- 種族
- 両生種(有尾目 鬼蛙亜目 カブラ科)
- 別名
- 荒鬼蛙(あらおにがえる)
- 英語表記
- Berserk Tetsucabra
- 危険度
- MH4G:★3
- 登場作品
- MH4G
目次
生態・特徴
- 煤けた暗緑色の外殻が特徴的な鬼蛙テツカブラの亜種。
通常種を上回る蛮力と凶暴性を備え、大地を砕き割るほどの勢いで暴れる姿から《荒鬼蛙》とも呼称される。
非常に屈強な個体が多く、狩猟には厳しい制限を設けられている。
- 爆発性を持つ巨大な岩石を掘り返し、それを自ら噛み砕き、爆発させて外敵を攻撃するという
非常に荒々しく危険な攻撃技を持つ。
当然自分自身まで爆発に巻き込まれる形になってしまう無茶な戦法だが、
それを可能とするほどに顎や大牙、そして甲殻を強靭に発達させている。
その特性からテツカブラ亜種と遭遇した場合、まずは周囲に掘り返された岩石が無いかを確認すべきとされる。
- 爆発によって発生した熱の影響により、一時的に下顎が仄暗い赤色に光る事があるが、
これによって顔面に隈取のような影が差した様子は正面から見ると圧倒されるほどの迫力である。
因みに甲殻の暗緑色も爆発によって発生するガスや煤の影響により色付いたもので、
外見だけでなく、特性も通常種のそれとは異なる性質を持つ。
動き自体は通常種と同様に直線的だが、
爆発性の岩石を利用した攻撃やより力任せな戦法は見た目よりも攻撃範囲が広く、
熟練のハンターでも決して油断ならない相手である。
特定の行動を取った際に尻尾が膨張し、一時的に弱点となるのは通常種と変わらない。
概要
- 爆発した岩石が発するススやガスの影響で、体色は暗緑色へと変化している。
緑色ということで若干アマガエルなどの日本で見掛けやすいカエルに色は近付いたものの、
荒々しい鱗だらけの見た目ゆえに、やはり動いていないとカエルらしさは感じ難い。- 赤い通常種と比べてやや暗い色合いの体色、
加えて地底洞窟や未知の樹海では体色に近い背景のエリアが多いため、
未発覚状態では見落としてしまいがちなモンスターでもある。
- 赤い通常種と比べてやや暗い色合いの体色、
- 最大の特徴として、顔面が仄暗く赤熱する場面があることが挙げられる。
これはウラガンキン亜種の顎とは異なり、一時的にしか赤く変色しない。
「口元で岩石を爆発させた」際に、元々暗かった顔面が浮かび上がるように赤くなる。
その様子は歌舞伎の隈取りか、あるいは鬼のお面を被っているようにも見える。
テツカブラ亜種が紹介される場合、この赤熱した状態の画像が用いられるケースが多い。
爆破性の岩石に赤熱した顎と、亜主任の後継者とも言える立場かもしれない。- テツカブラ亜種のプロモーションビジュアルでは口元から煙を発している。
高熱を帯びている故の描写とみられ、その威容はなかなかのもの。
ただし、その熱をビームとして吐いたり、ガス攻撃に転用したりはしない。
- テツカブラ亜種のプロモーションビジュアルでは口元から煙を発している。
- 通常種は氷海に出張することがあるものの、テツカブラ亜種が登場することはない。
テツカブラ亜種の行動は爆発性の岩に依存しているため、寒冷地には出向かないのであろう。
代わりに、MH4(G)時代の通常種とは異なり、地底火山を舞台とした狩猟クエストが用意されている*1。
尤も、MHXでは通常種も地底火山のクエストが増えたため、この点では没個性化してしまった。
- 弱点属性は氷属性、次点で雷属性が有効となっている。
通常種の弱点であった水属性は爆発による赤熱のせいか利きが悪い。
戦闘能力
- 特徴的な顎を使い、爆発性の岩石を掘り起こすことで攻撃に転用する。
掘り返された岩石は時間経過とともに爆発する他、岩石を顎で直接砕いて爆破することもある。
この行動を行った直後は、顎が仄暗く赤熱している。
だが、残念ながらその状態は熱によって別段肉質が軟らかくなったりはしていない。
爆発性と聞いて爆破属性を思い浮かべる人もいるかもしれないが、
幸い爆破やられになる攻撃はしてこないので安心しよう*2。- 戦闘中はこの爆破岩を頻繁に掘り出して活用してくる。
特に顎未破壊時の巨大爆破岩は攻撃範囲がかなり広いため、警戒を要するだろう。 - 岩石は一定時間が経つと明るく発光し、そのまま爆発する。
この特性はテツカブラが運搬している最中でも変わらず、
死角に回り込むなどして時間稼ぎをすると、勝手に自爆して怯む場面もある。
頻繁に自爆しつつもあまり怯まないブラキディオスと比べると少々滑稽だが、
口内にもろに爆風を受けていることを考えると、その負担は比ではない。
高熱に強いテツカブラ亜種といえど平静ではいられないのだろう。
また掘り起こされた巨大岩が前方に転がり出す。
動作時間が長くなる分、隙も大きくなっているため、
