武器/飛雷弩

Last-modified: 2023-09-26 (火) 11:21:06

目次

概要

  • MH4で登場したキリン素材のライトボウガン。
    従来ボウガン素材としては用いられていなかったが、一部マニアの要望で生産されたらしい。
    以前の作品にはキッチリライトヘビィもあるのに。地域の違いのせいだろうか?
    • MHXでは初代キリンライトこと三ツ角が復活しており、
      そこから派生強化で生産することが出来る。
  • 見た目は羽の生えたドリル
    素の状態かサイレンサーではそうでもないが、
    ロングバレルを付けるとそのままキリンの角状のドリルになる。
    セルタスライトがドリルじゃなくて油断していたら、まさかこんな所に伏兵がいたとは…。
  • 通常種武器・亜種武器ともに、生産・強化全ての段階で何故かイャンガルルガの素材を使う。
    イャンガルルガはどちらかと言うと火属性に関連のあるモンスターであり雷とも氷とも関係無く、
    キリンは毒を扱うモンスターではないのでイャンガルルガの抗毒の特性を必要とする訳でも無い。
    まあ、使うのは全てたてがみであり、キリン自身のたてがみも同時に大量に使うので、
    生えている羽状のフサフサな飾りを作るのに必要なのだろう。

MH4

  • 落雷を操る古龍であるキリンの武器だけあり、当然のごとく電撃弾の速射に対応。
    キリン武器はどれも「攻撃力が低い代わりに属性値が高い」という性質を持ち、
    このボウガンも例に漏れず攻撃力が低めになっているが、
    ボウガンでは弾の性能そのものはどのボウガンでも変わらないため、
    代わりなのか防御力に大きなボーナスを持つ。
  • 生産段階の「飛雷弩」の状態では特に見るべき所は無い。
    通常弾は6/6/0、貫通弾が2/2/0、散弾が3/3/0、徹甲榴弾と拡散弾は使用不可、
    属性弾は電撃弾が3発のみ、状態異常は麻痺のLV1と2がそれぞれ2発/1発。
    生産したての下位武器としては相当な性能と言えなくも無いが、
    MH4においてそもそもキリン自体が村クエを大半片付けてからしか遭えない、
    下位は下位でも上位寸前の武器である事を考えると、地味と言わざるを得ない水準。
    フルフル武器のフルットシリンジの方が何かと器用で便利である。
    • 一応防御ボーナスはこの段階から存在しており、初期状態でも+30とかなりの数字。
  • 上位キリンの素材を投入して「飛雷弩【麒麟】」にすると
    LV3通常弾に対応して6/6/8、電撃弾の装填数も4発に増え、新たにLV1麻痺弾の速射に対応。
    雷属性を扱う武器として一通りの特徴が揃ったと言えるレベルになった。
    防御ボーナスも+50とさらに強化されており、地味にスロットも1個増えて2つに。
    • ボウガンの仕様上、物理攻撃力は低めと言うキリン武器の特徴を再現すると電撃弾の威力まで
      下がってしまうので、肝心の雷属性の威力でもジンオウガライトなどに負けてしまうのだが、
      反動の小ささや防御ボーナス、麻痺弾速射など取り回しの良さや搦め手では分がある。
    • 防御力が増えたり弱点属性を突けたり近づかない分ガンナーの方がむしろ安全だったりと、
      このクエストに対する最適解の一つかもしれない。

