動物の食べる食物の種類についての習性。
目次
概要
- MH世界のモンスターはあくまで動物であり、
人間と同じ世界に実在するもののように食料が無ければ生きていくことは出来ない(ごく一部の例外を除く)。
何を主食としているかは種によって異なっており、現実世界ではあまり考えられない物を食べるモンスターもいる。
因みにあくまで主食の事を指し、状況などによっては例外的に普段は食べない物を食べる事もある。
成長の過程で食性が変化する動物もいる。
- モンスターはスタミナを補給するために別エリアに移動して物を食べることがある。
獲物を襲って捕食する姿は正に野生動物そのものである。
- 肉食もしくは雑食のモンスターは罠肉を食べる事がある。
肉が有効なモンスターかくらいは覚えておいて損は無いだろう。- ただし、警戒心が強く臨戦態勢のときは肉に手を出さないものから、
何よりも食欲を優先させて戦闘中でも食いつくものまでさまざまである。
- ただし、警戒心が強く臨戦態勢のときは肉に手を出さないものから、
- 食の申し子と言えば何といってもイビルジョーである。
高い体温を保ち続けるには莫大なカロリーを消費する必要があるため常に空腹状態で常時捕食を続けており、
時に地域一帯の生物を絶滅に追い込むこともあるなど、生態系に甚大な影響を与える存在である。
「何でも食べる」とざっくり語られる事もあるが、ハンター大全などによれば完全な肉食性らしい。
しかしその「肉」の範囲がえげつないほど広く、一般的な草食モンスターや小型モンスターなどに限らず、
剥ぎ取れる状態で残った小型甲虫種の亡骸から強力な大型モンスターの死体、
挙句の果てには同族までも積極的に捕食する様子が確認されている。
- アオアシラはハチミツが大好物である事でよく知られており、
ハンターがハチミツを持った状態で拘束攻撃を受けると
ハチミツを奪い取ってハンターそっちのけで一心不乱に舐め始める。
その執着心は古龍に脅かされて激変しても変わらないようである。
- クルルヤックは卵を専門的に食す生態を持ち、
飛竜や草食竜などの卵を発達した前脚を用いてくすね、そのまま安全な場所まで逃げて平らげてしまう。
その他、ジャギィやマッカォなどは基本的に仕留めた獲物や腐肉を食べるが、
機会があれば大型竜の巣から盗んだ卵を食すこともあり、
作品によってはハンターが卵を運搬しているとそれを奪おうと追い回すこともある。
- また、モンスターによっては摂食およびそれからの化学エネルギーではなく、
エネルギーそのものを糧として吸収できる能力を持つものも確認されており、
ラージャンは電気エネルギーおよび電気を帯びたものを食べて自身のエネルギーにすることができ、
アン・イシュワルダは推測の段階とされてはいるものの地脈(龍脈)の生体エネルギーを
糧として吸収していると目されている。
- 一部のモンスターは生活環境の違いなどから通常の個体とは異なる食性となり、
その影響によって外見や能力なども通常とは異なるものに変化する場合がある。
このような変化が特に顕著に表れたモンスターは、ハンターズギルドでは亜種として取り扱う場合もある。
ダイミョウザザミやショウグンギザミの亜種などが有名どころだろう。
逆に天眼タマミツネや凍て刺すレイギエナなどのように、
特殊な個体となったことで食性も変化したという事例もある。
- MHSTでは一種のステータスになっており、オトモンごとに設定されている特定のエサを与える事で
エサによって入る経験値が倍増する。
なお、本来の食性に合っていないエサを与えても、それを拒否して一切食べないという事は無い。
食性不明のモンスターでもそれは同様だが、その場合はどのエサを食べさせても補正が入らない。
食性の種類
肉食(動物食)
- リオレウス、フルフル、ティガレックス、ラギアクルス、イビルジョー、アカムトルム、オストガロア等々。
後述の魚食や昆虫食との区別もあるため、
この項では主に竜や獣の肉を食べる食性を分類している。
- 飛竜種を始めとする多くの大型モンスターがこれに該当する。
