影蜘蛛ネルスキュラの素材から作成できる操虫棍。
本項では上位から新たに影蜘蛛素材で作れるもう一つの操虫棍である、アサルトロッド系についても紹介する。
目次
概要
- ネルスキュラの素材を用いて一発生産から作成する。
その後、スニークロッド改→ハイスニークロッド→シャドウウォーカーの順に強化していく。
- 棘や上棘、鋏角などの部位を使用するため、強い毒属性を持つ。
一方、アサルトロッドの方は睡眠属性を持つ。
- 他のネルスキュラ武器同様の細身でシャープな外見と、虫笛の役割を果たす球体のようなパーツが特徴。
近接武器というよりは銃に近いフォルムを持ち、シンプルながら異彩を放つ。
球体の中には気泡が見え、どうやら液体が入っているようだ。
Rボタンを押すと武器後部にある3枚のフラップが展開され、SFに登場する兵器のようで中々格好良い。
性能
MH4
- 初期装備のボーンロッド系武器を手に影蜘蛛を討伐した狩人がようやく出会える骨ではない操虫棍。
猟虫は打撃タイプのマルドローン。
優秀な斬れ味、高い攻撃力、便利な毒属性、
そして微弱ながら会心率を備えたこの武器に乗り換えたハンターは多い。
というか、そもそも下位の時点で生産出来る操虫棍はこれかボーンロッドの他には2種類しかなく、
それも終盤でようやっと生産できる始末。
それどころか上位へ上がってもそれほど高性能とは言えない棍が増えるばかりで、
選択肢が全くと言っていいほど増えない。
スニークロッド系の性能がいいことも相まって
上位終盤まで操虫棍はこれ一本で事足りるとかいう事態が発生している。
毒属性が通らず、龍属性が有効なダレン・モーラン相手には流石にエイムofトリックに軍配が上がるか。
- また、生産強化に必要な素材がそれほど希少なものでないこともポイント。
影蜘蛛の棘などいくつかネックな素材はあるものの、難敵とはいえ所詮は影蜘蛛。
ライバルであるゴア・マガラの操虫棍では逆鱗だの闇玉だのを要求されるのだから文句を言ってはいけない。
強化という点では、武器よりむしろ虫のほうが苦労するかもしれない、
古代魚やカジキマグロ、古龍骨のような素材をしれっと要求してくる。猟虫は美食家なのである。
まぁ、猟虫が止めを刺すなんてこともよくあるからそのぐらいは許してあげよう。
- 数少ない、そして最大の欠点は、スキュラ武器であるにもかかわらず斬れ味が悪く、
シャドウウォーカーになっても斬れ味は青がお情け程度にしかないこと。
斬れ味+1がないと緑ゲージで戦うのが基本になってしまうので実質匠必須と言っていい。
早期に最終強化に至れる代償だろうか。
MH4G
- G級の追加に伴い、さらに2段階の強化が可能に。
スピリットイーターを経て『リーパーズストローク』へと強化される。
なお、一つ前のスピリットイーターから亜種カラーになり、金色のラインが入る。
- 攻撃力こそ713と控えめなものの会心率は20%に上昇し、属性値も400にまでアップする。
さらに斬れ味レベルが上限に達しており、非常に短いものの紫ゲージを手に入れている。
上位での劣悪な斬れ味から大きく成長しており、スキルの自由度はやはり高い。
スロット1と、猟虫が打撃タイプである点も据え置き。
- しかし、オオナズチ素材から生産できる『ヘイズキャスター』が同じ毒属性のライバルとして登場。
比較すると、- こちらには会心率20%があるが、それを加味しても攻撃力でやや劣る
- ヘイズキャスターは毒属性480を持ち、毒状態へのしやすさで負けている
- 匠をつけた時の紫ゲージの長さも若干長い
- さらにスロット1で据え置きのリーパーズストロークに対し、向こうはスロット2
- しかし、勝っている点もいくつかある。
- 新スキル会心撃【特殊】の効果を見切りなしで受けられる。
会心撃【特殊】はクリティカル攻撃が発生した際に状態異常蓄積値を高めるスキルであり、
それを生かせば属性値の差は縮まるだろう。 - 虫のタイプが打撃攻撃型。
近接攻撃での尻尾切断だけでなく、猟虫飛ばしでスタンや減気も狙える点では
ヘイズキャスターよりも機能性が高い。 - 生産や強化の時期・難易度は圧倒的にこちらが楽(向こうが古龍である以上必然ともいえるが)。
特にあちらは生産時期がG★3となっている上、生産段階で古龍の大宝玉や剛角など厄介な素材が要求される。 - また、彼方はレア度が10なのに対し、こちらはレア度9で止まるので
極限強化のコストが小さいのもポイントとなる。 - そして何より、匠スキルを切れるのが最も大きい。
流石にそのスキル自由度でヘイズキャスターの火力を超えるのは困難だが、
錆びたクシャルダオラのように安全性を高めておきたい相手なら
柔軟なスキル構成が可能なこちらの方が使いやすい事もある。
バランスの良さと装備の自由度を求めるならリーパーズストロークを使おう。 - 新スキル会心撃【特殊】の効果を見切りなしで受けられる。
MHXX
- ネルスキュラ復活に伴い、MHXではリストラされたこの武器も無事復活。
今作では究極強化でシャドウウォーカーとなる。 - G級個体を狩れば上位最終強化・ハイスニークロッドが一発生産できるのは他の武器と同じ。
その為、かなり容易に作成・強化することができる。
実用的なG級武器を手早く手に入れるという点に関して、スキュラ武器の立ち位置をより明確にしている。 - 性能は、究極強化時点で
