシューマ事業におきましては、ゲームソフト販売の分野において、平成17 年6 月に販売開始したGBA 版『甲虫王者ムシキング~グレイテストチャンピオンへの道~』が計画を上回る販売本数を記録するなど、当第1 四半期の販売本数は、日本84万本、米国38万本、欧州64万本、合計186万本となりました。
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2Q

当上半期におけるわが国経済は、相次ぐ自然災害や原油価格の高騰などにより、依然として懸念がぬぐえない状況が続いておりますが、政府が「景気回復の踊場をほぼ脱却」と表現するなど、企業部門に加え家計部門においても改善が続いております。
このような状況の中、遊技機業界におきましては、遊技機業界の転換点となった「風適法施行規則等の改正」から約1 年が経過し、これを受けて各遊技機メーカーの新要件機の開発が引き続き活発化いたしました。
アミューズメント機器業界におきましては、カードシステムを採用した大型のビデオゲーム機が増加し、またインフラの高度化に伴いネットワーク対応のゲーム機がさらに充実したほか、プライズゲーム機などのファミリーを意識したゲーム機も定着しております。
アミューズメント施設業界におきましては、アミューズメント施設の複合化、大型化が進む一方で、集客力のあるショッピングセンター内の施設が増加を続け、ファミリーをターゲットとしたコミュニティースペースとして幅広い年代に人気を集めております。また、カードを利用した子供向けの対戦ゲーム機が市場の牽引役となりました。
家庭用ゲームソフト業界におきましては、大手企業の統合などの再編が進む中、昨年末発売された携帯型ゲーム機の新機種に対応したソフトが大変評判となりました。これに引き続き家庭用ゲーム機においても、ゲーム機の枠を越えた次世代機が相次いで発表されるなど、市場拡大をにらんだ開発競争が進んでおります。次世代ゲーム機の登場によりソフト業界でも需要拡大が見込まれる反面、ハードのハイスペック化による研究開発費の負担増に伴い、企業間の開発力の格差がさらに顕著になるものと思われます。
以上のような経営環境の中、当グループは経営統合後2 期目を迎え、前期に引き続きグループにおける各事業分野別再編を進めてまいりました。

<当上半期に実施した事業分野別再編>
① サミー株式会社がパチスロ・パチンコ遊技機および遊技機周辺機器事業に特化することを目的として、サミー株式会社が展開してきたアミューズメント機器事業や家庭用ゲームソフト事業等のグループ内での重複分野を株式会社セガに集約させるため、平成17年4月1日をもって、株式会社セガを承継会社としサミー株式会社を分割会社とする分割型吸収分割を実施
② 当グループ内で分散しているアミューズメント施設事業に関する機能を統合し、アミューズメント機器事業とアミューズメント施設事業の連携をより強固なものとするべく、平成17年4月1日付けで株式会社セガと株式会社セガの子会社である株式会社セガアミューズメントおよび株式会社サミー・アミューズメントサービスを合併③ 北米における業務用アミューズメント機器の開発、製造、販売事業の効率化、合理化を図るべく、平成17 年9 月1 日付けでSEGA AMUSEMENTS U.S.A.,INC.とSammy USA Corporation を合併。
業績面におきましては、遊技機事業においてパチンコ遊技機『CR 北斗の拳』がサミー株式会社のパチンコ遊技機歴代第1 位の販売台数を記録したほか、アミューズメント機器事業における大型ゲーム機『Star Horse2 NEW GENERATION』の販売好調、アミューズメント施設事業における『甲虫王者ムシキング』をはじめとしたカード販売の好調持続などにより、順調に推移いたしました。
以上の結果、当上半期における連結業績は、売上高2,485 億63 百万円、経常利益494億4百万円、中間純利益249億54百万円となりました。

東京ジョイポリスでの事故について

株式会社セガは、平成17 年4 月18 日に同社施設内のアトラクションにて転落事故が発生して以来、外部の専門家を交え安全性の総点検をするとともに、再発防止と一層の安全対策に取り組み、平成17 年8 月10 日より同施設の営業を再開いたしました。
ご遺族の皆様に改めて深くお詫び申し上げるとともに、営業再開に際しまして、お客様やお取引先の皆様には一方ならぬご理解、ご協力を賜り、衷心より感謝申し上げます。
今後も、お客様に安心してお楽しみいただける施設づくりに努めてまいります。

