MHFに登場するガンランス
ベテラン狩人の為に作られた、オーソドックスなガンランス。
目次
概要
- シーズン3.0(2008/07/02)アップデートにて追加された武器の一つ。
シーズン3.0プロモーションムービーに登場したガンランスでもある。
- 鉱石由来の武器の一種だが、ホワイトガンランスに匹敵する巨大かつ大型経口の砲身を持つのが特徴。
さながらアイアンガンランスとバズーカガンランスを足して二で割ったようなデザインであり、
燻し銀とマカライトブルーのロービジ迷彩めいたストイックなカラーリングも相まって
バズーカガンランスのマスプロダクションモデル、或いは再設計された試作機のようにも見える雰囲気を放つ。
両者の関連性は不明だが、開発されたバックグラウンドを考察できる余地はあるだろう。
性能
武器名 | 攻撃力 | 属性値 | 会心率 | スロット | 斬れ味(匠) | 砲撃 | 他 | レアリティ |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ヴェントカミーノ | 460 | ‐ | 20% | 〇‐‐ | 青20 (白20青30) | 拡散型LV3 | 防御+12 | RARE6 |
テンペスタカミーノ | 506 | 25% | 〇〇‐ | 拡散型LV4 | 防御+22 | RARE7 |
- 入手はヴェントカミーノからの一発生産のみ。派生ツリーは独立しており、派生先はない。
- シーズン時代は多くの無属性銃槍達が泣きを見たことで知られるが、その中でも健闘した部類に入る。
既に無属性SPが存在していたため「最強」や「最高」と言われることはなかったものの、
(当時としては)やや高めの会心率と武器スロット、強化段階の少なさからくる製作難度の低さから
莫大な費用と手間が掛かる無属性SPの代用品として選択肢に挙げられることもあった。
この頃からある一点で特定の装飾品を多用せざるを得ない事情が浸透していたので、
必須級スキルがかさむガンランサーにとって武器スロの有無は決して小さな問題ではなかったのも一因か。- ただし相対的に製作難度が低いだけで、単体でみれば決して作りやすい武器ではなかった。
特に(実装当時は)討伐寸前の体力でないと切断不可能なエスピナス変種の尻尾でしか手に入らなかった
入手確率10%の“飛竜種の真髄”を4個も要求されるのは凄腕昇格直後の新人には酷な話。
この絶妙な作り辛さのせいか、繋ぎ武器として評価されたことはない。- 後に真髄はアカムトルム変種とドラキュロス剛種からも入手できるようになったが、
前者は堅すぎる肉質が、後者は凄腕昇格直後には高すぎる攻撃力が原因で状況は変わらなかった。
アカム変種なんか堅すぎるせいで砲撃LV5のガンスが欲しくなる本末転倒っぷりだし。
- 後に真髄はアカムトルム変種とドラキュロス剛種からも入手できるようになったが、
- ただし相対的に製作難度が低いだけで、単体でみれば決して作りやすい武器ではなかった。
- スペックはコストを踏まえれば低すぎる訳ではなかったが、満足できる水準かどうかは別問題。
究極的に言えば無属性武器として殆ど出オチで終わってる事実もそうだが、
単純にガンランスらしく砲撃に絡んだ特徴がなかったのは如何とも感心しがたい。
PTを組む機会が圧倒的に多いMHFでは仲間を吹っ飛ばしがちな拡散型は好まれなかった事情も含め、
通常武器の中で数少ない“放射型LV5”を持つ蒼いアイツに出番と話題をとられたそうな。
スペックはそこそこ優秀でも武器補正95%の残念仕様をモロに受けちゃたまんないよね。
それでもハイメガ的にふとましい重厚なビジュアルはロマンを掻き立てると定評があった模様。
中身がアレでも見た目はイイ。そんなガンランスである。
- 大型アップデート前から目玉の新武器として紹介されたガンランスだが、強化先はおろか
SP武器やG級武器などのバリエーションすらなく、実装後は再利用されることなく使い捨てられた。
鳴り物入りの登場なのに微妙なガッカリ性能…からの完全放置の三連コンボは
MHFに登場したガンランスの中でも上位に食い込む不遇度指数を叩き出すことだろう。
このままデータの海の彼方へと消えてしまうのだろうか。
余談
- 武器銘に使われている言葉の意味は以下の通り。
- ヴェント(vento):風(イタリア語)
- テンペスタ(tempesta):大嵐(イタリア語)
- カノーネ(Kanone):大砲(ドイツ語)
風属性が実装される前の話だが、ビジュアル的に似合うかどうかの意見は分かれそうである。
- 要求される素材が割と特徴的なMHFオリジナルの武器でもある。
ヴェントカミーノの生産に“飛竜種の秘珠6個、カブレライト鉱石32個、ユニオン鉱石17個、爆薬22個”、
強化に“飛竜種の真髄4個、甲殻種の秘晶石6個、甲虫種の堅殻11個”が必要になる*1のだが、
これらの素材は鉱石武器のガンランスの生産強化で使われる素材の傾向と殆ど同じである。
爆薬や各種鉱石、飛竜種の真髄(いわゆる骨髄や延髄)は言うに及ばず、
飛竜種の秘珠や甲殻種の秘晶石もライトクリスタルのように研磨剤として使われるとすれば合点が行く。
これで甲虫種の堅殻が濃液だったら完全に一致してると言い切れただけに残念。
後にメインシリーズと断絶するような形で独自文化を発展させていったフロンティアだが、
かつてのフロンティアにも要求される素材から細やかな設定が垣間見える時代があったのだ。