- G級武器としては控えめな攻撃力300
- 著しく引き下げられた毒属性29*1
- 操虫棍としては高めの会心率20%
- 斬れ味は素で操虫棍の中でも長めの白、斬れ味レベル+2では紫ゲージも獲得
- ささやかながら嬉しいスロット1
- 猟虫はMH4(G)時代と同じく打撃タイプ
- 白ゲージが長く、特に斬れ味レベル+2なら、紫ゲージとあわせて非常に高い継戦能力を持つ。
- 操虫棍全体で見ると無難にまとまっており、良くも悪くも無い一振りだが、
一方で毒属性武器という括りでは、総合性能ではぶっちぎりの最下位という残念な立ち位置。- 初めて操虫棍を作るなら手早く用意できる毒属性武器になるが、
イーオス武器の上位最終強化品を有しているハンターなら、
イーオス武器をそのまま強化したほうが強い。
結局、多少手間が掛かる程度でこれより強い武器を用意できるのならそちらを担ぐに越した事は無く、
スキュラ棍の立つ瀬はなくなってしまうのだった。
お手軽に大火力を出せるアイツとは扱いが雲泥の差。 - 他の武器よりも高い会心率を持っているため、会心率を伸ばせれば火力を強化できる…
という抜け道も無く、会心率を伸ばすなら普通にイーオス棍やナズチ棍を担いだほうが、
よほど火力には期待できる。- というのも、当然ながら会心率によって強化される火力の大本は攻撃力を参照しているのであり、
会心率20%を加味しても攻撃力315相当にしかならないシャドウウォーカーよりも、
素の攻撃力が310(ナズチ棍)や330(イーオス棍)の武器の方が会心の恩恵を受けやすい。
シャドウウォーカーは元々会心率20%のため、会心率を強化できる上限は実質80%であり、
シャドウウォーカーの100%会心と他の二振りの80%会心を比較すると、- シャドウウォーカーの期待値:375
- 蛇銃斧【紅甲毒牙】の期待値:396(※イーオス武器)
- ネイビアの期待値:372(※ナズチ武器)
毒属性では圧倒的最下位に居る為、実際にはネイビアに大敗することとなる。
- というのも、当然ながら会心率によって強化される火力の大本は攻撃力を参照しているのであり、
- 斬れ味の良さを加味しても、流行の斬れ味レベル+2と業物を両立できるテンプレ装備を着込めば、
別に他の二振りで事足りるのである。 - 挙句の果てには、他の二振りは空きスロットがいずれも2個である。
最早ここまでくると清々しい。 - 唯一この武器が他の武器に勝てるとしたら、匠を切って運用する場合だろうか。
他のスキルを充実させる為に匠を外すというのであれば、一応は他の二振りより斬れ味で優位に立てる。
その為だけにわざわざこれを生産するほどの物好きもそうそう居ないが。 - また、前述のテンプレ装備を作れるようになるのは基本的にHR解放後であり、
匠を発動できる装備が限られるHR解放前なら素の斬れ味の良さも十分な強みとなるので
繋ぎとして作ってみるのも悪くはない。
- 初めて操虫棍を作るなら手早く用意できる毒属性武器になるが、
- 他の毒武器の二振りは切断属性の虫を使っているのに対し、この武器だけは打撃属性の虫である。
その為、打撃属性でしかできない戦術を併用したい場合には、必然的にこの武器を担ぐことになる。
もしくは、虫交換をするにしても切断属性の虫のレパートリーが少ない、という場合には、
切断属性の虫が揃うまではこの武器を担ぐことになる。
他の二振りが打撃じゃなくて良かった。- 主力として運用する武器が打撃属性の虫を使う場合、わざわざ切断属性の虫を強化するぐらいなら、
そのままシャドウウォーカーを運用し続けたほうが楽だろう。
- 主力として運用する武器が打撃属性の虫を使う場合、わざわざ切断属性の虫を強化するぐらいなら、
アサルトロッド
- ネルスキュラのもうひとつの操虫棍。
こちらは睡眠属性だが、ネルスキュラの武器は基本的に睡眠武器であり、
毒属性の武器しか無かった今までが珍しかったと言えるか。
外見はスニークロッドに似ているが、刀身の形状等の細部が変わっている。
強化順はアサルトロッド改→フロントウォーカーとなっている。
MH4
- スニークロッドと違い猟虫が切断属性である以外は何も変哲もない、ただの睡眠棍…と思いきや、
最終強化に大轟竜の鋭牙2本をしれっと要求してくる。
これ以外は特に厄介な素材はないが、これのせいで作成時期はかなり遅くなる。
その影響からかレア度は影蜘蛛武器としては異例の7、勲章獲得には役立つかもしれない。
- これを作る頃には毒属性のスニークロッドも強化できる様になっているので、
こっちに軍配が上がるという事は殆ど起こりえない。
キリンを爆殺する時に担ぎ出されるくらいだろうか…。
- ネルスキュラは上位以上になると睡眠攻撃は一切行ってこなくなり、代わりに猛毒の攻撃メインになるはずだが、
なぜか上位で生産できる本武器は睡眠属性を宿している。
本来はスニークロッドと生産順が逆の方がしっくりきそうな気がするが。
- 闘技大会のティガレックス亜種で操虫棍を選ぶとアサルトロッド改で出撃するのだが、
なんと大タル爆弾どころか、小タル爆弾すら持っていないという罠がある。
他の武器種(同じく睡眠属性となっている太刀除く)にはきっちり支給されているので、
2人でやれという事だろうか…?
