武器/ヒドゥンブレイカー

Last-modified: 2024-01-12 (金) 02:07:45

MHP2Gのメインモンスター、迅竜ナルガクルガの素材で作られたハンマー。
夜陰に紛れる黒のハンマー。繰り出される一撃は、宵闇がのしかかってきたような重さとされている。
本項ではナルガクルガ亜種ナルガクルガ希少種白疾風ナルガクルガの武器も扱う。

目次

概要

  • MHP2Gより登場したナルガクルガ素材のハンマー。初登場時の最終強化先は夜行槌【常闇】。
  • 相手にたたき付ける部分が、
    羽を後ろにたなびかせた流線型をしているちょっと異色なデザインのハンマーである。
    いかにも素早い動きのナルガクルガっぽいが、攻撃速度が他のハンマーより速かったりはしない。
    最大まで溜めると先端近くから耳のようなものがピョコンと飛び出る。可愛い

性能

夜行槌【常闇】

MHP2G

  • 性能は、
    • 攻撃力は明らかに平均以下の1248
    • 斬れ味はデフォルトで紫。紫自体はあまり長くないが、白込みなら実用圏内
    • 攻撃力を補う会心率40%(斬れ味補正で50%)
    と、非常に強力な武器になっている…のだが、生まれた環境が悪かった
  • 一応、注目点としては作成難易度が他のナルガ武器同様、低めなことが挙げられる。
    ストライプストライクから地道に強化していけば延髄を後回しにして、天鱗不要で作成可能。
    攻略用としてはそこそこ役に立つだろう。
    • また、上位武器のヒドゥンブレイカーはその性質から作製可能時期以外スイ【狼】の完全上位互換であるのだが、
      G級になると【常闇】が最初から短い紫と控えめな攻撃力、【凶】がスキル込みで長い紫と並程度の攻撃力
      …というように会心率以外はタイプの違う武器に変わる。
      そんなヒドゥンブレイカーであるが、上位段階では間違いなく最強のハンマーであり、
      匠があれば補正が極めて大きい斬れ味紫が出て、スロット1でスキルを搭載しやすいことから、
      HR1で村最終モンスターハンターをクリアしようとするならば、
      ハンマーの場合これを匠込みで担ぐのが最適解となる。
      それどころか全武器種を含めてもトップレベルと言っても過言ではない。
      ちなみに【常闇】の必要素材は全てこのクエストで回収できるので、HR1でも作れてしまう。
      大連続狩猟クエストなので素材がピンポイントで集まりにくいが、お遊びのタネにはなるだろう。
  • 上位段階では最強でありながらG級では見向きもされないこのハンマーであるが、いったい何が悪かったのか。
    それは、上位武器からの期待値の伸び幅が小さすぎるという一点で説明される。
    下の表をご覧いただきたい。
    武器名攻撃力属性会心率*1スロット斬れ味(匠)期待値*2上位武器との期待値差備考
    スイ【狼】936-30%*3O--青(白50)1492.92-
    スイ【凶】1352-40%OO-白(紫40)2402.4909.48
    角竜鎚カオスレンダー1196--10%---青(白30)1673.1-防御力+10
    角王鎚カオスオーダー1508-0%---白(紫30)2418744.9防御力+20
    グレートコーン884氷4000%OO-青(白20)1304.16-
    マグニチュード1612--15%O--白(紫20)2477.4751173.315
    ヒドゥンブレイカー988-50%O--白(紫20)1842.75-
    夜行槌【常闇】1248-50%OO-紫20(匠無効)2281.5438.75
  • その惨状は以上の通りである。
    ここでいう「期待値」とは、会心率込みの攻撃力と(匠込みの)斬れ味補正の積であるのだが、
    このナルガ武器だけその期待値がほとんど伸びていないのである。
    なおカオスオーダーとマグニチュードの場合、実際の運用では見切りで会心率を正にするのが基本であり、
    そこに斬れ味による会心補正がかかるので期待値はもっと高くなる。
    一方でこちらの場合、上位のヒドゥンブレイカーの時点で紫が出るのが大きくその段階では強いものの、
    G級の夜行槌【常闇】では強化しても斬れ味はもう伸びないのにもかかわらず、
    会心率は一切変わらず、しかも表示攻撃力もさほど増大しないという3重苦状態なのである。
    そのため、上位では上記4系統の内最強でありながら、G級では最下位と化すのであり、
    この2281.5という期待値はG★1で作れる極鎚ジャガーノートの匠込みで2262という値とさほど変わらない。
    さらには、雷属性付きのアイツにも物理期待値で負けてしまっている。
    作製可能時期を考えるとそのジャガーノート*4以下であるため、
    結果として攻略用にも最終候補にもならないということになったのである。
  • ちなみに2スロットがあるので、攻撃力UP【大】と見切り+3の同時発動が容易に可能である*5のだが、
    その場合でもスキルを盛ったマグニチュードには届かず、
    それどころか同じ2スロで真打と見切り+3が発動可能であるためにスイ【凶】に完敗するというオチがつく*6
  • と、ここまで散々酷評されてしまったが、匠さえ付けられないほど他のスキルを詰め込む場合は最適解となりうるか。
    ただし、紫ゲージが20しかないため継戦能力に難がある。
    このため、期待値の差が2%程度しかなく紫ゲージが30ある轟槌【大虎丸】や、
    紫・白ゲージ共に長いヘシオリあたりが強力なライバルとなる。
    また、物理が通りにくい相手には持ちが優先されてしまうという問題もある。
    素で紫持ち&スロ2だからトレジャーに使う手は……そもそもハンマーは使われないか。
    • 実際のところ、この性能はMH3Gでの暴風槌【裏常闇】と大差ない。
      しかし、MHP2GとMH3Gとでは無属性武器の攻撃力倍率の水準がなぜか20ほど下がっており*7
      相対的な数字から見て今作の常闇は非常に低い位置に甘んじてしまっている。
      素紫である点は強いのだが、弱点特効や挑戦者といった昨今では主流の火力スキルがMHP2Gには一切なく、
      攻撃と見切り以外は火事場を除き斬れ味ケアか生存スキルのみになってしまうため、
      昨今の作品と比べると素紫の有利は小さめ。
      また、今作は斬れ味による会心率補正も存在することで会心が+にさえなっていればある程度会心を積めるため、
      高攻撃力低会心の武器の方が有利になりやすいなど、環境的な逆風も強い。
      スキル事情如何ではもう少し活躍も見込めたのだろうが……惜しいところである。