慣れてしまえば攻撃チャンスにできる点は今作のG級にしては良心的と言えるかもしれない。
しかし正面にいると大きな障害物で進路を防がれることになるため、回り込んで攻めるのが難しい。
爆発のダメージも無視できない痛さなので逃げに徹することになる。
その後、跳び掛かりに繋げられると思ったように攻められないことも。
なお、牙の部位破壊を1段階でも済ましている場合は、怒り時でも1回しか掘り起こしてこなくなる。
2段階破壊まで済ますと通常種同様、掘り起こされる岩のサイズが小さくなる。
また、岩接触自体のダメージは通常種より低くなっている模様。 - 戦闘中はこの爆破岩を頻繁に掘り出して活用してくる。
- MH4Gでは基本的にG級クエストのみに登場するモンスターであるが、
何気に手強いG級テツカブラの亜種だけあって、G級なりたてのハンターは苦戦させられるかもしれない。
だが、G級通常種最大の脅威である大ジャンプの震動→跳び掛かりのコンボは使わないため、
亜種特有の行動を把握してしまえば寧ろ通常種よりも戦いやすかったりもする。
- 同じ時期に狩猟することになるであろうケチャワチャ亜種やガララアジャラ亜種と比べても
理不尽な肉質面での硬さや露骨な隙潰しと取れる行動もなく、良くも悪くも直線的なパワータイプ。
ただ、テツカブラ亜種の装備はそれほど繋ぎとしても推奨されるほどの性能ではないためか
モンスターとしての出来の割に話題には殆ど挙がらない模様。
まあ未知の樹海には進出できている分、
ギルクエをメインに移す段階までくるとザボアザギルよりは存在感があるかもしれない。
余談
- MH4Gのイベントクエスト「小さな挑戦者たち」ではやたらと小さいテツカブラ亜種が登場する。
これはMH4のクエストカプ本・マスコット対決!に登場する極小通常種とほぼ同サイズであり、
同クエストの亜種バージョンと言えなくもない。
- モンスターハンタースピリッツには02弾から登場している。
特殊攻撃は「超岩石投擲」。その名の通り巨大な岩石を上空へと投げ捨て、
まるで隕石が降り注ぐかのような攻撃を行える。- また、スピリッツのテツカブラ亜種はディノバルドと縁がある。
詳しくはディノバルドの記事を参照して頂きたいが、乱入モンスターであるディノバルドを狩る際、
その能力を高めるためにテツカブラ亜種が選ばれ易く、
結果的に乱入ディノバルドに倒された荒鬼蛙の死体の山ができてしまった。
それだけなら単なるプレイヤーサイドの事情による珍事で済むのだが、
あろうことか03弾のPVでも乱入ディノバルドに倒されている始末……。
- また、スピリッツのテツカブラ亜種はディノバルドと縁がある。
- メインシリーズではMH4Gのみに登場したテツカブラ亜種だが、スピリッツを除けば出演機会は殆どない。
だがしかし時を経て通常種がMHST2に参戦し、同期であるネルスキュラ亜種やゲネル・セルタス亜種も登場する中、
とうとうテツカブラ亜種の姿が拝めるかと思いきや……彼の姿はどこにも無いままであった。
テツカブラがオトモンに出来ないモンスターなので優先度が低いのだろうか?
ゲネル・セルタス亜種はオトモンにはできない上、
夫もいないのに出演出来ているのでよく分からないところではあるが……。- 因みにMHSTにも似たような処遇を受けたモンスターはいた。
こっちもMHST2には未登場のままである。
- 因みにMHSTにも似たような処遇を受けたモンスターはいた。
素材
- テツカブラ亜種はG級にのみ登場するモンスターであるため、現状はG級素材しか存在しない。
- 荒鬼蛙の厚鱗
- テツカブラ亜種の分厚い鱗。色味が異なる通常種のものとは区別される。
赤や黒が混じった通常種のものとは違い、緑や黄色が混じり合った見た目になっている。
岩石の爆発により汚れてはいるものの、傷一つ見受けられない。
- 荒鬼蛙の重殻
- 硬質ゴムのような硬さと柔軟さを併せ持つテツカブラの甲殻。
亜種の甲殻は色、質ともに通常種とは異なり、別素材として扱われている。
剛性の変動幅が大きいという特性を有し、加工しがいのある一品である。
- 荒鬼蛙の剛爪
- テツカブラ亜種の強固な剛爪。通常種のものとは区別される。
その赤く鈍く光る爪は、多くの火薬岩を壊し、獲物を押し潰してきたらしい。
- 荒鬼蛙の弩級牙
- テツカブラの象徴とも言える、下顎から生える1対の巨大な牙。
亜種のものは熱せられた鉄塊のごとき姿となっており、通常種の牙とは区別される。
煮えたぎる怒りが具現化されたその牙に、噛み砕けぬ物はないという。
関連項目
モンスター/テツカブラ
モンスター/岩穿テツカブラ
武器/カブラ武器
防具/カブラシリーズ
モンスター/ウラガンキン亜種 - 爆破性の岩石、赤熱した顎と共通点が多い。