武器/クイックキャスト

Last-modified: 2023-07-17 (月) 11:31:16

無印から存在する、キリンの皮を使った美しいボウガン。
ラピッドキャストに代表される「キャスト系」のヘビィボウガンの一角。

目次

性能

  • 数あるヘビィの中でも、特異な性能を持つ異端児。
    ラピッドキャストを強化発展させたかのような特殊なボウガンである。

MHP2Gまで

  • まず最大の特徴はリロード速度。
    リロード「速い」のヘビィは極めて数が少なく、一個の個性として成立している。
    反面火力は古龍武器としては控えめで、「高火力だが取り回しが悪い」というヘビィの常識に反し、
    「取り回しは良いが火力は控えめ」という正反対の性能となっている。
    リロード時にシュルシュルと音を立てるアイツも似た特徴だが、会心率がそれを補っている。
    • ちなみに初代~MH2、MHFまではラピッドキャストよりリロード速度が一段遅い「やや速い」だった。
      MHFでの上位武器「クイックキャスト改」では「速い」になる。
  • もう一つの特徴が豊富な属性弾。MHG以降は滅龍を除く全ての属性弾に対応している。
    しかしその一方で装填数そのものは振るわず、いずれも3発装填と標準的である。
    • キリン武器だが、特に電撃弾に優れるわけではない。
  • 他の弾種はというと、状態異常弾はMH2までは各種ともレベル1のみ、MHP2(G)ではレベル2にも対応している。
    その他の物理弾については変則的であり、基本的にレベル2しか入らないが、
    それに加えて全レベルの通常弾とレベル1の貫通弾も装填できる。
    • MH2までのクイックキャストは平たくいえば、ラピッドキャストのグレードアップ版のようなもので、
      物理弾をLV1からLV2対応に変更し、さらに攻撃力とLV1貫通弾を得た代償に装填速度が1段階下がった格好。
  • MHP2Gでの採用率は低め。理由は言わずと知れたラオートである。
    リロード速度がどれだけ速かろうが、向こうはリロードなしでいくらでもぶっ放せるのである。
    しかも火力は惨敗。これでは勝負になろうはずもないだろう。
    向こうでは対応していない氷結弾も白き神のヘビィが存在する為、選択肢になり得ない。
    属性弾に特化してしまったのがこの武器の運の尽きか…。
  • と、思いきや同作品のG級訓練のババコンガ亜種討伐訓練でヘビィボウガンを選択した場合は
    クイックキャスト改で出撃することになる。
    つまり勲章のツワモノバッチやG級訓練全制覇ピアスの渇望のピアスを取得したい場合必ず一度はお世話になる。
    発動スキルはボマーと散弾・拡散矢威力UP。
    今回は氷結弾もLV2散弾もしっかり持たされているので、通常時は頭に散弾を撃ち、
    相手の攻撃力と速度が上がる怒り時は現地調合した落とし穴にはめて尻尾を氷結弾で狙い撃ちすると良いだろう。
  • 総じて言うと、火力特化のヘビィ界で
    速いリロード、低い火力、高いサポート力で個性を見いだしているボウガン、ということになる。
    立ち位置的にはライトに近いものがあるかもしれない。

MHX

  • MHXにて久々の登場を果たす。
    同じキャスト系フレームのアイススロワーからの強化で入手できる。
    キリン自体は下位からいるものの強化に上位素材を使うため入手は上位以降。
    最終強化銘は過去作と同じくクイックシャフトに。
  • 低めの倍率に装填速度「速い」に反動「中」、
    多様な弾種に対応するという基本部分は過去作から継承。
    リストラ期間中に追加されたシステムのしゃがみ撃ちにはLV1電撃弾とLV1貫通電撃弾が、
    また今作初登場となる武器内蔵弾にはLV1遠撃弾、LV1貫通電撃弾、鬼人弾、硬化弾が対応する。
    • 貫通電撃弾がしゃがめるのは唯一このボウガンのみである。
      というか、元から貫通属性付きの滅龍弾を除けば貫通属性弾がしゃがめるのはこれと潜砲ハープールだけ。
      電撃弾の使える高火力ヘビィとはここで差別化する必要があるか。
  • 変更された点としては物理弾の種類が増えたことが挙げられる。
    主要物理弾が一通り扱えるようになったほか、
    徹甲榴弾と拡散弾も全LVを1発ずつ装填可能になった。
    またその代償か状態異常弾が大幅に減少。
    かつては全種類扱えていたが毒弾のみになってしまった。
    同じく復活したラピッドキャストが過去作とあまり変わらぬ性能をしているのに対し、
    こちらは過去作とはかなり使い勝手が変わっていると言えよう。
  • また、最終強化であろう事かあの激昂ラージャンの激レア素材羅刹の金角を要求してくる。
    幸い今作では基本報酬で低確率で出るため、安心してほしい。

