デモイン級重巡洋艦
Ver0.6.14のセーラムデータ入りに伴いデモインのモデリングにも変更が加えられた。
多数あるので詳細は小ネタに記す。
性能諸元
・基本性能
Tier | 10 | 種別 | ツリー艦艇 |
---|---|---|---|
艦種 | 巡洋艦 | 派生元 | Buffalo |
国家 | アメリカ | 派生先 | Annapolis |
生存性 | 継戦能力 | 50,600 | |
装甲 | 27mm-152mm ・防郭 27-152mm ・艦首/艦尾 27mm ・砲郭 27mm ・装甲甲板 27mm-90mm | ||
対水雷防御 | ダメージ低減 | 7% | |
機動性 | 最大速力 | 33.0kt | |
旋回半径 | 770m | ||
転舵所要時間 | 8.6秒 |
隠蔽性 | 通常 | 副砲 | 主砲 | 火災 | 煙幕 | |
---|---|---|---|---|---|---|
海面発見距離 | 13.9km | 13.9km | 15.8km | 15.9km | 8.2km | |
航空発見距離 | 7.9km | - | 0.0km | 10.9km | - |
射撃管制装置 | 船体 | モジュール | 主砲射程 | 最大散布界 |
---|---|---|---|---|
- | mod.1 | 15.8km | 142m |
主砲 | 船体 | 口径 | 基数×門数 | 最大ダメージ(火災) | 装填 | 180度旋回 | 弾種 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
- | 203mm/55 | 3基×3門 | HE弾 2800(14%) AP弾 5000 | 5.5秒 | 30.0秒 | HE/HC Mk25 AP Mk21 |
副砲 | 船体 | 口径 | 基数×門数 | 最大ダメージ(火災) | 装填 | 射程 |
---|---|---|---|---|---|---|
- | 127mm/38 Mk32 | 6基×2門 | HE弾 1800(5%) | 6.0秒 | 6.0km |
空襲 | 船体 | 機体 | 小隊数 | 出撃機数(HP) | 搭載量 | 射程 | 最大ダメージ | 準備時間 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
- | Consolidated PBY-2 Privateer | 2 | 1(2,000) | 2 | 8.0km | 4,900 | 30秒 |
対空砲 | 船体 | 距離 | 口径 | 基数×門数 | 爆発数 | 秒間ダメージ | 命中精度 | 有効ゾーン | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
爆発半径内 | 継続的 | ||||||||
- | 短 | 20mm Oerlikon Mk4 | 12基×1門 | - | 88 | 85.0% | 0.1-2.0km | ||
中 | 76.2mm/50 Mk33 | 12基×2門 | - | 417 | 90.0% | 0.1-4.0km | |||
長 | 127mm/38 Mk32 | 6基×2門 | 5 | 1680 | 105 | 90.0% | 0.1-5.8km |
・アップグレード
スロット1 | スロット2 | スロット3 | スロット4 | スロット5 | スロット6 |
○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
搭載可能アップグレード
・消耗品
搭載可能消耗品
スロ ット | 消耗品 | 名称 | 使用 回数 | 準備 時間 | 有効 時間 | 効果 |
---|---|---|---|---|---|---|
R | 応急 工作班 | ∞ | 60 | 5 | 火災を消化し、浸水を復旧し、損傷したモジュールを修理する。また敵潜水艦の魚雷誘導を阻止する。 | |