公式設定がはっきりしていないモンスターも大半はこれに該当すると思われる。
リオレウスやティガレックスなどのように積極的に狩りを行う種もいれば、
フルフルやチャナガブル、ネルスキュラのように待ち伏せをする種もおり、捕食の方法は実にさまざま。
ある意味、その種の特徴が最も表れる部分である。
肉食生物同士で捕食することは基本的には無いが、しばしば餌場を巡った争いをすることも。
- また、中型ないしは小型の草食モンスターや肉食竜を捕食する種が殆どであるが、
それ以上の大型のモンスターを獲物とするモンスターも存在している。
その多くは、バサルモスやグラビモスを食糧とするアカムトルムや、
あらゆるモンスターを喰らうイビルジョー、百竜夜行で他のモンスターを捕食していることが示されるマガイマガドなど、
いずれも非常に戦闘力、危険性が高いとされているモンスターである。
無論それほどでなくとも、ゲリョスやフルフルを捕食するネルスキュラなど、大型モンスターを食料とするものはいる。
- 古龍種もいくつかの種は肉食であると考えられる描写があり、
例えばバルファルクは生態ムービーにて水中のルドロスを捕獲する様子が描かれていること、
特殊個体に獲物を狙って百竜夜行に来襲するという設定があることから、肉食であると推測できる。
そして強大な古龍であるオストガロアやネルギガンテは全ての生物を捕食するとされるが、
驚くべきことに特定の条件下では他の古龍種をも捕食対象とするケースがあることが判明している。
特にネルギガンテは成体の大型古龍種を食料と見做し、積極的に襲撃する習性を持ち、
時には自分の数十倍はあろうかという巨体を誇る
寿命間近の超巨大ゾラ・マグダラオスにさえ襲い掛かかった事例まである。
なお、古龍の幼体であるゴア・マガラも動物食であることが確認されているが、
成体であるシャガルマガラの食性は判明していない。
草食(植物食)
- 草食種、ブルファンゴ(ドスファンゴ)、モノブロス、ディアブロス、ドボルベルク、
ガムート、プケプケ、バフバロ等。
草食種のモンスターは当然全種が該当する。一方で大型モンスターはかなり少ない。
- 雪山、砂漠、火山等の過酷な環境に生息している種は、生息環境に餌が少ないため縄張り意識が強く攻撃的。
サボテンを主食とするディアブロスは有名。
毒を武器とするプケプケは、食した植物によって毒ブレスの性質が変化する事が確認されている。
食べ物によってブレスの性質を変化させるモンスターは珍しい。
驚くべきはガムートで、空腹がピークに達すると人里の木造家屋を破壊し、
その材木などを食べてしまう事があるという。
- なお、草食種のモスはキノコを主食とし、
それ以外にもドスファンゴやババコンガ、ウルクスス、プケプケ、ガランゴルムなどもキノコを食しているが、
現実世界でキノコを主食とする食性は草食ではなく「菌食(きんしょく)」と分類され、
菌食は肉食の一種に分類される。
(更に言うとモスやブルファンゴのモデルとなったブタやイノシシは草食傾向の強い雑食である)
この辺はモンハンの世界観におけるキノコの生物学的な分類の違い、もしくはゲームの都合によるものだろう。- また、現実世界でも草食性の動物が動物質のものを食べることが確認されているように
モスやブルファンゴのように動物質のものを時折食べるのを容認しているのかもしれない*1。
実際にもドボルベルクやバフバロは、木の中の虫や根を掘り返した際に出る地中の虫を
タンパク源としてそのまま食べてしまうとされており、
草食性としつつも動物質も食べる生態が存在している。
- また、現実世界でも草食性の動物が動物質のものを食べることが確認されているように
魚食
- クルペッコ、ザボアザギル、タマミツネ、イソネミクニ等。
肉食種の中でも魚をメインに捕食する種で、現時点ではかなり少数派。
後述のように、ここでいう「魚」は小型の魚竜も含まれている。
- 意外にも水生の海竜種や魚竜種には、この手の獲物を主食として捕食する生物があまり見られず、