MHXX

  • G級キリン素材とピュアクリスタル、エルトライト鉱石で限界突破できる。
    攻撃力は一気に280まで伸び、スロットが1つ付く。
    他は装填数がいくらか増えるだけで大きな変化は無い。
  • 更に古龍の浄濃血と羅刹の剛金角を用いて究極強化「紫電一閃砲キリン」となる。
    攻撃力は310と控えめで、スロット1つ、装填速度「速い」に反動「中」はそのまま。
    装填数は通常弾は8/8/10、貫通弾全レベル5発、散弾全レベル4発、
    LV1電撃弾5発、LV1火炎弾・水冷弾・氷結弾が4発ずつ。
  • 前作でアイデンティティだった貫通電撃弾しゃがみだが、今作ではオオナナホシ天砲も備えている。
    これが驚くほどの強敵であり、しゃがみ対応がLV2貫通電撃弾で、攻撃力もこちらを上回る320
    火力で劣るなら継戦能力で差別化したいところだが、
    あちらはしゃがみこそできないがこちらと同等のLV1電撃弾5発装填と、
    こちらより内蔵数が5発多いLV1貫通電撃弾を持つ*1
    このように電撃弾の扱いでは負けている上に
    • 物理弾と徹甲榴弾・拡散弾の装填数は全て同等かオオナナホシ天砲が上
    • 紫電一閃砲は電撃弾以外の属性弾も扱えるが、逆にオオナナホシ天砲は毒弾以外の状態異常弾も扱える
    • 鬼人弾、硬化弾を内蔵する紫電一閃砲に対し、オオナナホシ天砲は硬化弾を持たないが鬼人会心弾を持つ。
    • さらにオオナナホシ天砲はスロット3つ防御力+30まで持っている。
    紫電一閃砲と比べてのオオナナホシ天砲の欠点はブレ「右大」とリロード「遅い」くらいしかなく、
    どちらも致命的なものとは言えないため、相当厳しいライバルとなる。

