SEGA決算2008

Last-modified: 2010-05-14 (金) 23:44:11

前年度計画

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部門別

2008年2008年2008年2008年2008年2008年2008年2008年
売上Q1Q2Q3Q4ターム売上Q1Q2Q3Q4
遊技機事業(百万円)37,91099,791123,636145,582遊技機事業(百万円)37,91061,88123,84521,946
アミューズメント機器事業(百万円)1,41434,35352,14971,061アミューズメント機器事業(百万円)1,41432,93917,79618,912
アミューズメント施設運営事業(百万円)22,84947,90569,27491,226アミューズメント施設運営事業(百万円)22,84925,05621,36921,952
コンシューマ事業(百万円)16,02641,21088,451141,790コンシューマ事業(百万円)16,02625,18447,24153,339
その他事業(百万円)3,3957,7928,5809,315その他事業(百万円)3,3954,397788735
消去又は全社(百万円)-2,169-4,029-5,600-7,189消去又は全社(百万円)-2,169-1,860-1,571-1,589
売上高(百万円)95,421251,053342,092458,977売上高(百万円)95,421155,63291,039116,885
利益
遊技機事業(百万円)6,61012,17412,1178,443遊技機事業(百万円)6,6105,564-57-3,674
アミューズメント機器事業(百万円)6701,8985,4717,152アミューズメント機器事業(百万円)6701,2283,5731,681
アミューズメント施設運営事業(百万円)-806-2,294-4,948-9,807アミューズメント施設運営事業(百万円)-806-1,488-2,654-4,859
コンシューマ事業(百万円)-7,245-12,545-9,621-5,989コンシューマ事業(百万円)-7,245-5,3002,9243,632
その他事業(百万円)-151-214-136-74その他事業(百万円)-151-637862
消去又は全社(百万円)-1,510-3,403-4,410-5,555消去又は全社(百万円)-1,510-1,893-1,007-1,145
営業利益(百万円)-2,433-4,384-1,528-5,829営業利益(百万円)-2,433-1,9512,856-4,301
部門数字
パチンコ販売台数(台)9,66956,64188,852108,184パチンコ販売台数(台)9,66946,97232,21119,332
パチスロ販売台数(台)126,137310,496335,025380,688パチスロ販売台数(台)126,137184,35924,52945,663
国内アミューズメント施設442433430363国内アミューズメント施設442-9-3-67
海外AM施設22222222海外AM施設22000
コンシューマゲームソフト(億円)75197551948コンシューマゲームソフト(億円)75122354397
コンシューマネットワーク(億円)85215332469コンシューマネットワーク(億円)85130117137
CS研究開発費・コンテンツ制作費(億円)81164296371CS研究開発費・コンテンツ制作費(億円)818313275
日本その他(本)3993188264日本その他(本)39549576
米国(本)591716251,206米国(本)59112454581
欧州(本)452276521,227欧州(本)45182425575
合計(本)1434911,4652,699合計(本)1433489741,234

プラットフォーム別

数字のマイナスはカウント方法の変更かも?

2008年Q1Q1Q2Q2Q3Q3Q4Q4
プラットフォームタイトル数出荷本数タイトル数出荷本数タイトル数出荷本数タイトル数出荷本数
PS23166251510012160
PS30012155716192
Wii114181533128673
Xbox3600012178919228
Xbox000078919228
NDS3710651714428423
PSP267461311314127
PC003351113321169
リピート等-113-260-498-726
合計814332491831,4651382,699
プラットフォームタイトル数出荷本数タイトル数出荷本数タイトル数出荷本数タイトル数出荷本数
PS201639975-360
PS30012143611135
Wii113171131313342
Xbox3600012166812139
Xbox000078912139
NDS3775877911279
PSP26540667114
PC003358981036
リピート等-113-147-238-228
合計81432434851974551,234

地域別

2001年2002年2003年2004年2005年2006年2007年2008年
売上3月期3月期3月期3月期3月期3月期3月期3月期
日本(百万円)167,686160,090163,425163,992全セグメントの売上高の合計及び
全セグメントの資産の金額の合計
額に占める「本邦」の割合がいず
れも90%を超えているため、省略
529595366,168
北米(百万円)51,11534,30226,44716,97937,03545,030
欧州(百万円)24,07611,9417,35110,28524,78143,152
その他(百万円)7,5614,625
利益
日本(百万円)-19,47922,12116,32214,903全セグメントの売上高の合計及び
全セグメントの資産の金額の合計額に占める「本邦」の
割合がいずれも90%を超えているため、省略
-14,530
北米(百万円)-9,365-587-6,971-5913,316
欧州(百万円)-13,505-1,508-429-3746,416
その他(百万円)727

