THQ2009NEWS

Last-modified: 2010-10-17 (日) 22:31:56

THQも厳しい業績発表、従業員を約600名削減

http://www.inside-games.jp/article/2009/02/05/33508.html
米国の大手ゲームパブリッシャーであるTHQは、2008年第3四半期(10月1日〜12月31日)の業績を発表しました。昨日はエレクトロニック・アーツの業績とリストラ策をお伝えしていますが、THQも非常に厳しい決算となりました。

四半期の売上高は3億5730万ドルで、昨年同期の5億0960万ドルと比較して大きく落ち込みました。利益面でも1億9180万ドルの損失となりました(昨年同期は1550万ドルの利益)。

社長兼CEOのBrian Farrell氏は「THQは年末商戦に向けて高品質のタイトルをリリースしましたが、厳しい市場環境の中で計画を達成することができませんでした。今後は注力タイトルを絞り込み、黒字化を目指していきます。また、景気後退期にあることを鑑み、1億2000万ドルのコスト削減を追加で行っていきます」とコメントしています。

THQは11月に今後の方針として(1)厳選されたタイトルに注力する(Saints Row 2、Red Faction: Guerrilla、Darksidersなど) (2)格闘ジャンルの強みを拡大する(WWEやUltimate Fighting Championshipなど) (3)ポートフォリオを改善して子供向けブランドの利益を拡大する (4)カジュアルゲームブランドの強化(ブロブやドローントゥライフなど) (5)オンラインマーケットの拡大に対応する を掲げています。

決算報告の中ではそれらが一定の成果を上げていることが報告されています。例えば『Saints Row 2』は260万本の販売とメタスコアで82点の高評価、『WWE SmackDown vs. Raw 2009』は400万本の販売と80点の評価、『ブロブ』も70万本の販売と81点の評価、スポーツゲームの『Big Beach Sports』も120万本の販売となっています。

財務面では既に一部タイトルの開発中止やスタジオの閉鎖などに踏み切っていますが、今後も従業員の約24% 600人の削減などリストラを進めていくということです。日本法人でも人員削減が行われている模様。

カプコン、オーストラリアでTHQと提携

http://www.inside-games.jp/article/2009/02/13/33643.html
カプコンは豪州での販売業務に関してTHQとの提携すると発表しました。今後カプコン作品の豪州での流通は米大手THQが担当することになります。

これまでカプコンゲームはRed Ant Enterprisesによって販売されていましたが、倒産により新たなディストリビュータを捜す必要に迫られていました。Red Ant Enterprisesはカプコンの他KONAMIやMidwayの販売も担当していました。

また、南アフリカでの販売とマーケティングはNu Metro Interactiveが担当することとなりました。

両社は『ストリートファイターIV』から活動をスタートし、『バイオハザード5』『デッドライジング ゾンビのいけにえ』といったカプコンゲームを販売していくとのこと。

豪州ではRed Ant Enterprisesの倒産により発売の遅れが心配されていましたが、遅延無く発売されるとのことで現地のファンにとっては朗報といえるでしょう。ビッグタイトルが多いだけに、新たに契約したディストリビュータ2社の実力が注目されます。

THQ、『セインツ ロウ』のVolitionのQA部門をレイオフ―品質部門にも不況の波

http://www.inside-games.jp/article/2009/03/05/34023.html
THQは『セインツ ロウ』『レッドファクション:ゲリラ』で知られるVolitionのQA(品質保証)部門をレイオフ。今後の品質管理を自社のQA部門に集中させる考えを明らかにしました。

Kotakuが報じるところによりますと、THQ はVolitionのQA部門102名の内86名にレイオフを通知したとのこと。86名の内47名は臨時の従業員で、フルタイムの従業員は39名。

THQは先の決算で1億9180万ドル(約170億円)の損失を計上したばかり。600人の解雇と1億2000万ドル(約119億円)のコスト削減を行うとしており、既に5つのスタジオを閉鎖しています。