T | 対空防御砲火 | 4 | 80 | 40 | 継続ダメージ +50% 砲弾の爆発によるダメージ+300% | |
水中聴音 | 3 | 120 | 100 | 敵艦、敵魚雷の強制捕捉範囲(煙幕内も含む)を向上させる 魚雷強制捕捉距離:3.00 [km] 敵艦強制捕捉距離:4.00 [km] 最大潜航深度の潜水艦補足距離:2.00 [km] | ||
Y | 着弾 観測機 | 4 | 240 | 100 | 主砲の射程を 20 [%]延伸する | |
戦闘機 | 3 | 90 | 60 | 自艦艇を追従し、敵機を自動的に迎撃する 戦闘機数 4機 | ||
警戒 レーダー | 3 | 120 | 35 | 一定範囲内のすべての敵艦を探知する 敵艦捕捉距離(水上):10.00 [km] | ||
U | 修理班 | 3 | 80 | 28 | 自艦のHPを回復する 回復量:最大HPの 0.5 [%/秒] |
ゲーム内説明
このデモイン級重巡洋艦は、主砲に自動装填装置を備えており、高い発射速度を実現していました。本級は、夜間における近接戦闘の経験により、従来のアメリカ海軍巡洋艦の203mm砲では発射速度が不十分であることが判明した結果として開発されました。オレゴン・シティ級の発展型であり、5隻が建造開始されましたが、二次大戦の終結に伴い、完成したのは3隻のみに留まりました。本級最後の艦であったセーラムは、後に博物艦船として改装されました。
解説
戦後艦であるアメリカTier10巡洋艦。
現状、ウースターと本艦のみが史実でも就役したTier10ツリー巡洋艦である。さすがアメリカ
なお同型艦のSalemが石炭艦(特別艦艇)として実装されている。
- 主砲
この艦の最大の特徴である自動装填装置を備えた203mm砲を搭載。装填時間は重巡離れした5.5秒、射撃数はYodoの毎分90発を上回り、San Martinの毎分100発に肉薄する。150mm砲の装填速度で203mmを乱射できると書けば本艦の飛び抜けた火力が通じるであろうか。
砲弾についてはBaltimoreを参照の事。貫通力はT10の20センチ砲では最悪であり大型巡洋艦、重装甲巡洋艦相手ではVPを抜けない事も出てくる。貫通力が足りないと感じれば無理にVPを狙わず貫通ダメージを稼ぐことが望ましい。また刺さるならSHSの特性上バイタルを抜き易いと言える。
AP弾のDPMは49万に達し、前部砲塔のみでも32万。対戦艦であっても、APが刺さる環境なら全部砲塔を使えずとも前部砲塔のみで、1分足らずで沈め切ることも可能。相手戦艦の装甲HP、主砲口径次第では接近戦に持ち込んでしまうのも一つの手である。
高火力の代償として弾道は悪い。交戦距離が伸びるほどに実質DPMは急低下するため島や煙幕を使用し距離を詰めながら戦いたい。また以上の理由から機動戦は後述の機動性も相俟って苦手である。高速弾持ちの艦が増えるT10では特に、距離を取られたら潔く隠蔽に入る勇気が大事である。
とは言っても島に頼りすぎるとマップによってはまともに主砲も撃てない可能性もあるため、場合によっては島から出る決断も大事である。機動性を向上すべく後述の固有アップグレードを搭載することも一考に値する。
- 対空
これまで長い間、中距離を担っていた40mm対空機関砲が3inch連装対空砲に置き換えられており、射程増加と合わせ米巡の特徴である中距離における強力な対空火力にはさらに磨きがかかった。総じてゲーム内でも上位に入る対空性能を有し、空母としても積極的に狙いたくない相手。巡洋艦らしく味方艦に随伴し対空の傘を差したい。
とは言っても長距離対空は爆発数6と少なく、消耗を覚悟すれば攻撃は可能である。特に島に張り付く場合あらゆる航空攻撃にフルヒットを許すため、島浦で空母に粘着されるとなす術もなく沈められる恐れすらある。バイタルが横に大きいため上から刺さりやすく、AP爆弾を持つ白龍、MVRは天敵と言って差し支えない。
スキル、アップグレードで対空特化をすれば防御砲火使用で爆発数9となり、高い継続ダメージと合わせ自衛もある程度可能となるが、スロット6を対空にしてまでやる事かは難しい判断である。対空はスキルのみに止めるのが無難か。
