武器/デルフ=ダオラ

Last-modified: 2024-01-21 (日) 23:24:32

MH2から登場したクシャルダオラ素材のヘビィボウガン。

目次

概要

  • 破壊力と汎用性の両立というテーマの下、
    クシャルダオラの頑強な素材をベースとして様々な最新技術を詰め込んだ実験作。
    ヘビィボウガンとしてはシリーズ初のリボルバー式弾倉を導入*1したのが大きな特徴となっている。
    鋼龍の甲殻を加工したフレームの圧倒的な強度と重量によって、
    大火力による衝撃や反動を抑えることに成功し、汎用性についても従来以上に高められている。
    ただし、デルフ=ダオラ自体はあくまで実験作であり、より強力な鋼龍から得られる上質な素材があれば、
    さらに本格的に強化された武器が生産できる。
  • シリーズ初にして最古参のクシャナ武器の一つであるが、
    同武器名物の「生き物を模したデザイン」が無いようにも見える。
    しかし、ほぼ黒銀色で占められた硬質なデザインの中、
    ストックは滑らかな尾ビレのような形で、側面には鱗のような模様で生物的な意匠を盛り込んでいる。
  • 上位以降の素材を用いた同系統武器としてグラン=ダオラやコルム=ダオラ、
    さらにMHFではSP武器としてアルギュ=ダオラSPなどが存在する。

性能

  • シリーズによって若干差異はあるが、平均的な装填数の通常・貫通弾に対応しており、
    特殊弾も毒弾と麻痺弾の両レベルが撃てるなど、汎用性が高いのが特徴。

MHP2(G)

  • 頑強なフレームによって他のボウガンよりも反動が小さめに抑えられているが、
    唯一の弱点として装填速度が遅い。
  • 性能面における最大の特徴はやはり、30%という非常に高い会心率を最初から備えているという点。
    「高威力な分マイナス会心」というものが多いヘビィボウガンの中にあって、
    この会心率がもたらすダメージの期待値底上げはかなりのアドバンテージとなる。
    また、反動が小さいのと併せて、その分スキル構成に余裕が出るというのも魅力的。

MH4

  • MH4にて、クシャルダオラの復帰に伴いこの武器も久々に復活。
    上位までのMH4では「グラン=ダオラ」が最終強化となる。
    通常弾と貫通弾が全LV対応、装填数もLV1貫通弾以外は申し分ない。
    そして、装填数が少ないLV1貫通弾はしゃがみ撃ちに対応しており、チャンスでの火力も抜群。
    更に、水冷弾と氷結弾もしゃがみ撃ちができ、
    毒弾と麻痺弾も両レベルに対応しているなど、装填弾種も豊富。
    攻撃力は会心率15%含め295と少々物足りないが、
    リミッター解除可能でパワーバレルを付けて立ち撃ち運用すれば、
    優秀な装填数も相まって火力面はさほど気にならない。
    しゃがみ、状態異常、立ち撃ちどれも平均以上の水準で運用可能という点では、
    器用さはMH2と相変わらずかそれ以上とも評価されている。
  • グラン=ダオラの説明文では過去の名残か「低反動」と謳われているのだが、
    実際の反動は。世界観的な低反動とゲームシステム的な「反動:小」が同義でないということだろう。
    優秀な装填数を持つ高LV貫通弾、毒麻痺弾を運用する際には、
    反動軽減が必要となるのが少々残念なところか。
    その代わりに装填速度は「やや速い」とP2G時代より大幅に向上しており、
    最低限の反動スキルさえ揃えてしまえば取り回しはかなり良好な部類。
    ライバルの貫通銃の多くが装填速度「普通」以下であることからも大きなアドバンテージと言える。
  • 純粋な貫通銃としては炎戈砲ブレイズヘルがライバルだろう。
    まず、炎戈砲は装填速度:遅い・反動:やや小なので要求されるスキル構成が異なる。
    攻撃力300とダオラを僅かに上回っているが、此方が暴れ撃ちを発動させる事で逆転できる上に
    リミッターを解除した状態での貫通弾の装填数ではダオラに劣るため、
    貫通弾のみの運用であればダオラに軍配が上がる。
    但し、炎戈砲はLV2通常弾や散弾の運用にも長けており、
    貫通弾があまり有効でない相手との連続狩猟でも優位な立ち回りができる。
    ブレが無いため弱点を狙撃しやすいのもポイントだろう。
    これらの点を踏まえると、搦め手が得意な貫通特化型のダオラ、
    物理弾が豊富な汎用型の炎戈砲と使い分けるのが好ましい。
  • また、一天四海を捉うラゼンの存在も無視できない。
    こちらはスキルで追加しないとLV2貫通弾を運用できず、装填速度:やや遅い・反動:と癖が非常に強い。
    特に、反動は2段階軽減しなければいけないので貫通弾追加も含めてスキルの圧迫が凄まじい事になるだろう。
    しかし、これらのスキルが揃えば攻撃力330、貫通弾の装填数5/6/6を両立させた
    超スペックな貫通銃に豹変する。ラゼンに対してはスキルの自由度で差別化したいところ。
  • なお、本作ではナルガクルガが素材のみの参加であり、貫通銃として名を馳せた夜砲は不参戦となった。
    リミカ立ち撃ちの貫通銃として極めて優秀という評価を得ている辺り、今作のグラン=ダオラは
    夜砲の後継者ポジションと言えるかもしれない。

