武器/クレイジー・D

Last-modified: 2024-02-10 (土) 12:26:06

MH3Gにて登場した、マンガ『ジョジョの奇妙な冒険』とのコラボ武器であるハンマー。
2012年8月17日に配信されたコラボクエストの報酬を集めることで生産可能になる。
"D"はダイヤモンドの略。

目次

概要

  • デザインは第4部「ダイヤモンドは砕けない」の主人公・
    東方仗助(ひがしかた・じょうすけ)のスタンド「クレイジー・ダイヤモンド」を模している。
    打突部分には拳を構えたクレイジー・ダイヤモンドの胸像がデザインされており、
    仗助の掛け声「ドラララ」の描き文字がスタンドをV字に挟むように配置されている。
    また、柄の部分も原作でおなじみの効果音「ドドドドド」の描き文字となっている。
    • このため、抜刀すればハンターの右側にクレイジー・ダイヤモンドが描き文字付きで現れたような構図となる。
      …構え方の問題で、ハンターの足元辺りに出現してしまうのだが。
  • 生産にはイベクエ「黒曜石は砕けない」で入手できる素材「不砕のダイヤ」が5個必要で、
    事前情報や過去のコラボクエストの内容から、手強いブラキディオスであると予想されていたが、
    クエスト内容はそれを大きく上回る強化具合であり、挑んだ多くのハンターの精神を玉砕した。
    詳細はこちらにて

性能

  • 基本的な性能は以下の通り。
  • あの主任の具現をも超え、MH3Gハンマー最強の攻撃力を持つ
    またハンマーは武器係数が最大であるため、MH3G最高値の表記攻撃力を持つ武器でもある*1
    しかもこれほど高い攻撃力を持ちながらマイナス会心を持たず、実用性は充分。
    ただし斬れ味レベル+1でも白止まりである為、
    紫ゲージを持つグロンド・ギガにはマイナス会心を考慮しても劣ってしまう。
    また、後述の特殊能力があるためか無属性(覚醒も非対応)となっている。
  • 後述する原作の設定を再現しており、なんと仲間を殴る事で体力を回復させる事が可能となっている
    武器を使った回復手段にはボウガンの回復弾や狩猟笛の旋律があるが、
    通常攻撃で味方を回復させるというのは、シリーズを通してこれが初である。
    • 一応書いておくが、モンスターを回復したり、
      部位破壊した箇所をうっかり直したりといったことはないので安心してほしい。
    だが、肝心の回復量は横殴りや縦3スイングでは回復【微】程度、
    溜め3スタンプでようやく回復【小】といった程度であることが判明。
    しかも当時のハンマーの攻撃は大半が味方を吹っ飛ばしてしまうものが多く、
    スキルによる対策も出来なかったのでPTプレイで仲間に攻撃を加えても
    ただただ迷惑をかけるだけである。
    そもそも仲間の体力を回復させたいのなら生命の粉塵を使った方が良い
  • しかし、高い素攻撃力、会心率の関係上、爆破属性が有効でない相手や、
    体力が多いモンスターならば、グロンド・ギガにも勝るとも劣らない力を発揮してくれるだろう。
    この武器を作るクエストがまさにそれなのだが…
    また攻撃で回復させるというのは、
    言い換えればノーコストかつノータイムで回復を行う事ができるということでもある。
    戦闘中はさすがに無理だが、
    モンスターのエリア移動時などのちょっとした時間に仲間を小突いて回復できるのは地味に便利だし、
    一見心もとなく見える回復量も、金剛体ネコの尻もち着かず
    あるいはガードで尻もちを無効化している仲間にタメ3回転攻撃を全弾被弾させたりすれば、
    回復量は決して馬鹿にできないレベルになる。
    大連続狩猟クエストにて、それで味方の回復薬グレートを節約するという使い方も可能。
    要は使い方次第で他の武器には決して真似できない活躍ができる武器なのである。
    だが、異常なほど高い作成難易度に加え、ソロプレイでは真価をほとんど発揮できないので、
    2chのハンマースレにおける評価は「清清しい程のネタ武器」で固まっている。
    「そのハンマーは自分では強いと思ってるようだけど…ぜェーんぜん強くないよ…弱いねェ!!
    今どきいるのか! こんなハンマー使うやつって感じだよ」
    せめて斬れ味が紫、会心率、覚醒などどれか一つでも付いていれば使えたかもしれないのに…。
  • イベクエ武器がネタ性能なのは仕方ないとしても、
    あの鬼畜クエを最大5回もクリアする苦労にはとても見合わない性能に多くの原作ファン、ハンターを落胆させた。
    せめてチケット一枚で生産出来る仕様なら良かったのだが。
    • ちなみにバキクエに限ってはグロンド・ギガの壁がなくなり、
      素の青ゲージの長さもあってネタ抜きで一線級の武器といえる。
      この場合は裏常闇という壁がそびえ立つ
    • 現在はHDverの発売で容易にPTが組めるようになったが、
      残念ながら特に評価が変わるようなことはなかった。やはりグロンド・ギガの壁は厚い。
      とはいえ、下手にむやみやたらとこの武器で吹っ飛ばすことで味方を回復させている気になる、
      地雷が量産されなかったと考えれば、これでよかったのかもしれない。
  • 残念ながら、これを使ってラッシュをかけても「ドラァッ!」とは言わない。
    装備すると特殊なボイスを発する武器は過去にもあったのだが、
    仗助及びクレイジー・Dにボイスが当てられたのは、
    本コラボから1年後に発売されたゲーム、ジョジョの奇妙な冒険ASBが初めて*2だったので、
    今回声が付かなかったのも無理はなかろうが。