QA部門の重要度はゲーム開発の複雑化と共に増しており、今回のレイオフが『セインツ ロウ3』に与える影響が懸念されます。

THQがディズニー/ピクサーの新作映画「Up」の権利を獲得

http://www.inside-games.jp/article/2009/03/11/34122.html
THQは、ディズニー/ピクサーの最新作「Up」を題材にしたゲームを2009年春に主要な全てのプラットフォームでリリースすると発表しました。開発は前作『WALLa-E』や『レミーのおいしいレストラン』を開発して高い評価を受けたTHQ傘下のHeavy Iron Studios。プラットフォームは、Wii、DS、Xbox360、PS3、PS2、PSP、Games for Windows、Macが予定されています。

「Up」は78歳の主人公カール・フレドリクセンを描いた異色のアニメ映画。妻を亡くし、一人で小さな家に住んでいたフレドリクセンでしたが、平凡な日々に飽き飽きし、バルーンのセヘルスマンだったという過去を生かして、家に沢山のバルーンを付け、空に旅立ちます。そして、たまたま家にしがみついていたラッセルという少年との冒険が始ります。

ゲームは映画を活かしたものになり、マルチプレイヤーモードも含まれる予定だということです。

現在のところ国内での発売予定は未定です。

THQ、またもスタジオ閉鎖−次は『ライズ オブ ネイション』のBig Huge Games

http://www.inside-games.jp/article/2009/03/21/34315.html
THQはBig Huge Gamesを閉鎖するか売却する計画であると発表しました。

Big Huge Gamesは『ライズ オブ ネイション』などRTS(リアルタイムストラテジー)を主に開発するスタジオ。THQは600人の解雇を行うとしており、既に5つのスタジオを閉鎖しています。

同時にTHQ傘下であったHeavy IronとIncineratorの独立も発表されました。Big Huge Gamesは新たなジャンルへの挑戦としてRPGを開発していましたが、この遅れが閉鎖を検討される直接の原因となったとのこと。

RTSに強いスタジオと言えば『エイジ オブ エンパイア』シリーズのEnsembleも解散しており、2009年はRTSファンにとっては受難の年なのかも知れません。

THQがエリザベス女王のためにゴールドカラーのWiiを献上

http://www.inside-games.jp/article/2009/05/22/35363.html
米国の大手ゲームパブリッシャーのTHQは、以前Wiiにはまっていると伝えられた英エリザベス女王のために、ゴールドカラーのWii本体と欧州で本日発売となった『BIG Family Games』を英国王室に献上したそうです。

どうでしょうこの見事な輝き。この美しさはまさに英国王室にぴったりなのではないでしょうか。それにしても御年83歳なられる女王陛下が豪華な調度品に囲まれつつWiiをプレイする姿はなんだか想像し難いですね(汗)。

http://www.gametrailers.com/game/big-family-games/11204

ちなみにゴールドカラーのWiiと一緒に献上された『BIG Family Games』は上記トレイラーのような内容となっています。果たして本作は女王陛下の心を掴み"王室御用達"の称号を得ることが出来るのでしょうか。

THQが組織を再編「コア」「カジュアル」「オンライン」の三本柱に

http://www.inside-games.jp/article/2009/06/25/36020.html
大手パブリッシャーTHQは組織の大幅な再編を行うと発表しました。

THQは現地時間6月24日に発表した投資家向けのプレスリリースにおいて、組織を「コアゲーム」「子供、家族向け及びカジュアルゲーム」「オンラインゲーム」の3つに再編し、新たな製品戦略を展開すると発表しています。

各部門のトップにはエグゼクティブバイスプレジデントが務め、それぞれ異なった傾向のゲームを開発する形になります。「コアゲーム」部門はアクション、シューター、ストラテジー、レース、格闘。「カジュアルゲーム」部門はマス・マーケットと子供をターゲットとしたゲーム。「オンラインゲーム」部門はその名の通りオンラインゲームを手がけていくとのこと。

