原語は「Weaponsmithing」、「Weaponmaking」もしくは「Weapon-making」。
weaponは武器のこと。smithingは鍛冶や鍛造を意味する名詞。makingは作ることや製造物、原料や利益を意味する名詞。
直訳すると「武器鍛冶」もしくは「武器製造」。
鍛冶により武器を作り出す技能。主に金属製の武器であるが、現実世界の中世時代以前の技術レベルでは鍛冶で武器を鍛えるために設備が必須であり、その上で時間も費用もかかる。
ファンタジー作品では武器の製造は鍛冶屋が兼ねていることが多く、専門の武器職人というのはあまり出てこない傾向がある。近年のライトノベル作品では主人公が武器職人や鍛冶屋の技術やチートスキルを得ていると、すさまじい威力の魔法の剣や切れ味抜群の日本刀、果ては銃火器をポンポン生み出したりするが、D&D仕様ではそんなチートスキルはまず見られない。
クラシック・ダンジョンズ&ドラゴンズ
第4版では日本語訳された範囲では細工もしくは工芸が該当する。
GAZ11 The Republic of Darokin
原語は「Weaponmaking」。
日本語未訳。判定基準となる能力値はインテリジェンス。
解説文を要約すると、この技能は自分で使う武器を作りたいキャラクターにとって最も適している。予想通り、熟練した武器職人はその旅の中で最も優れた武器の研究のため志願して冒険者となっていることがある、という記述になっている。
武器作りにあたっての解説もルール的な部分もない。
ルールサイクロペディア
第5版であるルールサイクロペディアでは工芸技能の分野の1つとして武器製作(原語:weapon-making)が存在するが、特に言及はない。
アドバンスド・ダンジョンズ&ドラゴンズ
一般技能の1つだが、副次技能として武器鍛冶屋(原語:Weaponsmith)が存在する。
一般技能
関連能力値はインテリジェンス。修正値はー3。分類はウォーリアー技能。必要な技能スロットは3ポイント。
金属製の武器、特に刃を持つ武器を作る技能。
極めて高度な技能と述べられており、鍛冶屋の技能の一部と硬くて鋭い刃を作る技能を含んでいる。そしてこの技能を使うためには設備の整った鍛冶場が必要となる。
武器作りの時間と費用は以下の通り。
| 武器名 | 製作期間 | 費用 |
|---|---|---|
| アロー | 10日 | 1cp |
| バトルアックス | 10日 | 10sp |
| ハンドアックス | 5日 | 5sp |
| ダガー | 5日 | 2sp |
| ヘビークロスボウ | 20日 | 10sp |
| ライトクロスボウ | 15日 | 5sp |
| フォーク、トライデント | 20日 | 10sp |
| スピア、ランス | 4日 | 4sp |
| ショートソード | 20日 | 5sp |
| ロングソード | 30日 | 10sp |
| ツーハンドソード | 45日 | 2gp |
副次技能
武器鍛冶屋が相当する。
できることや知っていることとしては作成、修理、鑑定が挙げられている。
ダンジョンズ&ドラゴンズ第3版
〈製作〉で選択する分野の中に武器鍛冶(原語:weaponsmithing)がある。
関連項目
【製作(技能)】