原作での設定

  • スタンドのお面の項にも書いてあるが、
    スタンド」とは、スタンド使いと呼ばれる能力者の生命力や精神力が像(ヴィジョン)を作り出したもので、
    ビジュアル化された超能力というべきものである。
  • 上述した通り、「クレイジー・ダイヤモンド」は第4部主人公・東方仗助のスタンド。
    原作および画集『JOJO A-GO!GO!』におけるそのスタンドパラメーターは以下のようになっている。
    なお、評価の内容は、A(超スゴイ)、B(スゴイ)、C(人間と同じ)、D(ニガテ)、E(超ニガテ)となっている。

    破壊力 - A / スピード - A / 射程距離 - D
    持続力 - B / 精密動作性 - B / 成長性 - C

    このスタンドパラメーターはゲーム内におけるクレイジー・Dの解説文にもそのまま書かれており、
    原作を知っているファンなら思わずニヤリとしたに違いない。
    • 上記のパラメーターを見ればわかるように、近距離パワー型で、射程は約2mと非常に短いものの、
      時速300kmのパンチを猛ラッシュで繰り出せる他、「触れた(殴っても良い)ものを治す」事が出来る。
      生物・物体・エネルギー問わず、部品が消滅していない限り木っ端微塵からでも問答無用で完全修復する。
      ただ、流石にこの武器の回復量は原作通りとはいかなかった様だが
      (尤も、そんな事が出来てしまったらバランスブレイカーも良い所である*3)。
      更に、治し方は本体の自由なので、対象を無茶苦茶に変形させる事も出来る。
      年上の甥である空条承太郎曰く「おまえの能力はこの世のどんなことよりもやさしい」との事だが、
      仗助がプッツンしている時で、更に相手が救いようのない極悪人だった場合、
      相手を岩や本ごと修復して一体化させ、永遠の生き地獄を味わわせた事もある。何が世界一やさしいだ
      • 但し欠点もあり、自分を治す事は出来ず、死者の傷は治せても失われた生命は戻せない。
        自分を治せない(回復できない)という点では、このハンマーも原作通りと言えるだろう。
        相手を他の物と一体化させる能力があったらもっとよかったのに。
        そのため、スタンドのランク格付けでは上位ながらも最強ではないという評価に落ち着いている。
    • 名前の由来はイギリスのバンドであるピンク・フロイドの楽曲「Shine On You Crazy Diamond
      (ただし、劇中では甥の承太郎が仗助のキレやすい側面からこう命名したことになっている)。
      登場人物やスタンドの名称を洋楽のアーティスト名・曲名・アルバム名から採るのは原作全体における特徴である*4
    • クレイジー・ダイヤモンドと同じ近距離パワー型スタンドには
      空条承太郎のスタープラチナ*5
      DIOのザ・ワールド*6
      ジョルノ・ジョバァーナのゴールド・エクスペリエンス*7
      ディアボロのキング・クリムゾン*8
      空条徐倫(じょりーん)のストーン・フリー*9などが存在する。
      また、仗助と共に例のブラキディオスの元ネタとなった第4部のラスボス・吉良吉影のキラークイーン*10も近距離パワー型。