MHP3

  • ライバルどもが軒並みリストラされたMHP3では、きちんと活躍できるようになっている。
  • まず、下位のヒドゥンブレイカーの時点で高い会心率、そして下位では珍しい匠なしでの青ゲージとあって
    低い攻撃力に反してその実質的な火力はあのユピテルグローブグレンナックルに並ぶ。
    低い作成難易度も踏まえれば総合的には最強格である。
  • また上位に上がるとまずヒドゥンブレイカー改に強化できるのだが、この段階も優秀。
    尖竜骨以外は全て下位素材のため上位突入直後に強化可能…どころか、
    ドリンククエストのその水、猛毒につきによりHR1ですら入手出来てしまう
    この時期の攻撃力160・会心率40%の素青&匠白はぶっちぎりの物理性能であるし、
    また丁度胴以外大和+胴アグナで匠白を確保できてしまうため
    上手く大地の龍玉が手に入っていればものすごいスピードで上位まで駆け上がれるだろう。
    勿論、大和&アグナを作らずに普通に素青で振り回すだけでも充分すぎる位強力である。
  • そして上位ナルガクルガ素材を投入することで満を持して夜行槌【常闇】へと強化されるが、
    攻撃力180に素会心40%、素白、そして柔軟性を担保するスロ2…とこれまた優秀。
    やや低攻撃力気味、白ゲージもやや短めなこともあり、
    攻撃大で攻撃力を補強&業物で斬れ味も補強するシルソル一式と非常に相性が良い。
  • また、新たに亜種が登場し、暴風槌【裏常闇】が作成可能になった。
    夜行槌と暴風槌を比較すると期待値は同程度のため、
    斬れ味が長い分暴風槌の方が一歩リードしている。
    さらに、夜行槌は素の会心率が高いため、弱点特効との相性が悪い*8
    夜行槌は武器スロットが2つ必要な場合に用いよう。

MH3G

  • MH3Gでも問題なく続投。派生元はライバルであった剛槌ドボルベルク。
    • しかし、ナルガ武器で唯一希少種派生ができないという扱いを受けるハメに。
      それでもしっかり朧月の欠片は使う。
      MHP3同様、暴風槌【裏常闇】で強化終了である。

MH4

  • ヒドゥンブレイカーが発掘装備に存在する。
    本来は黒かった羽の大部分がなどに染まり、元とはかなり印象が異なる。
    モノによっては亜種武器のギリーブレイカーによく似たカラーリングになる。

