暗き地の底から出づる十四の
破壊。第十二の破壊は天より
降り注ぐ玉霰の形をしていた。
(冥淵軽弩カラザ)
目次
概要
- MHR:Sで初登場したライトボウガン。
本作のラスボスであるガイアデルムの素材を使用して作られる。
金色と青白の禍々しい意匠は、まるで死神の鎌を思わせるおぞましいシロモノ。
- 銃声が独自のものであり、音量がかなり大きい。
撃ち応えは抜群だが、うるさく感じる人もいるかもしれない。
適度な撃ち応えが欲しいなら、ゴルム・アサルトも試してみよう。
性能
MHR:S
- 冥淵軽弩カラザは一発生産でのみ入手可能で、それ以上の強化先は無い。
気になるその性能は、
- 見ての通り、搦め手は捨てて攻めに特化した、
ヘビィボウガンのような超攻撃的なライトボウガンである。
低い会心率は渾身・狂竜症【蝕】・鋼龍の魂*1などで補おう。
特に魅力的なのがすべてのLV3物理弾の歩き撃ち・歩きリロードに対応している点で、これは唯一無二の個性。
LV3物理弾の装填数も最多もしくは最多タイなので、
これらを撃つことにかけてはぶっちぎりの火力と快適性を持つ。- このうち特に人気なのがLV3散弾の特化運用。
弱点にぶちかませば1発で300超のダメージを叩きだすライトボウガンとは思えない凄まじい火力が最大の魅力。
ラスボス武器なので攻略段階で使えないという欠点はあるものの、
逆に言えばMR7で完成するので最終強化はむしろ早い部類。
莫大な体力を誇る傀異化モンスターの攻略に大きく役立つだろう。- ただしその反動のため、散弾で1.2倍もの威力補正をもつ適正射撃法を用いた運用が難しいというのが悩みどころ。
ロングバレルと併用すると反動を小にできず、反動を小にするためにはサイレンサー+チューンアップの併用が必須。
すなわちロングバレルの攻撃力補正1.04倍を捨てたうえでLv3スロットも費やす。
しかも適正距離が素のままではほぼ密着距離でかなり扱いづらい。
弾導強化をLv3まで積んでようやく本来の散弾よりわずかに短い程度。
こうした難点から、適正射撃法を使わずにロングバレルの射程で撃つ運用が主流になっている。 - 比較対象としてよく挙がるのはLV2散弾速射銃のローゼンズィーゲン。
ローゼンズィーゲンはロングバレルと適正射撃法を普通に併用できるし、状態異常弾の扱いも可能。
火力もローゼンズィーゲンが有利…と思いきや、カラザは素の攻撃力が非常に高いため
速射強化と適正射撃法の補正を考慮してもなおわずかな火力差しかない*2。
比較するとカラザは搦手を一切使えない反面、スロット差を差し引いても
速射強化が不要な分火力スキルを搭載しやすい。スキル構成によってはカラザの方が火力が出ることもある。
- ただしその反動のため、散弾で1.2倍もの威力補正をもつ適正射撃法を用いた運用が難しいというのが悩みどころ。
- またLV3通常弾の特化構成も評価されている。
専用装備を組んだ際の理論上の火力についてはLV2通常弾速射銃にわずかに劣るものの、
弾速と射程がLV2通常弾よりも優れており、弱点に攻撃を集中させやすく火力が安定しやすい。
加えて散弾と違い適正射撃法とロングバレルを併用しても反動を小に抑えることができ、
LV3ながら適正射撃法の非常に高い威力補正を存分に引き出すことができる。
LV3通常弾の運用に関して本銃は全ボウガンの中で最高クラスの逸品と言えるだろう。
なお、適正射撃法の通常弾強化倍率は1.3倍と極めて高いため、
一般的な火力スキルよりも弾導強化スキルの優先度が高め。- 通常ヘビィより火力が高い通常ライトとしばしば評されるが、
あくまで適正射撃法前提の話であり、間合い管理がややシビアである。
適正射撃法が安定して発動できる条件下でのLV3通常弾の単発威力なら確かにカラザが優位。
とはいえライトとヘビィでは素の連射力*3・機動力に差があるのはもちろん、
クラウチングショットやシールドの存在、補助系の弾や特殊弾にも違いがある。
スキル構築の柔軟性においても会心率・武器スロット・弾導強化スキルの必要性などでヘビィ側に利がある。
比較の際に考慮するべき点はいくつもあり、
総合的にどちらがより高火力か・運用しやすいかはまた別の話である。