- 抗堪性
HP50,600はTier10巡洋艦としては標準的な値であり、数値上の抗堪性は悪くないように見えるが、これまで水面下にあったVPは水面上に出ており側面を晒すのは危険。
船体30mm、艦首艦尾は27mmでありそれぞれ380mm、428mmまでのAPを跳弾可能‥なのだがT10戦場で38cm砲を搭載する戦艦は殆どおらず艦首艦尾を問答無用で強制貫通されると思って構わない上に、船体の30mmすら強制貫通する457mm持ちが増える中で強制貫通に泣かされる場面は確実に増えている。
ガン縦で停泊、また接近戦の多い運用上戦艦砲がフルヒットする危険性は高く、その際の撃たれ弱さは(当たり前だが)他の巡洋艦を凌駕する。後述の回避方法や走行特性を理解した弾受けでリスクを最低限にしたい。
一方で、舷側装甲帯(舷側水線部)は152mmと実装中巡洋艦のなかでも屈指の装甲が飛び出るバイタルを守っており、角度管理さえ怠らなければ側面からのVPヒットはまず起こり得ない。
対水雷防御のダメージ軽減値は7%と同Tier巡洋艦最低値となっており、高威力の魚雷がはびこる高Tier戦場において被雷には明らかに脆く、2発も食らえば致命的なダメージとなる。
近距離戦を得意としながらも防御力は不足している(そもそも戦艦砲の直撃に耐えられる巡洋艦が異常なのである)が操艦次第では相当粘り強く戦える。魚雷にだけは注意しよう。
- 機動性
旋回半径はTier10重巡としては最も小さく、舵の効きでこそ蔵王に劣るものの前級から改善している。
問題はむしろ速度。Tier10戦場において33ノットの巡洋艦は鈍足の部類であり、撤退や回避機動時にネックとなりやすい。
全体的に動きがもっさりとしており、注意しないと容易に戦艦から痛打を喰らう。機動戦は苦手な部類である。
しかしDes Moinesの機動性は、その固有アップグレードなしに語ることはできない。
注目は「最大出力への到達時間-50%」。同効果をうたう推力改良2と同時積みが可能。
停止状態から6秒程度で30ノットまで加速でき、適切な交戦距離を維持することで 停船→敵戦艦発砲→加速して回避、といった芸当が可能になる(頁末参照)。
島周囲での機動力の向上、停泊時のリスク回避、敵弾回避全てに有効である。デモイン乗りが必ず行き着く「機動力の低さによる機動戦の辛さ」「島陰射撃時の航空攻撃に対する脆弱さ」をカバーできる、痒いところに手の届く良アップグレードであるため、是非取得を検討したい。
- 隠蔽性
前級より悪化しており、艦長スキルやアップグレードで最大まで強化して10.9km。
それでもこれに勝る同格巡洋艦の中ではマイノーター(9.1㎞)、ウースター(9.8km)、蔵王(9.9㎞)といった本艦を天敵とする軽装甲な巡洋艦ばかりである。
容易なポジショニングによる味方駆逐の支援、強力なAPによる軽巡狩りが捗る。
なお、スキル刷新により復権を果たしたナポリ(10.4km)の様な良隠蔽艦が続々登場する中で、隠蔽優位が逆転されたり縮まっている事には注意したい。
- 消耗品
- レーダー
米重巡仕様の10キロレーダー。効果時間はフル強化で48秒と非常に長く、高隠蔽で忍び寄り高火力で駆逐を退場させたり、煙幕内の軽巡を炙り出したり、島陰運用時に島浦警戒をしたりと使い所は非常に多い。しかし隠蔽との差が0.9キロとやや長く、積極的に使うのは本艦の諸性能を考えると難しい。島陰を利用し、キャプエリアに接近する駆逐を待ち構えることが望ましいと言える。
間違っても観測機を積んではいけない。 - ソナー
対空防御砲火と択一である。
オーソドックスな5キロソナー。前線に居座る本艦にとって魚雷警戒の意義は大きく、また魚雷を所持する潜水艦、駆逐艦、巡洋艦との戦闘を主任務とする本艦にとって、ソナーのお陰で生き残れた、という展開は多い。島陰、煙幕内の炙り出しと運用にマッチした消耗品であるため迷ったらこちらを採用しよう。 - 対空防御砲火
ソナーと択一である。