MHX

  • ブルヘッドハンマーからの派生でのみヒドゥンブレイカーを作ることが可能。
    最終強化を施すことで夜行槌【常闇】と銘を変える。
    その性能は
    • 低めの攻撃力180
    • その代わりに会心率40%という飛び抜けた数値
    • 匠スキル無しで斬れ味が限界に達しており、素で白ゲージ20
    • スロット2つ
    というもの。
    発売当初は同じく匠スキル不要のハンマーである
    ティガレックスの轟槌【虎丸】に物理期待値で負けていると思われていたが、
    ハンマーと相性のいい黒炎王混合にお守りで超会心をつければ
    なんと物理期待値がMHXのハンマー1位になることが判明し、
    便利なスロット2もあるため一躍人気のハンマーとなった*9
    この場合火力面では護符爪込みで攻撃力215、素で白ゲージ、弱点を狙えば会心率90%でしかも超会心付きと、
    特にその弱点が頭である相手に対しては凄まじい威力を発揮する。
    ただし、高級耳栓を耳栓に下げなければならないため、戦う相手によって使い分ける必要があるだろう。
    一応聴覚保護+3会心強化+2スロット3や聴覚保護+5黒炎王+2スロット3などの
    いわゆる神おまがあれば高級耳栓にすることもできるが……

MHXX

  • G級追加に伴い更に強化が可能になった。
    究極強化で無明槌【中諦】となる。
    その性能は、
    • 低めの攻撃力290
    • それを補う会心率45%
    • 斬れ味は白50紫20(延長不可)
    • 拡張性のあるスロット2
    と、ナルガ武器らしい高会心を有するバランスのいい仕上がりとなっている。
  • 攻撃力は控えめだが、素の紫ゲージ&高い会心率のおかげで無属性ハンマーの中でも期待値は上位に位置する。
    今作で主流の超会心と相性がいいのも追い風となっており、作る価値は十分にある。
    ……というか、低攻撃力と高会心率という特性上、運用するには超会心は必須級である。
  • デフォルトの会心率があと5%高ければ弱点特効だけで常時会心にできるのだが、
    残念ながらそれだけでは会心率95%になってしまう。
    一応、そこに見切り等を加えることによって常時会心は実現可能だが、
    その場合会心率の一部が無駄になっているため、
    よほど安定性を優先しない限りは95%運用の方がスキル構成の面では実用的だろう。
  • なお、現実には(特にMHXから引き継いだ場合)つなぎとしての活用が強力である。
    G★2で上位段階から強化可能で、攻撃力が上述の180から一気に250まで上がるので、
    これと超会心付きの黒炎王混合装備の組み合わせは、G級序盤らしからぬ火力を発揮してくれる。
    もちろん防御面は手薄になるので、適当な段階でスキル面では劣るG級防具に換装するわけだが、
    こちら以上の性能の武器が登場するまでは頼りになる存在である。
  • ライバルは同じく2スロで高い会心率を持つパワーofエンミティだろう。
    会心率はこちらが勝るがあちらは攻撃力320に龍属性25を持ち、単純な火力はあちらが上。
    こちらは素紫かつ弱点特効一つで100%目前になるので、匠や達人が不要なのがウリ。
    スキル自由度ならこちらが上なので、スキル環境で使い分けていくのが良いだろう。
  • ちなみに、過去にこの武器の出番を潰したスイ系列との比較であるが、
    XとXXのどちらにおいても超会心運用ができればあちら側を上回ることができる。
    初登場時の惨状を考えればようやく満足のいくスペック比になったといえるだろう。

MHW:I

  • ナルガクルガ復活にともないこの武器も復活。しっかりと固有のグラフィックと汎用ではない銘もいただいている。
    しかし名前・ビジュアルでの優遇に反し、性能は・・・
    • MR武器最下位タイの攻撃力1248
    • 優秀だが攻撃力には見合わない会心率20%
    • 属性解放で毒属性450
    • 斬れ味は紫30の延長可能と優秀
    • スロットは無し
    一見今作の超会心物理環境にマッチしてるようだが、素の攻撃力の低さが悲惨過ぎる。
    匠にスキル枠を割いたアルタミラ等にはまず追い付くことが出来ない。
    スキル自由度にしても青ゲージのアルタミラにすら期待値が約2勝っている程度の差しかないので、
    スキルを盛ったところで他の白ゲージ武器に負けるのが関の山である。
  • 似た期待値の武器に以下の3種がある。 あろうことか上記に上げた3種は最終強化時期もこちらより早い
    ネスルマクラブ、ベネ・フローレスに至ってはこちらが生産可能になった時点で最終強化できる
    その上、生産段階では新規救済用とはいえ、上位武器防衛隊鋼鉄製戦鎚Vにも劣る。
    攻略用武器と比較してこの有様、アップデート追加武器と比較するのは最早死体蹴りの域である。
    紫がなければ攻撃が通らない部位も少ない上、斬れ味補正自体も下がっているのも向かい風。
  • 性能について補足すると、この1248という攻撃力は上述のMHP2G時代のそれと変わらない。
    それでいて会心率は当時の50%から大幅に低下している。
    斬れ味こそ若干マシだが、当時から紫ゲージの補正そのものが低下している点で救いになっていない。
    そして、MHP2G時代の夜行槌【常闇】は上述の通り不遇な武器だったわけである。
    一方で、武器の性能に大きく影響するスキルについては、
    その自由度と最大でどれくらい付けられるかは比べ物にならない程の違いがある。
    つまり、はっきりと言ってしまえば、
    • 当時と比べると武具の性能が大幅に上昇し、スキル環境もかなり進化した中で、
    • 当時でもあまり担がれなかった武器が、
    • 当時から更に低下したスペックで登場した場合、
    そんなものが他の武器と比較して勝てる要素が無いのである。
    MH4Gのこれとか、MHXXのこれとは違って作って使うことそのものが苦痛になるわけではないだけまだマシだが……。
  • 幸い固有デザインが実装されているおかげで武器重ね着が可能な為、
    愛着のある人は見た目だけでも使ってあげよう。