MH4G

  • G級クシャルダオラを征したハンターは「コルム=ダオラ」に強化できる。
    LV2、LV3貫通弾の装填数が増えて6発になり、火力と取り回しの良さがさらに向上した。
    基本的なスペックや立ち位置は変わっておらず、上位と同じ感覚で使える良銃といえる。
  • MH4Gはかつてないほどの貫通ヘビィ激戦区となっており、上位の頃よりさらにライバルは多い。
    その中でも最大のライバルは作製時期で先を行かれる炎戈砲アグナコルピオか。
    あちらは装填速度「遅い」に反動「やや小」と、かつてのダオラ砲を髣髴とさせる銃であるが、
    貫通弾の装填数が 7/5/5 とLV1貫通弾の総火力に重きを置いた非常に優秀なもの。
    スキル面での優位性もさほど差が無いため、多くのヘビィ使いがあちらを選択するという事態になっている。
    こちらは装填速度とLV2貫通弾の装填数で差をつけたい。
  • しかし、ゲームを進めるとどうしても越えられない壁が出現してしまう。
    かつての万能ヘビィの代名詞、究極生産ヘビィの名をほしいままにするディスティアーレの復活である。
    あちらは装填速度「やや速い」に反動「中」、貫通弾の装填数は 6/6/6 と、
    スロット以外の点でコルム=ダオラのほぼ上位互換になっている。
    攻撃力の期待値でも武器倍率にして約15という結構な差があり、覆すのが難しい。
    こちらだけの特徴はブレ左/小があるので、ネコの暴れ撃ちで追いつきたいところ。

MHX

鋼龍の頑強な素材を用いた
ヘビィボウガン。リボルバー
など実験的な機構を複数搭載。
(デルフ=ダオラ)

  • 下位クシャルダオラを征することができれば、デルフ=ダオラが生産できる。
    とはいえ、この段階では装填数が少なめである上に反動中であるため、どうにも使い勝手は悪い。
    ちなみに説明文から「低反動」の文字はこっそりと消えている
    反動さえ何とかできればそれなりだが、手軽なハライニケリナを使われることが多い。
  • 最終強化はグラン=ダオラ。
    MH4では説明文詐欺だったが、
    今作のダオラ砲は攻撃力230(PB装着時241)に会心率10%を備える本当の高威力銃。
    貫通弾の装填数も3/5/5発と高レベル弾が多めに入る。
  • 武器内蔵弾は、竜撃弾、LV1&2の強装弾、LV2貫通氷結弾、LV1斬裂弾に対応。
    使いどころは限られるが高威力の弾が揃っており、サブ弾薬としては十分。
  • MHXにおいて、この銃はほぼ最強の貫通しゃがみ性能を持つに至っている。
    というのも、MHXではLV3貫通弾をしゃがめるヘビィは存在せず、
    またLV2貫通弾の威力が大きく弱体化されていて、LV1とほぼ変わらなくなっているのだ。
    そのため、反動やフルヒットさせやすさを考慮すると
    LV1貫通弾しゃがみを最小反動で撃てるこの銃に軍配が上がるのだ。
    ただし、反動中運用である以上立ち撃ち性能はそこそこであり
    (反動軽減を付けるくらいならLV2貫通弾をしゃがめる武器を使った方が良い)、
    貫通弾しゃがみを活用してこそ真の性能を発揮すると言えよう。
    つまり、しゃがみ撃ちのチャンスが多いブシドースタイルとは好相性。
  • 他にはLV1水冷弾とLV1氷結弾がしゃがめる。メインにはし辛いが、硬化中のアグナコトル、ウラガンキンの顎など、
    部位破壊でLV1貫通弾しゃがみ運用をスムーズにできる場面もあるため覚えておきたい。
    あとは麻痺弾も扱えるため、しゃがむためには是非とも活用したいところ。
    また、地味ながらLV2通常弾も7発と結構入るため、大連続狩猟などでは意外と役に立つ。
    「高威力かつ高汎用性」という謳い文句は伊達では無い。