特許権に基づく損害賠償請求訴訟(米国)

株式会社セガの家庭用ゲームソフト製品GC 版「Super Monkey Ball 2」について、当該家庭用ゲームソフトにAmerican Video Graphics 社所有の画像技術に関する特許技術が無断で使用されているとして、グループ会社である SEGA of America, Inc.を含めたゲームソフトパブリッシャー12 社を相手とする損害賠償請求訴訟が、平成16 年8 月23 日付にて米国テキサス州合衆国地方裁判所に提起され、同裁判所において審理されておりましたが、平成17 年9 月21 日をもって11 万ドルにて和解が成立し終結いたしました。

遊技機事業

パチスロ遊技機事業におきましては、ロデオブランドとして前期より販売開始した『鬼武者 3』が当上半期においても順調に販売台数を伸ばし、51 千台(前期からの累計120千台)を販売したほか、株式会社三洋物産のパチンコ「海物語」シリーズをモチーフにサミー株式会社が開発・製造を手掛けた『パチスロ海物語』(販売元:株式会社三洋販売)を63 千台、1998 年に発表し大ヒットとなった「ウルトラマン倶楽部3」の後継機である『ウルトラマン倶楽部ST』を57 千台販売するなど、パチスロ遊技機全体で255 千台を販売いたしました。
一方、パチンコ遊技機事業では、前期においてパチスロ遊技機業界史上最大のヒットとなったパチスロ遊技機「北斗の拳」のゲーム性を最大限に継承した『CR 北斗の拳』が、サミー株式会社歴代第1 位の販売台数となる178千台を販売し前評判どおりの実績を残すなど、パチンコ遊技機全体で223千台を販売し、グループ業績に大きく寄与いたしました。
また、玉貸機・メダル貸機等の遊技機周辺機器事業やホール店舗設計事業において、営業拠点の拡充等による営業力強化や、ホールコンピュータおよび景品POSシステム関連事業を手掛ける株式会社H・Iシステムの子会社化による新製品開発力強化など、事業基盤づくりに引き続き注力いたしました。
以上の結果、売上高は1,298億49百万円、営業利益は464億8百万円となりました。

  • パチンコ

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  • パチスロ

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アミューズメント機器事業

アミューズメント機器事業におきましては、国内において「UFO キャッチャー」をはじめとするプライズ機の販売が一巡したものの、前期に投入したネットワーク対応トレーディングカードゲームの『三国志大戦』が引き続き好評を博したほか、「Star Horse」シリーズの最新作としてあらゆる要素で大幅にパワーアップした『Star Horse2 NEW GENERATION』(2005 年度グッドデザイン賞受賞)など、高付加価値製品の販売が好調となるなど堅調に推移し、売上高は308 億35 百万円、営業利益は45 億12 百万円となりました。
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アミューズメント施設運営事業

アミューズメント施設事業におきましては、『甲虫王者ムシキング』が絶大な人気を誇り設置台数とカード販売を順調に伸ばし、また女の子向けという新ジャンルを開拓した『オシャレ魔女ラブand ベリー』も人気をさらに増しました。これらカードゲームは、5 月の大型連休や夏休みを中心に各地で行われたイベントがいずれも盛況となったことも、業績好調を牽引する要因となりました。
なお、当上半期中の国内における店舗の新規出店は、フェスティバルウォーク蘇我がオープンするなど6店舗となり、閉店は32 店舗、当中間期末の店舗数は451 店舗となっております。
以上の結果、売上高は485億59百万円、営業利益は43億33 百万円となりました。
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コンシューマ事業

コンシューマ事業におきましては、ゲームソフト販売の分野において、GBA 版『甲虫王者ムシキング~グレイテストチャンピオンへの道~』が計画を上回る販売を記録したほか1996年に発売されて以来シリーズ累計350 万本の販売を誇るアドベンチャーゲーム「サクラ大戦」シリーズの最新作『サクラ大戦Ⅴ~さらば愛しき人よ~』や、「つくろう!」シリーズの最新作『プロ野球チームをつくろう!3』を発売するなど、当上半期中の販売本数は日本およびアジア154万本、米国101万本、欧州193万本となりました。
また、玩具販売の分野や携帯電話向けコンテンツの分野の好業績もあり、コンシューマ事業の売上高は285億93百万円となりました。しかしながら、ゲームソフト事業における次世代機等に向けたタイトルの先行的な研究開発費の計上等により、43億32百万円の営業損失となりました。