生態ムービーでチャナガブルが小魚の群れを一呑みにするシーンが確認される程度であり、
もしかすると彼らの巨体を支えるには、獲物として少々小さすぎるのかもしれない。
もちろんあくまで描写されていないだけで、捕食している可能性は考えられるが。
主食ではないが、他にもアオアシラやジャギィ種が魚を捕食する様子も見られる。
- なお、モンハン世界にはほとんど魚と見分けがつかない小さな魚竜種が存在するが、
天眼タマミツネなどは通常の魚より大きく盲目でも感知しやすい
ハレツアロワナやバクレツアロワナなどの小型魚竜種を好んで食べているとされる。
流石に大型の魚竜種を捕食している生物は確認されていないが…。
昆虫食
- イャンクック、イャンガルルガ、(ドス)イーオス、ボルボロス、ケチャワチャ、パオウルムー亜種等。
虫を主に食べる種。この「虫」には甲虫種のモンスターも含まれる。
肉食(動物食)の一種ではあるが、罠肉には関心を示さない。
- 詳しくは後述するが、この項では完全な昆虫食だけでなく
「虫を主食とするが、場合によっては他のものも食べる食性」も一部掲載している。
例として、イーオス(およびドスイーオス)は
自身の毒液で仕留めた甲虫種を主食としているが、
沼地や火山など獲物が豊富とは言えない地域が生息域というものあり、
毒を使って自身より大きな草食種モンスターを仕留めたり、
古龍が出現した際はその犠牲者の死肉を狙って現れるなど、
主食が虫であるものの動物質ならば餌は選り好みしない傾向がみられる。
- モンスターの摂食描写が登場するようになったMH3にて
昆虫食の描写を担当したのがボルボロスで、
空腹になるとオルタロスの巣を破壊して中のオルタロスを捕食するのが見られる。
後の作品においても、新大陸のボルボロスはオルタロスの代わりに環境生物のハコビアリを捕食して、
亜種は寒冷地でも生息している甲虫種のブナハブラの巣を壊して餌にありついているなど、
純粋な昆虫食モンスターの筆頭ともいえる描写がなされている。
- ラングロトラやアケノシルムは、ゲーム内で虫を積極的に捕食する姿が確認されており、
罠肉などの効果が見られないこともあって昆虫食としてのイメージが強い。
しかし彼らは後に発売されたMHRise公式資料集によると、雑食性であるとされており、
プレイヤーの目が届かない場所では植物質のものも食べている模様。- 同書籍ではラングロトラは雑食とされるものの虫以外の餌は記載されていないが、
(同時に主食はあくまでも甲虫種であり、かなり昆虫食寄りであることも記載されている)
アケノシルムは火薬草やトカゲ類なども食べることが記載されており、
かなり食性の幅が広いようである。
- 同書籍ではラングロトラは雑食とされるものの虫以外の餌は記載されていないが、
- 狩猟中で滅多に見ることはないが、ケチャワチャ(亜種)は疲労状態時に巣穴に潜むオルタロスを鷲掴みにして貪る習性がある。
ただし彼らは木の実なども積極的に食べるらしく、時には旅人や商人を襲撃して食糧を奪うこともあるという。
線引きが微妙に難しいが、基本的には昆虫食中心で、成長過程や機会次第では雑食性となり得るのかもしれない。
- 大型甲虫種のゲネル・セルタスは同種の雄個体であるアルセルタスを捕食する事もあるが、
外敵との戦闘で傷ついた時に体力の回復を図る目的で捕食行動に出るだけで、
常日頃からアルセルタスを積極的に捕食しているわけではない。
アルセルタスが周囲にいない場合は腐肉などを食べる場合もあり、こちらも広義的な肉食である可能性が高い。
- 意外なチョイスとしては古龍種のオオナズチが虫を食べている姿が確認されており、
扇のような尾で羽虫をあぶり出して長い舌で捕食する行動が見られる。
もちろん、後述するようにオオナズチ自体は雑食性であると考えられている。
- MHXのライゼクスの登場ムービーでは、彼の放電によって絶命し落下してきたランゴスタを
ドスランポスが見つけ、駆け寄ってくると言うシーンがある。
