システム/環境生物/ヒオウギカワズ

Last-modified: 2023-07-01 (土) 23:14:24

MHRiseから追加された環境生物。
罠型生物に分類される宙に浮くカエル

概要

  • 寒冷群島水没林溶岩洞に棲息する環境生物。
    茶色い肌の丸い胴体に赤いヒレが生えた、宙に浮くカエルの一種である。赤いヒラヒラから勘違いされるが金魚ではない。
    ぱっと見ヒレのつながった長い尾が目立つが、間近で観察すると小さな手足が生えており、
    手足を使わず浮いて移動することからカエルというよりオタマジャクシの方が生態的には近い。
    フェロモンガスを腹部に貯めて、風船の様に膨らませて浮遊しているらしい。
    Aボタンで発動させると、腹からフェロモンガスを放出する事で
    大型モンスターの注意を引くことが出来る。*1
    発動中は大型モンスターがヒオウギカワズに向かって攻撃し続ける為、
    この隙に砥石や回復、粉塵などで体勢を立て直す事が可能。
    また、あまり動かないモンスターであれば瞬間的なタンクと考えてヘイトを引き受けてもらい、
    大型モンスターに攻撃を集中しても良いだろう。
    また、罠を仕掛けてもモンスターがすぐに掛かってくれないなんて事はよくあるが、
    起動したヒオウギカワズの下に罠を設置する事で、すぐに罠に誘き寄せる事が出来る。
    • ただし早く体勢を立て直したいのに全くヒオウギカワズの方を向いてくれない事や、
      逆に間違えてヒオウギカワズを発動させてしまってこっちに全然来ない、なんて事も起こり得る。
      都合よく動いてくれるかどうかはモンスターの機嫌次第といったところか。
    • ヒオウギカワズに注意を惹かせた上であえてその位置に重なり、
      エンエンクの代用として自分に攻撃を向けさせカウンターを取る運用もある。
      ただしモンスターが狙っているのはあくまでヒオウギカワズなので、煽衛の効果が切れることに注意。
  • 公式の紹介文によればかなり縄張り意識が強いらしく、大型モンスターにすら威嚇してしまう。
    しかしそれで大型モンスターが引く訳も無く、逆に刺激し狙われてしまうようだ。
    MHRiseの環境生物はシステム上無敵とはいえ、なんと無茶な事を……。
    • ゲームのシステム上は大型モンスターがいかに大暴れしようとヒオウギカワズはどこ吹く風で
      ハンターが刺激して初めて威嚇行動を行うため、ハンターに対する威嚇が
      結果的にその場に居合わせている大型モンスターの注意をひいてしまうようにも見える。

余談

  • ヒレが扇の様に広がる事から、檜扇蛙(ヒオウギカワズ)と呼ばれるらしい。
    檜扇とは板扇の事を指し、よく見られる紙の扇(蝙蝠扇)とはまた違った種類のもの。十二単のお雛様が手に持っているあれである。
    現実世界にもヒオウギガイやヒオウギアヤメなど檜扇の名を持つ生物がいる為、
    名称だけなら現実に存在していてもおかしくなさそうだ。
    扇は別に妖怪ではないが、日本古来から用いられてきた道具の一つなので違和感は無いだろう。
    もしかしたら付喪神を意識しているのかもしれない。
    • ヒオウギアヤメとは異なるアヤメ科の多年草にヒオウギという植物がある。
      漢字も同じく檜扇と書き、斑のような模様の入った6枚の花弁を持つ花。
      また、その種子のことを「射干玉」と呼ぶ。
      花の色合いがヒオウギカワズのヒレの色とよく似ており、こちらもモチーフに含まれていると思われる。
    • どうして扇がモンスターの注意を引きつけるのか若干謎な部分はあるが、
      『平家物語』で弓の名手である那須与一が小舟に掲げられた扇を射抜いたというエピソード、
      「扇の的」のエピソードからの連想なのかもしれない。
      • 平家方が小舟の先端に竿を立て、その上に紅の地に金色で日の丸を押した蝙蝠扇を掲げ
        源氏方に遣いを送りこれを射抜いてみせよと挑発したという。
        源義経からの無茶振りで両軍が戦の行方を占う物として見守る中、
        これに挑戦する事になってしまった那須与一は決死の覚悟でこれを射抜き、
        歴史に残る弓の名手として知られる事になった。
      • このエピソード自体は平家物語でも屈指の名シーンとして有名で、古典の教科書にも
        必ず載っているような話しだが、与一が扇を落とした後の展開は中々無慈悲である。
        与一の腕前を見た両軍はいっとき戦も忘れて彼を褒め称えたり、
        感動して舞を披露する平家方すら居るような状況だったのだが、
        義経は「あの舞ってる奴も撃て」と与一に無慈悲な命令を下す。*2
        舞っていた伊賀十郎兵衛家員は与一の矢を受け、これに激怒した平家方は
        反撃を開始し、再び戦闘が始まったという。
      なお、MH4のラスボスであるダラ・アマデュラ素材で作れる弓も、
      その那須与一の名前を採用した銘となっている。
  • つぶらな瞳と膨らんだ身体が現実世界の「アメフクラガエル」によく似ており、
    それ自体の人気も手伝ってかかわいいという意見もある。
    MHW時代のガスガエル達も一部でかわいいと言われていたので、
    大型のカエルはともかく小型のカエルは可愛らしいという評価が多いようだ。
    また、プク~ッと膨れてぷかぷか泳ぐ様子はなんとなくフグにも似ている。
  • 水没林では比較的どこでも見られ、寒冷群島では洞窟内に、溶岩洞では水辺付近に配置されている。
    フェロモンガスを利用して浮遊しているとの事だが、
    ガス(気体)はそもそもかなり温度に繊細で、熱ければ膨張し、寒ければ収縮するという性質を持つ。
    水没林はともかく、極寒の寒冷地と灼熱の火山帯でも特に異常なさそうなのは少し不思議である。
    しかも溶岩洞では一部溶岩が見えるほど近い場所にも配置されているのだが……。

関連項目

システム/環境生物
システム/環境生物/ガスガエル - カエルの環境生物の先輩。あちらもガスを放出するが浮遊してはいない。
システム/環境生物/クイツキガマ - カエルの環境生物の後輩。こちらはガスではなく酸を放つ。
モンスター/ヤマツカミ - ガスで浮遊する先輩。和風の名前なのも一緒。


*1 ただしエンエンクとは異なりフェロモンガスが直接大型モンスターに作用しているわけではなく、あくまで目立つ外見や威嚇行動の結果である。
*2 なお義経は水上戦における「非戦闘員には矢を向けない」という暗黙のルールを平然と無視して各船を操る水夫を射殺させており、これが平家の敗因の一つとなっている