ソロか太刀及び操虫棍ペアの場合は、眠っている隙に回復するなり砥石を使うなりして自由に過ごそう。
…と言ってもソロだと初回以降中々寝てくれないが。
MH4G
- G級の追加に伴いこちらも新たな強化先が追加。
スニークロッドが2段階の強化なのに対しこちらは3段階の強化である。
サイレントアイ、サイレントアイ改を経て最終強化は「ナイトメア」となる。
最終的にこちらも亜種カラーになるが、金色のラインのデザインがリーパーズストロークと異なっている。
- 攻撃力はリーパーズストロークと同じ713、会心率は30%に上昇、属性値は260に引き上げられた。
斬れ味はそれなりの白を持つが、匠を付けても白が伸びるだけで紫が出ないのは少々痛い。
- ここまで読んだ方は「まあスキュラ武器らしい普通の武器だな」と思うであろう。
普通に使えばその通り、物理と属性のバランス型の普通の武器である。
だが、これは操虫棍である。並の武器ではない。
スキルを整えてナイトメアを装備したハンターが4人集まって3色エキスを取った場合、
タコ殴りにするだけで睡眠→起床を繰り返しハメに近いことになる。
熟達者4人が集まればギルドクエストの極限ラージャンをほぼ完全にハメ殺すことすら可能。
安定して狩るためには全員にある程度の腕前が要求されるため
前作でのボウガンハメほどお手軽という訳では無いが、各所で人が集められてハメ狩猟が行われている。
- ちなみに作成時期の遅さはG級でも健在であった。
というのもナイトメアへの強化にあろうことか覇導玉を要求してくるのである。
一体どこに使われているのであろうか?
MHXX
- スニークロッドと同様にこちらも復活。
ただし上位から生産できるあちらと違い、作れるのはG級からのみとなっている。
しかもいきなり獰猛な重尖爪を要求されるため、製作可能になる時期もG★3と遅め。
G★4で手に入る勇気の証XXなどを使用して強化するとLV2の「フロントウォーカー」となり、
最後は虫繋がりかラスボス素材である玉座の輝石までをも使用し、LV3の「ネルストルケル」となる。
その性能は、- 非常に低い攻撃力270
- それを補う会心率15%
- 十分な睡眠属性25
- 斬れ味は素で紫10、匠で延長可能
- スロット2
- 猟虫はやはり切断タイプのクルドローン。
ただしプラスの会心を持っていることや最大斬れ味が紫であることなどから、
期待値ではにゃんにゃんや棍ガリアといったネタ武器たちにはなんとか勝っており、
紫ゲージのハイアーザントップとほぼ同値となっている。
- もう一本の睡眠属性棍である「ハイガノスハープーン」と比べると、
物理火力以外は概ねこちらが優勢となっている。
余談
- スニークロッド系の方は武器名がどことなく影や潜入といった影蜘蛛らしい単語が使われているが、
対するアサルトロッド系の方は一転して、突撃や最前線といった意味の単語がメインとなっている。
後者はあまりネルスキュラらしい名前とは言えない気もするが、うまい具合に対極的なネーミングとなっている。- また、ナイトメアの意味は悪夢。
上記の状況になればモンスターにとっては武器名通りであろう。
ちなみにかつて同じ名前の武器が存在していた。- MHXXで再登場した際には「ナイトメアスピア」に改名されていた。
もっとも変更の要因になりそうな操虫棍のナイトメアは未登場であったのだが…。
狡猾に相手を捕らえ毒で苦しめるネルスキュラらしい銘だと言えるだろう。 - MHXXで再登場した際には「ナイトメアスピア」に改名されていた。
- また、ナイトメアの意味は悪夢。