MHシリーズに登場する片手剣。
本項では二つ名持ちモンスターである隻眼イャンガルルガの武器も扱う。
目次
概要
- 黒狼鳥イャンガルルガの素材から作られる武器。漢字で書くと剣。他のガルルガ武器同様に直球な名前である。
大剣のセイリュウトウを片手持ちにしたような感じの剣で、微妙に緑に染まった刃が特徴。
両翼を広げた不気味な鳥をイメージしたかような盾が付属する。
黒き刀と書いているが、実際はガルルガ自身の体表と同じく紫がかっている。
- 黒狼鳥の怒りが込められているとされ、研ぎ澄まされた刃は鉄すらいとも容易く切り裂くという。
ガルルガ武器はだいたい毒属性武器か無属性武器かのどっちかだが、このツルギは基本的に後者である。
片手剣なので属性が付いていた方がありがたいのだが
- なぜか出演機会に恵まれない武器である。
- イャンガルルガそのものがリストラされた3系列の作品には当然未登場だが、
ガルルガが再登場した4および4Gでもなぜかこの武器は復活せず。
その後MHXにて晴れて再登場と相成った。性能は下記にて。 - 時代は新大陸へと移り変わり、イャンガルルガもMHW:Iで一作ぶりに復活するが、またしても登場せず。
汎用グラフィックになったとかではなく、ガルルガ素材の片手剣自体が存在しない。
シリーズ通算二度目のリストラである。スタッフはツルギに恨みでもあるのだろうか…。
- イャンガルルガそのものがリストラされた3系列の作品には当然未登場だが、
性能
MHP
- ガルルガ初登場と同時に本作でこの武器もデビュー。
ツルギ【烏】からツルギ【狼】へと強化される。
なお、作成にも強化にも黒狼鳥の尻尾が必要なので頑張って尻尾を手に入れよう。
- ツルギ【狼】の攻撃力は252。
攻撃力自体はまずまずといったところだが、圧巻なのは斬れ味ゲージで、
非常に長い緑ゲージと結構な青ゲージ、そしてちょっとだけだが確かにある白ゲージが特徴。
ここまでゲージが埋まっている片手剣はこれを除くとなんと千年包丁とメラルーガジェットくらいしかない。
ただ、いくら斬れ味が良くても無属性でそれほど高くない攻撃力ということから当時はいささか空気気味だった。
- なによりこの頃のイャンガルルガの出現条件はかなり特殊で、
本作でこれを含むガルルガ武器を製作するのは非常に面倒臭かったことも付け加えておく。- 他方、この頃の片手剣は要求素材数が他武器種より軽い傾向がある。
このためか、攻略本では村クエストに一度だけ乱入してくるイャンガルルガに対し、
「全部位破壊をすれば片手剣は作れるかもしれない」という旨の記述が見られる。
- 他方、この頃の片手剣は要求素材数が他武器種より軽い傾向がある。
MH2
- 本作においてはそのままだとイャンガルルガは登場しないのだが、
上記のMHPとの通信によってガルルガが追加出現する仕組みになっており、そこから製作が可能となる。
- 本作より会心率や装飾品の概念が導入され、この武器もその影響を受けている。
地味に作成および強化素材が変更されており、苦労して尻尾を手に入れてもこれには使わないので注意。
- 本作のツルギ【狼】の性能は攻撃力224で、+10%の会心率が付いている。
攻撃力は前作より下がっており、それを10分の1の会心攻撃で補っていると見るべきか。
斬れ味ゲージも大きく修正が加えられ、素だと僅かな緑ゲージにちょっとした青と白ゲージしかないが、
そこに斬れ味レベル+1が加わることで白ゲージが大幅に伸びるようになっている。
また装飾品スロットが1つ追加された。
- これもガルルガ素材の他にはドスヘラクレスなど収集系アイテムしか要求されないので、