実際にドスランポスがランゴスタを食べる描写は無いが、ギャラリーで見られるムービーの説明文には
「突然、目の前にごちそうが現れたら、誰だって喰らいつきたくなるもの」と書かれている。
この解説はドスランポスとライゼクス、双方からの視点を描いたものであると考えられることから、
ドスランポス(及びランポス)の食性は「食性の範囲に虫も含まれた肉食」の可能性が高い。
また、ライゼクスも単に獲物を寄せる為だけでなく、
自身も放電で仕留めた虫を餌としている可能性は高いだろう。- ちなみに「専食するわけではないが虫も食べる竜」は他にはエスピナスなども該当して、
MHFの時点でカンタロスを時折捕食することが設定として存在しており、
その後MHR:Sでは実際に城塞高地にいる個体が空腹時にカンタロスを捕食する様子を確認できるようになった。
- ちなみに「専食するわけではないが虫も食べる竜」は他にはエスピナスなども該当して、
- 以上のような傾向を見ると、「虫を食べる」モンスターは比較的多いが、
純粋な昆虫食性のモンスターは意外と少ないと思われる。- これは数十メートル級の巨躯を誇るモンハン世界のモンスターが
(こちらも数メートル級と現実世界より遥かに巨大だが)
自身よりはるかに小さな虫では主食とするのが困難なためとみられる。
裏付ける設定として、イャンクックは主食の虫やミミズなどを確保する縄張りを
イャンクック間でかなり厳しく決めており、
それでもイャンクック同士が増え過ぎた年には食糧難に陥って
翌年は個体数が激減するという設定がモンハン初期から存在している。
- これは数十メートル級の巨躯を誇るモンハン世界のモンスターが
雑食
- 人間、アイルー、ババコンガ、ロアルドロス、ダイミョウザザミ、
アオアシラ、ウルクスス、ラングロトラ、ヒプノック、オサイズチ、アケノシルム、
ガランゴルム、オオナズチ等々。
当然ながらそれらの部下に当たる小型モンスターも含まれる。
消化器官が発達しているため、動物も植物も食べる事が出来る。
- 種によってはどちらかと言えば肉が好きだったり草が好きだったりと、好みが偏っている事もある。
例えばルドロスは甲殻類が主食であり、余程空腹でなければ藻のような植物性のものを食べない。
逆にウルクススの主食は木の実やキノコであり、それらを非常食として地面に埋めて保存する習性もあるが、
時々動物性のものも食べるという。
ビシュテンゴは果実、特に柿(亜種は松ぼっくり)を好物として腹部の袋に入れて携帯しているが、
食料としてだけでなく投擲武器としても柿(松ぼっくり)を用いることがある。
ラージャンは電気エネルギーを含む肉を好む雑食性とされているが、
作中での摂食描写や餌を求めて放浪を続けているという設定から、かなり肉食の割合が強いものと推察できる。
- ゲーム内では肉食か草食かの描写しかないものの、設定上では雑食だというモンスターは少なくなく、
上述のようにルドロスやウルクスス、ラングロトラやアケノシルムなどが該当する。
他にも、ガランゴルムは発売前にSNSで公開された資料では
土を食べているという鉱物食のような情報が出されたが、
ゲーム内では地中からキノコを掘り出し食べる菌食のような描写がなされ、
その後の公式設定資料集では草や魚も食べると記載されているなど、
総括すると非常に広い食性を持つ雑食であると見られる。
- 「消化器官が発達しているため…」と先述したが、
雑食性鳥竜など一部の雑食性モンスターは消化器官の構造が現在でも肉食性寄りであり、
例としてヒプノックやイズチ(およびオサイズチ)は胃石によって植物質の消化の補助を行っている。- MHP2Gまではヒプノックが胃石を持つのは特例とされていたが、
述べたようにイズチも胃石を持つことが確認されたなど設定の変化がみられる。
もっとも、現実においてもゲーム内においてもMHP2Gから歳月が経っているので、
その後の研究が進んで胃石を持つモンスターが多数見つかったとされても不思議ではないだろう。
- MHP2Gまではヒプノックが胃石を持つのは特例とされていたが、