スロット6の副兵装改良2と合わせ使用する事でT10艦載機も叩き落とす強力な対空弾幕を張れる‥のはいいが先述のソナーを捨ててまで採用する意義があるかと言われると微妙である。
素で優秀な対空に妥協しソナーを採用するのも一手。
- レーダー
- 総評
203mm砲をまるで軽巡洋艦のように撃ちまくれる投射量に強力な対空とレーダーを持つサポート型高火力巡洋艦である。
制圧戦においては高い火力と警戒レーダーを併用した敵駆逐艦の早期排除、味方の防空支援、後衛への火力投射と隙がなく、エリア攻防で無類の強さを発揮する。
終盤の艦艇数の減った場面では潜水艦から空母までその火力、消耗品、対空をフルに生かせば対抗可能であり、どの艦からも脅威になりうる非常に高いスペックを持ち合わせている。
反面、防御性能と機動力は並かそれ以下であるため、強力な主砲を持つ戦艦がひしめくT10戦場ではこれまで以上に繊細な操艦が求められる。
最後まで生き残ること、HPを保つ事を大事にしよう。特に小型艦からすれば本艦は存在自体が脅威であり、終盤に勃発する接近戦ではそのスペックを如何無く発揮し大型艦をも屠り、終盤にここぞと波状攻撃をかける敵空母から味方を守り続けられる。序盤にポジショニングに固執し大ダメージを喰らったり、中盤に与ダメに目が眩み甘い姿勢を咎められる様なことがない様にしたい。0.9.5において、固有UGの加速力はナーフされました。現在の加速力はここに記載されているものとは異なります。
- 固有UGの特性
デモインの固有UGは表記上は推力改良2と操舵装置改良2をあわせた効果だが、実際には相違点が多い。
特に推力改良2に対しては上位互換であり、最初の数秒間での加速量が非常に大きい。
更に推力×推力の同時積みでなぜか効果が劇的に長く持続するようになり、その加速力はエンジンブースト状態のアンリ4世さえ突き放す。特殊UGを選ぶのであればぜひ同時積みしたい。
図: 停止状態からの加速所要時間の比較*1
- 腹見せ停船フェイント
例えば停止状態で大和に狙われたと仮定してみる。
9kmで交戦した場合、大和の砲弾は4.4秒で着弾*2し、その水平散布界半径は138m*3である。推力特化デモインはその間に26.5ノットまで加速し、およそ150m前進する。船体の全長が約210mあるので完全に散布界の外にはならないが、艦尾40mにバイタルはなく大ダメージを負う可能性は低い。
現実にはプレイヤーのリアクションの遅れもあるので10km未満では危険だが、12kmもあれば十分実用的なフェイントができる。
- ミニアンリ(仮)
上記のバリエーション的側面が強い。
アンリ4世は、長射程と最高速度43.9ktを活かした高い加減速性能で、側面を晒しながら加減速だけで敵戦艦の砲撃を回避することができることが知られている。短射程かつ鈍足のデモインで同様の動きをすることなど論外...なのだが、固有UGがあればそうでもない。
一般的な推力改良2のみでは10kt以下でなければ再加速時に有意な恩恵はない。しかし推力特化デモインは別格。0~30ktの広い範囲で強烈な加速がかかるため、20kt台に落として減速する素振りを見せてもたちまち猛烈に加速できる。とはいえアンリほどに偏差を狂わすことはできないので、相手をどれだけ心理的に混乱させられるかにかかっている。しかしデモインの全門射撃による火力は絶大であるため、状況次第ではそのような戦い方がベストになることもある。
- 前後運動回避
跳弾可能な相手や或いは14km程度の距離があれば、加速力を使った前後運動の回避も非常に強力。
腹見せ回避が2回目以降は運任せになるのに対して、こちらは継続的に姿を晒して戦うことができる。
戦艦砲の散布界は奥行方向に伸びた液滴状なため、推力特化デモインで前進すると比較的簡単に散布界から抜けられる。
なお装甲帯で弾くことを期待し船体を斜めに傾けるかどうかは状況次第だろう。
- 転舵・回避盾
デモインの舵をいっぱいに回した状態での最高速度は、シエラ旗搭載でも27.6ktと遅い。
これでは敵から逃げるどころか、逆に距離を詰められてしまう。
