MHXXで初登場した氷牙竜ベリオロスの素材で作られたヘビィボウガン。
目次
概要
- 断熱性・耐低温性に優れたベリオロスの素材が常識を覆す排熱機構を生み、作られたヘビィボウガン。
その特質が性能に現れている名品である。
雪に紛れ無数の敵を討った伝説のガンナーの得物がモデルになっているという。
- ベリオロス素材のヘビィボウガンは、一応MH3でも作ろうと思えば作る事はできたが、
純粋なヘビィボウガンはMHXXのこれが初登場である。
- 見た目はベリオロスの素材で補強されたアンチマテリアルライフル。
暗いフレームを白い甲殻が包み、弓に用いられた琥珀色の牙がよく映える。
リアル調のアンチマテリアルライフルとしては言うなれば妃竜砲の後輩であり、
実際に妃竜砲から派生強化でも入手可能。
もっと言うとシールドとパワーバレルのデザインもそちらとそっくりである。
性能
MHXX
- 一発生産か、概要の通り妃竜砲【遠撃】からの派生で作成できる。
どちらの場合も雪甲大塊を使用するため、ベリオロスに加えて上位ガムートの狩猟が必須となる。
- 性能の方向としてはライトボウガンのブリザードカノン同様に、氷結弾と貫通弾の扱いに優れる。
- 通常弾の装填数は3/4/(5)と恐ろしく貧弱な代わりに、貫通弾が全LV5発と非常に頼もしい。
この傾向はG級強化までほぼ変わらない。
しゃがみ撃ちはLV2貫通弾とLV1貫通氷結弾に対応。
調合素材の調達が容易なLV2貫通弾しゃがみは特に継戦能力に優れており、
ブレイヴスタイルによる超浪費撃ちにも対応しやすい利点がある。
貫通氷結弾しゃがみは弾切れしやすい上に割と敵も選ぶものの、
ガララアジャラの部位破壊などには役立つサブウェポン。
さらに、装填速度は「速い」で、素で主に使用する弾の大半を最速装填可能。おまけにブレもない。
ただし、反動「中」ではほとんどの弾が実用に耐えないため、反動軽減+1だけは文字通り必須。
- 通常弾の装填数は3/4/(5)と恐ろしく貧弱な代わりに、貫通弾が全LV5発と非常に頼もしい。
- 究極強化はビヤラースヴァリア。
- 高水準の攻撃力340
- それを後押しする会心率30%
- スキルの自由度を高めるスロット2
- 貫通弾が全レベル7発装填可能
極めて高い立ち撃ち性能に加えて高火力のしゃがみ撃ちにも対応する、実にハイスペックな逸品。
新たにLV2貫通氷結弾しゃがみにも対応し、ヘビィ版ハーイゲヴァーとでも言うべき性能に。
ここまでくれば貫通氷結弾による属性攻めも視野に入る。
反動だけは相変わらずフォローが必須だが、裏を返せば欠点はそれだけしかないため運用のハードルは低い。
- なお、LV2貫通弾しゃがみに特化して運用するならばより上位の銃はいくつか存在するが、
ライバル銃はLV2貫通弾はしゃがめるが立ち撃ちは通常弾向きなものが多く、
モラクディアーカ(と鏖砲イヴァン)やバスターランシエルダなどと比べても装填数ではこちらが圧倒的に勝る。
さらに、ビヤラースヴァリアはLV3貫通弾が最速装填できるという特徴も持ち、
立ち撃ちにもある程度の比重を置くならばまず間違いのない選択肢と言える。
- G級素材を使ってLV2ゲェレーラエスピノとして一発生産することも可能。
とはいえ、強化する場合でもほぼカテゴリ素材や共通素材しか使わない上に、
G級ベリオロスのクエスト報酬で上位素材も割と貰える*1ため、
MHXからの引き継ぎで開始した場合はLV1からの強化の方が作りやすいかもしれない。
MHW:I
- 新大陸にもG級に相当するマスターランクのベリオロスが登場。
無事ゲェレーラキャノンも続投…かと思いきや、汎用グラフィックの「アイシクルアサルトII」が代役として登場。
派生元はフェイタルアサルトで、牙を削り出したような銃剣が特徴的。- 同形状のパーツは7段階目のパーツ強化で使用できる。効果は会心率+3%。
- ちなみにこの銃剣、パワーバレル付きだと長さが足りないが外すと丁度銃剣らしい長さになる。
インファイト向けのヘビィボウガンに重ね着で使ってみるのも一興である。
- 性能の方はというと、
- 生産ヘビィではワースト1の攻撃力360
- 会心率は高めの30%
- ブレ小
- スロットLv1×1
- 特殊弾は機関竜弾
