力強い弾を放つ剛纏獣の弩。
放たれる弾は、岩をも砕く
程の破壊力を持つといわれる。
(ゴルム・アサルト)
選りすぐりの剛纏獣の素材で
強化された弩。無慈悲な銃撃は
目の前の全てを撃ち砕く。
(巨塊弩ゴルンケイル)
目次
概要
- ガランゴルムのライトボウガンに相応しく、岩を削ったかのようなゴツゴツとした材質でできている。
形状は至ってスタンダードなボウガンのフォルム。- 真上から見ると、まさにライトボウガンのアイコンの形状そのものである。
ご丁寧に顎に沿って苔まで生えそろった再現ぶり。
銃口は目に当たる部分に一門あり、真正面から見ると一つ目の巨人に睨まれたかのような大迫力。
これではフランケンシュタインというよりサイクロプスである。
- 重厚感のある独自の銃声を持っている。
Riseにおけるライトは控えめな銃声ばかりだったので、撃ち応えが欲しい人にはうれしいところ。
カラザほど大音量ではなく、適度な主張なのも良い。
性能
MHR:S
- 一発生産は不可。ロアルドロス武器のロアルストリーム改からの派生での作成できる。
最終強化は巨塊弩ゴルンケイル。
ゴルム・アサルト改への強化にはルナガロンの素材と大獣玉、最終強化には傀異化した牙が必要。
- 性能は以下の通り。
- 攻撃力は圧巻の370。
- それなのに会心率は0%。まさかのマイナスなし
- それに伴い、ブレ「左右/大」、反動「大」、リロード「極遅」と凄まじい取り扱いの悪さ。
- 装飾品スロットはLV4、LV2、LV1。百竜装飾品スロットはLV3と、なかなか豪華。
- なんと速射対応なし
- 通常弾8/0/6、貫通弾0/4/0、散弾0/6/6、放散弾0/7/6
- 属性弾、徹甲榴弾、拡散弾、状態異常弾は全て装填不可。
- それなのに減気弾だけLV1、LV2共に5発とやたら入る*1。
- 回復弾もLV1が5発、LV2が3発と十分な装填数。鬼人弾、硬化弾も完備。
- すべての弾種が歩き撃ちに対応、歩きリロードもLV3貫通弾・LV3散弾・LV2減気弾を除いてすべて対応。
- まとめると、ジャイアント級の武闘派ライトボウガン。
その攻撃力から極端な火力重視型と見せかけて速射弾種がなく、
メジャーなLV2通常弾、LV1貫通弾・散弾・放散弾に至っては装填すらできないというのは、
まさしくガランゴルムのようにぶっ飛んでいる。
「四の五の言わず、高LVの物理弾で相手を殴り倒せ。機動力? 速射? 状態異常弾??
攻撃力が高ければそんなものは必要ない」
という声が聞こえてきそうな頑固一徹のピーキーライトである。
これ本当はライトボウガンの皮を被ったヘビィボウガンなんじゃないの……- それでいて回復、鬼人、硬化は十二分に備えているあたり、無骨さの裏に森の賢者の慈愛を醸し出している、
なんというかただひたすらに力強く、自分に厳しく他人に優しい、
ある意味ガランゴルムっぽさがあるライトボウガンである。
- それでいて回復、鬼人、硬化は十二分に備えているあたり、無骨さの裏に森の賢者の慈愛を醸し出している、
- こうなったら圧倒的攻撃力をさらに伸ばしていきたい所だが、
上述だけでお分かりいただける通り、手放しで高火力を扱えるシロモノではない。 - メインウエポンとなるのは恐らく散弾・放散弾となるため、スキル構成はこの弾種の火力増強だろう。
伏魔響命か、常に全快状態を前提に(時には猫の手を借りて)フルチャージを搭載するか……
火力を積む方法はいくらでもあるが、ここにくるとライトボウガンでは基本となる速射強化が全く機能しないのが辛い。
- LV3通常弾を主軸に運用することも可能である。こちらは散弾と違い移動リロード可能。
反動軽減Lv3があればロングバレル+適正射撃法を使っても反動は小に収まるため、高い基礎火力のマシマシ運用が可能。
自前のスロットLv4とLv2に射法珠を入れれば適正射撃法のデメリットも相殺できるため、
高火力と広射程を両立させやすい。
- 要するに、圧倒的攻撃力は魅力的だが、素直に火力に甘えることは到底できない、
飼いならさなければ手に余るじゃじゃ馬もとい、じゃじゃゴリラである。
ガランゴルムの大人しいイメージとは相反し、準備も運用も大忙しとなることは覚悟しておこう。