ところが不思議な事に、固有UGを加えると31.4ktになる。推力改良2や操舵装置改良2にそのような効果はない。
旋回半径も速度上昇分だけ広がるようだが、回避盾時に速度が落ちにくい点に着目すれば大きなメリットである。
大前提として本艦の接近戦能力の高さは強力なAP弾性能に依存している。相手に艦を縦られた状態でのHEの投げ合いは本艦の得意とするものではない。接近戦時はいかにAPを刺していくか、APをさせる様に立ち回るか、が最重要である。
- 対軽巡洋艦
本艦が得意とする相手である。
軽巡洋艦は基本的にバイタル装甲が薄く、斜めからでも跳弾優遇で貫通させバイタルを撃ち抜くことが可能である。具体的にゲーム内の殆どの間は全門斉射時30度以上の甘い角度になる必要があり、つまり跳弾優遇のある本艦にとって相手が全門斉射できる=VPヒットを望める、といえる。魚雷発射角に気をつけながら側面に船体を寄せ、側面を打ち抜ける角度であれば積極的にVP貫通を狙っていこう。 - 対巡洋艦
重巡洋艦クラスになればVPは側面を取らないと抜けなくなってくる。ここで大事なのが、ここでもAP弾を撃ち続けるという事である。相手が全門斉射角で無くとも、斜めに船体を向けていれば上部構造物、角度によってはVP貫通を狙えるため確実にHEを投げるよりダメージを取れる。そして相手にAPを投げることによって、相手からすると「敵前回頭」「魚雷発射」を行う事=VP貫通による大ダメージ、となる。魚雷を持たないデモインにとって一番辛いのがその主砲火力を発揮する前に魚雷を刺される事であり、APを撃ち続ける事で相手の魚雷攻撃を牽制し、デモインにとって最高のシチュエーションである防御姿勢での殴り合いを相手に強要できるのである。
- 固有UGの特性
史実
ボルチモア級の改良型として建造された本級は、米海軍が建造した最後の重巡洋艦である。
砲撃能力を重視し改良を重ねてきた重巡洋艦と、手数・装甲を重視し誕生した大型軽巡洋艦。ボルチモア(とウィチタ)級重巡洋艦はこの2つを両立させたバランスの取れた巡洋艦で、索敵・指揮・砲撃戦・護衛と割り当てられた任務は多岐にわたった。しかし太平洋戦争が開戦すると、狭い海峡内での夜戦で不期遭遇戦が多発。第一次ソロモン海戦で(条約型とは言え)ニューオーリンズ級の3隻を失った米海軍は危機感を覚え、砲撃・水雷能力で優れる日本の高速巡洋艦をアウトレンジから攻撃できる新型重巡洋艦デモイン級が建造されることとなった。
主砲はMk.16 55口径8インチ3連装砲3基。口径や門数は前級から変更が無いが、装填角度自由の自動装填装置搭載で発射速度が毎分10発に恐ろしいほど向上(ボルチモア毎分4発)。対空兵装は38口径5インチ両用砲を6基片舷4基と従来通り。ただしボフォース40mmは新型の50口径3インチ砲12基に交代していて艦隊防空能力は飛躍的に向上した。装甲は舷側最大152mm、水平最大89mmとこれまた非常に充実している。
性能はまさしく集大成で米重巡洋艦の最後を飾るに相応しい重巡洋艦だった。
だが、計画された12隻のうち竣工できたのは3隻。それも全てが戦後竣工で、航空機・ミサイルの時代が到来したこともあり艦隊戦の機会に恵まれることはなかった。それでも、戦艦に並ぶ指揮能力と巡洋艦としての扱いやすさを買われ3隻ともそれぞれ旗艦を務めたが、訓練航海が殆どで戦闘らしい戦闘はしていない。東西冷戦の緊張が高まる1960年頃に1-2番艦の「デモイン」「セーラム」は退役。
3番艦の「ニューポート・ニューズ」はベトナム戦争に参加し、陸上目標に対する艦砲射撃で活躍を見せるも、1972年の支援任務中に主砲暴発事故を起こし20名の死者を出している。その後暴発した2番主砲塔中砲が撤去された姿のままで1975年に退役。
3隻とも退役後もフィラデルフィア海軍造船所にて保存(というよりは放置)されていたが、ニューポート・ニューズが1993年にスクラップとなり、1番艦デモインも2007年に解体されてしまっている。
「完成された巡洋艦」とは裏腹の艦歴は不幸としか言いようがない。
余談
2番艦セーラムは博物館船として現存。