- LV3貫通弾は撃てるものの、単発自動装填に対応してしまった
- 単発自動装填は対応してる弾種の反動の影響は受けないものの、
一発発射する毎にリロードの動作が挟み込まれる為、
大量に弾を浴びせる事でダメージを稼ぐ貫通弾とは極めて相性が悪く、
そもそも低すぎる攻撃力の為に単発威力も全く期待出来ない。
貫通特化砲としては老舗中の老舗「夜砲【黒風】」や
新星「ベニカガチノシシII」、覚醒武器「赤龍ノ撃ツ砲・狙撃」が台頭している為、
アイシクルアサルトが出る幕は無いに等しい。
ベニカガチノシシに関しては入手時期もこちらより数段早く、
攻略用としても完全に喰われてしまっているのが正直なところ。- どうしても使いたい場合は、性質上完全に攻撃振りにすればなんとか使える。
レア度10とパーツ強化対応からカスタム強化だけでも攻撃力は大きく伸ばせることに加え、
単発自動装填は反動のカバーが不要なので、
その分ボウガンの強化パーツは近/遠距離強化や特殊照準などを装着し、
高い素の会心率で見切り等の会心率スキルが浮く分、攻撃力上昇系のスキルを搭載すれば、
火力自体は幾分かはマシになるだろう。それでも物足りないし使いにくいが…。
- どうしても使いたい場合は、性質上完全に攻撃振りにすればなんとか使える。
MHRise
- 前作では特殊個体武器のゲェレラスフィーネのみだったが、本作ではゲェレーラキャノンが復活。
MHXXと同様、一発生産か、妃竜砲【遠撃】からの派生強化で手に入る。
凍結袋とグラシスメタルを要求される程度なので、どちらかといえば一発生産がおすすめ。
- 最終強化は「ゲェレーラエスピノ」。
鋼龍の尻尾を要求されるので完成時期はHR解放後となる。
その性能は、- 平均的な攻撃力200
- 嬉しい会心率20%
- ブレなし、反動「中」、リロード「速い」と癖が無く取り回しは良好
- 特殊弾は狙撃竜弾
- 需要が高いスロットLv2が1つ
- 百竜強化は攻撃力強化IV/会心率強化II/氷やられ特効
- 貫通弾の装填数:7/6/6 氷結弾の装填数:3 貫通氷結弾の装填数:5
フォローなしだとLV3貫通弾は反動大/リロード最速
氷結弾は反動小/リロード最速、貫通氷結弾は反動中/リロード最速
メインの弾となるLV3貫通弾、氷結弾、貫通氷結弾が全て素で最速装填可能で、
反動軽減を積むだけで性能のフォローが可能。Lv2スロットの存在も嬉しく、
スキル自由度はかなり高い。
- また、全レベルの貫通弾と属性弾は移動射撃に対応しており、足を止めることなく攻撃可能。
間合い管理が重要となる貫通ヘビィにとって、非常にありがたい特徴である。
- ライバルとなるのは夜砲【黒風】とグラン=ダオラ。
夜砲はこちらより攻撃力が10低い代わりに、会心率が10%高いと似通った基本性能を持つ。
夜砲はLV3貫通弾が移動射撃非対応であり装填数が1発少ないため、こちらが有利である。
グラン=ダオラはこちらより高い攻撃力に加えて、優秀な百竜強化「鋼龍の魂」により
スキルなしで実質常時会心率35~40%と非常に高い火力を誇る。
一方で、貫通弾の装填数と反動に難があり、ある程度優秀な護石や装飾品が必要になる。
また、属性弾の取り扱いは少々苦手。
ただし、今作では弾肉質が冷遇気味であり、貫通ヘビィとして強力な本武器もその影響を受けている。
- 強力なライバルは存在するものの、軽快な取り回しとスキル自由度の高さにより
十分に差別化は可能。貫通氷結弾の装填数も優秀なので、氷弱点のモンスターに担ぐのもいいだろう。
特に、体躯が大きく氷属性に弱いディアブロスに対してはかなり相性がいい。
MHR:S
伝説級のガンナーの獲物を
さらに強化、集落へ迫った
大雪崩を一発で止めたという。
(ビヤラースヴァリア)
- サンブレイクではXXと同じくビヤラースヴァリアの銘に。
気になるその性能は- 平均レベルの攻撃力340
- 会心率、ブレ、反動、リロード、特殊弾、装飾品スロット、使用可能弾、弾数は変化なし
- 百竜装飾品スロットはレベル1
ディアブロスは勿論の事、本作で参戦したエスピナスも氷弱点で貫通弾が有効なので、
対ディアブロス・エスピナス特化ヘビィとして持ち出される事が多い。
- 対ディアブロス・エスピナス特化ヘビィとしてのライバルは新バイクの氷輪砲ヴォルマーン。