MHWorld

  • 龍骨砲Iからの派生で作成可能。最終強化でクイックシャフトとなる。
  • 倍率170、スロット小1個、会心率0%のブレ小と武器性能面でも特に秀でた点は見られない。
  • ボウガンの大幅な仕様変更の為か、登場シリーズ全てで長所であった装填速度がとても遅くなってしまった。
    対応弾も非常に少なくなっており、電撃弾、氷結弾、麻痺弾以外の装填数はお世辞にも多いとは言えない。
    • そもそも今作の弾レベルの仕様上、低レベル弾だけ多く撃てても虚しいだけではあるが…。
  • 今作から登場した特殊弾には狙撃竜弾に対応、装填数は少ないものの高レベルの貫通弾が撃てるので、
    遠くから射撃する戦法も視野に入れられる。
  • 対応弾を見ると電撃弾と氷結弾の装填数が7、LV1麻痺弾が単発自動装填、LV2が4発装填可能な点が長所か。
    • 属性弾に関しては今作の仕様上、撃てない方が強いと言われてしまう程なのでこちらも長所としては微妙。
  • 他に装填数が多いのは、LV1徹甲榴弾とLV2減気弾。
    頭に連発すれば短時間で気絶値が稼げるので、
    本来なら一風変わった遠距離鈍器拘束系ボウガンといった特長づけになる予定だったのかもしれない。
    • しかし同じ様な射撃の扱いに関しては同じく龍骨砲Iからの派生で、
      対応弾が豊富なマグダ・ゲミトゥスの存在がある。
      ブレは大きいもののスロットはレベル2が一つ空き、
      高レベルの徹甲榴弾と睡眠弾もあり拘束力が高く、
      拡散弾も撃て対応する特殊弾も狙撃竜弾となる。
  • 以上の点から無個性かつ全体的に弱いので、不遇と言われがちなMHWヘビィの中でもぶっちぎって不遇。
    ボウガンはワールドで大きな仕様変更をされており、これに追いつけていないものも非常に多い。
    本武器もその犠牲となってしまったと思われる。
    • 一応、属性弾のみに絞って考えれば優秀ではある。
      今作の速射の仕様上、反動小と反動中速射はダメージ効率が全く同じであり、
      加えて属性弾の速射は反動が強いため反動を補う必要もある。
      しかし属性弾自体がそもそも微妙な性能であるため物理弾をほぼ完全に捨ててしまう本武器は扱いが難しい。
      見方を変えれば電撃を連発し、麻痺やスタンで敵を拘束、狙い澄ました一撃でトドメ、とこれでもかと言うくらい、
      キリンの特徴を押さえてはいるのだが、環境に性能が追い付いていないのが惜しい限りである。
    • 意外なところでは、アップデート3.00の追加古龍マム・タロトとの相性が良い。
      マム・タロトは金属質の外殻が電気に弱く、本体が氷に弱いため、
      形態変化に合わせてキャンプに戻り武器を変えると言う作戦も考えられるのだが、
      雷と氷を扱えるクイックシャフトは単品で弱点を突き続けられる。
      また、クエストでは角の破壊が重要目標となるため、麻痺や気絶による拘束を狙える点、
      巨体のマム・タロトに貫通弾や属性弾を通しやすい点がマッチする。
      • 特にマム・タロトは弾に対する耐性が高めで、
        無属性強化が乗る各種物理弾ヘビィでもダメージが通りづらい。
        その点でも属性弾が豊富なクイックシャフトは相性が良い。
        流石に武器倍率の都合で速射のライトボウガンほど高火力とはいかないが、
        リロード速い、反動小にすることが可能なため隙は非常に小さく、扱いやすい。
        シールドが装着できるヘビィ故、横転タックルや尻尾薙ぎ払いなど、
        広範囲を巻き込む物理攻撃に対して保険をかけられ、
        位置取りの自由が効くのも大きな利点。

MHW:I

  • マスターランク素材を用いて「ライジングシャフト」に強化できる。
    新たにLv3貫通弾が単発自動装填に対応し、一応「クイック」キャストの面目は保った…?
    しかしそもそも物理弾の単発自動装填自体基本的にネタの域を出ず、
    攻撃力も405と最終強化ヘビィとしては低め。
    その他性能も上位までと大差無く、電撃弾の運用に関しても他に幾らでもより強いヘビィが存在する為、
    ぶっちゃけワールド時代より更に更に影が薄い。
    特に使い道も無い不遇なヘビィだが、折角の固有デザインなので
    偶には他のヘビィにこの武器の重ね着を施して想いを馳せたりしてあげたりしよう。…としか言えない…。

MHXR

  • MHXRでは、従来のクイックキャストに加え、特殊種であるキリン雷帝種のものである
    ストラトキャストが登場。属性は両者とも雷属性。
    こちらは黄金色のカラーリングであり、
    バレル、スコープなどの一部パーツの色が、黄金色が掛かった黒に変化しているのが特徴。
    • 「ストラトキャスト」の名は、恐らくエレキギターの「ストラトキャスター」が由来と思われる。
      アメリカのフェンダー社が製造するモデルであり、ジミ・ヘンドリックスなど名だたるギタリスト達が愛用した事から、
      ギブソン社の「レスポール」と並んでエレキギターの代名詞と言える存在である。

関連項目

モンスター/キリン
武器/キリン武器
武器/ラピッドキャスト


*1 装填数はこちらと同じ5発。