自動装填装置を搭載した主砲は画期的であったが、重量がボルチモア級の約300tから150t増加の約450tに大幅増加している他、砲身の熱や命数とか考慮すると発射速度を自重しなくてはならないなど色々と問題もあったらしい。
小ネタ
- Ver0.6.14のモデリング変更点
・各主砲塔後部の足場に梯子追加。
・2-3番主砲塔に備え付けられているカーリーフロート*4の減少。
・艦尾Mk.33 3インチ連装両用砲にレーダーアンテナ追加。
・4-5番5インチ連装両用砲近くの揚貨機を変更。
・砲塔に接触する可能性があった舷側に付いている舷梯用の各ダビットを格納状態に。
・艦橋窓の透明化、上部艦橋窓の開閉状態変更。
・煙突の装飾増加。
公式動画
編集用コメント
- 0.6.1.0を反映。サーバー閉鎖の合間にやったんで一部諸元が埋まっておりませぬ -- 2017-02-09 (木) 19:41:39
- 同格巡洋艦との対空比較表を修正。Moskvaがの最大射程を修正、規格外の射程を括弧で追加、手動制御のスキルが有効となる口径85mm超の値と射程を追加。 -- 2018-02-07 (水) 06:04:57
- 前級がボルチになってたので修正 -- 2018-07-02 (月) 17:51:56
- クッソどうでもいいけどウースターも史実艦なので追記 -- 2018-07-26 (木) 22:14:09
- 対空比較表にウースターを追記 -- 2018-08-07 (火) 19:01:38
- バッファローbuffについて反映(前級と比べて~の部分) -- 2018-11-26 (月) 07:37:53
- 0.8.1.1に合わせて対空と隠蔽の項目を編集しました -- 2019-03-26 (火) 19:12:37
- 機動性の項目に加筆と、畳込み文章として固有UGを使った推力特化デモインの魅力、を追加。検証図を添付。 -- 2019-07-24 (水) 00:03:25
- 130戦ほど乗った感想を踏まえ環境の変化を踏まえながら内容を追加改良し適時表現も変えました。 -- 2023-11-19 (日) 17:10:03
コメント欄
- ロチェスター使ってみて思ったんだが消耗品が修理班 砲火 ソナー 通常煙幕な(固有アプグレ込み)デモイン出てくれないかな~ うん、強そう!! -- 2023-04-03 (月) 21:55:44
- 太古から現在に至ってまでシンプルにサマーズ、ギアプラデモインは強いね。 -- 2023-04-26 (水) 21:06:20
- 煙幕介護分艦隊ほど壊れた構成はないのでNG -- 2024-01-23 (火) 08:49:01
- 太古から現在に至ってまでシンプルにサマーズ、ギアプラデモインは強いね。 -- 2023-04-26 (水) 21:06:20
- デモイン吸の船体がペトロ並みに硬かったらヤバかったろうな。 -- 2023-04-12 (水) 20:55:28
- 全盛期ペトロよりヘイト高そう。 -- 2023-04-12 (水) 20:56:26
- もう少し固くしてくれてもいいんだぞ(泣) -- 2023-04-12 (水) 21:18:16
- イリノイはそれに近しい存在だと思うけどな -- 2023-04-12 (水) 22:46:26
- 戦艦枠だからなぁ -- 2023-06-16 (金) 09:14:44
- やっぱ10kmレーダーの必要性を大いに感じるわ。駆逐もそうだけど島浦から浮上してる潜水艦を照らしてノーリスクで爆雷飛ばせるのが強い。8.5kmじゃギリ届かないことが多すぎてな… -- 2023-04-26 (水) 09:38:13
- コイツで16kmくらい先のハノーファーのVP抜けたんだがバグか? -- 2023-05-01 (月) 12:38:05
- 島風HEでアルザスのVPもらったことあるからバグちゃう?ハノバーに隙間なんてないやろ -- 2023-05-01 (月) 14:33:09
