命を落とした動物の肉体。
ほとんどの場合は人間以外の動物(獣や虫など)に対して使われる。
人間の場合は「死体」「遺体」などと呼ぶ場合が多い。
目次
概要
- フィールド上には肉食生物の犠牲になったと思われる動物の死骸が横たわっている事がある。
基本的には背景とほとんど同じ扱いとなっており、当たり判定が存在しないために触れる事はできず、
(非常に罰当たりな行為だが)攻撃を当てたりその上に乗ったりする事もできない。
別に採集の目安となるポイント、というわけでもない。
仮にここから採集したとしてもまともな素材は入手できないだろう。
中には既にほぼ分解され、最早骨しか残っていないという凄惨なものもあるが、
これだけは例外的に骨系の素材を採集できるポイントとなっている場合がある。
大半の場合採集できるものに期待は全く持てないが
(ごく一部だがいにしえの龍骨などが手に入るポイントもある)。
- 完全に野晒しという最悪の保存状態で放置されているため、見るからに激しく損傷してしまっている。
とりあえず生前の姿をある程度想像できるくらいには形を残しているが、
腹部を抉られ、そこから骨を覗かせ、辺りに血痕を残したまま横たわるそれは
ゲームの画面の中とは言えなかなかに生々しく、直視するなら多少なりとも精神力を要する。
場所によっては辺りに羽虫(おそらくはハエ)が飛び交っており、一層生々しさを感じさせる。
そこに広がるのは厳しい野生の世界なのだとプレイヤーたちに知らしめるのに一役買っている。- ちなみに現実世界において肉食動物は筋肉よりも栄養に富み、
あるいは仕留める過程で既に露出している内臓を優先して食べる傾向にある*1。
それでなくとも内臓は腐敗が早く、残存した消化液が周囲を侵す上に腹部に骨がなく肉が比較的薄い。
そのため野生下で放置された死骸が腹部を中心に損傷しているケースはかなり多いようである。
- ちなみに現実世界において肉食動物は筋肉よりも栄養に富み、
- 肉食や雑食、腐肉食の大型モンスターの一部は、
このような死骸を食べ漁って消耗した体力やスタミナをある程度回復することができる。
前述した通り、この死骸には当たり判定が存在しないため、
一度捕食行為に移ったらハンター側は食事行為そのものを妨害しなければ回復を阻止する事はできない。
ただし近くに小型モンスターがいる場合はそちらを優先して捕食する事もある。- モンスターは食事の際、例え真正面から顔面を何度も斬り付けられても、
回復するまで食べることをやめないという習性がある。
中には怯みによって食事を中断させられてもまた噛り付こうとする貪欲極まる者もいる。
確かに生き抜く為に「食事」は必須だが、
その為にサンドバックになってしまっている様では本末転倒である。
いくら何でもタコ殴りにされたら嫌でも気付くはずだが…
まさか、ハンターの攻撃でも食事の間くらいなら喰らっても大丈夫…ということなのだろうか。
- モンスターは食事の際、例え真正面から顔面を何度も斬り付けられても、
- その殆どはその地方に生息している小型モンスターと思われる。
しかし稀に「…この地方にコイツいたっけ?」とか「こんな姿のモンスター居たか?」とか
思わず考えてしまうような死骸があったりする。
あくまでモンスターに似た普通の動物なのかもしれないし、
そもそも損傷具合が激しいので詳しくは追及できないのかもしれないが。
- MHWorldからは、大型モンスターによって捕食された小型モンスターが捕食痕と呼ばれる痕跡に変化する。
大型モンスターに食い荒らされ、骨や内臓が露出して無残な姿となっている為一瞬目を背けたくなるが、
痕跡を採取できるポイントなので、調査ポイント等の為にもたまには回収しておくと良い。
- ハンターやモンスターの生態行動によって絶命したモンスターの躯体も、厳密に言えば「死骸」となる。
フィールドに配置されている死骸との違いは、一定時間経つと(必ず)勝手に消えてしまうという点である*2。
各シリーズにおける特徴的な死骸
MH4(G)
