棘竜エスピナスのしなやかな素材を使用したライトボウガン。
MHF、MHR:Sに登場する。
目次
概要
- 他の棘竜武器が素材を大味に使ったデザインが多い中、
ヘビィ共々ボウガンは現代兵器の意匠が強く、こちらはアサルトライフル然とした形状が特徴。
ストック(銃床)は伸縮機構を備えており、抜刀時には伸ばした状態で運用する。
MHF
ローゼンゲヴェーア
- MH2ベースゆえにボウガンは派生強化方式ではなく、
上位(旧HR31)の「ローゼンゲヴェーア」、上位後半(旧HR51)の「ローゼンイェーガー」、
凄腕(旧HR100)の「ローゼンズィーゲン」のいずれかを生産することとなる。
最もランクの高いローゼンズィーゲンの性能は以下の通り。- 攻撃力288、会心率10%
- 装填速度は普通、反動は中
- 装填可能な弾は、通常弾が6/6/9、貫通弾が2/2/(2)、
毒弾が4/2、LV1麻痺弾とLV1睡眠弾が3発ずつ、火炎弾が3発など。
うち、LV2通常弾と火炎弾が速射対応。 - スロットは無し
- 実装当時、そのあまりの強力さから瞬く間に普及を遂げた名銃。
「ズィーゲン」をもじって「次元」という愛称まで生まれた。- ちなみにズィーゲン(siegen)とはドイツ語で「勝利」を意味する。
ローゼンズィーゲンはその毒麻痺撃ち戦法への適正が極めて高かったのである。
特にLV2毒弾の2発という装填数は剛種武器にすら見られない強みだったりする。
装填数UPを発動させれば毒弾はLV1が5発、LV2が3発も一度に装填可能となり、
極めて強力ながらも毒が特効クラスに有効な剛種テオ・テスカトルあたりにはよく用いられた。
- その後、シーズン10での毒麻痺弾の仕様変更以降はさすがに勢いを落とした。
LV2通常弾と火炎弾の速射でも十分戦えるが、
この頃にはそれらの運用により適したボウガンが他に実装されていたのである。
とはいえ、毒麻痺弾の高火力が没収されても決して弱い武器ではない。
現在では上位への緊急クエストがエスピナスとなっているということもあり*1、
凄腕級までの攻略用にローゼンイェーガーあたりを作ってみても悪くないだろう。
カクトスゲヴェーア
- エスピナス亜種の素材で作られる武器。
最もランクの高いカクトスズィーゲンの性能は以下の通り。- 攻撃力300、会心率30%
- 装填速度は普通、反動は中
- 装填可能な弾は、通常弾が9/9/12、貫通弾が3/(3)/(3)、徹甲榴弾が2/2/2、
毒弾が3/1、LV1麻痺弾とLV1睡眠弾が3発ずつ、火炎弾が3発など。
うち、火炎弾とLV1徹甲榴弾が速射対応。 - やはりスロットは無し
- ローゼンズィーゲンからは攻撃力や会心率が更に上がり、
目立ったところでは通常弾の装填数も増加している。
また、速射は火炎弾は据え置きだが、もう一方はLV2通常弾ではなくLV1徹甲榴弾の速射へと鞍替えしている。
- シーズン10までの毒麻痺撃ち運用としては、
ローゼンの方が装填数が多いためそちらに譲ることが多かった。
しかし攻撃力の関係で1発あたりの火力自体はローゼンよりも上なので、
火と毒の両方が通る祖龍あたりにはこちらを担いでくる人も見受けられた。
ペルレゲヴェーア
- エスピナス希少種の素材で作られる武器。
希少種は旧HR61~の上位後半からの登場であるためか、
イェーガー段階が省略されており、ペルレゲヴェーア、ペルレズィーゲンの2種のみが存在する。
最もランクの高いペルレズィーゲンの性能は以下の通り。- 攻撃力312、会心率0%
- 防御力+20
- 装填速度は普通、反動は中
- 装填可能な弾や速射対応弾は亜種武器と同じ
- スロット1
- カクトスズィーゲンからは会心率を失った代わりに攻撃力が更に高まり、
またさりげなく防御力ボーナスとスロット1を獲得したという性能。
火炎弾や徹甲榴弾には会心率はほぼ無関係なので、
それらの運用のみで言えばカクトスよりもこちらが上である。