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その他事業

その他事業におきましては、主に商業施設等の企画・設計・監理・施工および業務用カラオケの販売等をおこない、売上高は107億24百万円、営業損失4億30百万円となりました。

3Q

当第3四半期迄における連結業績は、売上高4,208 億17 百万円(前年同期比5.4%の増)、経常利益1,011 億62 百万円(前年同期比11.5%の増)、四半期純利益は634 億85 百万円(前年同期比37.3%の増)となりました。

遊技機事業

遊技機事業におきましては、パチスロ遊技機では、いずれもかつての大ヒット作の後継機としてリリースした『ウルトラマン倶楽部ST』を77 千台、『アラジン2エボリューション』を122千台販売するなど、当第3四半期迄で465 千台(前年同期534 千台)の販売実績を残しました。
一方、パチンコ遊技機は計画を下回ったものの、パチスロ「北斗の拳」のゲーム性を最大限に継承した『CR 北斗の拳』をサミー株式会社歴代販売台数第1 位となる178 千台販売するなど、当第3四半期迄で259 千台(前年同期201 千台)と前期を上回る販売実績を残し、遊技機事業がグループ業績に大きく寄与いたしました。

  • パチンコ

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  • パチスロ

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アミューズメント機器事業

アミューズメント機器事業におきましては、「スターホース」シリーズの最新作『スターホース2 ニュージェネレーション』や、ネットワーク対戦麻雀ゲーム『MJ3』などが販売好調となりました。

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アミューズメント施設運営事業

アミューズメント施設事業におきましては、小学生を中心に絶大な人気を誇る『甲虫王者ムシキング』と『オシャレ魔女 ラブand ベリー』が設置台数とカード販売を順調に伸ばし、業績好調を牽引いたしました。さらに当第3四半期においては、このビジネスモデルを継続的に展開すべく、新たに『古代王者恐竜キング』を市場に投入いたしました。なお、当第3四半期迄では、新規に連結子会社となった株式会社トムス・エンタテインメントグループの店舗も含め、国内新規出店は14 店舗、閉店は48 店舗となり、当第3四半期末の店舗数は472 店舗となっております。

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コンシューマ事業

コンシューマ事業におきましては、ゲームソフト販売の分野において、国内においては『甲虫 王者ムシキング~グレイテストチャンピオンへの道~』、『龍が如く』、『脳力トレーナーポータブル』が、海外においては『Shadow the Hedgehog』などのソニックシリーズが、いずれもクリスマスシーズンを中心に好調となるなど、当第3四半期迄の販売本数は、日本およびアジア319 万本、米国395 万本、欧州433 万本、合計1,147 万本となりました。
また、玩具販売、携帯電話向けコンテンツさらにはアニメーション映像事業の分野が堅調に推移いたしました。
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4Q

当連結会計年度におけるわが国経済は、国内外で相次いで発生した自然災害や原油価格の高騰などにより依然として不安を抱えながらも、緩やかな回復基調をたどり、企業部門に続いて家計部門においても改善がみられました。
 このような状況の中、遊技機業界におきましては、平成16年7月に施行された「風適法施行規則等の改正」を受けて各遊技機メーカーの新要件機の開発が引き続き活発化したものの、店舗の大型化によりパチンコ・パチスロの設置台数は横ばいで全国のパチンコホール数・遊技人口は減少傾向が続いており、幅広いユーザーの獲得による市場の活性化が業界としての課題となっております。
 アミューズメント機器業界におきましては、通信設備の高度化に伴いネットワーク対応のゲーム機がさらに注目を浴び、またカードシステムを採用したサテライト型と呼ばれる大型のビデオゲーム機がバージョンアップを重ねることで着実にユーザーを確保し、売上の上位を占めるようになりました。
 アミューズメント施設業界におきましては、施設の複合化、大型化が進む中、集客力のあるショッピングセンター内のアミューズメント施設が、ファミリーをターゲットとしたコミュニティースペースとして定着化し、特にカードを利用した子供向けゲーム機が市場の牽引役として大きく貢献しました。
 家庭用ゲームソフト・玩具業界におきましては、大手企業の統合・合併などの再編が進み、厳しい市場環境の中、携帯型ゲーム機の新機種向けの幅広い年代、新規ユーザーなどを対象としたソフトが大変評判となりました。これに引き続き、家庭用ゲーム機においても、ゲーム機の枠を超えた次世代機の早期発売に期待がもたれており、市場拡大をにらんだ開発競争が進んでおります。次世代ゲーム機の登場を前に、ソフト販売の分野でも需要拡大が見込まれる反面、ハードのハイスペック化による研究開発費の負担増も避けられないことから、ソフトメーカー間の開発力、資金力の格差がさらに顕著になるものと思われます。
 