カラザと通常弾ヘビィのどちらを使うかは自分のプレイスタイルと照らし合わせて検討しよう。 - Ver.13よりヘビィの通常弾クラウチングショットが大幅に強化され、圧倒的な連射力を得た。
これにより、単なる火力の面ではヘビィの優位がハッキリする形となった。
納刀スピードを含めた機動力の必要性を主軸に、カラザか通常ヘビィかを選ぶことになるだろう。
- 通常ヘビィより火力が高い通常ライトとしばしば評されるが、
- LV3貫通弾の扱いにおいても優秀なのだが、
貫通弾ライトという括りではLV2貫通弾速射銃である葬銀のクーゲルの人気が圧倒的すぎて影が薄い。
というのも、貫通弾はLV3になると大幅に弾速が落ちる性質がある。
小さい部位にもより多くヒットさせやすい一方、着弾が遅れて狙いが難しくなる。
そのうえロングバレル付きでは適正距離が遠く、遠い間合い+遅い弾速で上手く当てるのにかなりの技量が要る。
LV2貫通弾なら弾速がまだ速いため、運用がいくらか簡単なのだ。
とはいえLV2とLV3貫通弾の威力には1.3倍近い差がある*4。
速射強化の補正1.2倍・あちらはチューンアップなしで使える適正射撃法の補正1.1倍を加味しても、
カラザのLV3貫通が火力で大きく劣るわけではない。あくまで大きくは
威力で劣り運用も難しくなるが、好みであるならまだ実用できる範囲と言えるだろう。 - LV3放散弾もロングバレルで反動小・リロード最速で扱えるが、
大型モンスターとの戦いでは散弾の劣化なので忘れていい。
- このうち特に人気なのがLV3散弾の特化運用。
- ほぼ話題にならない滅龍弾だが、反動の関係上主軸に据えるには困難ではあるものの、
全ライトトップクラスの攻撃力は間違い無いので、単発火力としてはバカにはできずサブに持っておくと意外と便利。
シビアになるが、LV3散弾+適正射撃法+サイレンサー+チューンアップをやるならば、
もう片方の入れ替えの書を通常射撃にしておくことで、滅龍弾を無反動で撃てる。
余談
- 他のガイアデルム武器同様に名前の由来はギリシア語のカラザ(χάλαζα)と思われる。意味は雹や霰。
フレーバーテキストでは玉霰と記載されている。
鶏卵に入っている白いアレ(卵帯)と同じ由来である。
名前とは裏腹に氷結弾は装填できない。- 霰・雹は、氷の塊が雪や雨のように降ってくる自然現象のこと。
日本ではサイズによって呼び名が変わり、直径5mm未満なら霰、それ以上なら雹と呼ぶ。 - 雹や霰が破壊という言葉に結びつかない人もいるかもしれないが、特に雹は危険度の高い気候災害であり、
そのサイズによっては怪我人どころか死者が出るし、時には近代建築にさえ被害をもたらす。- 余談をすると、雹は大きいサイズだとピンポン玉ほどのサイズの氷塊になって上空から降り注いでくるため、
乗用車やガラス、トタン屋根など、一般的に十分な強度を持つとされる人工物にさえも深刻な被害をもたらす。
こんなモノが遥か上空から降ってくるのだから、人体に当たろうものなら痛いなどでは済まされない。
実際、MHR:S発売年の2022年には日本の関東地方で雹による物的被害が報告されているし、
世界の公式記録でいうと、2010年にアメリカで20cmの雹が降り注いだという記録もある。
ハンドボールのようなサイズの氷塊が降り注ぐ様子は世紀末の如しであったことは想像に難くない。
そんな様子を考えれば、破壊の天災という表現も納得である。 - また、虫による災害や暗闇に覆われる空などに並び、
旧約聖書の出エジプト記における十の災いの1つとして扱われており、それを元にしたチョイスかもしれない。
- 余談をすると、雹は大きいサイズだとピンポン玉ほどのサイズの氷塊になって上空から降り注いでくるため、
天候どころではない凄まじい銘に語られているので、
それと比べるとどうしても弱く感じてしまうのはちょっと悔しい。
実際の運用においては歩き撃ち、移動リロードに対応しているカラザの方が高性能というオチはあるが - 霰・雹は、氷の塊が雪や雨のように降ってくる自然現象のこと。
関連項目
モンスター/ガイアデルム
武器/ガイアデルム武器
武器/ゴルム・アサルト - 性能がヘビィボウガンにしか見えないライトボウガンの同期