MHRise

  • 今作でもナルガクルガ続投によりこれまで通りの見た目で続投。
    気になる性能だが、
    • 上位武器としてはやや控えめな攻撃力180
    • 非常に高い会心45%
    • 素白20
    • Lv2スロットを1つ保持
    と、MHXX以前の高水準に戻った。
  • 発売当初は最強クラスのハンマーとして扱われていた。
    初登場時から毎回の「上位では強い」という法則は今作でも健在である。
    というのも、発売当初は匠が重いだけでなく護石なしではLv4までしか発現させることが出来ない上に、
    業物も非常に重く、実用的な白ゲージをもたせること自体が難しかったためである。
    そこに来ると素で白を持ち、物理火力も高会心が活きて伸ばしやすいこの武器が最強になりやすかった。
    オマケにLv2スロットも持つのも強い。
    • ライバルは鈍器使いを発動させたアトラスハンマー
      此方の白には及ばないが、こちらの青とあちらの青はほぼ同じ火力であり、
      しかもあちらの緑ゲージはこちらの白・青の合計の2倍ほどと維持能力では圧倒的に上回る為、
      場合によってはこちらを上回る活躍が期待された。
      更に、スロットもあちらは更に優秀なLv3であり、拡張性では更に上を行く。
      加えて、あちらには鈍器使いを必須とするハンデがある……と思いきや、
      鈍器使いが発動する装備が耳栓SPを持つレックスS装備であり咆哮を使ってくる敵に対して非常に有利。
      とは言え、常闇が白も青も使いきるケースはごく稀な上、
      耳栓も強敵に効果が薄いことを考えるとやはり常闇が最強と言って差し支えなかった。
  • しかし、Ver.2.00アップデートにより、主に会心率スキルに関する大幅なテコ入れが入ったことで
    常闇に対しかなりの向かい風が吹きはじめた。
    具体的には頭装備で見切り3・超会心1を発現するカイザークラウン、見切り4を発現する炎の封眼
    そして弱点特効及び超会心のLv2スロットでの装飾品追加といったもの。
    これで何が起きたかというと、常闇以外のハンマーも攻撃スキル等従来の火力スキルの水準はほぼそのままに
    比較的容易に20~40%程度の素の会心率を得られるようになったのである。
    匠に関してもLv3スロットながら装飾品が追加、匠が付く装備も増えているため
    匠で白が出る武器との差も縮みつつある。
    同時に弱体化しながらも達人芸も追加され、ほぼ100%の会心率を誇るこちらは
    トップクラスの火力を保ちつつ単純に白100相当の継戦能力を手に入れることはできているのだが、
    他の武器も見切りの緩和によって平均的な会心率が上昇しており、相応に継戦能力を得られる。
    また、アプデ追加されたモンスターは総じてタフネスが高く、
    達人芸があろうと全く研がないで斬れ味を維持するのは困難。
    純粋に火力スキルだけで勝負しようとすると分が悪い場面も増えている、かもしれない。
    • Ver.2.00環境における競合はお馴染みアトラスハンマー、満を持して登場した轟槌【虎丸】
      そしてまさかの属性ハンマーことおきつなみ撓鎚の華石
      簡単な火力比較
      • アトラスは前環境では火力スキルを満足に積みきれず、いまでもまだ伸び代はあるものの
        見切り7なども簡単に積める為こちらの青ゲージは余裕で越えられるようになった。
        スキル自由度も鈍器の護石が攻撃等よりもスロットで優遇されている為アトラスが上。
        加えてこれまでとは異なり、追加された高耐久のボス相手には斬れ味対策スキル要らずの高い継戦能力も光る。
      • 虎丸は最強の攻撃220&白ゲージの組み合わせで真っ向勝負を仕掛けてくる。
        会心の低さ故に白の短さを達人芸で補うのは難しいが、剛刃研磨という抜け道がある為
        ラスボスのようにどこかで砥石の使用を挟める相手だと分が悪いだろう。
