MHP2Gまでのガノトトスがその場で繰り出してくる体当たり攻撃の別称。
どうやらアタリハンテイ力学という、近年発見された物理法則に裏打ちされた技術のようだ。
類義語:理不尽タックル、四次元タックル
目次
概要
- 魚竜種や一部の飛竜種などは身体を引いたのちに側面を素早く打ち付けてくるタックルを仕掛けてくる。
しかし、特にMHP2G以前のガノトトスのタックルは、尻尾下や体当たりする方向とは逆の体側面など
常識的に考えて絶対に当たっていないところさえも巻き込むほどの攻撃範囲を誇る。
ガノトトスのタックルを至近距離でガードしようとすると何故か後ろから跳ねられて大ダメージを負わされたり、
間一髪攻撃範囲の逆側に抜けたと思っても巻き込まれるなどの事故が多発した。
攻撃力も尋常ではなく、特に怒り状態では致命傷or一撃死の可能性もあるために、
ガノトトスに苦手意識を持つハンターは結構多いという。
特に剣士はこのタックルの存在によりマトモにガードができない武器種との相性が良くなく、
ランス系またはガンナーでの狩猟が強く推奨されていた。- 海外のプレイヤーによるMHP2G以前のモンハン作品について紹介する動画でも
“Hip check”という英語名で多くのハンターをPTSDに追いやった代表的要素として紹介されている。 - MH3Gでは当たり判定が調整され、体当たりする方向と反対の側面の攻撃判定は消失した。
……が、尻尾付近には相変わらず広い範囲で攻撃判定が残っているため、
尻尾付近に突っ立っているとやはりタックルに巻き込まれてしまう。
- 海外のプレイヤーによるMHP2G以前のモンハン作品について紹介する動画でも
- 似たような攻撃に「亜空間尻尾」がある。
こちらも当たっていないのに当たったことにされてしまう技の代表格であり、
頭上を尻尾が通り過ぎているにもかかわらず、ハンターはしっかりダメージを受けてしまう。
亜空間タックルと異なりやや攻撃力は低いが、ほぼ予備動作がない上に素早く振り回してくるのが厄介。- こちらは3Gで改善されるかと思いきや、地面をこするように振り回すようになったため、
文句のつけようがない脅威の攻撃と化してしまった。- …と思いきや。3Gには超巨大なガノトトス亜種が登場するクエストが存在するのだが、
こいつの尻尾回転、やはり何をどう頑張って擁護しようとしても思いっきり亜空間である。
慣れれば回避性能なしでもフレーム回避できるようにはなった。 - …と思いきや。3Gには超巨大なガノトトス亜種が登場するクエストが存在するのだが、
- こちらは3Gで改善されるかと思いきや、地面をこするように振り回すようになったため、
- また当たり判定の問題ではないためかあまり話題にならないが、
ガノトトスが水中からハンター目掛けて飛びかかる攻撃も、地味に色々と物理法則を無視している。
体躯の割に飛行距離が長すぎるし、食らったハンターが全く吹っ飛ばずその場で昏倒するのもかなり不自然である。- 飛行距離に関してはトビウオのようにヒレを使って滑空している、
ハンターの挙動に関しても、ガノトトスの設定上巨体で轢かれているのではなくすれ違いざまにヒレで切りつけられている、
と考えればまだ何とか説明できないこともないが…。
- 飛行距離に関してはトビウオのようにヒレを使って滑空している、
- MH4Gではなんと骨格では似ても似つかぬジンオウガが習得した。
今までの感覚でタックル時に逆側の後脚を狙おうとすると巻き込まれてしまうため注意すること。
また、同作ではドスガレオスが復活したが、彼のタックルもなんだか怪しいままだと言われている。
ただし、あちらはガノトトスほど体躯は大きくなく、攻撃力もまずまずなため問題視されることは少ない。
- MHXではメインシリーズに登場した魚竜種たちが、
攻撃判定の細密化された3シリーズ以降でようやく全員集結。
全体的にタックルの範囲は調整されており、あからさまな亜空間ぶりはほぼ解消された。
ドスガレオスはまだ怪しいとの評もあるようだが
尻尾回転は正直まだ怪しい面もあるが、一方で足元付近や付け根にいれば一切当たらないため、