もしそれらを乗り越えて使いこなせたならば、きっとその爆発的火力で期待に応えてくれるはずである。
だからこういうのはヘビィボウガンの十八番なんじゃないのか……
- このボウガン以外の
ゴリラ脳筋ボウガンを挙げると、冥淵軽弩カラザと鬼神筒【雷天】。
今のところ人気を集めているのは冥淵軽弩カラザのようだ。
あちらもメジャーな物理弾が装填できなかったり、反動やリロードが重いなどかなり癖があるが
リロードが「やや遅い」に留まっており、適正射撃法との兼ね合いを現実的なものにしていることも理由だろう。
- ここまで読んで既視感を感じた人がいるかもしれないが、散弾ライトで暴れ馬の仲間はゴシャ!ギガゴバァン!。
ゴシャライトは散弾が速射対応の上、装填数も物凄いことになっている。
が、攻撃力は360に会心-15%とまだ常識的なレベル。
一方、ゴルムライトはといえば機動力どころか速射を捨ててまで攻撃力だけを高めるという
もっと極端なことになっている。- 他の点で言うと、LV2散弾の歩行リロード対応はゴルムライトが勝っている点と言える。
- 多大なるデメリットを抱えた1本だが、ブレ以外のデメリットを全て無視できる方法がある。
今作で追加された微妙との声が多い鉄蟲糸技、機関鉄蟲弾。
特殊な弾を装填するこの技ならば、速射による格差も、反動やリロードの劣悪さも粉砕できる。
通常の弾の運用を投げ捨て、火力スキル・翔蟲使いLv3・破壊王を積めば、
あらゆる部位を木端微塵に破壊する、ライトボウガンの皮を被った機関銃の完成。
機関鉄蟲弾は独自のテクニックも必要とするが、ハマれば部位破壊のログが面白い位に並ぶことだろう。- ……ただし、あくまで「機関鉄蟲弾を本気で運用するなら」と言う話である。
機関鉄蟲弾自体、各種弾強化が適用されず、メイン弾には適さない微妙な威力という悩みを抱えている。
全振りした火力でそれを強引に解決したとて、通常の物理弾の運用に追い付けるかどうか……。
- ……ただし、あくまで「機関鉄蟲弾を本気で運用するなら」と言う話である。
余談
- ガランゴルムは「怪力の化身」とも呼ばれるパワーファイターであると同時に、
水と火という2種の属性の特性を理解し、さらにそれを併用した水蒸気爆発まで武器とする、
MHシリーズ全体を通して見ても有数の頭脳派モンスターである。
しかし、武器に反映されたのは「怪力」の部分だけであったようだ。
この点は他のゴルム武器にも言えることだが、
特に器用さ・柔軟さ・身軽さがウリのライトボウガンでもこうなってしまったため
よくあるライトボウガンとは大きくかけ離れた性質の武器と化してしまった。
とは言え、構え方などを見る限り総重量だけはライトボウガンの範囲に収めることができているようで、
あくまで分類としてはヘビィでも、ましてやミドルでもなく、ライトボウガンとして扱われている。
- ゴルム武器は全て巨人の名前がモチーフとなっている。
本武器の由来は、ギリシャ神話に登場する巨人「ヘカトンケイル」だろうか。- 上述の通り出典を同じくする一つ目巨人のサイクロプスを思わせるデザインだが、
そっちの武器名はヘビィに使われている。残念。 - MHXRでは、ウラガンキン輝岩種の弓「超弩弓ヘカトンケイル」が登場していた。
こちらも同じく、ヘカトンケイルを由来としている。
- 上述の通り出典を同じくする一つ目巨人のサイクロプスを思わせるデザインだが、
- シンプルな形状の本武器だが、デザインの元ネタは恐らく現実世界における設置式のバリスタだと思われる。
銃身下部の特徴的な装飾も、バリスタの台座や支柱をイメージしたものと見ると分かりやすいか。- そんなデザインの一方で、生産時の名前の方に目を向けると……
「アサルト」の由来と思われるアサルトライフル(突撃銃)の特徴と言えば、
半自動で素早いリロードを行ないつつ低反動での素早い連続射撃が可能な取り回しの良さ故に、
現実の現代においては様々な軍隊における歩兵の標準装備として幅広く普及している銃種である。
だが、このゴルム・アサルトに関してはそんな現実のアサルトライフルとはまるで被っていないどころか、
完全に正反対とでも言うべき性能になっていると言うのは、なかなかに面白い。
- そんなデザインの一方で、生産時の名前の方に目を向けると……