MHXに登場する四天王の一角、斬竜ディノバルドの素材で作られたチャージアックス。
繋げ、その斧の名は灼炎のディマンダー。
目次
概要
- 斬竜ディノバルドの素材から作られたチャージアックス。
デザインは斬竜の体表を思わせる青い殻をベースにおとなしめの炎の意匠を組み合わせた盾と、
尾の刃を加工して作られたと思われる、こちらもおとなしいデザインの片手剣を合わせている。
全体的に見て派手な意匠の多い斬竜武器としては、赤みの少ない地味でシックな武器に仕上がっている。
納刀時の色合いがほぼ青一色なのも、斬竜武器にしては珍しい。- もっともその分、属性強化状態になると見事なまでに盾が赤熱化する。実にディノバルドらしいといえよう。
一度は拝んでみたいところである。
- そして、二つ名持ち個体燼滅刃ディノバルドの素材を用いて生産出来るのが爆焔のディマンダー。
こちらのデザイン自体は通常種武器と同じだが、全体的によりダークな色合いになり、
刀身や盾の縁が炎のように明滅しているのが異なる。
なおこちらの説明文は、狩技ゲージが溜まりやすい特殊効果の説明もあって残念ながら割と普通である。
- 本項では二つ名持ちモンスターである燼滅刃ディノバルド、及びディノバルド亜種の武器も扱う。
灼炎のディマンダー
MHX
- 灼炎のディマンダーの性能はというと、製作時点では
- 攻撃力130、会心率0%
- 火16の強属性ビン
- 斬れ味緑60
- スロット1
素材的にも難物である斬竜の尻尾を強化を含めて全く使わないので非常に優しいといえる。
最強の尻尾切り兵装を持っているのにである。
- 4回の強化を経て、更に獰猛化斬竜鱗や斬竜の炎玉を投入する事で、
怖焔を従えし最終進化形斬竜合刃バルドレッドとなる。
斬竜合刃よ烈火と業火の饗宴を開け。
その性能は- 攻撃力210
- 火26の強属性ビン
- 斬れ味青40、匠+2で白40
- その他はそのまま変化なし
- しかし、今作はライバルにとんでもない強敵が多数ある。
筆頭は雌火竜武器のディア=ルテミア。その性能を見てみると、- 攻撃力210・火30・強属性ビン
- 斬れ味青20・匠+2で白50
- 会心率0%・スロット1
作成難易度においてもレベル1の獰猛化雌火竜素材と希少種の煌液ぐらいしか入手が厳しいものが無く、
上位の獰猛化素材をある程度要求されるバルドレッドと大差は無い。
何から何まで真っ向勝負のライバルが存在し、かつ僅かに負けているのが悲しい。
MHXX
- MHXXではG級追加に伴い究極強化が解禁。究極強化後の銘は「大斬合刃バルドノヴァ」となる。
その性能は、- 攻撃力320
- 火属性33・強属性ビン
- 斬れ味は素ではもう一声欲しい白40、匠+2で紫40まで伸びる
- 会心率0%、スロット1は相変わらず
- 属性武器としてバランスがよい順当な強化を遂げたが、ライバルたる上述のディア=ルテミアの究極強化形、
ディア=ルテミネヴァとの関係性には大きな変化がない。
同攻撃力に、属性値は敗北。匠をつければあちらも短めながらしっかり紫が出現。
G級で匠が発動しやすくなり紫ゲージが弱体化されたため、この点は相対的に差が縮まってしまっている。
とはいえバルドノヴァは素の白がそこそこなため、業物運用も視野に入る。
スキル構成での差別化に活路を見出せるか。
MHW:I
- MHW:Iでディノバルドが復活した事で本武器も再度登場した。
汎用グラフィックになってしまった武器種もある中、専用グラフィックでの再登場となっている。
- 最終強化で斬竜合刃バルドレッドとなる。その性能は
- 攻撃力936、会心率は0%
- 火390・強属性ビン
- 素でやや長めの白、匠Lv5で紫30が出る
- スロットはLv1が一つ付いている
炎龍の剛爪を用いてストーリークリア前から作れるようになる、製作可能時期の早さが一つの魅力となる。