イャンガルルガさえ普通に倒せる実力さえあれば一気に最終段階まで持っていける。
ただ上述の通りMHPおよびMH2でガルルガを出すには両作を揃えて連動させる必要があり、
後に配信されたイベントクエストに出る個体は強化個体なのでやっぱり製作には手間がかかった。
MHP2(G)
- MHP2ではイャンガルルガが普通に出てくるようになったので製作自体は比較的容易になり、
さらにG級クエストが追加されたMHP2GではG級ガルルガの素材をつぎ込むことで新たな強化も可能となった。
- P2までは前作と同じくツルギ【狼】で、攻撃力は252、会心補正率は+35%とこれだけでもかなり進歩している。
そしてP2の発展版とも言えるP2Gでは上記の通り新たな最終形態となるツルギ【凶】が追加された。
攻撃力は364まで上昇し、会心補正率は【狼】から据え置きの+35%となっている。
斬れ味ゲージは【狼】の時点でも匠でかなりの白ゲージが出たが、【凶】ではさらに大きな紫ゲージも付く。
スロット数も一つ増えて2個になった。
- 以前とは比較にならないほど強化された武器だが、本作にはさらなるライバルが存在しており、
特に無属性片手の決定版たるグレートククリは非常に強力なライバルである。
見切りを中心としたスキル構成の場合は絶対に勝てないため、スロット2を活かしたスキル構成をしたい所。 もっとも、肉質が極端には柔らかくなかったり、属性が非常に通る場合は最適解から外れるので注意。
MHX
- 上述の通り4シリーズでは出番はなかったが本作で改めて再登場。
本作では強化テーブルが変わったため最終形態の【狼】の完成には4回もの改良を挟む。
- その【狼】の基礎攻撃力(武器倍率)は190で、補正会心率は+25と以前に比べるとやや控えめ。
斬れ味ゲージは非常に長い緑ゲージにそれなりの青、そして斬れ味+2で結構な白ゲージが出る。
装飾品スロットも安定の一個。
- ただライバルは前作以上に多く、純粋な武器倍率だけでもこれを上回る武器がひしめき合っており、
会心率でもやはり闇夜剣やマスターブレイドなどの存在から単体での個性を導き出すのは難しいかもしれない。
使うなら鈍器および超会心といったスキル、そして会心の刃薬なども駆使して少しでも攻撃力を上げたい所。
上の2つは必要素材の関係でHR解放後にさらにHRを上げないと完成しないので、それまでの繋ぎにはなるか。
尤も今までと違って最終強化に上位シャガルの素材が必要で、この武器もHR7にならないと作れないのだが…。
MHXX
- 【狼】は究極強化により【凶】の銘を冠する。その性能は
- 無属性武器としては低い攻撃力310
- それを押し上げる会心率25%
- 素で紫10、匠でさらに延長可能
- スロットは2つ
特に似たような性能ならば真名ウンネフェルや鬼濤十手【同心】などに基本性能で劣りがち。
長所を活かすとすればやはりスロットと会心率に注目した運用となるが、
こちらと同じく2スロットを有し会心率も15%高く、
斬れ味のフォローもこちらより手軽で優秀な無明刃【道諦】の壁は大きい。- ちなみにXからXXへの移行に際してひっそりと性能が修正されており、
上位最終強化の【狼】の時点で素で極短い白ゲージが出るようになっている。
MHF
- MH2と同じくツルギ【狼】に加え、その更なる強化先としてツルギ【黒狼】が存在する。
強化には汎用素材が必要なので、ツルギ【狼】からの強化が可能となるのはHR5以降となる。
…が、実装当初から何かと影が薄かった。
- SP武器として、ツルギSPが存在する。
SP武器には、元となった武器の名前を少しもじるなどをして後ろに「SP」を付加しているものが多いが、