1Q

 当第1四半期における連結業績は、売上高954億21百万円、経常損失14億9百万円、四半期純損失は中国関連事業における減損損失を計上したことなどによって、50億87百万円となりました。

当第1 四半期においては、前年同期と比較してパチスロ機販売台数の増加等を受け、11.4%の増収となりました。
利益面では14 億円の経常損失となりましたが、当事業年度においては各事業セグメントで主要製品・サービスの供給が下半期に集中する計画のため、当第1 四半期は費用が先行するためであり、事業計画に沿って推移しています。
なお、第2 四半期に入り、遊技機事業において今期主力タイトルの一つであるサミーブランドパチスロ機「パチスロ北斗の拳2乱世覇王伝 天覇の章」の出荷を開始いたしました。「パチスロ北斗の拳2 乱世覇王伝 天覇の章」はパチスロ遊技機市場最大の販売記録を持つ「北斗の拳」および「北斗の拳SE」の後継機種であり、今日現在すでに10 万台を超える受注を獲得しています。
また、下半期にはコンシューマ事業においてニンテンドーDS®とWiiTM 向けゲームソフト「マリオ&ソニックin 北京オリンピック」(仮称)等の主力タイトルの発売を計画しています。

遊技機事業

遊技機事業におきましては、パチスロ遊技機分野ではロデオブランド『デビルメイクライスリー』を41千台販売したほか、銀座ブランド『パチスロうる星やつら』を26千台販売するなどパチスロ遊技機全体で126千台を販売いたしました。パチンコ遊技機分野では前期において販売を開始したサミーブランド『CRアラジンデスティニー』を当第1四半期で6千台(前期からの累計10千台)販売いたしました。当期においてパチンコ遊技機の主力機種は下半期発売を計画しており、当第1四半期において発売した新たな機種は銀座ブランド『CRラブラブオリーブ』(1千台販売)のみとなり、パチンコ遊技機全体で9千台の販売となりました。

【パチスロ機】
■ パチスロ機の販売台数は126,137 台 (前年同期実績:31,836 台)
■ 規則改正を受けた旧基準パチスロ機の新基準パチスロ機への入替需要により、前期比でパチスロ機販売台数は大幅増加
■ 子会社ブランド(ロデオ、銀座)の新基準パチスロ機の販売好調
【パチンコ機】
■ パチンコ機の販売台数は9,669 台であるが、当初の販売計画も多くみておらず、概ね想定どおり(前年同期実績:45,632 台)
■ 前期末から販売している『CR アラジンデスティニー』のリピートオーダーが継続し、ロングセラーとなっている
■ 当第1 四半期に新たに発売したタイトルは銀座ブランド『CRラブラブオリーブ』のみ
⇒今期上半期は遊技機市場全体においてパチスロ機入替が高水準で推移する影響から、パチンコ機の入替は下半期以降
に本格化すると想定。
第1 四半期決算の概況
遊技機事業
⇒今期の主力パチンコ機を下半期に発売する計画。また前期下半期より、パチンコ機開発強化を目的に新開発体制スタート。新体制下のタイトルを今期下半期後半より発売できる見込み。なお、9月出荷予定の「CR サクラ大戦」の受注が好調で、今日現在約4 万台の受注を獲得。

  • パチスロ販売
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  • パチンコ販売
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アミューズメント機器事業

 アミューズメント機器事業におきましては、前期より販売しているタイトル『三国志大戦2』、『頭文字D ARCADE STAGE 4』などが順調に販売を伸ばし、堅調に推移しております。
■ 大型新タイトルが収益寄与した前年同期との比較では減収減益であるが、今上期計画に対しては順調推移
■ 当第1 四半期においては前期販売タイトル「三国志大戦2」「頭文字D ARCADE STAGE 4」等の販売が引き続き順調に推移
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アミューズメント施設運営事業

