MHWorldで初登場したアンジャナフの素材で作られる操虫棍。
アンジャナフの皮や毛が張り付けられた棒の先端に棘の生えた骨で出来ているようなゴツゴツとしたヘッドが取り付けられた棍棒。
本項ではアンジャナフ亜種の武器も扱う。
目次
フラムエルカラモス
MHWorld
- ボーンロッドIIIから派生する。
最終強化まで逆鱗や宝玉の他にヴァルハザクの素材も使用するため、
最終強化はその段階までお預け。
最終強化形は蛮顎棍フラムカラモス。
その性能は- 火属性ではトップの攻撃力651
- 火属性でこれまたトップ火270
- 高火力の代償会心率-20%
- 斬れ味はそこそこの長さ青40、ただし匠でも白ゲージは出現しない
- 猟虫ボーナスは攻撃強化【打撃】
- 残念ながらスロットは無し
モンスターが少ない事もあって火属性ではレウス素材の火龍棍【炎舞】しかライバルがいないのだが、
あちらは高い会心率と高Lvの匠で短い白を出せばこちらの火力を上回る、という感じで
マイナス会心率を加味しても青のままで同等の火力を出せるこの武器は中々に強力。
マイナス会心率を補助してやれば更に使いやすくなるだろう。
【ヴァイス】?物理も(属性解放後の)属性値も低いので忘れていいです。
- ただし、本作は今までにない物理偏重の環境になってきており、
フラムカラモスもその属性の高さよりも物理攻撃力の高さで他の武器と競合せざるを得ない
状態に陥っていた。
更に無属性強化という強力なスキルが登場したため、
下手な属性武器より無属性強化した無属性武器一本あればいいというような
偏った意見が出るような環境でもあった。- 操虫棍の無属性武器は攻撃力低めの物が若干多い中、
会心率-30%と引き換えに圧倒的な物理火力と匠での白斬れ味を獲得した無属性棍タイラントグレイブIIは強力なライバル。
本作最高峰の火力を出せるのが魅力だが、無属性強化に加え高Lvの匠と斬れ味維持スキルが必須なため、
会心率のフォローだけで済む手軽さと青の長さによる継戦能力がフラムカラモスの強みか。 - 無属性武器ではないが、本作のメインモンスター武器撲滅の導灯は
フラムカラモスと同等の物理攻撃力と青斬れ味の長さでマイナス会心率無しの化け物クラスの武器。
代わりに龍属性はほぼほぼおまけみたいなものになっているが、
本作の新システム龍封力は大で古龍を相手に戦いやすいのがメリット。
フラムカラモスは火属性弱点の相手に更に火力を上乗せできるところを利用したい。 - アップデートで追加されたイビルジョー棍のグランジストームは
タイラントグレイブ並の火力とタイラントグレイブよりも長く出せる匠の白斬れ味を持ち、
物理火力の争いがさらに加速した。
- 操虫棍の無属性武器は攻撃力低めの物が若干多い中、
MHW:I
- 過去作の「G」に相当する拡張版のMHW:Iではマスターランクの強化先が追加された。
前作と違ってレウス亜種の重殻を使うくらいで後はレア素材無しで
最終強化の蛮炎棍ロギンカラモスになる。
その性能は- トップとはいかないが高い部類の攻撃力837
- 属性値は変わらずトップ火属性450
- 火力の代償会心率-20%
- 長い青ゲージ90、匠Lv1から白ゲージが出現
- 猟虫ボーナスは攻撃強化【打撃】
- スロット無しも据え置き
匠でも紫斬れ味が出ず、素の青斬れ味だとマスターランクでは割となまくらな方になってしまう。
更に本作では前作の物理偏重の風潮にテコ入れが入ったものの、
実際の処理は無属性武器の最終強化の攻撃力を控えめにするという方向で、
結果物理偏重の属性棍が幅を利かせる物理偏重環境になってしまい、
物理面がやや伸び悩んだロギンカラモスはパッとしない性能になってしまった。- レウス武器は希少種素材を用いて繚乱の輝竜戟へと進化し、
属性こそ劣るものの物理攻撃力に並ばれた上元々の会心率と匠で出るようになった紫斬れ味が非常に強力。
長さは短いものの達人芸の登場により高会心率で短い紫斬れ味を維持する
手法が出てきたので環境に噛み合ってるのもロギンカラモスには辛い所。 - マスターランクから復活したディノバルドの斬竜旋ヘルダイトも悩ましい。
こちらはバランス型で物理、属性共にロギンカラモスほどではないのだが、