- 前作までとはライバルが雌火竜武器から打って変わり、火竜武器である業火斧ヘルメスレイとなっている。
そのヘルメスレイの性能はというと- 攻撃力972
- 火330・強属性ビン
- こちらも長めの白、匠Lv5で紫20
- 会心率20%
- スロットはLv2が一個
何よりもヘルメスレイは素で20%と高い会心率を持っているのが辛い。
今作では属性武器が見直されたとはいえ物理性能の高さはやはり見逃せず、
バルドレッドが属性値で勝ってはいるがかなり手強いライバルと言える。- とはいえ強属性ビンは属性値が重要であり、属性特化という点でまだ分がある。
また前述した通り早めに最終強化が終わるため、繋ぎとして作成しておいても損はなく、
あくまで手強いライバルがいるというだけで武器として大きな不足があるわけではない。
見た目など好みで選んでも良いだろう。
硫鉄のマクマリー
MHW:I
鋭利な刃は強力な酸をまとい、
斬りつけた獲物を溶かし尽くす。
- 今作でディノバルド亜種が追加された事により、亜種の武器も登場となった。
グラフィックは通常種武器と同じだが、
ディノバルド亜種らしく暗い緑と硫黄を連想させる黄色のグラデーションとなっている。
派生元は通常種武器ではなくタイラントブロス。
- 初期段階の硫鉄のマクマリーを経て、硫斬合刃メリッサーニとなる。その性能は
- 攻撃力1044・榴弾ビン
- 高攻撃力ながら会心率0%
- 素では青、匠Lv5で白20と紫10を得る
- 属性解放Lv3で麻痺270
- あって嬉しいLv4スロットが一つ
紫が出る攻撃力のチャージアックスとしては依然トップクラスである。
他の硫斬竜武器と同じく素の斬れ味は悪いものの、匠で紫を出す事により
チャージアックス中最上級の物理期待値を手に入れることが出来る。
無属性強化が乗るため基礎攻撃力を上げやすく、榴弾ビンの威力も中々の火力となる。
今作で追加された砲術Lv5の存在もあり、
単純な物理期待値と合わせた超高出力属性解放斬りの威力はかなりのもの。
傷を付けた部位に超会心が乗れば、ビンの爆発も含めてワンアクションで
1000を優に超えるダメージを叩き出すことが出来るなど浪漫溢れる一振りである。
- 攻撃力で優れるのは良いが、
チャージアックスにおいて白と紫を合わせても30というゲージの短さはかなりのデメリット。
GPを駆使してガードしながら攻めるスタイルだと驚くほどの速さで青まで落ちる上、
青自体も長くはなく油断してると緑が見えてくるほど。
達人芸や剛刃研磨といったスキルによるケアは必須であり、求められるスキルの多さや
短い斬れ味を活かす立ち回りの難しさなど、非常にじゃじゃ馬な一品である。- 上述のGPを駆使したガードを多用するプレイスタイルの場合、達人芸よりも剛刃研磨がオススメ。
達人芸は会心が発生した時のみ斬れ味消費が発生しないというスキルのため、
ガードによる斬れ味低下は防げずにゴリゴリと斬れ味を削られていく。
もちろん併用してもよいが、剛刃研磨が切れた時点でガードによる斬れ味低下は抑えられない。
- 上述のGPを駆使したガードを多用するプレイスタイルの場合、達人芸よりも剛刃研磨がオススメ。
- 物理型榴弾ビンのチャージアックスとしてみるとライバルが多く、
以上の4つが分かりやすいライバルとなる。
特にルナ=エストオレの存在はかなり気掛かり。一部で最強のチャージアックスと言われているだけあり、
同攻撃力に会心率10%がついている他、長めの白や高めの毒属性を備えている上スロットもLv2が2つと隙がない。
こちらが勝っているのは紫が出るという事とスロットLvが4という事、あとは無属性強化が乗るというくらいか。
差別化のためにもこちらは火力スキルを盛りたいが、マスターランクにおいて生存スキルを積まずに