- オオナズチに関しては明確に雑食性であるとする設定は公表されていないものの、
人間が持つ食料や薬品を手当たり次第に強奪・摂取する性質から、こちらに分類されると見て間違いない。
鉱物食
- グラビモス、ウラガンキン、テオ・テスカトル(ナナ・テスカトリ)、ドドガマル等。
主に火山地帯に生息するモンスターの一部に見られる食性。
火山には生物があまり生息していない反面良質の鉱物が多く、非常に理に適った食性と言える。
捕食した鉱物の一部は老廃物や甲殻などの体組織として体表に浮き出てくる事があり、
狩猟後などにそれらを入手できる事もある。
ほとんどが鉱物を消化吸収するためのバクテリアを体内に飼っているが、
幼体の場合はそのバクテリアが共生関係が不十分であるため、他の食物も食べる事が多い。
例としてグラビモスの幼体であるバサルモスは
上記の理由から小動物や甲虫種のモンスターを狩って捕食し、
ウラガンキンの幼体の場合は逆に植物を食している。
- またテスカト種の古龍はなんと燃石炭を食すことが判明しており、
主食かどうかは不明であるが、MHWでは火薬やそれに類するものを好んで食べるという研究結果が出ている。
後述のように、裏設定ではゴグマジオスも元来は硫黄を主食とする鉱物食だったとされる。
- 設定上では巨大古龍のゾラ・マグダラオスも鉱物、特に紅蓮石など爆発性を持つ鉱物を糧としているが、
厳密に言うと食べた鉱物の持つ高純度のエネルギーのみを吸収、
更にそれを体内器官で増幅させることで自身のエネルギー源としているという
鉱物食であると共に後述の「食性なし」にも近いという不思議な食性を持つ。
なお、放出するマグマならびそれが固まった岩石質の外殻はエネルギーを吸い終わった鉱物で、
放出するのはエネルギー抽出時での体温調整の役割のためとされる。
- その牙から、或いは共生相手であるキュリアを通じて生物から精気を吸収する性質を持つメル・ゼナだが、
本種の金属音的な響きを伴う咆哮から、甲殻の硬い生物や鉱石を食べている可能性が挙げられているようだ。
あくまで推論に留まるが、鉱物を捕食するドス古龍骨格モンスターにはテスカト種という前例があるため、
精気のエネルギーをメインにしつつ、鉱物食も嗜んでいるという姿も大いに考えられるだろう。
- 前述したように、食した鉱物が体表に浮き出てきたり、外殻や骨格などにその成分による影響が生じる場合もあり、
これを利用して防御力を高めるという生態を持つモンスターもいる。
一例としてヤツカダキは、時に洞窟の鍾乳石などを齧ってカルシウムなどを摂取し、
それを利用して外骨格の強度を維持しているという。
ただし、その鍾乳石の成分がヤツカダキの活力そのものに繋がっているわけではなく、
あくまでヤツカダキの食性は肉食性と見做される。
- 余談だが、現実世界にも鉱物食の生物が居る。
海底火山の火口付近にいる微生物がそうで、
硫化鉄の鱗を持つ貝、和名ウロコフネタマガイ*2はこれらの微生物と共生関係にあるらしい。
ちなみにこの食性を持つ微生物の多くが、
酸素の毒性への耐性が低くて酸素に触れると死ぬ特性(この性質を偏性嫌気性と呼ぶ)を有する。
腐肉食
- ガブラス、ウロコトル、クンチュウ等。
主に小型モンスターの一部に見られる。死骸を食らって大地に還す、自然界の掃除人的存在。
スカベンジャーとも呼ばれる。
他のモンスターの食べ残しを狙う傾向が強いが、時には自分から獲物に襲い掛かる事もある。
また、ウロコトルは成体のアグナコトルになると捕食中心の食性に変化する。
裏設定では、ネルスキュラ亜種も幼体は腐肉食で、成体になるにつれて捕食者に変化するとされる。- なお、一部の肉食性モンスターも疲労するとフィールド上にある腐肉に齧り付くことがあり、
自身の周囲に捕食対象が居ない場合によく確認されている。
- なお、一部の肉食性モンスターも疲労するとフィールド上にある腐肉に齧り付くことがあり、
- 瘴気の谷に君臨する屍套龍ヴァルハザクは、同地に堆積する死骸を纏い、
それに巣食う瘴気(バクテリア)を自在に操るなど死骸と密接に関係した生態を持つが、