- MH4(G)では、影蜘蛛ネルスキュラの巣が張り巡らされたフィールド『地底洞窟』および『地底火山』が登場したが、
同フィールドのエリア5には、ネルスキュラの手に掛かった3体のゲリョスの死骸が糸束に包まれて吊り下げられている。
この光景は公式サイトのフィールド紹介にスクリーンショットとして掲載されており、
発表当初はその凄惨な光景にショックを受けたハンターも多かったという。
これらの死骸はハンターの侵入不可領域に存在するため採取や剥ぎ取りを行うことは出来ないものの、
ボウガンの射撃などによって当たり判定自体は存在することが分かっている。
なお、地底火山では火山活動が活発化するが、その際も上記の死骸は変わらず吊り下げられており、
エリア5に流れ込んだ溶岩によってほぼ炙り焼き状態となる。少し哀愁を感じる。上手に焼けました~♪- 死骸は糸束に包まれ繭のようになってはいるが、頭部や翼、体の輪郭などははっきり確認できる。
ネルスキュラは捕食したゲリョスの皮を剥いで纏う生態を持つが、
観察する限り、これらの死骸はまだ皮を剥がれてはいないようである。保存食のようなものだろうか。
- 死骸は糸束に包まれ繭のようになってはいるが、頭部や翼、体の輪郭などははっきり確認できる。
- また、MH4(G)で初登場したフィールド『未知の樹海』では、
一部エリアに幼体と見られる小さなゲリョスの死骸が転がっている。
死骸としては珍しくほぼ原形を留めているが、それだけに逆に生々しい。
如何にも素材が剥ぎ取れそうな見た目だが、やはり採取ポイントなどは存在しない。
MHX(X)
- MHXでは、戦闘エリアのほぼ全てが無数の骨(死骸)で構築された不気味な特殊フィールド、『竜ノ墓場』が登場した。
戦闘フィールドとなるエリア1は、洞窟の壁面から足場までとにかく何もかもが骨で埋め尽くされており、
それ故にハンターは常に積み重なった骨の上を歩いて戦うことになる。
これ程までに死骸が敷き詰められたフィールドは当時において例がなく、
その全てがこのフィールドに巣食う骸龍オストガロアに捕食された生物のものというから驚きである。- また、MHXでは過去作のフィールドがいくつか再登場しているが、
以前は何も無かったところに死骸が設置されているという場所がある。
前述したモンスターの食事に利用される場合があるので注意。
勿論、続編のMHXXでも同様である。
- また、MHXでは過去作のフィールドがいくつか再登場しているが、
MHW(:I)
- MHWorldでは、屍や骨が堆積し地獄のような雰囲気を醸し出すフィールド、『瘴気の谷』が登場した。
特に中層部や谷の深奥には竜ノ墓場に匹敵するかそれ以上という途轍もない量の死骸が散乱しており、
腐肉が折り重なった場所や、竜ノ墓場のように骨まみれで足の踏み場もない場所なども見受けられる。
谷の主の寝床に至っては、数えきれないほどの死骸が積み重なって形作られた丘である。
このような状況のため死骸自体が生態系の基盤となっており、
フィールド名の由来である「瘴気」という靄のようなバクテリア群や、
腐肉や骨を漁る生活に適応したモンスター達が生息している。- 死骸が印象的なフィールドという点は竜ノ墓場と共通するが、
オストガロアによって骨(死骸)が集められた竜ノ墓場とは異なり、
瘴気の谷に存在する死骸は自然に溜まったものである。
ここまで死骸が溜まる理由は、この瘴気の谷の上に位置する『陸珊瑚の台地』というフィールドから、
絶えずモンスターの死骸が落ちてくるためであるらしい。
陸珊瑚の台地はその名の通り「陸珊瑚」という陸生の珊瑚が群生する陸の海のような場所であり、
この瘴気の谷との関係は、現実の鯨骨生物群集の生態系*3を彷彿とさせる。
また、台地以外にも様々な地域から死骸が供給されているようで、
リオレイアやディアブロスといった台地に生息していないモンスターの屍や、
どのモンスターのものなのか分からない骨なども存在する。
- 死骸が印象的なフィールドという点は竜ノ墓場と共通するが、
- 「陸珊瑚の台地から死骸が落ちてくる」という設定を反映した他に類を見ないギミックとして、