匠で紫斬れ味が出る上、新猟虫ボーナスの猟虫強化【気・力】が非常に魅力的。
新システムの猟虫強化を強力にバックアップするこのボーナスは慣れてしまうと離れられない中毒性を発揮する。 - そのディノバルドの初登場した亜種の武器硫斬旋風フォーニャは
弱り気味な無属性武器の中で唯一トップクラスの攻撃力と匠で短い紫が出てマイナス会心無しという化け物。
紫が短すぎて実質達人芸運用でしか使えないが、
高火力+紫斬れ味補正+無属性強化+(達人芸に付随して)会心100%のバ火力を叩きつけるロマンがデカい。 - 撲滅の導灯は本作では裏ボスとなった悉くを殲ぼすネルギガンテの素材を用いて撲滅の導灯【闇】へと進化する。
裏ボスとなっただけあって高い火力と圧倒的な長さの白ゲージという安定して高火力を叩きこめる逸品に成長した。
とはいえ、属性火力にもある程度テコが入り属性で叩いてもある程度狩れるようになったため、
ロギンカラモスは火属性弱点のモンスターに強いところを活かして使っていけばいいだろう。
MHRise
- アンジャナフ共々MHRiseにも無事に続投。最終強化の蛮顎棍フラムカラモスの性能は
- 非常に高い物理攻撃力220
- 火属性棍最低火18
- MHWの頃より改善された会心率-15%
- 斬れ味は素ではそこそこの青30、ただし匠でも白ゲージは出現しない
- 使いやすいスロットLv2とLv1を1つずつ
- 猟虫Lvは使いやすい7
- 百竜スキルは『会心率強化』、『属性強化【火】』、『痛恨の一撃』
その代わりマイナス会心はややマイルドになり、前作にはなかったスロットの存在が助かる。
斬れ味白が出ないため、高い物理火力を伸ばし切ることができないのがネック。- 上位でライバルとなる火竜棍は物理属性のバランス型で、
短く出る白斬れ味を活かせばフラムカラモスを超える総合火力を出してくる。
とはいえ青斬れ味の内はフラムカラモスの方が物理火力が出る為、青の長さを活かした戦い方を意識するといい。 - 物理火力で言うなら本作では圧倒的な会心率を盾にこれ一本でいいやとの声が多い
闇鎌棍【夜薙】が立ちはだかる。
こうなると前作と違って属性が高くなく火属性弱点の敵への期待値も上がりにくいのが響くか。
この武器を相手にするのはフラムカラモスに限らず厳しい状況なのでしょうがないけれど。 - 同じ低属性マイナス会心高物理攻撃力仲間*1にゴシャハギのゴシャガボコォがあるが、
あちらはフラムカラモスよりもうちょこっと物理火力が高く更に匠でわずかながら白斬れ味が出てくるため
フラムカラモスを凌駕する火力を叩き出す。
ただ、これに関しては属性が違うため属性弱点の違いで担いでいけば棲み分けはしやすい。
- ちなみに下位時点では炎属性棍はこれとアケノシルムのシルムズマッツァしかない。
そしてシルムズマッツァの方が早く作れてしまうため、そのままシルムズマッツァを強化して繋ぎ、
上位に入って火竜棍に繋げられてしまったりするとあまり出番が無かったりする。
フラムエルカラモスは下位上位共に数を集めるとなると部位破壊を伴う狩猟が求められる牙を複数個要求され、
製作難度は高くないものの若干面倒くさくなりがちなのも向かい風。
MHR:S
- サンブレイクでもアンジャナフが順当にマスターランクに出てくるためこの武器も強化先が増えた。
ストーリー攻略中は攻略難易度なりの性能で強化されていくが、
ストーリークリア後に傀異化素材を使うことで最終強化蛮炎棍ロギンカラモス改となる。
その性能は- トップには届かなかったが最高ランクの物理攻撃力350
- 相変わらずおまけ程度火属性28
- 据え置きの会心率-15%
- 斬れ味は素で紫20、匠で延長可能
- スロットLv2-Lv1で据え置き
- 百竜スロットは特効の珠が積めるLv2
- 猟虫Lvは最終形では標準Lv14
マイナス会心率もMR帯に入ったことでフォローはかなり容易にできる上、
やろうと思えば会心率100%の構成も夢ではない。
物理特化属性棍としてふさわしい仕上がりとなった。
- 上位時点ではバランス型だった火竜棍は属性棍の方に舵を切ったため、