MH4G

  • MH4Gで「撃雷弩【麒麟王】」にまで強化可能になった。
    防御はさらに強化され+65となり、極限強化【防御】にするとまさかの防御力+125(+加護)となり
    G級剣士防具1部位分に相当する防御力を得られる。
    ガンナーでありながら防御力600も夢ではないという途轍もない堅さである。
    通常弾が6/8/11、電撃弾も6発装填に増え、貫通弾と散弾のLV3に対応したなど
    装填数周りでは順当に強化されているのだが、電撃弾速射が5連射になるという非常に痛い変更点がある。
    • 棒立ちの相手に撃ち続けるだけなら多少DPSが低い程度で弱くは無いのだが、
      実戦の狩りでそんな場面はまず無いので、5発撃つ間動けずに隙を晒すというデメリットばかりが目立ってしまう。
      ブラッドフルアネスシもそうだが、強化のはずが逆に弱くなってしまい、
      3連射のままにされているライトの方が電撃弾速射銃として強いという結果になってしまっている。
    • ちなみに攻撃力325(武器倍率250)というのは、アイルーガン等のサポート専門のライトを除けば
      これを下回るのは一部の鳥種系ライト程度であり、その鳥竜種ライトも会心があったり
      攻撃的な弾の速射に対応していたりで、実質的にG級ライトボウガンの中で最低レベルである。

MHX

  • 前述の通り旧キリンライトである幻獣筒からの派生だが、そこで性能は180度転換する。
    派生前は速射までできた拡散弾は全く撃てなくなり、状態異常や属性弾もほとんど非対応に。
    その代わりにLv1電撃弾の速射を得て、完全に電撃ライトとして生まれ変わる。
  • 最終強化は撃雷弩【麒麟】。
    MH4では威力不足に苦しんだが、MHXでは攻撃力210と標準レベルになった。
    一方でスロット1や防御ボーナス+30、反動「小」といった特徴もそれなりに弱体化しつつ受け継いでいる。
    ただ、Lv1電撃弾の装填数が3発と下位武器レベルなのが痛い。
    また物理弾の装填数は悪化しており、Lv3物理弾は全て非対応で、貫通弾も3発のまま。
    武器内蔵弾は痛撃弾、Lv2電撃弾、Lv2貫通電撃弾、Lv1斬裂弾、硬化弾であるため、
    これらの各種電撃弾や無反動のLv1麻痺弾も絡めた立ち回りを求められるだろう。
    弾種はそこそこ優秀だが全体的に装填数に難があるため、装填数UPは是非とも発動させたいところ。
  • 単純火力はサージ電竜砲フルーミィシリンジに譲るが
    スロットがある点や麻痺弾が無反動撃ちできる点、防御ボーナスの存在でうまく差別化されている。
    特に麻痺弾無反動撃ちは全弾装填の回し打ちと相性がよく、拘束を活用できれば結果的に火力を向上できる。
  • 内蔵する属性弾は優秀であり、Lv2電撃弾、Lv2貫通電撃弾という最も火力の高いセレクト。
    正確にはフルヒットしたLv1貫通電撃弾のダメージはLv2電撃弾を僅かに上回るが、
    貫通電撃弾を全てフルヒットさせるのは難しいので、実戦ではLv2電撃弾が上回る。
    内蔵弾を撃ち切るまでの火力は他にそう劣らない水準といえよう。
  • 作るのがやや面倒であり、幻獣筒を作製してLv3まで強化して、そこから飛雷弩に派生し、
    そして再びLv3まで強化しなければならないため、
    キリンの雷角と蒼角を3本ずつ使うし、最低でも約20万ゼニーという資金も用意しなければならない。
    しかも何かと需要の多いノヴァクリスタルや金獅子の怒髪といった素材まで要求される。
    そのため下位から順調に使い続けられる電竜弩やフルットシリンジと比べると、育成段階で使用できないのが難点。