生き残るとなるとプレイヤースキルに強く依存する事になる。自分の腕と相談しよう。
- ゾラマグナの呪いにかかるものの、装飾品さえあれば
砲術Lv5・匠Lv5・見切りLv7・超会心Lv3・無属性強化・剛刃研磨と
とにかく火力スキルを詰め込むこと自体は可能。
運が良ければ更に攻めの守勢といったスキルも入ってくる。
とにかく火力を求めたい脳筋浪漫派のハンターは、ぜひ一度狩りのお供に連れて行ってみて欲しい。
爆焔のディマンダー
MHX
- 二つ名武器であるこちらは、他の燼滅刃武器と同じく最終的に匠不可の素白、高爆破属性の武器に仕上がる。
9回もの強化と苦労を重ねて最終強化を成し遂げ、燼滅合刃バルドレッドとなった暁に出現するのは、- 攻撃力200、会心率5%
- 爆破23
- 榴弾ビン
- 斬れ味白20
- スロットなし
- 狩技ゲージが溜まりやすい*1
- さて、ライバルであるが、こちらの候補はわずか3本。
となっている。
比較してみると、ブラキ武器の二振りは最初から勝負になっていない。
バンカームズは攻撃力が同じ、他はほぼこちらが相手を上回っている。
イフルゼントは僅かに属性値がこちらより上であるが、それを言ったらこの後のライバルに蹴散らされる。
但しスロットは前者が1つ、後者が2つ開いているので、それを生かす様にするべきであろう。
そしてテオ=ノーヴァであるが、こちらはなんというか方向性が微妙に違う。
攻撃力がこちらの200に対して170しか無いが、圧巻の爆破属性43を誇る爆破の権化である。
もともと爆破属性は特定の相手より、共通する弱点を持たず、
かつ体力が低めになる大連続狩猟向けの武器であるが、全体的に相手の肉質が柔らかめならばバルドレッド、
硬めならばテオ=ノーヴァを担ぐべきであろう。
そういう意味ではこちらはライバルと言うより同志という方が合っているかもしれない。
MHXX
- 二つ名武器の方のバルドレッドにも、G級にて究極強化先が追加。銘は「真滅合刃バルドノヴァ」となる。
その性能だが、- 攻撃力300、変わらない会心率5%
- 爆破属性30
- 榴弾ビン
- 斬れ味は素で匠無効の紫30
- 二つ名武器お決まりのスロット0と、狩技ゲージ補正効果
- 榴弾ビンとしては物足りない武器倍率の成長と紫ゲージの弱体化・匠発動難易度の緩和が響き、
上位での万能性は影を潜めてしまっている。
幸いと言うべきか、今作の榴弾ビン盾斧で爆破属性を持つもの*2には、
実用的な斬れ味と高武器倍率を両立させたものが存在しない。- 一線は退いた形ではあるが、最初から紫30を持つのは斬れ味消費の激しいチャージアックスにはありがたく、
斬れ味の伸びしろがないということは斬れ味ケアにスキルを割く必要性が薄いという利点とも言える。
斬れ味を伸ばさない状態では未だに爆破属性の中では期待値では一位*3、
上の段階の色を出された時点で逆転するのだが、見切り+2以上のスキル付与でまた逆転が見える。 - 榴弾部分の火力に関して言えば、爆破チャージアックスの中でも下の方。
業物さえ付けてしまえばあとは好きにスキル構築できるという点では融通のきく盾斧といえる。
持ち前のスペックははっきりと言ってしまえば特徴という特徴がないほどの平均値に収まっており、
斬撃、爆破、榴弾がそれぞれ秀でたところなくすべて足して一人前という、まさにバランス重視の盾斧。
- 一線は退いた形ではあるが、最初から紫30を持つのは斬れ味消費の激しいチャージアックスにはありがたく、
- まず業物は必須となるだろうが、伸ばし方は大別して
すでにある紫ゲージの補正を受けて攻撃力を延ばし、榴弾の火力増強を目指す、
会心率5%に会心を盛り付けていき、斬撃特化を目指す、
上記二種のうち何かを妥協してボマーを搭載し、爆破の回数を増やすという3パターン。- ライバルとして挙げられるのは砕巌盾斧イフルゼントか。