このような経営環境のもと、当グループは経営統合後2期目を迎え、前連結会計年度に引き続き、グループ内における各事業分野別再編および事業拡大を目指したM&Aを進めてまいりました。
 
<当連結会計年度に実施した主な事業再編と事業拡大のための施策>
① サミー株式会社がパチスロ・パチンコ遊技機および遊技機周辺機器事業に特化することを目的として、サミー株式会社が展開してきたアミューズメント機器事業や家庭用ゲームソフト事業等のグループ内での重複分野を株式会社セガに集約させるため、平成17年4月1日をもって、株式会社セガを承継会社としサミー株式会社を分割会社とする分割型吸収分割を実施
② 当グループ内で分散しているアミューズメント施設事業に関する機能を統合し、アミューズメント機器事業とアミューズメント施設事業の連携をより強固なものとするべく、平成17年4月1日付けで株式会社セガと株式会社セガの子会社である株式会社セガアミューズメントおよび株式会社サミー・アミューズメントサービスを合併
③ 北米における業務用アミューズメント機器の開発、製造、販売事業の効率化、合理化を図るべく、平成17年9月1日付けでSega Amusements U.S.A.,Inc.とSammy USA Corporationを合併
④ サミー株式会社が、トータルシステム販売による多様な顧客ニーズへの対応と販売機会の拡大に伴う収益増大を図り、平成17年8月2日付でホールコンピュータおよび景品POSシステム関連事業を手がける株式会社H・Iシステムを株式取得により連結子会社化
― 7 ―
⑤ 「映像」分野に関する事業の強化のため、主にアニメーション映画の企画・制作・販売を手掛がける株式会社トムス・エンタテインメントを、平成17年10月7日までの株式取得により持分法適用関連会社から連結子会社化
⑥ サミー株式会社が、パチスロ・パチンコ遊技機事業での複数ブランド展開のさらなる強化を目的とし、平成17年10月26日付で株式会社銀座を株式取得により連結子会社化
 
業績面におきましては、遊技機事業においてパチスロ遊技機『アラジン2エボリューション』、パチンコ遊技機『CR北斗の拳』が前評判どおりの販売実績を残したほか、アミューズメント機器事業における大型ゲーム機『スターホース2ニュージェネレーション』の販売好調、アミューズメント施設事業における『甲虫王者ムシキング』、『オシャレ魔女 ラブ and ベリー』をはじめとしたキッズカード関連事業の好調持続により、順調に推移いたしました。キッズカード関連事業ゲームのコンテンツは、コンシューマ事業にも2次的な波及効果を生み出すなど、新たなコンテンツとしての強力な基盤を確立し、当グループの強みであるシナジー効果を発揮いたしました。
 
以上の結果、当連結会計年度における売上高は、5,532億40百万円経常利益1,195億円となり、特別損益項目として、一部のアミューズメント施設等における減損損失71億94百万円を特別損失に計上し、当期純利益は、662億21百万円となりました。

東京ジョイポリスでの事故について

 平成17年4月18日、株式会社セガが運営する同施設内のアトラクションにて、お客様が転落されお亡くなりになる重篤な事故が発生いたしました。これを受け、事故対策委員会を中心に外部の専門家を交え事故原因の究明を行い、お客様に安全で安心してお楽しみいただけるよう、安全基準の設定をはじめ、社内ルールの整備、社員教育や監査といった社内体制の再構築等からなる詳細な安全対策を策定し、平成17年8月10日に営業を再開いたしました。
 二度とこのような事故が発生することのないよう、グループを挙げて安全対策の徹底に努めるとともに、お客様に安全で、安心してお楽しみいただける施設づくりに努めてまいります。