余談

  • 性能に特殊なギミックが仕込まれている武器は、
    MHFで既にいくつか登場していたが、本家シリーズには存在しなかった。
    次回作以降、本家シリーズにも特殊なギミックを持つ武器が増えて来たが、
    クレイジー・Dは、これら本家シリーズの特殊ギミック武器の元祖と言う事もできる。
    • 一方でこれと同様に、原作再現のため特殊ギミックを搭載したコラボ武器はなく、
      せいぜい操虫棍の猟虫が専用のものになっている程度であり、システム面では画一的だった。
      新たな特殊ギミックのコラボ武器はMHW:Iにおけるストームスリンガー(逸品)*11を待つことになる。
  • 唐突に『ジョジョの奇妙な冒険』とのコラボが発表され戸惑った方も多かったかもしれないが、
    実は2012年は『ジョジョの奇妙な冒険』の連載開始から25周年にあたり、
    原画展や原作のテレビアニメ化、小説・ゲームとのタイアップ等の企画が積極的に行われている。
    第三部と第五部をゲーム化した経緯のあるカプコンもこれに加わったのだろう。
    ファンの間では抜かされた第四部のゲーム化を期待する声は以前からあったので、
    原作ファンのプレイヤー達の多くを歓喜させた。
  • 1週間前の8月10日にはもう1つコラボクエが配信されており、
    こちらは武器ではなくお面が生産可能である。
    それらに加えて、ダウンロード特典として、ギルドカードの背景に「ジョジョ」、
    立ちポーズに「ジョジョ立ち」が追加された(ちなみにこのジョジョ立ちのポーズは、
    単行本第4巻表紙のジョナサン・ジョースター(第1部の主人公)のポーズと同じものである)。
    その他にも作中の様々なセリフの一部が称号として配信されている。
    • 特典配信の翌日以降、全国各地でギルドカードの背景を「ジョジョ」にしたり、
      キャラクターのポーズを「ジョジョ立ち」にするプレイヤーが続出しているという。
      またこれに伴って、ギルドカードの紹介文に
      徹底的にジョジョネタを書き込むプレイヤーもかなり増えてきている。
    このように、他作品とのコラボと見比べても明らかにDL特典が多い。
    やはり、過去に二度もジョジョをゲーム化しているだけあって、どうしても力が入ってしまうのだろう。
  • コラボ元の第4部は、2016年4月~12月までTVアニメ版が放送されていた。
    このアニメ化が発表された時期には、既にMHXとMHFの双方にブラキディオスが登場しており、
    ジョジョブラキ及びこの武器の復活を望むハンターも少なくはなかったが、
    現在のところ残念ながら実現していない。
    MHX(X)では、弾・ビンポーチ以外アイテム持ち込み禁止クエストが存在し、
    支給される回復アイテムが少なく、回復手段に乏しいこと、
    MHFでは、味方を攻撃することで様々なプラス効果を付与するスキルも存在し、
    本家シリーズよりも、味方への攻撃の弊害が少ないこと等の関係により、
    コラボが復活しなかったことが悔やまれる程に環境が整っている。
    この強化具合をMHFの環境にそのまま持ち込んでも、上位と剛種位の差に収まるだろうが…。
    • なお、2022年現在のMHシリーズでは、
      MH3G当時から斬れ味紫ゲージの補正が低下して白ゲージでも一線級と見做されるようになった事と、
      本家シリーズにも味方攻撃の弊害を防げるひるみ軽減のスキルが登場したため、
      MH3Gでの「非常に高い攻撃力で長めの白ゲージ、かつ味方回復能力」で登場したら
      相当なバランスブレイカーになると予想される。
      その為、もし再登場できても何かしら下方修正が入るだろう。
    • 余談中の余談だが、2012年の第1部から2019年現在の第5部に至るアニメ版は、
      第4部開始の半年後から放送がスタートした
      MHSTライドオン』と同じ会社が制作しているという縁がある。
  • 海外版では版権の都合からか登場しておらず、
    これに相当する武器としてMajestic Scepterという武器が存在する。
    王冠を象った金色の杖のようなデザインで、回復効果もしっくりくる秀逸なデザインだが、
    クレイジー・ダイヤモンドの面影は微塵も感じられないものとなっている。

関連項目

クエスト/黒曜石は砕けない - 本武器の素材が手に入る、ディ・モールトに強いブラキディオスを狩猟する有名なクエスト
オトモ/スタンドのお面 - 『ジョジョの奇妙な冒険』とのグレートなコラボレーション第1弾
武器/ガンキン武器 - 二つ名武器で究極強化時にイタリア語でダイアモンドを意味する「デアマンテ」の名が付く


*1 あくまで最高なのは表記攻撃力だけであり、武器倍率=実際の攻撃力は最高ではない
*2 CV羽多野渉(アニメ版では小野友樹)
*3 原作では死んでさえいなければどんな状態からも修復可能=モンハンで再現するなら秘薬効果…どころか乙=死ではないため乙回避すらありうる
*4 ただし、スタンドの概念が登場した当初は、タロットやエジプト神の名前を採用したスタンドが多かった。また、第7部「スティール・ボール・ラン」以降、日本のJポップが由来になっている人物及びスタンドも何人か登場している
*5 第3部「スターダストクルセイダース」に登場する、動作の速度と精度が極まったスタンド。第3部終盤からは時を止める能力「スタープラチナ・ザ・ワールド」を覚醒させており、こちらで覚えている方も多いだろう。
*6 同じく第3部に登場する、時を止める最強のスタンド。
*7 第5部「黄金の風」に登場する、生命を作り出すスタンド。こちらも終盤で「ゴールド・エクスペリエンス・レクイエム」に進化している。
*8 同じく第5部に登場する、未来を予知しその時点までの時を消し飛ばすスタンド。
*9 第6部「ストーンオーシャン」に登場する、体を糸状にして攻撃するスタンド。
*10 触れたものを爆弾に変えるスタンド。例によって終盤で時を巻き戻す能力「バイツァ・ダスト」が覚醒している。
*11 こちらは特殊弾を換装し、連射出来る特殊弾を扱えるようになるが、連射し過ぎるとオーバーチャージの再現のためか自傷ダメージが入っていく。奇しくも味方回復と自分ダメージという反対の性質を持つことになっている