- 通常貫通が複数完全同時ヒットするとバイタルリボンが出るバグはかなり昔にあったとは聞くな。ちょっと前までの蔵王は艦橋に弾かれたAPがバイタル直行するとんでもバグ抱えてた(真正面からバイタル抜かれた)りしたし、まだ見つかってないのがあるかも、 -- 2023-06-17 (土) 10:59:27
- 島風HEでアルザスのVPもらったことあるからバグちゃう?ハノバーに隙間なんてないやろ -- 2023-05-01 (月) 14:33:09
- セーラムではそこそこやれるんだけれど、デモインだと何もできないまま沈む…… -- 2023-06-13 (火) 22:00:31
- というか最近戦場で見かけるのセーラムばっかりだな -- 2023-06-16 (金) 17:57:42
- ただデモインの何をバフしたらいいかというと正直難しい。 -- 2023-06-16 (金) 18:26:43
- 装甲が増えたらOPまった無しだものね。消耗品増やすくらい? -- 2023-06-16 (金) 18:32:07
- 消耗品や特アプで十分差別化されてると思うけどね。デモインはどちらかというとkots春雲みたいに連携プレー前提に向いてるかな。 -- 2023-06-16 (金) 18:54:12
- 闘争でシュリーフェンに勝ったぞー 1vs1で -- 2023-07-04 (火) 10:37:09
- 接近戦に持ち込まれたら魚雷が来るんじゃ?距離取っても副砲射程以遠で戦艦の主砲弾を回避しつつだからな~本当か?w -- 2023-07-04 (火) 10:46:27
- 高位の1:1はデモインのほうが強いようです。金位戦で局地的に発生したシェリvsデモで完封しているのを見た -- 2023-07-04 (火) 11:21:24
- 引きで副砲圏外~隠蔽のシビアなラインを延々引いてた -- 1葉? 2023-07-04 (火) 11:22:54
- 接近戦に持ち込まれたら魚雷が来るんじゃ?距離取っても副砲射程以遠で戦艦の主砲弾を回避しつつだからな~本当か?w -- 2023-07-04 (火) 10:46:27
- 私も闘争でシュリーフェンに撃ち勝った。島影待機でキャプ踏んだ瞬間にレーダー起動で暫く島影撃ち、ソナー捕まるあたりで主砲弾腹の30で弾きながらひたすらAPをねじ込んだ。最後魚雷踏んで残り2000になる薄氷の勝利だったけどちゃんと交わしてれば結構余裕持って撃ち勝てたっぽい。リプレイ見返すとシュリーが島から飛び出してきたその25秒間で4万弱(シュリーが回復入れたらそれ以上)ダメージ入れてて、デモインのAPの凶悪さを思い知りましたわ・・・・ちょっと自信ついたので対面にループオハイオグローサークレムリンちゃんあたりの強制貫通or体力お化け引かなきゃ行ける気がしてきた笑やっぱ強いわ(当たり前) -- 2023-07-05 (水) 01:31:00
- 上の方のコメントで「これで来るならウースターのほうがマシ」ってコメント見て驚いてる。AADF積んでいけない以外はデモインのほうが「強い」し、戦況をひっくり返せる快感や敵の体力を直に削る快感、実際に艦種構わずキチガイじみた火力を出し接近戦とかも楽しめるこいつでよくねになる。 -- 2023-07-05 (水) 12:05:06
- 2018か2020って相当環境違うんじゃないの…… -- 2023-07-05 (水) 13:20:57
- そゆこと、環境変わったんやなぁってしみじみ思うわ -- 2023-07-05 (水) 14:02:06
- 実装初期のウースターは重巡と装甲変わらなかったし隠蔽レーダー出来たしな -- 2023-07-06 (木) 16:22:57
- 2018か2020って相当環境違うんじゃないの…… -- 2023-07-05 (水) 13:20:57
- デモインで主砲大破させるの楽しいw -- 2023-07-06 (木) 18:40:28
- デモインでシュリーフェン縦抜きできたんだけどどうやって刺さったんだろう? -- 2023-09-04 (月) 19:14:50