遊技機事業

パチスロ遊技機事業におきましては、サミー株式会社の象徴的コンテンツであるアラジンをモチーフにした『アラジン2エボリューション』や、人気漫画「俺の空」とタイアップしてリリースしたロデオブランドの『俺の空』を販売するなど、当連結会計年度も引き続き多様なゲーム性を備えたエンタテインメント性の高い製品を多数市場に投入することで、パチスロ遊技機全体で607千台を販売し、トップシェアメーカーとしての地位を堅持いたしました。
 一方、パチンコ遊技機事業におきましては、計画を下回ったものの、パチスロ遊技機「北斗の拳」を継承したパチンコ遊技機『CR北斗の拳』を販売し、サミー株式会社のパチンコ遊技機販売台数歴代第1位の販売台数となるなど、パチンコ遊技機全体で288千台と前期を上回る販売実績を残しました。
 また、玉貸機・メダル貸機等の遊技機周辺機器事業において、「ホールトータルサービス」を強化すべく、玉貸機・メダル貸機等の遊技機周辺機器事業において、ホールコンピュータおよび景品POSシステム関連事業を手掛がける株式会社H・Iシステムを子会社化いたしました。
 以上の結果、売上高は2,656億31百万円(前期比5.2%の減)、営業利益は998億47百万円(前期比3.9%の減)となりました。

  • パチンコ

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  • パチスロ

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アミューズメント機器事業

 アミューズメント機器事業におきましては、プライズ機などの既存製品が一巡したものの、前期より販売開始したネットワーク対応トレーディングカードゲームの『三国志大戦』が引き続き好評を博したのをはじめ、「スターホース」シリーズとして大幅にバージョンアップした『スターホース2 ニュージェネレーション』など、サテライト型の製品が大変好調となりました。また、一部OEM供給による販売もおこない、業績に貢献いたしました。
 以上の結果、売上高は715億12百万円(前期比13.0%の増)、営業利益は121億76百万円(前期比64.0%の増)となりました。

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アミューズメント施設運営事業

アミューズメント施設事業におきましては、小学生男児を中心に絶大な人気を誇る『甲虫王者ムシキング』に続き、“オシャレ”という女の子の普遍的なテーマを取り入れた『オシャレ魔女 ラブ and ベリー』が設置台数とカード販売を順調に伸ばしました。さらには、このビジネスモデルを継続的に展開すべく、『古代王者 恐竜キング』を市場に投入いたしました。これらカードゲームは、休日を中心に各地で開催されたイベントがいずれも親子連れで盛況となったことも、業績好調を牽引する要因となりました。
 なお、当連結会計年度は新規に連結子会社となった株式会社トムス・エンタテインメントグループの店舗も含め、国内の新規出店は14店舗、閉店は52店舗となり、当連結会計年度末の店舗数は462店舗となっております。
 以上の結果、売上高は1,062億45百万円(前期比27.7%の増)、営業利益は92億44百万円(前期比68.9%の増)となりました。
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コンシューマ事業

 コンシューマ事業におきましては、ゲームソフト販売の分野において、『甲虫王者ムシキング ~グレイテストチャンピオンへの道~』が計画を上回る販売を記録したほか、『龍が如く』、『東北大学未来科学技術共同研究センター川島隆太教授監修 脳力トレーナー ポータブル』、「つくろう!」シリーズの最新作『プロ野球チームをつくろう!3』、『プロサッカークラブをつくろう! ヨーロッパチャンピオンシップ』などが、海外においては『Shadow The Hedgehog』などのソニックシリーズが、いずれも好調となり、日本410万本、米国614万本、欧州606万本、その他10万本、合計1,640万本となりました。
 また、玩具販売、携帯電話向けコンテンツさらにはアニメーション映像事業の分野が堅調に推移いたしました。
 以上の結果、売上高は903億52百万円(前期比38.3%の増)、営業利益は19億77百万円(前期は、88億9百万円の損失)と黒字化を達成いたしました。
 
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その他事業

 その他事業におきましては、主に商業施設等の企画・設計・監理・施工および業務用カラオケの販売等をおこない、売上高は194億97百万円(前期比17.8%の減)、営業損失は17億12百万円(前期は、5億41百万円の損失)となりました。