だが、かと言ってカクトスとの目立った差別化点がある訳でもなく、
ましてや古龍種の特濃血(これはカクトスも同様だが)やら古龍種の剛角やらを要求してくるために
お世辞にも作りやすいとは言えない本武器は影が薄くなってしまっている感は否めない。
ローゼンリュゼ
- エスピナスのG級登壇に伴い実装された、ローゼンゲヴェーアと同デザインのG級武器。
性能は以下の通り。- Lv50時点で攻撃力619
- 装填速度はやや速い、反動は中
- 装填可能な弾は、通常弾が9/9/(12)、貫通弾が4/4/(4)、毒弾と麻痺弾が共に4/2など。
うち、LV2通常弾とLV1貫通弾が速射対応。
- 総じて、悪いということはないのだがわざわざこの武器でやらなくても……という、
ハッキリ言ってしまうとなんとも微妙な立ち位置。
まず、毒麻痺弾はもはやG級の環境ともなるとほぼ用いられることはない。
また速射対応弾に関しても、あのヒュージ・スティングと丸被りというのが痛い。
ついでに言うとあちらはLV1散弾も速射可能。
一応、あちらと違い会心率は持たないが攻撃力はこちらの方が高く、
また速射スキル無しの場合は装填数の優位もあるのだが、
この武器が実装されたG2時点の環境では多少の攻撃力よりも会心率持ちの方がありがたく、
速射ライトを扱う以上速射スキルを抜くという選択肢もまず考えられなかった訳で……。
カクトスリュゼ
- エスピナス亜種のG級ライトボウガン。こちらもデザインはカクトスゲヴェーアと同様。
性能は以下の通り。- LV50時点で攻撃力628、会心率30%
- 装填速度は普通、反動は中
- 装填可能な弾は、通常弾が6/6/9、貫通弾が3/(3)/(3)、徹甲榴弾が3/3/3、
毒弾が3/1、LV1麻痺弾とLV1睡眠弾が3発ずつ、火炎弾が6発など。
うち、火炎弾とLV1徹甲榴弾が速射対応
- 原種版であるローゼンリュゼはローゼンズィーゲンと比較すると、
会心率を完全に失ったり速射対応弾がやや異なったりと微妙な差異があったが、
こちらは概ねカクトスズィーゲンの順当強化と言える性能になっている。
が、G級ではまず用いられないLV1徹甲榴弾の速射などをも律儀に継承してしまったため、
どうにも無駄が目立ってしまう印象が拭えない。
- 火炎弾速射に関しても、速射スキルと併せて使えば十分な火力は発揮できるが、
この武器が実装されたG9時点ではその速射スキルが発動させづらくなっていること、
そしてそれもあってライトボウガンの立ち回りはジャストショット運用が主流となっていることから、
そちらとの相性がよくないこの武器はあまり話題に上がることもなくなってしまっている。
MHR:S
ローゼンゲヴェーア
- MHR:Sでエスピナスがメインシリーズ参戦を果たしたことで、本武器も復活。
マスターランクの武器として「ローゼンゲヴェーア」を生産し、
「ローゼンゲヴェーア改」→「ローゼンズィーゲン」へと強化可能。
- ローゼンズィーゲンの性能は以下の通り。
- 攻撃力330、会心率10%
- リロードはやや速い、反動はやや小
- ブレは左右/大
- 武器スロットは無し、百竜スロットはLv2
- LV2散弾とLV2放散弾の速射に対応
前者は歩き撃ちと歩きリロードの両方に、後者は歩きリロードにのみ対応 - 通常弾はLV1とLV2のみ、貫通弾はLV2のみ対応。
いずれも歩き撃ち・歩きリロードに対応 - LV1毒弾は4発、LV2毒弾は3発装填でき、どちらも歩き撃ち・歩きリロードに対応
- LV1麻痺弾、LV2麻痺弾も装填可。前者は歩き撃ち・歩きリロードに対応
- 貫通火炎弾、斬裂弾を2発装填可
- LV2散弾の速射に対応したライトボウガンはこれとゴシャ!ギガゴバァン!、
鬼神筒【雷天】、ヴァルトス・ギル改、神撃・風雲十全と結構多い。
ただし、5発装填できるのは本武器とゴシャ!ギガゴバァン!だけで、