MHXX

  • G級クシャルダオラの素材に加えて、あの悪名高い古龍の大宝玉も使うことで強化可能。
    MH4Gと同じコルム=ダオラの名が復活する。
    性能を大雑把に纏めると、
    • 攻撃力350会心率20%とLV1貫通弾をしゃがめるヘビィでは最高の火力。
    • 貫通弾の装填数が5/7/7と2発ずつ増え、反動をケアすれば立ち撃ち運用も可能。
    • LV2麻痺弾の装填数が2に増え、麻痺を戦術に組み込みやすくなった。
    • LV1斬裂弾の装填数が4に増え、ブレイヴスタイルとの親和性が高い。
    総じて、前作と同等かそれ以上の名銃に仕上がっている。
    今作ではブレイヴスタイルの登場によって物理弾しゃがみ銃の需要が急上昇。
    中でも完全調合と組み合わせてボルテージショットに耐える弾数を持ち、
    火力がLV2貫通弾よりも高くなりやすいLV1貫通弾しゃがみが特に人気。
    コルム=ダオラはそんなLV1貫通弾しゃがみに圧倒的な武器倍率を兼ね備え、
    前作以上のほぼ最強の貫通しゃがみ性能を持つに至ったと言えよう。
    お誂え向きに、ブレイヴゲージを溜めやすい斬裂弾の装填数も、
    実用範囲内の4に引き上げられたため、本領発揮までの時間もかなり短い。
  • LV1貫通弾しゃがみ対応のライバルに挙がるのは本作で復活したガオウ・クオバルデ
    MH4Gでしのぎを削った焔戈砲アグナバレスト
    それらを比較してみると
    武器名攻撃力会心率反動リロードブレスロットしゃがみ撃ち武器内蔵弾
    コルム=ダオラ35020%やや速い左/小〇――LV1貫通弾
    LV1水冷弾
    LV1氷結弾
    LV1斬裂弾
    Lv2貫通氷結弾
    LV1強装弾
    LV2強装弾
    LV1竜撃弾
    ガオウ・クオバルデ34020%普通なし〇〇―LV1貫通弾
    LV2電撃弾
    LV2麻痺弾
    LV2斬裂弾
    LV2電撃弾
    鬼人硬化弾
    焔戈砲アグナバレスト3500%やや小遅いなし〇――LV1貫通弾
    LV2火炎弾
    LV3徹甲榴弾
    LV2火炎弾
    LV2貫通火炎弾
     