設定資料集によると共生した瘴気からのエネルギーを糧としており、積極的な捕食活動は行わないとされる。
ただし、瘴気が死骸を分解して得たエネルギーを主な栄養源としているため、広義での腐肉食と言えるかもしれない。
デトリタス食
- (ドス)ガレオス、デルクス、ジエン・モーラン、ダレン・モーラン等。
「デトリタス(Detritus)」とは聞き慣れない言葉であろうが、
これは水中や地中に存在する微生物の死骸・排泄物のこと。
身近な例を挙げるならば、洗っていない水槽や汚い川などで見られる緑色の汚れは、このデトリタスによるものである。
これを主食とするのは、現実ではほとんどが水中に生息する生物だが*3、
MH世界では砂漠地帯に生息するモンスターによく見られ、彼らは体内に取り込んだ砂から栄養を得ている。
血液食(吸血)
- ギィギ、バルラガルが該当。
獲物の肉ではなく血液を吸い取り、自身の栄養源としている。
現時点で確認されているモンスターは極めて少なく、派生作品を含めても2種しかいない。
ギィギに関しては成体となる過程で食性が肉食に変化する。
また、バルラガルは摂取した血液から毒素を抽出することで外敵への攻撃に用いるほか、
吸い上げた血をハンターに振りかけることで武器の性能を低下させるといった特殊な生態を持つ。
- メル・ゼナは吸血鬼をモチーフとされた古龍種であり、ムービー内ではリオレウスの首筋に喰らい付いたり、
戦闘中に前脚で捕らえたハンターを口元へ運ぶ様子が見られる。
また、このような行動と共に何かを吸い上げたり飲み干すようなSEも聞こえるため、
一見すると血液を目的とした摂食行動のようにも見える。
しかし、これは獲物から「精気」と呼ばれるエネルギーを奪う行動で、
確かにエネルギーの補給目的ではあるものの、食事として血液を求めているわけではないらしく、
よってメル・ゼナの「主食」は血液ではないと言える(強いて言えば後述の「食性なし」の方が近い)。- ちなみにメル・ゼナと共生関係を築いているキュリアは精気と共に獲物の血液も吸い取る模様。
ただしこれがキュリア自身が生きる上で必要な摂食行為なのか、
これもあくまでエネルギーの搾取のために必要な作業工程なのかは不明。
- ちなみにメル・ゼナと共生関係を築いているキュリアは精気と共に獲物の血液も吸い取る模様。
火薬食
- ゴグマジオスおよびテスカト種に見られる珍しい食性で、文字通り人工物である火薬を好んで食べる。
劇中に登場したゴグマジオスは、火薬を狙って各地の武器庫の襲撃を繰り返しており、
遂にハンターの総本山であるドンドルマにまでその魔手を伸ばすに至った。
後に公開された裏設定によって、厳密には火薬類に含まれる硫黄を好んでおり、
本来は燃石炭等を食す鉱石食であるらしいことが明かされた。
このため上記の食性は、長い年月を生きる中で偶然的に摂取した火薬に味を占めた個体のみに見られると推測される。
- また、テスカト種古龍も燃石炭を摂取するのと同様の理由か火薬類も好んで食べるようで、
実際にMH2系列作品では火薬岩を食べるほか、MHWでは「火薬を食べる」という研究結果が出ている。
テスカト種の場合は、ゴグマジオスとは違い火薬の可燃物成分を餌として狙っていると考えられる。
またMHRiseの設定資料集によると、劇中の火薬の原料となる火薬草やニトロダケも食べることがあるようだ。
骨食
- 現状、ラドバルキンのみに確認されている食性。
動物食の一種とは言えるが、新鮮な生肉でも腐肉でもなく、死した動物の骨を主食とする。
しかも人間が魚の小骨を食べるようなものではなく、
生前は自分と同等クラスの体格を誇ったであろう大型の動物(モンスター)の骨でも、
それも言わばメインディッシュとして喰らう。
特殊な環境に適応しようとした結果生まれた、特異ながらも理に適った食性と言える。
- なお、現実世界でも獲物とした動物を骨まで食べる生物は存在するが、
恒常的に骨そのものを主食とし、食料として肉よりも骨を優先するような生物となるとかなり珍しい。