 アミューズメント施設事業におきましては、既存店舗の売上高が伸び悩み、またキッズカードゲーム分野において競争が激化しているものの、『古代王者 恐竜キング』がテレビアニメとの相乗効果などによって販売好調となりました。なお、当第1四半期においても引き続き店舗のスクラップアンドビルドを進め、新規出店数は3店舗、閉店数は10店舗、当第1四半期末の店舗数は442店舗となっております。
■ セガ既存店舗売上高は前年同期比88.8%
■ 「甲虫王者ムシキング」、「オシャレ魔女 ラブ and ベリー」をはじめとしたキッズカード販売は昨年実績を下回るものの、
テレビアニメとの相乗効果等により「古代王者 恐竜キング」の販売が伸び、トータルでは期初計画を上回る
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コンシューマ事業

 コンシューマ事業におきましては、ゲームソフト販売分野において国内・海外ともに当第1四半期では前期以前に販売したタイトルのリピートが中心となった結果、前年同期実績を若干下回る水準となり、販売本数は日本及びアジア39万本、米国59万本、欧州45万本、合計143万本となりました。なお、グローバルでの開発体制の強化に伴い、研究開発費が前年同期比で増加し、また主力タイトルの販売が下半期に集中することから、当第1四半期はコストが先行し、コンシューマ事業としては営業損失を計上しております。

■ ゲームソフト販売本数は、日本およびその他で39 万本、米国で59 万本、欧州で45 万本、合計143 万本の販売
■ 中長期的成長を目指したグローバルでの開発体制の整備に伴い、開発費は前年同期比で25 億円増加
■ 当期下半期において「マリオ&ソニック in 北京オリンピック」(仮称)をはじめ主力タイトルの販売を計画

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2Q

当中間連結会計期間におけるわが国経済は、堅調な企業収益を背景に設備投資や雇用情勢の改善が進み、原油価格高騰や米国経済の減速懸念など先行き不透明感はあるものの、緩やかな回復基調を辿りました。
このような状況の中、遊技機業界におきましては、平成16年7月に施行された「風適法施行規則等の改正」を受けて、平成19年9月末までにほぼ全てのパチスロ遊技機が旧基準機から新基準機に入替わるという大きな転換期を迎えました。また依然として、パチンコホール数の減少傾向は続いており、斬新な新基準機の積極的な開発・供給により幅広いユーザーを獲得し、市場を活性化することが業界の課題となっております。
アミューズメント機器業界におきましては、家庭用ゲーム機と住み分けがなされた大型のメダルゲーム機やカードシステムを採用した大型ビデオゲーム機が引き続きユーザーから高い支持を受け、市場を牽引しております。
アミューズメント施設業界におきましては、店舗の大型化、複合化が進んでおり、またショッピングセンター内におけるファミリー向け施設市場の拡大が続いております。近年、市場を牽引してきたカードを利用した子供向けゲーム機は人気が一巡し、今後ファミリーをはじめライトユーザー層に向けた新たなゲーム機の登場が待たれます。
家庭用ゲームソフト・玩具業界におきましては、一昨年末より発売された新たなプラットフォームの普及が進み、ゲームソフトの需要が拡大傾向にあります。また、携帯型ゲーム機が従来のユーザーの枠を超えた幅広い層の開拓に成功しており、市場の活性化につながっております。
 
このような経営環境のもと、当グループはパチスロ遊技機事業において、主力タイトルの許認可取得が遅れたことによって販売台数が前年同期比で50千台減となる310千台となり、またパチンコ遊技機事業において、品質向上を目的に一部タイトルの販売を延期したことなどから、販売台数が前年同期比で24千台減となる56千台となりました。アミューズメント機器事業は、前期に発売した大型メダルゲーム機など
の販売が引き続き順調に推移した一方、アミューズメント施設事業においては、既存店舗の収益が前年同
期実績を下回りました。コンシューマ事業においては、主力タイトルの販売が下半期中心となる計画であり、当中間期においては研究開発費用の負担増が影響しております。
以上の結果、当中間期における売上高は2,310億53百万円(前年同期比18.5%の減)、経常損失は39億29百万円(前年同期は経常利益660億29百万円)となりました。また、中国関連事業並びにアミューズメント施設に対する減損損失の計上や、主にサミー株式会社における法人税等の計上により、202億66百万円の中間純損失(前年同期は中間純利益379億97百万円)となりました。