    このようになっている。
    こちらの長所はやはり他の追随を許さない圧倒的なスペックと、
    ブレ左/小によって暴れ撃ちのデメリットが小さい点だろう。
    単純な期待値ではもっとも高いので、超特殊許可獰猛化のような、
    戦闘時間が比較的長引くソロTAなら基本スペックの分この銃が有利。
    反面、LV2麻痺弾しゃがみによる拘束力とLV2斬裂弾によるブレイヴスタイルへの適性*2
    スロット2による拡張性ではガオウが勝っており、
    体力が低めな相手のソロTAではあちらの方が速くなる事も多い。
    無補正でのLV2,3貫通弾による立ち撃ち運用、徹甲榴弾、散弾の扱いではアグナバレストが勝る。
    いずれの銃にも長所があり甲乙つけ難いが、
    やはりガオウ・クオバルデが最大のライバルとなるだろうか。
    • 幸いにも扱える属性弾が全て異なっているので、担ぐ相手を選んで変えていく運用法も有り。
      いっそ全て作って所持してもいいだろう。
    • ちなみに、会心率は20%のため最初から超会心を狙うよりは攻撃力か会心率そのものに
      手を加えたほうが威力が上がる。
特定のクエストにおける話
  • …と、通常の狩りであれば武器種内でトップを競う性能のこの武器も、
    例の炭鉱サポガンを利用したハメ周回においては、
    信じられないことにナンニデモ=モラクに代わって目の敵にされているレベルで嫌われている。
    オンラインでブラキディオス/イベントクエストで検索してみれば、
    「弱特ヘビィ募集 コルム×なんて文言が出てくることが珍しくない…と言えば
    その異常事態がうかがえるというものだろう。
    • ブラキ炭鉱のようなネコ飯も食べない程の超短期決戦効率周回の場合、
      斬裂弾のレベルの差で、コルム=ダオラはガオウ=クオバルデにDPSで大きく劣る。
      そして、基本性能が物凄く似通っているため、炭鉱でのコルムは事実上ガオウの完全劣化となってしまう。*3
    • 火力役の研究がある程度進むまでは、コルム=ダオラも炭鉱用ヘビィとして推奨されていた時期があった。
      その時期に生み出された動画・記事を参考にして、
      情報を更新せずにコルム=ダオラを担いでくる人が今現在も後を絶たない。
      当然、そういった人は炭鉱における火力側の立ち回りも知らないと見做され、
      問答無用でキックアウトされてしまうことがある。
    • 以前はしゃがみの速さを考慮して、ギルド/ブシドーでコルムを採用するという方法も取られていたが、
      研究が進むにつれてそれも内蔵弾・会心特化のブシドーラーホルに取って代わられてしまった。
      今から炭鉱夫に就職するという人は、ちゃんと炭鉱正装を用意してから就業しよう。
  • こんな製作難度も相応に高い名銃中の名銃ですら地雷扱いされてしまうとは…
    採掘業界の修羅場ぶりは恐ろしいものがあるといえよう。
    • 勿論の事、先述のようにソロや複数人で普段通り狩りに出向いたり、
      「効率にこだわりません」「気ままに」といったブラキ炭鉱部屋ならば問題無い。
      というか、むしろ歓迎される。再三言うが、この武器は大変優秀なヘビィである。
      ブラキ炭鉱という特定条件との相性と場の空気が劣るだけなのだ。
      と言うよりも、この武器を装備したハンターを地雷扱いする人は十中八九こいつらである。
      しつこいようだがもう一度言う。この武器は大変優秀なヘビィである。

MHRise

  • Ver.2.0のクシャルダオラ参戦と共に実装された。
    生産時はデルフ=ダオラIであり、その性能と言うと
    • 攻撃力210
    • 会心率10%
    • ブレは左/小
    • 反動「中」、リロードは「やや速い」
    • 特殊弾は狙撃竜弾
    • スロットはLv1が1つだけ
    • 百竜スキルは会心率強化II/貫通弾追加I/鋼龍の魂
    物理弾はLV3通常弾、LV3貫通弾まで使用可能な一方、散弾はLV1しか使用できない。
    属性弾は水冷弾・氷結弾および貫通水冷弾・貫通氷結弾が使用可能であるが、
    前者は3発、後者に至ってはたった1発しか装填できない。
    • 特筆すべきは百竜スキル、鋼龍の魂
      このスキルは1発攻撃を命中させれば3秒間会心率+25%、
      1発目の攻撃から4回効果を維持することで更に会心率+5%の効果を得ることができるが、
      手数の多いヘビィとは比較的相性が良く、維持さえできれば実質常時会心率35~40%
      たとえ効果が切れたとしても再度掛けなおして維持する事も容易。
  • LV3通常弾、LV3貫通弾はメインウェポンではあるが装填数に乏しく、
    弾丸節約や装填拡張を積んだ際の手数の増加によるDPSの伸び代がかなり大きい。
    どちらも重めのスキルであるため、不自由のない運用には強めの護石が要求される。
    貫通ヘビィとして見た場合、ライバルである夜砲【黒風】と比較すると
    あちらはブレ、反動、LV3貫通弾の装填数、素の会心率で勝っており、
    かつ本作では需要の高いLv2スロットを所持している点で軍配が上がる一方、
    こちらは攻撃力が20も高く(あちらが百竜スキル「攻撃力強化III」を発動してもまだ上)、
    前述した百竜スキル「鋼龍の魂」を発動すれば会心率で上回る。
    また、斬裂弾が使用不可能な一方、毒弾および麻痺弾が全LV使用可能という点で棲み分けが可能。
    但し、貫通ヘビィとして利用するにはLV3貫通弾の反動がそのままでは「大」であるため、
    あちら以上に反動を改善する必要はある。
    もっとも今作での反動軽減の装飾品は余りがちなLv1スロットに入れられるため、そこまでハードルが高いわけではない。
  • Ver.3.0では従来のシリーズ同様、グラン=ダオラとして強化可能。
    ただし、強化には一部追加モンスターの素材が必要となる。
    スキルスロットは相変わらずのLv1が1つ、百竜スキルも会心率強化がIIIになった以外に変化がない。
    全LVの通常弾とLV3貫通弾の装填数が1ずつ増え、LV3貫通弾の装填数が前述した夜砲【黒風】と並ぶこととなった。
    また、水冷弾と氷結弾の装填数が、単発と貫通でそれぞれ1ずつ増え、4と2になった。
    運用方法は前身となるデルフ=ダオラとほぼ変わらず、LV3の通常弾と貫通弾をメインに運用することになる。
    ただ、物理弾には歩き撃ちに対応した弾が少なく、定点射撃がメインとなる。
  • 弾肉質が異常冷遇された本作において、徹甲榴弾や斬裂弾が装填できない点は逆風ではあるが、
    通常弾や貫通弾を主体としたヘビィボウガンとして優秀な性能を持つ。
    装填数や歩き撃ちの可否においては通常弾・貫通弾それぞれの特化ヘビィに遅れをとるものの、
    鋼龍の魂によって単発の期待値が最も高くなるのが最大の差別化点。
    弱点特効が機能しない部位にも会心ダメージを与えることができる為、硬めの部位へのゴリ押し性能は随一。
    硬いモンスター達に敢えて通常弾や貫通弾で挑みたい時には心強い武器となるだろう。