こちらより会心率が低く、リロードやや遅い、氷結弾が撃てない、LV3貫通弾が移動射撃できない点で劣る代わりに
攻撃力と百竜スロットの質でこちらを上回っており、こちらには無い貫通氷結弾の移動リロードがある点で勝る。
こちらはリロードの速さや通常の氷結弾が撃てる点で勝負したい。
- 貫通ヘビィとしてのライバルはRiseの時と同様に無明砲【正命】。
こちらより会心率が10%高く、LV3貫通弾の移動リロードに対応しており、
純粋な貫通ヘビィとしてはあちらに軍配が上がる。
一方で、属性弾には一切対応していないため、こちらは「氷結弾・貫通氷結弾が撃てる貫通ヘビィ」として差別化したい。
ゲェレラスフィーネ
MHW:I
- Ver.14.01からベリオロスの特殊個体である氷刃佩くベリオロスが登場。
アイシクルアサルトIから強化派生が追加され、
「ゲェレラスフィーネ」と言う銘を与えられて登場。
ゲェレーラキャノンのデザインが復活し、
ストック部分に氷刃佩くベリオロスの特徴である白毛の装飾が追加された他、
カラーリングも全体的に青白く光沢を放つアレンジが施されている。
もちろん、武器の重ね着で他のヘビィボウガンの見た目をこれにすることも可能である。- 生産時にはパワーバレルが付いていないが、武器の重ね着により後付け可能。
固有デザインのヘビィボウガンでは初の仕様である。 - 狙撃竜弾の実装に伴い、ようやくバイポッドを正しく使えるようになった。
ウルファ装備などに身を包み、雪に伏せて敵を狙う姿はまさしく歴戦のスナイパーである。
- 生産時にはパワーバレルが付いていないが、武器の重ね着により後付け可能。
- 肝心の性能の方は、
- 生産ヘビィの中では中程度の攻撃力420
- 会心率15%
- ブレ小
- スロットは無し
- 特殊弾は狙撃竜弾
- なんと貫通弾対応がLV3の3発のみ
貫通弾の装填数は勿論、取り回しもやけに劣悪となっていて、
デフォルトの反動特大/リロード遅いを快適に使おうとするとどちらか諦めないといけない。
他に対応する物理弾もLV3通常弾、LV3散弾とあるがこちらも取り回しがキツく、
カスタマイズパーツ5枠を使ってやっと散弾が歩き撃ち出来る様になる程度である。
唯一取り回しが良い氷結弾も「皇金の砲筒・氷」には攻撃力と会心率以外全て負けてしまっているし、
一応繋ぎとして見ても同程度の性能で氷結弾が使える氷督バルカや魂焔の龍砲・炎妃などがいる。
氷結弾しか使えないこの武器をわざわざ作るくらいなら他の武器や防具に素材を回した方がいい。
総じて、今作のベリオロスのヘビィボウガンの性能は散々な結果に終わってしまったと言っていいだろう。
余談
- 特徴的な名前はスペイン語由来で、ゲェレーラは戦士を意味する*2。
記事名ともなっているゲェレーラキャノンは「戦士の大砲」を意味し、
最終強化のゲェレーラエスピノを直訳すると「戦士のサンザシ」となる。- サンザシは中国産のバラ科の低木で、甘い果実を実らせ棘を持つ。
ベリオロスが備える棘か、あるいは本武器の刺々しい装飾を意識したものだろうか。
ただしこの武器の強化過程でかの悪名高い氷牙竜の“棘”は使用しない - エスピノはF産モンスターであるエスピナスと由来を同じくする言葉である。
何の因果か、MHR:Sでは共演を果たした。
- サンザシは中国産のバラ科の低木で、甘い果実を実らせ棘を持つ。
- 究極強化の銘のビヤラースは、ポーランド語で「白」を意味する「Biala」から来ていると思われる。
実際の発音は「ビャワ」に近いが、英語読みにすると「ビアラ」となる。
ヴァリアはスペイン語で「価値、実力」を意味する「Valia」が由来だろう。
氷牙竜に掛けて意訳するならば、さしずめ「白騎士の実力」と言ったところか。
- 特殊個体武器であるゲェレラスフィーネの銘は、英名である「Final Guerilla」から察せられる通り、
イタリア語で楽曲の終止を表す用語であるフィーネ(fine)と、
英語のラスト(last)、そしてゲェレーラを繋ぎ合わせたものと考えられる。
「終の白騎士」と称される氷刃佩くベリオロス由来の武器にふさわしいネーミングである。
関連項目
モンスター/ベリオロス - 素材元。
モンスター/氷刃佩くベリオロス
武器/ベリオ武器