対象者が知らず知らずのうちに被害を受けるように仕掛けられた物理的ないし社会的な策。
狩猟においては獲物を捕獲・拘束または殺傷するための道具や仕掛けなどを指す場合が多く、
MHシリーズにおいても「罠」という場合はそのような効果を持ったアイテム類を指す場合が多い。
概要
- 公式に(システム的に)「罠」として扱われるアイテムは、大きく分けて以下の3つの系統に分けられる。
- 大型モンスターを一定時間その場に拘束し、ハンター側に攻防のチャンスを作り出すもの
- モンスターの注意を引き、能動的に動きを止めさせつつ副次的な効果を狙うもの
- モンスターに直接ダメージを与えるもの
- 上記の中で主にプレイヤー間で「罠」と呼ばれるのは1番目の効果を持つもの。
具体的には落とし穴やシビレ罠及びその派生アイテムである。
2番目のものは主に設置肉、3番目のものは設置型の爆弾系アイテムなどが該当する。
なお、上記の効果を複数組み合わせた罠も僅かながら存在する。
- 上記の中で主にプレイヤー間で「罠」と呼ばれるのは1番目の効果を持つもの。
- 罠系のアイテムにはそれぞれ、
同系統のものはハンター一人につき一定数以上同時に展開する事はできないというルールが存在する。
これはかつて大量の罠を展開してモンスターを狩猟しようとしたハンターが、
逆に自分の仕掛けた罠によってその場から動けなくなるという事件があったかららしい。
ゲーム中ではハンターが仕掛けた(拘束タイプの)罠にハンターが引っかかる事は無いが、
ダメージを受けるタイプのアイテムでの自爆はあり得るため、やはり取り扱いには注意が必要である。
なお、多くの作品では一度設置した罠は効果を発揮し切るか一定時間経過するまで撤去する事が出来ない。
タイミングを見誤り、大型モンスターを取り逃がしてしまったりすると、
その場に残された罠が消滅するまで次の罠が使えず、戦略的にも大きな支障や損害が出る場合もある。- MHXXからは、自分で設置した罠であれば任意で撤去できるようになった。
ただし、撤去できるのはあくまで落とし穴やシビレ罠などの「罠」だけであり、罠肉や爆弾などは回収できない。
なお、罠に関しても「破壊」しての撤去なので、再利用する事は不可能である。
- MHXXからは、自分で設置した罠であれば任意で撤去できるようになった。
- 設置する際には少なからず隙が生じるものが多いため、
大型モンスターの目の前などでいきなり設置を試みたりはすべきではない。
特にモンスターを拘束する罠の設置には数秒掛かるため、迂闊に設置しようとすれば手痛い一撃を喰らいかねない。
スキル「罠師」「ボマー」「トラップマスター」などを発動させている場合、
それぞれのスキルに対応したアイテムの設置が早くなるが、それでも隙が完全に消えるわけではない。
- 一部の罠はモンスターによっては全く効果が無かったり、
モンスターの行動によって効果を発揮する前に破壊されたり、
フィールドの条件によってはそもそも設置する事さえ出来なかったりする場合もある。
設置肉系統のアイテムも、そもそもモンスターが肉をほとんど食べない種であれば意味を成さず、
たとえ肉食でも外敵との交戦に集中していると食べようとしない場合も多いため、
的確に効果を発揮できる相手やタイミングはかなり限られる。
爆弾系のアイテムはハンターやモンスターの攻撃、アイテムなどによって意図せず誘爆する恐れもあり、
しかもその際に発生するダメージ判定はハンターにも適用される。
いずれにせよ、罠を設置した後でもそれぞれ異なる注意が必要である。
- 古龍には罠が一切効かない。
さらにMH2ではハンターとの間に罠がある場合、なんと威嚇するだけで一切ハンターに近付いてこなくなる。
これは古龍自体の知能が他のモンスターに比べると高いという設定が存在し、
それ自体が罠だとは分からなくとも経験上よく見聞きした事が無い物に