- 普段マイノ使ってて研究ポイント溜まったから特化デモイン作ってみたけど強すぎる 回避もマイノと同じようにできるから使いやすい -- 2023-10-05 (木) 15:02:55
- 特化じゃなくて固有だ -- 木主 2023-10-05 (木) 15:05:06
- 通常デモインってウースターと比べたら何が強みなんでしょうか。ウースター、マイノを使って55%の5万平均ぐらいの腕前なんですが、ヘイトの高さは同じですが、島裏にいても弾道的に射撃位置も限られるし、DPSで劣り、縦貫は軽巡よりされにくいのですが、船体が大きいのでジワジワ削られるし、モスクヴァのように頭だけ出して撃とうものなら、あっという間に沈むし、最近の重巡って硬い奴らばっかりだから、DD守るために撃ち合いをしても、ダメージ負けしがちで、運用が迷走しております。。 -- 2023-10-26 (木) 01:43:34
- ウースターと比べて固有無しデモインが強いところをざっくり挙げると、レーダーの射程差、主砲の強さ、正面火力、これでも一応重巡ということです。これがあるので初動でDDを守るのではなく、倒すのに向いていると考えます。cβからでソロ9割ペア(ギアリングかデアリング)1割のデモイン通算1700回/54%/69000dmgな平均レベルですが初動の最前線でこれより火力を押し付けられる艦艇は中々出てきません。ソ巡も仰る通り強いですが交戦距離が長くなる傾向がありますし、交戦距離が長ければそれだけ駆逐への対処能力、圧力は下がります。また、ウースターやマイノのような弾道だと島の裏は使いやすいかもしれないですが、デモインだと終盤以外なかなか使うことはありません(マップ「罠」のA島影を使って正面火力のみで前後運動とかはしますが…)長くなってしまいましたが、あなたは既にウースターやマイノで経験を積んでらっしゃるので、動きを少し攻撃的に変えればこの船でも楽しい戦いができるかと思います。味方駆逐との距離と方角、味方戦艦との距離と射線をしっかり見ながら前進、後退を考えるとうまくいくと思います。応援します。あと固有はなーふされても強いので余裕ができたら取ると楽しいかと思います。 -- 2023-10-26 (木) 03:28:48
- デモイン、環境にあってないみたいなことは聞くけど弱いと聞いたことがないの何故だ?今目指してるから気になる -- 2023-12-19 (火) 18:38:16
- 不利な環境も陳腐化も事実だけど、まだまだそのすべてを力技で捻じ伏せられるだけの圧倒的火力投射能力があるからじゃないかな。 -- 2023-12-19 (火) 18:55:58
- 同意。乗ってみるとわかるけど、お前ずるくねって感じ。笑 -- 2023-12-19 (火) 19:50:51
- 重巡キラーにお腹見せない限りレーダーソナー消耗品に米対空で隠蔽が特別悪いわけでもなく頭おかしいレートで砲弾の雨降らせるうえに全盛期ほどではないとはいえ固有でインチキ加速できるのに弱いわけないよねって感じ。 -- 2023-12-19 (火) 20:19:45
- でもここ数年はセーラムのほうをよく見る気はする デモインについてはついてる枝にある通りだけど -- 2023-12-19 (火) 20:26:26
- そうね、はまったときはお前ずるいよってなる。只、楽しくなかったから港の置物になってるよ。w -- 2023-12-19 (火) 22:01:57
- 不利な環境も陳腐化も事実だけど、まだまだそのすべてを力技で捻じ伏せられるだけの圧倒的火力投射能力があるからじゃないかな。 -- 2023-12-19 (火) 18:55:58
- ハウデンと相性が悪すぎる。 -- 2024-02-12 (月) 01:33:38
- ハウデンのほうが楽に稼げるから仕方ない。 -- 2024-02-17 (土) 06:49:36
- 10km先のネフスキーに3斉射して「抜けない……だと」って絶望した -- 2024-03-19 (火) 08:24:41
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