モンスター/メルクー

Last-modified: 2023-09-29 (金) 19:01:53
種族
草食種(偶蹄目 メルクー科)
別名
麗羊獣(れいようじゅう)
英語表記
Gowngoat
登場作品
MHR:S
狩猟地
城塞高地

目次

特徴・生態

城塞高地に生息する草食獣の一種。性質は大人しく、比較的危険性の少ない草食種に分類されている。
横長の瞳孔を持つ青い目、喉元や首回りを覆う乳白色の体毛、
そして石灰色の長い体毛を蓄えた大きな尻尾などが特徴で、その容姿から《麗羊獣》とも通称される。
草食獣にしては珍しく前脚や肩にかけては鱗が存在し、頭部にも額当てのような黒い甲殻を有する。
足先には二股の黒い蹄があり、地形によっては一歩毎に独特な音が鳴る。
豊富な体毛により巨大な房飾りのようにも見える尻尾は全長の半分近くを占めており、
休息を取る場合はこの尻尾で本体を包み込むような体勢を取る習性を持つ。
これは主に質感や色合いにより岩石に擬態して危険を回避する生存戦略のためと考えられているが、
生後間もない幼体をこの尻尾と体毛で隠して守る目的でも利用されると考える学者もいる。
一方で攻撃的な性質をほとんど持たず、外敵に襲われると群れ全体が一斉に逃げ出してしまう。
他の多くの草食種と同様に肉は食用になるが、メルクーの場合はそれ以上に毛皮などの需要が高い。
体毛そのものは軽くて柔らかな質感だが、
丁寧に編み込めば刃物も簡単には通さないほどの防御力を発揮するため、防具の素材としても重宝される。
また、その体毛が纏まっただけの毛玉では素材としての利用こそ難しいが、
それ自体の天にも昇るような触り心地に魅了される人は多く、こちらも高値で取引されている。

概要

  • MHR:Sで新登場した草食種
    体は小柄なアプトノス程度ながら、胴体と同じかそれ以上ある巨大な尾のおかげで
    かなり前後に長い印象を受ける、草食種には珍しい体型のモンスター。
    • 印象的な巨体と体毛という特徴は毛深い草食獣の先輩に似ている。
      呆気なく大型モンスターたちの餌食になってしまう点も共通である。
    • 相対的に姿勢が低く見え、幅広く長い尾のあるシルエットからはトビカガチマム・タロトも連想される。
      種族としての繋がりこそ全く考えられないものの、
      マム・タロトとは「羊」がモチーフのひとつであろうという共通点もある。
    • 現実の動物だと、やはりふさふさとした巨大な尻尾を持つオオアリクイが似たような輪郭になっている。
  • 生息地が限られているようで、MHR:Sでは城塞高地以外のマップには姿を見せない。
    確かに、たっぷりとした体毛は、Riseのフィールドに多く見られる水場や高温地帯とは相性が悪そうである。
    そう短期間のうちに他の地域から移り住んでくるとも考えにくいため、
    Riseの既存マップに出てこないのは妥当であろう。
  • 足先が蹄という事で、草食種にしては足音も特徴的。
    石畳のような硬い場所を歩いているメルクーの近くに居ると
    パカパカといった感じの馬のような足音が聞こえてくるはずだ。
  • 同時実装のオルギィと同じく、特にこれといって固有の装備も持たず、
    狩りづらい特殊能力があるわけでもなく、狩猟の邪魔になるわけでもなく、
    積極的に狩らなければならない事情に乏しいため、ゲーム全体を通しての影はかなり薄い。
    というか、ゲーム上の扱いは城塞高地固有のアプトノスやポポのポジションでしかない。
    邪魔すぎて忌み嫌われるよりはマシだろうが、どうにも寂しさは否めない。
    一応、下述しているがそれらのモンスターとは異なり固有の素材を持っているため、
    今後出る機会があればもしかしたら武器や防具が追加されるかもしれない。

余談

  • MHR:Sに登場するモンスターは西洋風の怪物をモチーフにしているようだが、
    見た目が羊そのものの妖怪としては「バロメッツ」という羊の実る植物が知られ、
    これは綿花を知らなかった西洋人の空想によって生まれたと考えられている。
    メルクーに植物の要素は見られないが、数ある家畜の中から羊がモチーフに選ばれたのと関係あるのだろうか。
  • 城塞高地のエリア1に2体が配置されているが、小さい方は
    メインキャンプからエリア2に直行する際、絶妙に邪魔になる位置にいる。
  • 実在する家畜の羊だが、実はその尾は地面に届きそうなほど長い
    さすがにメルクーのものほど巨大ではないが、そこへフカフカの羊毛が生えるため、
    「たっぷりの毛で覆われた大きな尾」というメルクーの特徴は、リアルな羊とも共通しているのだ。
    もっとも、モコモコの尾は汚れが絡み付いてどうしても不衛生になってしまうため、
    飼育下の羊は小さいうちに尾を切ってしまう。
  • 麗羊獣の読みはそのまま「れいようじゅう」。
    白くフサフサの毛並みや羊のような横長の瞳孔、
    穏やかそうな顔つきなどからの命名か。
    • ちなみに、羚羊(レイヨウ)という草食獣は実在する。
      ウシ科の一部、アンテロープやオリックスやインパラなどを総称する言葉で、
      モンハンで言えばケルビっぽい姿をした生き物である。

素材

麗羊獣の厚毛皮
メルクーから採れる毛皮。現在はマスターランク版の「メルクーの厚毛皮」のみ実装されている。
とても暖かい上、防具に編み込めば防刃性も高められる優れた素材。
麗羊獣の毛玉
メルクーの軽く、やわらかい毛玉。天にも昇るさわり心地。
一つあたり240ポイントに換算される精算アイテムとなっている。
  • この他に生肉と草食種の大重骨も剥ぎ取れる。
    生肉は固有素材があるせいかドロップ率が渋く、登場もMR帯と遅めなので肉集めには不向きか。
    そして毛皮が必要な時に限って生肉が出るのがお約束

関連項目

モンスター/ムーファ - メインシリーズにおける羊系モンスターの先輩、体毛に関する精算アイテムを持つ点も共通
モンスター/オルギィ - 同期で同フィールドに登場する小型モンスター