モンスター/エギュラス

Last-modified: 2023-10-31 (火) 23:22:40
種族
飛竜種
別名
衛蛇竜(えいじゃりゅう)
登場作品
MHF
狩猟地
雲見砦

目次

特徴・生態

古代の建造物「雲見砦」周辺にのみ生息する小型モンスター。
小柄ながらガブラスと同様に飛行能力を有しており、飛竜種に分類されている。
後述の生態から「衛蛇竜」の別名を有するほか、単に蛇竜と呼ばれることもある。
骨格はガブラスと類似しているが、翼爪が三つ存在しているなど細部は異なる。
体色は緑色と白色を基調としており、爪や頭部などの突起は金色となっている。
瞳の上から頭頂部にかけて金色の甲殻が存在しており、兜を被っているようにも見える。
翼膜は涼しげな水色と白色に染まっており、端部はギザギザとしている。
全体的に鋭角的なフォルムであり、丸みを帯びた不気味な容姿をもつガブラスとは対照的である。
飛行能力も優れており、ほぼ常に滞空を維持することができる。
敵と見なした相手には滑空攻撃を仕掛けてくることもある。
また、空中から火のブレスを吐くことも可能である。
エギュラスは雲見砦に棲みついており、群れを成して周囲一帯を飛び回っている。
群れで行動するとはいえ、エギュラスが大型のモンスターを襲うことは殆どなく、
比較的臆病な性格のモンスターといえる。
王と従者
雲見砦に棲みついている古龍「帝征龍グァンゾルム」とは敵対していない。
むしろ、グァンゾルムとは共存・共生関係にあるらしいことが判明している。
両者はグァンゾルムが「」、エギュラスが「従者」に例えられるほどの主従関係にある。
主であるグァンゾルムが敵と見なした対象には、容赦なく集団で襲い掛かる。
グァンゾルムの雄たけびに合わせて集合する、グァンゾルムと連携して攻撃を行うなど、
その動きは帝征龍の下した命令に従っているかのようである。
なお、この主従関係はエギュラスの自意識を保ったまま続いているものであるらしく、
グァンゾルムがエギュラスに危害を加える事態が発生した場合、
エギュラスの群れは撤収し、以後の戦闘には加勢しないことが確認されている。
グァンゾルムを支援するエギュラスは特殊な状態になっているらしく、
熱気のようなオーラを纏った状態で外敵と対峙する。
特に「極み統べるグァンゾルム」と呼ばれる特殊な個体を主とするエギュラスは、
纏うオーラが黄金色に代わり、黄金に輝く火のブレスを放つ場面がみられる。
このことから主となる個体によってエギュラスも多大な影響を受けることが窺えるものの、
グァンゾルム自身に謎が多く、この現象の詳細も不明である。

概要

  • MHF-G10にて登場した小型モンスター。別名は「衛蛇竜」だが、
    MHFにおけるガブラス同様に飛竜種に分類される。
    「雲見砦」と呼ばれる古代の砦を棲み処としており、同フィールドでは背景でも飛んでいる。
    • その存在はG10告知当初からプレビュービジュアルに描かれる形で示唆されていた。
      G10のプレビューサイト更新後から徐々に公開が進み、名称は第2回更新で明らかとなった。
  • 「衛蛇竜」という別名、「エギュラス」という名前などを見れば判る通り、
    蛇竜ガブラスと骨格などが類似している。ただし、現段階では関係性は不明。
    が、蛇らしく不気味な容姿を持つガブラスとは大きく異なり、
    従者故か翼膜の色味や甲殻の質感がグァンゾルムのそれと同じと言っても過言でないほど。
    モーションが一部流用されていることもあり、MHF版オトモ「ホルク」の方が第一印象は近いか。
    • 当初は「設定だけ存在した野良ホルクが導入されたのではないか」とも予想されていた。
      モーションや容姿が似ている他、後述の生態が「ハンターに忠実」なホルクを連想させたからだろう。
      実際はガブラスに似た生態設定がなされており、
      冗談半分で「オトモガブラス*1」と言っていた一部ハンターたちが逆に驚く結果になった。
      別名に「衛蛇竜(オトモガブラス)」とルビを振ってもまるで違和感がない。
  • 余談だが、2013年に発売されたMH4においてガブラスの種族が竜種に変更されているのに対して、
    MH2をベースにして(派生作品であるが故に)それ以降の世界観設定をメインシリーズと共有していないMHFでは、
    ガブラスは未だ飛竜種に分類されており、名前を伏せたまま存在が公開されていたエギュラスも、
    「飛竜種の小型モンスター」というMHFにおけるガブラスと同様のポジションである。
    派生作品とメインシリーズの世界観の細部設定の摺り合わせ事情に依るところが大きいだろう。
    ゴア・マガラなどMH4系作品出身の遷悠種が登場した後も状況は変わらず、
    結局MHFのサービス終了までガブラス・エギュラス共に「飛竜種の小型モンスター」のままであった。