脊椎動物の例としては、ユーラシア大陸やアフリカ大陸の一部地域に生息するヒゲワシくらいだろうか。
彼らの主食は骨の内部に存在する骨髄*4であり、繁殖期を除くと食物のうち実に8割以上を骨が占め、
新鮮な死体を見つけた場合でも、よほど空腹でない限り骨が露出するまで手を出さないという。
時に腐肉やカメなども食するヒゲワシは、専食性において流石にラドバルキンには及ばないが、
現実世界の中では極めて珍しいボーンイーターと呼べるだろう。
完全に骨しか食さない生物となると、深海に沈降した鯨などが腐った肉を食い尽くされた後、
その骨に群がり鯨骨生物群集を構成する無脊椎動物など、ごく一部の特殊なものくらいで、
ラドバルキンのような大型地上動物が、骨だけを専食するケースはまずないと思われる。
- ちなみに公式設定資料集によると、ラドバルキンが骨を喰らう真の目的は、
骨の無機質部分を分解する性質を持つ特殊なバクテリアを自身の体内に取り込むため。
このバクテリアこそが本物のラドバルキンの活動の主たるエネルギー源であり、
より正確に言えばデトリタス食性に近いものであるらしい。- ちなみに、ラドバルキンのような
「食べたもの自体ではなく、それを基に増殖する微生物を栄養源として消化吸収する」
という生物は実世界でもおり、
牛や山羊などの「反芻(はんすう)動物」の草食獣などが該当する。
自身のみでの消化吸収と、体内の微生物を消化吸収するのを併用する
動物を含めるとさらに多く、馬など反芻をしない草食動物のほか、雑食である人間もこれに当たる*5。
- ちなみに、ラドバルキンのような
- マガイマガドは仕留めた獲物を骨まで捕食する習性を持つが、
これはマガイマガドが「鬼火」を発生させるために動物の骨を体内に取り込む必要があるため。
単に生命活動を維持するためならラドバルキンのように積極的に骨を喰らう必要は無いと思われ、
故にマガイマガドの食性は先述のようにあくまで一般的な肉食の部類と見做される。
食性なし
- ムフェト・ジーヴァおよび幼体のゼノ・ジーヴァが該当。
ジーヴァは地脈(龍脈)の生命エネルギーと同質のエネルギーを永久に生成し続ける内熱器官(臓器)を有しており、
生命活動を維持するために外部からエネルギーを取り込む必要がない完全生物であるとされる。
故に他の物質を糧にする必要がなく、そもそも食性という概念が存在しない。
- ただし、幼体のゼノ・ジーヴァはこの内燃器官がまだ不完全であるため、
死した古龍が大地に還元するエネルギーをその身に蓄積させて羽化ならび脱皮・成長する生態を持ち、
エネルギー源という意味では「地脈を流れる古龍の生命エネルギー」がそれに当たる。
成体のムフェト・ジーヴァになると内燃器官が完全なものとなり、
急激な自己再生など大量にエネルギーを必要とする行為以外では
地脈のエネルギーを吸収する必要が無くなるとされる。
- アン・イシュワルダは地脈由来のエネルギーを糧としていると推察され、
食性について一切の言及がないことから、摂食・捕食を行なっていない可能性が高い。- また、上述のようにヴァルハザクは共生する瘴気からのエネルギーを糧としており、
こちらもある意味で食性なしと解釈できるとも言える。
- また、上述のようにヴァルハザクは共生する瘴気からのエネルギーを糧としており、
食性不明
- 物を食べている姿が確認されていないため言及できない種。
そのほとんどが出現自体が珍しく、仮に出現が確認されても容易に調査できないほど危険性が高いため、
生態研究自体があまり進んでいないという種が多い。
古龍種の多くがこれに該当しているほか、ウカムルバスなども現状はこの部類。
また、捕食方法が豪快過ぎるがゆえに何を狙って食べているのかが分からないという
実に古龍種らしい変わりダネや、公式で食性に関する設定が用意されていないトンデモもいる。
関連項目
アクション/捕食
アクション/拘束攻撃
世界観/スカベンジャー
世界観/共食い
フィールド/死骸
スキル/肉食
アイテム/牙