遊技機事業

パチスロ遊技機事業におきましては、空前の大ヒットとなった『パチスロ北斗の拳』『パチスロ北斗の拳SE』の後継機であり、映像表現力をさらに向上させた『パチスロ北斗の拳2 乱世覇王伝 天覇の章』や『デビル メイ クライ3』など、多様な新基準機をパチンコホールの新基準機への移行にあわせて投入したことにより、パチスロ遊技機全体で310千台を販売し、グループでトップシェアの地位を堅持しました。な、当中間期においてはパチンコホールの新基準機への移行をサポートする業界協調施策として期間限定でのパチスロ遊技機のレンタルサービスを提供したこと等により、前年同期と比較してパチスロ遊技機の収益率が低下いたしました。
 パチンコ遊技機事業におきましては、株式会社セガの人気ゲーム『サクラ大戦』のコンテンツを活用した『CRサクラ大戦』の販売が好調に推移したものの、品質向上を目的に一部タイトルの販売を延期したこと等により、パチンコ遊技機全体で56千台の販売にとどまりました。
 以上の結果、売上高は1,002億91百万円(前年同期比31.2%の減)、営業利益は121億74百万円(前年同期比80.9%の減)となりました。

  • パチスロ

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  • パチンコ

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アミューズメント機器事業

アミューズメント機器事業におきましては、主力タイトルの販売を下半期中心に計画しているものの、当中間期においてはカップルからファミリーまで楽しめる新感覚のメダルゲーム機『アミー漁』シリーズや新世代の競馬メダルゲーム『スターホース2 セカンドフュージョン』をはじめ、前期に発売したタイトルの販売が順調に推移いたしました。
 以上の結果、売上高は367億31百万円(前年同期比0.6%の減)、営業利益は18億98百万円(前年同期比71.5%の減)となりました。
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アミューズメント施設運営事業

アミューズメント施設事業におきましては、既存店舗の売上高が前年同期実績を下回る水準で推移しております。またキッズカード販売については『古代王者 恐竜キング』がテレビアニメとの相乗効果等によって好調な販売を記録したものの、その他コンテンツは人気が一巡し、キッズカード全体での販売枚数は前年同期実績を大幅に下回りました。
 なお、当中間期における国内の新規出店は6店舗、閉店は22店舗となり、当中間期末の店舗数は433店舗となっております。
 以上の結果、売上高は479億6百万円(前年同期比10.6%の減)、営業損失は22億94百万円(前年同期は営業利益29億53百万円)となりました。
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コンシューマ事業

コンシューマ事業におきましては、ゲームソフト販売の分野において国内では『シャイニング・ウィンド』、海外では『Sega Rally Revo』、『Sonic Rush Adventure』などが堅調な販売となりましたが、国内外ともに主力タイトルの販売は下半期中心となる計画であることから、当中間期における販売本数は日本91万本、米国172万本、欧州227万本、その他2万本、合計491万本となり、前年同期と比較して84万本の減少となりました。また、開発体制の強化に伴い研究開発費が前年同期と比較して増加いたしました。
玩具販売部門においては国内における販売が低調となったものの、海外において『idog』を中心に販売が好調に推移いたしました。また携帯電話向けコンテンツ部門は堅調に推移し、アニメーション映像部門は海外販売が低調となりました。
 以上の結果、売上高は414億44百万円(前年同期比1.6%の増)となり、営業損失125億45百万円(前年同期は営業損失67億63百万円)となりました。
 
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その他事業

 その他事業におきましては、主に商業施設等の企画・設計・監理・施工等を行い、売上高は87億9百万円(前年同期比17.3%の減)、営業損失2億14百万円(前年同期は営業損失4億14百万円)となりました。

3Q

 当第3四半期迄における連結業績は売上高3,420億92百万円、経常損失14億31百万円、また、特別利益として投資有価証券売却益37億20百万円の計上や特別損失として中国関連事業並びにアミューズメント施設に対する減損損失42億26百万円の計上のほか、主にサミー株式会社における法人税等の負担が大きく影響し、四半期純損失157億66百万円となりました。

遊技機事業

遊技機事業におきましては、パチスロ遊技機では当第3四半期においてロデオブランドとして『バーチャファイター』を9千台、銀座ブランドとして『シティハンター』を2千台、タイヨーエレックブランドとして『伝説の巫女』を5千台販売するなど、当第3四半期迄で335千台を販売したものの、前年同期実績を下回りました。パチンコ遊技機では当第3四半期においてサミーブランドとして、遊べるデジハネ『CRクラッシュバンディクー』を3千台、タイヨーエレックブランドとして『CR伝説の巫女』を14千台販売するなど、当第3四半期迄で88千台を販売したものの、前年同期実績を下回りました。

  • パチンコ

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  • パチスロ

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アミューズメント機器事業

 アミューズメント機器事業におきましては、トレーディングカードゲーム「三国志大戦」のシリーズ第3弾となる『三国志大戦3』や大型メダルゲーム『スターホース2 サードエボリューション』が好評を博し、堅調に推移いたしました。
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アミューズメント施設運営事業