飛竜種などとは対処方法がやや違うのだとするほうが精神衛生上よいかもしれない。
また、タックルにも個性(?)が生まれ、
ガノトトスは胴部をこちらに軸合わせしてタックルし、下腹部付近も判定があるが頭部付近は判定無し。
一方ヴォルガノスは脚をこちらに軸合わせしてタックルし、脚より後方の下腹部には一切判定がないが、
代わりに頭部付近にも強い判定がある。- さらにガノトトスは
散々亜空間呼ばわりされて開き直ったのか強溜めタックルを習得。
極端に亜空間というわけではないが判定がやや広範囲になり、風圧まで発生する始末。
風圧が発生することを考えると、広がった判定は衝撃波的なものとでも解釈すればよいだろうか。
とうとう本当に空間操作術を身につけてしまったわけではない…ハズ - 一方で、過去に散々亜空間呼ばわりされたことが暗い影を落としている部分もある。
MHXではガノトトスがP2Gのころと同等の巨大なサイズに戻っているのだが、
MH3Gのみの経験者、あるいは今作で初めて戦った人から、
単純に巨体から繰り出される広範囲攻撃(おかしな判定ではなくきちんと当たっている攻撃)
まで亜空間扱いで非難されてしまうことがある。- 今作のガノトトスは上位★5の緊急クエストに抜擢されており、
一撃の重さと広範囲攻撃により壁となるケースも散見される。
その結果、つまずいてしまったり苦手な相手だと感じたハンターたちが、
「亜空間攻撃ばかりのモンスター」という以前の評価を鵜呑みに
レッテル貼りしてしまうことも残念ながらあるようだ。 - 転じて、文中の端々にドスガレオスの名が点々と散見されるのも、これに似た事情がある。
ドスガレオス自体は強い訳ではないが、手軽に倒せるかと問われればそうでもなく
苦戦はしないが苦労すると言う見地から話題に挙がる場合がある。
ガノトトスやヴォルガノスほどではないにせよ、同様のモーションでのタックルを仕掛けて来るため
似て非なる物ではあれども同一視レッテルに晒される背景には複雑な事情もある。
特に、G級ともなるとタックルの範囲が一気に広がりドスガレオスらしからぬ広範囲攻撃と化すので
慣れた間合いが読めない様子を「亜空間」と比喩しても、遜色や齟齬は無いと言えるだろう。
- 今作のガノトトスは上位★5の緊急クエストに抜擢されており、
- さらにガノトトスは
- MHRiseではディアブロスに疑いの目が掛けられている。
タックルが行われる向きの反対側に陣取っていても巻き込まれる姿は、まごうことなき亜空間タックルである。- ただ彼のタックルでの本当の脅威は当たり判定の大きさではなく、攻撃判定持続時間の長さ。
その長さはなんとタックルを繰り出した瞬間から終了後に元の姿勢に戻り終えるまでであり、
歩きでの位置調整や、バックステップなどの回避受付時間の長い技でタックルを避け、
チャンスだと思って近寄ったところを、謎の判定に吹き飛ばされるハンターは数知れず。
しかもこの攻撃、3連続で撃ってくることもあるのでたまったものではない。
- ただ彼のタックルでの本当の脅威は当たり判定の大きさではなく、攻撃判定持続時間の長さ。
- メインシリーズでは作品を重ねる毎に改善傾向にある亜空間タックルだが、
MHFはベースとなっているMH2の仕様そのままとなっている。
一応、特異個体などは技が増えている関係でタックルそのものの使用頻度が減っていたりはするが、
根本的な解決にはなっていない。
改善要望が出されることもあったが、結局最後まで修正されること無く、MHFはサービス終了を迎えてしまった。- なお、辿異種は
メインシリーズの個体と同様に開き直ったのか、
タックルと同時にゲルの波を起こして広範囲を攻撃する技を会得した。
これで攻撃判定は見た目通りになるという強引な解決手段を得た……
かと思いきや、ゲルに被弾すると尻もち判定、タックルは吹っ飛ばし判定であり、
吹っ飛ばし判定に限って見てみるとやっぱり怪しかったりする。
そもそも非ゲル強化時でもタックルは使用してくるので……
- なお、辿異種は
MH-R
- そんなガノトトスだがMH-Rにて、 なんとMHSTシリーズに先んじてオトモン化を果たしている。