グァンゾルムとの主従関係

  • 帝征龍グァンゾルムと共存しており、かの古龍に対して忠実とのこと。
    名前が明かされていなかった当初は「グァンゾルムの従者」として紹介されていたほど。
    別名もグァンゾルムを護る「衛士」と「蛇竜」を合わせたものと推測できる。
    「王の風格を持つ」とされ、王冠のような角を持つグァンゾルムと比較した場合、
    エギュラスの容姿は頭頂部の甲殻が目立ち、まるで西洋兜を被った兵士を想起させる。
  • グァンゾルムは古龍種、エギュラスは飛竜種のモンスターであり、
    体色などに類似点は見られるものの、全くの別種であると考えられる。
    同じ種の中で大型モンスターに従う小型モンスターは多いものの(取り巻きも参照されたし)、
    「異種のモンスターに従う"小型モンスター"」という立場はMH界隈でも珍しい部類に入る。 なお、わざわざ全く異種の生物に付き従うからには何かしらのメリットを享受する意図があるはずだが、
    衛蛇竜と帝征龍にはこういったモンスターらに見られるはずの「共生関係」が殆ど確認されていない。
    それどころか激昂したグァンゾルムにエギュラスが一方的に捕食される場合すらある
  • エギュラスはブレスを吐くなど、グァンゾルムと連携攻撃を行う。
    ガブラス同様常に飛行していて対処が困難であり、
    複数のエギュラスが同時に攻撃を仕掛けてくることもある。
    • 中でも滑空攻撃は、被弾してしまうとエギュラスに連れ去られ、
      エリアの外に落とされて強制即死するため脅威となる。
      あまりにもあっけなく即死するため、演出も相まって初見では大いに驚く。
      • 対処法としては、雲見砦の奥にある岩場(玉座)で待機するというものがある。
        エギュラスは岩を貫通して飛ぶような真似はしないため、
        この場所であればエギュラスが飛来することはなく、初動さえ躱せば安全である。
        岩場の反対側ではエギュラスがタイミングをずらして飛来するため、事故率が高まる。
      • 強制即死と表現したものの、体力ゲージが0になることはなく「力尽きました」と表示される。
        高高度からの落下程度ではハンターはダメージを受けない……という訳では恐らくなく、
        「システム上力尽きたという判定を強制的に行わせる」処理が働いているためと考えられる。
    • また、グァンゾルムに召喚されたエギュラスがオーラを纏っている場面もある。
    • ちなみにエギュラスが吐くブレスは、なんと火炎放射
      今まで炎ブレス系の攻撃を使用する小型モンスターはウロコトルのみであり、
      そのウロコトルが吐くのも火炎液のような極めて小規模のブレスであった。
    • なお、エギュラスが自らの意思で攻撃してくることはなく
      グァンゾルムの行動に合わせて陣形を組んで動きまわるため、
      不意打ちを食らわせてくるようなストレス要素にはならない。
  • エギュラスへの攻撃は可能だが、エギュラスの討伐報告は寄せられていない。
    MHFでは特異個体ドスガレオスが手下と共に連携攻撃をしてくるものの、
    それはあくまで攻撃手段の一環であり、呼び出されたガレオスを討伐することはできない。
    エギュラスもそれと同様であるという認識が一般的である。
  • グァンゾルムは複数の形態変化を有しており、第一形態ではエギュラスと共闘する。
    しかし攻撃方法が大きく変化する第二形態においては「従者のことさえ構わぬ狂王へと変貌」し、
    形態移行時に怒り狂ってエギュラスを噛み殺してしまう
    (その様子はMHF-G10のPVの0:25頃でも映し出されていた)。
    なおエギュラスは臆病な性格であると設定されており、
    第二形態以降は狂王と化したグァンゾルムを恐れてか撤退する。
    • 「グァンゾルムは小型飛竜種を使った驚くべき方法で更にパワーアップする
      との言及が実装前時点の体験会にてなされている。
      このことから、エギュラスはグァンゾルムの力を引き出す何かを秘めていると考えられる。
      ヴァルサブロスとサボテンのような関係なのだろうか。
      しかしながら、全く別種であり無関係なはずの生物を捕食することを条件として
      新たな力が発揮される…というのも、冷静に考えれば奇妙な話である。
      何も知らなければ、単にグァンゾルムの腹いせに殺されたようにも見える
    • 後年のメインシリーズにて明確に描かれた設定だが、
      MHW:Iでは金獅子ラージャンキリンの蒼角を捕食し、パワーアップを図ることが確認されている。
      この内「キリンの蒼角を食べる」設定はMH2の大闘技会時点で既に定まっていたという前例がある。
      また、MHRiseではナルハタタヒメが雄個体であるイブシマキヒコを捕食し体液を得ることで、
      体内の退化した器官が覚醒し、風神龍の力も行使できるようになるという事例も描写された。
      後述の特殊事例を含め、小型モンスターでありながら異様な攻撃能力を発揮するエギュラスについても、
      単なる腹ごしらえに留まらず、パワーアップにおける重要なトリガーとなっている可能性が考えられる。
    • 雲見砦はグァンゾルム達が占拠しているため(少なくとも戦闘エリアには)他のモンスターなどが見えず、
      その場で簡単に食べられる都合の良い奴」程度の認識である可能性も否定できない。
      そもそもグァンゾルム達が普段どんな生活をしているのかすら不明であるため、
      この辺りの事情も妄想に頼らざるをえないのが実情である。
  • 後に無双襲撃戦に追加された「極み統べるグァンゾルム」戦では従来以上に大活躍
    冒頭のムービーシーンでは4体のエギュラスによってエリアの大部分が炎の海になり、
    そこに極み統べるグァンゾルムが降臨するという迫力満点の光景が広がる。
    この直後に天候が悪化するものの、どういう訳かエギュラスは主が討伐されるまで撤退することは一切ない
    臆病という設定は…
    • この炎、よく色を見ると分かるが、普段の火属性ではなく龍属性寄り、
      言ってしまえばグァンゾルムが第二形態に移行した後の炎の色と同じである
      しかも単なる演出ではなく、ムービーをスキップしてしまうとスリップダメージで体力をごっそり奪われる。
      その直後に、グァンゾルム自身も超広範囲&高威力の咆哮を繰り出してくるため、
      早く戦いたい!という気持ちを抑えてムービーを眺めていた方が、少しではあるが安全である。
    • この個体に使役されるエギュラスはオーラの色が変わり、赤ではなく金色になっている。
      また、オーラと同じ金色の火炎によるブレスを吐いたり、従来以上の速度での滑空も行う。
      本来臆病な設定とされるエギュラスが、グァンゾルムを討伐するまで逃げ出さないことなども踏まえると、
      これらの変化はグァンゾルムの能力に影響を受けていることが窺えるが、
      その詳細については未だ謎が多い。