ツルギは実にそのまんまである。
緑色に染まっているが、後にMHXで登場した二つ名武器ほど禍々しい色合いではない。
しかし刃の色は純白で、説明文にも「元の素材の色からは想像も出来ないほど美しい純白の刃」と書かれている。
こちらは睡眠属性を持ち、睡眠を絡めた戦法をとる際には使われていた時期も。
(当時の)ライバルとしてはカラクリヒプノックが挙げられるが、
イベントクエスト限定、かつリーチ極長のあちらに比べ、
こちらは素材さえあればいつでも生産が可能で、リーチ中なので味方を巻き込みにくいという利点がある。
- 同デザインのG級武器として、ガルバスタードも存在する。
最終段階であるLv50まで強化すると、
攻撃力686に短めの紫ゲージ(斬れ味レベル+1で更に延長)という性能になる。
しかし無属性の片手剣というポジションゆえ、ほぼ同時期に登場したコイツに喰われてしまった。
ツルギ【禍】
MHX
- 本作の特徴の一つである二つ名持ちモンスターの内の一体、
隻眼イャンガルルガの素材を用いた剣も存在している。
その隻眼狩猟の証および隻眼素材でツルギ【禍】ができ、そしてレベル10で隻眼妃のツルギとなる。
なお、この隻眼ガルルガのツルギは刀身が若干黄緑がかっているのが特徴。
- 隻眼妃のツルギの性能は武器倍率210で、攻撃力こそ狼より上だが会心率はそれ以下になっている。
斬れ味ゲージは元よりかなり長い緑ゲージと青ゲージ、斬れ味+2でこれまた充分な白ゲージも出る。
二つ名武器なので攻撃時の狩技チャージ補正も付いているが、スロットは存在しない。
- しかし二つ名武器としてもツルギの状況はお世辞も良いとは言い難い。
というのも、無属性二つ名武器はこれと同じような傾向の武器が結構多いのである。
そのほとんどがだいたい平均的な攻撃力にこれまた対して差の無い会心率を備えており、
特に二つ名ティガの鉤爪剣【荒虎眼】およびナルガの暁間刃 【照破】はスキル無しでも斬れ味MAXで、
スロットがない分スキルの自由性ならあちらの方がまだ上なのも向かい風になっている。
MHXX
- 隻眼妃のツルギの最終形態として、隻眼剣【災】が用意された。その性能は
- 平均的な攻撃力320
- それを押し上げる会心率20%
- 素で長い白ゲージ、斬れ味+2では紫30が出現
- 二つ名武器の宿命としてスロットはなし
何より目を引くのはその長い白ゲージ。
本作では紫ゲージの斬れ味補正弱体化によって白ゲージの地位が相対的に上がったため、
白ゲージ主体の立ち回りも重要である。隻眼剣の紫ゲージはそこそこあるが、
匠を付け紫主体で立ち回るならば、多くのライバルとの差別化に苦しむことになるだろう。
そのため、差別化には白ゲージでの運用が必要になりそうだ。 - 前作で辛酸を嘗めたティガやナルガの武器は、(二つ名も含めて)大人しめの性能に落ち着いている。
そのため、白ゲージ運用で最大のライバルは鎧裂武器のドカキキリになるだろう。
期待値では勝っているが、あちらには業物すら不要の長すぎる白ゲージがある。
こちらの白ゲージもフォロー不要なレベルで長いものの、今作では超特殊許可依頼のような
逃げられない場でタフな相手と戦う機会も多く、研ぐ機会はなるべく減らしたいところである。
さらに、会心率を上げやすい片手剣では素の会心率より攻撃力が高い武器のほうが伸びしろがあるのも事実。
決して性能で劣ることはないが、使用度はあちらのほうが高いようである。 - 隻眼一式との相性は良い。ドカキキリ同様斬れ味フォローの必要が薄いため、別のスキルを盛り盛りにできる。
少しお守りを粘れば、武器スロットなしに業物や超会心など有用なスキルを追加することも可能だ。