無論、固有の技をいくつか習得するのだが、そのうちの一つの名称が「虚空瀧砕き」。
当然のごとく、タックルモーションで行う全体攻撃となっている。
……どことなく「亜空間タックル」の文字列を想起させるのは、偶然ではないだろう。
恐らくこれが公式が亜空間タックルをネタにした初の事例であり、プレイヤーやシリーズファンの間では大きな話題となった。
MHST2
- …さらに時は流れ、モンスターハンターストーリーズ2が発売された。
RPGである今作にもガノトトス及びその亜種が登場したのだが、
なんと亜種がずばり「亜空間タックル」と言う全体攻撃技を使う事が判明。
ついに亜空間タックルが完全に公式化する事となった。
見た目的にはタックルで衝撃波を出しているだけであり、
吹き飛ばす方向も真っ当でRPGの全体攻撃としては比較的平凡な見た目ではある。
なんでさも当然のようにタックルで衝撃波出してるんだというツッコミ所もあるが- しかし、今まで畏怖やネタの対象とされてきた亜空間タックルがまさかの公式化ともなると、
それはそれで笑いと恐怖の双方を思い出して複雑な心境になったプレイヤー達はさぞ多かっただろう。
少しづつ改善されたはずのヤバいネタが公式化した上、ネタにまでされてしまった事にガノトトス達も複雑な心境だろう。
実際に発売日当日にはTwitterのトレンドや、Yahoo!の検索ランキングに入ってしまう程の話題となった。
表現がぼかされていたMH-Rと異なり文字通り完全な形での登場のため、話題性は極めて大きなものであった。- ガノトトス亜種との遭遇時にナビルーが「亜空間タックルに注意!」と叫ぶのも、
過去シリーズプレイヤーにとってはクスリときてしまうだろう。
- ガノトトス亜種との遭遇時にナビルーが「亜空間タックルに注意!」と叫ぶのも、
- ガノトトス亜種は主にライダーが乗れない背ビレのせいでオトモンには出来ないので、敵専用技となっている。
- ちなみにこの技の英語名は勿論"Hip check"...ではなく、
"Hyperspace tackle"と何故か日本語名を直訳したものとなっている。
それ故英語圏では“Hyperspace hip check”等と当然の様にネタにされている
- しかし、今まで畏怖やネタの対象とされてきた亜空間タックルがまさかの公式化ともなると、
- 注意点として、ガノトトス亜種は戦闘開幕時に必ずこの亜空間タックルを使用してくる。
必ずガードや回避などでやり過ごすようにしたい。
これ以降も、非怒り時にバトルラインが表示されない場合は確実にこの技で攻撃してくるため、
相手の動向には常に気を配っておくようにしよう。
- なお、亜空間タックルを使うのは亜種のみで、通常種は使用してこない。
ただ、あちらはあちらでエリマキトカゲのように走る例のモーションの技に
「ランニングガノス」と言うこれまた謎のセンスを炸裂させたネーミングがされており、ネタにされている。- 当たり前だが通常種もオトモンにはできないため、こちらも敵専用技である。
余談
- 何となく語感の良さで使われることが多い亜空間タックルだが、
そもそも「亜空間」とは何かをきちんと説明できる人は意外と少ない。
それもそのはず、「亜空間」なる単語は現実の物理学で使われるような学術用語などではなく、
主にSF作品で出てくることが多いれっきとした造語だからである。- 作品によって異なるが、だいたいの登場作品で共通している意味合いは、
「現実における『空間』とは別の場所・次元に存在する、想像上の空間」と言った形で登場することが多い。
また、亜空間においては現実とは異なる物理法則が働いている、と言った設定もよく見られる。
モンハンにおけるガノトトスの理不尽なタックルがこのように呼ばれることが多かったのは、
この辺りが理由であることは間違いないであろう。
- 作品によって異なるが、だいたいの登場作品で共通している意味合いは、
- MHP2Gと発売日が近かった大乱闘スマッシュブラザーズXに存在するゲームモードにちなみ、
ガノトトスとその亜種を「亜空の使者」と呼ぶハンターもいたりする。