同フィールドの特定エリアでは遥か上空からモンスターの死骸が降ってくることがある。
死骸は主に陸珊瑚の台地に群生しているラフィノスのものだが、
稀に陸珊瑚の台地の主である風漂竜レイギエナの死骸が降ってくることも。
どちらも腐敗が進み黒く変色してはいるが、原型はしっかりと留めているため判別は容易。- ちなみに死骸が地面に叩きつけられる際には当たり判定が発生しており、
死骸の真下にいると吹き飛ばされるという芸の細かい演出がある。
- 特筆すべき事柄として、死骸は討伐したモンスターの死体のように剥ぎ取りが可能。
どちらの死骸も剥ぎ取れるのは竜骨系統の素材固定なのでさほどの恩恵はないが、
白骨化したものを除けば死骸からの採取は基本的に不可能であるため、地味に珍しい例である。
- なお、これらの死骸は他の小型モンスターや微生物などによって食べ尽くされたりすることはなく、
ハンターの剥ぎ取り後も消失せずにフィールドに残り続ける。
探索では開始から数時間が経っても同じ場所に転がっていることもままあり、
あまつさえ死骸に興味がない他の大型モンスターたちに踏みつけられたりすることも。
ラフィノスの死骸を見つけた場合はいきなりかぶりついて肉の塊を食いちぎり
(同時に死骸が消滅する)、その後は肉の塊を咥えたまま立ち去っていく*4。
そしてレイギエナの死骸の場合は首元に食らい付き、そのまま引き摺って巣穴に持ち帰る。
自身より一回りは大きい骸を容易く引き摺り、巣に繋がる洞穴に飛び込む様は圧巻。
レイギエナの死骸は運び込まれた巣穴でもしっかりと原型を保っているが、
そのままオドガロンによって捕食された場合は「捕食痕」へと変化し、
頭部と上半身が食い尽くされ、中身が剥き出しになった凄惨な残骸に変わり果てる。
立派な捕食痕であるため痕跡の採取は可能だが、あまりのグロさに腰が引けること必至。
もはや死骸ではなくなるためか、あるいは素材が食べられてしまうためか、剥ぎ取りも不可能になる。 - ちなみに死骸が地面に叩きつけられる際には当たり判定が発生しており、
- 瘴気の谷には分解者や腐肉食生物が大量に生息しているはずだが、死骸が尽きる様子は一切無い。
これほど大量の死骸はいったいどれ程の頻度で供給されているのだろうか。
そもそも瘴気の谷には、骨鎚竜ラドバルキンが大腿部に纏うディアブロスの角の骨や、
原生林の竜骨のようにフィールド上に覆い被さった巨大な骨、
ダラ・アマデュラの頭部に似た形状の巨大な頭蓋骨など、
とても台地から降ってきた死骸のものとは思えない骨も多数存在し、
瘴気の谷は、単なる陸珊瑚の台地の副産物ではない非常に大規模な環境であるとうかがえる。
瘴気の谷、及び新大陸全土の生態系に関わる真相は当該項目を参照(ネタバレ注意)。
MHF
- MHFではパリアプリアの覇種クエストに行くと、
潮島には本来生息しないドスファンゴの死骸を見ることができる。
…が、その様相がかなり恐ろしく、眼を血のように輝かせたパリアプリアが
何頭ものドスファンゴの山を貪り食っているという光景に遭遇することになる。
なお、同じ見た目の「渇喰パリアプリア」が登場するクエストでも同様の演出が見られる。- また、烈種メラギナスとの戦闘では上から白骨化した死骸が降ってくる。
ハンターが中に逃げ込むと、一定の範囲内でメラギナスからの攻撃を防ぐ盾代わりとなる。
公式によると「とあるモンスターの亡骸」とのことだが、その正体は不明。
- また、烈種メラギナスとの戦闘では上から白骨化した死骸が降ってくる。
- ちなみに、攻略サイトなどでは「腐肉」と記述されていることもある。
関連項目
アイテム/なぞの骨
アイテム/虫の死骸
アイテム/大地の結晶 - 微生物の遺骸や腐敗物が結晶化した物
クエスト/トレジャーハンティング! - 本クエスト限定で死骸が採取ポイントに設定される
フィールド/竜ノ墓場 - 死骸(骨)がエリアの大部分を形成しているフィールド
フィールド/瘴気の谷 - 上層から落ちてくる死骸を中心とした生態系が構築されている