        スキル自由度や斬れ味の持たせやすさではこちらが上なので、使いやすさでの差別化が必要である。
      • おきつなみは属性武器ながら白時の物理火力が前環境時点で此方に肉薄しており、
        火力スキルの積み易さが劇的に変わったことから匠込みで此方に匹敵する物理火力に。
        ここまで来ると流石にハンマーでも属性差が響き、僅かでも水が通る相手ならあちらの方が明確に優勢である。
        オマケにこちらはまだ火力スキルに大きな伸び代を残しており、今後のアプデで更に引き離す可能性もある。
    なかなかに激戦区だが、常闇もこれらにはない魅力として素で高い会心と白がある。
    これら競合の武器は会心率を上げるのには見切りLv7と弱点特効Lv3ありきなのに対し、
    常闇は弱点特効Lv2に見切りLv5でも素の会心率のお陰で安定して会心率100%に出来る。
    また、匠が軽くなったとは言ってもLv3スロット持ちの防具は少ない上に
    匠を得られる装備もスロットの少なさからさして性能がいいわけでもない。
    上記の理由から、常闇の一強こそ崩れたものの決して型落ちした武器になったわけではない。
  • Ver.3.00ではコロサル=ダオラ等優秀な属性ハンマーも追加された他、
    会心激化を付けた百竜鎚【万物流転】が攻撃力220・素青40・会心20%となるなど
    新たな会心型ライバルも追加された。
    特に、百竜鎚は素の青が長く砥石使用高速化Lv3と剛刃研磨Lv1程度で維持出来、
    その上で期待値でやや上となるため達人芸Lv3での補助を考えても分が悪いこともある。
    • とはいえ、この武器のスキル自由度の高さを最大限に活かすことが出来る龍気活性装備も登場しており、
      常闇自体は落ちぶれるどころかさらなる強化を遂げてもいる。
      翔蟲使いLv2・Lv2スロット*2とそれなりに強力な護石は必要になるが、
      会心率100%を維持しつつ、この武器に必要な翔蟲使いと超会心、達人芸全てのLv3を発動可能。
      ダメージ面だけで言えばインパクトクレーターの単発火力は鉄蟲糸技強化を施した虎丸が僅かに上だが、
      斬れ味保持の手間、虎丸側にある会心のブレ等を考えるとその差は容易に覆ってしまう。
      そして、仮に護石のSPが翔蟲使いLv3となるなど更に強力になったとしても、
      こちらは攻撃SPで更に期待値上昇をしたり、回避距離などで立ち回りの強化を行える為
      追いつかれることはほぼない*10
      龍気活性は運用自体に少々クセがあるものの、火力もゲージ維持性能も極めて高いため
      未だに常闇が普段使いでは最強と考えるプレイヤーも多く存在する。
  • 但し、上位ではこの通り最高峰とされるものの、
    下位でナルガクルガが登場する作品としては珍しく下位での素青ゲージが出現しない*11ため、
    物理期待値はこれまでの作品と比べると若干低めの位置になっている。
    高い会心率と長い緑ゲージは健在である為これでもかなり強い部類ではあるのだが、火力最強格の座はバサルブロウ等に一歩譲っている。
    尤もその差はあくまで「一歩譲る」程度で、見た目の好みや斬れ味の長さによる使いやすさを理由に使っても差し支えはない。
  • 他のナルガ武器にも言えることだが、これだけの性能を持っておきながら、
    強化に必要な入手に難のある素材は骨髄延髄1個ずつのみ
    (そもそも上位までのナルガには固有レア素材が無いのだが)。
    故に、製作難易度も比較的低め。
    しいて言えば、ハンマー一人ではナルガクルガの尻尾が斬れないため、
    尻尾剥ぎ取り分での骨髄・延髄の入手は望めないが、
    本体剥ぎ取りなどでも手に入るため大きな問題にはならないだろう。

MHR:S

幾多の魂を吸って、残忍な怨を
纏い昇華した夜行槌。
黒い闇が獲物を侵食する。
(夜行槌【黒染】)

古の凶手が生みだした暗器。
振り下ろすたびに、実態の無い
闇が獲物を包み侵食する。
(無明槌【中諦】)