尚且つ歩き撃ちと歩きリロード両方に対応しているのはローゼンズィーゲンのみである。
- よく比較対象にあがる散弾ライトとして、LV3散弾銃の冥淵軽弩カラザが挙げられる。
マイナス会心だが攻撃力380というライトボウガンにあるまじき超攻撃力から繰り出されるLV3散弾の威力は高く、
火力面はほぼ同等で、カラザは徹底的な火力重視+単発故の取り回しの良さで人気なのに対し、
こちらはガルクに頼らない確実なタイミングで状態異常を絡めつつ運用できるのが大きな魅力。
速射か単発かという違いに加えてこちらは状態異常を狙うことも考えると、この二つは立ち回りが全く違うものになる。
そもそも散弾自体が扱いに癖がある弾なので、扱いやすいと思った方を使うのが良いだろう。
カクトスズィーゲン
- 棘茶竜の参戦に合わせ、当武器もMHR:Sに参入。
一発生産かローゼンゲヴェーアからの派生強化で入手可能。
一発生産だと天鱗が必要な為、派生の方が楽かもしれない。
気になるその性能は、- 攻撃力330、会心率15%と火力はある
- ブレ「左右小」、反動「中」、リロード「遅い」とやや暴れ気味
- スロットはLv4が1つ
- 百竜スロットは色々入るLv3
- 通常弾6/6/6、貫通弾4/0/0、散弾4/0/0、放散弾4/0/0。
全て移動射撃、移動リロードに対応。 - 徹甲榴弾3/0/0。移動射撃、速射に対応。拡散弾、斬裂弾は非対応。
- 状態異常弾は毒弾5/5。移動射撃対応。Lv1は速射にも対応。
- 属性弾は火炎弾が5発装填。移動射撃、速射に対応。
- サポート用の弾は非対応。
他の弾についてはどれも装填数がイマイチといったところなので、
この3種を主力として扱っていくことになる。- Lv1徹甲榴弾速射と火炎弾を併せ持つライトボウガンは
グレネードボウガン系統やテスカト武器系統があるが
両方が速射というのは今までありそうでなかった編成。
共に装填数は十分であるため、ブレ・反動・リロードを調整できれば、
気絶狙い・火属性の双方から積極的に攻めにいける。
移動射撃が対応しているのは良いが、移動リロードは対応していない。- この点を特に気にするべきなのは徹甲榴弾。
暴れ気味な性能に加えてリロードの際には足を止めなければならないので
性能は出来る限り調整した上で、発砲のタイミングを意識し、
リズムよく頭を攻撃して気絶を狙って行けるようにしていきたい。
- この点を特に気にするべきなのは徹甲榴弾。
- 装填数が多い毒弾2種も頼りになる。相手がなかなか隙を見せてくれずもどかしい時間が続く、
などの時にはこちらも撃てるだけ撃ち込んでおきたい。
- 総括すると、癖は強めだが使いこなせれば相応に見返りを見せてくれる面が多い、
使い応えのある武器に仕上がっている。- 徹甲榴弾が下方修正されたが、LV1の徹甲榴弾に関しては下方修正はされていないので気にすることはなく、十分期待に応えてくれる構成であるため、嘆くことは何もない。
特に、傀異錬成でLV1スロットが多い防具が手に入ったら、癖の強い当武器を生かすチャンス。 - この武器の活躍が期待できる相手はゴア・マガラと渾沌に呻くゴア・マガラ。
特に渾沌に呻くゴア・マガラは触角破壊を余裕でこなせるうえ、相性の良い火炎弾も速射で扱えるのが大きな加点。
- 徹甲榴弾が下方修正されたが、LV1の徹甲榴弾に関しては下方修正はされていないので気にすることはなく、十分期待に応えてくれる構成であるため、嘆くことは何もない。
余談
- ズィーゲンの由来がドイツ語で「勝利」であろうことは前述した通りだが、
ゲヴェーアは「(小)銃」、イェーガーは「狩人」をドイツ語でそれぞれ意味する。
例えばアサルトライフル(assault rifle)は、ドイツ語のシュトゥルムゲヴェーア(Sturmgewehr)
を英語に訳したもので、突撃銃を意味している。
イェーガーに関してはこの作品で聞き馴染みのあるという人もそれなりにいるのでは?