「カジュアルゲーム」部門のエグゼクティブバイスプレジデントであるDoug Clemmer氏は「任天堂のWiiやマイクロソフトがアナウンスした“Project Natal”のようなゲーム機が家族の一緒に遊ぶ方法を変えており、開発する我々も興奮している」と語っており、モーションコントロールを重視する旨を明らかにしています。

また「オンラインゲーム」部門のエグゼクティブバイスプレジデントであるSteve Dauterman氏は「世界中のオンラインスペースをTHQが成長するための重要なドライバーとして見ている。我々の戦略は、既に確立した“Company of Heroes”、“Warhammer 40,000“、”WWE“といったブランドに対し、オンラインから影響を与えることだ」と既存タイトルのオンラインゲーム化を進めるとも取れるコメントを発表しています。

ゲーム界の情勢に合わせた「コア」「カジュアル」「オンライン」の三本柱、どこが最も大きな成果を上げるかで今後の情勢が占えそうです。

『Deadly Creatures』は一つの革新。Wiiのゲームを作り続ける−THQのCEOが語る

http://www.inside-games.jp/article/2009/07/02/36132.html
THQのCEOであるBrian Farrell氏は『Deadly Creatures』を「一つの革新」と語ります。

『Deadly Creatures』はクモやサソリといった虫たちが主人公の一風変わったアクションゲーム。Wiiでは珍しいT指定のゲームで、ネズミやカマキリと戦う際の残酷描写や、デニス・ホッパー氏などハリウッド俳優を声優に起用したことが話題となりましたが、THQ的には売上は予想通りとは行かなかった模様。

Farrell氏は『ブロブ:カラフルなきぼう』『Deadly Creatures』というコアとカジュアル路線の両立に関して「THQがやろうとしたのは一つの革新。うまくいく時もあるが、そうでない時もある」とコメント。

また、「私の意見では『Deadly Creatures』は成功。ゲームに問題がない訳ではなかった。洗練されてはいなかったが、主人公として歩き回っている間は、一度も不安を覚えたことはなかった。クモが前にジャンプして金切り声と共に毒液を吐く時、私はいつも震えていたし、これをタイプしている時も鳥肌が立っている」と『Deadly Creatures』のゲーム内容に満足しているとする見解を明らかにしました。

さらに「我々はWiiの向こうに完全に異なった何かをプレイするお客がいるのかどうか確かめたかった。商業的には満足できなかったが、評論家には好評だった。それはこのビジネスで時々起こることだ」「(『Deadly Creatures』の)事後検証は良いとはいえないが、我々は素晴らしい技術を持っている。鍵となるのは、我々の内部のレインボースタジオがグレートなものを作れるということ。我々が作っているWiiの他のゲームで使えるグレートな技術を持っているということ」と、『Deadly Creatures』の品質は高く評価されるものであり、その技術を使って今後もWiiのゲームを開発し続けることを表明しています。

『Deadly Creatures』はMetacriticのメタスコアでは100点満点中の72点。ユーザースコアでは10点満点中9.2点という高得点となっています。

Wiiの高年齢向けゲームやコアゲーマー層向けのゲームはメタスコアは高いものの期待されたほどの売れ行きにはならなかったという傾向にあるようですが、今後もこうした「革新」が続くことを願う人も少なくないのではないでしょうか。

THQ、好調な四半期業績を発表2009年7月30日(木)

http://www.gamebusiness.jp/article.php?id=193
THQは6月30日までの2010年第1四半期業績を発表しました。

それによれば、売上高は前年同期の1376万ドルから大幅に増加し、2435万ドル。純利益は前年同期の272万ドルのマイナスから黒字転換し、64万ドルの利益を上げました。第1四半期の好調の要因としては、人気の格闘シリーズの新作としてリリースした『UFC 2009 Undisputed』の好セールスが挙げられています。本作はこれまでに全世界で290万本が出荷されていて、米国でこの四半期で最も売れたゲームだったとのこと。メタスコアも84点と好成績を残しています。