  • マスターランク(MR)ではMRのナルガクルガ素材を投入することで
    夜行槌【黒染】」となる。
    その性能だが、
    • 制作時期では低い攻撃力250
    • 引き続きではあるが上昇しなかった会心率45%
    • 斬れ味は素で白ゲージ30、匠スキルは無効
    • スロットはLv2に加えてLv1も一つ追加
    • 百竜装飾品スロットは最低のLv1
    超会心スキルがあればまずまずの活躍ができるという性能。
    ただ、百竜スロットがLv1であり、MHR:SのMRでは
    ○○特効の百竜スキルを付けられるLv2スロットが重要な為、
    これがなかなか痛い。
    MR用の超会心装備の準備と共に、攻略用としては厳しいか。
  • その後は「夜行槌【黒染】改」を経て、
    最終的に傀異化素材を用いることで「無明槌【中諦】」となる。
    【中諦】の性能はというと
    • MRとしては低い攻撃力290
    • 高いものの最後まで上昇はしなかった会心率45%
    • 斬れ味は素で紫ゲージ40、匠スキルは無効
    • スロットはLv2とLv1が一つずつのまま
    • 百竜装飾品スロットはLv1から変わらず
    劇的な強化は無く、パッとしない性能となってしまった。
    一応はラスボス後に作れる強力なハンマーの代表格である「カムラノ傑鉤鎚」よりも
    超会心が無くとも僅かに期待値は上回っており、中堅クラスの性能は持っているのだが、
    トップ争いに食い込むには厳しいものである。
    MRにおいても素の会心率はハンマーで一番の為、
    超会心と達人芸を駆使したスキル構成なら運用できなくはないか。
  • 最終アップデートを迎えた現在は、気絶値を強化する絶撃竜珠が実装されたことにより
    他武器種のナルガ武器よりは運用しやすくなっている。
    絶撃竜珠の百竜スロットがLv1なため、百竜スロットの拡張をしなくて良いのは明確な利点。
    KO術で気絶値の更なる上乗せも可能なので、会心とスタンに特化した装備が
    実用的なレベルで組める点で他のナルガ武器より恵まれていると言えるだろう。
    純粋な火力を求めるとなるとどうしてもルナルガハンマーには勝てないが

MHXR

  • 通常種のヒドゥンブレイカーと亜種のギリーブレイカーが登場。
    属性はヒドゥンブレイカーが水属性、ギリーブレイカーが土属性。
    加えて、特殊種であるナルガクルガ烈水種のものも実装されている。
  • 烈水種の烈鎚【瀧潰】(☆5)は、
    美しい鮮やかな蒼色のカラーリングに、柄は銀色に変化しているのが特徴。

暴風槌【裏常闇】

MHP3

  • 底知れぬ闇の結晶と例えられ、死の暗黒は背後から忍びより、無慈悲に命を奪ってゆくという。
    • 本武器と、アルバ武器の煌黒堅鎚アルメタが今作の斬れ味レベル+1なしハンマーの2強となっている。
      何れにしてもシルバーソルシリーズと組合わせる事で、その威力をさらに強化出来る。
    • 新たなライバルとしては、剛槌ドボルベルクがある。
      こちらは斬れ味が素で青しかないが、匠を付ければ暴風槌【裏常闇】を上回る白が出る。
      攻撃力単独トップならアレもあるが、もちろん話題にすらならない。