榴弾ビンに重要な攻撃力値でバルドノヴァに10勝り、
匠と業物双方の運用に適性を持つ絶妙な斬れ味にスロ2を備える。
- ライバルとして挙げられるのは砕巌盾斧イフルゼントか。
- 榴弾盾斧としての強豪入りは難しいが、爆破盾斧の中では手堅くまとまった性能をしているため、
優秀な斬れ味や低くない属性、狩技の回転の良さをしっかり活かして戦おう。
- 二つ名武器の最終形態だけあり、強化難易度の高さは健在。作成するなら心してかかるべし。
余談
- 初期銘の「ディマンダー」とは、おそらくディノバルドと
四大精霊のうち火を司る精霊・サラマンダーを組み合わせたネーミングと思われる。
最終強化銘の「バルドレッド」は同じくディノバルドと、英語で恐怖を意味するドレッドを組み合わせたものだろう。
そして究極強化銘では「バルドノヴァ」というそのまんますぎる名前になってしまう。
「ディ」は初期武器銘に置いて行かれたようだ
ディノバルドといえば大剣のはずだが何故チャージアックスにこの名がついたのかと思わなくもない。
まあアールノヴァも間違いなくかっこいいのだが。
- 亜種武器「硫斬合刃メリッサーニ」の元ネタはギリシャのメリッサーニ洞窟であろう。
青く輝く美しい地底湖があり、ここでは内陸部からの淡水と海からの海水が混ざり合っている。
これを合体とみなすと、チャージアックス要素が見出せる…かもしれない。- 強化前の銘「マクマリー」とは、有機化合物の合成反応であるマクマリーカップリング反応から。
2種類の有機化合物の合成であるため、盾斧要素が見出せる…かもしれない。
元を辿ると、この反応を詳しく研究したジョン・E・マクマリー氏から名付けられている。
現実世界の人名から取られるものは、前例が存在するものの珍しい事例である。- なお、マクマリー博士は大学で広く用いられる化学分野の教科書も執筆している*4。
理系専攻のハンター諸氏にとってはそちらの方が馴染み深いかもしれない。
- なお、マクマリー博士は大学で広く用いられる化学分野の教科書も執筆している*4。
- 強化前の銘「マクマリー」とは、有機化合物の合成反応であるマクマリーカップリング反応から。
- 斬竜合刃の説明文にやや違和感を感じる方もいるだろうが、
これは説明文の字数制限により、他のディノ武器最終強化形にあった読点が抜けてしまっているため。
要するにディノ棍と同じ現象が起こってしまっているのである。
一度ならず二度までも…。- MHW:Iでは解説文が若干変化。
全武器種において「斬竜○○よ、」の部分が削られ、「進化する。」から直接
文が続いていく形式となっている。
- MHW:Iでは解説文が若干変化。
- MHXにおける四天王チャージアックスは、
ディノバルド同様やや上のライバルが同系統の上に手強いライゼクス、
強属性なら独自の立ち位置を持てたはずなのに榴弾ビンのタマミツネ、
強属性ゆえ高攻撃力を完全に潰されたガムートと、どれも微妙に不遇をかこっている場合が多い。
共通するのは村攻略時にはどれも頼れる武器なのだが、
集会所上位になると途端にライバルに取って代わられるという点である。
- 続くMHXXでは通常種武器は引き続き苦戦を強いられているものの、ディノバルド以外の二つ名モンスターが登場。
通常種武器から物理寄りにシフトし、見事に万能型として花開いた天眼に
どちらのビンとも相性が良くないという色々と極端すぎる性能になったものの、超会心運用で活路を開いた青電主と、
それぞれの素材から作られたチャージアックスは盾斧界隈に異なる方針で足跡を残すことに成功した。
通常種武器の二の舞を演じたことでチャージアックス屈指のネタ武器としての評価を不動の物とし、
ジオブロスや(元)ネタ武器に花を持たせる結末となった銀嶺は泣いていい