残りの2010年度では、『Darksiders』や『MX vs. ATV Reflex』『WWE SmackDown vs. RAW 2010』といったところがコア向けの主力ラインナップで、得意のカジュアル分野でもWiiのチアリーダーになれるゲームの続編『All Star Cheer Squad 2』や、ディズニー・ピクサーとの提携タイトルやマーベル、スポンジボブなどのライセンス物を中心に多数のゲームがリリース予定となっています。

ただし、第2四半期中には新作のリリースは予定してないため、売上高は850~950万ドル程度に留まる見込みです。

THQがミッドウェイサンディエゴを購入-価格は1900万円、IPは含まれず2009年8月12日(水)

http://www.inside-games.jp/article/2009/08/12/37079.html

シカゴトリビューンによりますと、THQはミッドウェイサンディエゴを200000ドル(約1900万円)で購入。ここで働く100人の内40人を雇用する予定とのことです。

ミッドウェイはワーナーブラザーズに買収されることが決定していますが、ミッドウェイニューカースルやミッドウェイサンディエゴなど買い手がつかないスタジオも存在していました。ミッドウェイニューカースルは閉鎖されましたが、ミッドウェイサンディエゴは9月の期限を前に無事に買い手が見つかったというわけです。

買収に関する諸条件は既に両社の間で合意されており、裁判所の承認を経て成立する予定。なお、『TNA iMPACT!』などミッドウェイサンディエゴのIPは買収に含まれないとされています。また、ミッドウェイは英国や独、伊で所有している会社の株を全て売却したとのことです。

THQのQ2は売上減少するも損失も大幅ダウン2009年11月10日(火)

http://www.gamebusiness.jp/article.php?id=626

THQの2009年Q2は売上と損失が共にダウンしています。

THQの2009年度第2四半期(Q2)の売上は1億130万ドル(約91億円)で、昨年の同時期の1億6480万ドル(約148億円)と大きくダウン。
但し、損失は560万ドル(約5億円)に留まっており、昨年同時期の損失である1億1530万ドル(約103億円)から大きく減少していることになります。

米国の調査会社NPDグループと英国の調査会社Chart-Trackは、2009年1月~9月におけるTHQのシェアを調査しています。米国でのシェアは5.4%で、インディペンデントパブリッシャーの中では3位。英国では4.5%で同じく4位という成績となっています。

THQのCEOであるBrian Farrell氏は「『UFC 2009 Undisputed』や『WWE SmackDown vs. Raw 2010』のように評価が高いヒットタイトルを出し続ける。今回のホリデーシーズンも『MX vs. ATV Reflex』のようなミリオンタイトルにより、マスマーケットでよい位置につけられるだろう」とコメントしています。

THQは『UFC 2009 Undisputed』などが好調ですが、Farrell氏が例に挙げているゲームはいずれもスポーツものとなっており、同社のマスマーケット向け戦略はスポーツものゲームが鍵を握っているといえそうです。

THQ、WWEとのライセンスを8年間延長2009年12月28日

http://www.gamebusiness.jp/article.php?id=847
THQとWWEは現行のライセンスを8年間延長することで合意したと発表しました。これに基づきTHQはWWEに関するゲームを独占的に開発、販売することが出来ます。

「この合意はWWEのゲームが引き続きTHQの年間スケジュールにとって重要な位置に居ることを確実にします。私たちはWWEと共にこのゲームを更に革新的で楽しめるものにしていきます」とTHQの社長兼CEOのBrian Farrell氏はコメントしています。

これに合わせてTHQ、Jakks Pacific、WWEとの間のライセンス訴訟も和解に至っています。それによればJakksがWWEのライセンスを2009年末で終了する引き換えに、THQはJakksに2000万ドル、WWEに1320万ドルを支払います。