非常に警戒するという生態を持ち合わせているからだと思われる。
実際ノベル版では罠を意図的に壊す描写がある。- ただし以降のシリーズでは何故かこの描写が廃止され、
どの古龍も単に罠を素通りするだけの仕様に変更されてしまった。
その為睡眠状態でも捕獲出来ないので討伐するしかない。
生態描写が綿密に描かれたMHWorldでも復活する事は無かった。色々と残念である。
強いて言うなら古龍級生物のラージャンぐらいにしかそれに近いシステムが実装されていない。- 古龍は人や生態系の常識が及ぶ相手ではなく、
罠などは警戒するまでもないという描写なのだと取ろうと思えば取れなくもない。
- 古龍は人や生態系の常識が及ぶ相手ではなく、
- またMHRiseで登場するヌシモンスターにも罠が一切通用せず、素通りされてしまう。
ヌシモンスターには古龍級の危険度が与えられており、通常種との力の差を感じさせる。 - MHFでは、アクラ・ヴァシムのように通常種の時点で罠が通じない種族もいる。
さらに特異個体に関しては総じてたったの1秒程度しか通用せず、
烈種や始種、辿異種、極み個体に至ってはやはり完全に無効化という仕様であった。
要求素材の環境やゲーム風土として、MHFは罠を活用したハメが横行しやすかったため、
高難易度コンテンツのモンスターほど罠が通用しない傾向にある
(もっとも後年ほど不評は少なく、むしろ真剣勝負にさせてくれる要素として
罠が効かない光景はもはや違和感のない日常と化していたわけだが)
- ただし以降のシリーズでは何故かこの描写が廃止され、
- 明確に言及されてはいないものの、お粗末な仕掛け方(発覚した目の前で仕掛けるなど)をすると
普通の大型モンスターにも罠がバレてしまうという説が一部のタイトルには存在している。
仕掛けた罠の方向への突進を控えたり遠距離攻撃に切り替えたりするというもので、
単に距離が離れた場合のルーチンやオトモに誘導されただけ等の否定説もある。- 尤も、モンハンプレイヤーなら捕まえようとして逃げられるのはよくあることなので、
読みやすい行動や休息をするまで待って確実に嵌めるといった安全策もまた一つの手段ということだろう。
- 尤も、モンハンプレイヤーなら捕まえようとして逃げられるのはよくあることなので、
余談
- アイテムではないが、フィールドのギミックを利用してモンスターの動きを制限したり、
ダメージを与えたりする手法も存在する。
これも定義上は立派な「罠」と言えるだろう。
しかし、逆にモンスターがハンターに対して「罠」と言えるような行動や戦術を展開する場合もある。- 特にMHWorldではフィールドのギミックや環境生物が豊富で、あらゆる環境を利用する事で
ハンターの有利に立ち回れるようになっている。
NPCもこうした環境利用を促すように「あるものはすべて使え!」と言う。
逆にモンスターの寝床はハンターの不利になる事がある。古龍戦で顕著。 - MHRiseでは環境生物の分類がさらに細かくなり、フィールド上でモンスターの動きを制限したり、
ダメージを与えたりするような環境生物は「罠型生物」と呼び分けられるようになった。
同じようにモンスターにダメージなどを与えられる猟具生物とは異なり、
罠型生物は基本的にフィールドの定位置に留まっており*1、
ハンターが任意で捕獲することはできない。まさしく生きる罠である。
あらかじめ罠型生物がいるエリアを覚えておくと活用しやすいだろう。
- 特にMHWorldではフィールドのギミックや環境生物が豊富で、あらゆる環境を利用する事で
関連項目
罠系アイテム一覧
アイテム/落とし穴
アイテム/シビレ罠
アイテム/爆弾
アイテム/爆雷針
アイテム/罠肉
罠関連アイテム
アイテム/タル
アイテム/トラップツール
アイテム/生肉
アイテム/爆薬