MH3G

  • スロットが1に削られ、会心率が30%になったものの、
    素で斬れ味紫など概ねMHP2G時代の性能は取り戻している。
    • また、今作から覚醒で毒200を得るようになった。蓄積値自体は優秀とは言えないが、汎用性は高い。
      七星武器と同じく、ネブラXシリーズと相性がいい。
      ただし、匠・覚醒を組み込めるならグロンド・ギガという強敵がのしかかる
      (無論覚醒に関してはこの武器も例外ではないのだが…)こともあり、優劣は付けられない。
  • 覚醒を外し無属性武器としてひたすら火力スキルを積む事も考えられる。
    その場合もやはりギガがライバルとなるが、爆破がダメージソースになりにくい相手
    などではグロンド・ギガを上回る可能性を秘めている。
    他にはPTにパチンコ等の爆破武器を担いでいるメンバーがいる場合なども考えられる。
    • 参考までに、例えばギガがSP10で匠を積む分でこちらはSP10で攻撃力UP【小】を積めれば、その期待値は268.75。
      ギガの物理期待値は279.125なので攻撃小の時点では一見下回るが、こちらの方が紫ゲージや白ゲージがずっと長いため
      総合的な物理火力では実はほとんど差がないか、超強化モンスターなど長丁場であればこの時点でこちらが上回る可能性も。
      また攻撃は匠と比べても搭載上は圧倒的に有利であり、ミラアルマやバンギスなどが強力であることから
      攻撃【大】の搭載すら護石によっては難しくないことも多く、仮に搭載出来た場合の期待値は279.5と
      微弱ながら完全にギガを越えてしまう。
      瞬間火力、継戦火力いずれもを考慮した総合的な素の物理性能は
      匠付きのギガにほぼ匹敵しているといえるだろう。
      • そもそも仮に一切の攻撃スキルがなくてもこの斬れ味でなお258までは伸びていること自体が異常で、
        これはあの匠付きノヴァジオとほぼ同値である。
    • ここまで書くとギガはほぼ完敗しているかに見えるが、これはあくまで物理だけの比較。
      ギガも決して此方に負けているわけではなく、T10の宝刀:匠5属性解放7のスキルをフルに活かせるので
      匠付きかつ覚醒付き、というハンデ自体は実のところそこまで大きくはなかったりする。
      さらに、爆破属性400という圧倒的な属性値や爆破自体の強さ、
      そして期待値279+αの紫ゲージから振り下ろされる瞬間火力はこちらにはない純粋で圧倒的な暴力である。
      何より、作成難易度もあちらのほうが圧倒的に低い。こちらがHR解放後で天鱗も欠片も使うのに対し
      あちらはG1、しかも要求されるレア素材は天殻ひとつだけときている。
    なので、後は相手に対し毒が良いか爆破が良いか、そして製作時期という棲み分けを行うのが大切になる。
    より具体的には、短期決戦及びHR解放前にも使えるのがギガ、長丁場に向くが解放前には使えないのがこちら。
    また、此方はスキル自由度でもグロンド・ギガと差別化される。
    ある意味では、MH3Gのハンマーで見ればグロンド・ギガにとって事実上唯一の対抗馬と見做すこともできる。
  • 実際にこの武器の強さを裏付ける事例として、
    この武器でなんと黒曜石は砕けない裸でクリアした人がいる。
    素の優秀な斬れ味が故に成し遂げられたであろう偉業であり、
    少なくとも素の斬れ味が残念なギガには出来ない芸当といえる。
    興味があれば調べてみてはいかがだろうか。

斗宿槌【天府】

MHR:S

  • 3Gでは亜種止まりだったハンマーだったが、
    10年以上をかけてVer.11のアップデートから、遂に月迅竜の素材を用いたハンマーが登場。
    銘は「斗宿槌【天府】」となる。
    気になるその性能だが
    • MRの最終強化形として標準的な攻撃力330
    • ほんの細やかな毒属性19
    • ナルガ武器だが会心率はまさかの0%
    • 斬れ味は素で紫ゲージ10で匠スキルで延長が可能、ただし白ゲージはかなり短い
    • スロットはLv4とLv2と非常に優秀
    • 百竜装飾品スロットは通常種武器と同じLv1
    従来のナルガ武器とは完全に別物の能力傾向であり、
    会心率が0%、延長可能な紫ゲージだが長さは優秀とは言えないなど、
    全く異なる運用方法が求められてくるものとなった。
    優秀なスロットの活用と、
    同じくVer.11で追加された傀異錬成で百竜スロットを補強すれば
    使えなくはないか。
  • ただ、ハンマー内ではオルドマキナ・Hがライバルとなる。
    オルドマキナ・Hは【天府】と同じ攻撃力、同じく細やかな毒属性、
    匠スキルでの延長は出来ないが紫ゲージが30あると、
    性能の傾向が丸被りしてしまっている。
    どうにか差別化を行わなくてはならないだろう。
    • 白と紫がデフォルトで出ていてどちらもとても短い、というのは今作では強みになりうる
      同アップデートで剛刃珠II【4】や研鋭珠【3】といった本武器のLv4スロットを活かせる装飾品も追加されたため
      剛刃研磨研磨術【鋭】を組み合わせて使うのがいいだろう。