MHR:S

頑強な鋼から撃ち出される
必滅の氷弾は瞬く間に獲物の
心臓を捉え命の熱を奪い去る。
(コルム=ダオラ)

  • 今作では最終強化でコルム=ダオラとなる。
    期待の性能は…
    • 攻撃力340
    • 会心率10%
    • スロットはLv1が1つ、百竜装飾品スロットがLv3、その他の基本性能はそのまま
    • 貫通弾6/7/6、貫通氷結弾が4発に増加、氷結弾は歩きリロードにも対応した
  • 特に目立つのは氷結弾2種の適正向上だろう。
    新スキルや入れ替え技追加での更なる追い風もあって
    ヘビィボウガンにおける貫通属性弾の運用は今まで以上に活発になっており、
    その流行をしっかりと捉えた嬉しい調整が加えられている。
    コルム=ダオラはそこに麻痺弾と
    (こちらはLV1のみだが)徹甲榴弾による拘束手段を併せ持つため、
    獲物の動きを封じながら一方的に氷漬けにするといった戦法が可能。
    低温に弱い相手には、使い手の背筋すら凍らせかねない程のパワーを発揮する。
    • ただ、氷結貫通ヘビィは競合が多く、氷輪砲ヴォルマーンビヤラースヴァリア
      そこに王国騎士重弩プライド改なども相まって中々の激戦区。
      このライバル達に対して、こちらは上述した高い拘束力や氷結弾の装填性能といった要素で
      うまく棲み分けを図りつつ活躍していきたい。
    • 物理面でもLV3貫通弾が6発装填となりLV3通常弾の弾数と並んだ。
      どちらも相変わらず歩き撃ち・歩きリロード不可だが、物理弾2種もサブウェポンの選択肢に加え
      器用さにも磨きがかかっている。
      この6発という装填数にデザイン美を感じるという声もあるのだとか…
      似た特徴を持つとあるヘビィが恨めしそうにこちらを見ている。
  • しかし、喜ばしい評価だけとは限らない。
    最終強化に奇しき赫耀のバルファルクの素材が求められる都合上、
    本領発揮までに長い時間を要する割に、他のライバルと比べても攻撃力や会心率はやや控えめな印象。
    誇れる個性だった鋼龍の魂も百竜装飾品となった事で専用スキルではなくなり
    一般化に伴い性能まで大幅に落とされたという悲しい一面も垣間見られる。
    強化段階で会心率の埋め合わせをするといったケアも一切なく、
    この点に関してはかなりの冷遇を受けたと言っていい。
    • 代わりに弱点特効【属性】など、強力な百竜スキルを装備できるようになった。
      自らの魂を売って氷属性攻撃により特化させたカスタマイズも魅力的。
  • 様々な評価点があるも、Riseから更に戦いの幅を広げた一丁。
    今も昔も変わらないロマン溢れる造形と内に秘めた危うい冷気に惚れたなら、是非とも担いでみてほしい。