MHXX

  • 今までキリン武器の「低攻撃力・高属性値」という特性がボウガンのシステムとかみ合わず、
    ボーナスや反動などの差別化点でなんとかやってきていた飛雷弩であったが、
    G級最終強化の「撃雷弩【麒麟王】」では攻撃力330を獲得。
    これはマイナス会心込みの期待値で言えばラージャン武器より高い攻撃力であり、
    ようやく一線級の能力を得たと言える。
    さらにスロットも大きく増加し、最終的にスロット3になる。
    • とは言え、電撃ライトの他の有力な2丁のサージ電竜砲【瞬電】サディフルシリンジ
      攻撃力330ラインであり、火力だけでは差別化点にならない。
      • 電撃関係の内蔵弾は電竜砲が「LV2電撃弾・LV1貫通電撃弾」、シリンジが「LV1・2貫通電撃弾」、
        そしてこちらが「LV2電撃弾・LV2貫通電撃弾」と綺麗に分かれている。
      • その他のサブ弾のラインナップは一番貧弱だが、代わりにスロット3であること、
        素で反動小でLV1麻痺弾まで無反動にできること、+30の防御ボーナスなどオマケは多い。
  • 前シリーズから素の反動が小なので、反動を2段階軽減すればLv2麻痺弾まで無反動で撃てたのだが、
    その場合には、サイレンサー装着を前提としてもそれなりに重い反動軽減+1がのしかかる。
    しかしブレイヴスタイルの登場により、今作では少々事情が違う。
    • ブレイヴ状態中にブレイヴリロードを行うことで、反動を普段より1段階下げて運用することが可能。
      これにより、ブレイヴスタイルでならスキルを積まなくとも麻痺弾Lv2を無反動で撃つことが出来る。
      • 麻痺弾Lv2はゲネポスの麻痺牙を素材とし、99発分の調合素材を持ち込めるので、
        この運用ではやろうと思えば麻痺の耐性値が最大になろうとまだ現実的に狙える
      • 上述した通りブレイヴ状態時にブレイヴリロードを行った時のみという条件はあるが、
        火力スキルを積むだけ積んでもこの麻痺弾の取り回しやすさを得ることが出来るのだ。
        なお装填数UPをつければ麻痺弾を一度に3発装填出来るようになるので、採用する価値は高い。
    • ちなみに、ザンブル=ダオラでも同様に麻痺弾を運用できる。
      あちらは通常弾の運用に長けているので、相手によって使い分けよう。
      こちらが得意とする雷属性の通る相手には、矛砕、鎧裂、白疾風、荒鍵爪など各種二つ名をはじめ、
      ガノトトスやイビルジョー、リオス希少種夫婦といった難敵が揃っている。

亜種武器

  • 亜種素材を用いた「飛氷弩」、および強化形の「撃氷弩【麒麟】」もMH4から登場。
    こちらはキリン通常種武器からの派生ではなく、別途に生産する形になる。
    新規生産から全く別々に強化していくのだが、キリン通常種の素材も使う。
    キリン亜種は皮などが通常種と共通の素材となっており固有素材が少ないので仕方ないとは言え、
    結局通常種素材も使うなら別系統にせずに普通に派生強化で良かったんじゃ…
    • 名前こそ「雷」を「氷」に挿げ替えただけでソックリだが、性能は細かなところで異なっている。
      武器倍率とリロード速度は亜種武器が、防御ボーナスの大きさとスロットの数は通常種武器の方が優れている。
      また貫通弾も散弾も平均的にそこそこ扱えていた通常種武器と比べ、亜種武器の方は散弾に大きく偏っている。
      と言っても物理攻撃力の低いキリン武器ゆえ、この辺はあまり大した差ではないかも知れない。
    • 物理以外の弾は、氷結弾の他は睡眠弾と麻痺弾のLV1に対応している。
      氷結弾は当然として、通常種素材も併用しているからか、「撃氷弩【麒麟】」から麻痺弾にも速射対応している。
      やっぱり派生強化でよかったんじゃ…
      LV2麻痺弾は装填できないが、LV1睡眠弾を装填できる。
  • MH4Gでも続投強化。最終強化で撃氷弩【麒麟王】となる。
    こちらの氷結弾速射は3連射のままなので、ひとまず完全に産廃という訳では無い。
    しかし攻撃力が属性の威力にも直結するボウガンであるため、
    攻撃力そのものが低いキリン武器では使いやすい3連射であってもその属性弾速射を活かしきれない。
    MH4まではそもそも氷結ライトが他にブリザードタビュラしか存在しておらず
    キリン武器でも真面目に選択肢に登る事があったのだが、
    今作ではクシャルダオラ武器のホーネス=ダオラおよびホーネス=エルダオル、
    ウカムルバス武器の崩天弩エイヌオンカム、ミラルーツ武器の阿武祖龍弩など、
    非常に強力な武器が目白押しとなっている。
    先述のブリザードタビュラもG級強化先を得ているし、一級品以外なら他にも氷結速射ライトはまだある。
    単純な氷結ライトとしては厳しい勝負になるので、サブ弾の扱いやすさや防御ボーナスで差別化したい所である。
    ほぼフォローなしで睡眠・麻痺の2種類の状態異常を扱え、素で斬裂弾が装填できるなど
    差別化の種になりそうなポイントは多くある。
  • 通常種素材も使うせいで作成難易度は微妙に面倒な事になっている。
    キリン亜種が上位からしか登場しないモンスターなので上位以降の素材だけで生産できるのかと思いきや、
    「キリンのたてがみ」が下位でないと手に入りにくく厄介。
    しかも「撃氷弩」の生産と「撃氷弩【麒麟】」の強化の2回も使う。
    一応上位以降でも通常種・亜種ともにクエスト報酬で貰える事はあるが確率は低く、
    下位キリンの個体から剥ぎ取りをしないと思うように集まらないのだ。
    • 下位キリンは一度きりの緊急クエストを除けばギルドクエストにしか出現しないのだが、
      下位のギルドクエストというもの自体がモンスターのバリエーションの少なさやレベル上げの手間から好まれず、
      下位探索産のギルドクエストをわざわざ保管しておく人は少ない。
      保管しておいたとしてもクエストレベルの関係で4回ほどクリアしたら上位扱いになってしまうため、
      素材を集めるために下位探索に赴いてキリンのギルクエを探すハメになりやすい。