払暁槌【眩耀】

MHX

  • 二つ名持ちモンスター白疾風ナルガクルガの素材を用いたラファガブレイカーも登場。
    こちらは9回の強化を重ねる事で払暁槌【眩耀】となる。
  • 払暁槌【眩耀】の性能は
    • 通常種ハンマーより若干高い攻撃力190
    • ナルガ武器としては低い会心率15%
    • 匠ゲージ不要で白ゲージが50青ゲージも30
    • 二つ名武器の特徴のため、狩技ゲージが溜まりやすい
    • スロットは無し
    通常種武器の特徴にて最大の長所であった会心率が低下してしまったが、
    その代わりにずば抜けた斬れ味を得たのが特徴。
    斬れ味消費の激しいムロフシやスピニングメテオも使いやすいだろう。
  • ただし、それでもハンマーとして白50というのはやはりオーバースペック気味であり、
    加えて斬れ味を回復できる狩技「絶対回避【臨戦】」とハンマーが相性が良い事により、
    白ゲージ20~30ほどでも十分に実用域なので、
    より期待値の高い轟槌【虎丸】や前述の夜行槌【常闇】のほうが使われる機会が多い。
  • 以上の事から、高スペックの割にはあまり活躍できていないハンマーである。
    ただし、前述のように決して悪い性能ではないので、
    上記のハンマーでは斬れ味回復が追いつかないリオレウス希少種や、
    臨戦を使う必要のないオストガロアなどに対してはこれが最適解になりうる。
    メンテナンスが少なくて済む斬れ味と共に、二つ名武器の特徴である「狩技ゲージが溜まりやすい」事を活かし、
    スピニングメテオを連発する運用をしてみるのも面白いだろう。

MHXX

  • こちらもG級追加に伴い更に強化が可能になった。
    究極強化で曙光槌【廻風】となる。
    その性能は、
    • 攻撃力300
    • 僅かに伸びた会心率20%
    • 斬れ味は紫50(延長不可)
    • 二つ名武器共通のスロット0&狩技ゲージボーナス
    今作では紫ゲージが弱体化しており、それによって隻眼大胆錘【災】の下位互換となってしまった。
    どうしても紫ゲージでなければいけない場合を除き、こちらの出番は無いだろう。
    ハンマーの主力攻撃には心眼が付いている物が多く、白ゲージでも運用に支障が無い事が多いのも向かい風。

余談

  • G級・マスターランクでの銘である「中諦(ちゅうたい)」とは
    仏教の天台宗の用語であり、三諦(さんたい)という三つの悟りの一つ。
    詳細を解説すると非常に複雑になるのでざっくりと説明するが、
    仏教宗派の多くにみられる実体のない無の在り方「空諦」と、
    仮の実体として存在する「仮諦」の二面の物質世界観に対して、
    中諦はあらゆる存在はその二つを超えた絶対的な物の本質とされる概念である。
  • MHR:Sでの希少種武器の銘「斗宿(としゅく)」と「天府(てんぷ)」だが、
    斗宿とは古代い中国においての星の呼び名であり、
    南斗六星とも呼ばれる射手座の一部の明るい6つの星々のことで、
    天府はその中の斗宿六とされる星で、欧米では射手座ベータ星アスケラと呼ばれる星である。

関連項目

モンスター/ナルガクルガ
モンスター/ナルガクルガ亜種
モンスター/白疾風ナルガクルガ
モンスター/ナルガクルガ/派生作品
武器/ナルガ武器


*1 素の値が正であるものは、匠無し時の斬れ味をそのまま表示
*2 武器倍率には護符爪及び食事効果または鬼人薬グレート、つまり武器倍率+20相当を含んだ値を使用
*3 匠発動時は35%であり、期待値計算に用いているのは匠発動時の値
*4 極鎚ジャガーノートの詳細に関してはリンク先を参照されたいが、とにかくG級序盤を駆け抜けるには最適の一振りである
*5 業物も発動させる場合、攻撃力UPもしくは見切りを1段階下げることとなる(期待値は攻撃力UP【中】・見切り+3のほうが高い)
*6 同条件のダイダラボラスやジャガーノートにすら期待値で逆転を許してしまう
*7 恐らく覚醒スキルを考慮されたものと思われるが、最高峰のグロンド・ギガで1508の会心-15%に匠紫20とほぼマグニチュードの下位互換。ネロ・カオスは1404に会心10%の紫20にスロ1とこちらも2Gの極鎚ジャガーノートの下位互換に近い性能しかない。
*8 攻撃力UP【大】と弱点特効に見切りを乗せることを考えると、夜行槌は見切り+1で期待値の伸びが打ち止めとなるが、暴風槌は見切り+3まで期待値を上げることができる
*9 お守りは会心強化+3スロット2や黒炎王+2スロット3、頭をキャップにしたくない場合は黒炎王+3スロット3が必要。
*10 ハンマーが翔蟲使いを使用する場合、理論上最強の護石は翔蟲使いLv3-攻撃Lv3-Lv3スロット*1相当と考えられている。上述の構成にさらに乗算計算出来る攻撃Lv4が追加可能となり、Lv2スロットがない他の装備では斬れ味ケアを切り詰めない限りほぼ絶対に追いつくことが出来ない。
*11 MHXでは生産段階でこそ出ないが、下位時点の強化で青が出る