 アミューズメント施設事業におきましては、既存店舗の売上高が前年同期実績を下回り、キッズカード販売も同様に前年同期実績を下回る結果となりました。なお、当第3四半期迄の国内新規出店数は11店舗、閉店数は30店舗、当第3四半期末店舗数は430店舗となっております。
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コンシューマ事業

 コンシューマ事業におきましては、ゲームソフト販売分野で、海外において『Mario & Sonic at the Olympic Games』の好調な販売を受け、海外ゲームソフト販売が前年同期実績を上回ったものの、国内ゲームソフト販売は前年同期実績を下回りました。当第3四半期迄の販売本数は日本その他188万本、米国625万本、欧州652万本、合計1,465万本となりました。
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4Q

当連結会計年度におけるわが国経済は、堅調な企業収益を背景に設備投資や雇用情勢の改善が進み、緩やかな回復基調を辿ったものの、年後半からはサブプライムローン問題を契機とした米国経済の減速懸念、原油、穀物等の高騰に伴うガソリンや食品価格上昇による個人消費への影響などから、先行きの不透明さを増しています。
このような状況の中、遊技機業界におきましては、平成16年7月に施行された「風営法施行規則等の改正」を受けて、平成19年9月末までにほぼ全てのパチスロ遊技機が旧基準機から新基準機に入れ替わるという大きな転換期を迎えました。パチンコホール数、参加人口は依然減少傾向にあり、遊技機メーカーは斬新な新基準機の積極的な開発・供給等により、パチンコホールは低貸玉料営業の導入等によりユーザー層の拡大に取り組んでおります。
アミューズメント機器業界におきましては、大型のメダルゲーム機やカードシステムを採用した大型のビデオゲーム機が引き続きユーザーから高い支持を受け、市場を牽引しております。
アミューズメント施設業界におきましては、近年、市場を牽引してきたカードを利用した子供向けゲーム機の人気が一巡し、今後はファミリーをはじめライトユーザー層などの様々な顧客ニーズに応じた新たなゲーム機の登場が待たれます。
家庭用ゲームソフト業界におきましては、新たなプラットフォームの普及が進み、ゲームソフトの需要拡大が続いております。
 
このような経営環境のもと、当グループは前連結会計年度に引き続き、各事業分野における事業拡大を目指した有力企業との資本・業務提携や、グループ内における資源の有効配分を目的とした再編施策等を進めてまいりました。
<当期に実施した主な施策>
 ①有力なキャラクターを保有し、グローバルにキャラクターライセンスビジネスを展開する株式会社サンリオと、相互の発展と成長に貢献することを目的とした包括的業務提携基本契約を締結
 ②パチンコ遊技機・パチスロ遊技機・アレンジボール遊技機・じやん球遊技機・その他エンタテインメントに関連する事業分野において、タイヨーエレック株式会社との関係を強固にするためサミー株式会社が、第三者割当増資引き受けにより同社を子会社化
 ③アミューズメント機器事業における事業効率化の一環として、Sega Amusements Singapore Pte. Ltd.並びにSega Korea Ltd.の解散を決議
 ④株式会社セガの持続的な利益創出企業への変革施策として、人員の適正化による固定費の削減、コスト面の柔軟性の回復を目的とした希望退職者募集の実施
 ⑤当グループを取り巻く経営環境の急激な変化に対応し、グループのコア事業に注力するために、神奈川県横浜市の「みなとみらい21」中央地区におけるエンタテインメント複合施設開発の中止決定
 
業績面におきましては、パチスロ遊技機事業において、一部の主力タイトルはパチンコホール、ユーザーより支持を得たものの、全体販売数で計画未達にとどまり、販売台数は前期比で142千台減となる380千台となりました。また、パチンコ遊技機事業においては、市場から受け入れられる差別化された遊技機の販売には至らず、また、一部の主力タイトルの販売を来期に延期したことなどから、販売台数が前期比で24千台減となる108千台となりました。アミューズメント機器事業においては、大型メダルゲーム機などの販売が引き続き順調に推移した一方、アミューズメント施設事業においては、既存店舗の収益が前期実績を下回りました。コンシューマ事業においては、ゲームソフト販売分野で、海外におけるゲームソフト販売が前期実績を上回ったものの、国内ゲームソフト販売は前期実績を下回りました。
以上の結果、当期における売上高は4,589億77百万円(前期比13.1%の減)、経常損失は82億24百万円(前期は経常利益812億87百万円)となりました。また、中国関連事業、アミューズメント施設に対する減損損失、「みなとみらい21」中央地区におけるエンタテインメント複合施設開発中止に伴う違約金、投資有価証券評価損の計上等により524億70百万円の当期純損失(前期は当期純利益434億56百万円)となりました。