余談

  • 雲見砦の背景では大量のエギュラスが飛んでいる。
    なお、グァンゾルムが第二形態へ移行すると背景で飛んでいるエギュラスも一斉に撤退し、
    禍々しい色に染まった空が見られるのみとなる。
    • 極み統べるグァンゾルム戦では、グァンゾルムを討伐するまで撤退することはない。
      このため「雷光に照らされるエギュラスの群れ」というビジュアルが発生する。
    • 背景が明るい極み統べるグァンゾルムの討伐演出だと判りやすいが、
      背景のエギュラスは単に背景変化によって消え去る訳ではなく、
      一斉に上空へと逃れつつ消える……という芸の細かい演出がなされている。
  • エギュラスの「モンスターの書」は存在しない。
    新モンスターとして扱われてはいるが、
    実質的にはグァンゾルムの行動に合わせて出現するギミックのような存在であることがうかがえる。
    • 尤も、MHF-ZのPS4版ではしっかりMHFオリジナルモンスターとして個別紹介されている。
      一方、ココモアは親のゴゴモアのおまけとして紹介されている。
      通常の小型モンスターに近い仕様なのはココモアの方なのだが、
      運営としては「小型モンスターを従える」主のグァンゾルムを強調したいのだろうか。
  • ガブラスの別名「蛇竜/翼蛇竜」は「りゅう/よくりゅう」と読むが、
    エギュラスの別名「衛蛇竜」は「えいじゃりゅう」と読む。
  • ゲームのデータ上ステータスが存在している。
    その数値はなんとHP30000、攻撃倍率8.0、全体防御率0.36と小型モンスターとは思えないステータスである。
    この数値はG級グァンゾルムと全く同じものであり、単純に流用しているためと思われるが、
    限られた状況でしか登場しないことも相まって最強の小型モンスターと言えなくもない。
    ちなみに状態異常耐性はガブラスと全く同じものである。状態異常にさせること自体現実的ではないが。
  • MHFにおいて最後に実装された小型モンスターである
    一番の新参者であり、しかもグァンゾルム戦でしか登場しないことを考えると影が薄くともおかしくはないのだが、
    実際は小型モンスターでありながら強制即死攻撃を持つことなど十分目立っていた。
    実装時期で一番割を食ったのはおそらくこいつだろう。

素材

  • エギュラスはそもそも討伐できないため、固有素材は設定されていない。

関連項目

モンスター/グァンゾルム - エギュラスが付き従う主
モンスター/ガブラス - 骨格、別名、名前が類似
フィールド/雲見砦


*1 元々はホルクのあだ名である。ガブラスのモーションを流用している、当初はオトモアイルーポジションと見なされていたことから名付けられた。
*2 MHSTを除く。
*3 ただし、相当な危険性を持つことから、作中では研究者バハリから「虫じゃなくて立派なモンスター」と評されている。