そちらとは競合することはなくなったが、アップデートを経て属性火力が重視される環境になりつつあるため
そういう意味では若干厳しい立場。
そもそも操虫棍自体が「物理も属性も大事」というバランス型な武器種のため、
どちらかに特化しすぎるとかえって火力が下がってしまうのも悩みの種といえる。
- 物理棍としてのライバルとしては、まさかのエスピナス登場で追加されたローゼンシュプリンゲン。
素の物理火力こそ低めなものの高い会心率とロギンカラモスより長めの素紫を持って
安定火力と継戦能力のバランスに秀でた強者*2。
ただし、上述したように会心率のフォローはしやすい環境になっているので
この会心率の差を埋める事自体は容易な方である。- その他王道のバランス型乾坤の火竜棍、高い属性と匠で紫が出て物理も悪くない暁光の潰棍シルドーサ、
追加で毒を与える特殊効果がある追加されたエスピナス亜種のカクトスシュプリンゲンと火属性棍はかなりの激戦区。
とはいえ、その中でも圧倒的な物理攻撃力を持つロギンカラモスは火属性棍の中では唯一のポジションとなっている。
- その他王道のバランス型乾坤の火竜棍、高い属性と匠で紫が出て物理も悪くない暁光の潰棍シルドーサ、
- 他の物理特化棍も、トップの物理攻撃を持つ角王戟スタルローガや金剛砕棍ゴーデンジン、
ロギンカラモス以上の素斬れ味を持つ冥淵戦棍レマルゴス、やはり同等の性能を持つゴシャ!ギガゴボコォ!など
ライバルが多い。
ただ、ゴシャ以外は斬れ味や会心率などこちら以上に欠点もある尖った武器でもあるので、
使い方次第でロギンカラモスも十分戦えるだろう。
雷顎棍ドネルカラモス
MHW:I
- MHW:Iでマスターランクより登場したアンジャナフ亜種素材の操虫棍。
蛮顎棍フラムカラモス改から派生強化して雷顎棍ドネルカラモスになり、
天鱗やキリンの素材を使いながら最終強化形最終強化で蛮雷棍カーリカラモスとなる。
その性能は- 最終形の中では並攻撃力806
- 高くはない雷270
- 急にどうした会心率15%
- 斬れ味は長い青90、匠Lv1から白が出現
- スロットは相変わらず無し
- 猟虫ボーナスは体力回復・スタミナ強化
そこそこの火力を会心率で補う物理寄りの属性棍として生まれ変わった。
会心率の高さは超会心や達人芸も期待できるからいいものの、
斬れ味がイマイチな原種の特徴はそのまま引き継いだのが惜しい所。
操虫棍的には猟虫ボーナスもさほど需要のない体力回復なのがまた惜しい。- 属性に振り切った天の幻雷はさておき、物理寄り属性棍としては
カーリカラモス以上に物理に振り切った金砕棍ゴーデンライの存在がネック。
幾らおまけ程度の雷属性とマイナス会心率が響くとは言えアレだけの攻撃力を持たれてはカーリカラモスは厳しい。
尖った性能な分運用が難しい所が使い分けていくポイントか。 - アップデートでジンオウガが追加され、ついに実装されたジンオウガ棍王牙棍【別雷】も強敵。
会心率こそないものの攻撃力はカーリカラモスと同等で属性値も悪くなく、匠で短いながら紫が出る。
そして何より大きいのが猟虫ボーナスの猟虫強化【気・力】の存在。
これだけで操虫棍では他のジンオウガ武器よりも一段上の評価となるほど立ち回りに関わる。
さほど喜ばれない猟虫ボーナスであるカーリカラモスはその分厳しい戦いを強いられることとなった。
余談
- フラムはフランス語で炎を意味する「フランブワン(flamboyant)」が由来と思われる。
カラモスはギリシャ語で「葦」を意味する「カラモス(καλαμος)」が語源だろうか?
操虫棍とは全然関係なさそうだが、見た目が(特にトゲトゲのヘッドが)葦の草に似ているからだろうか?- 亜種武器のドネルはドイツ語で雷・雷光を意味する「ドナー(donner)」辺りが元ネタだろうか*3。
- ロギンとカーリは北欧神話に登場する巨人「火の象徴・ロギ(Logi)」とその兄弟「風の象徴・カーリ(Kári)」が由来か。
- モンスター素材の武器はモンスターの部位を思わせるパーツが使われてることが多いが、
フラムエルカラモスのヘッドはトゲトゲした骨の塊に見えあまりアンジャナフの部位の面影はない。
あるいは、顎の骨をそのまま束ねて使っているのだろうか?