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遊技機事業

パチスロ遊技機事業におきましては、空前の大ヒットとなった『パチスロ北斗の拳』、『パチスロ北斗の拳SE』の後継機であり、映像表現力をさらに向上させたサミーブランド『パチスロ北斗の拳2 乱世覇王伝 天覇の章』や『パチスロ北斗の拳2 ネクストゾーン』、ロデオブランド『デビル メイ クライ3』、銀座ブランド『リングにかけろ1』など、多様な新基準機を投入したことにより、パチスロ遊技機全体で380千台を販売しました。なお、当期では中間期迄パチンコホールの新基準機への移行をサポートする業界協調施策として、期間限定でのパチスロ遊技機のレンタルサービスを提供したことなどにより、前期と比較してパチスロ遊技機の収益率が低下いたしました。
パチンコ遊技機事業におきましては、株式会社セガの人気ゲーム『サクラ大戦』のコンテンツを活用したサミーブランド『CRサクラ大戦』やタイヨーエレックブランドが堅調な販売となったものの、その他のタイトルは市場に受け入れられる差別化された遊技機までには至らず、また、ゲーム性向上を目的に一部の主力タイトルの販売を来期に延期したことなどにより、パチンコ遊技機全体で108千台の販売にとどまりました。
以上の結果、売上高は1,464億66百万円(前期比31.5%の減)、営業利益は84億43百万円(前期比88.1%の減)となりました。

  • パチンコ

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  • パチスロ

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アミューズメント機器事業

アミューズメント機器事業におきましては、『セガネットワーク対戦麻雀MJ4』や、人気シリーズ第3弾となるトレーディングカードゲーム『三国志大戦3』、大型ビデオゲーム『ダービーオーナーズクラブ2008 フィールザラッシュ』をはじめ、大型メダルゲーム『スターホース2 サードエボリューション』などが好評を博したものの、一部の主力タイトルの販売が延期となりました。
以上の結果、売上高は754億1百万円(前期比5.3%の減)、営業利益71億52百万円(前期比38.8%の減)となりました。
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アミューズメント施設運営事業

アミューズメント施設事業におきましては、既存店舗の売上高が前期実績を下回る水準で推移しました。また同様に、キッズカード販売では『古代王者 恐竜キング』がテレビアニメとの相乗効果などによって好調な販売となったものの、その他コンテンツは人気が一巡し、全体での販売枚数は前期実績を大幅に下回りました。
なお、国内において、収益性及び将来性の低い店舗を中心に92店舗の閉店もしくは売却を行う一方、新規出店を12店舗行った結果、当期末の店舗数は363店舗となっております。
以上の結果、売上高は912億34百万円(前期比12.2%の減)、営業損失98億7百万円(前期は営業利益1億32百万円)となりました。
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コンシューマ事業

コンシューマ事業におきましては、ゲームソフト販売分野で、人気シリーズの第3弾である『龍が如く 見参!』がヒット商品となったものの、国内ゲームソフト販売は前期実績を下回った一方で、北京オリンピックを題材とした『Mario & Sonic at the Olympic Games』などの好調な販売を受け、海外ゲームソフト販売が前期実績を上回りました。その結果、当期における販売本数は、日本257万本、米国1,206万本、欧州1,227万本、その他7万本、合計2,699万本となり、前期と比べ572万本の増加となりました。また、前期と比較して研究開発費が増加いたしました。
玩具販売事業においては、国内における販売が低調となったものの、海外において『爆丸』などの販売が好調に推移いたしました。また携帯電話向けコンテンツ事業は堅調に推移し、アニメーション映像事業は海外販売が低調となりました。
以上の結果、売上高は1,422億65百万円(前期比18.7%の増)、営業損失59億89百万円(前期は営業利益17億48百万円)となりました。

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その他事業

その他事業におきましては、主に商業施設等の企画・設計・監理・施工、情報提供サービス業等を行い、売上高は107億97百万円(前期比45.0%の減)、営業損失74百万円(前期は13億45百万円の損失)となりました。