デルフ=エルダオル

MH4G

  • MH4Gで復活した錆びたクシャルダオラの素材を用いた、もうひとつのクシャ砲。
    多くの武器種でその性能が注目され、そして使いづらいと言われる問題児の一角である。
  • まず、なんといっても最大の特徴は攻撃力540という何かがおかしい数字。
    武器倍率にして360という凄まじい攻撃力である。
    ただし、途轍もない会心率-50%をも持ち合わせるため、期待値ではグラビドギガカノンに一歩譲る。
    それでも途方もない攻撃力は立ち撃ち貫通銃として抜きんでたものがある。
    ちなみに極限強化を施すと武器倍率は380、爪護符を加えると395、種も込みだと405となり、400の大台を突破する。
    そのため本武器は、今作で数少ない攻撃よりも見切りの方が火力スキルとしての価値が高い武器となっている。
  • しゃがみ撃ち対応弾はLV3通常弾、LV3貫通弾、氷結弾そして滅龍弾。
    しゃがみ対応弾がLV3貫通弾になったため、総火力に優れるLV1貫通弾の運用ができない。
    しかし、超攻撃力を完全に生かした氷結弾と滅龍弾はあらゆるボウガンを超える威力を叩き出すことができる。
    属性弾での部位破壊で有利になるバサルモスやその亜種などにはまさに悪夢のボウガンと言えるかもしれない。
  • ただ、やはりクジュラ武器らしいクセは存在している。
    貫通弾の装填数が 2/4/6 とコルム=ダオラより減っている
    リミッター解除しても物理弾の装填数が一切増えないところがまたもどかしい。
    さらに、装填速度「普通」になってしまったため、LV2貫通弾も最速装填できなくなり、
    ついには水冷弾、毒弾、麻痺弾も一切装填できなくなり搦め手もほとんど失った。
    超攻撃力の代償はかなり大きかったようだ。
  • といっても、ブレや反動など基幹となる部分に致命的な欠陥は無いため、その攻撃力を活かすことは十分に可能。
    装填数アップのハードルも下がったため、LV2、LV3貫通弾に限ればかなりの高火力を出せることは間違いない。
    この武器に見切りマスターを付けるだけで、挑戦者+2が発動したディスティアーレとほぼ同等の威力になる。
    さらに、力の解放や挑戦者+2といった会心率を強化するスキルを用いたり、狂竜症を克服すれば
    どんな武器でも決して追いつけない、前人未到の領域に達することができるだろう。

余談

  • 武器のデザインについては、鱗とヒレということでモチーフは魚ではという推察もあるが、
    尾ビレ部分が鯨類のように横に広がっていること(身体を横にくねらせる魚類のヒレは垂直なのが一般的)から
    クジラ/イルカ等の海洋哺乳類だと予想される。
    武器全体の形状も踏まえると、マッコウクジラなどが近いか。
    武器銘にあるデルフはギリシャ語でイルカを指す「Delphis」から来ていると考えるとより納得感が出るだろう。
  • コルム=ダオラは英語版の名称がDaora's Ceti。Cetiはくじら座のなかの星をあらわす属格。
    くじら座のモデルである海の怪物は海獣の意でケートス(Cetus)と呼ばれ、
    これはイルカなども含めたクジラ類の生き物を意味する英語「Cetacean」の由来といわれる。
    • なお、イルカとクジラは生物として見ると明確な区分が無く、
      おおむねハクジラのうち小型のものがイルカと呼ばれている。

関連項目

モンスター/クシャルダオラ
モンスター/錆びたクシャルダオラ
武器/クシャナ武器
武器/アルギュ=ダオラSP - MHFに登場する同系統武器。G級武器も解説。
武器/クシャ=レラ - MHFのイベントクエストで生産できた、もう一つの鋼龍ヘビィボウガン
武器/ギガン=バール - デザインがよく似たヘビィボウガン


*1 ライトボウガンでは無印からリボルバー型があった。
*2 ガオウが持つLV2斬裂弾はブレイヴゲージの上昇量が非常に高く、火力も烈光弾を超える
*3 ブラキ炭鉱の効率ハメ周回で使い道のある弾の中で、ガオウが扱えずコルムのみが扱える物が存在しない