余談

  • 上記の説明の通り、通常種亜種両共々、性能面では決して優れた銃とは言えない2丁である。
    が、MH4G内に置いてはこのボウガンの特性である「高い防御ボーナス」
    この要素において何か見えてくるものが無いだろうか?
    そう、難関イベントクエスト「範馬刃牙・牙剥く金獅子」である。
    本クエストは闘技場内の極限状態のラージャンの狩猟だがその条件がなんと「裸」
    流石にいくらかは攻撃力などは調整されているものの護符を持ち込んだ程度の耐久では普通に消し飛ぶ
    そこでまず生存を考えた場合、硬化薬などもあわせて武器の防御ボーナスを利用したいところだが
    本銃で極限強化「防御」を施した場合、かなりゆとりをもって生存ラインをクリアできる。
    そしてそれぞれ
    • 通常種武器は素の状態では比較的優れた物理弾の装填数
    • 亜種武器はラージャンの弱点である氷結弾の速射対応
    と、反動なども踏まえ、裸の状態としては決して悪くない扱いやすさを誇り、
    また共通として、どちらも補助無しでも無理なく扱える麻痺弾も備えているのも大きい。
    このクエに対して候補はこれらだけに限る訳ではないが、最有力となる2丁であるのは間違いない。
    • また、MH4の頃では通常種武器の上位強化段階、飛雷弩【麒麟】が、
      かの超難関クエスト「恐怖と暴動の2頭狩り」の攻略のお供として注目されていた。
      闘技場に行き、でイビルジョー2頭を倒して来いという、とんでもない内容のクエストだが、
      高い防御力ボーナスに加えて、この頃はまだ実用的だった弱点の電撃弾3発速射に対応しているということで、
      ほぼ最適解と言ってもよいほどの性能だったからである。
      また、MH4の頃に配信されたバキクエにもイビルジョーを裸で狩猟するという内容のクエストがあり、
      こちらの方の攻略用としても利用されることが多かった。
  • MHWにて飛雷竜トビカガチというモンスターが登場したが、
    このボウガンとは特に関連性は無い。
    同作にはキリンも登場しているが、紛らわしさを無くすためなのか、
    新大陸に進出したのは元祖キリンライトの方であった。

関連項目

モンスター/キリン
モンスター/キリン亜種
武器/キリン武器
武器/幻獣筒【三ツ角】 - MHP2G初登場の、汎用性能寄りのキリンライト